PandoraPartyProject

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無辜なる混沌(フーリッシュ・ケイオス)

 唯一枚の皿がある。
 料理の盛られた皿がある。
 但しテーブルの上には皿が一枚とは限らない。
 テーブルがテーブルとも言い切れない。
 ああ、そうだ。これはそもそも晩餐なのか?

         ――――『スターテクノクラート』シュペル・M・ウィリー

 無辜なる混沌(以下混沌と表記)は、本編舞台となる世界です。
 理解されている範囲では一つの大陸が存在し、幾らかの島が見受けられます。又、大陸を俯瞰する上空に『空中庭園』―――神託の少女の神殿が存在します。
 大陸の外は海(らしき水溜まり)が広がっており、特に大陸東部より続く遠海・外洋は『絶望の青』と称される超危険地帯でその先は完全な未踏地帯となっています。(もっとも、大陸西部は陸地自体が竜種や魔種と呼ばれる連中が跋扈する魔境・秘境であり、何処の外洋の先にしろ、何らかの発見があったという記録はないのですが……)
 一説に混沌は常に変革拡大を続けているとも言われています。
 世界西端の影の領域、東端の絶望の青の向こう。
 はたまた何処か別の場所から繋がる先にも、別の何かがある可能性は否めません。
 勿論、世界が丸い保証もありません。

主要国家

幻想

鉄帝

天義

練達

海洋

傭兵

深緑

豊穣

境界

その他

ポイント

  • その他、小勢力に関しては多数存在しています。
  • 所謂人類圏にはカウントされない怪物や超常識的脅威等も多数存在しています。

無辜なる混沌(フーリッシュ・ケイオス)

 混沌が他世界からの致命的影響を受けない理由は『別基軸』だからですが、混沌には混沌を混沌たらしめ、混沌のまま維持せんとする特殊な法則が存在します。それがこの項の題となっている『混沌肯定(システム・ケイオス)』です。
 この混沌肯定なる世界法則はややこしく見せかけて非常に簡単で、非常に効率的で、非常に理不尽でもあります。
 制約であったりお役立ち機能だったりしますが、同時に様々なキャラの存在を認める為のものであります。
 代表的なものは以下の四つです。

1、混沌肯定『レベル1』

 金色の野獣は従僕の反逆に歓喜した。
 どういう事かは知らないが、知りようもないし、知りたくもねぇが。
 ハッキリ全部がオレより強いなんて最高じゃねぇか、と――――

         ――――超級魔戦『Noh-kin』疾風編より

 鍛錬を積み重ねた存在も、その逆でも混沌登録時に所定の能力値が再設定されるという世界法則。混沌肯定『レベル1』。
 つまる所、旅人である場合『混沌外における格(主に戦闘能力)は混沌現界時にレベル1なる範囲に振り分けられてしまう』という事です。
 都市を指パッチンで吹っ飛ばす魔王であろうと、ランドセルを背負った小学生であろうと同水準とされてしまいます。
 勿論、この場合、魔王は大幅に力を失い、小学生は意味不明な程に力を得る、という事になりますので必ず弱体化する訳ではありません。
 又、元から混沌に存在している純種の場合は、元よりこの法則を受けている為、同じ水準の力となります。
 基本的にプレイヤーキャラクターは選ばれた存在ですので、レベル1であろうとより実戦的で、それなりの力を持っていると考えて下さい。

2、混沌肯定『RPG』

 屈辱か、可能性の獣なのか。

        ――――『未完の』チューニー

 しかしながら混沌肯定『レベル1』を受けた(或いは元からレベル1である)存在は混沌世界の経験を積む事で急速に力を増す事が出来ます。
 世界が定義する二つ目の混沌肯定『RPG』は混沌世界の肯定する純然たる力をレベル、ステータスという形でそこに居る人間に付与します。
 システム色の強い物言いをしますと『ステータスシート等の情報は自分(キャラクター)が把握・自覚出来るゲーム内情報』という事です。
 ステータスの成長やスキルの取得等も同じく、世界法則が保証してくれる自分の強化基準であるという事になります。
 勿論、PC的価値観においては「そんなもん認めん」の唯我独尊的性格でも全然構いません。

3、混沌肯定『崩れないバベル』

 天を目指した塔は何時まで経っても崩れなかった。
 崩れはしなかったが、不遜な塔は今日も天を伸びている。

       ――――『サラリーマン』安田忠男

 三つ目の混沌肯定は『崩れないバベル』――つまり、最高級の自動翻訳機能です。

 混沌においては人間レベル、ないしはそれに近い知能の持ち主は全て異常な位にネイティブな感覚でお互いの会話を疎通する事が出来ます。例えば日本にしかないことわざがあったとしますが、混沌でこれを述べた場合、それを知らない筈の外国人でも話し手が伝えたいニュアンスのことわざとして理解された上で伝わります。その世界でしか伝わらない固有名詞……例えば伝説上の偉人や聖遺物等の存在を述べたとしても『何となくそういう人やモノの事を言っている』程度には伝わります。
 ただし、限界はありますので伝える努力を全くしないで話を展開した場合の効果は限定的です。
 具体的に言うと、伝えたいイメージを正確に持つ(プレイングに書く)事で『崩れないバベル』は精密な能力を発揮する……という感じです。判定の都合とも言えます。
 劇中の固有名詞※はこの『崩れないバベル』をもって『日本語が分かるプレイヤー様』に伝わるように改変されたもの……という訳です。
 怪獣には(彼等の言語で言うならば)実際には「ぎゃおーぎゃおおー」みたいな単語に変換され伝わっているに違いありません。

  • 空繰パンドラというアイテムが劇中にありますが『パンドラの箱』はあくまで地球人類向けに伝わる逸話を持つアイテムです

 しかし全くそういった伝承を知らない世界から来た存在でも『開けちゃいけなくて沢山の絶望、底に希望が張り付いている箱』と理解される感じです。

4、混沌肯定『不在証明』

 最も容易い『悪魔の証明』。

        ――――『魔学者』佐伯操

 四つ目の混沌肯定は最も重要かつ強力な世界法則です。

 この『不在証明』は混沌という世界を維持する上で『あってはならないもの』を一方的に無効化する法則です。
 混沌肯定『レベル1』を適用された超人物はその力を制限されますが、基本的にキャラクターの知性、精神的技能はこの影響を受けません。そうなると……例えばSF世界からやって来た科学者はその頭脳と持ち込めたアイテムで星を吹き飛ばすような爆弾等を造れるかも知れない訳です。彼は同じく長距離の高速移動を可能とするロケットを簡単に造れるかもしれません。
 しかしながら混沌肯定『不在証明』がそういった大規模破壊兵器や超高等技術を世界維持の邪魔と認じた場合、それらアイテムは『理論上完璧に製造されている筈でも、機能効果を発揮しません』。
 要約すれば混沌という世界の均衡を著しく崩し得る要素は世界法則によって阻害される、という事です。
 混沌が外世界の影響を受けても混沌のままでいる最大の要因です。
 非常に理不尽ですが、現実世界で人間は水中呼吸が出来ない、と同じ感覚でこの世界ではロケットは動かない、という『物理法則』が存在してしまう訳です。
 大まかには超科学でも魔法を含めたファンタジーで代替が効く程度の性能しか発揮出来ない、と考えれば大丈夫です。(例えば携帯電話なら基地局が存在しないので、セットになった携帯電話同士で会話出来る=通信魔法用の水晶玉的な用途といった具合です)

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