成り立ち
物質、概念、生命、物語。一連のモノが生み出され循環する世界群が、人の形に成った存在。

身体を動かす人格は、世界群の中から『とある少年』のものを一瞬だけ切り取って創られた。
人格は身体と融合し、心身合わせて一つの存在として固定されている。

『とある少年』は一般家庭の男子高校生。入学して少し経った頃の登校中だった。
一瞬を切り取られた人格な為に過去の実感と実証は存在せず、身体には少年の面影が一切存在しない。

性質
理知的にして理性的。
基本的には落ち着いて物事に対応し、時折に冗談めかした言葉遊びを織り交ぜる。

だが、人によっては異なる印象を抱くこともある。

ある人は、好奇心旺盛でよく質問をしてくると言うだろう。
ある人は、意図的に感情を逆撫でして煽ってくると言うだろう。
ある人は、黙して相手を観察する底知れなさがあると言うだろう。

これらの印象の違いは、八田 悠の存在構成の根源が二人称認識『You』であることを由来として発生している。
無意識的に、或いは意識的に。相対者の映し鏡としての言動を行っているのだ。
相対者が八田 悠に対して抱く印象というものは、相対者が他者に抱かれやすい印象であると言えるだろう。