シナリオ詳細
ローレット・トレーニングVIII
オープニング
●2021年の幕開け
「新年、明けましておめでとうございますなのですよ!」
瞳をきらりと輝かせた自称『ローレットの敏腕情報屋』ことユリーカ・ユリカ。
「あけましておめでとう」
「今年もフレンチ・ローズのような日々が訪れると良いわね。
去年は海洋王国のウェストミンスターを越えてスモーキィ・リーフな新天地に辿り着いたわね。
ええ、勿論……シャモアな空気に包まれた妖精郷を取戻せたのも素晴らしかったわ」
新年の挨拶を簡素に告げたショウに続き、やけに饒舌に(そして大半が色の名前で占められて本来の意味も分からぬ)プルー・ビビットカラーの振り替えりが続く。
ギルドローレットが本拠地を置く幻想王国も今日は雪景色だ。はあ、と手に白い息を吐きかけたユリーカは暖かな暖炉に当たりませんかと微笑んだ。
海洋王国の大事業に手を貸し、絶望の荒波を越えて新天地たるカムイカグラにまで到達したイレギュラーズ。深緑に存在した妖精郷を閉ざした冬を溶かし、春を齎した彼らはカムイグラの穢れを払い神逐(かんやらい)を成し遂げた。今はと言えば、ラサで発見されたファルベライズと呼ばれた遺跡群の調査が主であろうか――
練達では再現性東京で『希望ヶ浜学園』の学生や講師として新たな日常を過ごすものも多くいただろう。悪性怪異:夜妖<ヨル>との戦いでは石神地区や逢坂地区など『本来的な意味での怪異』との出逢いを経験したイレギュラーズも居る事だろう。あちらの正月は混沌世界の大部分からすれば独特の文化ではあるがテレビで流れる新春特別番組を楽しみながらおせちを摘んでいるらしい。
「そういえば、Dr.マッドハッターさんたちが『色々気になることがある(要約)』とか言ってたです。今年は練達に行くことも多くなりそうな気配ですね!」
「ああ、そうだね。それで、ユリーカ、そろそろ本題へ移ろうか」
柔らかに告げたショウにユリーカは大きく頷いた。イレギュラーズを呼び止めたのは理由がある。
各国で開催される新年祝賀パーティーと合同訓練への人員斡旋だ。イレギュラーズ達と新年を祝いたいと言う者は山のように居る。
「幻想王国でいつもどおりに過ごしてもらっても大丈夫ですし、カムイグラや再現性東京に行ってみるのも良いかもしれないのです!
妖精郷だとストレリチアさんが『飲むの! 明けまして祝い酒なの! お神酒をきゅーっと決めた後は熱燗が季節感なの!』と言ってましたです。妖精郷はずっと春なので寒さを感じないかもですね?」
「カムイグラじゃ霞帝の新年祝賀会があるそうだね。お節料理等が豪華だろうし、そちらもとても楽しそうだ。四神や瑞神達、天香家も祝賀会には招かれているそうだよ」
「幻想ではフォルデルマン王がパーティーを開こうとして花の騎士様がクラーレットな顔色をしていたわ。
話題のラサならフィオナさんが『新年のパーティーっすよ!』って楽しげにバーミリオンに笑っていたわ」
「鉄帝はラド・バウが開放されて訓練が出来るって聞いたのです。ヴィーサル地方での訓練も楽しそうですよねえ、雪遊びとか!」
「天義でのんびりと過ごすのも良いだろうしね。セフィロトは空調管理もされているから散歩するのもよさそうだ」
「深緑は?」
「深緑は2020年のお正月と同じようにのんびりファルカウでお祝いをしてるそうなのです!
再現性東京だと希望ヶ浜での初詣もお勧めなのですね。ひよのさんが『猫の手も借りたい』って巫女服姿で叫んでたみたいです」
各国様々な様子である。何か、気の向くままに向かってみる事も良いだろうし、誰かの手伝いをしてみるのも良いだろう。新年の挨拶を簡単に交わしにいく事やトレーニングにいそしむのだって良い。
「何処に向かうか迷った場合は、ローレットにきてくださいね!」
きっと力になれますとにんまりと微笑んだユリーカはレオンやプルー、ショウと一緒にローレットで『お留守番』だ。
「ボクたちもローレットでトレーニングの指南やパーティーをするですから。
その……お暇なら一緒に騒いで欲しいのですよ! 楽しいお正月にしましょうね!」
- ローレット・トレーニングVIII完了
- GM名Re:version
- 種別イベント
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2021年01月26日 19時16分
- 参加人数1276/∞人
- 相談10日
- 参加費50RC
参加者 : 1276 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(1276人)
リプレイ
●ローレット
「新年、明けまして今年も未知ですね!!!」
元気の良いご挨拶をした『未知への執着』アルーシャ・テーゼ(p3p001653)。未知だらけのこれまでと、未知ばかりの此れからに期待は膨らむばかり。
「あけまして、おめでとう……今年も、よろしく……」
『淡き白糖のシュネーバル』祝音・猫乃見・来探(p3p009413)はシュネーバルはあるかなと周囲を見回した。
「ユリーカさん、ショウさん、プルーさんのこの並びは安心感があるものだと強く感じ入るものだね」
ほうと息を吐いた『milk fed』ポワゾン・ダヴリール(p3p009110)にショウが「有難う」と揶揄うように笑う。
「あけましておめでとう……だね!」
微笑んだのは『Continued』オデット(p3p008824)。こうして新年を迎えられるのはとても不思議な心地なのだ。
「いえーい、新年明けましておめでとう……眠い、寝正月にしようと思ってたのに、なぜ俺は此処に……」
寝正月をしようとおもっていた『海戦一番槍』イグニス・ファウエル(p3p003211)も誰かに呼ばれて参戦である。
「あー……ロレトレ? よくわかんねえが、参加すれば力が手に入るんだろ?なら、やらねえわけにはいかねえよなあ」
パーティーに出席したら食べて力が付くというのは『包丁を持ったうさ』うさこ(p3p006320)にしても素晴らしいことだと認識される。
「新年あけましておめでとう、で良いのかあ?ガハハ! 俺はバルバロッサだ、宜しく頼むぜ」
にい、と笑って見せた『アデプト・ランナー』バルバロッサ(p3p003258)。残念ながらユリーカはまだまだ飲めそうにないのだった。『筋肉呼吸法』ユルリッヒ・ペンオルト(p3p003348)や『ツンデレモドキ』リナ・ヘルキャット(p3p003396)、『レガシーライダー』シルヴィア・ザ・フルメタルコア(p3p009115)もローレットのパーティーへと顔を出してみる。
「神使の集まる場所だと聞いて来てみたんだが、あんなちっけぇ娘がここ取りまとめてんのか? すげぇな、まだほんの子供じゃねーか」
ボクのことですかと首を傾いだユリーカに『砂に臥した鍛冶屋』千之(p3p008769)は頷いた。
「……まぁ、久々に来たな。ここには。なに、こんな時期にしか来ないさ、余興と言うやつだ」
『鬼は血をハラハラと』小夜鳴 驟雨(p3p000006)はローレットのカウンターに腰掛けて、今まで何が有ったのかと問うた。特異運命座標の活躍をえっへんと語るユリーカは自慢げだ。『男たるもの、常に危険な場所に惹かれる』と告げた彼女にユリーカは首傾ぐ。
「いやあ、訓練は出来る限り今日くらいはやりたくないなあ、と思って居たからねえ……正直有難い」
こうした機会で無ければ顔を出さないかと挨拶を行っている『アデプト・ランナー』セオドア ラングフォード(p3p001516)。
ローレット主催の合同トレーニングが開催され、各地でイレギュラーズは奮闘中である。
『人を駄目にする炬燵』万能炬燵(p3p007480)は疲れたら癒して駄目にしてやろうとユリーカへと優しく声を掛けた。
「さーって、またローレット・トレーニングの時期がやって来たねー。
もう毎回のように言っている感じだけど今回も人数の更新をしてやがるんだよー」
名簿作りに奮闘する『受付嬢』クロジンデ・エーベルヴァイン(p3p001736)。開催先が二桁近くに分かれると流石に徒労であるために今回はパーティーに参加して事前申告でチェックを終えた――が、最後の取り纏めは?
「そ、その、何かお手伝いできることはありませんか? 飾り付けやお皿を運ぶことなら出来るような気がします。
えっと、実はパーティーの準備はしたことがないので、やってみたいと思っていまして……」
『ぽんこつ魔法使い』ユージェニー・エンデ(p3p008892)を始めパーティーの手伝いをする『黒傘の君』黒須 桜花(p3p000248)はユリーカに指示を仰いでいるし、休憩中にはタバコを吹かして一息吐くことだろう。『アイオンの瞳第四席』クラサフカ・ミハイロヴナ・コロリョワ(p3p000292)や の様にパーティーに一先ず参加してみたイレギュラーズも存在して居る。
何か食事を作って食べて仲間になって寝て強くなろうと『未来を見据えた者』キコ・デトロイト・ベルナールド(p3p001825)はアドバイス。
「皆さんいらっしゃい!」
ユリーカの声に頷いた『光の槍』ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)。『しまっちゃう猫ちゃん』ミア・レイフィールド(p3p001321)やリアン・ランジュ(p3p001336)も誘われるが儘にパーティー会場に脚を進める。
メイドたるもの、パーティーでもご奉仕側になってしまうと『シティー・メイド』アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)は片付けや裏方係へ。
「四角く切ったお肉に四角いパン! 四角い魚ゼリーに四角クッキー! 豪華四角いフルーツ盛り合わせ! 四角の素晴らしさを伝える為なら私、何でも作っちゃいますから!」
『ザ・スクエア』鹿・矩形(p3p008925)は四角への熱意で料理を用意し続ける。
タダ飯を食べに来ましたと『ブルーヘイズ』ルーティエ・ルリム(p3p000467)は「ロレトレ毎日やろうぜ」とやる気十分だ。
これだけ人が居るなら商売時だと何でも運ぶと事を提案したのは『運び屋』シエル・アントレポ(p3p009009)。
「皆さんあけましておめでとうございます。ローレットに来てしばらく、ここも中々落ち着ける場所になってきましたね。
もはや第二の家と言っても差し支えなく……てことで炬燵置きません?」
そんなの置いたらユリーカや『自称未来人』ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)が炬燵から出てきませんよ、『布合わせ』那木口・葵(p3p000514)さん。
「なんかこの季節は……寒くなくても猛烈に眠い!」
おこたが無くても眠ってしまいそうな『はらぺこフレンズ』ダナンディール=アーディ=シェーシャ(p3p001765)は懸命に眠気と戦い続ける。
(……でも、やはり少しくらい、私もあったかく、なりたいの……少しくらい、人の温もりに触れたって、よいですよね?)
『つめたいぬくもり』ササメ・ホロロッカ(p3p008886)は人のぬくもりに溶けてこわれてしまうけれど、と仲間達を見遣る。
「あそこにいるのは時々バールで金庫をぶち破ってGOLDをないないする、お胸もないないなユリーカです。時々アホなことも言いますけど、情報やとして頑張ってる女の子ですよ!」
何をするか迷っている人の為にとローレットを説明するのは『騎士の忠節』アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)。お胸ないないじゃないのですと膨れ面のユリーカの視線を感じる。
\パカッ!/
「わ~い!」
ひょこっと顔を出してまたも箱の中に戻ったのは『円環の導手』巡理 リイン(p3p000831)。
「めでたい時だからってあまり羽目は外し過ぎない様に、ギルドの人に怒られるからね」
きちんと統率を取って見せる騎士のおねえさん、『特異運命座標』ヴィエラ・オルスタンツ(p3p004222)の注意にユリーカが「はーい!」と手を上げる。
「あ、ユリーカちゃん! こんにちは! 明けましておめでとう! 今年もよろしくね?」
『新たな可能性』ヘルミーナ(p3p009458)はにんまりと微笑んだ。トクベツな日は楽しくて堪らないのだ。
グレイ・クレセント(p3p009419)は「とはいえ、新年のお祝い。――めでたいことで、参加しても良い、と言うならば是非参加させてもらおう」と盃一つ。
「ユリーカちゃん、やっほー! こっちに来たばっかで何にもわかんないけど、お祭りなら祝うしかないよね!」
羽田 アオイ(p3p009423)はパーティーだよと微笑んだ。「陰キャって呼んだ奴は吊るす」と『特異運命座標』影縫・纏(p3p009426)と呟いた。
「こんにちは! あなたは一人なの? 私、リコっていうの。迷子……かな?」
「うむ。リコというのか……妾は美月(メイユエ)じゃ。そして妾は迷子ではないし……お主よりずぅーっと年上じゃぞ?」
『ポンコツお嬢様』リコ・マールエスカ(p3p009437)へと美月(p3p009476)はそう告げて首を傾いだ。
「みーおはみーおにゃのです。にゃーん」
『雉白こねこ』もこねこ みーお(p3p009481)は混ぜて欲しいのですとにゃあと鳴いた。「先輩方、よろしくお願いします」とアキト=フレンツヒェン(p3p009485)はユリーカの手伝いへ。
「はて。先程神殿に導かれこの地へ到ったばかりの小生に何をすればよいかと言われても、やはり難しきことが多く。
なればこそ何をするかと言われれば、ローレットは新年が祭りに賑やかなろう」
『特異運命座標』葛籠 檻(p3p009493)はこの宴を通して学ぼうと考える。それは強くなる秘訣を学ぶために『ブロークンフォリア』コルト・グズマン(p3p009494)も同じだ。
「やぁ。はじめまして。僕はシャルルだ。君の名前は?」
『真面目な天然』シャルル=アザール(p3p009450)に『特異運命座標』夜影(p3p009454)ひゃ戸惑いながらもご挨拶。お友達になれるかな、と緊張したようにちら、と見遣った。
「わわっと! 皆さまの相談に遅刻しちゃいました! ひとりで駆けてきましたがお手伝いできることがあれば何でも頑張ります!」
やる気十分な『笑顔の配達人』小烏 ひばり(p3p008786)は皆の相談にものりますよと微笑んだ。
祝いの席に参加し、煙草を嗜みながらも『law of jastice』リチャード・F・ロウ(p3p000871)は様々な冒険譚を耳にする。『光鱗の姫』イリス・アトラクトス(p3p000883)や『氷晶の盾』冬葵 D 悠凪(p3p000885)、『爆走爆炎爆砕流』ガーグムド(p3p001606)に冒険譚と聞くのも良いだろう。
『甲種標的型人造精霊』歳寒松柏 マスターデコイ(p3p000603)や『特異運命座標』クライム・ソーン(p3p000606)、鴉眞・刀我(p3p001105)や『特異運命座標の物真似』御前(p3p001237)、『異端審問官』ジョセフ・ハイマン(p3p002258)、『微睡む白』ムーンストーン・アストランティア(p3p008795)のようにパーティー会場に訪れる者達も居た。
トレーニングの為に何をするか、指針を決定しに訪れるトラオム(p3p000608)は賑やかな喧噪を見遣ってから実力を身に付けるためにとトレーニング場所を探しに行く。
「さぁ猫だよー。ふわふわのぬくもりで癒されよう!」
『光の翼でばさぁっと』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)の差し出す猫にぱあ、と表情を明るくした月原・亮は「猫可愛いよなあ!」とヨゾラの『ねこアピール』に同意するように頷いた。
「トレーニングって言うと夜の技術でも仕込んだ方がいいかしら、転生したての新米サキュバスさん♪」
顎に手を添えて妖艶な笑みを浮かべた『雨宿りの』雨宮 利香(p3p001254)。追っかけ回したり一方的な鍛錬を付けていた頃と大きく変わった様に思える関係にくすくすと笑み零す。
「……リカ。十中八九冗談でしょうけど、やるならせめて表で書けるような内容にするのです」
クラッカーとチーズを用意した『めいど・あ・ふぁいあ』クーア・ミューゼル(p3p003529)は過去の鍛錬を思い出し、懐かしいと目を細める。
イレギュラーズは体が資本。鳥橋 渚(p3p009495)は食事を続けていく。ナナ(p3p009497)は緊張を滲ませながら口を開いた。
「だから世界を救うとか、強敵と戦うとか、本当に全部、何か全然よく分かってないけど……えっと、出来る事は頑張るから、宜しくね?
……取り敢えず、私もパーティーに参加して良い……?」
●ローレットII
「楽しむなどと、罪人たる身に、許されるものではない、でしょうし……何より、今は、まだ。楽しむべきものを楽しめる心持ちには、ございません故」
呟き給仕に尽力する『罪の檻』ヴァイス・ヴァイス(p3p009232)や「トリック・アンド・トリート!」と悪戯をたっぷり楽しむマリカ・ハウ(p3p009233)。
『解放する者』レオンハルト(p3p004744)や『ふんわりおねーちゃん』メアトロ・ナルクラデ(p3p004858)が見守る中で、ローレットで修業を行う者もいる。
「ついにこの荒行に挑むときがきたわね。でも、わたしは絶対にやり遂げて生還してみせるわ。
具体的には24時間、肺呼吸によって酸素を二酸化炭素に変換する。
経済のように世界の転輪を回す大きな修行よ。でも寝ててもできるわよねこれ。おやすみなさい」
――あの、『初日吊り候補』セリア=ファンベル(p3p004040)さん呼吸では?
「ふむ……今回は皆、各国に散らばって行動しているのだな。
ならば私は、皆が無事にローレットへと戻ってくるようにと祈りを捧げよう。
私のことは気にしなくて構わない。ただ、他の者たちが日常を安らかに過ごせればそれでいい」
祈りを捧げる『謎めいた牧師』ナイジェル=シン(p3p003705)。安息を願い続ける様で。
楽し気なパーティーはまだまだ続く。料理は如何と問いかけられるのは『純粋なクロ』札切 九郎(p3p004384)である。
「皆さま、新年明けましておめでとうございます。
トレーニングと言えば、お世話。つまり、メイドの私の出番というわけですね」
微笑んだのは『クールミント』アンジェリーナ・エフォール(p3p004636)。
「新年なの! お祭りなの! パーティーなの! すっごい楽しそうだね!!
私はまだお酒飲めないからジュースだけどー、美味しそうなご飯いっぱいだし、人もいっぱいだし! すっごい楽しそう!!!」
『小さな天使見習い』那偽沙(p3p004835)は瞳をきらりと輝かす。楽し気な那偽沙の傍らで杯を傾ける『トルバドール』ライハ・ネーゼス(p3p004933)は和やかな雰囲気を眺めて心地よ酔いに体を預けて見遣る。
「おや? 何か賑やかだ。なるほど、新年パーティー。それでかぁ」
ミシェリア・レーヴェル(p3p008271)は折角だから参加していこうと立ち寄った。ユリーカに『あけおめハグ』をぎゅうぎゅうと行うのは『淡色』ネア・ア・メア(p3p008279)。お望みならばとプルーとショウを見て「清らかではないかもしれませんけれど」とぎゅうぎゅう。その清らかって……。
「麗しき人、今年もよろしくね」
微笑んだ『穹の天使』ルシ(p3p004934)――魚が好きとは彼女の前では口が裂けても言えやしないと穏やかに笑みを零して。
「ふふ、相変わらずのお世辞ね。違うの? ふふ、じゃあありがとう」
くすりと微笑んだ『くらげの魔女』ジェーリー・マリーシュ(p3p004737)。混沌に来て長いルシにもそろそろ『新しいお友達』が出来て呉れればと、僅かな寂しさを感じながらそう噛み締める。
「ユリーカ、パーティーの食事は相応に豪華?」
「足りなくなりそうなのです!」
それならば腕を奮おうと『ジーニアスムーブ』リディア=フォン=ユーベルヴェーク(p3p005189)は微笑み返す。
「あ、これ持って行っちゃっていいですか?代わりになにか欲しい物ありますか?」
ウェイトレスさん程ではないかもだけれど、と『躍動する格闘術』ロミルダ・ドナドーニ(p3p007223)は頑張って給仕中。ユリーカには差し入れのジュースをプレゼントだ。
「あ、そうだ。ユリーカってイタズラ得意そうだなって前から思ってたんだー。
思いつく限りで一番エグいイタズラ教えて? 天……ローレットで練習するからさ。あはは」
「だ、だめですよ!」
慌てるユリーカに『聖どら』舞音・どら(p3p006257)はくすくすと笑って見せた。
ギルオスのポケットに只管パンツを詰め込む『軍医』ウィリアム・ウォーラム(p3p007502)の姿もある。
『揺蕩う器』ハリエット(p3p009025)は情報屋たちの事を考えて居たところでギルオスに出会い新年の挨拶を行った。
(去年はまぁまぁ色々あった。誰かの側に居たいなどと……奇特なこともあった。昔を思うと可笑しいだけ、だが)
愛しい人が側に居ることを思えば、どこか不思議な気がすると『暗黒竜王』ルツ・フェルド・ツェルヴァン(p3p006358)は振り返る。そうして昨年に思いを馳せて新年を心持新たに、とするのも良いことだろう。『フロストサウンド』ジオドリク(p3p006361)や『転輪禊祓』水瀬 冬佳(p3p006383)も過去を振り返ってみるのは道だろうか。
適当に美味しいものを食べながらトレーニングできれば最高だと『特異運命座標』アストラム・ヒッペアス(p3p006488)は肉を皿へと取り分ける。
「むむむ、腹の調子が悪い……せっかくのパーティーを邪魔しちゃ悪いしトイレに籠っとくとするかの」
しおしおとした顔をしてライフリーヴ・アテント(p3p006959)はパーティー会場を後にする。
「手ごろな酒豪と飲み比べ(量的な意味で)するのも楽しそうねぇ……」
小さく笑みを浮かべたのは『月ノ時計』ルナ・ダイヤル(p3p009089)。『菜園の女神』アシリ レラ カムイ(p3p009091)や『特異運命座標』サイラス・H・カーター(p3p009094)と語らうのも楽しいだろう。
『新年おめでとうございます! これですか! シャイネンナハトでプレゼントしてもらいました《まほうのはねぺん》です!』
楽し気な『じゃいあんとねこ』陰陽丸(p3p007356)は丸まって眠って居たりユリーカの後ろを歩きながら筆談をして見せる。
「食事や飲み物、お酒にその他まで、なんでもおまかせ! ですよぅ! あ。遊び相手には応じますけれど?お触りはダメ、ですからね?あとお酒も!」
にんまりと笑った『超絶美少女女子高生(自称)』松瀬 柚子(p3p009218)。「ところでここお汁粉はでるかな」と落霜紅(p3p009404)は新年の忙しない営みを楽しみながら見つめていた。
混沌の一市民としてローレットを応援していた自身が特異運命座標となれたことは喜ばしいと『大体全裸』ノニ・W・フォーゲル(p3p009408)は熟練者の動きを見つめていた。新年のお祝いパーティーをひっそりと見つめているのは『タイムトラベラー』病院坂 伽藍(p3p009409)である。
「なんだか、楽しそうなことをやってるみたいだね。せっかくだから自分も混ざろうかな。
可愛いに染めあげようとしてるけど、せっかくならそこの君ももっと可愛くならないかい?」
にんまりと微笑んで『出来損ないの蜘蛛』アラク(p3p002078)は振袖や着物で『おめかし』をしないかと誘った。
「ユリーカちゃんはただでさえ可愛いんだからもっと可愛くしたら最強になれるよ!」
白雪(p3p006398)は瞳を輝かせリボンとフリル、裁縫道具を手にローレットを可愛いに染め上げる。
「久方ぶりに魔術の研磨というのも悪くないかしら、多少なりとも勘を取り戻せるといいのだけれども」
そう呟いた『在りし日の片鱗』ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)は戦闘用ゴーレムの錬成を訓練し続ける。
「膝枕? 別にアタシは構わないけどねぇ。手のかかる子ばっかりだけどたのしいね、お世話のし甲斐があるね!」
疲れたならどうぞ、と微笑むアウレリア=ネモピレマ(p3p009214)も忙しそうに走り回っているようだ。
●幻想I
――行けえ! そこだ! 差し込め!!!! 頼む!!!! 頼む!!!!! 頼ッアアーーーーーーーッ!!!!!!!!!
そう叫んだふんどし一丁でロリババアレース場にしゃがみ込んだ『山賊』グドルフ・ボイデル(p3p000694)の年も明けました。
「ふむ。時の流れを忘れた吾輩にとって一年の始まりも終わりも最早無為であるが──
そう、ヒトであったときは。確かにこういう催しに心躍らせた事もあったような、薄らとした記憶もある気がするであるな」
兎に角目出度いと『おおめだま』ダーク=アイ(p3p001358)は目からビームの祝砲を放つ。『救いの翼』ミニュイ・ラ・シュエット(p3p002537)の前を通り過ぎた光がぴかりと輝いた。
「年単位で依頼は行ってないんだけど、それでも身体が鈍るのは良くないよね。散歩がてらに幻想の広いところを駆け回ってみようか」
走り抜けていく『彷徨う銀狐』妖樹(p3p004184)とすれ違ったのは『色彩』アリーシャ・エバーグリーン(p3p004217)。
「元世界の彼ほどじゃないけど、いい出来ね」
絵馬を飾っていた『麗金のエンフォーサー』ロスヴァイセ(p3p004262)も風が吹き抜けていったと瞬いた。
「さぁて、新年だし、新しい宿主がほしいわねぇ」
霊魂でもいいし、と周囲を見回し探す『Sensitivity』Alice・iris・2ndcolor(p3p004337)。お好みの相手は見つかるだろうか。
(前回はなぜか門前払いを喰らったが、今度こそ宮殿に殴り込み……もとい、遊びに行こうか)
今回の服装ならばきっと大丈夫であろうと『お前のようなアリスがいるか』蟻巣虻 舞妃蓮(p3p006901)は宮殿へと向かう。
入り口でチェックを受ける列に並んでいたのは『不退転』シャルティエ・F・クラリウス(p3p006902)をはじめ、『元聖騎士』エルウィン・ロンド・ラースケス(p3p006912)、プリス・ラトレイア(p3p006913)、『観察者』サレリア・ハールフェルト(p3p006914)であった。
「あけましておめでとう、陛下! 今年もお願いするわね」
にっこりと微笑んだ『トキシック・スパイクス』アクア・サンシャイン(p3p000041)はフォルデルマン三世に料理を取り分けようかと問い掛ける。花の騎士の許可が出たならば一緒に食品の確認に行かないかと誘いを掛けて。
「皆様、今年もやらしく……もとい、よろしくお願い致しますわね♪」
ちち、しり、ふともものアピールは欠かさずに『悦楽種』メルトアイ・ザ・ベルベットムーン(p3p000674)はにんまりと笑みを浮かべてみせる。
「陛下のパーティーに……まあ、その、出席しない訳にも参りませんでしょう。
……シャルロッテ様、時にはこういうものも必要である……と、どうかお抑えくださいませ……」
「ええ……」
護衛騎士である花の騎士の頭痛が酷そうだと感じながら『春告げの』リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)はどうどう、と彼女の気を鎮めるように声掛ける。
「これはこれはシャルロッテさん。顔色が優れないようですが大丈夫ですか? 体に優しいものでも取ってきましょうか? え? 私は変なことはしませんよ本当本当私ダイジョウブ」
『花の騎士に怒られちゃいました』フォークロワ=バロン(p3p008405)をまじまじと見遣るシャルロッテ。
『新年だし? ド派手に贅沢したって許されるっしょ』
『あけおめ! 王様、相変わらず元気そうでマジ安心したよ。今年もよろしくね』
「相変わらず眉間に皺が寄っているな、女騎士。そんな調子では福に逃げられるぞ」
『二人一役』Tricky・Stars(p3p004734)の言葉にシャルロッテの厳しい微笑が注ぎ――「うっ!」
王様としては軟弱者として認識しているが、そういう王様が一人くらいいてもいいのではないかと『鋼鉄の冒険者』ルチア=ウェンデル(p3p004943)は考えている。『靡く白スーツ』コルウィン・ロンミィ(p3p007390)は枯れ木も山の賑わいだろうと花の騎士の顔色を見ながらフォルデルマンとの歓談へと参加する。
「ごきげんよう。素敵なすてきなワンダー・キング」
「私はハリエット。どうかハリーって呼んでくださる?そしてこっちはグリムって言うの」
「今日はお招きありがとう。とってもとっても嬉しいわ」
朗らかに挨拶返すフォルデルマンに『グリムと』ハリエット(p3p008763)は微笑んだ。
「王様への意見はまぁ、この数ヶ月で大体は聞いてきましたが、素直な方は好きですぞ?」
素直すぎるのかもしれない、がと『利己を過たず』レカ・フォンフリー(p3p009225)はまじまじとフォルデルマンを見つめていた。
「ほいカンパーイ」
『こわいひと』スティーブン・スロウ(p3p002157)はワインのグラスを掲げる。人気のない方にそろそろと寄っていけば傍らのスレイ・クラウン(p3p008089)がきょとんとした表情を返す。
「ん……乾杯」
ふにふにと尾や耳を触るのは彼だから許しておこう――
「よろしくお願いしよう。私の名はアルバ。未だ弱き……ただの一人の騎士だ」
幻想王国の貴族に失礼の無いようにとアルバ=エスト(p3p008932)は居住まいを正しご挨拶を。
「王様、パーティーを開かれるという事でお手伝いに参りました」
『魔眼破り』シュラ・シルバー(p3p007302)は自身がメイドである以上に側近のシャルロッテの事を気にしていた――いつか倒れてしまう気がして……料理はじめ様々な事を支えて見せるとシュラは宣言する。
「はいはい!滑り込み! 幻想の王サマがパーティーやるんだって!? リゼちゃんもまぜてよ!! 王サマちゃん私と遊ぼ!」
にっこりと微笑んでパーティー会場に滑り込んだのは『圧倒的KENZEN』リーゼロッテ=バーゼルト(p3p005083)。
領地のあるフィッツバルディ公とブラウベルク様にも、と丁寧なあいさつを交わした『ひだまりうさぎ』コゼット(p3p002755)。本年も領地経営を頑張りたいところだ。
「ご機嫌麗しくございます。この度、ローレットイレギュラーズとして末席に名を連ねることになりまして」
『新たな可能性』ウィルド=アルス=アーヴィン(p3p009380)はフィッツバルディ公は大きく頷いた。
「はぁ、アレがそうですか……なるほど」と呟く『被虐の心得』日暮 琴文美(p3p008781)はフィッツバルディ公を初めて見たとまじまじと視線を送る。
パーティーそっちのけで眠る『暴食の黒獅子』ギャシャ=ジャジュデュ(p3p000213)のように自由に過ごしても良いとイレギュラーズにはお達しが出ている。
『鷹の館の女主人』ハトゥルフ・ヴァルアト(p3p001843)を始め、『放浪幻想』キース・ルー(p3p005074)、『異種共存体』夢麻 結城(p3p000228)や『Aguila』フアン・バウティスタ・オエステ(p3p000842)、『聖餐の天使』エルエリーゼ・グリューメア(p3p001720)も一先ずは会場へと訪れていた。
『シュピーゲル』DexM001型 7810番機 SpiegelⅡ(p3p001649)は今回は『暗殺令状』は居ないのだろうかと周囲をきょろりと見回す。
「いつもの情報屋に予定を調べさせて直接訪問すれば良かったじゃないですか」
そう言われてしまった『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)は「うぐ」と小さく呟いた。
「ええい、わかったわよ。これからお嬢様のところに行くのだわ」
――そう、そんなレジーナの心を弄ぶように其処には『お嬢様』が立っていた。
「あら、まあ」
にんまりと微笑んでイレギュラーズを見ているのは『暗殺令嬢』リーゼロッテ・アーベントロート(p3n000039)、その人だ。
「り……りりり……リーゼロッテ様……(鼓動が止まらぬ……。ああ……リーゼロッテ様と居るだけで……幸せじゃよ……。このまま……ワシの恋人になってくれたら……)」
かちんこちんに固まったのはオウェード=ランドマスター(p3p009184)。
『泡沫の夢』シェリー(p3p000008)や『Jaeger Maid』シルヴィア・テスタメント(p3p000058)、レイラン(p3p001061)、『両手にふわもこ』アルム・カンフローレル(p3p007874)も彼女の登場には気付いている。
お土産代わりに水を、と『ひとかけらの海』ロロン・ラプス(p3p007992)は差し出した。リーゼロッテの装いは絢爛でありながら自然体と褒め湛える。
「お嬢様だ。あ、手土産の酒でも」
どうぞ、と差し出した紫月・灰人(p3p001126)。アーベントロートの使用人がリーゼロッテに代わり頭を下げる。
「パーティーが終わったら師事させて頂いても良いかのぅ?」
「まあ、私に?」
リーゼロッテに教えを乞いたいと名乗り出る『妖艶なる半妖』カレン=エマ=コンスタンティナ(p3p001996)。
「あら、リズじゃない。お供なしは珍しい?」
『オトモダチ』シャルロット・D・アヴァローナ(p3p002897)は偶然を装って羽子板を手にそうと近寄った。
ハプニングには気をつけて羽子板をしませんかと微笑みかける『魅惑のダンサー』津久見・弥恵(p3p005208)。リーゼロッテは晴れ着姿で「まあ、羽子板ですか?」と微笑んだ。彼女はなかなかの強敵の予感である。
●幻想II
「お正月といえば、逃してはいけない一大イベントがあるでしょう!
そう、新年初売り!! 福袋!! 激安セール!!! めちゃめちゃ欲しい可愛い服や靴は前から目星つけておいたのよね。あとはそれがセールでどれだけ安くなるか……!」
開店ダッシュを決めたのは『不撓の刃』太井 数子(p3p007907)。ミーティアロケットアタックで福袋と6割引ワンピースをゲットである!
喧噪の街並みを眺めるのは『賢者の石』フェルシア・ヴァーミリオン(p3p007908)や『偽善の御手』トルテ・フィエリア(p3p007932)、篠崎 詠(p3p007936)、『礼拝型汎用機βカスタム』アムネシア(p3p007957)、『二律背反』カナメ(p3p007960)である。
「幻想の首都の散策、もとい同朋の集い場探しじゃ。同朋? 猫のことじゃよ。同朋の集い場は日当たりがいいか静かなことが必要不可欠ゆえ」
そう歩むのは『恩知らずの一匹』藤袴(p3p009289)である。
「ローレットトレーニングですか。これは従者として更にレベルアップしろということでしょうか? ドゥネーヴ領に戻り修練を積まねばなりませんね」
主人の命なら何だって。『黒狼の従者』リュティス・ベルンシュタイン(p3p007926)は今年も揺るぎない決心で働き続ける。
「ん? おお、ポメ太郎か。今日は散歩は連れてはいけないんだ、悪いな。俺は訓練場に行くんだが……着いて来るか?」
事務処理に追われていた『黒狼領主』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)もそろそろ動こうかと立ち上がり、足下で行きますと合図するポメ太郎に頷いた。
「領民の皆もボク達も、無事に笑顔で今年一年を送れますように――っていう願いのこもった舞なのよね。ぜひ協力させてちょうだい!」
やる気満々の『桜花絢爛』藤野 蛍(p3p003861)。『桜花爛漫』桜咲 珠緒(p3p004426)はこくりと頷いて桜ノ杜を中心にした領土での祭事を執り行っていた。
「今日は、ボク、ね、んと、領地のみんなと、お祝いを、したくって。
だから、手伝ってくれますか? ……えへへ。ありがとう」
微笑んだ『護るための刃』アイラ・ディアグレイス(p3p006523)。彼女に笑みを浮かべて「勿論」と『こころのそば』ラピス・ディアグレイス(p3p007373)は頷いた。
「うん。今年は凄く寒いんだ。……でも君は、『あたたかさ』の大切さも知っているだろう?」
だから、手を握って。暖かなパンとシチューを用意してささやかなパーティーを始めよう。
「やっぱりこういう時は鍋料理だろうな!」
領民達と活気ある暮らしを送るために『豊穣神(馬)』エレン(p3p008059)は心を躍らせる。
ゆっくりと空中散歩を行う『お嬢様の恋人』奏多 リーフェ 星宮(p3p008061)も今日はのんびりと。
絵を描くグレモリー・グレモリーの傍らで『深い緑の蒼』シャラ・シュヴァイツァー(p3p006981)は過ごし続けていた。
絵を描けるようになりたい、彼は師匠でお兄様の様で――憧れの存在だから。
「どうしても、って時が来たら働いてやるよ」
半身にそう告げたのは『清濁天使』シャウラ(p3p006463)。何もかもが面倒くさいと呟くシャウラへとスピカ(p3p006464)は「そろそろ追い出されるかも?」と囁いた。
スピカにとってはシャウラが居ればそれでいいけれど――シャウラは話も聞いてないような、そんな気がして唇を尖らせた。
「世間がお休みの時がかき入れ時、って仕事があるのは知ってる? 知ってるよね? そう、飲食店」
「え、給仕はしなくていい? そっかー…酒場の姉ちゃんが両手に大量のジョッキを運ぶトレーニングしてるのちょっと憧れだったんだけどナー」
――と言うわけで、『グレイガーデン』カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)は『一歩ずつ』ザハール・ウィッカ・イグニスフィア(p3p008579)と『蛇霊暴食』セレステ・グラス・オルテンシア(p3p009008)を確保していた。
「そういうの、ワーカホリックって言うんですよ? ……何ですかその、私には正論言われたくない、みたいな表情は……」
「へっくし! うー冬場もスーツだけは流石に難しいぃ……!
その内あったかい服でも買っておかないと……あ、久々に働いてたカジノへ顔出してみよっかな」
年中無休のその場所で『Joker』城火 綾花(p3p007140)は「ただいまー!」と微笑んだ。ポーカーやブラックジャックをお客と遊ぶのも良き新年の始まりだ。
「吾嘗て終日食わず、終夜寝ねず、以って思う。益無し。学ぶに如かざるなり。……ってね」
軍師として新たな学びを探す『ロクデナシ車椅子探偵』シャルロッテ=チェシャ(p3p006490)の居る傍らで、新人向けのローレットトレーニングが行われている。
『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は新年を祝うならば公園でのんびりと本でも読んで居ようかと居場所を探す。
幻想の裏側と言えばアスカ・クローベル(p3p007434)は自身のテリトリーだと案内しようとして――「げぇ女ァッ!!!!」と驚いて仰け反ったのだった。
幻想の街を歩き回る『木漏れ日の先』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)。海洋の決戦、豊穣の動乱や出会うはずの無かった自分の過去――そうして、望むべくもなかった『友達』。目まぐるしく変わる情勢に運命は翻弄され続けた一年だったから。
●幻想III
「すげー! ここにいる人たち、みーんなイレギュラーズなのか!?
はい、はーい! 自己紹介!! 俺は泣く子も黙るこわーいオオカミ、地獄の門番、ケル=ルベロ=ロスだぞ!」
そう言って挙手をしたのは『団体の一匹狼』ケル=ルベロ=ロス(p3p008779)である。
「はわ、人がいっぱいなのです。この人たちみんなイレギュラーズなのです?」
『夢見る乙女』リーベ・ヴァルナー(p3p009391)は驚いたようにぱちりと瞬いた。
「舌禍と名乗っております。以後お見知りおきを。ああ、怪しい者じゃねーですほんとほんと……」
待ちゆく人には逃げられる『恠鳥』舌禍(p3p009304)は不審者ムーブでご挨拶。
「僕はジョシュア……ジョセでいいです。よろしくお願いします」
『特異運命座標』ジョシュア・セス・セルウィン(p3p009462)は柔らかな物腰で挨拶を。『雲行きは風に』ナトル・レインメイカー(p3p009463)は少しは人見知りが出来れば良いな、と祈り屋をしていると挨拶を。
「はっはっは、いやぁ右も左もわかんねぇんで、色々教えてもらえるのは助かるわ。ローレットにイレギュラーズに特異運命座標、召喚されてからこっちちんぷんかんぷんなことばっかりで適当に流してたが、これだけの数がいるたァ思わなかったわ。大変結構」
『座右の銘は下克上』袋小路・窮鼠(p3p009397)は交流会というなら自己紹介からか、と大きく頷いた。
「新年、ロレトレ、人、たくさん。全部、はじめて。おどろき。たくさん、吸収。みんな、話、聞く、したい」
『戦闘人形』ラトナ(p3p009163)は驚いたように周りを見回した。ビジネスにおいてもチャンスにつながると『アサルトサラリーマン』雑賀 才蔵(p3p009175)はこのイベントへと参加していた。
「新人、ニュービー、新入り、ニューカマー……実にいい響きですよね。
新人だと云うだけで先輩方にちやほやして貰える得難い期間……故に、この場で目指すのは――!」
信心に擬態し激流に身を任せようとする『新人自称者』ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)。主催者とは面識が無ければ屹度大丈夫、なんて『擬態の新人』ごっこは続いていく。
新年会だというならば料理を振る舞って皆に喜んで貰って――ついでに、今晩のお宿になって欲しいと願うのは『究極のヒモ』ノックス・ラクテウス・オルビス(p3p007987)。三種類のカナッペやサンドウィッチは絶品だ。
「こっちの世界では『友達』がいっぱい出来たから、こうやって挨拶するのは楽しいね……こっちの皆にも、挨拶した方がいいよね?」
どうやら『見えない友達』に挨拶しているのは『奴隷』スペクター(p3p008990)。凄い人だと驚いた表情を見せるのは『鉛色』アッシュ(p3p008993)。
「新しく来た方の歓迎会があるって聞いたわ!
先達として教えられることなんて全然ないのだけれど、仲良くしてもらえたら嬉しいわね!」
――という『盲目の花少女』ソフィラ=シェランテーレ(p3p000645)は偽装の新人では無く先輩として指南にあたる。
「初めましての人は初めまして。それと、明けましておめでとう……で、いいのよね?
随分と引きこもっていたから時間の感覚がどうにも……ね」
緊張したような『侵食魔剣』フィーリエ・アルトランド(p3p000693)はこうした場所に来るのは久々だと告げた。
「と、とと、とりあえず皆新年あけましておめでとうございます!? え、え、年賀状とか全然出して無かった皆ごめんね! やばいじゃん!」
明けた事に気付いていなかった『逃げ出しチワワ』虚気 影踏(p3p008838)は大騒ぎ。上司にも挨拶に行かねばならないのだ。
「やあ、お隣座ってもいい? キミの話はとても面白いね、もっと聞かせて貰えるかい?」
『夜に這う』久遠・N・鶫(p3p009382)はお近づきの印としてとっておきの酒を持参していた。
「――コホン、新年あけましておめでとうございます、皆さん」
随分と知らぬうちに人が増えたものだと不思議な心地を感じながら『戦奏者』ミリィ・トムソン(p3p001560)は静かな声音で告げた。
「ここにいる方は、ローレットのほんの一部の方なのですよね。すっごくすっごく、たくさんの人がいる場所なのですね」
『はらぺこフレンズ』ニル(p3p009185)はそわそわとした様子でご挨拶。
「ところで……おつまみに豆類などはございますか?」
ポーーと鳴いて見せた『野生社員』ポポポーポ・ポーポポ(p3p009187)。
『しんねん』とは挨拶するものだと『白兎』我楽多(p3p008883)ははりきって憶えてご挨拶。
「じゃあ、皆さん。しんねんあけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします」
『特異運命座標』ソーマ=アステリカ=リヴァイアサン(p3p003069)をはじめ、『特異運命座標』シェリル・クリスフォード(p3p004598)、佐倉 優奈(p3p003082)や御蔵・久利(p3p003086)、鞍馬・誠司(p3p003090)、九眞・千(p3p003092)、ペチョメンナ・めなこ(p3p003099)、アリサ・セグナー(p3p003114)、『おっとりお嬢様ソフィーヤ』София・Ф・Юрьева(p3p006503)、『ダークネスドクター』ヤタガラス(p3p003579)、『砂咲く冒険家』エダルド・ウーベリィッツ(p3p007258)、『白の狩人』エリクシア・ヘブンズフィール(p3p007376)も初めてのロレトレという催しに参加している。
「うーん、そもそもこうやって人と話すなんて、召喚前の都市伝説状態だとなかったから。これが正しいかそうでないかわからないな」
挨拶にも戸惑った『都市伝説“プリズム男”』アイザック(p3p009200)。
「私は毒島仁郎と申します。混沌に来る前から医者をしておりました。今でもそのつもりです。よろしくお願いしますね」
穏やかにご挨拶を一つ、『かみぶくろせんせー』毒島 仁郎(p3p004872)は丁寧なあいさつをし、先輩、新人交えてお話をと乞うた。
「はじめまして、くるりですよろしくね。名刺代わりにふわふわの所の羽根をどうぞ! あ、このへんふわふわだよ。ひっぱっていいよ~!」
微笑んだ『目指せ猛禽類パイセン』繰々 くるり(p3p006609)。皆と仲良くなることが目的なのである。
「オズは魔法使い(物理)! 皆が笑顔になれるなら、オズはどんな魔法でも使えるよ!」
任せてねと胸を張ったのは『シルク・ド・ノネット』オズ・ヨハネス・マリオット(p3p006699)。大道芸を活かしてみんなと仲良くなりたいと微笑んだ。『普通のソードマスター』プラウラ・ブラウニー(p3p007475)、『パッチワーカー』シム=リエス(p3p007802)、『異界の怪異』緒形(p3p008043)は大道芸に拍手を一つ。
『自称『怪盗紳士』』ノーベンバー・グレゴリオ・ウーンデキム(p3p009410)も折角の晴れ舞台だと、手品を披露してみる。カードマジックが一番得意だというノーベンバーの周囲にはたくさんの人が集まっていた。
(いやでも私がするにはその……これからともに戦うかもしれない相手にドジョースクイとかハダカオドリを見せなければならないのはな……その、うーん)
さてどうした物だろうかと『ヴァンガード』グリゼルダ=ロッジェロ(p3p009285)は悩んでいた。
「交流交流……コウリュウってなんだっけ? えと、その、わ我は露草静羽っていうっすよろしくっすよ」
慌てた様子の『土曜の夜に』露草 静羽(p3p009076)も緊張を滲ませて挨拶を。
「余ったらタッパーに入れて持ち帰るから大丈夫だよ! んふふふ、それに美味しい物は別腹なんだよー!」
食べ物へと心を躍らせるのは『月見七夜』蘭月(p3p008921)。美味しい者は沢山食べるのがモットーだ。
「この1年を祈願して、豊漁豊作を祈願して、大切に頂くんだ。勿論、野菜もある。冬を乗り越えるのに栄養バランスは大事だ
俺とお前たちの未来に。幸多からん事を願い――」
魚を捌いていた『異世界の狩人』幌向・呼人(p3p008139)はリル(p3p008144)や『腐女子(種族)』ローズ=ク=サレ(p3p008145)、『砂の都に求めるは』ディアンナ・ケヒト(p3p008923)にも料理を振る舞う。
「よかったら、お話をしながらごはんも食べたい。……ロロはお腹が空いた。ここにはずっといっぱい美味しいものがありそうだ」
『特異運命座標』口口・ロロ(p3p009276)の傍らで闇市で下着が当たったのはなぜなのかと悩むブラム・ヴィンセント(p3p009278)の姿も存在している。
「フヒヒ、初めて見る方もたくさんいらっしゃいますねぇ」
『蠱惑可憐な捕食者』リーラ ツヴァング(p3p009374)はぱちりと瞬いた。知り合いと呼べる人間も増えてきたけれど、というリーラの隣で『快楽主義』三日月 月下(p3p009375)は「お茶でも如何?」と誘いをかける。
たくさんの人とおしゃべりを出来るのはとっても楽しいと『大きいことは良いこと』メルティメルト(p3p009376)は自分のお世話を焼いてくれる人はいないかなあと周囲を見回す。
「こんにちわ、ルビーよ。冒険者としては去年の末に活動を始めたの。
すでに依頼も行ったけどまだまだルーキーで知り合いもほとんどいないから、この企画にお邪魔させてもらったわ」
凄腕の冒険者になることを目標とした『薔薇の少女』ルビー・アールオース(p3p009378)。『夜に這う』主・役(p3p009379)やネイルバイト(p3p009431)、『鑑定司教』カンティ=ビショップ(p3p009441)、舛花 普(p3p009496)、ラクシャス・ティール(p3p009490)、シリス・ルーア(p3p009491)、仁藤・鉄泉(p3p009492)もその話を聞きに来る。
「コレ美味しいよー!」
にんまりと微笑んで食べ続けるのは『嘘吐き(はらぺこ)』ユイユ・アペティート(p3p009040)。
「ここに来た理由? 簡単な事だ。私は食パン。食パン(私)を、布教しに来たんだ」
真の美味しさを教えてやろうと『食パンは君を裏切らない』ベイク・ド・クロワッサン(p3p008685)は眸をキラリ。イケメンと言いたいが、彼はイケパンなのだ。ご飯の話には興味津々の『ぬくぬくしてたい』リュリュー(p3p009320)はきらりと瞳を輝かせる。
「歌いますか? 歌っちゃいますか? えへへ、歌っちゃいますかー?」
お友達が沢山欲しい『おいかけっこ』ラビア・マーレ・ラクテア(p3p008448)はにんまりと微笑んで歌い出す。
誰かとトモダチになれれば嬉しいとちょこりと腰掛けた『初めてのバー』アドラ・ドール・シュタイフ(p3p008450)は緊張したように、皆の話に耳を傾ける。
出来れば愛おしい人が欲しい――そんな『妖女』花魁 華燐(p3p008739)はお話ししてくれる? と無数のイレギュラーズに声掛けた。きっと、友人は見つかれど、愛しい人までは――……。
(……新年か。俺だけ迎えてしまって、妹達には何も出来ないか。そう、だよな。兄ちゃんも、前を向かないとだな。その為に、ここに来たんだから)
『まつろわぬ民』篝火 陽炎(p3p008803)は誰かと会話したいと此の場所を訪れていた。ブランケットは如何ですかと微笑んだ『不器用な執事』トラウム・カラドリウス・キルシュトルテ(p3p008809)は執事としてサポートを行い続ける。
『不死呪』アオゾラ・フルーフ・エーヴィヒカイト(p3p009438)はちょこりと隅の方で見つめている。
「もし、ちょっと良いかな。いやなに、ちょっともの寂しくてね」
『気ままな烏』大橋 椿(p3p009457)は右も左も分からないと困ったように周囲を見回した。
「新人も含めてイレギュラーズの皆さん、ごきげんよう。私は軽食喫茶兼酒場Stella Biancaの店長、モカ・ビアンキーニだ」
歓迎するよ、と微笑んだ『Stella Cadente』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)はお茶を淹れ仲間達へと振る舞った。お茶にも合う『白桃肉まん』を振る舞うのは『特異運命座標』孫・白虎(p3p008179)。
「初めてノ、ろれとれ。何を、すればいい?
僕はまだひとり。二人組をつくれと言われたら、死んでシまうかもシれない、儚い低レベル冒険者」
アヴニール・ベニ・アルシュ(p3p009417)はどうしたものかと首を傾げる。モアレ・M・バーガンディ(p3p009418)もまだまだはじめてばかりである。
「いきなり誘ってごめんなさいね? なんか集まりがあるって聞いて、ひとりじゃ参加しづらくて」
「美味しそうなものがいろいろある。ハハ、お餅を見るとこないだの仕事を思い出すよね」
そう 『黒き魔法少女』ノワール(p3p009373)に笑い掛けたのは『よく食べる』トスト・クェント(p3p009132)。『お気持ち』と書かれたキャンディを手に、クラスなどでも悩んでいる『泡沫の夢』ラグリ=アイビー(p3p009319)は相談できる相手が出来ればと訪れていた。
「来た事ある……ような気がするけど、やっぱり覚えてないわね」
『新たな可能性』アリツェ・アンドルリーク(p3p009360)は誰かと出会えないだろうかと楽しみにして訪れていた。皆の来歴や夢を聞くのも楽しいと『新たな可能性』ナイアル・エルアル(p3p009369)は微笑んだ。
(人が多くて少し緊張するけど、弱気になっちゃダメね! 人とお話しできる千載一遇のチャンス! 逃すわけにはいかないわ!)
『愛・哀・憎い』忌我 天鬼(p3p009472)は知り合いや友達が出来ればとあいさつ回りを。
『特異運命座標』アローズ・タルボット(p3p009480)は「本当に最近召喚されたんだけど、召喚される前から君たちイレギュラーズのことはそれなりに知ってるんだ」とサーカスでの一件を思い出す。
「はいはーい!ㅤ今日、というか丁度さっきこの世界に召喚されたタイムリーでホットな鈴木でーす」
鈴木 太郎(p3p009482)はにんまりと微笑んでご挨拶。「状況が理解できなければ、まずローレットへ行きなさい、と言われたので来たんですが……」とメイ・ノファーマ(p3p009486)はパーティーなのだろうかと首を傾ぐ。
「色んな人が居るのね……人かどうか自信がないのもいるけど」
それも特異運命座標の楽しみなのかもしれないと。トリフェニア・ジュエラー(p3p009335)は微笑んだ。
「まぁ、なんだ。新年だし、こういうのに顔を出しとくのもたまにはいいかと思って……じゃ、あんたもごゆっくり?」
こういう場所は情報の宝庫だと耳を傾けて過ごすのは『太陽を追い月を求める者』スコル・ハティ(p3p009339)。
「うむ、思っていたよりも人が集まってくれたようだ!
中には既に依頼を経験している者もいるし、特異運命座標として目覚めたばかりの者たちには良い先達となるだろう」
微笑んだのは主催者たる『金獅子』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)。新年から良き縁に恵まれて幸福者だと胸を張る。
頷き謡い出したのは『魅惑する男』テルクシエペイア(p3p009058)。
『ニューイヤー祭り』(作詞作曲僕)
ハァー一夜明ければめでたや日の出(メデタシメデタシ) 女も踊れりゃ子も踊る(ハァーメデタシメデタシ)
積降る雪は解けねども 酒に解けるは人心(ハァーメデタシメデタシ)(以下略)
●幻想IV
監獄島にて――ローザミスティカは「物好きだねぇ」と『悪しき魔女』極楽院 ことほぎ(p3p002087)を見遣った。
「豊穣の酒なら珍しーんじゃね? 口に合うようならまた用意すんぜ。
世界情勢の話とか、幻想国内の話とか、アーベントロートのご令嬢が新年早々宝物庫開けてイレギュラーズに施ししてたとか……そういう話がしたいんだ、ローザミスティカ様」
「初めまして、イレーヌさん。あたし、クォーツ修道院のリア・クォーツっていいます」
穏やかに微笑んだ『旋律だけは覚えていて』リア・クォーツ(p3p004937)に大司教イレーヌは「何か」と微笑んだ。
「……本当の目的ですか? ただ、貴女に顔を覚えておいて貰えると、何かと便利かと思いまして!」
「ええ、勿論。是非、よろしくお願いします」
物腰の柔らかな彼女は食えない相手だと心の内側でそう感じながら――
「一度も行った事が無かったので、ちょうどいい機会にとサリューへ。
バダンデールの商都サリュー、此処も此処で祝いの催しをしているのでしょう」
ふと、そう告げた『月下美人』久住・舞花(p3p005056)の前を通り過ぎる一つの影――あれは、『一菱流』死牡丹・梅泉(p3n000087)であったろうか。
「『春されば、まづ咲く庭の梅の花 独り見つつや春日暮さむ 』
……梅泉は今頃どこで何をしているのかしらね、風流な彼のことだし花の下でばったり会えたりしないものかしら」
そう願う『盲御前』白薊 小夜(p3p006668)。彼の姿をちらりと一つみたならば――共に散策するのも悪くはない。
「……これからどーすっかな」
『特式空戦機甲少女・乙型』サファイア・コランダム(p3p009488)は悩まし気に呟く。飛べない自分にはなにが出来るだろうか――
「御婦人、このような荷物を持ってどちらに?」
正月と言えども人助けは怠らず。『蒼壁』ロズウェル・ストライド(p3p004564)は荷物持ち兼道案内として淑女を支えている。
訓練を戸、取り敢えずは大空を飛び回った『非戦闘員』赤羽 旭日(p3p008879)。そろそろ王宮のパーティーに向かうのも良いかもしれない。
「サヨナキドリではバルツァーレク領の本店で福袋セールを開催するよ。
中身のジャンルはスタッフによって様々だから客人たちも楽しめるんじゃないかな」
『闇之雲』武器商人(p3p001107)の一言でサヨナキドリも大忙し。菓子や果物の詰め合わせの売れ行きは好調だ。
「ファニーの福袋はセーターとシャツ、ズボンとスカートに靴下をセットしたからコレ1個でコーディネート決まるよん♭♪」
練達支部から出てきたという『洋服屋』ファニアス(p3p009405)は楽し気にお洋服をセール価格で販売中。
『戦場のヴァイオリニスト』ヨタカ・アストラルノヴァ(p3p000155)はサヨナキドリの年始セールの手伝いへと訪れた。
福袋は好きな物を詰めても良い、ならばヴァイオリンを始めてみようとする人にぴったりで手に取りやすい物を取り揃えよう。
調教済みのヴァイオリンに弓、手入れ用の松脂とクロス、楽譜の本。そしてこっそり一つだけ旅一座のコンサートチケットの当たり付である。
「お正月といえど気は抜けません。お掃除に、洗濯物に…在る仕事はその日の内に済ましてしまいましょう」
せっせと準備を続けるのは『白の書』ティスタ・ルーンベルグ(p3p002926)。汁粉を用意しておいたため食べるのが楽しみである。
宿から外を見遣れば、喧騒を感じられて。編み棒を動かしながら『知らない物語』ミュリエル(p3p007011)は静かに過ごし続ける。
たまには一人で過ごすのも悪くはないと無心に素振りを続けるのは『二天一流』月羽 紡(p3p007862)。
「ふむ、訓練……訓練か。困ったな、自分はあまりそういうのが得意では無いんだ。しかし、参加した以上何かしなければいけないな」
何をしようかと日頃の日課とは違うことも良いだろうかと『久遠の孤月』シュテム=ナイツ(p3p008343)は考えた。
『色々と美味しいものがあると思うの。カルウェットが食べたい物を購入したり食べ歩きなの。カルウェットが嬉しそうならLoveも嬉しいの』
「幻想、なに、おいしい、するの? あまり、楽しむ、したことないから、みんな、楽しそう、だから。ボクも、楽しみたいなって」
『溶融する普遍的な愛』Melting・Emma・Love(p3p006309)は傍らに歩く『新たな可能性』カルウェット コーラス(p3p008549)へと微笑みかけた。
「さて……この辺りでしょうか? 凡そ二年前。樹里の魔法で山にトンネルを掘ろうと思って道半ばになっていた場所は。
あれから二年。より強力になった樹里大魔法があれば今度こそ貫通を目指せるのではないでしょうか…!」
どうして穴を掘るのか。それは其処に山があるからだと『受理教使徒筆頭』江野 樹里(p3p000692)はトンネルを作るために――惜しい!
「この世界に降り立ってから、もう3年になるか。私の感覚からすればほんの僅かな時が過ぎた程度の物にしか感じないが」
呟いたのは『純なる気配』アレフ(p3p000794)。彼にとっては瞬き程度の時間だが、人が変化するには十分な経過である。
興味深いのはクリスチアン・バダンデールその人であると『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)は考えていた。だが、彼とは出会うことも叶わい。中々に多忙なのだろう。
自身のギルドの庭園の管理に向かった『白き寓話』ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)。最近は余り時間も取れなかったから、と。きちんとお世話にしてやりたい。
「さて、本日も参るとしましょう。主目的は隠密や情報収集のトレーニングとして、裏路地や暗き所での調査でも行いますか」
調査を行う『豪華客船の警備隊』バルガル・ミフィスト(p3p007978)。今日も商談で大忙しである。
「よぉーし真面目に面白くトレーニングしてやろうじゃありマセンカ!!!
という訳で、コルネリアの姉御とローレット周辺ランニングと洒落込みマス」
やる気満ちあふれるのは『シャウト&クラッシュ』わんこ(p3p008288)である。体力もとっても有り余っていると『姉御』こと『自堕落適当シスター』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)を見遣る。因みに姉御は二日酔いで頭が回っていなかった。
「やっぱり読書が一番だよ、年明け位はゆっくりしたいね」
のんびり息を吐いたのは『探究の冒険者』ルネ=エクス=アグニス(p3p008385)。同じように、図書館で情報を収集し、知識を得ることを考える『雷竜再臨』トニトルス(p3p008489)。
(おばあちゃんのお買い物に付き合えって言われたけど、飲み物とか奢って貰うとめちゃくちゃ孫みたいで僕の尊厳に関わらないか? 大丈夫?)
『灰火の徒』セルウス(p3p000419)は3~40人分のお土産を抱えながら腕がもげそうと『悲無量心』月虹(p3p008214)へとアピールしていた……。
(無邪気な様子につい奢ってしまいましたけど、姿は成人されてますし失礼だったでしょうか……?)
ちら、と見遣った月虹。アピールは受けれども、嫌な顔をしないから、見習わねばと擦れ違いを感じながら……。
『灰色の残火』グリジオ・V・ヴェール(p3p009240)は『灰色狼』アセナ・グリ(p3p009351)が作ったサンドウィッチを見つめながら、彼女の側にあれば穏やかに気持ちになれるのだと息を吐いた。
「一通り終わったらお昼にしましょうか。それともまた膝枕? 君、膝枕好きだったものねぇ」
●幻想V
「オーホッホッホ! 今回もやってきましたわ! 書く事に困ったらとりあえず投入するキャラごった煮闇鍋の特攻野郎シリーズ!ぶっちゃけ、背後さんがもう何書いてるかわからなくなってますが、それはそれ」
何時も通りの『黒翼の恋人』ガーベラ・キルロード(p3p006172)お嬢様。今回は牛柄ビキニシリーズである。
「ええ……1275人って……どんだけじゃのぅ……流石ローレット……底力が凄いのじゃ。
……んで、なぜ妾まで牛柄ビキニなどというけったいな格好をせねばならんのじゃ!」
ぷんすかとお怒りモードな『荒ぶる燐火』タマモ(p3p007012)。狐が牛になんてなりたくはないのだ!
「でもさ、最近……こう……ようやくシリアスで活躍できる機会増えてたでしょ? 今だって子鬼殺しムーブにノリに乗ってたでしょ?」
それでもこの立ち位置なのかと『子鬼殺し』鬼城・桜華(p3p007211)は不服そうに唇を尖らせる。
『天義の希望』ミリヤム・ドリーミング(p3p007247)は気づいた――「……うん! 絶対これアイドルの仕事じゃないっスね!」と。
「というか何が哀しくて牛柄ビキニ着ながら野盗と闘わなきゃいけないんっすか! ただのグラビアと訳違うんッスよ! ボク、アイドルなんスからね!」
「やっほー☆ ジェーンちゃんも一アイドルとしてこのビックウェーブに乗りに来たZE!」
牛柄ビキニを着ても盛り上がれるのは『一肌脱いだ』ジェーン・ドゥ・サーティン(p3p007476)の良き所だ。
「……何でしょうか……この牛柄びきにというのは……いつもより若干布面積が減っただけですのに……そのちょっと恥ずかしいですね……これ……」
途惑うのは『禍津日』禍津日 那美(p3p008759)である。あらあらと首を傾いだ『破戒尼僧』妙香良 比丘尼(p3p008782)も此の様子では少々昂ぶってしまいそうである。
「可笑しい……私、本来は豊穣で皆とまったりお雑煮食べながらゆっくり過ごす予定だったのに」
『黄泉醜女』糸杉・秋葉(p3p008533)は牛柄ビキニで驚いた顔をしていたのだった――
「というかですよ、牛扱いって! 私、これでも母親の方は由緒正しい狼の獣種なんですがね? 嗚呼、でも犬扱いと同列だからこれはこれで……」
首輪が付いているからこれはこれでいい気がしてくる『首輪フェチ』首塚 あやめ(p3p009048)。
「クハハハ!まさかこの俺を牛柄ビキニ姿にするとは……どうやら余程血迷ってるらしいな」
私は、好きですよ。『愛と勇気が世界を救う』小刀祢・剣斗(p3p007699)さんの牛柄ビキニ……。
「さてペリカ隊長、同じ穴掘り屋として技術交換会と洒落込みましょうか」
にんまりと微笑んだ『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)にペリカ・ロズィーアンは「OKだわさ」と頷いた。新年からダンジョンアタック。これも中々に楽しいのだ。
「ペリカ隊長には集団での罠感知や遭難防止のアドバイザーとして同行してもらう。いいかい?」
「勿論だわね」
『観光客』アト・サイン(p3p001394)は早速とイーリンとペリカと共にダンジョンを進み出した。罠を二人で看破してゆく様子をペリカは背後で見詰めている。
「やあ、隊長。明けましておめでとう。今年もよろしく頼むよ。
私としても、もう少し迷宮探索に参加する機会を増やせるといいのだけど……」
挨拶一つ、『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)は超方向感覚を生かしてマッピングの訓練を続けていた。
迷宮探索訓練を行うイレギュラーズは多い。果ての迷宮探索に幾許かの経験を持つ身だが、その成果に満足しているとは言い難いと参加を決定した『破滅を滅ぼす者』R.R.(p3p000021)。ダンジョンアタックでは単独の戦闘も想定して起きたい。
「さてさて、皆割と好きに動いているようなので、私も勝手に参加させて貰いましょう」
アトとペリカ達の後ろをこそこそと尾行する『こそどろ』エマ(p3p000257)。自身の能力勝負である。
「歌いながら進めれば、それがよいですね」
『特異運命座標』木花・奏(p3p007927)は歌唱を行いながら仲間達の心を落ち着けることを優先していた。
「ハッピーニューイヤー! そしてハッピーニューダンジョン! お正月からダンジョン! 新しくていいですよね!」
微笑んだ『死ななきゃ幸運』フィナ=フォルトゥナ(p3p008257)。5分くらいで逸れてしまうのはこれから先の話だ。
「一人は少し心細かったの。好きな人が理由で? ふふ、その人と肩を並べて迷宮を攻略出来たらとっても素敵ね」
『優光紡ぐ』タイム(p3p007854)の微笑みに『恋の炎に身を焦がし』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)は頷いた。
「また何か困ったことがあったら言ってね。ワタシとタイムさんはもうお友達だからね……」
「光陰矢の如し、四季というのは思っているよりも遥かに早く巡るもので。
時の流れというのは多くの人々にはとても意味のあるもののようであります」
『黒鉄の愛』ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)の静かな声音はなぞるように。まだ眠たいと狭いベッドに丸まったヴィクトールの隙間に潜り込んだ『L'Oiseau bleu』散々・未散(p3p008200)は眠たいと瞼を伏せる。
「今日は、わたしもおサボりの共犯ですから、だから準備はばっちりですよ」
外で訓練なんてしないでしょうと引きこもりの彼女がが好みそうなものを揃えたと囁く『plastic』アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)は一匙の独占欲を僅かに覗かせて。
「悪い子、ね。おっと、猫の毛が燃えない様にだけは見張っていておくれよ」
シガレットチョコを咥えさせて『指し手』ヘーゼル・ナッツ・チョコレート(p3p008080)はにいと小さく笑った。
「回復スキルという物は便利な物です。戦線を支えるにあたり、これが無い事には始まらない。しかして、その便利さゆえに様々な制約もある。とくに私のような弱輩には、ひたすら課題、クリアするべき項目も多い。コストだけ見ても活性化するためのコスト、使用するためのコストetc……」
足りないと嘆くわけだけではない、最適解を探すのだと時任・兼続(p3p006107)は努力し続ける。
伝令役として走り込みを続けるのは比良坂・屍(p3p006231)。けが人や物資ユンパンを考えれば困難な状況下でも走り抜ける訓練を続けなくては為らない。
「む、リーチェ殿そっちに言ったぞ?、おっとすまん。メアリー殿助かる」
鋼鉄の女子会を続けているのは『故知らぬ造花』伊佐波 コウ(p3p007521)と『明けの明星』レリーチェ・ヴァンダーレン(p3p009424)、『焦心』メアリー=バーン=ブライド(p3p008170)である。
「はい、レリーチェさんそっちに行きましたよー? 伊佐波さん大丈夫ですか? ……やはり頑丈ですね」
「触ってんじゃねぇぞボケがァ!!」
――女子会ってこんな感じでしたっけ。
『藍玉眼の処刑人』シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)と『無名の熱を継ぐ者』ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)は手合わせを続けている。
「私も組み手は久々だし、お相手願うとしようか。私が君を満足させられたら、私のこと『シキ』って呼んでくれる? なぁんて――ふふ、いくよニコラス!」
「体が熱を帯びる。心が燃え上がる。ああ、楽しいな。なあシキさん、そっちは何を思っている。何を感じている? いや、『シキ』――」
今だけは、君しか見えないと。その心を躍らせながら。
折角ならばと貸し切り風呂を解放していたのは『フリーダムな湯』社守 虚之香(p3p005203)。山口さんを連れて源泉と雪をチェックし続け、今回は運営側だ。
良ければ如何でしょうかと従業員達の声掛けに『特異運命座標』翁(p3p008177)やローザ・グランツ(p3p009051)も頷いた。
男女別の露天風呂でのんびりと楽しむのは格別だ。こう言う時はどんな飲み物が良いのだろうかと「パン以外喰いてぇ~」と『恋揺れる天華』上谷・零(p3p000277)は小さくぼやいた。
「うぅ、この温度に慣れると出たくなくなるな。えぇい、これも鍛錬だ!」とやる気を漲らせたのは『特異運命座標』湖月 茂平(p3p009338)。
ぷかぷかと湯に浮いている『牛柄ガーディアン』フィオナ=バイエルン(p3p001239)も心地よさそうに目を細める。
「あぁ……肩凝りとか身体の疲れが楽になる気がしますぅ。
えっ? 雪見酒とかしちゃってもいいんですぅ?じゃんじゃん持って来てくださいぃ」
語尾にハートがついちゃう勢いで『イケナイひととき』ミルフィーナ・シエル(p3p003570)は笑みを浮かべた。
「私は雨の精霊種として、水の恵みをもたらしてきたが。人は私の水で、こうして安らげていたのだろうか。
ならば、それはとても嬉しいことで……とても、幸せと思う」
ふ、と目を細めた『雨の獣』ラニット(p3p007386)。自身とて人々と混ざりその営みに触れてみれば心が温まるというものだ。
「露天風呂で雪見酒、というのも良さそうですね
……いえ、無理に持ち込もうとはしませんし、うちでもそういうプランをと思ったまでですから、ええ。
まぁその、怒られないのであれば、欲しいですけれども……そう、これは視察…ただだらけに来た訳では……ふぅ……」
同業種として視察に訪れた『『霧笛の魔女』の弟子』Sperlied=Blume=Hellblau(p3p007964)ははあと息を吐いた。
「ローレットの方でのーんびり? 過ごそうと思ったんですけどたまにはお仕事の疲れを癒そうかなって思いまして!
……それにお外で悪い人を『お掃除』するなんてこんなお祭りごとには向いてませんし!」
と、いう訳で温泉へ来た『グリーンスライムガール』ライム マスカット(p3p005059)。『でとっくすはだいじ』なのである。
「おふろ……! しかも大きくて、お家のよりもあったかい、です……!」
こうした場所ではとろとろの卵と美味しいお酒を共にする。そのスタイルで温泉を楽しみたいと『うつろう恵み』フェリシア=ベルトゥーロ(p3p000094)は家の風呂では出来ない贅沢を楽しみ続けた。
持ち込んだ酒を楽しみながら『デイウォーカー』シルヴェストル=ロラン(p3p008123)は戦い方について考えてみる。思考と記憶の整理をするトレーニングは大切だ。
「わ~い、お風呂だ~。お風呂大好き~」
『パッチワーカー』フランドール=ジェーン=ドゥ(p3p006597)の疑問――混沌の年齢不明の皆さんは自己申告制なのです。
混沌に来てからは様々な所を歩いてみたが、一つに腰を落ち着けられない『特異運命座標』クライン=クレイル(p3p008918)も今日ばかりはのんびりと雪見酒を楽しんでいる。
「はふ。身体中の疲れが溶けてくみたい、熱さが沁みるぅー……食べ歩きもいいけど、温泉巡りもいいよね……」
湯船で溶けてゆくのは『森ガール』クルル・クラッセン(p3p009235)だ。
「ふあぁ、ぁ……寒い、けれど。そんな中で、こうして、お湯につかるのは……気持ちが良い、ですね。……でも、うっかりすると、風邪をひいてしまいそうで」
しっかりと肩まで使ってふと『うさぎのながみみ』ネーヴェ(p3p007199)は想う。19になってもう少しであの人の歳に追い付いてしまう――それまでに、その痕跡を見つけることが出来るだろうか。
「……ずっとこのままの日々が続けばいいのに」
いつもと変わらず自宅で家事を終えて、お風呂を沸かして、もうすぐ帰ってくる彼を待つ。
『暗香疎影』雪下 薫子(p3p007259)の日常が変化なく続けばいいのにと、そう願いながら。
●鉄帝
「やっと来ることが出来たっすよー!
ここが雪と蒸気と機械の街であるゼシュテル鉄帝国! それじゃここの技術とやらをしっかり見させて貰おうじゃねーっすか!」
思い切り観光を楽しむのだという『ザ・ハンマーの弟子』リサ・ディーラング(p3p008016)にとって此の場所は夢の様な世界である。
新年の行事はさておいてラド・バウでトレーニングというのは非常に国民性が出ていると『メイドロボ騎士』メートヒェン・メヒャーニク(p3p000917)は感じていた。休憩所と救護室を用意して待機すれば少し時間が経てば混雑してくるだろう。
「みんなあけましておめでとー! 今回もあたしは鉄帝でイベント主催するよ! 今回の目玉は……これだぁ!!」
名付けて『超力餅』であると『蛮族令嬢』長谷部 朋子(p3p008321)は胸を張る。
帝国内を見て回ろうとする『鉄の薔薇』ローゼス・ビスマルクス(p3p006313)。祖国の実情知らず新年を迎えるわけにはならないのだ。
超力餅搗き大会は開催中。
「もちっすかー。おいしいっすよねー。にょいーんって伸びるのが楽しいっすー。自分も餅つきするっすよー。うぃーんうぃーん」
『扇風機』アルヤン 不連続面(p3p009220)は短期決戦だと升に魔砲を撃ち込んだ。
「ちなみに俺は磯辺焼きが好きだぞ!! 醤油とか海苔とかも用意しておかねえとな!」
殴り潰す勢いで餅搗きに勤しむ『暴風』ルウ・ジャガーノート(p3p000937)。その様子をちゃっかりと見詰めて食事係のように座っていたのは『黒翼演舞』ナハトラーベ(p3p001615)であった。さて、見ているだけではいけないかと速力生かして持ちを搗いたナハトラーベ――あれ、ちょっと餅が減っているような……?
「うおおおーーっ、マッドネスアンガァァァアア!!」
腹の底から声を張り上げた蘭 彩華(p3p006927)。餅を搗く力は一撃必殺の勢いである。
『特異運命座標』篠崎 升麻(p3p008630)は「おもしろそうじゃねーか」と小さく笑い――独楽を引き抜いた。
「攻撃スキルも必殺技みたいになるって話だよな? そんじゃ――食らえや、『群青』ぉー!!」
「必殺! レオンハート・ストラァァァァァイク!!」
叩けば叩くほど美味しくなるとと聞いたと『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)はやる気を漲らせる。
「ワレの力でとりあえず餅を叩けばいいのであろう? では我が虚刃流改め虚杵流を刮目せよ!」
細かいところは任せたぞと『虚刃流開祖』源 頼々(p3p008328)は弟子の『虚刃流直弟』ハンス・キングスレー(p3p008418)に指示をして餅をブレイクする勢いで叩き付ける。
ハンスもそう言われれば全速力で作業する。その速度に付いてこれるかと師を揶揄うように見遣って。
「ウオオオオ! 作ルゾ……ッ、最高ノモチ☆プリンヲ!」
――まって、それ、餅じゃない。プリン。『たんぱく質の塊』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)だからしかたなかった。全てがプリンになる世界線。
「おいしいお餅を作ればいいのね。分かったわ任せて頂戴。
正直お料理は得意ではないけど、ママ適性で騙し騙しやってみるわ!」
それでうまくいくのだろうか――『グレイト・マザー』アレクシエル(p3p004938)はぺったんぺったん。それを観戦するヴィルヘルミナ・ヴィント・アルトマイアー(p3p004940)や『なぁごなぁご』ティエル(p3p004975)、パウリ・A・フェクトー(p3p004984)、エステル(p3p007981)。
「では、獄人の力をお見せしましょう。唸れ私の槍……じゃなかった杵! 思いっきり強く突いた方が美味しくなるとの事でしたので、全力で……! おりゃー!」
そして、吐血。「あっ」と呟いたのは『血死一殺』鏖ヶ塚 孤屠(p3p008743)である。
「ゼノポルタ、すなわち鬼というのは腕力に秀でているそうです」
ならば、と一喝してみせる『Dramaturgy』月錆 牧(p3p008765)。
「お正月といったらお餅だよね!
ボクもすっごい美味しいお餅食べたいから超力餅つくのがんばるぞー!」
ソウルストライクな勢いでお餅をペッタンペッタンとし続けるのは『ミルキィマジック』ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)。
「なるほど、餅つき大会とは新年に相応しい行事。
それもパワフルにつく事で旨味が増す超力米を使うとは……やりますね!」
ごく、と息を飲んだのは『二輪』アルプス・ローダー(p3p000034)。元祖スーパーノヴァ使いを自称するアルプスは負けられないと手に汗握る。
「ウサギじゃなくてウサーシャだよ。餅は搗くけどウサーシャだよ」
ぺったんぺったんとお餅を搗くのは『裁断者』ウサーシャ(p3p007848)である。
出来立ての餅を配る給仕役の役割を担っているのは『救い手』ヨシト・エイツ(p3p006813)。折角なら砂糖醤油に黄な粉やあんこ、調味料も配っておきたい。
是非、審査員にと席へと進められるのは神崎・紅(p3p006815)や『天義の希望』朝倉 桔梗(p3p007193)、『愛されたい』夢の 人形(p3p008133)、『一期一振』武者小路 近衛(p3p008741)たちである。
らりら、るりら、るるりら――皇帝陛下に会えたらとそう思いながらきっと会うことは出来ないけれど。
『ごらん遊ばせ』カリヨン(p3p007956)は母の歌を口遊ぶ。
「あ、いた~! 焔ちゃん、ラド・バウスペシャルマッチだよ!」
「パパパパッ、パルスちゃん! うん! 真面目に訓練するね!」
思わぬところで現れた推し――アイドル・パルスに『全ての黒幕焔ちゃん!』炎堂 焔(p3p004727)のやる気が漲った!
パルスに是非色々聞いてみたいという『電子の海の精霊』アウローラ=エレットローネ(p3p007207)。アイドル論を語り合えばその技術もアップする事だろう。
「うっし、俺と誰か戦ってくれる奴は居ねえか? 誰でも良い、年明けだろうが何だろうが強さを求めてる奴らならな」
「……」
「ウォンバット……」
のそのそと歩み出てきたマイケルと向かい合った『無道の剣』九条 侠(p3p001935)。このウォンバット、とても強いです。
「ウォロク! マイケルからどんな修行をさせられてるの?」
「……見てて」
マイケルはどっしりとしたタンクタイプである。『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)はウォロクと共にマイケルのアニマルセラピー的な修行をもふもふと受けることとなる。
「だいじょぶ。多分、殺さない。僕、そんなに強くないし、一応、寸止め出来る」
「マイケルは、強いよ」
『バーバヤーガ』ヴァローナ(p3p008520)もウォンバット(C級闘士)と決死の戦いをすることになりそうだ。
「「分かってます、今の私じゃ貴方に勝てない事ぐらい!
それでも、それでも全力でぶつかるんです! 貴方なら分かってくれるでしょう? ゲブラーさん!」
小さく頷いたゲルツ・ゲブラーに挑み続けるのは『迅きこと矢の如く』ミズキ・フリージア(p3p008540)。
もふもふと走るのは一人だけではない。愛犬のジョニーと走り込みを続けている『Dáinsleif』ライセル(p3p002845)。
「ジョニーとならどこへでも行けるさ」
ジョニーも嬉しそうに尾を振り返しているようである。それを見つめていたのは『協調の白薔薇』ラクリマ・イース(p3p004247)。
「あけましておめでとうございます、ビッツ様! 母がファンなのでサインください!
ミスターコング!!! 全力ドラミング組み手をしてください!」
元気よく、合同訓練へと参加する『無敵鉄板暴牛』リュカシス・ドーグドーグ・サリーシュガー(p3p000371)。お年玉感覚でコテンパにされにいざ――ゴリラのドラミング組み手へチャレンジだ。
幻想は比較的温暖だった為、雪深い地域での鍛錬も必須だろうかと『遺言代筆業』志屍 瑠璃(p3p000416)は雪下ろしを行いながらウォーミングアップを続けている。
「うーん、どこもそこも大盛り上がりですね。リーヌシュカは今から何します? 僕は実家に行こうかと」
『男の娘の魅力』ヨハン=レーム(p3p001117)の問い掛けにセイバーマギエルは「私はここで鍛錬よ」と微笑んだ。
『狐です』長月・イナリ(p3p008096)はリーヌシュカに鍛錬をお願いしたいと向き直る。トレーニング終了後は『お礼』も勿論用意して。
もじゃもじゃした父の毛を毟るのは非常に面白そうだが、今日はラド・バウにも鍛錬に訪れる者が多く居るのだ。
「冬本番、やはり寒稽古は欠かせませんね。
解放されたというラド・バウで鍛錬に励みましょう。目指すは竜、魔種、そして皇帝の打倒」
そう意気込んだのは『鋼の拳』オリヴィア・ローゼンタール(p3p001467)である。最強無敵を倒してこそが、戦士の道だ。
「強いやつがいるって聞いてるぜ。このローレット・トレーニングにはよォ!
暫くサボっちまってたが……そろそろこの辺りで鍛え直してぇところだったんだぜ」
ヴェルス様の為だと燃え誇る決意を滾らせるのは『燃え誇る決意』ウィルフリード・ハンネス・フリードル(p3p007451)。祐介(p3p007931)もラド・バウでの鍛錬へと参加する。
「いい環境で鍛錬できるせっかくの機会だもの! イベント名の通り、私はラド・バウでトレーニングするわ!」
ポラリス(p3p009445)は組み手には良いロケーションだと微笑んだ。
「元々召喚される前の世界は鉄帝の国と似た様な気候の国で生まれましたから、故郷に帰った様な安心感も少し感じられます」
剣について学びたいという『正剣』セレーネ=フォン=シルヴァラント(p3p009331)の周りではラド・バウ闘士達のアドバイスが飛び交っている。
少しだけその様子を眺めていた『黒鉄の意志』カノープス(p3p001898)は武器の手入れを行い平穏に過ごし続ける。
『ケイオス・ブラッド』グラム バルバトロス(p3p002942)は腕相撲の為へとラド・バウへと訪れていた。
「さぁ、始まりました! エナ&あじえる VS ビンシン&ハヅキによるタッグマッチ!」
司会者は『化猫』道頓堀・繰子(p3p006175)でお送りする。「ああ、有りで良いんだね。ところで解説(ツッコミ)が追い付かないんだが……」と困惑の解説者・『識りたがり』チェルカ・トーレ(p3p008654)。
「あじえるさんとのタックマッチ! 鳥ヌンチャク(説明しよう。可愛いエナちゃんがあじえるの片足を掴んで可愛さを使ってえいやっとする技である)を放ちます!」
可愛い『自称 可愛い小鳥』エナ・イル(p3p004585)の攻撃が放たれる! 攻撃(『ノンスメル(無香料)』あじえる(p3p009354))である。
「あじえる君が叩き付けられたリングが凹んでる。カッコイイね! ね! ビンシンにーちゃん!!」
「え? ハヅキさんもやりたい? 私に回せと? いやそれはちょっと…………その無垢な瞳で見つめるのをやめなさい。わかったやるから!」
今をときめくアイドルと怪奇鳥人間って嘘では? という勢いで『耐え忍ぶ者』黎 冰星(p3p008546)はがしりと『小鬼』鬼灯 ハヅキ(p3p008869)の脚を掴む。
とても危険なタッグマッチが続いていたーー
新春だからとのんびりしていては損である。『気は心、優しさは風』風巻・威降(p3p004719)は最近はサボっているからと――いざ、手合わせ!
『狼拳連覇』日車・迅(p3p007500)はカウンターの範囲外の筈が何故か受け流されて転がっているのが不思議だとぱちりと瞬いた。
「俺もいずれはあの領域に並び立たなければならない。経験を積み、装備も新調しなければ。やることはまだまだあるな」
その様子を眺めながらも心にそう決めるのは『グッドルッキングガイ』goodman(p3p008898)であった。
●鉄帝II
「正月でたるみ切った腹と根性を叩き直すでありますよ!」
ばーんと腹を叩く鬼教官『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)。
「ええー、私、新年はちゃんと教会で働いていたのだけれど!
……まあ、少しだけ、ほんの少しだけお酒飲んだりもしたけれど? 呑み過ぎだって怒られたりもしたけれど?」
持久走がとっても苦手な『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)はひゅうひゅうと喉を鳴らしていた。大変である……。
「えぇ!? 私も日課のトレーニングはちゃんとこなしていたよ!?」
けれど、エッダが其れが良いというならば運動するのも悪くないと『白虎護』マリア・レイシス(p3p006685)――ヴァレーリヤのおんぶはルール違反です!
実家での新年のお祝いや雪下ろし、雪合戦に『荒野の珍味体験者』クリストファー・J・バートランド(p3p006801)は正月から大忙しである。
ギルドの依頼は多種多様。過酷耐性を磨く事にしようかとP・P・P(p3p007113)は筋肉を鍛え続ける。
「わぁ、息が真っ白! まるで煙を吐いているみたい、ふふ、面白いわ♪
それに雪ってきらきらしていて、冷たくて気持ちいいのね」
銀の森を訪れた『水晶角の龍』リヴィエラ・アーシェ・キングストン(p3p006628)。ガイドブック通りの景色は何処か不思議で、これだけの雪景色でも寒く感じないのである。
「何かわかることがあるかなあ……」
銀の森を散策しながら、『希望の紡ぎ手』アリア・テリア(p3p007129)は顕現する前にずっと片割が居た様な気がすると、首を傾ぐ。鍵に合う錠を手にしているのなら、会ってみたいと――そう感じながら。
「オラクの力も下がっていますが問題は無いです。何故なら未だ我が神の声は聞こえているのです」
感情を探し、救いを求める人々を導くために『信ずるは唯一つ』オラク・メティラ(p3p009279)は進む。
「何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ」
ウルフィン ウルフ ロック(p3p009191)は赤ずきんと小さく呟いている。
「あー……今回は特にする事もなく周りをのんびりと見回る程度にする予定だったが……なんだ、え? なんだ? 本当に 復讐者に太陽? 奇妙な組み合わせだな」
奇妙な邂逅を経ているのはクライム(p3p006190)であった。構え崩さぬ『雷武』王 虎(p3p007117)。難しい事は殴り合って解決の精神だ。
「アイヤー! 強い奴は大体此処に居るって聞いたアルのに! 変な奴らとこんにちわアル!」
「手合わせではありません……あくまでも我が輝きの一端を見せるだけ、えぇ、えぇ……」
太陽の美しき輝きで包んで遣ろうとアルテラ・サン(p3p008555)の好意(?)が放たれる。
「ちなみにうちのチームは皆バニーガール姿で野盗退治だゾ! 頭おかしい? ……兎可愛いでしょ! こうバニーガールの良さわからないかな?」
『ラド・バウD級闘士』溝隠 瑠璃(p3p009137)は力説し続ける。
「うんうん! 兎いいよね! 勿論僕みたいな正真正銘のバニーガール(兎美少女)としてはこのバニーガールの格好はセクシーでとってもいいね! しちゃうよ!」
バニー友達的にお互いうっさうっさしているから参加してみたと『小さき首狩り白兎』飛騨・沙愛那(p3p005488)はウサミミをゆらゆら。
「……どうしよう……姉さんが壊れた……ところで……何で俺だけこんな露出の多いバニーガールの格好なの……?」
呆然とする溝隠 琥珀(p3p009230)。「……いい大人の男が逆バニーとか…どんな地獄絵図の罰ゲームなんだよ、この駄マスコット!」と叫ぶ『魔法少女(?)マジカル★カルマ』カルマ・モンクスフード(p3p009282)の姿も見られる。
「いや~眼福眼福!これには花琳さんもニッコリ!」
にんまりと微笑んだのは花琳・アーティフ・ムンタキム(p3p009318)。とても満足げである。
かまくらで雪に彩られた森を見詰めるのはヴァルフラーン(p3p008827)。アポロ・ラッテ(p3p009238)や『推しのために』恵垣・綴(p3p009247)もこの辺りでのんびりするのも良いだろう。
「ふふ、折角のトレーニングなのにこの地で過ごす事を選んでしまう当たり、私も未練を引き摺ってるわけですわね
……あら? 誰かと思えばアリエルさんに次久さんではありませんか? ……お二人も皆の墓参りに?」
『獅子心王女<ライオンハート>』獅子神 伊織(p3p009393)にぱちりと瞬いたのはアリエル・アスモデウス(p3p009400)である。その傍らには斉藤 次久(p3p009465)の姿も見えた。
「あらあら、この様な場所に訪れるのは私位な者と思っておりましたが…まさかここで再会するとは思いませんでしたわ、伊織様に次久様」
「かくいう俺も……ローレットなるものに参加する事になった以上、ここで墓守しながら修行の日々も終わりです。どうか一緒に『正義』を為しに行きましょう」
気になるのはノーザンキングスのシルヴァンス達だった。様子を見に行きたいなあと兎の振りしてぴょんぴょんと跳ねる『兎身創痍』ブーケ ガルニ(p3p002361)。彼ならば何となく馴染める気さえしてしまう。
過酷なるヴィーザルでの訓練は屹度力に為る筈である。『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)はラド・バウ側での『ウォーミングアップ』を終えた仲間たちを連れて統率し、いざ、と訓練を開始する。
「トレーニングとは鍛錬!!!となれば!!!極地にて体を苛め抜くのが――」
口の中が凍って咳き込んだ『白百合清楚殺戮拳』咲花・百合子(p3p001385)。極寒ではあるが、徹底訓練中である。
「ほうほう、正にゼシュテルといった鍛練ですね!
こういうの、嫌いじゃあありませんよ! 強くなるための近道なし、精進あるのみ――!」
寒さに負けてはなるものか。鈍っては、この程度で根をあげては梅泉にも笑われると『血雨斬り』すずな(p3p005307)は懸命に刀を振るう。
「フフ……なんて悪魔的な環境なのかしら。こんな所でトレーニングだなんて、まさに地獄を見たいという事かしらね。
それなら私もトレーニングに付き合うわ。だって地獄に棲むのは悪魔、だものね?」
実践訓練なら任せなさいと胸を張ったのは『diavolo』02(p3p006730)。寒中での鍛錬に勤しむ不動 狂歌(p3p008820)も懸命である。
「覚悟を持ってって言われたのが今、身に沁みているよ……」
そう呟いたのは『砂の聲知る』ラウル・ベル(p3p008841)。此の岩登り切れるだろうかと不安げに。
(さ、寒いですね……でも、この様な極限環境だからこそ得られる物はある、そうですよねっ。
私以上に頑張っている皆さんより早くバテる訳にはいきません。私も頑張りましょうっ)
豪雪の中でもマッスォとなるために『モルフェウス』アザー・T・S・ドリフト(p3p008499)は努力を続けている。
「フフフハハハハハハハ!!! 再びィやって来たぞォ↑↑↑!!! 鉄ッッッ帝!!!!!」
その超テンションで訓練へと挑むのは『はたらくくるま』Road=Roller(p3p006957)。燃料(ガソリン)補給は確りお忘れなく。
「過酷な環境での訓練だと? そりゃあつまり‥‥‥相当キツイってことだよなぁ!?
いいぜいいぜ、最高じゃねぇか! 俺も混ぜてくれよぉ!
筋肉も育つ! 鍛えられる!! ご褒bゲフン、過酷な環境!!! フ、フヒ……考えただけでも、最高じゃねぇか」
ぶたやろうと罵られたい『ぶたやろう』ソリッド=M=スターク(p3p007305)は喜んでいた。
「ローレットに身を置かせてもらったとはいえまだ特に戦闘経験も無いからな、鍛錬を積めると聞いて参加しにきたぜ。寒い方が燃えるな」
『歩く火炎放射器』カルラ(p3p009395)は発火スキルを使用ながら焚火をして救護に当たっていた。
「私も確り鍛えて立派なシスターになるよ!」と食眠不要な秘宝種の『鋼のシスター』ンクルス・クー(p3p007660)は徹底訓練へと挑んだ。
「ランニングに寒中水泳……有酸素運動中心のトレーニングでいいだろうか……
過酷な環境下ということもあるし、体の調子を意識しつつ行うとしよう。これで倒れては元も子もないしな。れでは……参る!」
鍛錬に励むのは『鋼の如く』刃金・文人(p3p007922)である。凡種(これは『伝 説 の 特 異 運 命 座 標』虚栄 心(p3p007991)独自の表現でアル)である普通の純種よりも伝説の特異運命座標である自身ならこの訓練も乗り越えられると心はそう認識していた。
「はい、ちょーっとここ最近手持ち無沙汰なので正月で有り余ってるパワーをぶつけて欲しいんですよねぇ?
酔っ払いの皆さんに、気付を入れるとかそんな意味もありますけどぉ」
合法的に暴徒鎮圧が見たいなぁと『蔵人』玄緯・玄丁(p3p008717)は胸躍らせて。
ノーザンキングスにも正月休暇という概念はないのかと、領土での警備を続ける『病魔を通さぬ翼十字』ハロルド(p3p004465)はそう感じていた。
「スコップとバールのようなものを持って、ないない……ではなく、極寒豪雪の鉄帝の雪かきに氷割りするぜ」
氷割りで雪をないないするのは『我が身を盾に』グレン・ロジャース(p3p005709)。
「鉄帝の冬は厳しく、過酷なこの土地では麦を育てることもままなりません。
しかし、だからと言って土を耕さない理由はありません。ロレトレの名目で、土を耕し春に備えましょう」
うんせうんせと農業を行い続けるのは『鋼鉄の村娘』アニーヤ・マルコフスカヤ(p3p006056)である。
「鉄帝人だって慣れてるだろうが、それでも冬場のヴィーザルは辛いだろ?
最近鈍ってるからね。鍛錬がてら獣狩りやら薬草取りやら、骨を折ってやろうじゃないか」
ヴィーザル地方の気候には慣れたものだと『厳寒の誇り』リズリー・クレイグ(p3p008130)はからからと笑みを零した。
――こちら、魔法少女バレの激しい『号令者』ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)。
歌詞は別紙に、皆踊りましょう♪ 魔法少女エンディングテーママニュアル以下掲載。
くるっとターン、手を広げてフリフリ 膝をうちまたにしてジャンプ
笑顔をふりまいて片手を上にあげて指一本ハートの形をとってきゃはっと笑顔
ステップステップ左右に動いてもう一度くるっと回って 手でハートマーク作ってウィンク
腰と片足にスナップをかけて前へ後ろへ移動
リピートしてはい、もう一度、膝を内股にして少ししゃがんででジャンプ
今度は、もっとくるっとくるっと回って今度は空中で膝を曲げる程度に大きくジャンプ
手を挙げて振ってもっとぐるんぐるん曲げてキラッと笑顔を振りまいて――最後にポーズを決める
●天義
「新年あけましておめでとうございます」
天義の聖堂にて、新年祝賀を行う『優心の恩寵』ポテト=アークライト(p3p000294)はレオパル・ド・ティゲールに向き直った。
「今年も光り輝く一年になりますよう。母国のために、人々のために。剣となり盾となりましょう」
胸に手を当て一礼した『白獅子剛剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は此れからの国の行く末が輝く光に溢れん事を願う。
『特異運命座標』メテオラ・ビバーチェ・ルナライト(p3p000779)やシャルシェレット・アルバレア(p3p002186)、『解き明かす者』アニエル=トレボール=ザインノーン(p3p004377)や『緋道を歩む者』緋道 佐那(p3p005064)、『特異運命座標』鈴ヶ原・橙子(p3p007393)の姿も見えた。
「新年あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!!」
確りとご挨拶できたと胸を張った『方向音痴』ノーラ(p3p002582)に両親も慌てた顔だ。
「イルとリンツァも明けましておめでとう。ほら、イル……」
ポテトがイル・フロッタにこっそりと手渡したのは恋愛祈願。二人の距離が縮むようにとお祈りしてみせる。
剣舞のように、リゲルと『廻世紅皇・唯我の一刀』皇 刺幻(p3p007840)は『試合』を続けていた。怪我は無きように――これから先の国を思う様に剣を振り上げて。
(刺幻は魔王であり、同時にメテの歴史を紡ぎ語る者。さぁリゲル、私を知ってくれ。そして共に、可能性に満ちた未来を守りに行こうじゃないか――)
シスター姿で礼拝を行っている『宵闇の聖女』アマリア オルコット(p3p005451)。今日くらいは真面目(と、本人談)なのだそうだ。
「冠位魔種の襲撃からよくここまで復興したものです。
あのとき負けていたらきっとこの国は滅んでいたんでしょうね。
そうならないために私も強くなって戦えるように頑張りましょう」
そう微笑んだのは『癒やしの聖歌』クリストフ・セレスタン・ミィシェール(p3p006491)。
「信仰の強さもまた、鍛えられるものでしょう?」
そう呟いた『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)は天義での祈りの修行に勤しんでいた。
「新年も明けたことですし、グレゴリアの様子を見に行ってきましょう。
復興に関わった身でもありますし、もしかするとジルベール卿に関する新しいグッズなどが作られているかもしれません。ファンの一人として、そこは見逃すわけにもいきませんからね」
『恩に報いる為に』ノエミ・ルネ・ルサージュ(p3p007196)はそわそわと天義国内を見て回る。
――腐敗した騎士、その飼い犬や、外部から入り込んだ鼠共……表通りが賑わっている今、裏からそれを探るには好都合。精々利用させて貰う。
飛燕(p3p009098)は闇に紛れて裏社会へと身を投じる。
(ここが聖教国ネメシスか……かつての事件の事件、レポートは読んでいたが戦火の痕も薄れてきているのだろうか)
歩き回る『元神父』オライオン(p3p009186)は国の様子を眺めてそう感じていた。医療体制を調べに回るのは『硝子の檻を砕いて』ネリウム・オレアンダー(p3p009336)。
「くっふ、この地を足掛かりに余の偉大さを混沌に広めてやろうぞ!」
堂々とそう言ったのは『ここに格好良い称号が入ります』アンネローゼ=アーレンス=アドラスヘルム(p3p009170)。
「そう! 余こそは! 永き刻を生きた吸血鬼の真祖。五大原素を統べ、光を喰み、夜を歩く者(以下略)」
「……そうですか、またこの季節ですか……どうして……」
悲痛なる『夜咲紡ぎ』リンディス=クァドラータ(p3p007979)の呟きが木霊する――!
早速の食事会に誘われてきたのは『焔雀護』アカツキ・アマギ(p3p008034)や『荊棘』花榮・しきみ(p3p008719)である。
「スティアスペシャル杯とかじゃなくて、タグがサメっていう時点で何だかもう嫌な感じしかしないよね。
ま、まぁスティアちゃんのご飯は美味しいから……」
それで諦めてくれる幼馴染――『聖奠聖騎士』サクラ(p3p005004)はとてもやさしいのかもしれない。
ただ、彼女は気づいていた。スティアの召喚するサメちゃんはちょっと知性が上がってきている、と。
「……二度目のサメとの邂逅だが……相変わらず珍妙な生き物だな……サメとは。
というかサメとは審査員もするのか……ますます訳が分からない生き物だな……」
普通のサメはそんなことしないと思います。カンナ・チューベローズ(p3p008161)のサメの常識が崩れる。
「おおっとソコ行くお嬢さん! ローレットスティアスペシャル杯の見学かい!?
これから始まるってね! どう良ければ俺と一緒に……………?」
何かに引っ張られている――それがデジャヴとなって『八百屋の息子』コラバポス 夏子(p3p000808)には感じられた。
一体どういうことだろうか……。あの目の光り、そして、腕の先に輝く牙――!
「アッ……!?」
そんな様子を見詰めていたイルが怯えたように『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)を見遣った。審査員面のサメのことは気にしないでねとスティアは微笑んだ。
「リンツさん、あの、周囲にサメがうろうろしてるみたいで……」
「サメとは、このようにうろうろしている物なのだろうか」
――聞かないで、リンツァトルテさん。
「なんだよ、なんでいるんだよ!? ここには超級サメ召喚士でもいるってのか!? しばくぞ!?
畜生、こうなったらやってやらぁ! てめぇのその尾ひれ、立派なフカヒレにしてやらぁーーー!!!!」
叫んだ四杜 要(p3p006465)の様子にイルが「あれは死亡フラグというのでは?」と首を傾いだ。
サメちゃんが呼ばれた気がして要へと迫る――! その様子をほのぼのと見つめていたのは『ホワイトウィドウ』コロナ(p3p006487)である。
「おまけにわたし狼牙持ちなので、歯まで鮫とはお揃いですねえ。ここまで似ているものに出会えるとは、なんだか嬉しくなってきて――」
『およめさん』澄恋(p3p009412)はサメをまじまじと見遣る。もしかして恋のライバルになるのだろうか……?
「野生のサメが襲ってきた? 何を言っているかわからぬでござるが……ご飯がやってきたというなら拙者、食らうのみ!」
『酒呑衝動』茨木 蝶華(p3p009349)はサメと向かい合う。
「おお……なんて事でしょう……この天義でサメが大食い大会の審査員をしている光景を目の当たりにするなど。
この様な頭がおかしい様な状況が罷り通るとは……我々に何の恨みがあるというのでしょうか?」
神よ! よ叫んだのはカルロス・ナイトレイ(p3p008427)。確かに辛い運命だ……。
「大食いは豊かさの象徴、という新しい視点に気付かせてくれたスティアスペシャル……僕も、チャレンジしてみようと思ってね」
優しげな笑みを浮かべたマルク・シリング(p3p001309)の胃袋が壊れるのでは無いかという不安に襲われるが――さて置き、『スティアスペシャル』を食べるのは豊かな恵みを得た者の義務であるようにマルクは努力し続ける。
一つ一つは美味しいけれど、この量はどうしたものなのだろうかと『罪のアントニウム』クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)は頭を抱えていた。
「こう……家族(??)サメの皆さんはスティアさんを護るナイトなのでしょうか……?」
「……立派なナイトね……勝てる気がしないわ……」
『ふわふわな嫉妬心』エンヴィ=グレノール(p3p000051)はクラリーチェへと小さく頷いた。ご飯を食べきらないと大変なことになる――が、エンヴィは聞いていないと呻いたのだった。『美味しい料理を好きなコースで食べ放題(サメ付)』はスティア主催の時点で気付いておくべきだった、と。
「ご飯はもりもり食べるぞー! いっぱい食べて栄養をおむねに……同じハーモニア、多分そんなに歳も離れてないのにクラリーチェ先輩もスティア先輩もおむねが……うわーん! ぜんぶなんだかしょっぱいや! ぐずぐず」
もりもり食べる『緑の治癒士』フラン・ヴィラネル(p3p006816)。サメちゃんからの危機にはきっと頼りになる夏子が守ってくれるはず――って、あれ、夏子はもう食べられ……?
「わわわっ。サメさんは、何処でも泳げるって、エルは覚えました。エルは、頑張ってサメさん達を、倒します」
そのサメ歯危険ですよ! 『ふゆのこころ』エル・エ・ルーエ(p3p008216)! もう一人食べられてます!
「サメが何故野生でうろうろしているのかは考えないこととする。
異世界だからそういうこともあるだろう。陸釣りをすることになるとは思わなんだが異世界というのはそういうものなんだろう」
――そんな天然っぷりを発揮する『凡骨にして凡庸』浜地・庸介(p3p008438)。だが、そのサメちゃんはロレトレ補正で無敵なのです……。
「なんか食べられてる人いないですか!? な、夏子ぉー!!!
やばいです! ちょっとしにゃ帰ります! やはりただより高いものは無かった!! え、帰っても食われるんですか!?」
叫び声を発する『可愛いもの好き』しにゃこ(p3p008456)――死ぬ気で頑張らなければ鮫のお口へダイビングが決定してしまう!
「海辺……サメ……大食い大会……何も起こらないはずがなく……そう! サメ映画のように!
海から突然頭のいっぱい生えたサメが襲ってくるかもしれないし、蛸の足の生えたサメが出てくるかもしれないし、放射能を帯びた高温のサメが襲ってくるかもしれない! 皆さんが危ない! サメ映画ではよくあるシチュエーションです!」
手に汗握ったのは『サメ映画は概念』サミィ・ザ・タイフーン(p3p009026)であった。
●海洋
「船がゆらゆら。ふふっ、もうすっかり慣れたもの! 寒いのは羽毛をふくふくさせてばっちり! ――ひ・の・で!ひ・の・で!」
『飛んだにわとり』トリーネ=セイントバード(p3p000957)はワクワクとした様子で初日の出を待ち続ける。こけこっこーと鳴くのはきちんとタイミングを計らなくてはならないのだ。
危険な生物の目撃例のない快晴の望めそうな海域で『揺蕩う老魚』海音寺 潮(p3p001498)はセカンド初日の出を待っている。それらしい雰囲気を楽しむ為に日の出をのんびり拝むのだ。
「ひろーい、おおきーい。みず、みず、みず……たくさん」
本人もお水な『おみず』ス(p3p004318)も不思議そうな表情である。すいすいと水の中を泳ぐのはティル(p3p008380)。
旭が今日を連れてくる。此の海の向こう側には知らない世界、知らない人達――『里帰りで鮫殺し』Meer=See=Februar(p3p007819)は歌を口遊む。
リヴァイアサンとの戦いが思い出深いから、と美味しいものを食べに行こうかとぼんやりと考える『対価の魔女』カロン=エスキベル(p3p007972)。
「新年迎えた…わたし、生きてるんだ……朝日が眩しい……わたしに、こんな光を受ける権利なんて……うん、やっぱり浜辺を、一人で歩くのは、落ち着くね……」
ほう、と息を吐いた『闇と炎』アクア・フィーリス(p3p006784)。波の音が心地よい。
「新年、明けましておめでとう……?」
ぽつりと零して首を傾いだのは『灰染の魔砲騎士』セフィ・フロウセル(p3p006817)。
「そうだ、海行こう」
そう行ったのは『なんでも狩ります』桐野 浩美(p3p001062)。生みの味覚を手に入れたい浩美は新年祝賀のために朝漁に出る漁師達の船に乗り込んでいた。因みに此れは海上サバイバル訓練なのだそうだ。
「やっぱり馴染み深いところでこういう場面は迎えたいもんだからなァ。
無駄に出歩かず、王国周辺の町の馴染みの店でゆっくり呑んで過ごすとしようや」
馴染みの酒場に顔を出した『蒼海の守人』スクアーロ=ケトス=グランガチ(p3p001753)。今日は女王は屹度ゆっくりなどせず、新年祝賀を張り切っているのだろう。
そう、新年を祝うのは幻想だけではない。
いつから新年の初めが休みだと錯覚していた? ――『波濤の盾』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)はそう呟いた。
有無も言わさず新年祝賀会の警備に赴く海洋軍人。楽しげに微笑んだカヌレ・ジェラート・コンテュールの周囲でだらだらすることが自身の立場ではないのかとそろそろと彼女の許へと近寄っていく。
「よければ領地運営についてご教授頂けませんか?」
カヌレに問い掛けたのは『物理型お嬢様』碧紗(p3p008350)である。
水芸の得意なソルベ・ジェラート・コンテュールに「笛でも吹こうか!?」と『風読禽』カイト・シャルラハ(p3p000684)はにんまりと微笑んだ。ルイーズ・ポルティエ(p3p009381)は歌のトレーニングを行うように歌うたう。
その演奏に合わせて新年の祝いにと、穏やかな曲をハープで弾き語るのは『あなたの世界』八田 悠(p3p000687)。まるで渚のセイレーンである。
「ああ、女王様。お久しゅうに。元気そうで何よりですわ」
気が抜けてしまったと、肩を竦めた『イージス』美面・水城(p3p002313)。王国の悲願が達成されてどこかぼんやりとしてしまうのだ。
だが、いついかなる時に危機に陥るか分からないと『マリンエクスプローラー』マリナ(p3p003552)は航海の女神としてびしばしと操船技術を皆に叩き込むと宣言していた。
パーティーにいらっしゃって下さいと声掛けるソルベに誘われて『放浪の騎士』ニャンジェリカ・ステュアート(p3p006044)や『昏き森の』ノエル(p3p006243)、『嗤うしかばね』スノウ・ドロップ(p3p006277)、、桔梗(p3p008873)『特異運命座標』ブリュンヒルデ・アイゼンローズ(p3p006283)、ロレイン(p3p006293)が訪れる。
リッツパークは凄そうと考えた『渡烏は泣いてない』朱・夕陽(p3p000312)。彼にとっては正月はもう1ヶ月先の春節がお祭りである。今はまだまだ大晦日気分ではあるが、買い出しやこうした祝賀会を見れば心も躍るのだ。買い出し先の店主に良ければ故郷の正月祭りにも来てくださいとお誘い一つ。
イレギュラーズと相成って初めての新年だ。『壁を超えよ』杠・修也(p3p000378)にとっては新鮮なものである。故郷であれば実家の手伝いに駆り出されて面倒くさいがそれも無ければ内で寂しい物なのだ。新年祝賀会が在るが、領地でも何か海洋らしい祝い事が出来ないかと彼は考える。
「新年あけましておめでとう!」
綺麗に着飾った赤い振り袖に髪を結い上げてにんまりと微笑んだ『猫鮫姫』燕黒 姫喬(p3p000406)は妹の訪れを待つ。
「人が沢山居るねぇ、離れちゃだめだよぉ」
「今年もよろしくお願いします……!」
お正月にはたくさんの人がいるのだと『あおちゃんといっしょ』皇 雛乃(p3p007429)はお姉ちゃんを見失わない様にと慌てて追いかける。
人が多いと『花に集う』シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)は周囲をきょろりと見回して、ぱちりと瞬いた。
「色んなのに乗って海沿いの街を走るのって気持ちいいよねっ、って事で皆を硬い地面に慣らす為にも街中を走ってみるよっ」
懸命に鍛錬を続ける『リトルの皆は友達!』リトル・リリー(p3p000955)。ルー、ラプトル、カヤと共に海洋王国での特訓は様々な地面でスムーズに移動するためには必要だ。
●海洋II
「まあ、たまには里帰りっつーか実家に顔出すくらいあhするか、姉貴」
「そうね。ずっと家を空けてるのだしこういう時ぐらい帰らないとね、エレンちゃん?
ふふ、本当に色々あったものね。お父様が聞いたらきっとびっくりするわ」
穏やかに微笑んだ『もうやだぁぁぁぁ』フォルテシア=カティリス=レスティーユ(p3p000785)。『至剣ならざる至槍天』エレンシア=ウォルハリア=レスティーユ(p3p004881)はこの一年色々あったと振り返る。
「新年ッスから、一度実家に帰省ッスよー! 折角だから神殿は使わずに飛んでいくッス!!
どれだけスピードとスタミナを鍛えられたか試してみるッス!!」
2020年の成果を確かめるように、『夢切るハヤテ』風見・リョーコ(p3p006314)は軽やかに空を駆け出していく。
翼広げて何処までも。何も考えずに『海に出た山師』デボレア・ウォーカー(p3p007395)は飛び続ける。
(不思議な子なんですよ、零君って。わたくしが悲し気にしていると彼、とても辛そうにするんです)
『月を想う』フルール・シャダ・キルシュテン(p3p007162)にとって籘棧 零(p3p008573)の反応は不思議でならなかった。どうして、彼は傷ついた表情をするのだろう――もっと、子供らしく笑っていて欲しいと、そう思いながら。
――これは、恋ではないけれど。姉なんて居たこともないけれど、姉のような彼女には、笑っていて欲しいんだ。
新春初釣りツアーでの小銭稼ぎを行う『煙草のくゆるは』綾志 以蔵(p3p008975)。今日も海洋王国は観光地風味である。
「せっかくのお祝いですし、噴水みたいにしてみましょうか。華やかに打ち上げて……あっ、すみません」
少し歪んでしまったと『新たな可能性』リレイン・ヴァース(p3p009174)は角度などに凝っていく。
「これまで基本的にはラサの中で生きてたからさ。海とか見た事ないわけよ。魚は流石に見たことあるが、生の魚は食ったこともねぇし」
『砂漠の冒険者』テリオス=スィスィア(p3p009396)は海産物の食べ歩きへと赴いた。
「ナウなヤング……? めちゃモテコーデ……?」
「和洋折衷のこーでぃねーと、ですね。任せて下さい!
ナウなヤング向けの、めちゃモテコーデを目指しましょう!」
『新たな可能性』ニライカナイ(p3p009440)へとそう提案したのは『散華閃刀』ルーキス・ファウン(p3p008870)。着物の下にシャツを、帯の上にベルトを、そうしてファッションに変化をつける。
――海洋王国の浜辺でトレーニング! 『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)は自身を虐めていた。
正気では無い行いだ。現時点での自身が築いた海洋名声の数だけ腹筋と腕立て伏せをする――つまり、腹筋50回腕立て50回×8セット+腹筋42回腕立て42回となるそうだ。
最早無心で、腕の感覚すら無い縁は懸命に……懸命に腕立て伏せをしていた……。
縁が無心である中で『泳げベーク君』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)は休めるときは休むのだと岩陰で眠っていた。捕食者がいないスポットは……あ、よかった、今日は存在したみたい。
「かー! 冬の海とかマジクソ寒くて行きたくねーんだけどなー! 折角の機会なんで来て遣ったわ」
『ザ・ゴブリン』キドー(p3p000244)は新年祝賀パーティーに向かう前に、海洋の海をまじまじと見ていた。気質は何も変わらない。絶望が静寂となり、カムイグラが見つかろうとも、此の国はいつも通りだ。
改めて遠駆けをしようと走り出すのは魔法の馬――『物語のかたち』シフカ・ブールカ(p3p002890)である。海を見つめる『九本足のイカ』エルラ(p3p002895)はぼんやりと見つめている。
「単独行動じゃが、海洋の静寂の青を楽しもうかのう?」
ワインを片手に楽しむのは『夢想の魔王』ニル=ヴァレンタイン(p3p007509)。この世界で好きになった人の事をつい、考えてしまうから。
適当に浜辺で買い食いをして過ごそうと『Immortalizer』フレイ・イング・ラーセン(p3p007598)は考えていた。おすすめの料理と共に海を眺めて鍛錬の間の休憩を。
「そんなに、寒いかしら。人の仔って、不便ね」
『J( 'ー`)し』アリス(p3p002021)は空き家をちらと見てあのベランダは洗濯物が乾きそう、あっちの庭は踊り易そうとぼんやりと考えた。
何時か、永住する時が来るだろうか――おかえり、と告げて。お母さんみたいになりたいなんて。囁いて。
「いつかの約束、忘れていませんとも。貴女がお母さんなら私はお父さん? それとも、二人ともお母さんでいいかしら」
揶揄い笑った『never miss you』ゼファー(p3p007625)を見上げてアリスはくすりと小さく笑み零して。
「なんかねー、家のギルドの人がね、『どれだけ長い間海に入っていられるかで新年の相を占う』とか言い出してね、寒中水泳大会することになったんだよ。……なんで?」
呆然としているのは『歪んだ杓子定規』フニクリ=フニクラ(p3p000270)。この上ない厚着に防寒加工のビーチチェア、ホットワインを手にして「私も嫌だよ、寒中水泳」と小さく呟いた。
「氷の浮かぶ……というより海面が凍りついてるこの正月早々、なにゆえ寒中水泳をー?
ああ、誰が最後まで水中に居られるかで新年の相をはかる(?)のですねー」
どういうことなのか。納得してしまった海種な『氷雪の歌姫』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)。
『邪龍の加護受けし娘』ヴァリエール・ルノルノ(p3p008038)は「寒いわ……」と呟いた。此の寒い中、水に入るなんて……。
『放浪の騎士』フェルディン・T・レオンハート(p3p000215)は何処か緊張したように頬を掻いた。
「さて、と……急なお願いを聞いて下さり、ありがとうございます。
貴女以上の指南役はいないと思いましたものですから――早速ですが、泳ぎについてご指導を頂ければといえ、この程度の寒さ、造作もありませんよ……!」
寒中水泳です。
「……やはりお主段々沈んできておらぬか? フェ、フェルディーーン!!」
沈んでいく彼を引き上げ膝枕をしたき火に宛ててやる『海淵の祭司』クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)。親しき友人と離れる日を語られば、ふと、心に疑問と――切なさが湧き上がった。
――そんな寒中水泳組とは離れて湯を楽しむのは『ふたりのワルツ』ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)。
「新年早々、貸切の露天風呂に入れるなんて最高だな。しかもオーシャンビューだね、此処。絶景だなあ……」
「……うん、やっぱりこうやって離れた所から見ている方が、私にはあってる」
何処の国も楽し気で、賑やかだから。『黒紫夢想』アイゼルネ(p3p007580)はふうと息を吐いた。喧騒に紛れるよりも静寂の方が心地よいから。
(海の近くで新年をお祝いしようかな。去年はここでの戦いに精一杯だったから……新年の、穏やかな海も眺めていたい)
強くなりたいと感じたのは何処か不思議な気持ちで。色んな事を経験して色んな人と会いたいと『鏡の誓い』ドゥー・ウーヤー(p3p007913)はそう感じていた。
「今は静寂の青、と呼ばれるのでしたね、此処は。
新年、というものに馴染みはありませんが、始めるならば此処からがいい……何故だかそう思います」
静寂の蒼を見詰めながら『勝利は見えている』コスモ・フォルトゥナ(p3p008396)は小さく呟いた。ヒトになったのだろう、善悪の基準なんて関係なく理解も及ばないけれど、心が屹度、形を為して。
「かなぎさーん、こっちッス、こっち!
海洋王国の片隅、海に近く……丘のそばの花畑。ここに用があって……付き合ってもらって申し訳ないッス……!」
『蒼騎雷電』イルミナ・ガードルーン(p3p001475)はくるりと振り返った。彼女にとって此の場所か海洋の戦いで最も、自身の心を砕いた場所だった。
「――誰かを想って悲しめるのも、何かへ向かう志を固めるのも、生きているということなんだろうな。
……忘れてしまいたい過去の痛みを抱え続けることも、きっと同じなんだと思う」
ここがミロワールの、と唇を震わせた『倶利伽羅剣』夜式・十七号(p3p008363)は静かに目を細める。
――シャルロット。彼女と触れあって言葉を交して、苦しくて悲しくても、よかった、と思える。
「海の向こうのシャイネンナハトもすごくきれいだったよ。新年会も盛り上がるみたい。ボクはちょっと顔を出して、あとは幻想でローレットの皆とわいわいはしゃぐつもり!」
にんまりと微笑んだのは『Remenber you』ハルア・フィーン(p3p007983)。シャルロットのお墓に対して語りかける。
眩しそうに見てくれたあなた。それはあなたのなかにも光があるからだよ、と。囁いて。
ブラック・ベルベッドと白い彼岸花。『la mano di Dio』シルキィ(p3p008115)は「学校の先生ってこの時期も忙しいんだねぇ~」と微笑んだ。
――シャルロット。楽しく過ごせた? だから、また、ね。
●練達
「良く集まってくれたぜ皆! 正月だからと言って気は抜けねえ、戦いはいつだってそこにある! 真剣勝負と行こうぜ、このコマでな!」
『空気読め太郎』タツミ・ロック・ストレージ(p3p007185)は独楽を手にして集まった面々を見回した。
「練達のおもちゃってすごいな! アタイたちの力も反映してくれるなんて!
というわけでアタイは攻撃型にカスタマイズした『ブーストブロッサム』でいくぞ!」
やる気を満ちあふれさせた『ブーストナックル』モモカ・モカ(p3p000727)。自身の能力を反映した駒で皆と勝負である。
「練達の最新式コマ! これほしかったんだ!」
『炎の守護者』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)は瞳をキラキラと輝かせた。グランフォートレス(※駒)は鉄壁の防御力を持っている。其れを生かして、コマ回しで優勝を目指し続けるのだ。
「あたしのコマは物理モードと神秘モードに切り替え可能なデュアルタイプ
『クリムゾンブレイド』でいくだわさ! 近接でタイプを切り替えながら攻めるのよさ」
『魔性のちっぱい』リルカ・レイペカ・トワ(p3p007214)は必殺魔力攻撃で攻め続ける。
「練達のおもちゃってすごいのね、私たちの元いた世界と同等かそれ以上じゃないの。
私も参加してみようかしら――いくわよ『ダークライトニング』!」
『マッドドクター』ミシャ・コレシピ・ミライ(p3p005053)の独楽が勢いよく放たれる!
「この無駄に1680万色に発光する我がコマよ、行けっ!
こういう無駄な行為にリソースを割くのが一番楽しいものだ。平和の証だな」
そう〆括ったのは『珪素生物』イ型 8號(p3p008874)。今年の正月はとても平穏で溢れているのだ。
「練達動画サイト『Pandora Tube』の配信者、P-Tuberとして特別訓練の生配信よ!
ふふーん! もう噛みカワ★だのママギノなんて言わせないんだから!!」
『夜天の光』ミラーカ・マギノ(p3p005124)はどうしてか滑舌やボイトレの筈が筋トレやランニング、滝打ちを受けることになっていた――
「おっしゃ手前ら騒ぐぜェ! めでたい日にゃパーリナイだ! 今日ばっかりは無礼講ってヤツだ!」
ストリートビートで思いっきり歌って見せる『DJ』ダスティ・ミケル・ジャスパー(p3p004221)。歌声を聞いているのは九咲 姫(p3p004317)や『緋色の』京 千鳥(p3p004351)、『天翼』フランチェスカ(p3p004432)である。
『ファンディスクよ出ろ』宮田・ラインバルド・遥華(p3p007403)やジョーカー・ピース(p3p007415)も練達の様子を確認しに訪れていた。
「ほう、ぶいあーる、というのか」
『鋼鉄の谷の』ゲンリー(p3p001310)にとって、それは幸運だった。死ぬほどの強敵と仮想空間で戦い続けられる。素晴らしい鍛錬ではあるが――其れになれれば痛みが無ければ動きは散漫となりやすい。死を疑似体験できればと彼は深く考えた。
「エッVRとか言うのはよくわからないけどとりあえずこのゲームをクリアしたらなんか豪華景品(おせち!!!!)がもらえるらしいと聞いて!! 参加したけど!!! あああああああなにこれ!! なに!!!!」
恐ろしい『存在』に追いかけ回されているのは『言の葉に乗せて』朔・ニーティア(p3p008867)である。
「って朔姉!!! アンタのが機動力高いでしょ!!! なんで俺におぶさってんの!!!」
叫ぶ『誰がための光』望月 凛太郎(p3p009109)。伊勢海老のために此処でへこたれてはいられないのだ。
射撃訓練に勤しむのは『汎用殲滅型機械式戦闘人形』VeMP 49(p3p006711)。
「練達である研究をしたいんだ……魔種を元に戻す研究。
現状にただ手をこまねいているだけじゃ何も助けられないから」
呟く『黒武護』ムスティスラーフ・バイルシュタイン(p3p001619)。だが、まずは魔種が何かという所からだろう。研究にはまだまだ時間が掛りそうだ。
「はぁ……新年だからって別に浮かれる気にはなれないわね。
もうこっちに来てから長いし、元の世界から妹が召喚されることを期待して今日までやってきたけれど……これだけ長い時間が経っていては、もう……」
そう呟いた『妹を救えなかった』ジュディス・バルヒェット(p3p001757)。今は別のことをして気を紛らわせようと研究の手伝いに名乗り出る。
「ちなみに今作ってるのは惚れ薬だ、目の前にいるやつを好きになるぞ。あ、落とした……吾輩知ーらない」
なんてことでしょう――惚れ薬が落ちたと宣言したフェルヴィナク・オイントメントゥ(p3p006962)。とっても危険地帯である。
ネットサーフィンという名目でネットカフェで遊ぶのだと『躾のなってないワガママ娘』メリー・フローラ・アベル(p3p007440)は生放送を眺め続ける。
「正月から動くなんて罰当たりなことはしないさ! のんびりだらだら……じゃなくて、ネットで知識を深めて今後の戦いに役立てようと思うよ」
P-tubeで猫動画を見つめる『眠り羊』灰塚 冥利(p3p002213)。これもしっかり生かすと宣言する。『夢女子』マグダレーナ・ティーメ(p3p007397)もこの場にはぴったりだろう。
「眼福な画像か動画が落ちとらんものか……画像も張らずにスレ立てとな、は名言よなぁ」
そう呟いたのは『量子ドラゴン』アレイドスピーア(p3p009241)。
「TKRy・Ry……! 混沌にきてからそこそこ時が経ったが、我が元いた世界にて目撃したものと酷似したものをそこそこみかけたな!」
『名状し難い軟泥状のもの』古野 萌乃(p3p008297)は楽しみだと神話的存在について検索を。
「うわ、広告踏んじゃった」
人の多さから引きこもり中の『棘』イド(p3p008927)。こうして適当に籠もって居る位が時間潰しになるのだ。
「新年早々に引きこもってネットサーフィンってのも、不健康だなーとは思うんだけどねぇ。
面白いからね、やめられないよねー。特にあれね、動画を漁るのがとても楽しい!」
ごろんと横になったコリーヌ=P=カーペンター(p3p003445)。突拍子の無い物がでてくるとウキウキしてしまうのだ。
「冬にあったかい部屋でアニm……っと、情報収集しつつ食べるカップアイスってなんでこんなにおいしいんだろね」
人間って凄いと感心する『天翔る』グレイシア・ラ・ヴォルラース(p3p008910)。
これが一番のんびりできる気がすると関わりある要素や領土を検索してみる『自称・埋め立てゴミ』城之崎・遼人(p3p004667)。沢山の人が召喚されているけれど『あの退魔師は来ていないか』なんて心配になって来たのだ。
「……ほう、これはなかなか」
科学技術の深度は自身の世界よりも低いのかもしれないが、旅人の外的要因を組み合わせて出来たこの空間は目を瞠るものがある。『遍在のプロブレマティカ』凪 翔一郎(p3p006878)はオタクと特有の早口で練達の技術を褒め称える。
「あ、そうだ。アオイはお汁粉って食べたことある?」
依頼の縁で教えてもらったのだけれど、と。『銀なる者』リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)はレシピを思い出す。
「ん、なんだリウィル? お汁粉?
んー、練達で仕事するうちに聞いたことはあるけど作ったり食べたりしたことはなかったかな。
確か甘いものだったっけ。それに準備万端ってならよし、一緒に作ってみようか」
早速とキッチンに立ったのは『機工技師』アオイ=アークライト(p3p005658)。リウィルディアのメモと材料を見比べ――早速、調理してみよう。
ルナプロ――アイドル活動に初めて参加の『優響の音色』Lumilia=Sherwood(p3p000381)にとって聞き慣れない言葉が多数。
すごろく、だとか、ばんぐみ、だとか。練達の文化にはまだまだ疎いと首傾ぐ。
「ルミリアさんも、此処でよかったんですか? 外ではステージとかもやってみるみたいですけど」
のんびりと正月を楽しむ『気丈な覚悟』九重 縁(p3p008706)。こたつで楽しむ彼女にLumiliaはこくりと頷いた。『健気な覚悟』伊達 柚子(p3p009211)は「お茶のおお代わりいります?」とポットに茶を注ぎながら微笑んだ。
●練達II
「馴染みの京ちゃんだけでなく、ジェット様やベルナルド様……新たなホストが生まれ、非情にボーテ!」
手を打ち合わせた『ホストクラブ・シャーマナイト店長』鵜来巣 冥夜(p3p008218)。
「馬の骨。何故私がわざわざ貴方の店に来たか分かりますか?
はちゃめちゃに心配だからですよ! ホスト達に粗相がないかといつもヤキモキしていたのに、特異運命座標の皆様まで巻き込んでホストクラブを運営するなんて!」
お怒りの『観劇家』クロサイト=F=キャラハン(p3p004306)。
(眠らない夜の街、再現性歌舞伎町。無縁の場所だと思っていたが、こうして訪れる事になるなんてな――)
そう呟いた『優しい嘘』キール・カーディナル(p3p006625)。今からホストクラブの一員である。
「いらっしゃいませ、ケイです。よろしくお願いします」
穏やかにウィンクと投げキッスをした『雪中花蝶』斉賀・京司(p3p004491)。何時もと違うのはホストは夢を売る仕事であるからだ。
「だ! 派手なスーツだな。リュカ似合ってんなー。俺はチンピラとか言うな! リュカの側に座ってる女の子が上の空だぜ…やるな、リュカ」
そう微笑んだのは『期待の新人』オラン・ジェット(p3p009057)。彼の傍らに腰かけているのはリュカ・アンリ(p3p009066)である。
「次回の薄い本のテーマはホストにしよう! ――と思って手伝いついでに同人誌のネタを探しに来たぜ」
ホストクラブで堂々としていたのは『牙撃特攻隊長』姉ヶ崎 春樹(p3p002879)。
「ホストの仕事って儲かるって本当け?
……いや、ハニーに嫉妬されるかもしれないし商人の立場を捨てる訳にもいかないから、業種を移すつもりはねぇんだが、正月くらい鍛錬ついでにパァーッと景気よく儲けたいじゃん?」
紫のスーツを身に纏ってムスクとバニラの薫る妖しいお兄さんになって魅せた『Red hot toxic』朝長 晴明(p3p001866)、本日は出陣だ。
「ねぇ、ホストってお高いお酒が飲める仕事って聞いたんだけどホント?
要はさぁ、おねーさん達が気持ちよぉく酔えるようにしてあげればイイんだよねぇ……なら少しはやれると思うよぉ?」
――とそう言ったのは『流転の綿雲』ラズワルド(p3p000622)。ギフトで心音を聞いて、機嫌を伺い愛想を振りまければ良いのなら得意分野であるそうだ。
「シャンパン入りましたニャーっ!
普段はお茶を嗜むわっちですが、ホストクラブで提供されるお酒も前々から色々知りたかったんでにゃんスよ」
接客をついつい忘れてしまいそうな『お茶どうぞニャ』黒猫亭 平助(p3p002229)もスマートな接客ではなくお客さんに甘えた系で攻めてみる。
のんびりと穏やかな気質であるとついつい引きこもりがちになる。出逢いも刺激だと『渋ふわ?』ブラス・ブレス(p3p000457)は言い回しや気遣い方について学ぶ。かけがえのない時間を共に過ごす相手となるべく、人を癒すように言葉を重ねて。
(俺はあんま、人前に立って目立つような事は……。とはいえ、折角の誘いを断る訳にもいかねぇしなぁ。少しだけでいいなら、ホールに立つか。前髪をワックスでアップにして、パリッとしたグレーのスーツに身を包む。……お、落ち着かねぇ)
そんな『聖女の小鳥』ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)にも指名が入る。ならば彼女に尽くさねばならないか――
女性相手は皆に任せて、ホストクラブのガーディアン。『壊しただけ背負って』トカム=レプンカムイ(p3p002363)は荒事を防ぐように立っていた。所謂黒服の役割だ。
「便利に扱ってくれればいい。俺の仕事はそういうもの」と告げたのは『探究の冒険者』サジタリウス・パール・カッパー(p3p008636)である。
「まさかヴァトーがいるなんて思ってもみなかったけどね。売上で競いたくない?
ハッ、今更優しいオートマタぶっちゃって……お前にやる気がなくたって、俺はこのチャンスをモノにするからな」
ぎすぎすとした空気を作り出すのは『松庭さん家の医療助手』御幣島 十三(p3p004425)。
「三も同じ場所で鍛錬をするのは意外だと思ったが、売り上げで俺と競いたい?
お客様が幸せそうであれば他はどうでもいいのだが、お前がそれを望むなら」
穏やかにそう返したのは『鋼の咆哮』ヴァトー・スコルツェニー(p3p004924)である。
枯れかけでも花開く。大人の硬派な魅力(アニキカゼ)を溢れさせた『銀河の旅人』ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)は「乾杯」と静かに告げた。
イマイチ、この空気感が苦手であるという『タロットも任せとけ』札貫 リヒト(p3p005002)。ホストが占いと言えばびっくりさせるかもしれないが――とタロットカードを手繰り寄せる。
「冥夜とリヒトと俺揃ってるじゃん! パリピコンビ再結成じゃね?!」
瞳輝かせて、明日も頑張るアンタを応援するのは『実直天使』ピュアエル(p3p005358)。「お前のために、ひと夜の夢を語ってやるよ」と微笑んだ『Nine of Swords』冬越 弾正(p3p007105)。イーゼラー教徒としてホストクラブで七色の声で女性を癒してついでに信者を増やしたいところである。
●練達III
「年明けから皆元気だねえ、俺は正直もうちょい寝正月しときたかったな」
練達でぶらぶらとあいさつ回りしても良いかなあと『犬の一生』秘色 彼方(p3p009206)はのんびりと見て回る。
「おようふくにー、おりょうりのざいりょうにー、ぶんぼーぐ!」
いっぱい買うのだと『ふわふわ』えくれあ(p3p009062)もわくわく。
「む、あれは……」
ケーキ、クレープ、タピオカドリンク、その他飲食店etcを見れば「……当方に飲食は不要……むむ……」と言いながらも迷ってしまうイヅナ(p3p009141)。
練達市中での催しはどうだろうかと佐伯・操より招待状が届き赴いた者もいた。『井の中の蛙』黛・帯刀(p3p009150)やアンヘル・ラプンツェラ・カロフィステリ(p3p009194)である。
「……今年から……練達に行くことが増えそうだって言ってたし……いい機会だから……練達ならでは情報や文献を調べて……レポートにまとめてみるかな……」
『青混じる氷狼』グレイル・テンペスタ(p3p001964)はレポート作成中。A-netを利用中である。練達についての調べ物はプログラムに関するものが多くなるだろう。
データの蓄積で利用できそうな技術をピックアップする『電ノ悪神』シャスラ(p3p003217)はそれを活かす事を考えた。
「この機会に新しい知識に触れるのよ! 練達の技術とか知らないから調べまくってやるわ!
えーと……このインターネット? とかいうので調べられるのね。何だかわかんないけどすごい技術だわ」
天才魔女にもどうやら苦手は存在する模様。『リトルリトルウィッチ』リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)は助けてー! と叫ぶ。
「ローレットトレーニング! 前回はうちの城の阿保どもと一緒に行ったが今回は余裕がないとか何とかぬかしやがって!! ニート魔法少女とニートメイドが!!!!! 代わりに私がばりばり連達で働いてきてやろう!!!!」
胸を張ったは『魔王(笑)』ライム・ウェルバー(p3p005127)。ゲーム機をゲットしたいが為に魔王(笑)様は進む!
「この先さらに困難な状況が待ち構えてるだろう。理不尽な罠や状況もきっとある。イレギュラーズは死兆にかかってもふてぶてしく平気で日常を送るようなメンタルは必要だっ」
と、言うわけで『劫掠のバアル・ペオル』岩倉・鈴音(p3p006119)はアニメの一気見を始めたのだった。DVD消化の旅が始まった!
「異世界でこんなに慣れ親しんだお正月を迎えられるとはね、練達様様だわ」
おせちをつついてテレビが見ることが出来るそんな場所、混沌では練達や再現性東京しかないではないか。『龍神の巫女』龍宮・巫女(p3p006441)は笑み浮かべて穏やかな時間を過ごす。
「……はぁ……メンドいなぁ……新年早々ブラックはじめとかギルティだよぉ……?」
逆切れを回避して寝正月を続ける『(((´・ω・`)))シ ミゞ』矢都花 リリー(p3p006541)。これなら怒る必要はないのである。
「クマ~! 今日は練達に沢山の人がいるクマ~。んえ、ろーれっと・とれーにんぐぅ?
ああ~そう言えばクマも特異運命座標だったクマ! クマはバイトで忙しくてずっとサボってたクマ!」
『キュートなクマ』テディ・ヴェア(p3p006754)は今ならがっぽりお得なバイトなのでは!? と考え出したのだった。
新調した銃の調子を確認するために『フォークロア』スカル=ガイスト(p3p008248)は射撃場へ。自身の銃を普通すぎてつまらんと一蹴した開発者が「よく似合う」と告げた言葉に見透かされた気がして肩を竦めた。
「さーて、どこに行こうかな……ところでこれロレトレ中だし経費で落ちる? 駄目か」
服や首輪を探す『無窮なる鉱龍』ェクセレリァス・アルケラシス・ヴィルフェリゥム(p3p005156)。擬態人化状態の彼女は『白い猫』ルナリア(p3p006982)を抱えて歩いている。
「猫の私は、その、新しい首輪とか欲しいかなあ……。あとはカフェに寄れたらいいかも?」
「ああ、じゃあ、寄ってみよう」
初めてを沢山積み重ねて、それが全部楽しくて。
静かな場所でナッツとハチのお正月用の衣裳を作っていたのは『パペットマスター』ニコ・マリオネッタ・ベルナールド(p3p005355)。
「出来上がったら初詣にでも行きたい」
『ああ、そうじゃのう』
『うん! マスターが作ってくれたのならきっと素敵な着物になるの! 着て出掛けるのが楽しみだな!』
「ねぇ、プラネタリウムってある?」
そう問い掛ける『自称まっどさいえんてぃすと〜』宇喜多 那由多(p3p008295)。 練達といえば可笑しなメカを作っているところ云う印象があった『おっちょこちょいな水神様』マリリン・ラーン(p3p007380)。
「お、おー、すごいすごい!」
那由他が『科学』で魅せたのは穴の開いた装置から光が溢れれば星空に。お返しと言うように水蒸気を魔法で氷の粒として星空を飾って見せる。そうやって創られる星空が美しいのだ。
練達の観光を行う『全てを断つ剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)。イレギュラーズになってから余り縁が無い此の国は、他の地域と比べれば科学の発展を感じさせた。
初詣に行くのだと『軽快なネイキッド』ビスコ(p3p008926)と『山神様』山神・ゆたか(p3p009265)は練達へ。アイドルとして大成出来ますようにとビスコはお祈りを。
「色々盛りだくさんやー楽しみやわー」
訓練をしようと意気込んだラティーシャ・L・ヴァイス(p3p009477)は「え、素振り2万回……? それはちょっと……」と恐れおののいたのだった。
オタクの新年は早いのだと待ち受けの推しをみながら『新しい世界で』砂蕨 茉莉(p3p008570)は溜息を吐く。アコギで胡乱な商売にほいほい乗せられてしまうのだ。
「えっ待って推しぴがなんて!?!? すみません。取り乱しました」
推しの茶会とか最高では? 『お茶会は毎日終わらない』有栖川 卯月(p3p008551)はメカしつけで前進してゆく!
人見知りを克服するためにギャルゲームを勧められた『暁天の星』アウロラ・マギノ(p3p007420)。練達技術者の紅宵・満月直伝である。
マッドハッターの茶会に招かれる者も居る。ラヴァ・ラージャ(p3p008250)や『うそつきネチコヤン』ルガイド・エーテリオン(p3p008260)、『寝てたら育った』スリーピー=スロウ=グロウ(p3p008314)、『特異運命座標』ゴロー(p3p008911)、カジミェシュ・ボレスワフ・タルノフスキ(p3p008553)である。
「よォー、明けましておめでとう、狂人」
「明けましておめでとう、特異運命座標(アリス)」
『太陽の勇者』アラン・アークライト(p3p000365)は練達は相変わらずだな、と肩を竦めた。
「……俺の娘がお前のファンなんだ。サインくれや、メルトリリスへ、でよ」
「あのアリスは君の娘なのかい。良いとも、私のサインで良ければ幾らだってプレゼントしよう。何でもない日おめでとう!」
カスパールの姿はないかと『策士』マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)はマッドハッターと、彼に呼び出されていたのだろう操の姿を見つけて「あけましておめでとう」と声を掛けた。
「マッドハッターの気になる事、も気にはなりますけれど、まずは自分に出来る事をしませんとね」
この時期は酒で潰れた人や餅を食べて診療所に運ばれる者も多い。『小夜啼鴴』ステラ・グランディネ(p3p007220)は診療所の手伝いに、と今日も大忙しである。
●ラサ
「なんか地平線の向こうが明るくなってきたやんね、あ、日が、昇る……夜が切り開かれるみたいな、あー、良い感じやね」
新しい一年を感じながら『折骨粉砕』ヴィウィ(p3p009246)は穏やかに息を吐く。
こうした機会で無ければ訪れることが無いのだと『竜の力を求めて』レイヴン・ミスト・ポルードイ(p3p000066)は周囲を見回した。
アカデミアと呼ばれた場所での事を思えば、自身の追う『VERAN』の事を考えずには居られない。何かに追われ、そして追うというのは終着点がどうなるのかが未だ分からないのだ。
「色宝、ファルベライズ――か。真面目に言うならば加勢に行くべきところだろうが、難しいものだな」
『砂漠の獣』ラーディス=シュハ(p3p009201)はぽそりとそう呟いた。
ジナイーダは、ブルーベルは、タータリクスは、『博士』は死んだと認識していたと思いを馳せる『黒のミスティリオン』アリシス・シーアルジア(p3p000397)。ファルベライズで聞いた『彼』が生きているかは分からないが――
「……彼女らの行く末を見守っていてあげて下さい」とジナイーダに願い捧げて。
「久しぶりだなー、ラサに来るのも。冬だけどやっぱりそこそこ暑いんだな、砂漠は。
この間大変な事件になってたっていうし、手伝えなくて悪いなぁ。……今も大変っぽいけど。なんか死人がどうのこうのって聞いたし」
大変なことばかりだが、と考えながら『砂塵の中の狙撃手』ピット(p3p006439)は誰かに話を聞こうかと歩き出す。
サンドバザールをウインドウショッピング。『ウォーシャーク』リック・ウィッド(p3p007033)はぱんつが異様に多い気がして首を傾げる。
「そう難しくない遺跡だけど用心していこ」
手付かずの遺跡もあるらしいと『暁の剣姫』ミルヴィ=カーソン(p3p005047)が探索を提案し、その言葉に頷いた『剣砕きの』ラダ・ジグリ(p3p000271)は遺跡探索に乗り出した。
『木漏れ日妖精』オデット・ソレーユ・クリスタリア(p3p000282)の様に周囲の精霊達とのんびり過ごす者も居るが遺跡が気になる者達も居る事だろう。オデットは穏やかな精霊達との時間に元の世界が恋しく感じられ涙がつう、と伝う。
「いいじゃねえか、宝探し。名目上訓練だが、どうせなら思いっきり楽しもうじゃあないか。そうさ、お宝が本当にあるかなんてどうかどうでもいい」
宝探しそのものがわくわくするのだと『『幻狼』灰色狼』ジェイク・夜乃(p3p001103)はにい、と小さく笑みを浮かべてみせる。
「今未踏破の遺跡がある、って言ったよね。何を隠そう僕は遺跡探索のプロフェッショナル! 此処で会ったのもローレットの縁、僕も探検行に加えて貰おう」
そう微笑んだのは冒険者である『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)。
「俺は体が鈍らないよう、誰かが休んでいる間も動いていたい。ついでにラサでの人脈も広められれば御の字……ただそれだけだ」
同行しようと舞踏のステップを踏んだ『砂山鼬鼠』アルトゥライネル(p3p008166)。
「それも貴重な物なのかしら……?」
紙と筆を用意して地図作りをしていた『玩具の輪舞』アシェン・ディチェット(p3p008621)。歴史や時代背景が知れたならばもっと心躍るだろうから。
「寝正月って気分じゃなかったし、どこか出かけたいなと思って。
まぁそれが市場でも遺跡でも大差ないだろ。市場は楽しそうだけど、どうせめちゃくちゃ混んでるだろうし」
罠関係はお任せ、と戦闘を行うのは『撃鉄の』ヤナギ(p3p006253)。小銭になればいいな、とダンジョン探索を続けている。
心配そうなオフィーリアにみんなが居れば大丈夫と微笑んだ『秋の約束』イーハトーヴ・アーケイディアン(p3p006934)。折角ならば可愛らしいアクセサリーをゲットしたい。見つからなくともみんなとならば飛び切りの思い出になるだろう。
「色宝以外にも刀剣や刃物があるといいですね!」と心躍らすのは刃物フェチの『放浪の剣士?』蓮杖 綾姫(p3p008658)。
「こういった遺跡探索は前から興味もあったし、探索の心得っていったものも学んでいくように頑張るか」
罠解除の知識が欲しいと『砂風を纏いし者』ギンコ・キュービ(p3p007811)も勉強中である。
「折角だし宴会にはフィオナやファレンを呼んでみるか?」と提案するラダ。フィオナであれば喜び勇んで「お呼びっすか!?」と飛び付いてくることだろう……。
「フィオナさん、新年会するんだよね? 踊りって好き? よかったら僕と踊らない? きっと楽しいと思うよ!」
「いいっすね!」
にんまりと微笑んだフィオナに『砂に蒔く命』ナバール・エルディア(p3p004267)はお手をどうぞと手を差し伸べて。
「リヴィ、折角だし回って見ない?」
「いいっすよ! ニア、迷子にならない様に。ほら、地図っすよ」
う、という顔をした『君が居るから』ニア・ルヴァリエ(p3p004394)。リヴィエール・ルメスは地図がなくとも何とかなる人種である。地図の読み方を二人で勉強しよう。
(――この前の戦いで痛感した。確かに俺は強くなった。
赤犬連中と肩を並べても見劣りしねえ程度にゃなった。それでも、まだ全然足りやしねえ!)
『竜撃』ルカ・ガンビーノ(p3p007268)は犠牲になった奴らにも顔向けできないと実戦形式で稽古をと赤犬の面々と向き直る。
ふと、それを眺めていたディルク・レイス・エッフェンベルクの傍らで『黒犬短刃』鹿ノ子(p3p007279)は「稽古をつけてください」と頼んだ。
反転したご主人を――傭兵のカミツメを見つけたと。彼を連れ帰る為に、もっと力が必要なのだ。
「ディルク様~! 新年早々お会い出来て嬉しいです! と、浮かれてばかりじゃダメですね!
ディルク様を見かけたものですからつい……ともあれ先日の戦いの件もあります……気合いを入れます!」
駆け寄る『砂食む想い』エルス・ティーネ(p3p007325)も気合を入れなおすと鍛錬へ。
何を選んで何を斬り、何を守って何を救うか。それを決めなくてはならない。『砂の幻』恋屍・愛無(p3p007296)は魔種となった者は戻らないと知っている。それでも譲れない者はある。故に、大切なものを確認するために愛無は見極めるのだ。
鍛錬行う者に水を売りさばこうとするのは『人馬一体』バトバヤル(p3p007891)。同じく商売中なのは『元気なBBA』チヨ・ケンコーランド(p3p009158)である。
「わしはネフェルストでドラム缶担いで湯を売るぞい! 入りたい客がおったらその都度ギフトで湯を沸かして入ってもらう形じゃな! タオルの販売もあるからふらっと湯に入りたくなっても安心じゃぞ!」
「お祭りや飲み会が世界各地でやっている様ですね。まぁ私はそんなの一切関係なく、一人で修行をしますが」
ラサの砂漠を歩く修行を行っている『ひねくれ神官』カイロ・コールド(p3p008306)。これが本当の地獄なのだ。
人の多さに酔いそうだと『打ち抜く一矢』イト=ストレム(p3p007933)は買い物に同行したことに僅かな後悔を感じていた。
『特異運命座標』トゥリトス(p3p008152)は商人であるだけあってイトと比べれば元気だ。今日はイトという荷物持ちがいるからとトゥリトスも張り切って歩き出す。
「ラサって冬はどれくらい寒いんでしょうか……なかなか過酷な環境ですし、そこで過ごすというのも訓練の一環になりますかね」
夜の砂漠は過酷ではあるがオアシスであるネフェルストは過ごしやすい。鍛錬終わりに立ち寄ってみるのも良いだろうと『青き砂彩』チェレンチィ(p3p008318)は考えた。
「いいかい、今お家を修理しているから大人しくしておくんだよ?」
深緑に居た頃には分からなかったが、こうして一日一日に願いを掛けて過ごす子供達もいると『銀翼の拳』リーシェ=フィル=シトロニア(p3p008332)は実感していた。
「ほうほう、ここが有名な闇市か。ちょっくら目利きトレーニングでもしてみるか」
ラサの闇市で目利きを試してみようと言う『孤独のトレジャーハンター』上杉 降(p3p000044)は欺されても良いという覚悟で挑んでいた。
「訓練も良いが、偶にはこうして市に足を運ぶのも悪くは無い」
面白そうなものは土産にしようと『砂彩るシルヴァスタ槍術』レア・シルヴァスタ(p3p008663)は市を見て回る。
「ファレン・アル・パレストー今暇かい?
暇な時で良ければこんぺいとうを仕入れているところを教えてほしいのだけど」
「ああ、構いませんよ。支配人に案内を手配させましょう」
市場を管理しているファレンに聞けば『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)の求める金平糖とも直ぐに出会えるやもしれないのだ。
いつも通りの日々を過ごした『声なき傭兵』白鷺 奏(p3p008740)はイレギュラーズの姿を見つけてつい頬を綻ばせる。今年一年の始まりと、彼等の此の一年に乾杯を――
「久しぶりに昔の修行法を一人でやってみよう、と、そういうふうに思う」
夜の内から砂漠を歩き、昼間迷走する場所を決めたと『砂漠に燈る智恵』ロゼット=テイ(p3p004150)も修行の準備。
ムフリッド・アル・ラミヒ(p3p008650)は部族の皆と新年を祝うために里帰りだ。
「この5人で動くのは初めてだから、緊張するわね?」
そう呟いた『紅蓮纏う黒薔薇』アリシア・アンジェ・ネイリヴォーム(p3p000669)。5人での連携を取る修練に参加である。
「つまり楽しい狩りの時間だな! ……って認識で合ってますかね?」
因みに狩りはデートと読むのだそうだ。『血吸い蜥蜴』クリム・T・マスクヴェール(p3p001831)はワクワクとした様子で敵を探すように周囲を見回した。
「ま、全員揃って、ってのはいつ、何回あるかわからねぇけども。
やっておいて損はねぇよな。ついでに怪しい影がないか見回りもできて一石二鳥って奴だ」
大きく頷いた『蒼穹の戦神』天之空・ミーナ(p3p005003)も臨戦態勢を整える。
「ふふふ~、こういうのも案外楽しいね~」
移動しながら走り続けて。確かに疲労も蓄積するが五人一緒だと思えば『傍らへ共に』アイリス・アニェラ・クラリッサ(p3p002159)は楽しくて堪らない。
「じゃあ、私は盾役専門よ。皆の壁になれるように頑張るわ」
『ショッケンが倒せなかった女』レイリ―=シュタイン(p3p007270)は前を行きながら、守るべき面々の攻撃方法や癖を見極める事に注力した。そうすることで、これからが効率的になるはずだから。
「ちくわ大明神。誰だ私は」
――誰だお前は。そんな『竹輪大明神』チクワ=ザ=アークゴッド(p3p009420)である。
●深緑
「あけましておめでとーっ!」
会う人会う人にご挨拶を繰り返すのは『小さな王子様』リオーレ(p3p007577)。福袋を買いに今日は心を躍らせて。
「ヒューマン! 土の中はいいわよ!! ほんのり温かくて静かで湿ってて!! 落ち着くわ!! ずっと寝ていられるわ!!」
此れもある種のサバイバルであるらしい『至高の薔薇』ロザリエル・インヘルト(p3p000015)。熱帯植物であるロザリンドは最近の寒さには耐えかねていた。
里帰りと共にファルカウにお祈りするのは『平和への祈り』陽・サン(p3p006440)。習慣付いた祈りを捧げ、無事に一年を過ごせるようにと目を伏せる。
『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)はひっそりこっそり『水路計画』を進めていた。理解者達の協力を得て『森をそこなわない、小川のような運河の網を、たくさん作って、情報が、つたわりやすくする』計画はきちんと進んでいる様子であった。今日は彼等に挨拶と感謝を伝えようとノリアはふわりと宙を踊りながら向かっていたのである。
閉鎖的な国である。活動的に動いて認知されようとも『死神二振』クロバ・フユツキ(p3p000145)自身とて、此の国の気質全てが変わったとは考えていない。ルドラ・ヘスを通じてリュミエ・フル・フォーレへの謁見を願い出る。
「ところでリュミエ様今度魔力の稽古つけてくれませんか?」
「ええ、私でよろしければ」
その言葉に自身も機会があれば、と歩み寄ったのは『月光ミセリコルデ』ディアナ・リゼ・セレスティア(p3p007163)。
皆がトレーニングしていると、それをちらりと見遣りながら眠りの淵の『師匠の為に』ルタ(p3p008005)。リュミエの声が聞こえて驚いた顔をし――ああ、眠っていることに驚いた顔をするのも可愛らしいと天邪鬼。
ファルカウとのコンタクトを取りたいと願った『精霊の旅人』伏見 行人(p3p000858)ではあるが、ファルカウとの正式なコンタクトは矢張り難しいか――それはリュミエなどでなければ叶わないだろうか……。
「おれは……深緑の、アルティオ=エルムの森で……お祝い。
……ん。賑やかなのも…嫌いじゃない、けど。好きな森で……こうして、ゆっくり過ごすのは…。…うん、とっても……落ち着く」
ほう、と息を吐いた『埋れ翼』チック・シュテル(p3p000932)の傍らで仔猫のミィがにゃあと小さな声で鳴いた。
「らーしあ……ラーシア・フェリル、おねい、さん!!
あーけ、ま、しーて。おめでとー、ござい。ます!!!」
きちんとご挨拶の出来た『はなちらし』笠鷺 舞香(p3p001645)に微笑むラーシアは「おめでとうございます」と返した。
ふわふわの羊のジークとにゃんたま達と一緒に木陰でピクニック気分で楽しむ『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)。植物や精霊達が語りかける声に「食べるか?」と声を掛け過ごすこの時間が贅沢そのものだ。
(ただここは火を厭うから……でもまぁそうよね。私も記憶を失くす前は火を厭っていたのだもの。どうしてこんなに火に惹かれたのかしらね)
首をこてりと傾いで『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)はリュミエの元へ向かおうかとのんびりと歩き出した。
『どうしようかな。また深緑を散歩しつつ今度はリュミエという人に魔法を学びたいな』
「………」
『ん? 理由かい? んー、こっちの世界だとボクの能力は低いからね』
『無星』Nil・Astrum・Fine(p3p008413)も目指す者があるのかも知れない。
「私のトレーニングメニューそれは……深緑の空気をいっぱい吸うこと!
はぁ~やっぱり故郷の空気はいいものです! すーはぁ~~~あぁ懐かしい」
胸いっぱいに空気を吸い込んだ『恋揺れる天華』アニー・メルヴィル(p3p002602)。やっぱり故郷が一番だ。
故郷に似た空気を感じるのは『守護者の末裔』シエラ・クリスフォード(p3p004649)も同じである。魔力糸を木に絡めて移動する訓練を始める。
「アンテローゼ大聖堂は新年のお祝いしているのかなっておもって。フランさんのお手伝いをするね!」
「なら、ルクアを此処に連れて来てくれるかしら?」
にんまりと微笑んだフランツェル・ロア・ヘクセンハウスに『希望の蒼穹』アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)は大きく頷いた。ルクアと呼ばれた少女も着替えを済ませて待っているそうだ。
タータリクスの一件を受け、そのまま深緑での領地を得た『白き不撓』グリーフ・ロス(p3p008615)。ファルカウへの挨拶をとアンテローゼ大聖堂で祈りを捧げる。アルベド達の魂を弔っていることを大樹に懺悔しながら――
「ふふん。深緑で顔の利くイレギュラーズといえば私。アルメリアよ。……なんて。
初めて会う人はよろしくね。見てのとおり、この深緑の生まれ。魔法が得意なのよ」
微笑む『緑雷の魔女』アルメリア・イーグルトン(p3p006810)はリュミエにも会ってみたいと此度の宴へと参加していた。
「ローレットのイベントや仕事で、深緑に来るのは初めてでごぜーますが、深緑で活躍している、しようとしている方々との交流の場でありんしたかな?」
『Enigma』ウィートラント・エマ(p3p005065)は保守的な国である深緑でもこうして交流できるのは喜ばしいと告げた。
『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)の目当てはルドラである。新年の挨拶兼ねて、声を掛ければ彼女は快く応じてくれる。
「折角なので森林警備隊の訓練に一緒に参加させてほしいと言いましょう、森林ならではの訓練方法を取り入れ、より自身を高めることができると思います。今は無理でもいつかの機会に……」
「喜んで。此方こそ『盗む物は盗ませて』貰おうと思う。どうか、協力し合おうでは無いか」
領地でお世話になっていますと『蒼銀一閃』シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)はにんまりと微笑んだ。ルドラの趣味や年齢が気になるけれど、とまじまじと見れば「幻想種は若く見えるでしょう」とルドラは可笑しそうに小さく笑う。
(堅苦しすぎるのは今更どうにもなりませんね、こうして生きてきてもので。
けれどある程度協力関係ができている方が事がスムーズに運ぶというのはとても理解できます)
交流をどのように気付くかを考える『0℃の博愛』ブラッド・バートレット(p3p008661)。会話か、それとも暴力か――
「やっぱりハーモニアしか居ないのかなー、そうだ弓の腕を競ったり教わったり出来たら楽しいな。趣味でアーチェリーをやってたから自信あるぜ! 誰か勝負しないか!」
深林警備隊に声を掛ける『深き緑の狩人』ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)。
「ちょっと早いけど、七草粥とか振舞ったらよいのかしら?」
深緑出身として、出来れば中を深めて居たいと考える『木漏れ日の魔法少女』リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)。ルドラは是非作ろうと微笑む。
『風吹かす狩人』ジュルナット・ウィウスト(p3p007518)は自己紹介の方法を考えた。定型文は『ジュルナットおじいちゃんダヨ』では簡素すぎるだろうかと思案は続く。
「今年も、死にませんよーに」
そう囁いたのは『影殺し』霧裂 魁真(p3p008124)。ふらりと散歩がてらに訪れて――寝正月を過ごしてみよう。
「なに、ここ"深緑"は"火の取り扱い"に気を付けていれば意外と心休まる場所でもあるぞ」
聖なる森を灼かぬように。それだけ気をつければ過ごしやすいと『異世界転移魔王』ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p008156)は微笑む。
体を動かしてリハビリをしたいと『バレスティ流剣士』シエラ・バレスティ(p3p000604)は迷宮森林の中をのんびりと歩き続ける。
娘に食料を得る方法を教える為に、『饗宴の悪魔』マルベート・トゥールーズ(p3p000736)は食べられそうな茸や木の実を指南する。
「ほら、自分の手で摘み取った木の実は一際美味しいよ。食べてごらん? ……うん。そう。良い子だ。愛しい私の後継よ」
「……『いつか役に立つ』? ふぅん、そうなんだ。良く分からないな。
けど、この森の静けさは、好き。小鳥の囀りとか木々のざわめきは少しだけ煩いけど、人間の声よりは良い」
世界が静かになればいいのに、と。『不明の白繭』ミレニア(p3p002579)は小さく呟いた。
●深緑II
「アビス財団の手元にひとつの小型ドローンの撮影機が届いた、そこに驚くべき情報が記されていたのだ! アルティオ=エルムの奥地に美しく舞う虹色の蝶。人はそれをレジェンド・バタフライと呼ぶ!!」
カンペを読み上げたのは『影の女』エクレア(p3p009016)である。
「幻の蝶。虹色。きっとそれは、すごく綺麗。ファルムはずっと前、それを絵本で読んだことがある」
そう告げたのは『主無き人形』ファルム(p3p007966)であった。
カイカと一緒に蝶々を探すと『カイカと一緒』カシャ=ヤスオカ(p3p004243)は意気込んだ。蝶を見てみたいし、危ないなら、守りたい――そんな思いで、森を歩む。
「待ってろよ幻の蝶……!」
面白そうだと『喋るコケ』チラリゴケ(p3p006436)は動物や植物に問い掛けて情報を収集し続ける。
「虹色に光る蝶とかスゴイよな! レジェンド・バタフライ? 名前もなんかすげー! これはもう絶対見つけるしかないな!」
ワクワクとしているのは『自称・勇者』アリューズ・エリスブラッド(p3p007895)である。
「外の世界を見て回りたいと思って深緑に戻らずにいました。でも僕はそもそも生まれ育ったファルカウの他は何も知らなかったんですよね」
不思議そうに見て回る『深き森の冒険者』ルカ・リアム・ロンズデール(p3p008462)。蝶々はさて、どこだろう。
「ン。フリック 機能停止時 動物 虫 オウチダッタ。ナノデ ドンナ 虫 動物 寄ッテキテモ ノンビリ」
のんびりと歩む『水月花の墓守』フリークライ(p3p008595)。蝶と戯れることも楽しみだ。
「そうか、今日が新年……おめでたいね。
たまにはと思って街に出てみたけど……人通りがちょっと、多すぎる……蝶が飛びすぎてて、ちょっと……気持ち悪い」
呟いたのは『蜘蛛男』テオドルト・ヴァスキー(p3p008336)。裏路地へとそろそろと隠れていく。
南瓜を販売中の『カボチャヘッドの』レア・ルクスフォード(p3p006867)。畑以外の深緑は分からないと大慌てで案内を求める人々にも対応し続ける。
「ふう、ここまで来るのはやっぱり少し大変ですね……。
事あるごとに森に帰ってきてる気がするけど、やっぱり森で植物に囲まれてるのが一番落ち着くなあ……はっ、うとうとしかけてました……まだ寒い時期だし寝ちゃったら風邪引いちゃいますよね……」
植物たちが心配そうに見守るのはシリル=エンフィールド(p3p006919)。まだまだ寒々しい時期だ。外で眠るのは少しばかり体調に変化があるかもしれない……。
「……いるだけで力を貰えるなら、鍛錬すればもっと……!」
『特異運命座標』ノワ(p3p006471)はやる気を漲らせる。少し目を瞑って休憩したら――あれ、なんだか眠く……。
欠伸を噛み殺し、植物の勉学に励む『変わり者な植物学者』五月雨(p3p007334)。本を読むのは興味深い。珈琲をお供に『頭の鍛錬』に励もうか。
ザントマンのような事件が終わらぬ様に、こっそりと見回りをと。『汚れた手』ビジュ(p3p007497)は周囲を見回す。
この森を歩いてみるのは如何だろうかと幻想種の奨めをうけるのは『偽竜退治の伝説』クリスティーネ=アルベルツ(p3p008006)や『竈屋の看板ババア』竈屋 シズヱ(p3p008015)。
何時もなら両親と過ごすお正月――『いつかの歌声』ソニア・ウェスタ(p3p008193)は深緑の自然の中でかわいいうさぎや小鳥たちとお祝いを楽しんでいる。
「あらあら、柔らかな光に混じってことばが聞こえるわ。素敵!」とテロル(p3p009299)は微笑んだ。穏やかな森林で森林浴もいいだろう。『折れた忠剣』微睡 雷華(p3p009303)や『自称破戒僧』インベルゲイン・浄院・義実(p3p009353)の姿も見られる。
「新年の祝いもですがこうして星神の奉り事の手伝いも新鮮ですね」
それが伝統だという『大黒柱』エラ・ヘリエス・フォンティール(p3p006974)にタロットの知識は無いが、お客様の案相役を担っていた『白き鳳焔に護られし紫晶竜』イージア・フローウェン(p3p006080)は頷いた。
「そうだ、良かったらイージアさんもタロットで占いましょうか?」
成程、その誘いを受けたならば折角なら占って貰いたいと、席に着いてみる。
記憶を探して森の中を散歩するのは胡蝶(p3p009197)。
「生まれてからずっとこの国で生きてきたけれどファルカウまで来たのは初めてだなー
遠くから見てた時はでっけえ樹! って感じだけれど近くで見てもすっっごいでっけえ樹って感じ」
見上げた『大熊猫蹴撃』雪青(p3p008885)は今年こそ新しい何かを始めたいなと「むんっ」と力一杯に張り切った。
兄との確執やら決別とは何だったのだろうと思う位の里帰り率だと『森の善き友』錫蘭 ルフナ(p3p004350)は澱の森ではなくファルカウ近くで初詣に出向いていた。
一人、森林浴赴いている『感情あるモノ』イヴ・ヴァレンタイン(p3p006216)。自作の弁当でのんびりと過ごすのも悪くはない。
「これはお雑煮って言うんだ。一年の豊かな暮らしと自然の恵みを祈っていただく料理なんだって」
家族でのお正月。末の妹のライラと祖父母はしっかりしているだろうけれど喉に詰まるのは駄目だからと気を配った『洗礼名『プィリアム』』ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)。
「あっのどに詰まらせないよう気を付けてくださいね」
慌てる『武の幻想種』ハンナ・シャロン(p3p007137)。家族勢ぞろいでこうして楽しむ新年は喜ばしいものだ。
「いやぁ……正月早々激戦やった……! ハルと協力して大きな大きな牛の魔物をしとめたったで! もうヘトヘトやけど膳は急げや! ん? 字が違う? まぁ細かい事はええやん!」
牛を仕留めてほっと一息の『ティア大好き』月待 真那(p3p008312)はステーキや焼き肉のことを考える。『特異運命座標』真道 陽往(p3p008778)は「獲物は俺が持ってってやるから先に服を着替えてこいよ」と揶揄うようにそう笑った。
――尚、『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)はハーモニアキャバクラのプロデュースを為に、ハーモニアのきれいどころと共に過ごす、失礼視察中である。
「最近はイレギュラーズも増えましてねー。ファンドマネージャとしてはモデルの候補が増えるのは嬉しいですが、これはこれで選ぶのも大変で。ま、そこが楽しいんですが」
●豊穣
「さて、迎えました新年、初春の候。言祝ぎて、新たなる息吹と共に幸せをと願うものですが――」
まだまだ復興の最中であると『風韻流月』冷泉・紗夜(p3p007754)は穏やかに微笑んだ。
「年明けだな。明けましておめでとう! 社が修繕中とあっては手を貸すしかないな」
鍛冶と修理は得意分野だと『魔剣鍛冶師』天目 錬(p3p008364)は胸を張る。「復興……復興か」と呟いた『蛇に睨まれた男』蛇蛇 双弥(p3p008441)も今日は過不足がないかと確認を担当していた。
「イ、イミナも豊穣の復興作業を手伝いましゅ!ㅤいて、噛んだ……」
頑張りましゅ、と何度でも噛んでしまうけれどやる気十分の『ただの』イミナ(p3p008692)。
「あけましておめでとう、新しい年の幕開けだねえ……! 今年も素敵な一年になったらなあって思うよ」
『行く雲に、流るる水に』鳶島 津々流(p3p000141)はつづりとそそぎに新年のご挨拶。
ふと、顔を上げれば――お雑煮を作る面々の姿が見える。荒れた此岸ノ辺を修復するための備品を運ぼうと力仕事に勤しむ『仁義桜紋』亘理 義弘(p3p000398)はその香りを楽しみながら資材を分配していた。資材運びを続けるのは『跳躍する星』糸巻 パティリア(p3p007389)も同じだ。落下事故には気を付けて、機動力を活かし続ける。
『特異運命座標』シエル・アトラス(p3p009444)は故郷に一番近いのはこの豊穣郷なのだと、喧騒の中で兄を探す様に見回っている。
「確かこのあたりで、豊穣の皆さんにご挨拶をすると聞いていたけど……。あ、あの人だかりかしら?」
折角だから炊き出しに参加しようと訪れるのは『月に叫ぶもの』ルーナ・パプーシャ・リベルターテ(p3p008996)。
「うへぇ、まだま直すところいっぱいだー。でも、子供扱いすんなよー、オレは神使だぞ! すげーんだぞ!」とアニキカゼを吹かせる『つよいおにだぞ』砧 琥太郎(p3p008773)は一生懸命に復興作業。
いつも通りの外套は今日は留守番に。『瞑目の墓守』日向寺 三毒(p3p008777)は復興作業のために瓦礫を割るなどの作業に携わる。
「此岸ノ辺の復興を手伝うよ。私だって掃除や荷物運びなら手伝えるはず。年明けの大掃除だねー」
任せなさいとやる気十分の『幻耀双撃』ティスル ティル(p3p006151)。
(……大呪の爪痕は、まだ残ってる。そりゃ、簡単に消えるモンじゃないのは承知してますが、やっぱ悲しい気持ちにはなります。でも、痕であって今起きてることじゃない、前に進もうとしてる人も大勢だ)
故に、手伝うのだと『歪角ノ夜叉』八重 慧(p3p008813)はやる気を溢れさせて。
「弟と来たのだけれど……盛大にはぐれてしまったわ。まったく、どこに行ったのかしらあの子は。いつもいつも風のようね!まあ良いわ」
おいしそうな匂いに誘われてやって来たのは『お料理上手』夜剣 舞(p3p007316)。お雑煮で天国が味わえそうなのだ。
「ゴリョウさまのお雑煮も、もちろん楽しみのひとつ、です。ふふー」
復興は色々とやることもあるが、お雑煮が待っているとなればやる気も満ち溢れるというものだ。『さまようこひつじ』メイメイ・ルー(p3p004460)は笑みを浮かべてえっさほいさとお手伝い。
「あー、復興作業中? 建て直し中スか? なんなら手伝う?」
お雑煮を対価に協力しようと『遺跡調査員』キャナル・リルガール(p3p008601)は胸を張った。
「お疲れ様です、いっぱい食べて作業頑張ってくださいね!
励ましをお送る『天狗』河鳲 響子(p3p006543)も混沌神社の巫女として、今日は出張してのお手伝いだ。
雑煮を作る『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は様々な派閥に対応できるようにと神奈備たる此岸ノ辺で過ごす事を提案している。皆には神使で楽しくやっていると手紙を出した。双子巫女は今後住む場所だ、復興作業は見て欲しいとゴリョウが提案すればつづりとそそぎはこくりと頷く。
「ゴリョウさん、遅くなってごめんなさい……! すぐにお手伝い致しますね」
慌て準備を続けるのは『スノウ・ホワイト』アイシャ(p3p008698)。花のようなにんじんがとても可愛らしい。
「あらあら、皆で集まってわちゃわちゃするなんて新年早々楽しそうね? ママも頑張ってお手伝いしちゃおうかしら」
にっこりと微笑んだのは『鬼子母神』豪徳寺・美鬼帝(p3p008725)。
彼らの側にいれば美味しい物の勉強ができると『肉壁バトラー』彼者誰(p3p004449)も満足げだ。食材の切り方をはじめ、様々な勉強を行うことが出来る。
お料理のお手伝い係の甘い物を作りましょうと『お料理しましょ』嶺渡・蘇芳(p3p000520)は砂糖と水飴を混ぜて求肥をイメージ。フルーツ大福を用意すればデザートの準備は完成だ。お餅を焼きながら『 酩酊遊戯』シャッファ(p3p007653)も修繕作業中。
「ははぁ、ソレはそんな風に使うのですねえー……」
幻想以外の料理には中々馴染みの無い『もふもふバイト長』ミミ・エンクィスト(p3p000656)も調理に参加しながらの勉強中だ。
「豊穣って、知らない、馴染みのない文化が特に多くって、面白いのよねぇ~お料理は、特に気になったものだから~」
『竜の呪いを受けしおばあちゃん』スガラムルディ・ダンバース・ランダ(p3p000972)はお餅は詰ることがあるから注意するようにとミミに言われてぱちりと瞬いた。
「……ふむ……これは……美味しいお雑煮だ。流石ゴリョウ殿や親父殿、料理上手な方々が作られた物、これは何杯でもおかわり出来る」
お雑煮が大好きな『任侠道』豪徳寺・芹奈(p3p008798)は感動したように食べ続ける。
『知識の蒐集者』グレイシア=オルトバーン(p3p000111)は『絶望を砕く者』ルアナ・テルフォード(p3p000291)と共にお雑煮を楽しみ続ける。
「ふむ、なるほど……雑煮は人によって作り方が違うようだからな……これはこれで興味深い。
焼いたり煮たり、出汁に醤油に味噌白味噌、具材も決まった物は無く……『雑煮』という名に相応しい、とも言えるだろうか」
悩ましげなグレイシアにルアナは「作る人によって違う……」と呟いた。グレイシアおじさまの作るお雑煮とちょっぴり違うのは個性で何方も美味しくて。ルアナのお腹はぽかぽかと温まってゆく。
「はわあ……こんなに沢山の神使の人たちが……新年、すごい。あ、雑煮作ってる。おいしそう……じゅるり」
涎を垂らした『ちびっ子鬼門守』鬼ヶ城 金剛(p3p008733)。それでも働かざる者喰うべからずとお手伝いに乗りだした。
「雑煮ってよ、結構集落っつか、場所によって出汁や餅が違ったりするよな。
まぁカムイグラってそんな事ばっかだけどよ。俺白味噌の丸餅がいいんだが、いやなんでもいいか。いただきまーす! うめぇ! うめぇ!」
『笑う青鬼』八寒 嗢鉢羅(p3p008747)も満足のお雑煮である。『ヘビー級ハニートラップ』金枝 繁茂(p3p008917)は配膳係として立ち回る。
「はいっ! おまちどう!! ゴリョウ印のとってもおいしいお雑煮だよっ! 家内安全健康爆発!」
「んふふ、おいし。あ、お餅めっちゃ伸びとる。どこまで伸びるかな?なんて、ふふ。あまりお食事で遊ばんようにせんとねえ」
みょーんと伸びるお餅に『特異運命座標』柊 沙夜(p3p009052)はくすりと笑みを浮かべた。
「いや食事に思わず誘われたわけではなくな。さまよえる者らの性質も、時に宴の中で鎮まるやも、という考えあってのもの」
――正直に言えば食事につられた『煤闇衣』リースヒース(p3p009207)であった。
「グフフ……ここに来るたびに思うが、豊穣と言う名は伊達ではないのう。これだけの自然、開発すればどれだけの富となるか」
巫女二人と遮那にお年玉を手渡す『リッチ・オブ・リッチ』諏訪田 大二(p3p001482)。やはりそう言う風習には則って見るものだ。
「あ、遮那君! 一緒にお節料理食べませんか!」
『天色に想い馳せ』隠岐奈 朝顔(p3p008750)の提案に遮那は「お雑煮もどうか」と提案一つ。
(……ん? 何か異様に背が高くて天色の瞳の人とすれ違ったような……まさかね)
母の面影を見た気がして『陽の宝物』星影 昼顔(p3p009259)は肩を竦めた。
「食べてごろごろしてるだけだとまるくなる? むぅ、それはまずいな……。一張羅が入らなくなってしまう」
其れは不味いので掃除をすると立ち上がったのは『豊穣の空』ソロア・ズヌシェカ(p3p008060)である。
「おお、これがお雑煮……! いっただきまーす! お正月には大根餅をよく食べていたけど、お雑煮も美味しい!」
『脱ニートは蕎麦から』エミール・エオス・极光(p3p008843)はにんまりと笑みを浮かべる。
「さぁ皆様! ご飯を食べて元気出して下さいね!」
此岸ノ辺での復興作業。『離れぬ意思』夢見 ルル家(p3p000016)は遮那にも良ければ料理をしてみないかと微笑んだ。此の場所ならば咎める者も居ない上に、保護者役である晴明が取り敢えず何とかしてくれるだろう。
「つづり、そそぎ。貴方達もお料理してみる?」
問いかけた『青花の寄辺』九重 竜胆(p3p002735)につづりとそそぎは緊張したように頷いた。
「新年が来て、冬が終われば春が来る。それも新年とはまた別の、特別な区切りの一つでござろう」
――故に、復興を進めておきたいと微笑んだのは『流浪の“犬”客』安宅 明寿(p3p004488)。
「微力ながらお力添えさせて頂いたのもあって少しばかり領地の開発と統治に関わらせて頂いているもののこの国の土地や地理をゆっくりと見学する時間もありませんでしたから」
協力を、と提案するのは『オールレンジ委員長』氷室 沙月(p3p006113)。『鉄の女』ベアトリス ファルケンハイン(p3p006143)やベアトリス アイゼンローズ(p3p006162)もお雑煮を食べながら彼女の話に耳を傾ける。
「お疲れ様です。お飲み物です、どうぞ。先の戦いには殆ど関われなかった身ですが、せめて応援はしたいです」
飲み物を配るのは『鈴音首落』級都 燕姫(p3p009260)。
「騒動があったのは秋、早いもので今は冬。あぁ、1年とは本当にあっという間だね……」
四季の移ろい感じる『四季遊み』ユン(p3p008676)は力仕事は任せておくれと胸を張った。
「待ってろつづり、そそぎ! お前らの家、すぐに元通り、いや元以上に綺麗にしてやっからなー! あ、実際に綺麗にするのは大工さんだけど……」
はた、と気づいたようにそう言った『天翔る彗星』新道 風牙(p3p005012)へとつづりはくすりと笑みを浮かべた。
「お雑煮というのは、どんな物なのですかぁ? お餅とお野菜が入ったお汁……ふしぎな食べ物ですねぇ? 具沢山で栄養たっぷり。お餅が柔らかくて美味しいですねぇ!」
感動した様子の『新たなるレシピを求めて』ミエル・プラリネ(p3p007431)もお雑煮を食べて元気いっぱいだ。さて、もうひと頑張りである。
●豊穣III
何をしようかと考える『呪刀持ちの唄歌い』紅楼夢・紫月(p3p007611)。たてはが居ればと思うがそう出会えないだろうか――
「修練修練楽しいな~♪ たてはちゃん居ないかしらね? 凄腕の美人剣士! それも居合の使い手ですって!」
楽しみだというように『首神(首刈りお姉さん)』紅迅 斬華(p3p008460)はにんまり。
「此の国で居合の達人の女性を見かけませんでしたぁ?」
鏡(p3p008705)は一目でも会いたいなぁとたてはに想いを馳せる。
「ま、焦らずいくさ」
神使となったならば、まだ見ぬ強者に挑みたい――『撃劍・素戔嗚』幻夢桜・獅門(p3p009000)は静かにそう呟いた。
「……他にも祝ってる所なんてあるのに、結局此処に来るのね。いいえ、私は彗星が行きたい所に行けば良いと思ってるわ?」
「でも、僕はちょっと見てみたかったんだ。変化したのもまだ少しだけど、それでもこうして新年を祝えて、良き方向に変わって行こうとするこの国を」
『禁忌の双盾』阿瀬比 彗星(p3p009037)と『禁忌の双盾』阿瀬比 瑠璃(p3p009038)は静かに国の赴く先を見据えている。
「そうか年明けか…とはいえ特にやることもない、扠、どうしたものか。寝正月というのも芸がない……散歩がてら初参りにでも行くことにする」
『骨壷を持ち歩くな』笹ヶ根 知朱(p3p009071)は咲き掛けた梅に気付き目を細めた。
「雑煮のお餅は角でしょう!?」
お雑煮文化の違いにぶつかっているのは『祈祷鬼姫』六車・焔珠(p3p002320)。かまくらの中で焼く餅で勝負が勃発しそうである。
「……俺だけ負担が大きいと言いたいところだが、かまくらを作ったのも七輪と食材を持ってきたのも焔珠だから何も言えんな……」
でもお雑煮は味噌で丸餅だろうと『忍び』陣雲(p3p008185)は焔珠へと反論を。
「おはぎ、こんぺいとう、カブトムシの抹茶漬け……そういやグラオクローネも近いですしチョコなんかあるといいんですが、この辺売ってましたかね。まあ、ゆっくり見て回るとしましょう」
街歩き中の『星飾り』ラグラ=V=ブルーデン(p3p008604)は適当な菓子を購入して往こうと店屋を見て回る。
「やって参りました豊穣!
商売の種はどこに転がっているかわからないもの、今日は予定もありませんし、存分に見て回っちゃいましょう! 観光ですね!」
ワクワクとした様子の『デザート・ワン・ステップ』アレクサンドラ・スターレット(p3p008233)。海路では厳しいことを考えれば商いの方法は要検討か。
猫神社なんかないだろうか、とふらふらと彷徨い歩く『もふもふハンター』リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)。
子供達の相手をしながらも復興に尽力する黒・白(p3p005407)も大忙しだ。
「冬の時期は葱やら小松菜やらが収穫期じゃのう、農村にでも行って農作業の手伝いでもさせて貰うとするかの!」
信者がちょっぴり欲しい『田の神』秋田 瑞穂(p3p005420)も勧誘しながらお手伝いに勤しんでいた。
「あ、お爺さん。お団子二つ、それにお茶も」
折角ならば豊穣で団子を食べながら澄んだ空気を楽しみたいと考える『行く先知らず』酒々井 千歳(p3p006382)。お土産に包んで貰えれば楽しみがもうひとつ。
「初詣――って習慣がありそうなのここと再現性東京ぐらいなんだよなぁ」
呟いた『雨夜の映し身』カイト(p3p007128)。あれだけ大きな騒動があった後でもここでは人々が生きていて、そして『これから』を生きていくのだ。
「話でしか聞いたこと有りませんでしたが、此処が神威神楽……良い国ですね」
甘味処でお茶をしながらのんびりと師から教わった『刀』もこの國からなのだろうか、とそう感じる『憧れを剣にして』紗恵・ヴォルグラート(p3p007134)は往来を眺め続ける。
鬼人種達と手合わせしてみたいと願う『剣術士』鏡華(p3p008148)へと御所で中務卿が相手をしてくれるだろうとアドバイスの声が飛ぶ。
「今年も皆健やかに過ごせるように、じゃ」
こんな日くらいは鍛錬はお休みして、つまみ食いと初詣をしようと『秘技かっこいいポーズ』鷹乃宮・紅椿(p3p008289)もお祈りを。
「去年は色々なことがあったな……召喚されたり、似た世界で問題が起きたり、お団子作ったり、服食スライムたいにんにんがいっぱいだったり……」
『暦』としても様々な事がある――たいにんにんが出たと言う情報を聞けば『Felicia』逢華(p3p008367)は「どうして……」と呟くことしかできなかった。
「高天京の案内は私がしましょう」
『日々精進』桜衣・巴依(p3p008751)が微笑めば仲間達は大きく頷いて。
「依狐、俺や巴依さんから離れるな……よ……?」
そうはいったが姿が見えないのだと『影雷白狐』氷瀬・S・颯太(p3p006973)は愕然とした表情――
「あらあら、依狐さん何処に行ったのでしょう?」
辺りを探すのは『鬼獣転生』祇龍院・栞(p3p006728)。巫女装束を着られるいい機会なのかもしれないとふと、考える。
「皆も巫女装束着ようか」
ワクワクとしていた『夜からの声』依狐(p3p007032)。何だか懐かしいような気がする、感覚に胸を躍らせて。
『群鱗』只野・黒子(p3p008597)は市中での視察と復興状況確認と商談へと繰り出していた。
販売されている福袋で一番良いものをゲットした物が優勝と『揺るがぬ炎』ウェール=ナイトボート(p3p000561)は運試しのつもりで購入を。
「……つまり合法的にお酒の福袋が買えるっきゅ!
主催者の保護者さんは売り払うって言ってたけど売る前に飲めばレーさんの勝利っきゅ!」
お酒の福袋を探すことに一生懸命の『思いを力に変えて』レーゲン・グリュック・フルフトバー(p3p001744)。酒の肴の甘い和菓子やおつまみも一緒に探しておこう。
「福袋の行列に並ぶ忍耐力……いや、只旅行してお土産を買い求めただけでは?」
『素直じゃない虎』アンファング=ティガークロス(p3p002957)、それは謂ってはいけないのだ。
「にゃふにゃふにゃふにゃふ……今のにゃーは運搬性能で福袋がいっぱい持てて、ハイセンスで匂いや中に入ってる物の音が分かる可能性が高い……」
お菓子一杯ゲットのチャンスだと『にゃーはにゃーだにゃ!』ニャー(p3p003147)はやる気満々である。
「運試しか……」
『完璧な執事を目指す執事』パーフェクト・サーヴァント(p3p006389)はかっこいいポーズをしながら真なる主人を見つけてられない未熟な身でも執事力(ぢから)が錆び付かぬようにと準備を整える。
「少しでも当たる確率を上げる為、小さくてかさばらないのを買いまくるですにゃ!」
眸をキラキラさせたのは『お外はワクワクしますのにゃ』蔵音 アステール(p3p007937)である。出来れば色々当たってほしいものだ。
「母親ってのはこういう時に強いって父親から聞いてるしな。うちの母様はこういう事するようなタイプじゃなかったが……」
小さく笑みを浮かべた『薄桃花の想い』節樹 トウカ(p3p008730)のママ適性が屹度素敵な福袋を引き寄せるはずだ。
「姉さんが好きな物を揃えたおせちはもう家に用意はしてありますし、後は姉さんが大好きなお団子をお店で買って帰れば大丈夫かしら」
準備を整える『千入一閃』真鶴・美織(p3p008845)はお店は人気だけれど姉のためならと闘志を漲らせた。
一人で山を駆け回る『忘却の神獣』バーデス・L・ロンディ(p3p008981)や一人でロッククライミングを行う『アヤシイオニイサン』如月 追儺(p3p008982)の姿も見える。
「成長してるのは貴方だけじゃない事を、見せてあげましょうっ!」
手合わせのために姿勢を整えた『叶わぬ願い』天之 雪(p3p008857)はどうどうと宣言した。頷いたのは『紅の暗殺者』朱雀・アスター(p3p009179)。切磋琢磨できるのも良い事だとそう感じながら。
――酒場で酔い潰れていた『血道は決意とありて』咲々宮 幻介(p3p001387)に忍び寄る影がある。
「全く、太ぇ野郎もいたもので御座るな。それか、余程の身の程知らずか」と呟けば、盗人が驚いたよう逃げる……が。
「ウルズ、お前何を持って……」
『恋に駆ける狼』ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)は「あっはっは」と微笑んだ。どうしたことか、盗るなら盗られる覚悟があるんだろうと言わんばかりに彼女は見慣れぬ財布を握りしめていた。
●豊穣II
折角なら霞帝の新年祝賀に乱入しよう、と『蒼の楔』レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)はお邪魔しようとし――「やめろぉお!! 確かに黒ずくめで怪しい奴だし五月蠅いけど! 不審者じゃないぞ!」
「あっ、レイチェルちゃんは悪い子じゃないのよ? こう見えて、素直で良い子なんだから摘み出さないで~」
くすくすと笑う後方保護者面の『貯蔵食品の紅茶たいむ』レスト・リゾート(p3p003959)おかあさん。
「賀澄君が目を覚ましてからの初めての新年祝賀会。おめでとう」
微笑んだ『特異運命座標』時任 零時(p3p007579)に霞帝は喜ばしいと頷いた。
「普通に挨拶をして、あわよくば瑞殿の頭をそっと撫でさせて頂くだけの物理的には比較的簡単なミッションだぞ。心理的には置いといてな」
そう告げたのはアーマデル・アル・アマル(p3p008599)。『特異運命座標』白ノ雪 此花(p3p008758)は圧が違いますねと呟き、深く頭を垂れて敬意と謝意を示す。
『新しき 年の初めに 豊(とよ)の年 今日降る雪よ しるしとならむ』
一句添えて酒盛りの席に着くのは『神使』陰陽 秘巫(p3p008761)。正月くらいは動こうかと女給を担当するのは『浄瑠璃』藍昼(p3p008836)。
「タダ飯、タダ酒よりもいいものがあろうはずもないにゃん。獄人のネムにも振舞ってくれるなんてさすが帝にゃん。太もも……太……ビール腹? にゃん!」
「それはちと辛いな」
霞帝にえへへと笑ったのは『夜は誰のもの』丑三ツ 猫歩(p3p008711)。
「新年、あけましておめでとう御座います。賀澄殿、堅苦しい挨拶は貴方もあまり望むまい。祝い酒を持ってきたので晴明殿とも飲みませぬか?」
『新たな可能性』久泉 清鷹(p3p008726)の提案に喜んで、と霞帝は頷いた。
(あんなに殺気立って澱んでいた豊穣郷が、今じゃ素直にハレの日を祝えるようになってる――目出度い新年くらいは悪巧みも忘れてやるさ)
『怨讐鬼』艮 悪羅(p3p008937)は離れた大木に寄り添い種が混ざった宴会を眺めて居る。
ソーイ・アドコック(p3p007144)や水橋 風葉(p3p007160)、『特異運命座標』レイン・エリクシア(p3p007384)、『メインヒロイン』仄 火燐(p3p007317)、『肉食ハンター』フィリア・クインラン(p3p007148)、『切られ』岡田 安隆(p3p007944)、『ベリーベリーベリー!』メイプル・B・エレガンス(p3p007833)、メロウ(p3p008151)、『地獄小僧』鉢特摩(p3p008715)、『穢奈』鐵 祈乃(p3p008762)も良ければと宴へ誘われる。
「此度は招待頂き感謝いたす。……無作法なのはご容赦を、帝」」
挨拶をきちんとと。茶と料理を楽しむ『白狼剣士』天之空・ティーザ(p3p007693)は長閑な風景に落ち着くと微笑んだ。
「全速力で食べに行くわ。待ってなさいおせち料理~」
フィリアは祝賀会場で料理をきょろりと探し続ける。
『帰心人心』彼岸会 無量(p3p007169)は一人、途惑ったような表情をしていた花衝羽根媛の元へとそっと寄り添った。
「その後、お加減は如何ですか花衝羽根媛様」
「うむ、変わりなく。元気にやっておる。その節は面倒をかけた」
――ああ、気丈なる乙女はこういう時も背筋をぴんと伸ばして応えるのだと無量は目を細めた。
「あけましておめでとうございますなのだわ!」
「あけましておめでとう、今年もどうぞよろしく頼む」
『零れぬ希望』黒影 鬼灯(p3p007949)と章姫はご挨拶を。和ゴスの愛らしい章姫に霞帝は「おめでとう」と頷いた。
「どうもお世話になっておりますポチと申します皆さまお元気にしていましたでしょうか。
特にブルーブラッドのお嬢様がたあなたのポチでございますわしゃわしゃしてくださいあぁ」
楽しげな『I am a DOG!!!』ポチ(p3p006456)の様子を眺めるのは『特異運命座標』レリア(p3p006443)やLuxuria 様(p3p006467)である。
「一番偉い人の新年祝賀会ってだけあって、すっごく華やかなお料理がいっぱい並んでるね、美咲さん! どれも色鮮やかですっごく美味しそー! じゅるり」
涎を垂らした『ハイパー特攻隊長!』ヒィロ=エヒト(p3p002503)の瞳がきらりと輝いた。
「ほら、涎を拭いて。お節の節は区切りのこと。新しい年の始まりに、健康や繁栄を願った料理を頂くのよ。はい、あーん」
解説しながらも『あの虹を見よ』美咲・マクスウェル(p3p005192)はヒィロの口に食事を運び続ける。
<update><目的/新年祝賀会への参加>――『観察者』アポフィライト・Az*h**(p3p008890)は情報は常にアップデートしなくてはならないと様々な料理を見詰めていた。
「では、我等がイーゼラー教の布教活動を行うのだ! 我等がイーゼラー教は精神…知性を高め、上質な魂になってイーゼラー様の御許に赴く事が何よりも大切」
その理由は――そう! 筋肉であると『《力(ストレングス)》』ネメアー・レグルス(p3p007382)は言った。
さて置き、イーゼラー教は布教活動の時間だ。
「これで都合八度目のローレットトレーニング……! お待ちかねの布教の時間ですの……!!!
日程のあった信者の皆様と共に此度向かうはカムイグラ! 八百万の神様がいらっしゃるとの事ですがイーゼラー教は他の神にも寛容なのですわ!!!!」
瞳をキラキラと輝かせたのは『《月(ムーン)》』ヴェルフェゴア・リュネット・フルール(p3p004861)。
お団子を食べながらイーゼラー教を布教するのは『安らかなる砂の夜に』灯代 狐太郎(p3p004546)。『《節制(テンパランス)》』セレスチアル(p3p007347)も今日は一緒である。
(イーゼラー教ではロレトレ、毎回布教するんですよねー。私全然教義覚えてねーのでこのままでは他の団員の方にどやされちまいますー。それはまずいので今回はちゃんと経典持ってってカンニングできるよーにしねーとですねー)
カンニングしながらでもちゃんと布教活動に参加する『不屈の恋』ピリム・リオト・エーディ(p3p007348)である。
「えー皆様ー。本日は我々イーゼラー教の布教集会にようこそお出で下さいました。
ワタクシ、イーゼラー教の宣教師を務めております、アンゼリカでございます」
しっかりとした布教活動を行うのは『最古にしてサイコの信徒』アンゼリカ=フォウ=イーゼラー(p3p007587)。
「そこへいくお兄さんお姉さんにちびっこ達、このクッキーとか飴とかあげるから、ちょっとあのお兄さんお姉さん方の話、少しだけ聞いてくれない?」
上司は変人のオンパレードなんですと『黒炎風』バスト・ハボリム(p3p007628)は肩を竦めて懸命なるアピール活動中。
「皆様ぁ~~~。神様の教えにご興味ありませんかぁ~~~?」
こちら、違う宗教を布教している『白露の祈り子』シャンテ・シュット・プリエール(p3p008539)である。
「きゃわーん☆ 振袖に身を包んでぇ、可愛い花簪つけてー、ぽっくりをカラコロ言わせながら初詣です、三社参りですぅ!」
わくわくと楽し気な笑みを浮かべたのは『花合わせ』暒夜 カルタ(p3p009345)。
「あーいいですねぇこの雅で厳かな雰囲気。出身世界を思い出しますね」
参拝を行うロウラン・アトゥイ・イコロ(p3p009153)。その傍らでは呆然としている『古代少年』葦原 長門(p3p009421)が立っていた。
「ここは……何故だろう、僕が良く知る土地の様でまるで違っている。新年? それどころではない、僕は早急に”殿下”を探さねばならない身の上なんだ。殿下は何処だ……何? 帝? この国の統治者は殿下ではないのか!?」
――一体ここはどこなのだろうか……。
「支佐ー!! そなた何をしておるのじゃ! 本来の目的であるとれーにんぐを忘れてはおらぬか?」
「しゃあない、行くか……じゃが、普通に走るのもつまらんの。遅れて着いた方が、饅頭奢りでどうじゃ?」
『白蛇』神倉 五十琴姫(p3p009466)は『黒蛇』物部 支佐手(p3p009422)の言葉に頷いた――瞬間に走り出した彼を追いかける。
『金剛不壊の華』型破 命(p3p009483)と『柳暗花明の鬼』形守・恩(p3p009484)は共に高天京の視察へと訪れていた。芸事の稽古ばかりの恩にとってはまだまだ見慣れぬものである。
「お山で暫く過ごしていた間に、随分と世は様変わりしたようだ。いや、悪くない」
壬生 京次郎(p3p009489)は宴の用意を手伝おうと買い出し中である。
「うーんでもまずはどこから行こうかな。
あたしが元々いた世界によく似た豊穣もいいし、スーパーウルトラ大航海をした海洋も捨てがたい!
最近では練達でも妖怪みたいなのが出てるみたいだし鉄帝ではなんかヤバげなチルドレン達がいるんだっけ?」
様々な場所を飛ぶように移動する『多重次元渡航忍者』獅子吼 かるら(p3p001918)であった。
豊穣の外にはどんな文化が根付いているのだろうか。食べ物も、『人の歴史』も気になって。
「そんな期待されるとは……そうだ、昔話ついでに、各国の新年を見に行くっていうのはどうだろう」
『スモーキングエルフ』シガー・アッシュグレイ(p3p008560)の提案に『鬼菱ノ姫』希紗良(p3p008628)は大きく頷いた。
「アケマシテオメデトウゴザイマス……これでよいのだったか?
どうもまだまだ季節の祭事には疎くてな。実は言うのはオマエ達が初めてなんだ」
まあ、と瞬いた黄泉津瑞神に『終縁の騎士』ウォリア(p3p001789)は緊張したようにそう言った。混沌で結ばれた縁がこうして挨拶の機会を運んできたのだ。
美味しい物を沢山食べたいと『ぽやぽや竜人』ボルカノ=マルゴット(p3p001688)が楽しげに料理を砲張れば「良い食べっぷりだ」と建葉・晴明が感心したように声掛ける。
「ということで大至急蜻蛉ちゃんにヘルプを頼んだ私です。ごめんねぇ年明け早々に押し掛けちゃって」
肩竦める『月夜の蒼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)。領地を持っていて豊穣に詳しそうな人間を、と『桜月夜』蜻蛉(p3p002599)を当たって見たのだ。両手に華だとルーキスは傍らの『紅獣』ルナール・グリムゲルデ(p3p002562)と蜻蛉を引き寄せる。
「でも、真ん中のお花は一番きれいなお花やね、ルナールさん」
にんまりと微笑んだ蜻蛉にルナールは大きく頷いた。さて、屋台巡りを続けようか。
「欲しい物は俺が持つから気にせずに買っていいぞ」
●豊穣III
「ふむ、トレーニングと聞いて訓練かと思って見たのだが……ちょっとした旅行気分を味わえるとはな」
『氷の狼』リーディア・ノイ・ヴォルク(p3p008298)は『虚虚実実』ウロ ウロ(p3p008610)と リコリス と共に豊穣の屋台を見て回る。
寒すぎて冬眠しそうなウロは「うわなにこれ……」と『狼殺し』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)の手元を覗き込んだ。
「見てーーーーお師匠おにーさん!なんか面白そうなお楽しみ袋とったよ!
早速中を……えっ何これ、この袋押すとなんか笑うんだけど…えっ…………おっさんの……笑い声……………」
お餅を焼きながら新年を祝っているのは護城 錬士郎(p3p008772)である。
「ふはぁ~~~♪ 気持ちいいですね、ティアさん♪
ちょっと熱めのお湯が疲れた体に染み渡るぅ~~~~♪」
ぐーと伸びをした『キス魔(風評被害)』フェスタ・カーニバル(p3p000545)。トレーニング後の温泉は格別だ。
「ん、少し熱いけど気持ちいいね。私はこの世界に来る前から戦ってたから、その経験の差は大きいかもしれないね」
フェスタと比べれば戦い慣れているのだと『穢翼の死神』ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)は柔らかに微笑んだ。
「冬の朝の澄んだ空気も相まって、昇ってくる太陽は幻想的ですらあるね。……良いものをみさせて貰った」
『屋根裏の散歩者』フラッフル・コンシール・レイ(p3p008875)は初日の出とは言えないけれど、山に登って見た風景はとても素晴らしいと、そう感じていた。
『特異運命座標』鈴鳴 詩音(p3p008729)が向かったのは自身の故郷である白鬼村である。幻想での土産を母への日頃の感謝へと変えよう。
「今日は二人に集まってもらったのは、ここ豊穣で人が行き交うこの場所……高天京を紹介したいと思って来てもらったんだ!」
にんまりと微笑んだ『優愛の吸血種』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)。ゆっくりお茶をしようと誘えば
何処の茶屋へ往きましょうかと『貴女と共に』エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌ(p3p000711)は日傘を差して周囲をきょろりと見回した。基本はユーリエにお任せなのだ。
「露天とかも後で見ますか?」
二人に大きく頷いた『一番の宝物は「日常」』セリカ=O=ブランフォール(p3p001548)は興味深そうにぱちりと瞬いて首を傾いだ。慣れない豊穣はやはり文化が色々と違うのだ。
「これだけあると食べ物だけでも紹介しきれないよね!」と目移りしながら微笑んだセリカに二人は大きく頷いて。
「カムイグラの安寧と繁栄を願って」
神楽舞をするのは『呪に通ず』ユスラ(p3p008637)。模擬戦を誰かに頼もうと京を見て回るのは『守護双璧』Binah(p3p008677)だ。
「街の方でなんか面白いコトやってたら、そっちに飛び込んでみよっかな。いやだってほら楽しいコトには関わりたいじゃん?
折角なんだし盛り上げる方向でなんかしたいかな! 騒ぎを大きくしたいとも言うね!」
愛らしい振り袖を着用していた『夏宵に咲く華』火夜(p3p008727)(※男性)は喧噪の『花火』に気付く。
「ここも一先ず平和になったし、一年の初めは豊穣の決まりですね!」
手持ち手筒花火を持って、しゅばばばばと元気いっぱいにお祝いし続ける『医術士』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)。
メインは迎春三国砲、その時を心はわくわくと胸躍らせる。
「すごい花火が見られると聞いてやってきたよ! 皆が協力してすごい大砲作ったみたいだけどどんな化学反応が起こるのか楽しみだね」
『実証・実験』フィーア=U=ツヴァンツィヒ(p3p008864)は楽しみだと着席を。「ンンー、これメッチャ美味アルネ? 何言うお酒アル?」と微笑むのは『特異運命座標』レイファ・リー(p3p008901)。
「死者になっても、こっちの世界に来てからはちゃんとお腹が空くから」と『黒銀の薔薇』ラシェル=ヘルツフェルト(p3p009392)はおせちを食べ続ける。
「ウッヒッヒー! 派手派手好きのウチとしてはやらないワケにはいかないデース!」
『百火繚乱の戦闘姫』スピッド・エンピティ・アールエイト(p3p009464)は花火三昧だとテンションをUPさせる。
『剛力無双』ラルス・クラスティ(p3p009215)は「良いぞーもっとやれー!」と囃し立てる。『アンラッキーハッピーガール』リズ・リィリー(p3p009216)と言えば『花火』ではなくて人が発射されることを想像して「えへへ」と内なる欲求から蕩けた表情をしていた。
「流石、お前が花火になるんだよォ! が売り文句な豊穣花火……この時期にもやるんだね……」
ラムダ・アイリス(p3p008609)はエキサイティングでファンタスティックだと見世物感のある一連の流れを見守っている。
「ま、わしには関係ないが。阿呆なことをしている輩を肴に酒を飲ませてもらうとしよう
それより朱雀はおらんか? おるなら一緒におせちでも、と思ったが」
朱雀は霞帝と瑞神と共に、だろうか。『幽世歩き』瑞鬼(p3p008720)は彼等の様子を酒の肴に眺めて居る。
「私の火線砲は亡き母の――哀れながらも許されざる、魔種の力を継いだもの
この呪われし力を慶事の為に使う機会に恵まれたとあれば、どうして喜ばずにはおれましょう?」
そう言った『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)はまだ人が打ち上げられることを知らない。
「……万が一が起こりそうなくらいな気もするけれど、まぁ……たぶん大丈夫……かなぁ?」
万が一が起らないで欲しいが万が一があるのがこのイベントで在る事を『繋げる夢』ニャムリ(p3p008365)は知っていた。
「………いや、三國くんがキャノンに並々ならぬ感情を抱いてるのは存じ上げておりましたが。ええ……? 撃ち上がるんですか?」
驚愕の『不義を射貫く者』小金井・正純(p3p008000)。どうやら打ち上がるそうです。
「よーしよし、つまり新年のおめでたい祝砲で一杯やろうってことだな、おーけおーけ、ラジャーだHAHAHA! とりあえず弾だな、装填装填!」
心躍らせて笑った『煌希の拳』郷田 貴道(p3p000401)は派手に天空の花を一発咲かせようと考えていた。
「なんだか賑やかなところに惹かれてきてみたよ。人を打ち出すそうだから、一応治療の準備はしておくかな?」
治療班として待機するのは『尋常一様』恋歌 鼎(p3p000741)。『異界の神の守護騎士志望』エリシル・ルクレツィア・クラッド(p3p001810)はと言えば火に携わる職務としてアドバイザーの役を担っていた。
「ここの着火は、もう少しタイミングを遅らせよう。その方が映えそうだ」
「……ところで玉は何撃つんだ?」
闇市で流れていることは知っていながらも、砲撃といえば、技術者達の叡智が詰った物だ。さて、どのような物が撃たれるのかと『黒鎖の傭兵』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)も興味津々である。
「司会は私、仙狸厄狩 汰磨羈。そしてこれが――
【威力:1585】の【御国式炸薬鬼盛り世紀末御無礼三連装ロング門松ライフリングマジカルマッチョプリンハイグレードカラフルレールキャノン(両面火力安全仕様)】だ!(※【迎春御国砲】強化スレの結果です。皆様、有難うございました!)」
完成度高ェーな! 『流麗花月』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)は自慢げである。良く分からないがおめでたいのだと『悪の秘密結社『XXX』総統』ダークネス クイーン(p3p002874)はどうしてか門松キャノンにINした。良いんですか……?
「これは『弾』を奥の方にしっかり詰める方がいいの? それなら狼牙棒の柄を使って」ぐいぐいと押し込んだ方が良さそうね。」
総統をぐいぐいと押し込んでいくのは『黒棘』ターヤ・スカビア(p3p009322)。
「ひ、ひ……人ぉおおおおおお!? まって!? ねぇまってよ!?
この凶悪な砲台を! どう見ても人を弾にしていい代物じゃないでしょ!!?」
皆の力で在る事を疑問に思うように『ビビり魂』二下廻・逃夜(p3p008431)は叫び続けていた。
楽しそうなことが行われていると覗きに来た『穿天の魔槍姫』フィーゼ・クロイツ(p3p004320)。
「今日は寒いからね。あんまり動きたくないし、良い席をとって座り込んで、お弁当を広げてお酒を呑みつつ、できるだけ大人しく打ち上げを観覧していよう」
ちゃっかりと観覧席をゲットしている『旅慣れた』辻岡 真(p3p004665)の姿も見られる。食事を抓み眺める『半妖の依り代』斑鳩・静音(p3p008290)も楽しげだ。
「人の空を飛びたいという熱意には眼を見張るものがあるが……
これは、なんというか想像以上に予想外だな……? というよりは変な装飾が何やら多くて訳がわからん!」
一体どうした事態なのか――せめて無事を願っていようと烏丸(p3p006504)は静かに祈った。
「おうおうおう! 空に咲き誇る御国砲と聞いちゃあオイラも参加するしかねーよな!
今日も夜空にアザラシ花火さかしてみせらぁ! さあさあ、オイラはいつでもうちあがる準備万端だぜ! 思いっきりうちあげてくんな!」
人だけではなくアザラシ――こと、『ガトリングだぜ!』ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)までもが空を飛ぶ。豊穣は稀有な様子に包まれている。
「たまきち!」
「なっ!?」
突然抱えられる汰磨羈。『一般人』三國・誠司(p3p008563)はイイ笑顔を浮かべていた。そう、死なばもろとも――
「誰一人として無傷で帰したりなんかしないよ。さあ行こう、青空の向こう。お前も花火になるんだよぉ!!!!」
「行ってこぉぉぉぉぉい!!」(たーまやー!)
勢いが良い『焔獣』メルーナ(p3p008534)。やっぱりこう言う時はド派手が一番だ。
『特異運命座標』レミファ=ソラージット(p3p007739)は盛大に行っちゃうのだと指をぱっちん。
「それでは! 仰角いっぱいで! ――Fire! デス!」
「高く打ち上げるのだろう? なら、僕に任せろ!」
更に高みを目指せと『貴族騎士』シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)が天を指さした。
「たーまやーだ、今年はいい年になるといいなぁ」
空瓶が10個。抱えて涙を流す『誰かの為の墓守』グリム・クロウ・ルインズ(p3p008578)は天仰ぐ。
打ち上げられていく全てを見つめながら『ネクロフィリア』物部・ねねこ(p3p007217)は呆然としていた。
「……え? これ……いや凄い事は凄いですが……え? 大丈夫なんです? てか名前長くないです? いや、私の関係者に話したらめっちゃ喜びそうな感じですけど! いやぁ……まぁ……混沌ですねぇ……」
●再現性東京2010:希望ヶ浜
「……すぅ………? あの」
暖かな境内で丸くなっていた『吸血姫』Solum Fee Memoria(p3p000056)は猫の手も借りたい音呂木・ひよのに連行されるようにして、巫女服へと着せ替えをされていた。
「猫の手が! 必要なら! 文字通り! 猫の手を! 貸そうじゃないかにゃ! ということで、今日は巫女さん姿でお手伝いするにゃ!」
ふんすと胸を張ったのは『ネコメイド本領発揮♪』秋野 雪見(p3p008507)。参拝のお客様の邪魔にならないように猫さん達とのんびりお話中である。
ソーシャルディスタンスはお忘れ無く。『子連れ紅茶マイスター』Suvia=Westbury(p3p000114)は娘の『ペコちゃん』と共に初詣。家内安全を祈願しようではないか。
「魔法巫女セララ参上!」
巫女服を着用した『魔法騎士』セララ(p3p000273)はひよののお手伝いでおみくじ販売中。今年一年皆が大吉でありますようにとお祈りして販売中である。
「あけましておめでとー!!」
ひよのにはこれからもお世話になると思うから、と小さな体を駆使してお手伝いをする『うそつき』リュコス・L08・ウェルロフ(p3p008529)。「あっ、あっ、あのあの……」と戸惑う『特異運命座標』佐藤・非正規雇用(p3p009377)。巫女服を着て懸命なる『猫の手』でのお手伝いは続いていく。
神社の境内でぺったんぺったんと餅搗きをする『ハム男』主人=公(p3p000578)。以前ならばわざわざ餅搗きをしようとも思わなかったが無性にやってみたくなったとレッツトライ。
ひよのとともに調査中の一件では世話になったと初詣の手伝いを買って出た『虚言の境界』リュグナー(p3p000614)。情報屋である彼は効率的な作業には慣れていると胸を張る。
「巫女服は着なきゃいけないなら着るわ! 校長も道連れにね!
裁縫系のお仕事が有ればその辺得意だし、アタシも男だから、力仕事もいけるのよ」
「何だと……?」
驚いた顔をした無意式校長に『お裁縫マジック』夕凪 恭介(p3p000803)は「ひよのちゃんには世話になってるでしょう!」と力強い。
「お手伝いが必要ってことだから! 巫女さんとして頑張るね。音呂木さん、私は何をお手伝いすればいいかな?」
「では、おみくじの方へと回って頂いて……」
カイロなどの装備はばっちりの『煌きのハイドランジア』アリス・フィン・アーデルハイド(p3p005015)にひよのはせっせと指示を一つ。
「やあやあ、ひよのちゃん、遊びに来たよ。新年だね。初詣だね。盛況かい? あたしの豊穣の神社もまあまあ人が来てるよ」
猫の神様のお社はどうですかとアピールする『猫神様の気まぐれ』バスティス・ナイア(p3p008666)へとひよのは「考えておきましょう」とジョークをひとつ。
「まぁまぁ、お一人でやってらっしゃるのですか? それは大変な事でしょう。猫ではなく人工知能ですが、両手も足も全てお貸ししましょう」
お任せ下さいと『人護知能』イースリー・ノース(p3p005030)は柔らかにそう告げた。
人手が居ると言う話ならば、と手伝いを買って出た『赤の憧憬』佐山・勇司(p3p001514)。その視線は縁日を思わすような屋台をまじまじと見詰めている。美味しそうな物があれば、差し入れに購入するのもありではないだろうか。糸色 月夜(p3p009451)はひよのの側に立っている。
「……着てはみましたが。その、胸が少々きついですね。はだけてしまわないように注意しないと」
「いっそそれで儲けますか? 冗談です」
ひよのの言葉にきょとんとした顔をした『Tender Hound』弓削 鶫(p3p002685)は慣れっこだと掃き掃除を始める。
「しかし、神たる我が神に仕える者の装束を着ることになろうとはな」
何処か不思議な心地なのだと不死鳥である『鳳凰』エリシア(p3p006057)は巫女服に身を包んでいた。小さな妖精さん『名も無き小妖精』フェアリ(p3p006381)は小銭をえっさほいさを運び続ける。
「おっぱい巫女となってお手伝いとサービスだ!」と微笑んだ『おっぱいは凶器』Luxuria ちゃん(p3p006468)にひよのは「控えめのおっぱいでお願いします」とさらりと告げる。
「何すればいいかも分からないのでやる事振ってください。なんでも着ますし力仕事でもなんでもやりますよ!」
やる気十分の『特異運命座標』ネム(p3p006469)へとひよのは「では巫女服を着ましょうね」とそっと手招いた。
「巫女さんっていうのはよくわからないんだけど、お手伝いすることがあればするよぉ、足が速いし荷物も持てるし、うさのギフトでいっぱい胸に入るからね! ほらほら、うさを頼っていいんだね!」
練達には年明けに家族に会いに帰って来る『恩義のために』レニンスカヤ・チュレンコフ・ウサビッチ(p3p006499)もひよのの手伝いの為に巫女服を身に纏う。
「神社のお手伝い、と聞きました、ので……なるほど、これが仕事着、なのです、ね?
和装は、ボクの普段着と少し、似ています、から、そう戸惑うことは無さそう、ですね……」
翼はアクセサリー扱いになると認識して不思議そうな顔をした『真白き咎鴉』閠(p3p006838)の傍らで「巫女服ってアガるよねー」と『奏でる記憶』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)は笑う。
「だってさーあのひよの先輩の巫女服姿はパないって! あんなのマジリスペクトだって!
それにひよの先輩優しーし……例えるならこう、3ターンくらい何もかも受け止めてくれそうな懐の広さを感じるよね! 私ちゃん、本気で弟子入りしようかな?」
「良いですよ?」
「ええ!?」
――良いんだ。
「ま、ロリじゃなくても可愛い女の子の頼みなら聞くから。やって欲しい事、ドンドン言ってくれよなー?」
にんまりと微笑んだ『星影の双子』隠岐奈 夜顔(p3p008998)。ひよのから「巫女服着ます?」と夜顔にとっては願ったり叶ったりの容貌が飛び出した。
「おいしい甘酒が出ると聞いたので。……え、出ない? そう……」
折角なら甘酒が飲みたかった『八十八式重火砲型機動魔法少女』オニキス・ハート(p3p008639)も巫女のアルバイトに。
折角ならば、と清掃を行う『真庭の諜報部員』イスナーン(p3p008498)。神主の服を着用した彼を真似ようとする男性陣は幾人か。
「では私も裏方に加わって……え、私も巫女服着るのですか?」
驚いた顔をした『痛みを背負って』ボディ・ダクレ(p3p008384)にひよのは首を傾いで「どうです?」と微笑んだ。
「僭越ながら吾輩も手伝いに参加させてもらいますぞー!
いやはや巫女姿をみながら手伝いをさせてもらえるとは今年はいい年になりそうでありますな」
女性陣に良いところを見せたい『どんまいレガシー』ジョーイ・ガ・ジョイ(p3p008783)も賢明なお手伝い。
凄い行列だと呆然としていた『淑女の心得』ジュリエット・フォン・イーリス(p3p008823)は巫女服姿でやる気を溢れさせる。
「そ、そうですね、惚けている場合ではありませんね! 精一杯頑張ります!」
掃除や販売、ひよのに指示された事に従う『面白れェ女』遠野・マヤ(p3p007463)。手は多い方がいいでしょうと微笑めばひよのは「おみくじ1回プレゼントします」と言った。
「あ、希望ヶ浜って銀髪だとへんかな? カツラとか被っておく?黒髪のやつ! この辺りの人って黒髪の人多いみたいだよね!」
「いいえ、大丈夫ですよ。髪色は気にしないで下さいね」
成程、と『特異運命座標』シエル・フォン・ルニエ(p3p007603)は大きく頷いた。
「大丈夫大丈夫!ㅤ会長も同じ羽衣教会の聖職者だから、勝手はわかってるよ!
おみくじの販売にお守りの授与に……ついでに羽衣教会の免罪符も配って、と!」
さり気なく羽衣協会をアピールする『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)の首根っこをひよのががしりと掴む。
「む、私の初詣の願いか? 言うまでもない。貧しき者も富める者も、不幸な者も幸福な者も、皆平穏無事に一年を過ごせますように……だ」
そうして願う一つで猫の手を借りたいというなら貸そうと『表裏一体、怪盗/報道部』結月 沙耶(p3p009126)は微笑んだ。
「お手伝いにどれだけ集まったかは分かんないけど、花丸ちゃんにやって欲しい事があったらどんどん言ってね!
ひよのさんやひよのさんのお家の人の為にも、花丸ちゃん頑張っちゃうからっ!」
「ええ、宜しくお願いします」
微笑むひよのに『人為遂行』笹木 花丸(p3p008689)は任せなさいとえっへん。胸を張ってお手伝いタイムだ。
「――と思ったのだけれど、四人での方が楽しいしさ、準備とか手伝うから全部終わったら四人で初詣……どうかな?」
折角だから、雪かきをして待っているからと『凡人』越智内 定(p3p009033)はなじみに「いいよね?」と問い掛けた。
「で、なじみさんは何をお願いし「秘密!」――知ってた!
●再現性東京2010:希望ヶ浜II
初詣に訪れるイレギュラーズも沢山居る。キサラギ・カイ(p3p007608)や『希望ヶ浜学園の七不思議』十七女 藍(p3p008893)、アルテミシア・オルヴァ(p3p007635)、『特異運命座標』イリス・メテオライト(p3p007735)、『意志の火』日月 火輪(p3p007710)、『超常研究家』銀星 啓(p3p007687)、『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)、『特異運命座標』鈴ヶ原・瑠璃(p3p007925)、『baby blue』レイニー・サーズデイ(p3p008784)、『性別:美少年』セレマ オード クロウリー(p3p007790)たちである。
豊穣でのあいさつ回りは気が引けたという『此岸より臨む』彼岸 月白(p3p009118)はのんびりと神社や商店を見て回る。
「わ、センセ達も初詣来るんだな」
驚いた顔をした『『東京』生まれ』各務 柊也(p3p009121)。今年もセンセイたちは人のパンドラ(肝臓)で酒が上手いのだ。
「んー、猫の手も借りたいって聞いたから来てみたケド。足りてんじゃん?」
多分だけど、と。『ギャンブル禁止!』鬼怒川・辰巳(p3p008308)は初詣に。もう卒業になるのかと元の世界のことを考えるが――単位が足りないから永年留年なのだ……。
「わぁ……こんな風になってるんですね。ふふふ、笑っちゃダメってこれはズルですよ」
音呂木家で新年特番を見詰める『鏡面の妖怪』水月・鏡禍(p3p008354)。
「ドレスなら慣れてるんだけど……ありがとう」
慣れない晴れ着に戸惑いながら『今日はメイドで』ディアナ・クラッセン(p3p007179)は下駄をからりと鳴らして歩いてゆく。
応える様に繋ぎなおされた指先が絡められれば、頬が思わず赤く染まって。
シグレ・セージ(p3p007306)は彼女を支えて、初めて披露された時に見惚れてしまったと――言葉にせぬ儘に、その心内を伝える様に彼女を誘った。
「今年も、一年……良い年になるように……」
お祈りするのは『修行中』グランディア・エンデバイ(p3p007914)。
「んっとね、ここはめいが前にいた場所に似てるの。だから、ちょっとだけ寂しくなっちゃった」
呟いた『迷子の迷子の羊さん』黒霧 夢唯(p3p002947)。初詣に行って、出店があるなら楽しみたいと歩み出す。
「……そういえば、わたしのいた世界にも似たようなものがあったなあ。その地に縁深い精霊や土地神に祈るもの……だったかな? ここのはそれとは少し違うかもしれないけれど、わたしもお詣りしておこうかな」
『決意の雪氷』氷彗(p3p006166)がお祈りするのは『大切な人達が、此の一年も無事に送れますように』だ。
「さて、初詣しておきましょうか。新年といえば、これよねぇ……。
私が生まれて育った世界そのままの所があるとは思ってなかったけど。あれば、あるなりにこうやってイベントに参加できるから便利よね」
『死と共に歩く者』辰巳・紫苑(p3p000764)は『東京』に馴染みがあると初詣の作法を教える。さて、初詣が終わったら食事の時間だ。傍らの『イエスマスター』リンドウ(p3p002222)は紫苑に従うように頷いた。
「イエス、マスター。検索します……しかし、食べ放題のご馳走なら豊穣とかローレットの方が良かったと思いますが」
新年のお祝いと言えば、と『天罰』アレックス=E=フォルカス(p3p002810)は想い出す。
「此度は新年の祝い、か。前に聞いた初詣とやら、気になるな。行くぞルクト。
ほぉ。ジンジャにお参りする時はこのような服装をするのか。着物、と言ったか。ヒラヒラしているな……おっと、転ぶなよルクト。足元に気をつけて」
「ふむ……夏に来た浴衣とやらに似ているな、着物というのは……少し動きにくいが……」
気を付ける、と頷いたのは『蒼空』ルクト・ナード(p3p007354)。願い事をしようと告げたアレックスにルクトは「より貴様の右腕として……腕を上げていきたいものだな」と告げた後に願うべきは神であると知ったのだった。
イレギュラーズが手伝う様子を眺めながら『宝石の魔女』クラウジア=ジュエリア=ペトロヴァー(p3p006508)はおみくじを引いてみる。
「正月にこの場所に来て、昔を懐かしむとは……俺もまだまだ割り切れていないな」
呟いた『黄金の牙』牙軌 颯人(p3p004994)。此処は故郷にもよく似ているのだ。
「ローレットの仕事、領主としての仕事、そして希望ヶ浜での学生としての仕事(?)……まぁ年末年始位はのんびりしよう、うん」
部活動にも疲れたと『大空の支配者』メリッカ・ヘクセス(p3p006565)はうんと一つ伸びをする。
再現性東京の中を見て回るのもいいだろうとお勧めされて訪れる者も数多く居た。フリード D ヴァージニア(p3p006574)や『特異運命座標』クラリス=クレイ=クロックフォード(p3p006769)、『霊媒師』森谷 透(p3p006598)、『特異運命座標』ヨルン ベルクマン(p3p006753)の姿も見える。
「確か…希望ヶ浜には……旧日本軍の基地跡って言うものや、水族館に映画館や…メイドさんのカフェ(だった…かな?)等の観光名所があるんだよね?」
素肌をしっかりと隠した『見たからハムにされた』エル・ウッドランド(p3p006713)。どんな施設なのかが少し楽しみなのである。
「すまほ、とは愉快な機会だな! しかし希望ヶ浜以外で使えないのが物悲しい……」
技術は素晴らしいのにとアルヴァ・レーヴェン・アドレー(p3p007723)はしょんぼりとした様子で肩を竦めた。
「……グルルルルル」
喉を鳴らしたのは『煌雷竜』アルペストゥス(p3p000029)。見知らぬ景色に首を傾ぐ。大気も、色彩も全てが違う。
木々の息吹はか細く、空の色は重苦しい。不自然な意志の柱が立ったその場所で、夜妖の気配を感じてアルペストゥスは羽ばたいた。
「ここが再現性東京……高い塔が乱立して、そのほとんどに明かりがついてる……噂以上の不夜城みたいだね……」
息を飲んだのは『第二の月のアサシン』ヴァレット=クレッセント(p3p004087)。不夜城の影を感じてならない。
「そういえば正月か、何時も通り過ごすのも何だか勿体ない様な気もするな」
コンビニでお汁粉を買ってちょっぴり正月気分を味わった『信念無き拳』白波 狛斗(p3p009017)。父との思い出がふと胸に過る。
「まったく、ミエルの奴は今頃豊穣あたりでおせちバイキングでもしてるのかね……」
寮の大掃除をしなくてはならないと『幻想ギャル』アデル・マルブランシュ(p3p009130)はせっせとお掃除中。
「奈々美ぃ……君の正月をコッソリ見せてもらったよ。
こたつ入りっぱでお餅たらふく食べてグースカ寝てたと思ったら深夜に起きてゲーム三昧……」
――そうして魔法生物に地獄のマラソンへと駆り出された『非リア系魔法少女』黒水・奈々美(p3p009198)は苦しんでいたのだった。
真庭邸に行こうカと考えたのは『守護竜』マリア・ドレイク(p3p008696)。
正月だからこそTCGパックの開封を行いたい『カードデュエラー』明星・砂織(p3p008848)。あとでラーメンを奢るから、と『特異運命座標』諏訪・まりあ(p3p009068)を説得していた
「これがウチらの異世界初新年なのマジ? あ、これ要るやつだっけか」
●再現性東京2010:希望ヶ浜III
インターネットを使用して兎に角怪談を集める事で物語を収集し続ける。無辜なる混沌であれども東京の噂話は在り来たり。
『カーマインの抱擁』鶫 四音(p3p000375)は少し惜しいけれど、卵のような此の世界を楽しむように情報を集積し続けた。
「再現性東京という街にお湯に入れるだけで簡単に温泉になる粉があると聞いて探しに来たのだよ!
遥か異世界を再現されたという町。『ハコネ』や『クサツ』……その世界にあったという様々な温泉地の効能を再現しているらしい。未知の温泉……心が躍るものだね!」
それは湯道楽の『湯道楽』コルザ・テルマレス(p3p004008)にとっては捨てられない要素、入浴剤である。
「初詣もそうだけど新年の初売りとかがこの時期の目玉なんだよね――何せパソコンの機材とかも安くなってたりするし」
初売りに備えるのは『電子の蒼海』鮫島 和真(p3p008994)。アンジュ・オー・フレイム(p3p009199)や『羊被り』ヘンリエッタ(p3p009212)、『花香の魔女』メモリア(p3p009204)も参加してみる。
「むふー、この空気とても懐かしい物を感じるのです。私が元居た世界を思い出しますなー。くんくん」
周囲見回して『お友達』と散歩するのは楽しいと『たーのしー』美音部 絵里(p3p004291)はにんまり笑顔。
「ラーメンとか牛丼とかやっぱり馴染みの味が食べたくなるよね。ラーメンなら醤油味が正義。異論は認める」
ジャンクフードやファーストフードも楽しいけれど、新年なら屋台を見にいきたいなと『特異運命座標』佐伯 昴(p3p005187)は神社に向けて歩き出す。
取り敢えず一番盛り上がっているのは何処だろうかと『地図アプリ』を駆使して神社へ向かって歩いて行くのは『半人半鬼の神隠し』三上 華(p3p006388)。
制服を身に纏って『砂翔ける曲芸師』クンプフリット・メーベルナッハ(p3p008907)と共に見て見回る『血禍美人』クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)。
「――クルト、私なら避けられるからって無茶振りが過ぎますよ?」
外見は学生だから制服でも許されるでしょうとそう言ったクシュリオーネはクンプフリットの投げたナイフをそっと拾った。
「シュテね、せーふく? 着る、してみたい、思う、だた! セーラー?、ヒラヒラ~、くるくる!」
「制服か、懐かしいな。俺は……大正時代の制服、かな。いつもはスーツだからそっちの歩が新鮮味が出るだろう」
『元。』美城・誠二(p3p006136)は傍らに立っていた 『こころの花唄』シュテルン(p3p006791)に優しく微笑みかける。
「可愛い! 服! ……ね、ね? 誠二、シュテ、似合う?」
「あぁ、よく似合っているよシュテルン。可愛らしい」
新年明けても助っ人稼業。『弾丸アスリート』相川 操(p3p008880)はトレーニングにもなるしとスポーツを楽しみ続ける。
学園での怪異の噂。鞠突きをする着物姿の女の子。『白い死神』白夜 希(p3p009099)は霊魂と共に過ごしている様子を『怪異』として噂されてしまったのだろう。
「書初めするのですよ!」
シティーガールは勿論『都会』とかくのだと『シティガール』メイ=ルゥ(p3p007582)はえっへんと胸を張って。
『鎮魂銃歌』ジェック・アーロン(p3p004755)の力作を此処に記すことが出来ずに申し訳ないと考えている。因みに、題材の文字は「必中」である。続いて、『Go To HeLL!』伊達 千尋(p3p007569)は「無双」と描く。
希望ヶ浜学園をうろうろしてみようと『忘れ時の未来』ミカゲ・コノウチ(p3p002951)は歩き出すが。なんだか、足が露出しすぎて学生服とはとても寒い気がするのだ……。
医者に休みは無いのだと『何様俺様聖霊様』松元 聖霊(p3p008208)は診療に勤しんでいる。
「頭が痛い? 昨日浴びるように酒を飲んだ? お前なぁ……まあ、いいや。二日酔いにはこの錠剤を飲みな」
そろそろ看護師を雇いたくなってくるものだ……。
「流石にこう、トレーニングってもネタが尽きてきたところでな……。
そういやあれだ、再現性東京って2回ぐらい行ったっきりだけど、あそこ食いモン面白いんだよな」
――と言うわけで『兄貴分』サンディ・カルタ(p3p000438)はフライドポテトやハンバーガーを食べに希望ヶ浜にやってきたのだった。
「私は先生、彼女は生徒だ。美術顧問の我が身だが、今回は『給食』を作ろうと思う。肉(HP)が増すだろう素敵なものだ。
ハンバーグにステーキ、内容は生徒に任せよう。とりあえずは味見だ――Nyahahahaha!!!」
『同一奇譚』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)は楽しげに笑い続ける。生徒である『BLTサンド』襞々 もつ(p3p007352)は先生の言葉を聞き続ける。
「メインディッシュはご主人様です。最高に幸せな時間だと思いますよ。さあ、大好きな誰かさんに新しい料理を捧げるのです――うがぁくとぅんゆふ――ゲコゲコ腹減りましたね」
「病院で酒、煙草やめろだと、場所のルールには従うがこういうのは死ぬよりしんどいってんだよな。とほほってとこか、ハハッ」
お怒りの看護師達に苦笑を浮かべた『マジ卍やばい』晋 飛(p3p008588)。もう少し、傷が癒えるのをのんびりと待つようだ。
「愛に正月とか関係ないわーッ!! という訳で私は、同人誌を買いに行く為に再現東京に向かいたいですね?」
ワクワクとした調子の『お前も愛を知らせてやろうか!』ナズナサス(p3p001053)。ショップは何処にあるかと山田・雪風に問えばさらさらと場所を幾つも教えてくれる。
「えっと……これはザントマン総受け? こちらは……豊穣オールスター性転換? 中々業が深そうですが、良さげですわね……」
豊穣オメガバース……ショップ委託してるんですね……。
観光がてらにぶらぶらと歩く『文具屋』古木・文(p3p001262)に手を振る影が見える。それが退紅・万葉であることに気付いて「神社にいかない?」と一つ誘いを掛けた。
「いや……豊穣いってもよかったのじゃけどな?
妹分達に誘われとったし、揚屋に引っ込んで狐系仲間でどんちゃんしてもよかったのじゃがな?
練達方面から来とった妹分がいっとったのじゃな~、希望ヶ浜、マジで捗るとか」
と、言うわけで『ねかふぇで年越し』も出来るらしいと『傾国邪拳士』弥狐沢 霧緒(p3p001786)は聞き及んでいた。
「夜妖憑きというのは再現性東京じゃ馴染みのあるものなのか。祓うというのはどういった力に依る行為なのか」
祓い屋について燈堂 廻に問うてみる。イレギュラーズにも為せることであり、仕事として与えられることもあると聞いた『必殺剣』浅蔵 竜真(p3p008541)は迷う。澄原病院のスタンスはまだ謎ばかりだ――
ステージを実況中継中の『新米P-Tuber』天雷 紅璃(p3p008467)。今日も盛り上がりそうである。
観覧に訪れていたはずの『波枕の鳥』クロエ・ブランシェット(p3p008486)はどうしたことかライブにエントリー。恋するイルカの歌を披露しようでは無いか。
「少し文化が違うところでの演奏っていうのも面白そうだよね。
あるいは、音楽は文化が違っても、外見が違っても、もしかしたら言葉が違っても通じる……ヒトの間であまねく通じるものだったりするなら、もっといいね」
希望ヶ浜での新春ステージに参加した『空歌う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)は楽しげに歌い続ける。
学園祭でのラップを思い出して今回はエレキギターに持ち替えてのデスメタルだと『泥人形』マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)は歌い出す。
「観客に徹するつもりだったけど、飛び入り参加もしてみたいものだね」
呟いた『良き観客』リョウブ=イサ(p3p002495)に「いけいけー」と観客たちが背を押せば見る見る間にステージ上へと登ることとなる。
「ステージ!? ソングにダンス!?WOW! アメルにピッタリデース!!!
混沌一のロック歌手になるアメルの夢、叶えるビッグチャンスデスネ!」
『生物兵器』アメル・パランズーズ(p3p007069)はやる気を漲らせて花の精霊としてアピールばっちりである。
ステージ建設から裏方作業。イベントに必須の準備を行い続ける『働き人』アンジェラ(p3p007241)。人員の必要な作業場所を手配して作業効率はUPである。
普段の舞とは違うが、それでも誰が喜んでくれれば僥倖と『刑天(シンティエン)』雨紅(p3p008287)は躍り出す。
「みんなー! 今日は盛り上がっていこうねー!」
『姫騎士アイドル』海紅玉 彼方(p3p008804)は手を振り微笑んだ。普久原・ほむらや退紅・万葉にも誘いを掛けて皆でステージを盛り上げるのだ。
「新年明けたっスね、思い返すと色々あったよなー」
数え切れない程の騒動があったと『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)は小さく呟いた。新年だからと気は抜いていられない――体育館で奪取やボールタッチ周りの基礎をしっかりと熟しておこう。
●再現性東京2010:希望ヶ浜IV
「こたつ。おこた。それは古来よりどんな魔性よりも人を惑わすものとして、第一級封印指定物とされる……むにゃむにゃ」
手ごわい敵に負けてしまっているのは『リグレットドール』シュリエ(p3p004298)である。
「ふふ、こたつ、というのは楽しそうですこと! 噂ではかねがね聞いておりました。来る者は拒まず、されど誰も二度と離さない魔性の器具。時折猫や犬も顔を出しているという……。鳥も、好むかしら?」
蒸し鳥になるかもしれませんね、『翼より殺意を込めて』メルランヌ・ヴィーライ(p3p009063)さん……。
「おこた。とっても過酷な訓練、って聞いた。だからぼく、過酷な訓練のためにみかんと、お茶持ってきた」
過酷さを味わっている『水底の夢』ルルゥ・ブルー(p3p006410)はもう二度と出られる気がしないのであった。
「……トレーニングと聞いてきたはずなのだけど。これは一体どういう事かしら」
目の前にはあたたかい炬燵が存在して居る。取り敢えず炬燵に入ろうかと『舞蝶刃』アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)は考えて――ぬくぬくだらだらサボる部屋に取り込まれたのだった。
「おこたに入れなかったのは残念ですがここの人参は美味しいですね。ひひん」」
『神馬』グランドル(p3p009346)はニンジンをもぐもぐ。
「これが……おこた……とってもふしぎ……あったかくて、出たくなくなる……」
呟いた『夢現の占い師』セリカ・フォン・ラグナロア(p3p001024)。こんな家具があったなんてとのんびり過ごすセリカと同じように『お気楽極楽羽鳥天』クォリエル・クォンタイズ・クィジナート(p3p001026)やアルベルト・オルキス(p3p001711)、要・飛鳥(p3p003042)、『Counting Sheep』メアリー(p3p007763)、ウルリカ(p3p007777)もおこたにチャレンジを。
「わたし、すまほでそしゃげしてあそぶ。ジュースとおやつも用意したし、いっとくけど画面汚した人は殺戮する系だから、おかしはお箸で食べる方」
トイレに出れなくなった『妖精騎士』セティア・レイス(p3p002263)の苦悶の表情を見つめるのは『夜明けの蝶』カレン・クルーツォ(p3p002272)。暖かなおこたで休憩するのもたまには良いだろう。
「おこたの事は……その……噂で、聞いていました」
そんな『はじまりはメイドから』シルフィナ(p3p007508)も興味本位で入ってしまって――……
「くわ、あったかくて、眠くなってきたんだぞ……寝ちゃおうかな……」
『悪戯狐は穴の中』珠珈斗(p3p008915)ももう眠たげだ。
『揺らぐ青の月』メルナ(p3p002292)や『紅茶卿』ラァト フランセーズ デュテ(p3p002308)、『森の守護者』カシミア(p3p005160)、『守り刀』桜葉 雪穂(p3p002391)、『鈴蘭の花』君影・姫百合(p3p007232)、ユール=アルバーン(p3p007235)、『特異運命座標』ライ・ガネット(p3p008854)にもおこたの勧誘が続く。
「お正月特番の番組で何か面白い番組でもやってないかしら」
呟いた『ブラックバレット』八束 奏(p3p002310)は箱買いされた蜜柑を摘まむ。正月に家で引きこもるのは久々な心地である。
「ばかな……俺はトレーニングをするつもりじゃなかったのか……。
なんだこの……布と鉄の塊は……あたたかい……意識が……飲まれていく……これがこたつだというのか……何かが失われていく音がする……!」
何かを失いそうなターコイズ・ブルー(p3p006485)。同じように『優しい夢』メーコ・メープル(p3p008206)も危機に瀕していた。
「メーコの家にはこんな便利なものはなくて……今日初めておこたに入ってみたのですが……これは……大変ですめぇ……大変なことになりますめぇ……」
「ふふふ、あったかい。これがコタツなんだね……お布団の柔らかさと暖房の暖かさが合わさって、これは、癖になっちゃうかもしれないね」
暖かさに負けてごろごろうとうと。『星の子』カストル(p3p008517)は夢の中へ。
「まさか異世界に来てコタツであったまる事が出来るとはねえ。故郷では戦争戦争戦争ばっかりでなんとなく疎遠だったけど」
のんびりすごすのも悪くはないと『ノイジーリスナー』イカルガ(p3p007758)は息を吐く。
「入ったら出られない……これも自分と同じで魔物か何か……? 自分は魔物っていうか、魔王だったけど……」
そんな風に呟いた『ほよもちクッション魔王様』あい・うえ男(p3p002551)。怠惰を司りそうになってしまう。
「なんなのだ、これはどうすればいいのだ」
『水晶の様な物体』マテリア・ライク・クリスタル(p3p002592)は頭だけ出したコタツムリ状態になりながらもう二度と出れないとさえ感じていた。
「いやぁこの時期の炬燵はホントありがたい存在だね! 私年がら年じゅうパンツしか履いてないからヤバいんだ、割と命に関わるレベルで」
出来れば服を着て欲しい『新たな可能性』ネイ・キッド(p3p008598)。風邪を引かないか心配である。
「むぅ……結乃よ、そんな状態で寝たら風邪を引いてしまうのじゃ……」
『ゆるっと狐姫』枢木 華鈴(p3p003336)のことばに「おこた、もうだめ……」と呟いたのは『ふんわりラプンツェル』桜坂 結乃(p3p004256)。一緒にぬくぬく、うとうとで結乃はちら、と華鈴を見遣る。
おこたの見学に来ていたノルン・アレスト(p3p008817)はその気持ちよさが体に刻まれていく。
「こたつと言えばみかん! ボドゲ! 猫ちゃん! こたつは至福。真理ですわね」
世界の真理に触れてしまった『嘘に塗れた花』ライアー=L=フィサリス(p3p005248)は「よければいかが?」と『足女』沁入 礼拝(p3p005251)や神代 唯(p3p005421)、『フィロソフィカルJK』井水 戸子(p3p005696)にも声掛ける。
「ふぁ~特にやることもねーからいつもどーりダラダラする……ですぅ~
今回は仲間もいっぱいいるみてーですから、そいつらと遊びながら怠けたい……ですぅ~」
プロのおこたリスト、『怠惰なるこたつ城』オウルニィト=パサライト13世(p3p005375)もだらだらとのんびりとおこたタイムを楽しんでいるようだ。
「蜜柑……美味しいけど、ついつい綺麗にとってまうんよなぁ……」
そう呟くのは『空白の歴史』依代・G・山茶花(p3p008938)だ。
「……正月は働かずに寝ているもんだろ?」
みかんをぱくりと食べながら『夜砂の彼方に』天狼 カナタ(p3p007224)は実感する。これはとっても素敵なトレーニングだ。
『迷子の迷子のお爺ちゃん』晏雷(p3p008919)も迷子になりながらもおこたに到着し、ぬくぬくを堪能している。
「なんだ、なんだこれ。ぬくい。すっごくぬくい。
めっちゃ幸せな気分になるんだけどコレ。入りながら食うミカンもうめぇ。あれ、ミカンってこんなに美味かったっけ?」
――囚われて二度とでれなくなってしまった『翡翠の霊性』イーディス=フィニー(p3p005419)。
「暖かいよぉ……ボクもうここで暮らしたい」
もうここから出れなくなったこたつむり『虎風迅雷』ソア(p3p007025)。このすっぽり感が快適すぎるのだ。
うっかり『おこた』に囚われてしまった『紅の弾丸』ワルツ・アストリア(p3p000042)は震える声で「み、水……」と呟いた。
まるでお餅みたいなワルツにくすくすと笑った『瑠璃星空』アイリス・ラピスラズリ(p3p006943)は「お菓子食べる? 水分もとらないとだめよ」とせっせとお世話を続けている。
「あっそういえば、オレ、差し入れ持ってきたぜ! じゃじゃーん! ダンボールみかん!」
そんな皆の救世主、ほかほかの炬燵を楽しみながら『理想のにーちゃん』清水 洸汰(p3p000845)はみかんを提供。ワルツがそうと手を伸ばせば、アイリスが「どうぞ」と皮を剥いて微笑んだ。
「……こたつって、すげーな。まじですげぇ」
感動する『Star Lancer』クリスティアン・メルヴィル(p3p007388)。ぬくぬくでとっても眠くなってきてしまうのだ。
「不思議だね。このおこた出なくて良いんでしょ? 出たくなった時には救出されてると思う」
だから今はすやぁと眠っておこうとハイン・グース(p3p008934)は目を閉じた。
「それにしてもこたつビジネス……一考の余地が有りそうですね
出られない? 不穏は置いておきましょう、しかし皆さまの欲望が明らかになっている様でこの催し物は嫌いではありません」
そう考えるのはレリーク・ゴルドエクス(p3p008928)。
「こうならいいのに……全部……訓練も……戦いも……」
――誰かが傷つくのは見て居られないから。『社籠り』葬屠(p3p008853)は炬燵のぬくもりの中でそう、感じていた。
●妖精郷
「あけましておめでとう。どこもかしこも寒いのに、ここは常春なんだね。
新年はともかく、寒いときはこういうとこで過ごしたいよね」
かんぱーいと微笑んだ『未来へ』ステラ(p3p005106)。お酒が飲めるようになったならばやっぱりここで美味しい蜂蜜酒である。『味覚の探求者』ムー・シュルフ(p3p006473)や『深き森の冒険者』鈴ヶ原 萌黄(p3p006478)、『水席』蔀・蓮華(p3p008732)もグラス片手に乾杯用意。
「皆でのむのー!」
かんぱーいと盃掲げたストレリチア。彼女に絡みに行くのはバング(p3p009439)だ。『魔法少女プリマジュエル』明日乃 ひかり(p3p004493)や『実験的殺人者』梯・芒(p3p004532)、『風は我に』凪(p3p004501)も彼女に頷いた。凪は酔い潰れた者の介抱担当である。
「折角の妖精郷で宴会、ストレリチア様お勧めのお酒を教えてくださいな!」
にんまりと微笑んだ『氷翼』冰宮 椿(p3p009245)にストレリチアは真面目な顔で「迷うの!」と叫んだ。
「新年のお祝いなの! お酒を飲むの! って言えば良いと聞いてやってきたよ。まあ未成年なんだから飲めないんだけどね!」
それでも妖精達と過ごすのは楽しそうだとクリスハイト・セフィーリア(p3p007781)は笑みを浮かべる。
「へっへへ……今日は何の日だぁ! 正月だぁ!! 正月から酒が飲めるったぁ、やっぱローレット様様だなぁ!」
『特異運命座標』ゲンゾウ(p3p009219)は妖精たちが30cmであっても綺麗な姉ちゃんと飲めるのは嬉しいと笑った。
「『飲むの! 明けまして祝い酒なの!』らしいから私も酒を飲むわよ! 奢りのはずだし!!!!」
にんまりと微笑み酒を煽るのはリズィ・ライム(p3p009161)。
「わーい! 皆の楽しいロレトレだー! 今回もがんば……がん……酔い潰れないように頑張ろう!!
何が違うって? 新年のお祝いだからいいのいいの。よーし飲むぞーう」
『黒狐はただ住まう』生方・創(p3p000068)は蜂蜜酒をぐう、と喉へと流し込む。やはり、妖精郷の蜂蜜酒は何度飲んでも絶品だ。
妖精達の負担を減らすように給仕係を行う『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)。どうやらストレリチアはお酒を飲み続けて当てにならない様子だ。サイズが頑張ることがとってもとっても必要なのだ……。
「……そういや、妖精郷のお酒ってどんなのが有るのかしら。蜂蜜酒はあの妖精が良く言ってるのは知ってるけど、それだけなのかしら?ちょっと調べてみたいわね……」
興味深いのだと『でっかいもふもふ』秋月・キツネ(p3p000570)は料理と酒を合わせて嗜むための準備中。
マキナ・レヴァレア・サーヴィリアス(p3p006802)や に杯を手渡すストレリチアはホストであるという認識は強いらしい。
「新年、お祭り……あんまり、行ったことがないけど……今年は行ってみたい、な。初めての経験…ドキドキ、するね。五郎さん」
緊張した様子の『墓場の黒兎』ノア・マクレシア(p3p000713)はそわそわと五郎さんと共にパーティーへ参加。御神酒と熱燗は常春の妖精郷では何だか可笑しくも感じるが時勢にはぴったりだ。
玉の息抜きにはぴったりな常春で『死を齎す黒刃』シュバルツ=リッケンハルト(p3p000837)はのんびりと酒を煽る。料理はフロックスたちがせっせと運んできてくれるのだ。のんびりと暖かな空気で嗜む酒と料理は格別だ。
妖精郷を一目見たかったという『特異運命座標』ナイン(p3p002239)のイメージの中で妖精たちはみんながみんな『のんべえ』ではあったが、それはストレリチアだけなのかもしれない。
(酔わせてお持ち帰りや朱に染まった肌とかを堪能……いいですね。邪?自分の願望に正直で何がいけないんですか!!)
邪なナインはさて置いて――
「ヒャアッ! 大宴会じゃぁ!
酒じゃ! つまみじゃ! よーし、まずは生中とソーセージをゲットじゃよウハハハハハ!!」
テンションもマッハな『Hi-ord Wavered』ルア=フォス=ニア(p3p004868)。
「宴会! つまり合コン! 婚活パーティー!
去年も結局結婚できなかった……今年こそ、今年こそいい相手を仕留めて! わたしは幸せになるのよー!」
叫ぶのは『おまわりさん』十鳥 菖蒲(p3p005069)。去年の夏でめでたく25歳。人生計画では23歳で結婚、24歳で長女、25歳で長男出産の筈だった――筈だったのに!
「んふふ、大宴会といえば食事が必要ね! そして新年ならおせちの栗きんとんや伊達巻、お汁粉なんかのあまぁいものならボクに任せなさいな♪」
にっこりと微笑んだ『あま〜いお菓子をプレゼント♡』タルト・ティラミー(p3p002298)はお菓子の準備中。
こうして妖精郷に足を運ぶのも久しぶりだと『砂上に座す』一条 佐里(p3p007118)は感じる。本来はこれ程暖かいのならば、此処で過ごたくもなる。料理はおつまみとして。妖精達が食べたいとぞろぞろと集まってくる。
「とーしのーはーじめーのためしーとて!」
謡い出したら止まらない。一曲終わればもはやへべれけ状態になりながら『旋律が覚えてる』ガヴィ コレット(p3p006928)は飲めや歌えやと盃に酒を注ぎ続ける。
「しゃけ? 切り身? いや、酒……? うん、アレじゃな、飲んでると脱ぐ奴らの出る阿呆の水? む、のめるしーわれのめるしー」
ぷうと頬を膨らませるのは『絶対領域の防衛者』ベディヴィア・ログレス(p3p006481)。勝負してやるのじゃとやる気を漲らせた。
「要マッピング、あとご飯」
『行ってことねえ場所だしなぁ』
『Schwert-elf』マリス・テラ(p3p002737)は妖精に蜂蜜酒を学びながら、と。腰かけ傍らで目を回している『ふわふわにゃんこ』小鳥遊・鈴音(p3p005114)を見遣る。
「絡み酒はのーせんきゅーですぅ! それに鈴音、お酒よりお茶が欲しいですにゃ!」
ぴこぴこと耳を揺らす鈴音は大慌てだ。だばだばお酒を注ぎ続けるのは『天之狐』七々扇・雪乃(p3p007507)。
「あすかぁー、飛鳥はどこじゃー。うへへへへへ異界の酒というのも悪くないなあ」
「あー、はいはい。俺は真横な真横」
絡み酒の雪乃を軽くあしらうのは『空之狐』雨乃宮・飛鳥(p3p007515)。どうやら、鈴音の介抱も必要そうだ。
「たまには一緒に飲む人がいてもいいよねぇ。では改めて、新年おめでとう」
「おゥ、新年おめでとさん。飲め飲め、飲んで愉快になるんだよ!」
グラスを掲げた『胡乱な渡り鳥』東雲・リヒト・斑鳩(p3p001144)は『仮面暗殺者』月城・日向(p3p007839)と杯を合わせる。アル中妖精の宣伝に折角と立ち寄り、誰かと酒を飲めるのは喜ばしいことである。
「ワタシね、ちゃんとした年齢は分からないのだけれど、もうこどもじゃないから、お酒を飲める歳なのよ。だから一献、ご相伴に預からせてちょうだいな。お花の妖精さん」
「勿論なの! かんぱーい!」
にんまり微笑むストレリチアに『謡うナーサリーライム』ポシェティケト・フルートゥフル(p3p001802)は笑みを零す。
「いちにち遊んでいいじゃと!? やったーー!!」
麒麟の姿で走り回るのは『正直な旅人』黄野(p3p009183)。訪れたことがある気がするからと新年のお祝いに迷うのは『けだもの』蜂八葉 黒丸(p3p009239)。果物が足りなくなったからとに行こうかと提案を一つ。
「寄越せ、寄越せ。総てを寄越せ。喰らい、千切り、呑み込み、平らげる。愚生の渇望は以前変わりなく」
――ストレリチアとは違った様子の暴食なる『蠢くもの』ショゴス・カレン・グラトニー(p3p001886)の大暴れである。
「ここが妖精郷……!! この神秘的なオーラ!! 俺に力を貸してくれるっていうのか!?
よっしゃあ!!! 行くぞお前ら!!!!! 俺とラブ・トレーニングだ!!!!! チュッ!!!!」
『Most クソプレ Player』ラヴィエル(p3p004411)も今日は気力一杯だった。
●妖精郷II
「『最強のもふみを堪能したいから鎧を着てくるんやよ?』と言われて着て来たものの……。
ファラーシュ殿は……おったおった……ん……? 今すぐ堪能したいから鎧を脱げと?
早々に脱がしにかかるでない! 拙者が脱ぐのでしばし待て!」
慌てて脱ぐ『もふ黒刀』蘇我 義光(p3p006745)。彼女が酒に強いとは初耳であるが――『超攻撃型魔法探求者』ファラーシュ・ラフィーフ(p3p008878)は「ん、つよ……い………」ともふもふしながら其の儘眠りの縁へ。
「さぁさぁ、どうぞご覧あれ。絡繰カタンの人形劇の始まりだ。
お代は結構。しかして、お気持ちというなら受け取らないわけにはいかないね」
『コメディア・デラルテ』絡繰・カタン(p3p008839)は食事や酒より劇を披露することを優先し続ける。
「新年あけたな! めでてぇぜ」
目出度いときは祝い酒だと『仕事の後の一杯』ティフォン・テンタクルス(p3p007865)は盃を掲げる。
「カノエは精霊種、見た目には差異が大きけれどアルヴィオンの皆様と同じ精霊種なのれす……
そして、カノエは今まで同種の仲間とゆっくり話す機会もございませんでしたから、このような場にお誘い頂いたばかりか歓待していただけて、とおっても嬉しゅうございますよお」
全然酔ってはないのですと首を振った『宙狐』庚(p3p007370)。そこはかとなく酔っぱらっている気がするのだ……。
「戦うてばかりやったら、しんどくてかなわんよってに。トレーニングのサボりと違いますえ。妖精さんとの交流かて立派なお仕事でっしゃろ?」
そう言って『腹黒フォックス』久世・清音(p3p007437)は小さな妖精サイズの器でちびちびと酒を頂き続ける。
パーティーの喧噪から離れて常春の国と言うほどであるからこそ、最高の寝床探しに『金色のいとし子』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)は旅に出る。
「妖精郷で買い物したかったのよね。どんな物があるか色々ゆっくり見てみるわ」
そう呟いたコレット・ロンバルド(p3p001192)にフロックスは慌てたように「よ、よければ商品を見れるように並べるのです!」と告げた。そう、妖精サイズの店舗にはコレットが覗き込んでも中々見ることは叶わない。必死なのである。
「幽霊さんには会ったことあるけど、精霊さんに会えたらうれしいな~」
『優しきうさぎさん』ラパン=ラ=ピット(p3p004304)は妖精郷の中で精霊探し。屹度、何処かでのんびりとしているだろう。
アリル・スウェイス(p3p006929)やエレイン・クフィス(p3p006930)の周辺では妖精達が道案内を買って出る。
「あなた達もどうかしら?」
声かけられたのはウォールマン(p3p008909)、クレセア・セディール(p3p006931)やフェルティス・ラウアール(p3p006932)、アレイス・ナルディン(p3p006933)、『戦う料理人』リーリア・フィルデマージュ(p3p006942)、『落陽を望まぬ者』アリーヤ(p3p007438)、『ジョーンシトロンの一閃』橋場・ステラ(p3p008617)、『特異運命座標』高槻・林檎(p3p008675)、獄門・大吾(p3p008710)である。
「はーい、妖精郷で妖精さんたちと一緒にお酒を飲んでゴロゴロしまーす。
いいじゃないですか、お正月ですよお正月。めでたいじゃないですか」
勿論、常春の妖精達は「一緒に」と誘ってくる。ミディ・アルマナーク・エルデルネ(p3p006967)はごろごろ。
「今年もゆうしょう、です」
美味しいもので優勝して行ってしまう妖精 達に『おもひでを抱く』コユキア ボタン(p3p008105)もこくりと頷いた。
「とにかく飲みましょう。早く。さぁはやく。もっと。え? よっておりませんよぉわたくし」
赤ワイン片手にんまりと笑ったのは『《Seven of Cups》』ノワール・G・白鷺(p3p009316)。
「んふふふいやあお酒って良いですねー」とノワールに頷いて見せた『燃え上がる彼岸花』神宮寺 麻菜(p3p009347)。
「む! なんだかふわふわでほわほわじゃ!あったかくて楽しくなってえへへへ、ふふ! あはは! なんだかたのしいのじゃ!」
フィラ・ハイドラ(p3p008154)も宴会を楽しみながら夢の中に誘われる――
「にしても、妖精さんって可愛らしいイメージが強かったんやけど……お酒よく飲むんやねぇ」
実は良く飲む妖精が一人とが居るんですよ。『砂原で咲う花』箕島 つつじ(p3p008266)は妖精郷のことも手伝いたいと考える。
「……そういえば、こっちに来てからこれ踊ってなかった」
折角ならばダンスを。精霊様に捧ぐ舞を踊る『ローゼニアの騎士』イルリカ・アルマ・ローゼニア(p3p008338)に妖精達もご一緒にと踊り出す。
「――誓ってお酒は飲んでいません。メロンソーダです」
けど楽しいものは楽しいのだという『破竜一番槍』観音打 至東(p3p008495)。『死神小鬼』アヤメ・フリージア(p3p008574)はストレリチアの姿を見つけてほうと息を吐く。
「かっかっか! 今夜は無礼講じゃ! たくさん飲むぞぅ!」
『怪力乱心の鬼蜘蛛』アリア・ネフリティス(p3p009460)は真赤な顔に笑みを浮かべてぐびぐびと水の様に酒を飲み続ける。
「ストレチアさん、元気……ですね。良かったって、心から思うんですけどっ……あのっ……新年早々、そんなにお酒を飲みすぎるのは宜しくないと思うのですがっ……!?」
「大丈夫なの! めでたさで肝臓も張り切ってるの!」
「いえーい!! 乾杯~!!!!」
そういう事ならどんちゃん騒ぎと『太陽石』モニカ(p3p008641)はにんまり。
(なんで宴会してるんでしょうと思いつつ新年だからまぁいいか。の気持ちで宴会にまざります。
多分はじめましての方たちなんですけど、まぁ、酒入っちゃえば皆仲間です)
お酒の席では無礼講。『特異運命座標』アティ・ザン・フィニガン(p3p008703)は楽しげに盃を傾ける。
「はいはい、お祝いの席だからって、飲みすぎはだめよ? ほどほどにね。
だ・か・ら。飲みすぎはだめだと言ったでしょう。酔いを醒ましてあげる。いいから、お尻を出しなさい」
『みんなの?お母ちゃん』アルフィンレーヌ(p3p008672)にストレリチアは「だ、だめなのー!」と叫んだ。
「……んー、あれは……なに……? 虹(自主規制)……キラキラしてる(自主規制)……すっごくすっごく素敵なの!」
てんさいアーティスト、『おえかきするの!』りゅー(p3p008929)は虹を描こうとして取り押さえられる。
「Dude……! 朝っぱらから蜂蜜飲んでるクレイジーガールがいるわ……! 最近依頼受けてなくて体がなまっていたのはあるけど……
ええ、そうよ。ワタシは体力がないわ……! そしてこの羽根も紛い物よぉ」
「どんなに険しくても奥の方にあっても大丈夫♪
あたしの蜂蜜に対する情熱とラブとアドレナリンはこんなものじゃ全然効かないからね……♪」
『Merrow』メル=オ=メロウ(p3p008181)はにんまり笑みを浮かべて歩き出す。『Comment te dire adieu』エンジェル・ドゥ(p3p009020)
の体力も心配だ。
「お主、既に酔っぱらっておらんか?」と『新たな可能性』バク=エルナンデス(p3p009253)は『特異運命座標』レべリオ(p3p009385)を見遣る。節制はすれども飲酒は禁じられないからとバクも多少は付き合おうかと盃を手にする。
「お、俺は昨日何杯飲んだんだ……? タイムマシンを探してくれ……」
『悪食暴食の狂学者』ビアンカ=ヴェレーノ(p3p009388)やハティ・R・フォート(p3p009399)も宴会へと参加し続ける。
「やってしまいましょうそうしましょう。今回の布教活動は此処で。此処をキャンプ地とするのです」
びし、と指さした『自称天使』ティアブラス(p3p004950)。
「フフフッ……ワタシはキラいでハなイデスよ? こうヤッテメンバーで集まっテ楽しムと言うのモ」
神様的な天使集団の中で『闇惑星』Dark Planet(p3p001915)は静かにそう言った。
「アァ……イイカゲン暴レサセロ……!」
苛立ったような『黒金の大鬼』無鎧(p3p002545)。その傍らで溜息をついたのは『虹の騎士』エレム(p3p003737)。
なんだかんだでこのメンバーで集まるのも悪くはないと感じている。
どのような場所だろうかと訪れてみた『救海の灯火』プラック・クラケーン(p3p006804)。常春の景色はどこか心が和むようである。
「成人……そうだな、二十歳になったよ。
なんだよ、変な顔して。言うほど小さくなかっただろ? 少なくとも、会った頃からお前よりは大きかったよ」
小さく笑みを浮かべた『神威の星』ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)。成人祝いは大切だ。
「出会ったばかりのころは、あんなに小さくて……ふふふ。
私だって。あなたのこと、ずっと前から知っているんですもの。それくらい知っていて当然でしょう?」
お酌しましょうか、と『物語No.0973《星の姫》』コルク・テイルス・メモリクス(p3p004324)はくすりと微笑んだ。
「私がもう少し強ければ貴方と一緒にイレギュラーズとして冒険出来たかもしれませんね。
……なーんて冗談を言ってみる魔女です。安らかに眠ってくださいエイプリル。私が貴方の分まで頑張って生きますから」
一人、墓石を建てたと義妹の為に用意をした『石柱の魔女』オーガスト・ステラ・シャーリー(p3p004716)は彼女に微笑みかけた。
――さて、オニキス(p3p008944)は「オラァッ!」と叫ぶ。そう、祭りは此れからだ!(虹色の自主規制)
●ローレットIII
「ローレットで新年をお祝いするパーティーを開くらしいじゃない。たまには働いてみるのもいいな……パーティーの準備手伝うわ」
手伝いを担当するミア・アルパヌ・タンザナイト(p3p007085)。食事が足りなくなったという声も聞こえてくる。
「わたし、イレギュラーズになったのが去年の遅くだったので、こうやってイレギュラーズとして新年を迎えるのは初めてなのよね! しかも昔の記憶はさっぱりなので、どうしましょうかしらといったところ!」
それでもユリーカが場を用意してくれて嬉しいと『しあわせ紡ぎて』ニコル・スネグロッカ(p3p009311)はにんまりと微笑んだ。
「あけましておめでとー! まずは……ごはん!」とアリス=ブランシュ(p3p009341)は楽し気に目を細める。『夕焼けに立つ人』エーミール・アーベントロート(p3p009344)はのんびりと誰かと酒盛りでも、と周囲を見回す。
「ンフフ……鍛錬ですか、小生もまだ医者としては未熟な身の上。ここはローレットで酔っぱらった被検t……」
『殺した数>生かした数』藪蛇 華魂(p3p009350)はきちんと酔っ払いの介抱役。『タリスの公子』エドガー(p3p009383)は手土産に酒は持ってきたが菓子などの方がいいかなと悩まし気。
「表じゃあんまり動けてないけど……こういう時位、しっかりお手伝いしなきゃね!」
その声に反応した『帰る場所』トーラ・ファーレングッド(p3p007299)はお手伝いとして走り回る。
「私も特異点として登録してから少し経ちますが随分人増えましたね」
微笑んだのは『エメラルドメイド』御月・藍(p3p007675)。
「こんにちは、はじめまして。わたしはメア、まだイレギュラーズになったばかりなの。どうぞよろしくね」
「俺はリオ・ナハト。よろしく、可愛らしいお嬢さん」
『特異運命座標』メア・エテル(p3p009474)は『特異運命座標』リオ・ナハト(p3p009475)へと挨拶を。
「今日は宜しくお願いします」とスーツ姿の『イケメン執事』ジバ・フォージャー(p3p007689)は頭を下げた。
「うちのこの格好? 宴やって言うから、ちょっと張り切ってもうてな……どやろか?」
ジバへと微笑んだ『猫又の』花房 てまり(p3p007748)。今日はエスコートをして貰うのだ。
「今回はお正月らしいことをやるのも良いかもしれませんね。それに聴力、記憶力、反射神経なども鍛えられそうです。
せっかくなので一句書いてみましょう。こういうのはわかりやすく書いたほうが良いのでしょうか?」
どれ、とさらさらと筆を滑らせる『月下美人』雪村 沙月(p3p007273)は読み手の役である。
沙月の声に耳を傾けたのはリディア・カミリア(p3p007755)。これは以心伝心の修行である。
「カルタか、新年らしくって良いな。俺も昔よく遊んだよ。俺が読み手に回ってもいいけど、折角だから一緒に遊ぼう」
札をまじまじと見つめる『遺言代行』赤羽・大地(p3p004151)。その傍らで『ニホン文化』だと頷いた『差し伸べる翼』ノースポール(p3p004381)は「ネルも頑張ろうねっ」とやる気を漲らせた。
「……ん? お手つき? ……興奮のあまり、読まれていない札を掴んでいた」
とても困った顔をした『雪原狼』ネージュ・クラウベル(p3p006837)ではあるが傍らで楽し気な姉を見れば心も踊るというものだ。
「思いつくのはこれくらいか…zz……
本番…? カルタのルールなぞ知らん…皆は楽しめば良い…z…zz……私は適当に札を叩いて戯れようぞ…z……」
カルタの札の案だけ出した『モルフェウス』Thusxy=Hgla=Azathdo(p3p005090)はうとうとと夢の中。
「いや僕カルタって知らなくて……うん。そうだなあ。教えてもらいながら混ざれたらいいんだけど」
簡単だと告げられて教わりながら『星』茅原 箏勿(p3p007958)もチャレンジを。
「『く』組み合わせで 番狂わせあり 闘技場」
カルタの読み手『薬の魔女の後継者』ジル・チタニイット(p3p000943)には危険が迫っていた。
「『す』すぐに回復で 大怪我重傷 予防しよう。
『り』リリファさんに つける薬 作れるかなぁ――って、なっ、なんすか!?」
「ムキャア……何の薬ですか……?」
『ろ』は ローレット 脱衣依頼に 群がる人 と札を取った『その声のままに』霧小町 まろう(p3p002709)。むつかしいと小さく唸る。その様子を眺めるのは鈴 美凰(p3p002715)や『配達屋さん』シャナ・アジャール(p3p002805)、久遠・蒔菜(p3p004065)である。
「はい! っしゃぁっ!」
札を取ったシラス(p3p004421)の輝かんばかりの笑顔が弾ける。取った札は『と』燈堂暁月とすっぽんぽん――なんて?
「札勝負は反応と正確性が命。正月といえど勝負とあれば手は抜けん。黒一閃、黒星一晃、一筋の光と成りて詠まれし一句を透破抜く! ふん!」
――おてつき! 『黒一閃』黒星 一晃(p3p004679)はおてつきであった。
「……これアレでしょ? 二ホンの絵札ってやつ。混沌ってこんな物まで流れ着いてるのか……」
『日本人』が直ぐに文化を持ち込んだのだろうかとノア・ザ・ミドルフィンガー(p3p009034)はまじまじと見詰める。
「『こ』この気持ち 誰か私に 教えてよ。
うわああああああ!!! だから! このかるたを作ったのは誰だ!!!」
カルタを叩き付けた『艶武神楽』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)――少女漫画的な札ばかりをついとり続けてしまうのだった。
先程はシラスに負けたが反応速度には負けたくないと『戦神護剣』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)は『こ』の札を取る。
『こ』――困ったら 反応型だ S.S.S!
飛ぶカードが紅山 紅路(p3p005476)と『元ヴィランの魔導少年』クロノ ノワール(p3p006183)、『彼女は刺激的なジュール』シエル(p3p007084)の前を通り過ぎた。
「カルタごぶれーな! コッコがいただきな! ……ああっ! 反応三桁はひきょーな~~~~~~~!!??」
悲痛なる『魔法少女』エシャメル・コッコ(p3p008572)の叫び声が響く。
「『て』抵抗を 捨てて殴るは 姫プレイ――つまり私の事ね!」
しゅばばばばば、100歳越えたベテラン、『トリックコントローラー』チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)はその実力見せてやるとかるたへと飛びついた。
「最近、豊穣辺りでは随分名が知れてきたとは思うのだが、こういった行事でさらに広く『暦』の認知度を上げるのも、下っ端の為すべき任務だと俺は思う……故に。『暦』の部下、水無月班所属、流星。そして、玄。いざ参る!」
依頼が増える→頭領喜ぶ、水無月殿喜ぶ、奥方喜ぶ=『黒き断頭台』流星(p3p008041)嬉しいである。
「カルタとか久しぶりな気がするなー。俺いっつも遊びでもガチだから。老若男女関係なく遠慮せず全力で……ってウソウソ! 色んな人と遊びたいだけだし!」
笑う『Adam』眞田(p3p008414)の傍らで自身は得意では無いけれどとやる気を漲らせるのは『ここが安地』観月 四音(p3p008415)。そこそこ頑張りますとかるたをまじまじと見詰め――
「いやー、美人の読み手とかやる気起きまくりだよな。美人が読んでくれる限り、おれ、無限に集中出来るし、取れる自身があるぜー!」
カイル=ヴェル=リットベルガー(p3p009453)は美人バフで札を取り続けていた。
「これが人の遊びというものか。どれ、セツも一枚くらいとって……あっ」
すぱんすぱんととられて行ってしまうのだと『あくきつね』綺羅々 殺(p3p007786)は愕然としていた。
灰冠や ふやけた指に チョコレイトと一句詠んで見せた『言葉責めの天災』墨生・雪(p3p009173)。グラオクローネを作ってみるのもいいだろう。
「お前さんの分はちゃんとある。先に喰うやつがいるか」
つん、と突いた『Mors certa』秋月 誠吾(p3p007127)へと『地上に虹をかけて』ソフィリア・ラングレイ(p3p007527)が「あう」と反応する。
「食べたのはちゃんとうちの分なのですよ! みんなに配るのです!」
●ローレットIV
「はい!!!! いつものやつ行こうと思います!!! いつものやつって何やねん知らねぇよって!? 目指すのさ…宙<ソラ>をな…………」
――煙突から全力で跳躍して飛んでいく『爆音クイックシルバー』ハッピー・クラッカー(p3p006706)。(※彼女はギャクキャラの特殊な訓練を受けています)
一応は傭兵稼業。空缶を打って流れ弾に配慮しながら訓練を続けようと『あいの為に』ライ・リューゲ・マンソンジュ(p3p008702)は銃を構え続ける。その努力こそ、神はお喜びになる筈だ。
「はあ寒い寒い。こんな寒空の下集まってる皆さんすごい元気ですねー……」
お雑煮でも食べてまったりしようと屋内に進む『鋼鉄の冒険者』ココア・テッジ(p3p008442)。お祝いのパーティーは賑やかで過ごしやすいと『お嬢様』薫・アイラ(p3p008443)は優雅に微笑み、ローレットへと顔を出した。
「ウチとこは年中無休だったっスし、むしろ年が変わったの気づかずに書類全部書き直しになった思い出ぐらいしかないっス」
正月と言えども普段と変わりないと言う『Sweeper』マルカ(p3p008353)のその切ないエピソードも年の始まりに添えておこう。
「ユリカさん、バルトロメイさん、ショウさん、新年あけましておめでとうございますね。
本年も色々とご迷惑をおかけするかと思いますが、どうぞよろしくお願いします」
穏やかに微笑んだ配膳係の『料理人』テルル・ウェイレット(p3p008374)。御堂 静流(p3p008377)や村上 朱鷺子(p3p008445)、『被吸血鬼』ヲルト・アドバライト(p3p008506)の許にも料理が運ばれてくる。
「新年、無制限、食、許日。美味、未食、損」
折角ならば食べなければ損だと『新たな可能性』シャノ・アラ・シタシディ(p3p008554)も食事を続けていく。
偶然、出会ってから共に過ごしている『知らないこといっぱい』ニゼル=プラウ(p3p006774)は新年のパーティーにこれ程人がいるのは初めてと、ぱちりと不思議そうな顔をして瞬いた。
「はあー、人がようさんおるなあ。狐のボクは迷子にならんようにな」とニゼルの傍らで周囲を見回したのは『白髪の老婆』寿 鶴(p3p009461)である。
「よよよ……ひっく。そりゃあお酒も飲みたくなりますよ~! うう、10年に一度の銀河大会が……今頃2試合目くらいかなあ……戻りたいですけど」
しぐま(p3p009467)はぐすぐすと泣き続ける。
無病息災を祈って初詣へと行った帰りに、ローレットへと立ち寄った『彷徨人』カンナ(p3p006830)は喧騒を見遣って小さく笑う。ユリーカはどうやら新年から元気いっぱいの様子である。
「お正月の、お祝い……ですか。いいですね、素敵だと思います。
私も……レン様とお祝い出来たならとは思いましたが……い、いえ! レン様はお忙しい身で在らせられますから! ちょっとだけ、寂しくはありますが……」
もじもじとしながらパーティーを楽しむのは『闇に生きた狼』清(p3p007087)である。想いきり楽しまなければ損なのだ。
「ほえーん、新年めでたいのう。今年ものんびりまったり出来るといいんじゃが……
パーティーで遊べるような平和がずっと続くとええんじゃがそうもいかんからのう」
『浮雲』モルン(p3p007112)もパーティーも一種の戦場じゃ、と並んだ料理を眺める。
「あ、やってましたね。明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。ユリーカちゃん、今年もお仕事頑張りましょうね!」
『サブマリン小太刀』京極・神那(p3p007138)へと勿論です、とユリーカはにんまりと微笑んだ。
「パーティーといえばご馳走が並ぶところなのです! 特にやる事が無かったのでローちゃんとご飯を食べにきたのですよ!」
美味しい料理にハイペースで被り付いていくのは『本当はこわいおとぎ話』ミザリー・B・ツェールング(p3p007239)。
「なんだなんだ!! 新年のお祝いだァ!? 最高じゃねぇか! 酒はあるのか? 持って来い!!」
盛り上がる相模原 志季(p3p007592)。この際腹いっぱいに酒を飲んでトレーニングに勤しもうではないか。
「大人になる訓練をするっす!」
大人はビール、と言うわけで子供ビール。煙草と嗜むフリをしてシガーシュガレット。ビールにおつまみとポテチを食べる『秒速の女騎士』中野 麻衣(p3p007753)なのである。
あまり新年行事には詳しくなかったという『愛しき影と共に』カスミ・スリーシックス(p3p008029)は影に対してお祝いの言葉を一つ。
「――どうか、今年もいつまでも、貴方を愛し、共に生きる事を許して下さいね」
それが、伝わることを願って。
「ふっふっふ、イレギュラーズ総出の訓練となれば、このくーるびゅーてーなボクも一肌脱がせてもらおうかな。ボクがやることは至ってシンプル! 防御力の追求だよ!」
――と、いう訳で掛布団と敷布団に籠って完璧防御の『必殺の上目遣い系観光客』ラナーダ・ラ・ニーニア(p3p007205)である。
「蒸したお米をこねこねするとお餅っていうのになるらしいですよ!
普段、あんま力仕事するのはボクは好きじゃねえですが…めでたい日なので奮発しちゃいますよ」
こねこねとお餅を作るのは『特異運命座標』ルリ・メイフィールド(p3p007928)である。
\紅茶ならあるぞ/
良ければ如何と微笑んだのは『癒やしの魔法人形』シェリオ・アデラ(p3p007986)である。呈茶ギフトを駆使して美味しい紅茶を召し上がれ。
「あの、盗みはいけないかと……え、お年玉?」
首を傾いだのは『発展途上』紫水・月雲(p3p007917)。『盗人』ルピナス=レイシア(p3p007918)がさらりと『財布がピンチ』エイシュ=ファウベル(p3p007919)の財布を盗み取ったのだ。
「エイシュ、お年玉ありがとうね!」
強引なお年玉に「返せー! おーい!」とエイシュは叫んだのだった。
「これでも一応ローレットでは頑張って働いてる方だけど、たまには基本に立ち返るのもいいじゃない?
……いえ、新年早々訓練で遠出なんてめんどくさいわぁなんてことは思ってないわよぉ。ってことで、我らがギルドマスターのレオンくんに先生になってもらっちゃいましょー!」
『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)の宣言通り、姿を現して適当に頑張るイレギュラーズを無責任に応援するのは『蒼剣』レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)。
「ふはぁ……やっぱかっけぇっすね、レオン・ドナーツ・バルトロメイ。
大人の男の魅力っていうんすかね、どっしりしてて、でもフットワーク軽そうで……聞くに、アレで全盛期じゃないとかなんとか」
『金色の煙霞』アウレウス(p3p009222)は感動したようにレオンを見つめている。
「よお」
声掛けられた『蒼剣の弟子』ドラマ・ゲツク(p3p000172)はちら、とレオンを伺った。
「……何ですか、レオン君。私はこれから深緑へトレーニングに行くのですよ! な、なんですかその顔は!! ……ず、ずるいですよ、もう」
折角購入したルドラへのお土産はレオンの胃の中に入ることとなりました。
「此れからの剣を握る理由は今でもまだ見つかっていないけれど、弱いままの自分では居られないから……。宜しくお願いします」
「ああ、いいよ。やろうか」
ギルドオーナー直々に、というならばそれも良いと『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は剣を握りレオンに向き合った。
「なんだって!? ギルドマスターに訓練をみてもらえるだと!? こんな機会、滅多にねぇ!! 参加せねば!!」
是非と挙手する『翡翠の守人』ガウス・アルキ・メデス(p3p008655)。男性にはちょっぴり厳しめの鍛錬が待っている。
「大まかな話でも細かな話でも構わないが、最近の情勢を踏まえ、ギルドのオーナーとして重要視してるポイントなどあれば。……なければまあ、昨年の所感でも構わない。新年早々ではあるが」
今後の役に立てたいのだと『貴族の儀礼』ユリウス=フォン=モルゲンレーテ(p3p009228)はそう言った。その傍でちょこりと座っていたのは『蒼雷玉』アスル=トゥルエノ(p3p009254)。
「ローレット……当機は自立して間もなく、知識が乏しいと認識しています」
『ロスト・アンド・ファウンド』キサナ・ドゥ(p3p009473)は「新人のキサナ・ドゥだ。よろしくな、レオン!」とレオンへと挨拶をひとつ。
「お茶でも入れるからトレーニングが終わったらこっちに来るのだわ」
お掃除とお茶で後方支援。一緒にいて疲れない可愛い『嫉妬の後遺症』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)のサポートはレオンの疲労を拭ってくれることだろう。
「あけましておめでとうございます。レオン様。
早速ですが膝枕でも如何でしょう? ギルドマスターあっての私たちの活躍ですからね。しっかり休養を取っていただきませんと」
微笑んだ『ノーブルブラッドトリニティ』シルヴィア・C・クルテル(p3p003562)。今日もギルドオーナーは引く手あまたである。
「――新年、明けましておめでとう御座います、皆さん。今年一年もどうかよろしくお願いしますね」
丁寧なあいさつをひとつ。『緋い月の』アンジェリカ(p3p009116)は冒険譚をお聞かせいただければと微笑んだ。
「儂らとしてはとても有難かった事なれど、間違いなく見慣れぬ異人であったろうにの、儂ら鬼人種は……やはり日々いれぎゅらあずと関わっていると慣れてくるのかのぅ?」
問う『脱新人!』黒野 鶫(p3p008734)に旅人と何も変わらないと柔らかな言葉が一つ。
『悪より早く出でる愛と正義の曙光! 魔法少女インフィニティハート、ここに見参!』
堂々といつも通りの様子で宣言した『魔法少女インフィニティハートC』無限乃 愛(p3p004443)。今日も魔砲のトレーニングである。
魔法少女式に祝いを。実戦訓練を兼ねていた『魔法少女魂』イリス・フォン・エーテルライト(p3p005207)はびしりと指さした。
「さぁ行け魔法少女! 更なる高みを目指して!」
溜息を混じらせたのは『鳳凰』アニー・ルアン(p3p006196)の目の前に『応竜』華懿戸 竜祢(p3p006197)が居たからだ。
「……はぁ、いると分かっていたら来なかったわよ。絶対ロクでもないことに巻き込まれるじゃない。
今からでも帰っていい? って、そう言って逃がしてはくれないわよね?」
「おや奇遇だな? 明けましておめでとう、鳳凰! 今年も良い一年を過ごそうではないか。
こういう時くらいは事件と無縁とあるべきだ、そうだろう?」
――そうであればいいな、と願ったアニーなのであった。
●ローレットV
騒がしいのは苦手だと楽しげな仲間達の様子を見詰めたのは『特異運命座標』刀(p3p006470)。こうして活力が溢れているのは良いことである。
「拘束バニーの第一人者を目指せとは言われましたが……」
縛られたバニーさんが溜息を吐く。『目指せ拘束バニーの第一人者』司馬・再遊戯(p3p009263)は栄養ドリンクと間違えてラヴポーションを飲んだのでした。
「甘いデザートなんて…あったりするんでしょうかぁ~!」
ミルフィーユ(p3p009468)は甘い誘惑に弱いと、夢中になってはきらりと瞳を輝かせる。
「ふーん……新年祝賀会。そんなもんもあるんだな。まぁ、折角だし往くか」
『砂漠の冒険者』テロメア(p3p009287)の言葉に『零度戦姫』スティーリア・ツンドレアス・シャンデル(p3p009288)は信念は『皇の系譜』に謁見して挨拶を行うものだが勝手が違う故に、と悩まし気だ。
「戦いの経験はそれなりにあるけど、こっちの世界に来てから力が殆ど出せなくなっちゃったから……また、イチから鍛え直しだね」
自己紹介をしながら『リスタート勇者』アルシィ・コルティス(p3p009470)は出来る限り頑張らねばとやる気を満ち溢れさせた。
「新年からいきなり召喚されて驚いているところです。良い機会だから新しいことを始めてみろ、と言われたみたいです」
『新たな可能性』イズマ・トーティス(p3p009471)は頑張りますと初心表明を。
「ハァイ、プルーちゃん。あけましてオメデト、今年もよろしくね♪」
「あら、有難うジルーシャ。今日もスモーキーピンクな毎日になると嬉しいわ」
微笑むプルー・ビビットカラーに『ヘリオトロープの黄昏』ジルーシャ・グレイ(p3p002246)は頷き返す。
「みるくちゃんとアンジュちゃんが何をお手伝いするかはわからないけど……私はお料理を作ろうかなと思います。
この一年が、みなさんにとってよいものになりますように」
新年のお祝いパーティー用に。無くなっていく料理を補充する『召剣士』パーシャ・トラフキン(p3p006384)。
パパのご飯代が浮くかもと『いわしを食べるな』アンジュ・サルディーネ(p3p006960)はワクワクした表情で飾り付け、パーシャの作った食事をぱくりとつまみ食い。
わあわあと楽しげなアンジュの様子を眺めながら『月輪』久留見 みるく(p3p007631)は「はいはい」と微笑んだ。
「あっ美味しい……こちらも……もぐもぐ……ふむふむ……これは色がちょっと激しいですね……ふんふん……これは辛そうな匂い……!」
『特異運命座標』シャロ=シェロムニ(p3p008687)は様々な料理を憶えるために試食を続けている。
「酒だよ酒! 酒は命の養分なんだからよぉ、正月ぐらいはがばっと大量に接種しなくっちゃあいけないぜ。
っつーことで、ローレットの酒場でひたすら酒を飲むわ。ユーカリちゃん? はまだ酒飲めないかぁ。残念」
ユリーカが飲めるようになれば是非『鼠花』甘蜜 詩業(p3p006975)とも飲んでみたいものだ。酒を飲んで飯食って騒げればOKだと『バトルラビット』音無 九内(p3p008678)はにんまりと笑ってみせる。
同居人が希望ヶ浜に観光に行ってしまって詰まらないのだと『CS-AZ0410』フィーア・プレイアディ(p3p006980)は自宅の警備を解除してパーティーへと参加してみる。
――酔い潰れてしまった人の為の枕として『特異運命座標』ジークフリート(p3p001713)はどっしりと構えていた。
悪夢など見ないように、気持ちよく過ごせるのをお祈りしているのだ。
「……はっ……トリヤデさんは白くて丸いから、お餅と間違われないようにしなきゃ……! 食べられちゃう……!」
慌てた顔の『特異運命座標』ミスト(p3p007442)へと『深き森の冒険者』ミスティ(p3p007447)はぱちりと瞬いた。
ミストは自身と名前が似ているから生き別れの兄弟か双子かもしれないと言ったのだ。折角だから一緒にと引きずられるミスティ。なんだかんだでそんな強引な出会いもいいのかもしれない。
「おーう、あけましておめでとー!! ぱーちーしとるかぱーちー!」
一人は寂しいから食べて飲んで大騒ぎするのだと『早苗流戦輪術』神宮司・早苗(p3p008333)は心を踊らせた。
「どれ、麿からユリーカにお年玉をやるとするかの。なあに、こういう時に童が遠慮するものではない。
ほおれ、楽しい嬉しいお年玉じゃ! なーーーーーーーーーーーーーーっはっはっは!」
――その時、『殿』一条 夢心地(p3p008344)は金色の球体を落としユリーカが大爆笑、ローレット大爆笑、レオンも大爆笑で皆がハッピーエンドになると、そう思っていた……思って居たのだった。
「今年も可愛いにゃんこと出会えますように」
ローレットの裏手にお墓を作る。一房の赤毛狐の尾に桃缶備えて『忘却の彼方』アオ(p3p007136)はひとつお祈り。
「今年も素敵なガラクタたちに囲まれて生きたいねぇ」
同じくお祈りをするのは『箱庭の魔女』ユメ(p3p007344)である。
「美味しいパイが食べたいわ」
手を合わせてお祈りして其れが叶うのかも分からないが『戦火の花』フリウ・F・リースアール(p3p007367)も一先ずなむなむ。
「毎日毎日飽きずに咲くもんだ。俺の薔薇園がピンクに染まって守人が喚いているぜ」
ピンクの薔薇を捧げたのは『金獅子』シェルマ・ラインアーク(p3p007734)である。「クズじゃないイイ男はいないの?」と問うた『湖面の月』ルイビレット・スファニー(p3p009134)の欲しい答えは得られないだろうか。
『鷹』雛菊・菖蒲(p3p007647)は静かに囁いた。
「アンタが愛した世界は今日も続いているぜ」
ふとユリーカの姿に気付いて『蒼き翼の鮮烈』ヴォルフ・シュナイエン(p3p008239)はふ、と笑う。
「俺の尻尾からの伝言だ。『イイ女になれよ』」
ここは何方の墓でしょうと呟いたのは『竹頭木屑』天月・神楽耶(p3p008735)。ユリーカはさあと小さく小さく返すのだった。
「新年非恒例、新春レオン腰痛観察選手権と題し――」
レオンの腰痛をカウントする『蒐集氷精』アルク・テンペリオン(p3p007030)。訓練中に腰を痛めたのならば介抱しなくてはならないだろうか――
因みに「では今から参加人数×有効プレイング数分ローレットの周りを走り腹筋背筋腕立て伏せを行いますわ」と宣言した『死ぬまで死なない』星穹(p3p008330)。実は白紙も全て採用済みなんです。いってらっしゃい!
さて、様々な場所を確認して誇張表現&虚偽記載が混じった新聞記事を作成していた『文屋』天津・狗子(p3p007074)。
今回のトレーニングは皆飲んだくれて大変でした、で〆ておこう。どうぞ、楽しいお正月を! あけましておめでとうございます!
成否
大成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
この度はローレットトレーニングVIIIにご参加いただきありがとうございました!
白紙プレイングも含め、全員描写させていただきました。
皆さんにとっての素敵なお正月になりますように。
2021年もどうぞ、よろしく願いいたします!
※以下、YAMIDEITEIの補足です※
単一、トータル共に最高数更新しました。
相変わらず盛況で何よりでした。
という訳で……
人数ボーナス1276人につき64点
プレイングボーナスを36点でお送りします。
大成功に加え、白紙でも何でもかんでも概ね全部描写したようです。
あと1000人を達成したので今回はSTPを2点配布します。(今後作成されるPCさんも貰えます)
実際の配布は可能なタイミングになったら行います。
シナリオ、お疲れ様でした!
GMコメント
Re:versionです。
新年あけましておめでとうございます。2021年も皆様と楽しんでいけますと幸いです!
特別な企画を出す時だけお邪魔する第8弾です。
以下詳細です。
●任務達成条件
・真面目(?)に面白く(?)トレーニングしましょう。
・新年を祝いましょう
・楽しく過ごしましょう
●成功度について
難易度Easyの経験値・ゴールド獲得は保証されます。
一定のルールの中で参加人数に応じて獲得経験値が増加します。
それとは別に700人を超えた場合、大成功します。(余録です)
まかり間違って1000人を超えた場合、更に何か起きます。(想定外です)
万が一もっとすごかったらまた色々考えます。
尚、プレイング素敵だった場合『全体に』別枠加算される場合があります。
又、称号が付与される場合があります。
●プレイングについて
下記ルールを守り、内容は基本的にお好きにどうぞ。
また、当シナリオは多数のお客様が参加される事が見込まれますので書式が設定されています。
書式間違いは希望した国家に参加できない可能性がある他、描写が行われない可能性がありますので必ず遵守してくださる様にお願いいたします。
【書式】
1行目:【国家】
2行目:【参加チーム(同行者指定)】
3行目:フリー
(例:
【希望ヶ浜】
【音呂木さんちに行く会】
ひよのの家に遊びに行って初詣を手伝うぜ! )
★国家
以下からご選択ください。
※どの国家を選択しても本シナリオでは名声は【幻想】に入ります。
※どのシチュエーションでも首都等ではNPC達が新年祝賀会を開催しています。
※自由にトレーニングや観光を行ってみてください!何すればいいの!?の場合はローレットへ!
【ローレット】何すればいいの!?なあなたにお勧め!ユリーカと新年のお祝いパーティーを!
【幻想】幻想王国で自由な場所に行って頂けます。
【鉄帝】鉄帝国及びヴィーサル地方で自由な場所に行って頂けます。
【海洋】海洋王国及び静寂の青(アクエリア~フェデリア周辺)で自由な場所へ行って頂けます。
【天義】聖教国で自由な場所に行って頂けます(※アドラステイア内部は不可)
【練達】練達(セフィロト)で自由な場所に行って頂けます。
【ラサ】ラサで自由な場所に行って頂けます。
【深緑】アルティオ=エルムの森で自由な場所へ行って頂けます(ファルカウには登れません)
【豊穣】カムイグラで自由な場所へ行って頂けます。
【希望ヶ浜】再現性東京希望ヶ浜で自由な場所へ行って頂けます。
【妖精郷】「お酒を飲むの!新年のお祝いなの!」と言う事で妖精郷で自由に過ごしていただけます。
※各国家のNPCにつきましては可能な限り登場させますが【不可】の場合もございます。
各国代表者レベルになりますとご期待に添えない場合もございます事をご了承くださいませ。
★ペア・グループ参加
どなたかとペアで参加する場合は相手の名前とIDを記載してください。できればフルネーム+IDがあるとマッチングがスムーズになります。
『レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)』くらいまでなら読み取れますが、それ以上略されてしまうと最悪迷子になるのでご注意ください。
三人以上のお楽しみの場合は【どうして見たの】みたいなグループ名でもOKとします。これも表記ゆれがあったりすると迷子になりかねないのでくれぐれもご注意くださいませ。
●重要な注意
このシナリオは『夏あかねSD』が執筆担当いたします。
このシナリオで行われるのはスポット的なリプレイ描写となります。
通常のイベントシナリオのような描写密度は基本的にありません。
また全員描写も原則行いません(本当に)
代わりにリソース獲得効率を通常のイベントシナリオの三倍以上としています。
あけましておめでとうございます!
この機会に宜しければ是非ご参加下さいませ。
Tweet