PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ローレット・トレーニングIII

完了

参加者 : 697 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●Dr.マッドハッターからの提案
「やぁ、良く来たね特異運命座標(アリス)」
 不敵な笑みでイレギュラーズを出迎えたのは『想像の塔主』Dr.マッドハッター。練達まで呼び出されたから何用かと思えば、これまた大物からの呼び出しだったわけだ。
「少し特異運命座標(アリス)の顔を見ておこうと思ってね。
 前にも言ったはずだがね、私は君(かわいいアリス)達のことが心配なんだ」
 マッドハッターが言葉を続ける。
「海洋での大渦の調査で魔種との戦いを経て、幻想南部に攻め入った砂蠍との戦いもあった。
 大きな戦いが続いているからね。特異運命座標(アリス)の心が折れていないか心配なのだよ」
 それは――と言葉を零しそうになる。
 二つの大きな戦い。強大な力を持つ敵を前に勝利も、敗北も味わった。
 この先に今以上の敵が居ないとは限らない――否、『あの』バルナバスも含めてこの先がそれ以上なのは間違いがないとさえ言えるだろう。
「力が欲しいと、そう感じなかったかい?」
 マッドハッターの問いに、一つ頷く。
 もっと力があれば、あの戦いの結果を変えられたかも知れない。
 イレギュラーズの純粋に強さを求めるその瞳に答えを見て、マッドハッターは喜色の笑みで頷いた。
「ならば修行だ! そう、この季節山ごもりなんて、とても良いだろう」
「は?」
 突然の泥臭い提案に、イレギュラーズの口が空いたまま塞がらない。
 そこはほら、練達お手製のマシーンとかでの修行にならないのですかね?
「それも考えたのだが、特異運命座標(アリス)の親玉(レオン)から釘を刺されてしまっていてね。『実験動物みたいな扱いはするな』ってね」
 レオンの言い分はもっともだが、都合のいいお手軽なレベルアップとかないものですかね?
「『強くなるのに近道なんてない』とも言っていたか。
 まあ良い物だよ。(危ないけど)風情と趣のある雪の山、静謐なる空間に籠もるというのは。もちろん、友人、知人とならばお互いに研鑽できるはずだろう。今回は練達がバックアップする。山での生活は保障するよ。……私はごめんだけれどね。
 ああ、アリス? でも君達にはドラマが必要なんだ。違うかい?
 これからも、更なる危険が特異運命座標(アリス)の前には現れるだろう。
 だけど、ゲーム―オーバーでは困ってしまう。その時のために――強くなるんだ」
 言葉はフラフラしているが、彼なりの好意は強く感じられた。
 マッドハッターの言葉に、強く頷く。
 そう、強くなるために。

 そしてイレギュラーズはその場所を訪れた。
 紅葉に染まる山々。
 幻想南部を連なるレガルド山脈。その入口たる山裾に。
 練達のバックアップを受け手パワーアップした、都合三度目となる、合同練習が幕を開けるのだ。

GMコメント

 Re:versionです。
 特别な企画を出す時だけお邪魔する第三弾です。
 以下詳細です。

●任務達成条件
・真面目(?)に面白く(?)トレーニングしましょう。

●成功度について
 難易度Easyの経験値・ゴールド獲得は保証されます。
 一定のルールの中で参加人数に応じて獲得経験値が増加します。
 それとは別に500人を超えた場合、大成功します。(余録です)
 まかり間違って1000人を超えた場合、更に何か起きます。(想定外です)
 尚、プレイング素敵だった場合『全体に』別枠加算される場合があります。
 又、称号が付与される場合があります。

●プレイングについて
 下記ルールを守り、内容は基本的にお好きにどうぞ。
 
【ペア・グループ参加】
 どなたかとペアで参加する場合は相手の名前とIDを記載してください。できればフルネーム+IDがあるとマッチングがスムーズになります。
 『レオン・ドナーツ・バルトロメイ (p3n000002)』くらいまでなら読み取れますが、それ以上略されてしまうと最悪迷子になるのでご注意ください。
 三人以上のお楽しみの場合は(できればお名前もあって欲しいですが)【アランズブートキャンプ】みたいなグループ名でもOKとします。これも表記ゆれがあったりすると迷子になりかねないのでくれぐれもご注意くださいませ。

●重要な注意
 このシナリオは『澤見夜行GM』が執筆担当いたします。
 このシナリオで行われるのはスポット的なリプレイ描写となります。
 通常のイベントシナリオのような描写密度は基本的にありません。
 また全員描写も原則行いません(本当に)
 代わりにリソース獲得効率を通常のイベントシナリオの三倍以上としています。

 前回のご好評を受けまして再度開催いたします。
 又、恒常的に行う予定はありません。
 この機会に宜しければ是非ご参加下さいませ。

  • ローレット・トレーニングIII 完了
  • GM名Re:version
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年01月18日 00時00分
  • 参加人数 697/∞人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 697 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(697人)

花房・てふ(p3p000003)
BBBA
シェリー(p3p000008)
泡沫の夢
鏡・胡蝶(p3p000010)
夢幻泡影
ロザリエル・インヘルト(p3p000015)
クリムゾンティアラー
夢見 ルル家(p3p000016)
ロリ宇宙警察忍者巡査下忍
リオネル=シュトロゼック(p3p000019)
拳力者
R.R.(p3p000021)
破滅を滅ぼす者
アルプス・ローダー(p3p000034)
二輪
アクア・サンシャイン(p3p000041)
トキシック・スパイクス
ラノール・メルカノワ(p3p000045)
濃紺に煌めく星
サンティール・リアン(p3p000050)
雲雀
エンヴィ=グレノール(p3p000051)
ふわふわな嫉妬心
シルヴィア・テスタメント(p3p000058)
Jaeger Maid
ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
レイヴン・ミスト・ポルードイ(p3p000066)
風来の名門貴族
生方・創(p3p000068)
黒狐はただ住まう
エンヤス・ドゥルダーカ(p3p000069)
闇のコレクター
エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)
海抜ゼロメートル地帯
春津見・小梢(p3p000084)
グローバルカレーメイド
十夜 縁(p3p000099)
黄昏き蒼の底
竜胆・シオン(p3p000103)
木の上の白い烏
猫崎・桜(p3p000109)
魅せたがり・蛸賊の天敵
グレイシア=オルトバーン(p3p000111)
叡智のエヴァーグレイ
エーリカ・マルトリッツ(p3p000117)
夜鷹
はぐるま姫(p3p000123)
リラ・ギアハート
レンジー(p3p000130)
帽子の中に夢が詰まってる
鳶島 津々流(p3p000141)
行く雲に、流るる水に
明野 愛紗(p3p000143)
自称みんなのコウハイ
クロバ=ザ=ホロウメア(p3p000145)
死神二振
ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
自称・旅人
ヨタカ・アストラルノヴァ(p3p000155)
蒼焔のVirtuose
透垣 政宗(p3p000156)
有色透明
ヘルモルト・ミーヌス(p3p000167)
強襲型メイド
ヴェッラ・シルネスタ・ルネライト(p3p000171)
狐目のお姉さん
ドラマ・ゲツク(p3p000172)
蒼剣の弟子
シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
朝を呼ぶ剱
チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
魔動機仕掛けの好奇心
如月 ユウ(p3p000205)
浄謐たるセルリアン・ブルー
ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)
見た目は鯛焼き中身は魚類
ナーガ(p3p000225)
矛盾一体
クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
ほのあかり
マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)
緋色の鉄槌
キドー(p3p000244)
盗賊ゴブリン
焔宮 鳴(p3p000246)
緋焔纏う幼狐
ホロウ(p3p000247)
不死の女王(ポンコツ)
エマ(p3p000257)
こそどろ
フニクリ=フニクラ(p3p000270)
みんなでレッツロレトレ!
ラダ・ジグリ(p3p000271)
静謐なる射手
セララ(p3p000273)
魔法騎士
テテス・V・ユグドルティン(p3p000275)
樹妖精の錬金術士
上谷・零(p3p000277)
フランスパン・テロリスト
オデット・ソレーユ・クリスタリア(p3p000282)
木漏れ日妖精
ヴェノム・カーネイジ(p3p000285)
双色の血玉髄
ルアナ・テルフォード(p3p000291)
守護の勇者
ポテト チップ(p3p000294)
優心の恩寵
ユーイリア=ク=ジャイセ(p3p000309)
天の愛し子
サイズ(p3p000319)
リリファ・エディ・プランクマン
ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
蒼海守護
シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)
タント様FC会長
マナ・ニール(p3p000350)
まほろばは隣に
蜜姫(p3p000353)
甘露
アラン・アークライト(p3p000365)
勇者の使命
日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
大いなる者
リュカシス・ドーグドーグ・サリーシュガー(p3p000371)
無敵鉄板暴牛
鶫 四音(p3p000375)
カーマインの抱擁
Lumilia=Sherwood(p3p000381)
白綾の音色
レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)
死を呼ぶドクター
レッド・ミハリル・アストルフォーン(p3p000395)
特異運命座標
アリシス・シーアルジア(p3p000397)
黒のミスティリオン
亘理 義弘(p3p000398)
義に篤く
郷田 貴道(p3p000401)
拳闘者
巡離 リンネ(p3p000412)
魂の牧童
サンディ・カルタ(p3p000438)
アニキ!
リゲル=アークライト(p3p000442)
死力の聖剣
リリル・ラーライル(p3p000452)
暴走お嬢様
ルーティエ・ルリム(p3p000467)
ブルーヘイズ
シグ・ローデッド(p3p000483)
『知識』の魔剣
ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)
悩める魔法少女
ラクタ(p3p000501)
外なる
銀城 黒羽(p3p000505)
Quell the Storm
那木口・葵(p3p000514)
布合わせ
エリック=マグナム(p3p000516)
(自称)海の男
ジェームズ・バーンド・ワイズマン(p3p000523)
F●●kin'Hot!!!!!
キュアノス・スヴァーラ(p3p000537)
世界に蒼を
フェスタ・カーニバル(p3p000545)
エブリデイ・フェスティバル
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
追憶に向き合った者
オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)
腸々と蠢き続ける思考の鍵られt
主人=公(p3p000578)
ハム男
ジーク・N・ナヴラス(p3p000582)
屍の死霊魔術師
ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)
穢翼の死神
ミルク・ココナッツ・ヨーグルト(p3p000600)
歳寒松柏 マスターデコイ(p3p000603)
甲種標的型人造精霊
シエラ バレスティ(p3p000604)
輝きのシリウス・グリーン
リュグナー(p3p000614)
ぱんつコレクター
マッド・ラインナー(p3p000615)
ガンマン
ケント(p3p000618)
希望の結晶
ジョゼ・マルドゥ(p3p000624)
ノベルギャザラー
ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)
自称未来人
暁蕾(p3p000647)
恩師の死を乗り越えて
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
空歌う笛の音
ナハイベル・バーンスタイン(p3p000654)
ミミ・エンクィスト(p3p000656)
もふもふバイト長
鴉(p3p000659)
ワタリガラス
善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)
レジーナ・カームバンクル
アリシア・アンジェ・ネイリヴォーム(p3p000669)
ひとりの吸血鬼
リノ・ガルシア(p3p000675)
宵歩
カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
八田 悠(p3p000687)
祖なる現身
江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
グドルフ・ボイデル(p3p000694)
山賊
リスティ・フレーネルト(p3p000708)
断罪の乙女
フロウ・リバー(p3p000709)
夢に一途な
エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌ(p3p000711)
愛欲の吸血鬼
ノア・マクレシア(p3p000713)
墓場の黒兎
モモカ・モカ(p3p000727)
のうきんむすめ
マルベート・トゥールーズ(p3p000736)
饗宴の悪魔
恋歌 鼎(p3p000741)
尋常一様
フォルテシア=カティリス=レスティーユ(p3p000785)
超面倒臭いネガティブ系お嬢様
エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
沈黙の御櫛
ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)
黄昏夢廸
アレフ(p3p000794)
堕ちた光
コラバポス 夏子(p3p000808)
駆け出し
エト・ケトラ(p3p000814)
「国の」盾を説く者
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
シュバルツ=リッケンハルト(p3p000837)
死を齎す黒刃
清水 洸汰(p3p000845)
清水【好きな名前を入れてね!】
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
天才になれなかった女
伏見 行人(p3p000858)
北辰の道標
ミミ・ザ・キャッスルガード(p3p000867)
城守りコウモリ
リチャード・F・ロウ(p3p000871)
law of jastice
イリス・アトラクトス(p3p000883)
光鱗の姫
冬葵 D 悠凪(p3p000885)
氷晶の盾
シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)
花に集う
グレイ=アッシュ(p3p000901)
灰燼
新納 竜也(p3p000903)
特異運命座標
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
解き放たれた魔術紋
メートヒェン・メヒャーニク(p3p000917)
メイドロボ騎士
ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)
お道化て咲いた薔薇人形
ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴猛たる巨牛
ジル・チタニイット(p3p000943)
他造宝石
シグルーン(p3p000945)
自称カオスシード
リトル・リリー(p3p000955)
小さな騎兵
トリーネ=セイントバード(p3p000957)
慈愛のペール・ホワイト
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
リインカーネーション
シキ(p3p001037)
藍玉雫の守り刀
ヴィンス=マウ=マークス(p3p001058)
冒険者
桐野 浩美(p3p001062)
なんでも狩ります
カタリナ・チェインハート(p3p001073)
美麗ディストピア
宗高・みつき(p3p001078)
不屈の
アトリ・メンダシウム・ケラスス(p3p001096)
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
武器商人(p3p001107)
闇之雲
ヨハン=レーム(p3p001117)
寂滅の剣
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
愛の吸血鬼
琴葉・結(p3p001166)
魔剣使い
御堂・D・豪斗(p3p001181)
例のゴッド
ナビ子(p3p001208)
電子の妖精
楔 アカツキ(p3p001209)
軋む守り人
リュグナート・ヴェクサシオン(p3p001218)
咎狼の牙
天裂(p3p001227)
ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)
天翔る彗星
雨宮 利香(p3p001254)
雨宿りの
刀根・白盾・灰(p3p001260)
煙草二十本男
古木・文(p3p001262)
文具屋
イシュトカ=オリフィチエ(p3p001275)
世界の広さを識る者
フラム=フラウソラス(p3p001296)
緋色の瞳
マルク・シリング(p3p001309)
ゲンリー(p3p001310)
鋼鉄の谷の
ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)
暗躍する義賊さん
ミア・レイフィールド(p3p001321)
しまっちゃう猫ちゃん
パティ・クロムウェル(p3p001340)
斬首機構
クランベル・リーン(p3p001350)
忘失の過去
ダーク=アイ(p3p001358)
おおめだま
咲花・百合子(p3p001385)
少女漫画
アト・サイン(p3p001394)
観光客
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
アミ―リア(p3p001474)
「冒険者」
諏訪田 大二(p3p001482)
リッチ・オブ・リッチ
海音寺 潮(p3p001498)
揺蕩う老魚
シクリッド・プレコ(p3p001510)
海往く幻捜種
佐山・勇司(p3p001514)
赤の憧憬
セオドア ラングフォード(p3p001516)
河津 下呂左衛門(p3p001569)
武者ガエル
タマモ・ベスクラミゲン(p3p001598)
姫を探す狂科学騎士
ガーグムド(p3p001606)
爆走爆炎爆砕流
ナハトラーベ(p3p001615)
黒翼演舞
ムスティスラーフ・バイルシュタイン(p3p001619)
<不正義>を知る者
笠鷺 舞香(p3p001645)
はなちらし
DexM001型 7810番機 SpiegelⅡ(p3p001649)
クーゲルシュライヴァー
七鳥・天十里(p3p001668)
ガンスリンガー
ボルカノ=マルゴット(p3p001688)
ぽやぽや竜人
アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)
黒陽炎
ラデリ・マグノリア(p3p001706)
ポイズンキラー
ミカエラ・M・モーテルセン(p3p001722)
放たれた鷹
クロジンデ・エーベルヴァイン(p3p001736)
悪意の蒼い徒花
狩金・玖累(p3p001743)
PSIcho
レーゲン・グリュック・フルフトバー(p3p001744)
森アザラシと魂無き犬獣人
赤羽 一輝(p3p001759)
リリー・プリムローズ(p3p001773)
筋肉信仰者
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
クィニー・ザルファー(p3p001779)
QZ
ノワ・リェーヴル(p3p001798)
盗兎
クレメンティーナ=ニキートヴナ=スィビーリヴァ(p3p001800)
お気に召すまま
ポシェティケト・フルートゥフル(p3p001802)
ふわふわ鹿の
エリシル・ルクレツィア・クラッド(p3p001810)
異界の神の守護騎士志望
クリム・T・マスクヴェール(p3p001831)
血吸い蜥蜴
西條 友重(p3p001835)
贄の呼聲
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
灼鉄の聖女
朝長 晴明(p3p001866)
Red hot toxic
ショゴス・カレン・グラトニー(p3p001886)
蠢くもの
ギギエッタ・ゴールドムーン(p3p001891)
夜遊び上手
Dark Planet(p3p001915)
闇惑星
ヴァルゴ・レオーネ(p3p001926)
アストライア・レイディ
九条 侠(p3p001935)
無道の剣
アクア リウム(p3p001940)
父にして母なる大海
グレイル・テンペスタ(p3p001964)
青混じる白狼
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
青き戦士
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
天穹を翔ける銀狼
リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)
終焉語り
カレン=エマ=コンスタンティナ(p3p001996)
妖艶なる半妖
アインス・リーヴェ・ホムンクルス(p3p002010)
意志ある禁忌の愛玩人形
すらりーぬ(p3p002026)
スライムプリンセスナイト
ティミ・リリナール(p3p002042)
フェアリーミード
ニーニア・リーカー(p3p002058)
平原の穴掘り人
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
極楽院 ことほぎ(p3p002087)
瓦礫の魔女
ウルマ・ゼーレ(p3p002098)
特異運命座標
ゼン・ラ・ヌーディ(p3p002109)
ハダカの女王様
クリファセフィラ・トネリコ(p3p002137)
繁茂の影に枯れる花
アイリス・アニェラ・クラリッサ(p3p002159)
年中腹ペコ少女
シャルシェレット・アルバレア(p3p002186)
灰塚 冥利(p3p002213)
眠り羊
秋宮・史之(p3p002233)
女王忠節
ナイン(p3p002239)
特異運命座標
セシリア・アーデット(p3p002242)
治癒士
ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
ヘリオトロープの黄昏
シンジュゥ・ソラワルツ(p3p002247)
終わり無きソラゴト
ジョセフ・ハイマン(p3p002258)
異端審問官
セティア・レイス(p3p002263)
妖精騎士
セレネ(p3p002267)
blue Moon
カレン・クルーツォ(p3p002272)
誘いの蝶
メルナ(p3p002292)
青の十六夜
タルト・ティラミー(p3p002298)
あま〜いお菓子をプレゼント♡
ラァト フランセーズ デュテ(p3p002308)
紅茶卿
八束 奏(p3p002310)
特異運命座標
鬼桜 雪之丞(p3p002312)
朱鬼
美面・水城(p3p002313)
イージス
スフィエル・モフ・ケルベリーゼ(p3p002316)
ケルベリーゼ
六車・焔珠(p3p002320)
祈祷鬼姫
サブリナ・クィンシー(p3p002354)
仮面女皇
ブーケ ガルニ(p3p002361)
兎身創痍
ユニ・フローラム・イフェイオン(p3p002367)
復讐する仇花
ヨルムンガンド(p3p002370)
暴食の守護竜
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
無影拳
ニル=エルサリス(p3p002400)
ニエル・ラピュリゼル(p3p002443)
白紙で失敗した大馬鹿者
ヒィロ=エヒト(p3p002503)
夢見る狐子
浅木 礼久(p3p002524)
探索者
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
ミニュイ・ラ・シュエット(p3p002537)
応報の翼
モラル・D・サルビア(p3p002544)
騎士を目指す少年
無鎧(p3p002545)
黒金の大鬼
ルナール・グルナディエ(p3p002562)
紅獣
クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)
幻灯グレイ
ミレニア(p3p002579)
不明の白繭
ノーラ(p3p002582)
方向音痴
リリィ=B=ストライプ(p3p002591)
リリィの正義の名の下に!
マテリア・ライク・クリスタル(p3p002592)
水晶のような物体
蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
アニー・メルヴィル(p3p002602)
お花屋さん
Selah(p3p002648)
記憶の欠片
気象衛星 ひまわり 30XX(p3p002661)
お天気システム
不破・ふわり(p3p002664)
揺籃の雛
弓削 鶫(p3p002685)
Tender Hound
秋嶋 渓(p3p002692)
体育会系魔法少女
エスラ・イリエ(p3p002722)
牙付きの魔女
イザーク(p3p002729)
悲しいほどにイタチ
芦原 薫子(p3p002731)
雷迅之巫女
九重 竜胆(p3p002735)
一刀繚乱
マリス・テラ(p3p002737)
Schwert-elf
コゼット(p3p002755)
孤兎
ルーミニス・アルトリウス(p3p002760)
烈破の紫閃
神巫 聖夜(p3p002789)
地元最強?
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
五行絶影
ライセル(p3p002845)
Dáinsleif
リジア(p3p002864)
Esc-key
春夏秋冬 明日(p3p002871)
抜刀意思
ダークネス クイーン(p3p002874)
悪の秘密結社『XXX』総統
姉ヶ崎 春樹(p3p002879)
BL漫画家
シャルロット・D・アヴァローナ(p3p002897)
お気に召すまま
レウルィア・メディクス(p3p002910)
ルゥネマリィ
ティスタ・ルーンベルグ(p3p002926)
白の書
大串 湊(p3p002929)
生きたネクロロリコン
ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)
聖女の小鳥
白井 炎(p3p002946)
科学忍者
蒼月・朔夜(p3p003047)
堕ちたモノ
セイ(p3p003126)
十六女 綾女(p3p003203)
毎夜の蝶
イグニス・ファウエル(p3p003211)
シャスラ(p3p003217)
電ノ悪神
バルバロッサ(p3p003258)
アビウロ=ジョクラトル(p3p003331)
無法の執行者
枢木 華鈴(p3p003336)
ゆるっと狐姫
ユルリッヒ・ペンオルト(p3p003348)
リナ・ヘルキャット(p3p003396)
ツンデレモドキ
コリーヌ=P=カーペンター(p3p003445)
エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)
ShadowRecon
朝比奈 愛莉(p3p003480)
砂糖菓子の冠
東雲 紗那(p3p003523)
とらむすめ
クーア・ミューゼル(p3p003529)
こげねこ
マリナ(p3p003552)
マリンエクスプローラー
ミルフィーナ・シエル(p3p003570)
ご主人様募集中
リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)
木漏れ日の妖精
ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク(p3p003593)
キールで乾杯
棗 士郎(p3p003637)
魔術師ショタジジイ
ツクモ・リオネット(p3p003643)
魔法のお人形
アルズ(p3p003654)
探偵助手
ナイジェル=シン(p3p003705)
辺境の村で牧師をしていた?
アベル(p3p003719)
未来偏差
エレム(p3p003737)
虹の騎士
藤野 蛍(p3p003861)
学級委員の方
リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)
ピオニー・パープルの魔女
レスト・リゾート(p3p003959)
夢色観光旅行
O. R. C.(p3p004042)
豚か?オークか?いやORCだ!
ヨシツネ・アズマスク(p3p004091)
剣鬼
ラルフ・ザン・ネセサリー(p3p004095)
イルミナティ
赤羽・大地(p3p004151)
D1
エルディン(p3p004179)
うそつき妖精
ハイネ・フラウナハ(p3p004182)
月夜の華
妖樹(p3p004184)
彷徨う銀狐
秋空 輪廻(p3p004212)
ナインライヴス
アーサー・G・オーウェン(p3p004213)
烈鋼
ヴィエラ・オルスタンツ(p3p004222)
特異運命座標
メル・ラーテ(p3p004228)
白黒の傭兵
ラクリマ・イース(p3p004247)
白き歌
エルメス・クロロティカ・エレフセリア(p3p004255)
幸せの提案者
桜坂 結乃(p3p004256)
ふんわりラプンツェル
ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
神埼 衣(p3p004263)
狼少女
ナバール・エルディア(p3p004267)
これでも芸歴長いんです
Ring・a・Bell(p3p004269)
名無しの男
美音部 絵里(p3p004291)
たーのしー
シュリエ(p3p004298)
見せられないにゃ!
クレッシェント・丹下(p3p004308)
捜神鎌
フィーゼ・クロイツ(p3p004320)
黒曜魔弓の魔人
錫蘭 ルフナ(p3p004350)
猫派
京 千鳥(p3p004351)
緋色の
オリーブ・ローレル(p3p004352)
特異運命座標
アルム・シュタール(p3p004375)
堅牢なる楯-Servitor of steel-
アニエル=トレボール=ザインノーン(p3p004377)
解き明かす者
ノースポール(p3p004381)
白金のひとつ星
カタラァナ=コン=モスカ(p3p004390)
海淵の呼び声
ニア・ルヴァリエ(p3p004394)
水面の瞳
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
シラス(p3p004421)
閃翼
桜咲 珠緒(p3p004426)
要救護者
無限乃 愛(p3p004443)
魔法少女インフィニティハートH
間宮 億人(p3p004444)
ネロ・A・ストラグル(p3p004451)
メル・ディアーチル(p3p004455)
笑いの刺客
メイメイ・ルー(p3p004460)
さまようこひつじ
ハロルド(p3p004465)
聖剣使い
Gaw・Gaw・Lowe(p3p004469)
シュガーウルフ
斉賀・京司(p3p004491)
雪中花蝶
アメリア アレクサンドラ(p3p004496)
願いを受けし薔薇
ルフト=Y=アルゼンタム(p3p004511)
Morgux(p3p004514)
暴牛
梯・芒(p3p004532)
うさぎの穴の
悪鬼・鈴鹿(p3p004538)
ぱんつコレクター
ロズウェル・ストライド(p3p004564)
蒼壁
エナ・イル(p3p004585)
(自称)可愛い小鳥
シェリル・クリスフォード(p3p004598)
特異運命座標
飛騨・沙織(p3p004612)
魔法少女スノードロップ兼メイド
セリア・ロウ(p3p004621)
ポワニャール・リューシュ(p3p004625)
特異運命座標
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
アンジェリーナ・エフォール(p3p004636)
クールミント
クリロ・イース(p3p004641)
DW・ヒストリア
チモニー(p3p004642)
星状レグレス
シエラ・クリスフォード(p3p004649)
守護者の末裔
グランディス=ベルヴィント(p3p004661)
黄金の牙
黄・太極(p3p004664)
尸解仙
辻岡 真(p3p004665)
旅人
城之崎・遼人(p3p004667)
自称・埋め立てゴミ
黒星 一晃(p3p004679)
墨染鴉
アレン=ヴィシャス(p3p004684)
特異運命座標
タツミ・サイトウ・フォルトナー(p3p004688)
TS [the Seeker]
四方 暁(p3p004691)
楓(p3p004692)
オーガスト・ステラ・シャーリー(p3p004716)
石柱の魔女
ギアタイム・ウール・クロメル(p3p004717)
時妖精
ランプシード・フルール・フィネット(p3p004718)
花びら妖精
風巻・威降(p3p004719)
瞬風駘蕩
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
アマリリス(p3p004731)
天義の守護騎士
Tricky・Stars(p3p004734)
二人一役
ジェーリー・マリーシュ(p3p004737)
くらげの魔女
レオンハルト(p3p004744)
断罪者
サンズイ(p3p004752)
水心
ジェック(p3p004755)
ガスマスクガール
アクセル・オーストレーム(p3p004765)
闇医者
ベルベット・パイソン(p3p004793)
蛇使い
星影 瞬兵(p3p004802)
貫く想い
十河・颯姫(p3p004807)
人斬り鬼姫
エルヴィラ(p3p004814)
Somaturge
最上・C・狐耶(p3p004837)
狐狸霧中
Nerr・M・März(p3p004857)
ペストマスク
ヴェルフェゴア・リュネット・フルール(p3p004861)
狂える崇拝者
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
お節介焼き
ルア=フォス=ニア(p3p004868)
Hi-ord Wavered
エレンシア=ウォルハリア=レスティーユ(p3p004881)
戦バカ
リチャード・ロウ(p3p004894)
ノーバディ
ケイティ・アーリフェルド(p3p004901)
トラッパーガール
ヨランダ・ゴールドバーグ(p3p004918)
鉄拳聖女
鏑木 瞬(p3p004920)
持たざる者
アンシア・パンテーラ(p3p004928)
ライハ・ネーゼス(p3p004933)
トルバドール
ルシ(p3p004934)
穹の天使
リア・クォーツ(p3p004937)
旋律を知る者
アレクシエル(p3p004938)
天上の守護神
ヴィルヘルミナ・ヴィント・アルトマイアー(p3p004940)
ティアブラス(p3p004950)
自称天使
天音 白雉(p3p004954)
極楽を這う
ココル・コロ(p3p004963)
希望の花
ヴァン・ローマン(p3p004968)
常闇を歩く
レン・ドレッドノート(p3p004972)
ティエル(p3p004975)
白砂の傀儡
牙軌 颯人(p3p004994)
黄金の牙
天之空・ミーナ(p3p005003)
サクラ(p3p005004)
自由騎士
シロ(p3p005011)
ふわふわ?ふわふわ!
カルマ(p3p005014)
ざんげしつ の めがみさま
アリス・フィン・アーデルハイド(p3p005015)
煌きのハイドランジア
イースリー・ノース(p3p005030)
マキーニ=ヴェルツ=ベアール(p3p005033)
勝負師
アルター・レイズ・グラーデ(p3p005039)
時巡る戦士
ミルヴィ=カーソン(p3p005047)
チアフルファイター
ミシャ・コレシピ・ミライ(p3p005053)
愛ゆえに
銀(p3p005055)
要注意人物
久住・舞花(p3p005056)
月下美人
ライム マスカット(p3p005059)
グリーンスライムガール
緋道 佐那(p3p005064)
緋道を歩む者
イズベルガ・エヴァルト(p3p005068)
十鳥 菖蒲(p3p005069)
おまわりさん
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
キース・ルー(p3p005074)
放浪幻想
ヴィマラ(p3p005079)
ラスト・スカベンジャー
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
煌めきの王子
Azathdo=Hgla=Thusxy(p3p005090)
盲目白痴なる大魔王
甘楽 憂(p3p005097)
魔法少女・牛
猟兵(p3p005103)
同胞殺し
ステラ(p3p005106)
トリコロール
宮峰 死聖(p3p005112)
ブラッディ・バール
小鳥遊・鈴音(p3p005114)
ふわふわにゃんこ
ライム・ウェルバー(p3p005127)
魔王(笑)
ヴァン・カルティ(p3p005130)
植物戦士
ティリー=L=サザーランド(p3p005135)
大砲乙女
ミラ・エイノス(p3p005136)
表裏一体
ェクセレリァス・アルケラシス・ヴィルフェリゥム(p3p005156)
天棲鉱龍
ムムル・フェスティ(p3p005158)
セレブレイトウィッチ
カシミア(p3p005160)
森の守護者
フルート(p3p005162)
壊れた楽器
ロク(p3p005176)
クソ犬
凍李 ナキ(p3p005177)
生まれながらの亡霊
ローガン・ジョージ・アリス(p3p005181)
鉄腕アリス
観月 槐(p3p005186)
佐伯 昴(p3p005187)
リディア=フォン=ユーベルヴェーク(p3p005189)
特異運命座標
ゼンツィオ(p3p005190)
ポンコツ吸血鬼
美咲・マクスウェル(p3p005192)
見敵必殺
カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)
卯木 吾郎(p3p005197)
セールスマン
津久見・弥恵(p3p005208)
銀月の舞姫
words(p3p005244)
まっしろな少女
エリーナ(p3p005250)
フェアリィフレンド
沁入 礼拝(p3p005251)
足女
パズズ・ログサウンド(p3p005256)
蹴闘士
ミドル・エース(p3p005299)
ミッド・カル(p3p005300)
すずな(p3p005307)
血風三つ穿ち
フォーガ・ブロッサム(p3p005334)
再咲の
冷泉 桔梗(p3p005338)
極道JK
天宮 詩音(p3p005363)
ケアテイカー・モラトリアム
オウルニィト=パサライト13世(p3p005375)
怠惰なるこたつ城
リアム・マクスウェル(p3p005406)
オーロラブレイド
黒・白(p3p005407)
イーディス=フィニー(p3p005419)
翡翠の霊性
秋田 瑞穂(p3p005420)
田の神
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
時空を渡る辻斬り刀
飛騨・沙愛那(p3p005488)
小さき首狩り白兎
トルハ(p3p005489)
極限インブリード
白 薔薇(p3p005503)
純潔
黒 薔薇(p3p005504)
永遠
紅 薔薇(p3p005505)
情熱
大神 依(p3p005506)
復讐者
不動・醒鳴(p3p005513)
特異運命座標
アオイ=アークライト(p3p005658)
機工技師
井水 戸子(p3p005696)
フィロソフィカルJK
葛城 リゲル(p3p005729)
竜爪黒狼
フィサリス(p3p005775)
黒医者
リズ(p3p005855)
凶運の黒猫
ニャンジェリカ・ステュアート(p3p006044)
放浪の騎士
アニーヤ・マルコフスカヤ(p3p006056)
鋼鉄の村娘
エリシア(p3p006057)
鳳凰
イージア・フローウェン(p3p006080)
ロストシールド
金鯱 統(p3p006085)
特異運命座標
ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)
チア衣装でジャンプし以下略
メルディナ・マルドゥーネ(p3p006099)
虚空繋ぐ聖女
ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)
聖ユゥリアリア
フィル・D・オルティア(p3p006110)
近衛メイド
ユー・アレクシオ(p3p006118)
不倒の盾
岩倉・鈴音(p3p006119)
放課後のヴェルフェゴール
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)
暗鬼夜行
鼎 彩乃(p3p006129)
凍てついた碧色
美城・誠二(p3p006136)
元。
小平・藤次郎(p3p006141)
喧嘩渡世
アインザーム=ヴェサリウス(p3p006149)
エキスパートアグレッサー
ティスル ティル(p3p006151)
紫翼の用心棒
鴉羽・九鬼(p3p006158)
Life is fragile
イーフォ・ローデヴェイク(p3p006165)
水葬の誘い手
氷彗(p3p006166)
氷の精霊
河上・サフィニア(p3p006171)
ガーベラ・キルロード(p3p006172)
農家系女騎士令嬢様
道頓堀・繰子(p3p006175)
怪猫
ルーフェル=フリーデン(p3p006187)
クライム(p3p006190)
ビス・カプ(p3p006194)
感嘆の
アニー・ルアン(p3p006196)
鳳凰
華懿戸 竜祢(p3p006197)
応竜
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
黒焰 怨寿(p3p006210)
イヴ・ヴァレンタイン(p3p006216)
感情あるモノ
張・小雷(p3p006233)
ロゼッタ(p3p006250)
敬虔なる信徒
ヤナギ(p3p006253)
撃鉄の
コーデリア・ハーグリーブス(p3p006255)
信仰者
舞音・どら(p3p006257)
聖どら
リナリナ(p3p006258)
原始力
枢木 リツ(p3p006265)
陽の閃
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
リリアーヌ・リヴェラ(p3p006284)
勝利の足音
レイス・ヒューリーハート(p3p006294)
復讐鬼
二次 元(p3p006297)
悪党の名残
Melting・Emma・Love(p3p006309)
溶融する普遍的な愛
ローゼス・ビスマルクス(p3p006313)
鉄の薔薇
風見・リョーコ(p3p006314)
夢切るハヤテ
サイモン レクター(p3p006329)
吸血鬼を狩る吸血鬼
ワルド=ワルド(p3p006338)
最後の戦友
ルツ・フェルド・ツェルヴァン(p3p006358)
暗黒竜王
ジオドリク(p3p006361)
フロストサウンド
フェアリ(p3p006381)
名も無き小妖精
酒々井 千歳(p3p006382)
行く先知らず
水瀬 冬佳(p3p006383)
水天
パーシャ・トラフキン(p3p006384)
召剣士
木津田・由奈(p3p006406)
闇妹
ルルゥ・ブルー(p3p006410)
水底の夢
バルザック(p3p006417)
神の目
エレスチャル(p3p006428)
紫の楔
チラリゴケ(p3p006436)
喋るコケ
ザ・ギフト(p3p006437)
大切な贈り物
クーデン・レスト・アルガイ(p3p006438)
クーデレ
ピット(p3p006439)
小さな雷光
陽・サン(p3p006440)
静かに咲く太陽
龍宮・巫女(p3p006441)
龍神の巫女
レリア(p3p006443)
特異運命座標
シエル(p3p006444)
天空の狙撃役
ポチ(p3p006456)
I am a DOG!!!
ショーン・タルト・コンフィズリー(p3p006458)
Sweet sweet
ガンク・ビルド・ノーキンス(p3p006460)
脳みそ筋肉
シュタイン(p3p006461)
守護鉄鬼
モエギ(p3p006462)
シャウラ(p3p006463)
スピカ(p3p006464)
四杜 要(p3p006465)
ムー・シュルフ(p3p006473)
バーテンダー
ケイド・ルーガル(p3p006483)
No.9(p3p006484)
ターコイズ・ブルー(p3p006485)
エメ(p3p006486)
カモミールの猫
コロナ(p3p006487)
<不正義>を知る者
シャルロッテ=チェシャ(p3p006490)
ロクデナシ車椅子探偵
クリストフ・セレスタン・ミィシェール(p3p006491)
レニンスカヤ・チュレンコフ・ウサビッチ(p3p006499)
恩義のために
烏丸(p3p006504)
空木・遥(p3p006507)
接待作戦の立案者
クラウジア=ジュエリア=ペトロヴァー(p3p006508)
宝石の魔女
矢都花 リリー(p3p006541)
壺焼きにすると美味そう
河鳲 響子(p3p006543)
天狗
ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)
寝湯マイスター
微睡 睡(p3p006590)
ひとねむり
グリモー・アール(p3p006591)
This is a book
森谷 透(p3p006598)
霊媒師
柴山さん(p3p006603)
紛うことなき
リヴィエラ・アーシェ・キングストン(p3p006628)
水晶角の龍
Rêve=amas=Dētoiles(p3p006642)
星屑達の夢のゆめ
藤堂 夕(p3p006645)
小さな太陽
リペア・グラディウス(p3p006650)
暴食の剣
風見 龍(p3p006655)
全生物の姉(自称)
道子 幽魅(p3p006660)
自称空気
ジャック(p3p006666)
マンイーター
東 政宗(p3p006667)
手折りの刄
白薊 小夜(p3p006668)
盲の剣鬼
ヴェルンヘル・フォン・ヘンデル(p3p006670)
東洋魔術のルシアー
ヴルノエ・イア・ジュグリ(p3p006671)
青梅雨
Silk=Tofu(p3p006673)
(自称)史上最強の絹ごし豆腐
モブ(p3p006681)
Alicia・ad・itoam(p3p006684)
百合蜘蛛
モルセラ・スペアミント(p3p006690)
特異運命座標
ロル・ウィッチ・マギス(p3p006695)
草原の魔女の一人娘
天蓋花 孤月(p3p006696)
箱入り娘のお嬢様
ケドウィン(p3p006698)
不死身のやられ役
ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー
ゲオルク・ロクフイユ(p3p006710)
特異運命座標
VeMP 49(p3p006711)
汎用殲滅型機械式戦闘人形
エル・ウッドランド(p3p006713)
イカダ漂流チート第二の刺客
アルル・ソル・オフィキナリス(p3p006725)
陽光花の落とし子
ルルア・ルナ・オフィキナリス(p3p006726)
月光花の落とし子
祇龍院・栞(p3p006728)
紫苑の水涙
フィーネ・ヴィユノーク・シュネーブラウ(p3p006734)
名馳 悠(p3p006735)
中二病お嬢様
フィン・キーラン(p3p006738)
しがない商人
宮里・聖奈(p3p006739)
パンツハンターの血を継ぐ者
ニトラ=キパ(p3p006748)
アイリス・アベリア・ソードゥサロモン(p3p006749)
黒鴉の花姫
ヨルン ベルクマン(p3p006753)
特異運命座標
ノエル(p3p006760)
イ = モウト(p3p006766)
特異運命的妹
クラリス=クレイ=クロックフォード(p3p006769)
特異運命座標
リプル=サンクトゥス(p3p006772)
ベン=ジャミン(p3p006779)
空の翁
ニーナ・ヘルヘイム(p3p006782)
Spica's Satellite
アクア・フィーリス(p3p006784)
カースウルフ
三池・輝世(p3p006786)
特異運命座標
シュテルン(p3p006791)
星頌花
スペラ=カーン(p3p006793)
常在戦場
海月・白馬(p3p006795)
迷走幼塞
クリストファー・J・バートランド(p3p006801)
俺の冒険はこれからだ
マキナ・レヴァレア・サーヴィリアス(p3p006802)
プラック・クラケーン(p3p006804)
幸運と勇気
アネモネ・キルロード(p3p006806)
猟犬
サルビア・キルロード(p3p006808)
「愛」の信仰者
アルメリア・イーグルトン(p3p006810)
絵本の外の大冒険
嘴(p3p006812)
じいじって呼んでネ☆
ヨシト・エイツ(p3p006813)
いいひと
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
繋ぐ命
セフィ・フロウセル(p3p006817)
灰染の魔砲騎士
テレンス・ルーカ(p3p006820)
零の射手
衝羽根・朝姫(p3p006821)
美少女系陰陽師(男)
トゥヨウ(p3p006822)
鉄打つ涙
ラティーシャ(p3p006825)
真菜(p3p006826)
脱兎の逃げ足
カンナ(p3p006830)
彷徨人
リアナ・シンクライ(p3p006831)
ドリルロボ娘
灰子(p3p006832)
特異運命座標
ハル(p3p006836)
ネージュ・クラウベル(p3p006837)
雪原狼
閠(p3p006838)
真白き咎鴉
リュンクス(p3p006839)
白山猫
五月雨星 るると(p3p006853)
惑星シンデレラ
ミスティル ハーティ(p3p006858)
ガルハ・フォルクス・レーツェン(p3p006861)
修羅が如く
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
戦神
メルティス・ローゼ(p3p006863)
ローゼン・シーカー
ルチア・アフラニア(p3p006865)
斜陽
レア・ルクスフォード(p3p006867)
カボチャヘッドの
ハル(p3p006869)
野良猫
フジ(p3p006874)
退魔婆
益荒男・武(p3p006883)
魔法少女プリティ☆マッスル
十八女・犬千花(p3p006885)
忠犬武士
アトゥリ・アーテラル(p3p006886)
反撃の雷鳴
ジョージ・ジョンソン(p3p006892)
特異運命座標
ヴォルグ=ズィルバー(p3p006899)
愛『剣』家
蟻巣虻 舞妃蓮(p3p006901)
お前のようなアリスがいるか
シャルティエ・F・クラリウス(p3p006902)
正なる騎士を目指して
鞍馬 征斗(p3p006903)
天京の志士
リラ(p3p006905)
武良・毅(p3p006906)
銀髪羅刹
カナデ=ミナヅキ(p3p006911)
エルウィン・ロンド・ラースケス(p3p006912)
元聖騎士
プリス・ラトレイア(p3p006913)
サレリア・ハールフェルト(p3p006914)
観察者
カナデ・ノイエステラ・キサラギ(p3p006915)
ロマンチック・ブーザー
桧・プロッド(p3p006917)
刀線刃筋
シリル=エンフィールド(p3p006919)
ネリー・エイト(p3p006921)
夜啼赫咬猟獣
ジェイナス・フォルネウス(p3p006922)
冷諦の使徒
スー・リソライト(p3p006924)
忌み猫
神犠 迅(p3p006925)
栄光無き雷光
ガンツァー(p3p006926)
蘭 彩華(p3p006927)
ガヴィ コレット(p3p006928)
アリル・スウェイス(p3p006929)
エレイン・クフィス(p3p006930)
クレセア・セディール(p3p006931)
フェルティス・ラウアール(p3p006932)
アレイス・ナルディン(p3p006933)

リプレイ

●山は彼等を見下ろしていた
 幻想南部に連なるレガルド山脈。
 この大小様々な峰々は、季節の変わり目に面白い景色を見せる。
 北側の紅葉残る赤紅の山がある場所を境に白く染まった雪山へと変貌する。
 ハイキングから、命懸けのクライムまで対応したこのレガルド山脈の山々に、トレーニングと称して挑むは特異運命座標。
 さて、彼等はどんなトレーニングを行うのだろうか。
 ここにその一部始終を記す事にしよう。
 第三回ローレットトレーニングの始まりである。

●昇って耐えて生活して。
 【御来光】の面々が中腹あたりの山小屋から出発する。
「新年といえば初日の出とお参り♪ ……と、何処かで聞いたよ♪
 そんなわけで僕も頑張って登るねー♪」
「山頂までは結構あるますね、気をつけていきましょう」
 桜が元気に声をだし、オリーブが、周囲の仲間に気を配りながら声をかける。
「夜だし足下をしっかり照らさないと……ってタントさま光ってるぅー!」
 先頭を行く主催者が見事な発光をみせて、フェスタが驚きの声を上げた。
「……あの金色の髪の毛はなかなかすごい」
 いつか捧げ物にしてやろうと、企むニトラ。その横でノースポールとルチアーノが互いに声を掛け合いながら、一歩一歩山頂に向けた歩みを続けた。
 山頂までの道は、未だ険しく遠い。このリプレイも始まったばかりである。
 ――時刻は昼前に遡る。
 修行やトレーニングに勤しむものがいる影で、実に不労に勤しむ者達が、大挙して山小屋に引きこもっていた。
「いっとくけど、これがちめにぱない修行だから。
 あそびじゃないから」
 主催者セティアが本気で修行と考えているのはそこはかとなく分かるが、これに乗っかった面々はやましいところがあるに違いない、と思える。
 【山小屋耐久修行】。練達のゲームを一日中……いや期間中遊び続けるこのグループ。もはや多くの面々が炬燵に包まり意識を穏やかに失っていた。
「はい、卑怯卑怯!」
 ゲームに熱中するヤナギが声をあげ、「う、眠くなってきた……」とステラが朧気な瞳を見せる。
「……はぁ、仕方ないわねぇ……死聖君、ちょっと手伝ってくれるかしら?」
 台所では輪廻がカレーを作り始め、それに連なる面々が茶化したりと騒ぎながらカレーの出来上がりを楽しみにする。
「ふぅー……今すごく心が鍛えられた気がする。よし、次の開けよ」
 残ったポテチを取るか取らないかで精神修行ができるならこんなにお手軽なことはない。シラスの精神修行はポテチ三袋目へと進む。
「いやはや、セティアさんも恐ろしい訓練を考えたものです」
 得心しつつ炬燵の上に更なるお菓子や鍋を用意し、堕落をプロデュースする寛治。
 その横でエリーナがギフトで呼び出した妖精さん達にお菓子を用意させ、サバイバル読本をゆったりと読む。こんな食料の充実した山小屋にいてなにがサバイバルだろうか。
「さあ、お布団の準備ができましたよ。寝る方はこちらにどうぞ」
 手早く掃除をこなしつつ寝床の準備をする沙織は、実にお世話役といえよう。あれ、この山小屋快適すぎでは?
 そんなぬるま湯山小屋に若干不機嫌なビスは救急箱片手に病人を待つが、まあこない。一緒に参加したフォーガ達の帰りを待てば、丁度良い鹿肉を手に入れ帰ってきた。これは晩ご飯が楽しくなりそうだと、やや機嫌を直したというものだ。
 山小屋の外はどことなく吹雪いてきた。
 そんな中命の危険を感じて山小屋へと訪れたライハは扉を開けて愕然とする。
「いけ! そこだ! やったー!」
 ゲームに興じるココルの歓喜の声が空々しく響き渡った。修行とは一体……。
 【山小屋耐久修行】の面々は、誘惑全受けで享楽に耽るのだった。

 レガルド山脈に活火山があるとは聞いてないが、運命に導かれて活火山を見つけてしまったルル家。
 投げ込んだ『火山に活をいれる君』によって、事態は急転直下する!
 噴火する山がルル家のパンドラを削るまで、あと僅か――ッ!
 山の中を野獣めいた表情で、獣を追い立てるMorgux。
「さあ、逃げろ逃げろ……! 死にたくなけりゃなぁ!!」
 見せかけの殺気はしかし、獣たちを怯えさせるには十分だ。
 獣を追い立てるような者もいれば、ゆったりマイペースに山を登るものもいる。
「なるほど、最初はゆっくり歩くのですね……!」
 登山の基本を学びながら、リプルは一歩を踏みしめ出発した。
 普通でない登山道を進むものだっている。
 コーデリアは山岳信仰を倣い、秘境へと入り込んで祈りを捧げる心算だ。
 彼女ならば、きっと見果てぬ目的地へと辿り着き、『神』へと祈りを捧げられるはずだろう。
 同じ事を考えていた者がいた。
 ナイジェルだ。厳しい環境下での祈りを行うために、獣すら入り込まない奥地へと向かう。
 帰還は最後で良い。山へ挑む者達への慈愛を見せた。

「雪山か……海洋や幻想に居ると足を運ばないし、そもそも寒いのが苦手だ……」
「寒さが修行に良いスパイスを入れているとはいえ、何事も怠らぬ様に」
 野外クロスカントリーを行うセフィ達は、地道な体力作りだ。
「みんな良くがんばるねぇ……」
 テントに潜り込んでゼシュテル戦記を読んで時間を潰すリリー(矢都花)。
 お金と経験値目的なのは分かりましたからキレないでくださいね。
「クソが……」
 忌々しげに言葉を零す遥。自身の力の無さを嘆くも、それで終わりとしてなるものか。
 故に、鍛える。極限まで――自分の武器であるこの脚を。
 山の空気が吸える広々とした広場で、【山ヨガ】をするために集まった十名が、それぞれポーズを極めていた。
「なんだか心が『スー』ってするの」
 身体の使い方に慣れていない蜜姫が気持ちよさそうに身体を伸ばす。
「こけえぇぇ……」
 静かに息を吐いて力を循環させるトリーネ。まるで山と一体化するかのような雰囲気を醸し出すも、ポーズを取ろうとしてこけた。
「うむうむ、良いぞ、もっとこう腰を反らせてじゃな……」
 さりげなく参加者のボディタッチを忘れないミカエラ。女性だから良いものの、男だった崖から突き落とされたに違いない。
「うぐ……うぐぐ、これ以上は、無理……」
 身体の硬いオーガストは額に汗を浮かばせながら、身体を捻る。あと一歩が伸びきらないのはやはり柔軟性の足らなさか。明日は筋肉痛になること受け合いだ。
「汗は早い内に拭きましょう。風邪を引いてしまいますからね」
 参加者にタオルを配る礼拝は実に清々しくヨガを行っていた。肺いっぱいに空気を吸い込めば山という特別な空間を意識して気分も良くなっていく。
「はいはぁいまだいけーる!」
 主催者であるアーリアは参加者をよく観察しながら更にスジを伸ばそうて手を貸した。風呂上がりのヨガが日課というだけあって、本人も実に見事にポーズを取る。終わったあとのお酒はきっと格別ですね。
「ほれポチもやってみなさい」
 潮が連れてる小鮫に促せば、きょとんとした所からそれらしいポーズをとる。うむうむと頷き撫で上げて、自身も今一度ポーズを取った。
「いい汗掻いたし、温泉にでもいこうぜ」
 近くの山小屋には小さな温泉もある。みつきは「運動のあとはやっぱりコレだ」と楽しみにしていた。スタイル維持の秘密も聞けるかも?
 【山ヨガ】参加者の交流も深まるというものだ。
 【ロレトレ24時】。そこに集ったもの達は山の中で笑いを堪えるのに必死だった。
 顔にテープを貼りまくって変顔を作り上げた九鬼が目出し帽で現れる。すでにその時点で面白いが、まだ笑うわけにはいかない。
 追従して現れたフルートが「ぴょーひょろろーぷぴょー」とまるで吹けていないフルート演奏を披露し、神妙な顔で参加者を見つめた。
「フオオオ……なんだ……このフィット感は……!? ……キャスト・オフッ!!」
 突如令嬢のパンツを被ったメルが、自分の服を弾き飛ばして、山の中で裸になって黒い翼をはためかせた。
「……ぶふぁ!! なんて格好してるんですかぁ」
「ぶふっ!! いや、それはずるいでしょ!? ずるいでしょ!!」
 どこからともなく「エナ、ルーミニス、アウトォ」という声が響いて、のっしのっしと其奴が現れた。
「ナーちゃん、サンジョウだよ! えへ!」
 ナーちゃんじゃないがっという突っ込みも待たず、渾身のタイキックが両名に炸裂する。パンドラが削れること受け合いだ。
 そこでルーミニスが気づく。クロバがまるで笑いを堪えている様子がないと。これは感情封印を使っているに違いないと察した。
「なんだねルーミニス。
 オレは自分の持っている技能を使っているが故にこれは決してズルではないので蹴るなおま―――」
 ルーミニスの渾身のタイキックが炸裂し、クロバは崖から落ちていった。
「全員アウトォ」
 堪えきれない笑いが山に響いた。

 【鬼ごっこ】。
 純粋な体力がものを言うこの遊びは、イレギュラーズという参加者、そして山というフィールドを持つと、途端に高度な勝負へと様変わりする。
 追跡者代表のジョセフが、スタートの時を今か今かと待ちわびている。此奴に捕まればとんでもない仕置きが待っているに違いなかった。
「追跡するにしても足跡がなければ難しいというものでしょう。
 この山の中ならなおさらね」
 軍用踏空魔紋【Ventus】を用いて空中歩行を可能にするヘイゼルは自らの痕跡を消して逃げる。自らの特性を最大限活かして耐久戦の構えだ。
「しかし、これだけ寒いと骨身に染みるよ」
 骨であるジークはギャグを言ったつもりはない。上位式を身代わりにし、痕跡をわざと残した逃走。そして死体を装うその隠れ方は骨だからこそ出来るというものか。
「おぉっと? 何やら大きな溝が空いているぞ!?
 ふふん、落ちるわけないだろう!」
 クレバスかも知れないのにそんな事は知った事かとクリスティアンが華麗にジャンプする。
 当然その溝は大きなクレバスだ!
 得意げな顔してくるくる回っていたクリスティアンが見事に落ちていった。これを見つけるのは追跡者といえ容易ではない。
「ロクに『絶対に捕まえて食ってやる』とは言われたが、いつまで経っても来ないな」
 鬼ごっこで待ちぼうけというのも面白いものだが雪山というのが辛さを感じさせる。トルハは当たりを見回し、来たるべき時に備えるのだった。
 開始地点で追跡者の動きをまつのは芒だ。初期位置から追跡を開始する追跡者の盲点をついた作戦は、果たして上手くいくのか。
 タイムアップ寸前の「わっ!」という脅かしを想像して、雪の中で笑いそうになった。
「うぎゃー寒い! 死ぬっす!」
 歩けば雪に埋もれてしまうフェアリは、やってられるか、と即座に飛行へと移る。この小さな女性を見つける事が出来るだろうか。追跡者の力が試されるだろう。
「さて、これで獣の足跡と思ってくれれば良いが」
 自らを狼の姿に変えて、足跡を欺瞞するネージュが山の中を駆けていく。
 多種多様な方法で逃走するものあれば、また追う者あり。
「狩りの時間だなッ!」
 猛禽類の目を見せ、走り出したカイト。鬼ごっこではあるが、あくまでトレーニングなので地道に雪山を駆けていく心算だ。上半身裸なのが寒そうだが、羽毛があるから暖かいとは本人の弁である。
「まーこれはこれで傭兵時代を思い出して腕がなるってモンさね!」
 他者の『気』を読む事の出来るギフトに自然会話を用いた探索は、自然に満ちた山の中では十分な力を発揮しそうだ。その追いかける様はまさに鬼婆――いえ、なんでもないです。
「お兄ちゃん待ってて! その悪い足チェーンソーでぶった斬って助けてあげる!」
 まさにヤンデレ妹なイ=モウトが山狩りを開始した。本当に斬られかれない迫力に、隠れている逃走者も冷や汗ものだ。
「全天球視野起動。視野拡大開始」
 フィールド上空に飛行して、ギフトによる視野拡大、そして超視力を併用するシエル。
 このフィールドで動く者あれば、それは即座に共有されることとなる。
 ただ追跡するだけが鬼ごっこではない。
 待ち構えるように気配を遮断するハルのような者もいる。
 じっと通りそうな道の木の上で、逃走者の訪れを待ち続けていた。寒い。
 エクストリームな【鬼ごっこ】は未だ続く。
 【鬼ごっこ】が行われているフィールドの傍では、本格的な山岳戦闘を想定した模擬戦が行われていた。【VS】で集まった面々だ。
 攻撃側十八名、防御側二十名。攻撃三倍の法則に従えば攻撃側がかなり不利な状況にある。
 だが攻撃側はまさに苛烈な攻めを見せていた。
「オラァ! 遠慮なく全力で行くぜこの野郎!!」
 顔なじみの【古戦場】の面々見つければ、即座に攻撃行動に移るアラン。不利にあっても自らの攻め気を隠すはないと、攻撃を集中させていく。
「白銀を照らし輝く愛の極光! 魔法少女インフィニティハート、ここに見参!」
 放たれる魔砲が防衛側の面々を構築物ごと巻き込んで飲み込んでいく。愛の放つ範囲攻撃は強行突破への布石となるか。攻め手が勢いに乗っていく。
「良いぞ。
 倒れるまで一緒に踊(戦)ってやるよ」
 クライムが悠然と敵地へ向かう。名乗り上げる口上は、防御側としても前に出たくなるものだ。そうして陣地を揺さぶり、煽っていく。
「そらそら、固まってちゃ範囲攻撃の餌食になるぜ!」
 陣地を死守せんとする防御側を逆手にとって、メルが制圧攻勢を繰り返す。良いように繰り返される範囲攻撃は防御側にとって辛いものだ。相手が根を上げる、その時まで執拗に繰り返すのだ。
 人数的、地形的有利を取っている防衛側も負けてはいない。
 【古戦場】の面々はこの戦いにおいて主力と言っても良いだろう。互いに連携し、役割を分担して、防御にあたる。
 前衛遊撃のリゲルを中心に、回復と支援を行うポテト、シュテルンを置いて磐石の構えを見せる。偵察や範囲制圧も兼ね備え、まさに攻防自在といったところだろう。
「そこ、逃がさないよ――!」
 罠に掛かった相手に狙いを付けて突撃を見せるメルナ。深追いはしない、地形を活かして防衛目標の存続を狙う。視線を用いた罠誘導など細かなテクニックが光った。
「回復専門でもやれることはあるはず……」
 ヒーラーとして参加したマナは、中衛に位置しながら防衛参加者の体力に気を配る。
 範囲攻撃に巻き込まれない立ち回り。それをしっかりと身体に叩き込んでいく。
 冷静に戦況を見定める者もいる。舞花だ。
(無心の境地――水月の位、その極意)
 心を無にし、意識を研ぎ澄ませる無念無想。敵の攻撃に自在に反応を見せるものか。有利不利、心の焦燥に感情を動かされないように、戦いは冷静に挑むものだ。実戦でその境地を掴むことを目指す。
 防衛側の陣地構築に一役買ったのはトゥヨウだ。ケイティと共に練り上げたトラップの数々が、攻撃側を苦しめる。
「高所を取られたとしても、そこにもトラップはあるのです」
 連動した地滑りの罠が、防衛側の側面背面をカバーしていた。
 拮抗のままに戦局は推移する。
 実戦相当の模擬戦の熱は高まるばかりだ。

 初めて剣を持ったのは以前のローレットトレーニングの時。
 あれから大きく生活環境は変わった。
「――私の武器はじゃじゃ馬でね」
 手にした武器がエメの血を吸い能力を発揮する。
 もう、前みたいにナイフを落としたりはしない。
 罪の責任は強くなって世界を救う事で許されるはずだから――
「グフフ……いいぞいいぞ、中々に良い山ではないか」
 肉体的な訓練とはかけ離れて大二が欲に塗れた笑いをみせる。
 大二にとって見れば、こんな訓練も自らの資産を増やす活動に早変わりする。
 温泉に行く事も振り切って、多角的な情報獲得に動き出した。
 様々な訓練をしているイレギュラーズの元に現れる筋肉の人、リリー(プリムローズ)。
 トレーニング風景に溶け込むその筋肉は惚れ惚れするほど美しい。
「花は散れども、なお美しい」
 本人は自分が一番(美しい)と思っているので、自由にさせておきましょう。
 【キルロード】家の三人は元気に雪像作りだ。雪山に完成するリーゼロッテ像というのもまさに宗教めいていて、リーゼロッテおぜう様は罪深い。
「オーホッホッホッ! 完成ですわー」
「一時はサルビアが鼻血出して倒れるからどうなるかと思ったよ……」
「『愛』に溺れてしまったのです! 尊い……尊すぎる!」
 この後、三人姉妹は雪像の前で仲良く雪合戦をしました。さて、雪像に雪玉をぶつけてしまったのは誰でしょう?
「ここに鳳凰がいれば何と言うだろうな、くくっ」
 思い描いて笑いを零す竜祢は愛用の千遍万禍を手にしたまま、山を駆ける。
 実戦を想定した走り込み。もし親友と遭遇すれば……その時は殺――訓練と洒落込むまでだ。
 【仮設作戦本部】の中で、シャルロッテが一人思案顔で盤面を睨んでいた。
 訓練は運動だけにあらず、こうして兵棋で知略を磨くのも訓練だ。
 自分との戦い。思索に沈んで行くなか、ひらめきが頭を突く感覚に溺れる事無く。
 パチリと、駒が盤面を響かせた。
 シャルロッテが慧眼を磨く傍らで、華蓮は様々な資料を用意したり、立ち寄るイレギュラーズに軽食を振る舞ったりしていた。
「秘書としてのバックアップ。しっかりやれているのだわ」
 自身の活動に自信をもって。華蓮の経験値はコツコツと積み上がっていく。
「私が強くなる、つまり速やかに殉教する訓練を行えば良いのですね」
 どうしてそういう結論に至ったのかが謎ではあるが、クリストフは神の与えた試練(妄想)に挑む。
 崖から中空へと踏み出して、それが事実無意味で在る事を悟るも、無意味で在る事こそに意味があると思考は流転して。
 山の中、パンドラが減る音がした。
「フッ……! フッ――!」
 黙々と剣を振るヴァン。一人で参加したヴァンはその日同じように鍛錬する誰かと会う事なく、黙々と剣を振っていた。
 静かに剣を振るうのも、それはそれで良い修行になる。静かならばだが。
「さ、寒っ!?
 なんなのこれ、こんな所で訓練なんてばかってやつじゃないの!?」
 居合わせたリズががたがた震えながらボロクソに言ってくる。
「寒いなら向こうに山小屋があったはずだから……」
「わかってるわよ、もう!」
 言うが早いかリズは走り去る。これで、漸く静かに剣が振れるというものだ。
「む? 魔法の勉強、だと?」
 人の姿で山に来たのだから体力作りかと思えば、イージアの言葉にさてどうしたものかと悩むエリシア。
 魔法体系の違う部分の多い二人だが、似たような部分を見つけ出し、それを伸ばすように勉強する。基礎的なことから学び直せば気づきも多いというものだ。
 体力作りも忘れずに。勉強が終われば雪だるまを作ったりして、楽しく身体を動かした。
 熊が来た。
 まるでチャリで来たみたいなノリで熊と遭遇したエヴァルトは、思わず「ハッハッハ!!」と笑った。当然熊は怒った。
「――こい! 討ち果たしてくれるわ!! 」
 訓練にしては思い試練を前に、エヴァルトは覚悟を決めて両の拳を構えるのだった。
 沢山のイレギュラーズの行動を、木の陰、雪の陰から覗き見る真菜。こっそり行動に磨きを掛けると意気込んで、得意の忍び足と聞き耳をフルに活動させる。
「じー……」
 真菜のソロスニーキングはいつまでも続いたようだ。
 山に響く甲高い銃声。
「はぁ、やっぱりこの感覚はやめられないわ……気持ちいい!」
 菖蒲は一人スナイプ訓練を行っていた。超感覚フル稼働の超距離狙撃は見事獲物を仕留めたようだ。
 麓へ持ち帰れば婚活で養った料理スキルの出番。良い男が見つかればいいですね。
「ひぃぃ寒い寒い!! 吹雪いてきた。
 あ、ダメだこれ間に合うかな」
 雪山で遭難しかかりながら必死に生き延びるためにかまくらを作ろうとしているカンナ。
 嗚呼、早く、早く雪を積んで形にして。間に合わねば死が待つのみだ!
 【雪山登山】の三人は実に見事に登山装備を整えて、この雪山に臨んでいた。
 練達の”あうとどあ用品店”調達したレーションパックに驚きつつも三人の登山は続く。
「吹雪? どんとこい!
 見えないクレバス? へっちゃらです!
 混沌特有のやべー魔物? 冬将軍とか雪の女王とか? ワンパンですよワンパン!」
「……。
 ああ、うん、藤堂さん。その台詞はとても頼もしいんだけど、
 どれも敢えて遭遇したくはない事態だね……特に最後
 ……話題に呼ばれて出てこないでくれよ」
 それはフラグという奴です。忍び寄る影、目を見開く三人。果たして山頂で記念撮影はできたのか!?

「どこまで続けられるか、限界に挑戦ね」
 精神力を弾丸に変えて山の中で手当たり次第に乱射する。エスラの限界への挑戦に、眠っていた熊も這い出てきて。
「丁度いい相手。――運がなかったわね」
 自身の限界を維持する戦いが続く。
 一面の足跡のない斜面。飛び込むように板を滑らせた。そうスキー(スノボ)だ。
「ヒャッハァァァ! 雪山に吹きすさぶ一陣のブリザードになるぜぇぇぇ!!!!」
 ヴィマラのアカペラソング、地獄坂決死行が空に響き渡った。
 ――剣士に必要な要素とは。
 槐はそれがお手軽に手に入るものとは考えていなかった。
「分かってるぜ、そんな都合良い事なんざねーのは」
 素振りから始まる訓練は、模擬戦、実戦と段階を踏んで進みゆく。
 出会ってしまった【同類】の二人。
 喰らう事を目的とした二人の邂逅は、当然貪り合う帰結へと至る。
「さあ、グラトニー……食事の時間だよ」
「……嗚呼、考える事は同じか。
 君が勝ったら僕を喰らうといい! むしろ僕を食ってくれ! アハハ!」
 本能に身を任せた二人の喰らい合いが始まった。
「山!!! この山は……弟あるな、ローレットトレーニングとやらで人が集まるということは大量の妹と弟達がいるということある!!!」
 龍は正気である。彼女は誰からも姉と呼ばれるチャイナ娘なのであって病気ではない。
 弟と妹をぶつぶつ繰り返してる様は正気とは思えないが、もう一度言う、彼女は正気である。
 山に盛大な破壊音が響き渡る。
 樹里の魔法。山に小さな穴を開け、次第に広がる穴はやがてトンネルになり。
 祈りを込めた苦難の道。けれどそれそ示すのがシスターとしての役目だと感じた。
 小さなことからこつこつと。樹里の魔法が重ねて放たれた。
「基礎体力と筋肉をつける特訓をするっすよ」
 そんなジルの言葉から始まった低酸素運動、筋トレだが見事にジルが付いてこれない。
「じ、ジルさん。この水筒に水を入れたものを上げ下げするところから始めましょう。ね?」
 難易度は下がるも、出来るところから初めて行きましょう。積み重ねが大事ですよ!
「王の静謐こそ、天下の静謐」
 やすやす動けば、万民に動揺を与えかねない。そういって竜也は身体を寝転ばせた。
 王たる者の仕事。それはゴロゴロしながら皆の訓練を見守る事に他ならない。
 どっしりと構えて寝転ぶ様は、まさに王の器であった。

 今回のトレーニングで一番多かったグループといえば【救護班】の面々だ。実に四十六名もいた。
 グループでの行動というよりは個々での動きが多いが、怪我がつき物の山において治療を担う【救護班】の活動はトレーニング参加者の安全を支えるものだった。
「皆が……安全に……トレーニングを行えるように……」
 ヨタカはRing・a・Bellと共にパトロールだ。
 人助けセンサーを用いて空から要救護者がいないか探索する。
 ラクリマは救護班の特設テントで炊き出しの用意を手伝う。別につまみ食いが目的ではないというが、しっかりつまみ食いはした。
 ぼっちな魔王ホロウも特設テントで手伝いだ。指示をだしてもらえるというのはコミュ障にとってはありがたい。ただ失敗続きで、そろそろジッとしてろと言われそうだ。
 走り回って一生懸命に怪我人を介護するのはアメリア。
「ローレットはずっと戦い続ける組織なんだね。凄いねー。
 目標をもって命を懸けて戦うなんてカッコイイ。
 これまでどんなお仕事をしてきたの?」
 なんて聞きながらてきぱきと治療を行う。
 そんなアメリアの姿を眺めるベルベット。一生懸命なアメリアを見て、自身もやる気を奮い立たせる。今年も一杯稼ぐわよ~。
「……現場ではスピードと効率、清潔が求められる。大怪我になればなるほど冷静さを忘れるな。動揺は患者を殺す」
 付きそう詩音にそう言い聞かせながら、大怪我をしたものをその場で手術するアクセル。ギフトによって清潔が保たれるからこその技だ。
 寸分違わぬ手先をしっかりと眺め、詩音は医療技術の勉強を行った。
「怪我した人がいたら声をあげてくださーい!
 ……はぁ、これはけっこうきついや。自分が怪我しないようにしなきゃね」
 アレクシアがマイペースに山を巡回しつつ救護を行っているその上空では、アリスが飛行しながら救護者を探す。ファミリアーも使役して、怪我人を見逃さないように。
「料理の置場所はここで、飲み物は隣に」
 特設テントで、荷物管理や誘導を行う京司。人手はあればあるほどよい救護の場面だ。ちょっとした手伝いが有り難い。
 その横で、レンジーが火を熾しお湯を絶やさず沸かし続ける。湿度と温度を維持し続けて、怪我で倒れた者に温かいお茶を手渡した。
「派手にやったなぁ、オイ。お前はこの赤札持って、あっちな」
 イーディスは多数の患者が出たときに、それを選別し手当の優先順位をつけるトリアージを実践していた。
 サーカスや砂蠍との戦いでも同時多発的に怪我人が生まれる状況はあった。それを考えれば実に有効な訓練といえるだろう。色分けした札を渡して、重傷者から治療をおこなった。
 特設テントで食事の準備をメインに行っているのはサン、睡、シリル、カティアの四人だ。
 その場にある食材で丁寧に一品ずつ作るサン。要請があれば、とは言いつつも手際は実に良い。
 その横では睡が豚汁を作る。
「具沢山で温まるわよ~♪」
 にんじん、ゴボウ、里芋を中心に、実に沢山の野菜と豚肉が浮かび、実に身体が温まりそうだ。
「え……えと……シチュー……いかがですか……?」
 身体が温まるといえば、シリルの作るシチューだろう。山菜を具材にしたシリルのシチューを喉に流し込めば、身体の芯から温まる。寒い雪山において、これほど有り難い料理もないだろう。
「温かいスープもいいよね。ということではいこれ」
 カティアが用意したのはカレーである。カレーは食べ物か、飲み物か。カティアの回答は後者である。
 スパイシーな味わいは、それだけで身体をホットにしていく。
 四人の多彩な食事が、特設テントで身体を休める者達に配られた。
 負傷者をハイ・ヒールで癒やす冬佳は思う。練達の盟主たるDr.マッドハッターが山での修行を勧めてくるというのは、結びつかないイメージだ。
 とはいえ、冬佳が想像するようにマッドハッターも旅人である可能性は高く、そういった文化に慣れ親しんだものならば――想像は容易いだろう。
 真偽はどうあれ、今はその提案に乗り、自身に出来る事をしようと思った。
「結構派手にやってるね。怪我人が出てなきゃいいけど」
 【VS】の攻防戦のフィールドへと足を踏み入れたヨルンは周囲の激戦の痕を見て声をあげた。
 胸に【救護班】のゼッケンを付けているとはいえ、狙われそうである。邪魔にならないように怪我人を探し、歩き出した。
「……はァっ! ページが凍ってめくれないであ~る!?」
 魔導書であるグリモーは雪山の中悲鳴を上げていた。
 救護活動に力を入れようと思った矢先に、自らの身体が凍り付いて必要な情報が読み込めない事に気づいたのだ。
 恐る恐る衝術で剥がそうとするも、ページは無残にも引きちぎれてしまうのであった。破れたであ~る。トホホ。
 オーソドックスな山での修行。それは【山籠もり】に他ならない。
 グドルフの呼びかけで集まった面々はそれぞれが自分にできる【山籠もり】を実践していた。
「よおし、野郎ども。このグドルフ道場によく来たな!
 たっぷり鍛錬していけよ、おれさまはサボってるから」
 鼻をほじりながら寝転ぶ姿はアレだが、しっかりと監督するつもりであるようだ。
「さっそくだけど温泉探しに行ってくるね」
「おう、慣れねぇ山歩きはそれだけで体力付くから、転ばねぇようにな!」
 歩き出したメルティスは早速転んだ。これは少しばかりグドルフがついてやらねば駄目なようだった。
 『破滅を滅ぼす』。
 そんな己の至上命題を如何にして体現するか。
 R.R.は山と一体になるかのように心身を整え、瞑想する。
 破滅への憎悪。これを如何にしてコントロールするか。まずはそこからだ。
「くあぁ〜、畜生ッ! 雪山ッ! ド冬ッ!」
 寒さに弱いキドーは悲鳴を上げながら雪山を走り込む。
 上半身裸のグドルフに悪態をつきながら、しかし付き合ってやるあたり三賊同盟の濃い繋がりが見える。
「貴方の上にいる動くものはどちらに多いですか?」
 段階的な質問も最後となった。幻は無機疎通を用いて”地面”に質問する。こうして砕けた単語にしていけば何れ答えは返ってくるという判断だ。
 無機疎通の成果はともかく、それによって動物たちを見つけ、仕留めることが出来た。
 持ち帰れば、ムーが調理してくれるはずだ。新鮮な山の幸を頂こうとしようか。
 【山籠もり】には女の子だって参加している。
 ミミは早速薪割りチャレンジに敗北したので、マイペースに山歩きだ。
 温泉があるということだったが、果たして本当にあるのだろうか。
「ま、入るかどうかはまた別ですけどー」
 見上げた視線の先に湯煙が見えた気がした。別の方角から声が上がる愛莉だ。
「温泉! 温泉ですね!」
 スキルを駆使して探したかいがあったというものだろう。これであとは山の幸を味わえば完璧だ。
 何処へ向けたか分からないウィンクとサムズアップが輝いた。
「奇遇ですわね、アンシア様!」
 声を上げた悠にアンシアが振り返る。「……何故こうも容易く見つかる?」といった表情で。
「――まあいい」
 と強さを求める悠に同道を許すアンシアは走り出す。
 決戦級の場で走り続けられる体力。まずはそれを付けるのだと。
「ふぅ、やっぱり高地トレーニングはきついね」
 大きく息を吸うも、酸素が薄い。マルクは山小屋の周囲を使って走り込み、帰ってきたところだ。
 そういえば、アンナはどうしているだろうか。山小屋の裏手を覗きにいくと、その姿を見つける事が出来た。
「……意外と、ハードよね。これ」
 斧を振り上げ下ろす。唯それだけの運動だが、それが難しい。薪割りは奥が深いとアンナは感じた。修行である以上キツいのは承知の上だ。多少の無理を通さなければ意味が無い。今一度気合いを入れて、斧を振り上げた。
 薪割りに挑むものは他にも多く居る。
 威降は何度も動きを確認するように斧を振り上げ下ろす。ただそれだけをひたすらに繰り返し、緩急つけて薪を割っていく。ズレがあれば修正し、またゆっくり、そして全力で。
「よいしょっ! ん、はっ! ぇいっ!
 薪を一本八つ割りに〜♪ 縦縦横横袈裟切りえーいっ♪」
 背中から生やした触手も使い薪を割る聖夜。最初こそ快調だが、徐々にそのペースも落ちていって、肩で息をするようになる。
 筋肉を使っているわけではないが、背中が引き攣るような感じに悶えた。
「うーん、やっぱり普段と同じように振っても上手くいかないわ。
 もうこうなったらズィーガーで薪割りしましょう」
「ってオイ。オレを使って薪割しようとするんじゃない」
 不慣れな斧を使うより持ち慣れたズィーガーで割るのが早い、と結は文句をいう魔剣の声を無視して、薪を割っていく。
 薪割りは全身運動だというジェイクもひたすらに薪を割っていく。
 こうして全身を鍛え上げる事は、大口径の銃を扱うときに必要となる力だ。それを意識し、黙々と薪を割っていった。
「たああぁ! とおぉぉ!」
 威勢の良い声で薪を叩きつけるのはココロだ。しかし声とは裏腹に、斧はほんの少ししか上がっていない。非力なココロの狙いの定まらない斧が空を切った。めげるながんばれココロ!
「流石に……慣れてないと上手くいかないもんだね……中々難しいな」
 薪割りの材料作りはスキルと拳武器の併用で上手くいっていた征斗だが、実践する薪割りには手こずるようだ。首を捻りながら、動きを確認し薪を割る。
「――――せいッ!」
 その横で手早く斧を割る透。自前の刀で淀みなく薪を割いていく。と、そこで何かに気づく。
「おっと、音に釣られてやってきたか?」
 現れた熊を前に、薪割り組の表情が変わった。出てきてしまったことが運の尽きという奴だ。
 その日の晩ご飯に数品おかずが増えたのは言うまでもない。
 山小屋周辺では修行に勤しむ皆を応援する者もいた。ニーナだ。
「煌めく カラー 輝く スター みんなに届け えもーしょん ふっふー」
 アップテンポなナンバー幻想アイドルすぴかちゃんの『カラフル☆えもーしょん!』を歌唱スキルとスピーカーボムで歌い上げる。すぴかちゃん大好き女神の歌声に皆のやる気もでるというものだ。
 賑やかしもある【山籠もり】の生活は、各々の目的と共に進んでいく。
 一つの壺がある。いやそれは壺ではないのかもしれない。ただ分かるのはそれに人間が入り込むというのは、異常であり正常ではないということだ。その上その人間達はハンマーを手にその格好のまま動こうとしている。否、動くだけではない。彼等は壺に入り込み下半身が使えないその状態のまま、この雄大なる山峰へと挑もうというのだ。
 【壺登山】。イレギュラーズの中でも一等クレイジーな連中が集まった。
 一瞬の気の緩み、誤算、が積み上げた全てを台無しにする。苦境へと挑む彼等を追っていこう。
 まずスタートから飛び出したアルプス・ローダーはその時点でクレイジーだ。何せバイクのリアタイヤが壺から飛び出して、タイヤがハンマーを回している。力強さだけなら一番だろう。なにせ百七十馬力だ。
 反応化け物なアルプス・ローダーを見に来た灰子は壺に入ってハンマーぐるぐる回すのを見てどう思うだろうか。知りたかった速さはこれじゃない。そんな気もする。
「よはなせんぱいにあいてむをこうかんしてもらったらよくわからないとざんにさんかすることになったまる」
 誕生日おめでとうヴェノム。しかし普通に登山は許さない。JKだろうと何だろうとハンマー振るって登るのだ。大丈夫きっと死にはしないさ。壺が守ってくれる。はず。
 さっそくルール無視してるのはデイジーだ。非力ゆえにハンマーではなくスキルの衝撃で前進してる。
「せっかく山に来ている故、楽しんでいくのじゃ」
 言葉通りこのクレイジーな企画を一番楽しんでいるのはデイジーかもしれない。おやつの焼き芋を食べる時が楽しみですね。
 模範的な壺登山を行うのは企画者でもあるヨハナだ。
「混沌界の壺RTA先駆者として皆さんを導くのです」
 最初の木を越えられない初心者達にアドバイスをしつつ、扇動して先導する姿は実に良い企画者といったところか。しかしRTAって混沌世界に壺登山を嗜むプロがどれだけいるのだろうか?
「下半身使用不可とかね! 私最初から下半身無いからね! 幽霊なんでね!!
 すまんね!!!!!」
 テンション高いハッピーはしかし、ハンマーをぐるぐるめちゃくちゃに振って前進しては二歩後退している。果たして最初の木を越える事ができるのだろうか。
「空がアタシを呼んでるッスよーー!」
 ジャンプと共にギフトで上昇風を起こして距離を稼ぐリョーコ。空中でもう一度風を起こせば二段ジャンプだ。しかし、その先に手にしたハンマー(剣)を引っかける障害物はない! ぐるぐる回すがダメだ引っかからない。あー落ちていく……。
「あれ? 僕の壺知らない? なんか、むかつくくらい有り難そうな壺なんだけど。
 あとハンマーがPKBになってる……なるほど。戦う前からライバルを潰あ、始まってる。
 え、ちょ、待って……!!」
 そもそも片腕だけというハンデを背負ったランドウェラ。スタートから既に棄権が迫っている。片手で登れたら……それは奇跡だ。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
 …………あっ」
 洸汰の気合いも悪くはなかったが、この無慈悲さが壺登山の魅力の一つでもある。さぁ最初からやり直しだ!
 最初の難所の崖の下で、Silk=Tohuが豆腐を配る。
「豆腐を食べて元気に楽しく頂上を目指そーう!!」
 壺の中の豆腐は崩れないのだろうか。心配です。
「今こそワシの往年の力を見せる時!! 重役出陣ぢゃあ!!!
 見よ、このスピード! 見よ、この動き! うはははは! まだまだワシは現役――」
 的確なハンマー裁きでグングンと難所を越えていた元。しかし、その時壺の中から響き渡る戦慄の音。嗚呼落ちていく。腰をやられた爺さんが、空を見上げて落ちていく――
「ははははっ! おら、どんどん進むぞ! 素人だかって甘く見るんじゃねぇぞ!」
 落ちても一切の悔やみを見せず、オラつきながらガンガン進むのはハロルドだ。まさに(ざんげ)ハンマーの申し子。(ざんげ)ハンマーを使わせたら右に出る物なし。聖剣使いではなく金槌使いにしたほうがいいんじゃないか?
 オラついているのはハロルドだけではないガンクもまたオラオラとハンマーを振るって登っていく。
「テコでのぼりゃァいいんだろォ!? ドッセェイ!!!!!
 ハッハー! こりゃ思ったより行けそうだなァ!?」
 余裕の笑みを浮かべているが、大柄のガンクが入った壺が、度重なる落下の衝撃で、今にも割れそうで。ピシリ――終わりとの時が近づこうとしていた。
 苦難と試練の連続。クレイジー競技【壺登山】も見果てぬ終わりへ向けて続いていく。

 【三つ巴の雪合戦】は実に楽しげに行われていた。
「リーン、私が横に回って注意を引く、その隙に当てるんだ」
 リチャード達は大量の雪玉をギフトで用意することができ的確な射撃をおこなう。本気で雪合戦を楽しんでいる形だ。投げつけられた雪を片っ端から落とす小夜達は、後に控える尻尾モフモフを楽しみにしている。
 戦力的に劣ることを自覚するニア達は、兎に角作り上げた塹壕に隠れて逃げ回る心算だ。
 童心に還りつつもイレギュラーズらしい本格雪合戦はいつまでも続いた。
 夜。
 光無く闇をも届かぬ細道で、バケツを被ったミミ・ザ・キャッスルガードが人を待つ。
 闇に誘うことを目的として、ただただ、待ち続けるのだった。
 気合いというなのご都合主義で温泉を掘り起こしたレジーナと幽魅は先んじて二人で温泉を楽しんでいた。
「ふふふ。
 ゆみ、背中を流しっこしましょう。汝(あなた)の肌すべすべね……ふふふ」
(ふ、不穏な……笑い……声と…………洗う……手つき…………こ、こわい……)
 そんな事を思いつつもお互いに背中を流し合う様は仲の良い証拠だろう。ゆっくりと時が過ぎた。
「……何? 自らの思うままにスキルの作れる”アクセルカレイド”、だと?」
 そんな運営にとってコマーシャルになるセリフを言うなんて、使わざるを得ないだろう。
 ラクタのように自分に見合うスキルが見つからないとお嘆きの貴方は、ぜひ!
「えい、やー、とー!」
 ヒーラーだって自衛を頑張るのです。レリアは杖を構えて一生懸命訓練に励むのでした。
 そんな可愛いレリアの横でジェームズが山籠もりに嘆きつつ、火力実験を行う。
 極限までカロリーを消費するその行動中に思い浮かんだのは、
『……練達式のエナジー補給食の味、気になるなぁ』
 だった。あんまり美味しくないみたいですよ。
 【一狼二鷹三海豹】の三人は焼き肉簒奪大会を広く広報する。
 集まったイレギュラーズによる情け容赦のない奪いあいは、しかし怪我人が出る事無く無事に終わった。
「明日もあるからな! 肉を食いたい奴はまた集合しろ!」
 弱肉強食。強い奴が最大限の報酬を得る事ができるのだ!
 『強くなるために近道はない』。強さの極点はコツコツと努力を積み重ねたものだけがたどり着けるのだ。
 そのために自分に必要な者。黒羽は心の鍛錬だと考えた。
 故に、この雪山において滝行を行う。凍てつく肌も心頭滅却すれば無感となるはずだ。
 エリックもまた同じ事を考えて、滝業に臨む。
「まぁ、俺は風邪を引かないから大丈夫だろうがなぁっ。がっはっは!」
 と笑うエリックをみて滝行はやっぱり無理だなと思ったヨゾラは、背中に雪を背負って走ることにした。背中が霜焼けそうだ。
「紫電、そっち行ったわ!」
 VeMP 49の言葉に即座にアレンツァーが反応する。高い反応と機動性を活かして回り込み獣を抑えれば、そこをVeMP 49が狙いを定めヘッドショットによって仕留めた。
 【ビーストハント】の二人はそうして獣をいくつか狩って、余す事無く解体して命を戴くのだった。
「がんばるわ!」
 ヴァイスが意気込む。何を頑張るのかはわからないが、はい、頑張って下さい。
 ある山小屋ではメートヒェンがてきぱきとお世話に精を出していた。
 メイドとしての能力向上。それを目的としたお世話は、実に見事で、山小屋を利用するイレギュラーズの評判は上々だ。
 山小屋の外ではオラボナとナインが打ち合う。否打たれているのはオラボナだけだ。
 回避を目的としたオラボナと、苛立ちを拳で発散するナイン。
 利害の一致した二人は唯ひたすらに攻守を整えて、自己の発散に努めていた。
 【主人公チーム】の四名は皆で協力して雪山を登っていた。
 突然吹雪く世界。突如現れるクレバス。氷岩の落石や、滑るアイスバーンの踏破。雪山は死と隣り合わせだが、四人であればそれも怖くはない。
 慎重に、そして黙々と山を登った。
 クリファセフィラの前を下半身を壺にいれた連中が通過していく。
「わからない、何をしているのか理解できません……」
 見なかった事にして隅っこでジッとする。もう枯れるのはイヤだとふるふる震えた。
 飛んできた蝶が蜜を貰わずスルーする。可哀相な貧相な花である。
「くぅ……のんびりのんびり……してたら若い子に置いてかれちゃうな。
 頑張ろう……」
 ソロクライムを敢行する冥利が先を進む面々を見て息を吐く。
 年齢のことを考えれば、無理せずマイペースに進みたいところだが、選ぶ道は敢えて獣道。頑張っています。
「ほらほら、走る、走る」
「ふええっ走るからやめるのじゃああああ!!!!」
 ギフトのフェザーリングでびりびりとさせながらシャルシェレットとクリロの二人が雪山を走る。
 きっと美脚になるはず……浮腫むかな? うーん、頑張って!
 シャルシャレットの邪悪な微笑みにクリロは涙を凍らせながら走るのだった。
 鎌である所のサイズがテテスとともに鉱脈を探す。
 素材採取という面白そうな目的が一致した二人は、鉱石の詰まってそうな岩を見つけては、採掘を行った。
 サイズが堀り、テテスが素材を吟味する。上手く役割分担できた二人は効率よく様々な鉱石を見つけたようです。二人で分けるには十分量だね。
「って、うぉぉい!? 熊とか想定が……いでもねーけどなっ!」
 現れた熊に即座に対応するピット。しっかりと緊急事態に対応できている。同時、銃で撃ち抜くという訓練もしっかりと行えているようだ。
 奪った命は有り難く戴こう。
「おばあちゃんは魔女よ、だから神秘力を向上させたいわ!」
「私は特に鍛えることに執着はないのだけれど……わかってる付き合うよ」
 ジェーリー達は、そうして二人で魔法の訓練。
 魔力を練り上げ、自身の神秘的能力を開花させていく。ジックリと、一歩一歩成長していくのだ。
「ふむふむ、ここにはこんな動植物があるんだね」
 ニーニアは一人山を歩きながら地図を作り上げていた。
 マッピングのギフトを持つ彼女に取ってみれば、複雑な地形の山に置いても迷う事無く進み続けられる。
 そうして出来た地図はファミリアーたちに運ばせて、イレギュラーズに届けられるようだ。
「寒い! いえ暖かい!
 うぅごめんなさい、やっぱり寒いです……!」
 降り積もる雪山の中、打ち込み稽古を繰り返すすずな。
 寒さに負けず、精進あるのみ、だ!
 エンヴィが舞い落ちる木の葉を打ち抜いていく。その見事な射撃をクラリーチェは目を細めて見ていた。
「……木の葉が途切れたわ……とりあえず、一旦休憩かしら……」
「ぴんと張りつめた緊張感がこちらにも伝わって来るようでした」
 お茶を差し出し、緊張のとれたエンヴィと共に休憩する。自身の訓練はまた今度。クラリーチェは、この時間を楽しむ事にした。
 ユウとセシリアは雪山にいる上位精霊を探して、中腹の秘境にまで辿り着いていた。
「ああ、本当にいたじゃない。よろしく私も貴方と似たもの同士よ」
「わぁすごい。氷の女王みたいな感じだね」
 精霊疎通で挨拶を交わし、山に立ち入っているイレギュラーズの事を説明したり。
 友好的な上位精霊は、二人と気さくに話し合い、更に奥の氷の洞窟へと案内するのだった。
 ティアが大小色とりどりのボールを上空へと投げれば、遥か離れた超射程より弾丸がボールを打ち抜く。
 ゲーム感覚で行われる的当ては、狙撃の腕を鍛えたいというミアの為に行われるものだ。
 感覚の研ぎ澄まされたミアは見事な射撃を見せ、ガッツポーズ。
「うん、流石はミアだね」
「にゃふふふ。
 社長をいっぱい褒める……の」
 ご褒美に撫で上げられればご満悦だ。
 自らの役割を回避盾と見定めたラノールはより実戦的な訓練をするために山の獣を呼び寄せる。
「よし、さっそくきた……お、多くないか? 多くないか!?」
 現れた数十の獣を前に、回避し続ける事は果たして出来るのか。【救護班】が何かを察知したかのように現れるところまでがお約束です。
 多くの参加者を見て気合いを入れ直すハルは、スニーキングの練習として雪と同化することを選んだ。
「ふん!」
 身体に雪を付着させるために真白な雪へと飛び込めば、そこは雪庇であって――
 黒い服のハーモニアは盛大に転がり落ちていった。どこまでも、どこまでも。
「はいそこの素敵なレディ!!
 ボクと練達さんのVRで素敵な夜景でも探しませんか!!!!!!!!!!」
「はわ。はわわ。
  私なんかそんなんじゃないです! うーじゃす!」
 ぴゅーっと走りさるレニンスカヤ。置いてかれたポチはしかしめげない。
 次のブルーブラッドの女の子を探して、また山を駆けていった。
「死因。死因はそう、恋人と繋いでいたザイルが切れたんだ……あれは、そうきっと……」
「うーん結構ヘヴィ……」
 霊魂疎通でその辺にいた死者の霊魂と話すナキは、思った以上にヘヴィな内容に異が重たくなった。
 しばらく話したあと、なぜか感動した霊魂が成仏したがったので、しっかりと成仏させてあげたのでした。

 その山小屋の中には死の臭いが充満していた。
 【闇鍋】。開いてはいけない致死級毒物が煮え立つその鍋を五人が囲っていた。というかもう二人を除いて皆口から何かを零していた。
「ガハァ!? ……最近思わぬ出会いばかり……なの……」
「……嗚呼、死んだお祖父ちゃんが川の向こう側から手招きしてる……ここは三途の川?」
「……パンツ万歳ィィィィ!!!」
「というかね、毒耐性付いてるからか前回みたいに気絶したりしないよ!
 これ超絶不味いけど完食しないといけないの? マジ?」
「皆さんと日の出食べる鍋はいいものです」
 黒くうねった何かが、鍋から這い出てこちらを見ていた。
 深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
 雪山の中、ぷんすこ怒っているのは気象衛星ひまわり30XXだ。
 天候、雪。それしかいえない事に、それはもうご立腹なのです。
 腹いせにそこら辺を歩いてるイレギュラーズを徹底的に野次r……応援しだした。
「――へなちょこ!」
 ふぅ、すっきりするのです。
『無理しすぎは良くないの。
 休むべき時にはしっかり休むといいの』
 Loveは見かけた疲労してる人を癒やして回る。みんなを治療して、回復精度も上がればこれ以上のものはない。
 惜しみなく、回復を行い続けた。
 【VS】で戦う者達の動きを悉に観察するローゼス。
「まるで実戦よな、だが、そうでなくては意味がない」
 前衛を不得手とするローゼスは、だからこそ共に戦う者達の動きを知ることで、実戦におけるフォローができると考えているようだ。集まる情報に満足し「フフ」と笑みを浮かべた。
 アクアと葵の二人は互いにスキルを弱めて技を出し合っていた。
 軽めの演習。しかし目的意識はしっかりと。
 蹴り込んだ葵のボールが放物線を描いてアクアへと迫る。
「……うわわわ! 速い、避けなみぎゅっ!?」
「おっと、命中してしまったッス。大丈夫ッスか?」
 怪我にだけは気をつけて、二人は遅くなるまでスキルの練習をするのだった。
 植物との相性が良い事を自覚した政宗(透垣)は植物の多く群生する場所へと赴き瞑想に励む。
 魔力を練り上げ、魔力路を広げるように押し出す。
 効率を求め、優しく、解きほぐし流れるように。
 静かな時間がゆっくりと進んでいった。
 そのロッジではドラマの鼎が読書に励んでいた。正確に読書を楽しんでいたのは鼎であって、ドラマは魔導書の解読作業であったが。
「そういえばもうすぐグラオ・クローネですか。またディオーネ図書館にお邪魔できるよい機会です」
 魔導書館の蔵書には興味が尽きないばかりだ。ふふと頬が緩む。
 さて、そんな新たな書物に行く前に、目の前の叡智を読み解いてさらなる秘奥を覗くとしよう。
 静かに頁をめくる音がロッジに響いた。
 リンネ、ことほぎ、ライセルにノリア、そしてルチアの五人は、特に示し合わせたわけではないが、共に行動していた。
 何をするかといえば、トレーニングを行うイレギュラーズの観察だ。
 高見の見物――しかし見たものはかけがえのない血肉となる。
「おっと、結構エグい連携するな。あれは初見じゃよけられねーぜ」
「どのポジションも的確に動いている。見習わないと」
 ことほぎとライセルが【VS】の面々の動きを評しながら視線を侍らせる。
 そんな面々の感想をメモしていくノリア。横ではルチアとリンネがふむふむと自分の動きに落とし込もうと真剣に眺めていた。
 五人はそうして吸収し経験値を高めていく。こうしたトレーニングも当然アリだ。
「うおおおおおおおおおおおおお!!! 頑張れ私!
 イケる! イケるわ!」
 秋奈はおぜう様とのキャッキャウフフを目指して張り切っていた。まあおぜう様は療養中ですけどね。
 テンション高い秋奈には黙っておきましょう。頑張れ秋奈。すごいレベルが上がっているぞ! カンストしたらきっとキャッキャウフフが……あるかなぁ?
「ところで何しに来たんだっけ」
 テントを組み上げたところで結乃が言葉を零した。
「えっと……確かとれーにんぐ、という話だったかの。山登りの説明しかされなかった気がするんじゃが」
 華鈴はそういうものの、具体的なトレーニング案は出てこない。まあ山登りも十分トレーニングと言える。
 と、いうわけで夜はカレーだそうです。二人は仲良くカレーを作って山でゆるキャンと洒落込むだようですよ。
 基本は大事。
 ということで明日は素振りと抜刀術の練習だ。
「目指すは百回、えいえいおー……でございますっ」
 体力が尽きるその時まで、黙々と練習は行われた。
 異質なメンバーが集まった【魔王城】では虫取り合戦が行われていた。
 何故虫取りなのか。それは誰にもわからない。フィーリングである。
 各々得意の武器(ギフト)やスキルを持って手当たり次第に虫を集めて捕まえる。それはもうウジャウジャグネグネと多くの虫が集まった。
 それはもう、虫嫌いな人が見たら卒倒してパンドラが削れるような、そんな光景の中、【魔王城】の面々は飽きるまで捕まえた虫自慢をするのだった。
 冬山の恐ろしさを知るルフナは、なんでこの時期に山に入るのかと、憤りを感じていた。
 自然の恐ろしさは至る所に潜んでいる。
「あー、はやく帰って寝たい」
 ぼやきながら、警戒を高めて登山は続く。
 エレスチャルはダイエット目的での参加だ。ちょっと気になってきたお腹周りと足回りをスッキリさせたいのだ。
 また美味しいケーキを食べるために。頑張ってダイエットを敢行する。
「いらっしゃいませ。これ粗茶と焼き芋のサービスです」
 簡易休憩所を作り上げて道行く人にサービスを行う千鳥。
 サボりたいという割には、熱心に働いているようにも見える。家具とかまで作って、十分な運動にはなっているような?
「ダンスの相手をお願いします、でも、見惚れると怪我をしますよ?」
「無骨な舞いしかお見せできませんが、良ければ一曲お相手願います」
 【乙女たちの饗宴】。互いに魅せる戦闘行動は見学する者達の目を奪う。
 負けたら晩ご飯を奢る。そんな些細な見返りを求めて本気に舞う両名。
 互いのリズムが、しなやかな肢体をさらに魅力的に輝かせていった。
「オレはクマと戦いに行こうとオモウんだ」
 そういって熊対策に乗り出したイグナート。熊にも熊の生活があり、それが脅かされると思うから襲ってくる。
 そういうすれ違いをなくして極力犠牲を減らすのだと、動物保護活動を行いながら山を駆け巡るのだった。
 戦う力のないメイドはメイドにあらず。そしてメイドにミスは許されない。
 そんな持論を掲げるヘルモルトはメイド力向上に力を入れる。
 目指せワンランク上の生活。山の中にあって、快適空間を提供するのだ。
「がんばれ、がんばれ」
 その応援は一部の人が喜ぶのでやめましょうね。
 平均年齢三十オーバーの四人組がぴょんぴょん跳ねて山を登る。
 【うさぎ跳び隊】の面々も些かクレイジーさを感じさせるが、それ以上に彼等の会話がクレイジーだ。
「メンタルの修行として語尾に「ぴょん」か「うさ」を付けて喋る事! 異論は認めないぴょん!」
「せっかくだから、みせてやるよ……これが幻想イチセクシーなうさぎ飛びだぴょん★」
「僕も負けないぴょんっ! がんばるうさ〜!」
「次回こそは俺が修行メニューの決定権をもらうからな。覚えてろ……うさ!」
 もう一度言う、平均年齢三十オーバーの面々である。なお上記のセリフは恣意的な抜粋であることを記述しておく。
 【虎頭蛇尾】の面々は揃って登山を行っていた。
「全く、何故私がこの様な事をせねばならんのか……」
 アレフが愚痴をこぼすも誰も聞いていない。
「ほらほら、イグニスさん、バルバロッサさん。頑張って、颯人さんが前の方で立ち止まって見てますよ」
「く、くそったれ……何で俺達以外は全然平気そうなんだ……?」
「そ、りゃあ……普段からの鍛え方だろうよ……ぜえ……何気に辛いな……」
 座り込んでへばるイグニスとバルバロッサ。
 前を行く千歳と颯人が目を細めて二人を眺めた。
「楽しそうね、二人とも」
 奏がティスタとヴィエラに話しかけて、ヴィエラが「こんな雰囲気になるんじゃないかと思った」と肩を竦めた。
 セオドアを引っ張る侠もいて、実に賑やか十一人の登山はトラブルもなく進んだようだ。

 山林の奥で、女は文字通りに地を這っていた。
 喰らえるものは何でも喰らう。獣が在れば即座に捕獲する。
 飢えたからだを満たすために、求め。求め。
「ひぇ……なんかすごいの見ちゃったんですけどぉ……」
 迷い込んだギギエッタは、蠢くショゴスを青ざめた表情で見送った。襲われなくてよかったですね。
「雪玉を作りつつ、精密射撃で打つべし! 打つべし! う つ べ し!!」
「……ってええええそんな速さで雪玉を投げられたら返せないでござる……!!」
 一心不乱に投げつけられる雪玉に、湊は避けるので手一杯だ。
 提案したのは自分だと言うのに、これでは雪合戦ではなく雪弾避けに他ならない。
「避けまくるでござるうぅうぅぅうあうあああああ!」
 湊が雪まみれになったのは言うまでもない。
 【そうだ、山を登ろう】。
 そんな提案で登山に挑む四人。
「この山を登れば私に徳が積まれ新興宗教が成功するとお告げがあったのです。
 かみさまがポテチを食いながら言っていたので間違いありませんよ?」
 そんな巫山戯た理由で集められたのか。おいおいと思いつつも四人で何かに挑戦するというのは良い経験だ。
「いいこと? 自分で山に登りなさいよ。
 私たちは力を貸さないんだから」
「言ってるそばから背負う事になっているんだが?」
「こうでもしないと皆さん一緒になって何かしようとしませんシ。
 ワタシは楽しいことが優先なのデ、全然いいのですヨ。
 だから皆さン。
 あんまりティアさんをイジメないで上げてくださいネ」
 和気藹々(?)な四人の登山は続いていく。
 思い返す恐怖。もう二度とあんな思いはしたくない。
 そのために、エーリカは精霊へと語りかける。どうか、力を貸して欲しい、と。
 ねがいと祈りを柔らかな唇に乗せて。
 きっと彼等は力を貸してくれる――
 寒空の中熱心に魔方陣を書くリーゼロッテ。
 それはもう寒さで色々失敗したりもしたけれど、色々対策をしてみればやればできるというところだ。
「やっぱりわたしってば未来は無敵の魔女なのよ!」
 それくらい前向きの方が芽は出やすいはずなのです。
 自らの心に弱気の影を見るアマリリス。
 逃げたい。
 相対した魔種を思いだし気持ちが折れ掛かる。
「あまり辛い顔はするな。
 神様とやらが悲しむ」
 連れ添うレンの言葉に、頭(かぶり)を振ったアマリリスは自らの背負うべき責任を思い出す。
 個人の感情を捨て置くその精神は危うげな色ももつが、強くある内は大丈夫だろう。
 彼女には彼女を支える多くの仲間がいるのだから――
 一人手にした武器カグツチとの対話を試みる焔。
「……こっちの世界でもね、お友達とか、守りたい人達が出来たんだ」
 その人達を守り抜くために、どうか力を貸して欲しい、と。
 手にした槍は応えるように、仄かに熱を持った。そんな気がした。
 イレギュラーズにメイドは多く、アンジェリーナも例に漏れず皆のケアを行いメイド力を高めていた。
 テキパキと必要な物を用意する様は実にメイドである。
 空いた時間に行ったナイフ捌きの練習で、護身もバッチリ……かな?
 雪山サバイバルに臨む柴山さんは、山の食材を現地調達し、胃袋を満たしていく。
 胃袋を鍛えただけ柴山さんは強くなると言うが……果たしてその成果はでるだろうか。
 非常食とされた野ロリババアが、嗄れた声で鳴いた。
「か、帰ろう? ね、アニキ、帰ろうよ! 死んじゃうって! この山寒いよー!」
「帰りたくてもこの吹雪じゃなぁ……まったく来た道がわからん」
「えぇー!?」
 軽い気持ちで山に登ったケドウィン達は、まさに遭難の危機に陥っていた。
「まぁ歩いてれば誰か見つかるだろ。ほらいくぞ」
「うぇぇぇ……死んじゃう、死んじゃうよぉ」
 舎弟のロルの泣き叫ぶ声だけが、雪山の空に空しく響いた。
「はいぱー! すーぱー! でんじゃー! たーのしー!」
 イマジナリーフレンドに話しかけながら矢鱈目鱈に剣を振り回している絵里。
 かなり危ない人になっているせいか誰も近寄ろうとしない。
 ただただ、絵里の周囲が微塵切りにされていくのだった。自然を守ろう。
 召喚されたその時を思い出す。もし同じ情景に身を滑らせたのならば、元の世界に帰れるのではないか。
「万が一叶ったとして、それがどれほど不義理かなど、わかっていように、な」
 無理だとわかるだけでいい。そうすれば決意は固まるのだから。
 エクスマリアはただ一人、山を登る。
 対極的な姉妹はみっちりとトレーニングを行う。バテそうな姉がフラフラと素振りをやり終える。
「はぁはぁ……お、終わりました……はぁ。
 休憩の後……え? 手合わせ!?」
 無理とは言いつつ、妹エレンシアに言われればやるしかないのだ。
 あっという間に終わった休憩。トレーニングはここからが本番だ。
 雪の積もる山岳地帯。思い返せば”あちらの世界”の北方にもにた山があった。
「あそこもなかなかに寒かった」
 素振りを終えたエリシルは、焚き火のそばで、一人思いを馳せて言ちるのだった。
 ギアタイム達は狙撃合戦に興じていた。
「って、きゃっ! 今の光何、何? ふえぇぇぇ……」
「イタズラ? そんなの後にしなさいよ、ランプが驚いて泣いちゃったじゃないの」
  てへぺろ、っとオデットが謝りながら的を射貫いていく。
「負けてられないわね。ズルしたって勝たせてあげないんだから!」
 仲良し三人組はそうして切磋琢磨していった。
「ふぅ……やればできるものね」
 小さなかまくらを作り上げて満足下に息を漏らしたはぐるま姫。
 小さな身体故の苦労も、達成出来れば報われるというものだ。
 決して遊んでいたわけではない……はず。
 サブリナ達は山を使った持久走だ。
 デッドウェイトを増やして負荷を掛けながら、自然の障害物を乗り越え走る。
 何周も走れば、それだけで体力が付くというものだ。
 持ち込まれた練達製のトレーニングマシンを前に利香が武器を振るう。
「やってやりますよ! 私は! 負けませんから!!」
 マシンの反撃を躱しながら実戦さながらの戦いを見せる。これならば上達も早いだろう。
 【月夜二吼エル】の三名は仲良く雪だるまを作り、かまくらも上手に作り上げていた。
「ほらほら~、お餅がぷっくりとふくれているわ~」
 出来上がれば中でお餅を焼いてのんびりタイムだ。
「火には気をつけるンだぞ」
「……このまま崩れて、皆で埋まってもシャレになるまい?
 ……いや、或いはそれも一興かね?」
「んふふ~、それも楽しそうね~。
 さあ、皆でお餅を食べましょ~」
 頬張る餅がとろりと伸びて。冷たいかまくらの中がじんわりと温まっていった。
『お別れの予感がする』
 その言葉をルアナは口にすることは出来なかった。だから代わりにこう言葉にするのだ。
「ルアナはね。おじさまを守れるくらいに強くなるよ!」
「――そうだな、吾輩を超える位強く……」
 元の世界へと帰るその日まで生き抜くために。二人のトレーニングは続いていく。
 『天翔る彗星』。二人で紡いだ大魔法。これをもっと凄い物にする。
 二人ならきっと出来るとサンティールは信じている。
 重ねた杖と剣の切っ先に魔力が集まり輝いた。
 願いを空へ――もっと、もっと高見へ!
 雪山に光が降り注いだ。
 或る山の山頂。
 輝かしい光が山脈を包み込もうとしていた。
 豪斗のゴッドオーラのシャインは、祝福のサンシャインとなってイレギュラーズを照らす。
 ――幸あれ。
 誰かの呟きが聞こえた。
 奇妙なカボチャ頭、レアはイレギュラーズに食事を作っているようだ。
 カボチャ料理を受け渡す様は、アンパンでできた正義のヒーローが自分の顔を分け与えるようでもある。
 なお、カボチャは取られると死ぬらしい。皆気をつけてね。
 【救護班】とは別に辻ヒールを行うゲオルグ。
「よし、これでいいだろう」
 今日三人目の要救護者を見つけて、治療を行う。
 迅速に行われる治療に、感謝の声は絶えなかった。
「……力使うの嫌なんだ。だって誰かを傷つけるんだよ?」
 半身に愚痴るようにいうスピカ。
「ハイハイ。元の世界での力は全く使えないってのにお人よしすぎね? お前」
 そう言って手に入れていた武器を渡す。
 元の世界に帰るその時まで、今は生き抜く事が大切なのだ。
 覚悟を決めたスピカが、武器を構えた。
「固く締まった肉を突き込んで解していくのは気持ちいいんだよな。
 さぁて、いっちょ夜の特訓といくか!」
 いつも言葉が足りないO.R.C.だが今回は本当に足りていない。
 いかがわしい意味はないです。本当です。
 【かまくら】の面々が一生懸命にかまくらを作っていた。
「んもぉ、黒薔薇ちゃんも作業をして下さいな!」
「私もやれって? い、嫌よ! 冷たいじゃない!」
「雪を固めてー、水をかけてー、積む……っと。
 よいしょっと。隙間に雪を詰めて…ぺたぺた」
 ワイワイと賑やかに雪を積み上げ固めていって、そうして見事なかまくらが完成する。
「できたー!」シロが声を上げると同時、紅薔薇も声を上げた。
「ふぃーっ!可愛いのが出来たっ!」
 そこには可愛い雪だるまの姿。見事な出来映えです。
 六人はそうしてかまくらの中に入って、ジオドリクの素敵な歌声を聞いてすごす。
 絆が深まる、そんな気配を感じる六人でした。
「人生とは! はい、皆一人ずつ答えて!」
 【人生峠組】の面々が人生を語る。
「人生とは、愛の旅路です♪」
「人生? んなもん考えても無駄よ! 人生体当たりから!」
「人生は戦いの連続と聞いた事はあるのです。要するに戦争なのでは?」
「人生か、過去の記憶が無い私ではあるが過去よりも未来を探す物だと思っているぞ」
 ようするに、人生色々なのです。
 歩き出した【人生峠組】。仲良く手を繋げば――
「わたしたち家族みたいだね!」

 山の麓から始まり、なぜか捨て置かれた家具や建物の”山”を乗り越えて、【壺登山】もいよいよ終盤だ。
「上り最速の称号はうちのモンや!」
 繰子の入る『なにわ』の白黒ツートンカラーの壺が見事なドリフトを決めながら山を登っていく。壺登山でドリフトとは果たして如何なものか。
「火力とは即ち、滅却という名の悲願を成すが為の『速さ』なのです」
 反応ばかりが早さでないと証明するためにクーアが空を舞う。その機動を描くように火炎瓶が爆発して火をバラ撒いてく。あらぬ方向に飛び回るクーアは山火事に気をつけろ!
 山頂近くまで登り詰めて、休憩がてらゼシュテルパンを咬む灰。疲れからか故郷を思い出して遠くを見る。その視線の先では縄文土器に入ったリナリナが、「キビシイ! キビシイ!」と叫びながら落下していくのが見えた。この先、まだ苦難が待つな……と、灰は覚悟を新たにするのだった。
「よし、ロープを通したぞ。通っていいぞー」
 サンディが通り道にロープを結んで、進行難易度を下げる。後に続く女性陣がこれ幸いとばかりにロープを辿った。実に女性に優しいムーヴだ。
「爆発! ジャンプ! やっほ――ヾ(≧▽≦)ノ――!!」
 そんなロープを無視してQ.U.U.A.が自爆スイッチで爆発しながらくるくる回って大ジャンプを見せる。
「わ、わーこっちこないでくださいー! ……ふー、避けれた」
 Q.U.U.A.の体当たりを喰らいそうになり必死の回避を見せたヨハン。一息ついたところで、さて山頂ももうすぐだとハンマー振るって持ち上げて――その時ハンマーの掴んでいる感覚が消失し――!
「おちっ……! 落ちるぅー!!」
「おっと大丈夫っすか」
 ぴゅーと落ちて雪の中に見事埋もれるヨハン。それをレッドが見つけてロープで引っ張りあげた。スタート地点まで落ちなくてよかったですね。
「うぉぉーもう少し、もう少し!」
 零がフランスパンをかじりながら最後の急斜面を我武者羅に駆け上がる。つかみ所の無い雪山の斜面。何度となく落ちるが、此処まで着たからにはゴールを目指さなくては嘘だ。渾身の力を籠めて、自らをひっぱりあげれば――
「えひひ、やればできるじゃないですか……!」
 辿り着くゴール。リタイアする物も多い中企画者ヨハナを始め多くの物がゴールした。『ヨハナの名前を間違えました』と立て札を持つエマも、遂にゴールへと辿り着いたのである。
 感動のゴール。すべての苦労が報われる瞬間。そしてそこで知らされる最後の試練。
「それじゃこのアンテナのてっぺんまで登って宇宙(そら)へと――行きましょうか」
 いけるわけがない! ないが! 壺登山の最後は宇宙(そら)なのだと決まっている!!
 不可能への挑戦。【壺登山】の面々の戦いは下山するその時まで続いたのだった。
 【山籠もり】の面々の生活も大分熟れてきた頃合いだ。
「今日は何羽狩れるカナ」
「昨日はボウズでしたからね。今日は大漁を狙いたいです」
 ジェックと孤月は自然に潜んでの動物狩りだ。射撃精度を上げつつ、晩ご飯を豪華にしたい心算である。
「瞑想――それこそ至高の精神修行でござる…………Zzz」
 瞑想に挑んでは即座に眠りにつく咲耶。岩の上というのはそんなにも落ち着くものなのだろうか。
「オーホッホッホ! 掘れます、掘れますわー!」
 山の中ではリアナがいつまでもドリルを回し続けていた。掘削し続けた結果、色々と出土してはいけないようなアイテムが見つかったりしたがお構いなしだ。そろそろトンネルになりそうです。
 ギフト制御の為に視線を閉じた閠にグラーデが指南する。
「死骸盾による防御を上手く制御できれば、死霊弓による攻撃も上手くいくようになるだろう。一つ実践してみるか」
「お願いします」
 【山籠もり】で出来た一つの絆というところだろう。
「んんー! 筋肉が感動に打ち震えてますねぇ!」
「順調だゼ!」
 薪割りの様子を見に来たらパズズが薪を割ってサムズアップを決める横で、武が股間の益荒男棒を雄々しくしながらマッスルポーズを決める。実に暑苦しい。
「――こんなにゆっくり過ごすのは久しぶりだね」
 山の中で一人瞑想するウィリアムも、ゆっくりとリラックスできたようだ。
「こんなものか」
 薪を拾い上げたリュンクスは背負子に乗せると山小屋へと引き返す。多くの薪割りの材料はこのリュンクスが集めていた。何日も山を歩いたことで、かなり足腰を鍛えられただろう。
「ざーんげ(懺悔)、ざんげ(懺悔)。ざーんげ、ざんげ。ろっこんしょーじょうー(六根清浄)、ろっこんしょうじょうー(六根清浄)」
 童心に還って歌を歌いながら山を走る焔珠。熊でも出てこないかと言う焔珠に隣を走るアルテミアは「猪の方が美味しいのじゃないかしら」と獣の出現を待ち望む。
 熊でも猪でも、冬山の鍋は美味しそうですね。
 そんな山の食材をどう下拵えしたものかと、頭を悩ませる勇司。
「こんな環境だからこそ食べるモンはちゃんとしたいってところだが……」
 サバイバル知識も活用し、美味しい物が食べられればよいですね。
 山小屋の外で、清楚に美少女が正拳突きを繰り返す。
 美少女の極致へと至るため、百合子は淑やかに、自問を繰り返しながら、絶え間ないルーティンを繰り返す。美少女、清楚、白百合、殺戮。美少女力の調整は下山するその時まで繰り返された。
「救護班通りまぁーす! お怪我がある方はオレンジポニテのフラン・ヴィラネルまでどうぞー!」
 フランが自分の名を売りながら救護活動に精を出す。
「冬の雪山なのに無理する人いるんだね……本人が楽しいならそれでいい……のかな……?」
 隣では彩乃が無茶な行動を取って怪我した人に疑問をもちつつ救護を行う。
「この程度ならば、簡易的な治療で大丈夫でしょう」
 山は下山中の怪我も多い。麓まで持つように治療をしたモルセラは、そうした怪我人を探して歩く。
「誤って自分が要救助者にならないよう、注意しなければ!」
 雪山初挑戦のイースリー・ノースはそう言葉にしながら救助者を探す。【救護班】の仲間は多い。一人で無理なら仲間を呼ぶ事も視野にいれていた。
「やっぱり壺に入って怪我する人がでましたね」
 スペラはそう言いながら【壺登山】参加者を癒やす。リタイアを勧めるその頭上から新たな落壺者が――! パンドラが削れる音がした。
 嘴の元に集まった面々が、【救護班】のテント内で忙しそうに治療を行う。
「腹減ってんならあっちだ! 怪我してんなら見せな! 俺みてぇなチンピラに治されるのが嫌なら怪我するんじゃねぇぞぉ!」
「冬だからって水分補給忘れちゃダメだぞ。がう!」
「じいじ、新しい要治療者が来たよ」
「ああ、それじゃホットチョコレートでも淹れようか」
 四人はそうして手分けして、トレーニングの終わりの日まで救護活動に務めた。
「あっちに二名怪我人がいるの、ね。ありがとう」
 ファミリアーの小鳥からの情報にお礼を言いつつ、メイメイが救助に向かう。
 その上空ではクレッシェントが、急を要する要救護者の元へ、急ぎ向かっている。
「げふっ、ごほぁ、ぐ――
 ……ゆき……つめたいのです。
 あれ、あかいゆきもあるのですね。めずらしい」
 珠緒が血を吐いて倒れた。蛍が飛び上がって声を上げる。
「って血がーーーーーーー!!!???
 きゅ、救護班ー!!
 救護班早く来てーーーーーー!!!!」
 救護班はお前だ。頑張れ蛍。死ぬな珠緒!
「あまり無茶をするものではないぞ」
 士郎が怪我人を癒やして一言。トレーニングなのだ、無茶をするときではないのだと老婆心乍らに伝える。
 その横でポシェティケトが、
「みんな、たくさんがんばっているのね。
 とっても偉いわ。お疲れさま!」
 と激励していた。そんな事言われたらまた頑張ってしまいそうですね。
「そこから先へは、進むべからず。己の装備を今一度確認するがよい」
 マスターデコイは遭難しそうな未熟者を諫めるように注意し、遭難の予防に努める。この活動によって多くのイレギュラーズが遭難せずに済んだのは言うまでもない。
 空に流麗な曲が響き渡る。Lumiliaの演奏は、トレーニングを行う者達の時報となっていた。朝から訓練を行っていた者は拠点へ帰り、夜から動く者は拠点を出発する。
 時間の感覚を忘れがちな訓練風景に欠かせない一曲となっていたのだった。
 【VS】の攻防はまさにクライマックスに向かっていた。
 二勝二敗。共に引けぬ最後の一戦。優位を取る防衛側の防御を打ち崩せるか否か、勝負の分かれ目である。
 攻撃側の要は【イルミナティ】の九名だ。アインザームを中心とした、軍隊前とした部隊行動は高い連携力を見せる。
「非力なれど数の力と連携を見せるとしましょうか」
 フラウナハの煙幕から始まる連携は勝ちを拾った妙手であり、当然防衛側はこれを経過する。
「来るわね! こっちだって!」
 エルメスがジェットパックで姿を消す。これもまた防衛側の対抗策であり、ここから始まる封印によるスキルジャミングが攻勢を散らす。
「流石は強者揃い、一筋縄ではいかんな……!」
「己は倒れ難いのが強みなのでな……」
 汰磨羈の言葉にグランディスが返す。前線での攻防は押しも引かれぬ状況にある。
「陽動? 捨石? 上等だろう! 今こそ奮戦するときだろうよ!」
「無理矢理来る気かぁ……! そうはいかせないぞ……!」
「援護するよ。空中からなら押さえられる」
 マキーニが派手に突っ込めば、それを阻止せんと、ヨルムンガンドとェクセレリァスが防衛ラインを一歩押し出した。
「すごい攻防……初陣でここに入っていくのは何所か緊張してしまうのだけど――」
 イレギュラーズになって初めての実戦形式の戦い。カレンはスカートをつまみ上げ優雅に礼をすれば戦いに防衛側として介入する。
 その動きに貴道も応じる。
「HAHAHA、ヒーローは遅れてやってくるのさ!」
 攻撃側での介入。こうして人数を増やした【VS】は更に戦いを加速する。
「さて、この挟撃にどう対応するかな」
 背後より忍び寄ったラルフがメギドイレイザーを放つ。この動きに呼応して、太極がラルフの幻影をかぶせたデコイを生み出した。
 前方からメギドイレイザー発射の気配を見せるデコイ。しかし実際は背後から放たれる。一瞬の判断の遅延が、防衛ラインに亀裂を生み、一転攻勢、攻撃側が一気に前にでる。
「なるほど、このタイミングで前にでる。『たちまわり』というやつか」
 攻撃側に参加するリジアも攻勢を感じ取って前にでて、一気に防衛ラインを押し入った。
「これ以上は進ませませんよ」
 鶫の火力支援が攻撃側を襲う。だが、攻勢にでた攻撃側の槍のような突撃を防ぐには至らない。
 隠れ潜んでいたるるとも故郷の星でピカーッとして目くらましするが、やや力不足だ。
「負けるかよぉ……!」
 最後の一線を踏み止めるゴリョウ。多くの攻撃を受け止め、防ぎ、耐えるもついに力尽きる。
 防衛ラインを崩した攻撃側の勝利が決まった瞬間である。
 攻撃側の三勝二敗。実に拮抗した模擬戦だったと言えるだろう。見学していた者達からも拍手が起こった。
 【鬼ごっこ】も戦いは終盤となっていた。
 幾人の逃走者が捕まるも、未だ逃げ続けているものは多い。最後の狩り立てを追跡者が行うところだ。
「ミ ツ ケ タ……」
 目をギランと輝かせて依が同じ木の上にいた颯姫に襲いかかる。
「おっとそうはいかないよ」
 そこをリェーブルが名乗り口上で注意を引きつけ、得意の種で煙幕を生み出した。
「私に捕まったら、この雪山より寒い冷気に包まれることになるよ? ふふ」
 微笑みを浮かべながら雪山を滑るように軽やかに走る氷彗が動き出した逃走者を追い詰める。
 その横では銀とティスルがかくれんぼよろしく雪の中に潜んで、追跡者が去るのを待つ。
「ぶぇっくしゅ……うぅ寒い……あっ!」
 しかし我慢出来なかったティスルのくしゃみで追跡者ジョセフが気づいた。銀とティスルは一斉に逃げ出して、追いかけられることになる。
「うおおおおお!!! 私に捕まるとギフトの餌食だぞ!! 
 ふふっ、ふひひっ……くひっ、ひひひっ……!」
 企画者ジョセフはマジに危ない笑いを起こしながら見かけた逃走者を追い立てる。捕まれば本当にヤバイ!
「やばいやばいー、がんばってにげよっ!」
 ジョセフから逃げるように動物たちも走る。いや、その動物の上にはリトル・リリーが乗っている。手を変え足を変え、様々な動物に乗り換えていったリリーは動物の毛をしっかり掴んで騎乗していた。
 その動物を追うのはロクだ。トルハを追うはずだったのに、王子(クリスティアン)を探し始め、そして熊を追い立て始め、今はリリーを追っている。この分じゃまたすぐに目的を見失いそうだ!
 そうして追いかけ回る面々を尻目に、リュグナーがそっと移動を開始する。気配遮断とステルスの併用はかなりの隠密性を持っていた。しかしその気配を察知してラダが声を掛ける。
「追跡者の中に『捕まったらヤバそう』なのがいるのは承知しているか。いるな?
 そろそろ駄目だと思った者は早々にここで捕まっておけ」
 それは、ある種の取引だ。魅力的な提案でもある。しばしの思案のあとリュグナーは手をあげ姿を見せるのだった。
「アーッハッハッ! この訓練を経て、あのたい焼きを必ずや捕まえて食べるわよ!
 待ってなさいベーク! ボクはこの訓練で最強になるわ!!!」
(言いながらパイを投げまくるんじゃねぇー! くそ! なんでこっちくるんだー!?)
 タルトのパイ投げに心の声で愚痴るマグナも必死に逃げる。ジョセフにだけは捕まりたくないと。
 そうして、長い戦いが終わり、生き残った逃走者は疲労を抱えたまま勝利したことを喜ぶのだった。
 捕まった者は――当然ジョセフが楽しみにながら審問したそうです。

 【山小屋耐久修行】は長い堕落の果てに見るも無惨なだらけ加減を見せていた。
 そこら中にころがるカップ麺やお菓子の袋。ボトルも散乱する様は掃除をしても直ぐに再現される。
 床に寝転ぶ面々に悠(八田)はため息を漏らし「身体壊すなよ」と心配するのだった。
「わらわの運でこんなに負けるわけねーにゃ! いかさまにゃー!」
 ゲームに負けてシュリエが叫ぶ。仕方なしとストーブの灯油を入れに席を立った。
「ふふん、次も勝つわよ。まじぱねーしょん!」
 ゲーム漬けで竜胆のノリも若干おかしくなっている。まじぱねーしょん!
「えへへ、こんなしゅぎょーならいつでもかんげいだよね」
 リリィ=B=ストライプは楽しげにカードを切る。いけません年齢不詳のいたいけな幼女が堕落の道へと進んでいます。誰か止める大人はいないのか。
「酒だー。酒だー。
 肴になりそうな塩の利いた干し肉上げるから、一番度数の高い奴を頼むー」
 ダメだここに碌な大人はいない。酒を受け取ったクロジンデはぐびぐびと高度数の酒を浴びるように飲んでいった。
「ねてぇ……な、い、もん……」
 その横で布団にくるまりぐっすり眠る舞香。お布団の誘惑には抗えないのです。
「うぅ、ラデリー、ストーブの火を絶やすなー。
 こたつから出たくねぇよー」
「火は……やっぱり苦手だ」
 ジョゼとラデリーは炬燵に潜り込み缶詰を貪る。完全に暖を求める動物である。
「はむ……うまーい」
 一緒に炬燵に入るセララがアイスを食べて頬を喜ばせている。なんという贅沢か。
 そんなだらけきった極楽浄土にユニがやってきた。炬燵に入って、呆れるように言葉を零す。
「ごめんなさい一言言わせて……これただのニート生活じゃないの!
 もうちょっと体にいいことしなさーい!」
 そんな言葉も雪山のぬくぬく空間には空々しく響くだけだ。
 【山小屋耐久修行】。恐るべき修行であった……。

 【御来光】の面々はいよいよ山頂に差し掛かり、日の出を迎えるところまできた。
「……あれ、あの子(タント様)疲れてる?
 ♪きらめく御天道様はめげない、しょげない、きらきら輝く♪」
「……ぉ、オーッホッ、ホッ……!
 へ、へのへのかっぱ、ですわッ……!
 見えてきましたわ、頂上ですわよっ……!」
 ルルゥに励まされながら登り切った山頂。時刻はぴったり日の出を迎える頃合いだ。
「あっ、あっ! 出ましたわ! 御天道様! 見えましたわー!
 あら! わたくしのきらめくおでこもご利益いっぱいでしてよー!」
 喜ぶタントのデコが煌めく。眩しい。
「にしても太陽ってのはきれいなもんだなぁ……。
 となりの嬢ちゃんも対抗して光ってるのをみるとなんつーか……神々しいのか? これは…?」
 目を細めるサイモンの隣でエルディンが【御来光】について長々と語る。長すぎで文字数が足りません。ごめんね。
「それじゃプチパーティーとしましょう!」
 エルの合図で、持ち寄ったお菓子やお茶を飲むささやかなパーティーが開かれる。
「なに、忘れてなどいないさ……もう一仕事だね」
 イシュトカが手早くお茶を入れる。実に手慣れている感じで、すぐに美味しそうなお茶の匂いが広がった。
「あ、ノースポールさん、おにぎり私にもくださーい!」
 タントがもごもご乾杯の音頭を取ってる間にもシャルレィスを始め参加者がわいわいとパーティーを楽しみだす。
「あはは、こういうの本当に最高だね!」
「はは、終わると元気なもんだ。
 たしかに、こういうのは格別だな!」
 連れ添って歩いていたヒィロとリオネルもやりきって笑顔である。
 そうしてささやかなパーティーを楽しんだ面々は名残惜しそうに下山の準備を始めた。
「……さて。
 下山するまでが修行ってな」
 要の言葉にタントは頷いて、
「怪我などしないように、最後まで気をつけて行きますわよー!」
 輝くデコと共に、【御来光】の面々は足取り軽く下山へと向かうのだった。
 トレーニングも終わりが見えてきた頃、ゲンリーは最後の素振りを終えた。
「基本は斧、応用も斧。究極的にも斧よ」
 斧素振り一万回。それを終えた今、新たな斧術の境地は開けただろうか。
「うぅむ、ずっと感じているこの視線のような気配……いったいなんでござろうか」
 下呂左衛門はずっと視線を感じていた。だが、それが何なのか下山するその時まで終ぞわからなかった。
「じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それは無機物と化していたエリザベスの視線である。あぁ下呂左衛門に無機疎通があれば、あるいは気づけたやもしれぬ。
 エリザベスは気が済むまで山で無機物として過ごしていた。そう下山が始まってもなお……。
「私の姫……貴女はどこに」
 愛馬と共に登山していたタマモは、結局出会えなかった姫を探して下山する。
 嗚呼、姫はいったい何処へ。
 木々の合間を全力疾走するリツ。
 記憶に過ぎる訓練生時代のしごき。ああー! 二度とあんな地獄は見たくない!
「今のオレならやれる!! よし!!!」
 走る走る。どこまでもシャトルランは続いていった。
 【孤独な鍛錬、憎しみを糧に】。
 力が必要だった。裁くために。
 アビウロは仮想敵を自然、雪原と定め戦い続ける。
 裁く、自身が、自身であるがゆえに。
 戦いはいつまでも続いた。
 紅葉と積雪の狭間で、シャスラは雪中の射撃訓練に勤しんでいた。
 悪条件下でどこまで射撃精度を伸ばせるか。一発一発に集中して、トリガーを引く。
 研ぎ澄まされる精神。レールガンより放たれる弾丸が、目標を射貫いた。
「―――――」
 ムシャムシャモグモグと口を動かす黒衣の少女――ナハトラーベ――。
 幻想中から集めたこの肉を食べきる。それこそが修行に他ならないと、黒衣の少女は定めていた。
 微笑ましい姿。だが君は気づくだろう。
 消費期限という名の悪夢がとうに切れている事に。
 ――来るべき主の惨状を予見するかの如く、一片の黒羽が空に舞う――
「ひとつ、仕合(デート)と参りましょう
 いざ、尋常に……」
「はい。いざ、参ります」
 剣閃が交錯する。互いの剣技を冴え渡らせる為に。
 ヨシツネと雪之丞。二人の剣鬼が技を振るった。
 一人思いに耽るムスティスラーフ。
 鍛えるべきは心だ。自分自身に立ち向かうための。
 老い先短い自分の命。その使い道、向かう先は決まっている。
 守る為の一閃が、煌めいた。
 山には練達が運び込んだ食料庫がいくつかある。そこで事件は起きていた。
 お菓子が食べ尽くされている!
「ふふ、ないないしてやったのです!」
 怪盗ルルリア、修行と称してお菓子泥棒を働く! 御用だ! 御用だ! 練達のスタッフ達が追いかける。
 隠密力を高めるルルリアは、この窮地を脱することができるのか。いま、力が試される時――!
 練達のスタッフ達と一緒に行動する文。
 裏方の手伝いを申し出るものも少なくはないが、文は実に多岐に渡って手伝いをおこなった。
「何はともあれ。皆が元気に楽しんでいる姿を見られたら、それが一番だ」
 目を細めて言う文はそうして裏方に徹するのだった。
「トレーニングを! 鉄腸強胆、銅頭鉄額デス!」
 振るう戦槌。素振りは千回。リュカシスの気合いの入った訓練は限界で絶壁で、極寒の奥地で行われていた。
 やることは沢山ある。下山するその時までリュカシスの気合いの入った声が響き続けるのだった。
 山に【サメ】! なぜだかは知らないが召喚されてしまったのだから仕方ない!
「ぐぅがあああぁーーー!」
 夏子の獣めいた悲鳴が響く。忍び寄るサメの影に戦慄する四人。
「なんだか悲鳴とか聞こえるけど聞かなかったことにして良いかな!?」
 召喚したスティアが無かった事にしようとしている。ダメですよ。
「う、うぉー! なめんなー!!」
「助太刀します――!」
 クリストファーとリースリットも立ち向かおうとするが、直ぐに返り討ちに合う。【サメ】と戦うにはチェーンソーくらいないとダメですよ。
「てりゃー!!
 ……うん、無理だねこれ。逃げよう!」
 サクラは早々に諦めた。まあ人は【サメ】には勝てない。勝てないのです。
 そうして四人(と夏子)はスタコラッサッサと逃げ出した。後には野放しにされた【サメ】が残るのだった。どうすんだ……。
 【ミンタラ】の面々はまさにサバイバルといった様相だ。
 ナイフ一本持って雪山に挑む。どうしてそんな縛りプレイを選んだのか。
「日没までに拠点が出来なければ死ぬから、張り切っていくわよ!」
 イーリンの号令で活動が開始された。
 一夜を過ごす、そこに至るには様々な自然との闘いがあった。
 ナイフ一本での拠点の設営、食料の確保、獣たちとの戦い、そして熾きない火。
「ありがとう! やっぱり面倒見いいよね、司書ちゃんは」
 そんな言葉に頬を染めつつ、メンバーに活を入れていくイーリン。
 アトの用意したモンスター飯に舌鼓を打って、夜が更けていく。
 焚き火を囲みながら、七人はゆっくりと眠りについていくのだった。
「……失敗したのです」
 そう言葉を零したふわりは、今一度この身体を包むぬくい毛布に心を寄せる。
 ――二度寝をしたっていい。迷子になったっていい。大切なのは教訓、学びなのだ。
 何事もぽじてぃぶに受け止めるふわりは、そうして三度寝へと落ちていくのだった。
「お、おかしい……どうして当たらないの……!?
 私は選ばれた人間なのになぜ勝てない……!?」
「その程度じゃこの先思いやられるのぅ?
 妾で良ければ、戦い方を教えてやっても良いのだがのぅ?」
 そういってカレンがカナデの頬や胸に手を進めて――セクハラの開始だ。
 力が欲しいと泣きじゃくるカナデは可愛い。これをバネに成長してほしいものです。
「さあ、今日も走るっすよ!」
 急な坂を駆け上る浩美。この数日で山のルートはずいぶん開拓できた。
 自然のアスレチックを走り込めば、きっと十分な特訓となるだろう。
「キィイイイイイェエエエエエエエエエエーーーーーーッッ!!!!」
 シマエナガとニワトリ、そこにどんな愛が芽生えたのかは定かではないがジェラシーに奇声をあげるカタリナの姿を見れば、愛の複雑性が見えてくる……いや、見えないか。
 舞踏の練習はとにかく反復だというルーティエ。
 故にひたすら繰り返す。服を着ても、脱いでも同じ動きが出来るようにと……。
「……そうか……脱げば良いんだ……」
 悟りを開いたようです。
 ある山の頂上に【遥か夏のカプリチオご一行様】の看板が立っている。
 その横で一人、呆と空を見上げたフニクリは、やってこない待ち人に見切りを付けて下山の準備を整えた。
「……まったくこんな所じゃ誰もこねぇだろうに」
「――まさか来るとは」
 同じ事は繰り返さないと、探索し続けたリゲルの勝ちだ。
 【遥か夏のカプリチオご一行様】。タグとして使用されました!
 【チームうみのいえ】の面々が、斜面を滑りながら砲撃よろしく雪玉を投げつける。
 炎の発案と思われるが、実に楽しそうである。
 軽快なスピードで進むソリだが舵がききにくい。あらぬ方向へ曲がったり、側面から衝突しあって舵が聞かなくなったりと、暴れ馬だ。
「ぐわー」
 雪玉を投げるのに集中しすぎてマリナのソリが大木にぶつかって転覆した。海と違って嵌まると抜け出しにくい雪に四苦八苦する。
「ほっぷすてっぷかーるいす。とーう」
 そこに狐耶が頭から突っ込んできて、また雪に埋もれていった。
 そんな様子を眺める小梢は、相も変わらずカレーを食べるのであった。
 かまくらの中では【ぴくにっく隊】が実に賑やかに過ごしていた。
「アオイのたこさんウインナー貰うー……!」
「あっ、こら。勝手に取るな!」
「アオイ……貴方お弁当作るの上手ね。
 やっぱ、女子力高いじゃん。実質女子じゃん」
「おべんとう持ってこなかったシオンは、手羽先をいただきます」
 がぶがぶと羽根を甘噛みするコゼットはそのまま目をトロンとさせて。
「って、あら。
 なんだかコゼットは眠そうね」
 リアが毛布を掛けてあげれば、シオンも微笑みながら寄り添った。
「ふふー幸せー……!」
 シオンの言葉は、その場にいる四人の気持ちに他ならない。
 紅葉が散りゆく山では【紅葉狩り】に集まった七名が風流を楽しんでいた。
 紅葉と雪のコントラスト。その赤と白を楽しみながら、綺麗な紅葉を探して回る。
「アタシ、冬の空気の香りって好きなのよねぇ。
 冷たくて、静かで、頭がスッキリして……アラ、これも綺麗♪」
「栞ならこっちがいいかしら……それともこっち……?
 うーん、悩んじゃうわ……!」
 リヴィエラが悩む横では真が雪の下に埋もれた紅葉を探す。
「ああ、ダメだ、これじゃない――
 あっ、あった! あったよ! ジルーシャさん!」
 賑やかで穏やかな光景。それを楽しみつつ津々流も紅葉をそっと一つつまみ上げた。
「本はまだ買ってないけど作っちゃおうかな?」
 シャルティエも栞作りには興味津々だ。良い紅葉がないか辺りに視線を這わせた。
「……お前さんも充分綺麗だと思うがね。おっさんは前に見た、あの一枚で満足だ」
 紅葉に語りかける縁はそうして雪を軽く掘れば、出てきたふきのとうに微笑んだ。自然からのお礼というやつだろうか。
「……ただいま、です」
 そうして獲物を捕らえたシキが帰ってきて、今日の晩ご飯は豪勢なものになりそうだと、【紅葉狩り】の面々はさらに喜色を広げるのだった。
 猫の姿になってセレネは山を往く。
 紅葉の綺麗な山の中、心が洗われるようでもあった。
「と、今日はお呼びじゃないですよ! すみませんが、あっちに行っててくださいね!」
 危ない狼がくれば、人の姿に戻って追い払う。今日は心穏やかに過ごしていたいのだ。
 綺麗な紅葉を、いつまでも眺めているのだった。
 イレギュラーズが下山すると麓ではユゥリアリアがお汁粉を配っていた。
 目指す配給率は八割以上。局地で行われる即席の運用は、好評だったようだ。
 配給率? 当然目標を超えました!

 以上の訓練記録を、武器商人とリリルが悉にレポートとして残していく。
 二人の記したそのレポートは『ローレットトレーニングIII』として練達のスタッフに提出されて――Dr.マッドハッターも実に満足そうに読んだ事だろう。
 冬の雪山、紅葉の山。
 極限の環境下にあって、イレギュラーズはこの訓練を成し遂げた。
 下山したときに気づくだろう。自らの身体に湧き上がる力を。
 これより先も、様々な依頼、事件が待っている。その全てに向かい合う為にこれからも自身を高めることを、続けて欲しいと願う。
 召喚されて一年経ち新たな年。今年も可能性の蒐集が始まるのだ――!

成否

大成功

MVP

ヨルムンガンド(p3p002370)
暴食の守護竜

状態異常

なし

あとがき

 Re:version名義ですが、リプレイは澤見夜行GM執筆です。
 あとがきのこの部分については判定者のYAMIDEITEIが書いています。

 毎度恒例ローレットトレーニングです。
 返却直前にカンスト解除、更にはベースのアップがあったので今回も前回を超える経験値ボムです。
 ゴールドも多分すごい感じで唸るかと思います。

 本シナリオは、500参加者を超えたので『大成功』判定にします。
 又、参加人数が697だったので人数ボーナスを35点獲得します。
 更に詳細は伏せますが、プレイング判定により49点のボーナスを加算します。

 Easy大成功+35+49で大分ぶっ飛んだのではないでしょうか。
 以下、澤見夜行GMからのあとがき(真)。

結構軽いノリで請け負った今回のロレトレ。
私のような新参者がおいそれと手を伸ばして良いものか悩みつつも、周囲の先輩方に情けない姿は見せられぬ! と奮起した次第です。
予定通りの執筆ではありましたが、約七百名ものプレイングを預かり取捨選択するのは苦難と困難の連続でありました。
前二回を担当したYAMIDEITEI氏及び黒筆墨汁氏には頭が上がりません。文字数節約しすぎでは?
ということで折角黒筆墨汁パイセンがラインを作ってくれたのに易々と壊していく澤見書きすぎ容疑者。次に続く(たぶんお茶さん)には申し訳なく! 反省してます!
少々乱雑にすぎる構成ではあったように思えますが、そこは得られる報酬と前回と同じだけの称号配布でご容赦頂ければと思います。
描写に当たっては泣く泣く削ったものが多くあり、それを公開できないのは惜しい気もありますが、全ての素敵なプレイングは余すところなく目を通してあります(本当に)。
描写された方もされなかった方もこれに懲りず、今後も素敵なプレイングを綴って行ってください。

ローレットトレーニングIIIお疲れ様でした!
無辜なる混沌に降り立った特異運命座標に幸あれ!

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