PandoraPartyProject

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シーズンテーマノベル『Orange Summer Recollection』

Orange Summer Recollection

 夏の夕暮れ。
 ちりちりとなる風鈴の音と日暮の声。
 少しずつ夜に冷えていく、空気。
 朝と夜の間。どこかさみしさと懐かしさを覚えさせる、橙色の時間。
 あなたの想起する思い出。あるいは、これから体験する、デジャビュ。
 夏は、あなたに何をくれるのか。
 夕焼けは、あなたを何処に誘うのか。

 それは、ほんの刹那の、橙色の夏の回想。

シーズンテーマノベル『Orange Summer Recollection』

マール・ディーネー
「今回のテーマは『夏』か『夕焼け』なんだって。
 どっちかの文字が、ノベルに入っていれば内容は何でもOK!
 夏の夕焼けか~。そういえば、スイカ冷やしてたんだ! 一緒に食べよ!」
シーズンテーマノベル『Orange Summer Recollection』
商品 説明
対応商品一覧
  • 1人テーマノベル
  • 2人テーマノベル
  • 3人テーマノベル
  • 4人テーマノベル
  • 5人テーマノベル
発注可能クリエイター
  • ゲームマスター
  • ノベルマスター

基本価格 100RC~

商品概要

 本商品は『キーワード』を指定して発注するSSとなります。
 シナリオコンテンツでは描ききれないお客様のストーリーを『キーワード』を添えてゲームマスター、ノベルマスターに発注することができます。

 『キーワード』がいずれか一つは含まれていれば内容はどの様なものでも構いません。
 季節もキーワードさえ含まれていれば無視しても構いません。
 また、発注時にキーワードを必ず指定する必要もありません。

 今回のキーワード:『』『夕焼け

日程

・受付:7/17~8/12の8:00
・締切:9/17
・公開:順次公開

プレゼント

本商品の受注が確定したキャラクターには『称号』が配布されます。
本商品の受注が確定したキャラクターには後日、記念アイテムを配布いたします。
※本キャンペーンでは発注した分だけ配布されます。(SSを二つ発注した場合、二つアイテムが配布されます)

景品詳細
アイテム 性能
夕焼けの宝石 種別:アクセサリ
レアリティ:ハイクオリティ
補正値性能:-
フレーバー:あの夕焼けのように、橙。使用時、パンドラ+1回復。
称号 内容
Orange Summer 種別:称号スキル(※称号スキルとしての配布は、後日となります)
フレーバー:夏の思い出が、あなたを今に留まらせてくれる場合があります。
サンプルSS:『橙色の夏の夢(NPC:マール・ディーネー(p3n000281)メーア・ディーネー(p3n000282)

 少しだけ眠っていたのかもしれない。
 陽光がオレンジ色になるような時間帯に、あなたは目を覚ました。
 夢を見ていたような気がした。なんだか随分と、楽しくて、はちゃめちゃな夢だった。
 でも、それだけしか思い出せなかった。楽しかったことは覚えている。随分と荒唐無稽だったことも。でも、その内容を思い出せば、どこか遠く、酷く茫洋とした、夏の蜻蛉に消えていってしまうような気がした。
 ちりりん、と風鈴が鳴った。眠っていたのは、家の縁側だった。最近は夏といえば随分と熱くなっていたけれど、今日は過ごしやすい方で、扇風機が首を振りながらその任を果たしてくれているのがわかる。
 縁側から庭を見てみれば、さっきも見たように、オレンジ色の夕焼けが、世界を照らしている。
 なんだかひどく、懐かしく思えてしまった。
 今この光景が、まるで夢であるかのように。
 橙色の陽光と世界に包まれた、ひと時の夏の夢。胡蝶の夢という古典があるが、まさにそれか。
 あなたは夢を見ているのか。あなたの夢を見ているのか。
 なんだかひどく、寂しくなってしまった。
「あー! やっと起きた!」
 庭のはずれから、声が聞こえた。植木をかき分けて顔を出したのは、浴衣姿のマールだった。
「もう、お昼食べてからずっと寝てて! いつもお仕事大変なんだろうけど、今日は久しぶりに休みとれたんだからさぁ」
 そう言って、ぶぅ、とほほを膨らませる。そもそも、どうしてそんなところから顔を出したのかと聞けば、
「スイカ冷やしてたんだよ。ほら、そこに井戸あるでしょ?
 もしかして忘れてる? スイカ食べながら花火やろうって言ってたじゃん~! メーア、花火買いに行ってくれたんだよ?」
 そうか。そう言えば、そんな気もしてきた。
 そんな約束をしたのだろう。だから、いつもの仕事の休みの合間を縫って、この姉妹と一緒に遊びに来たのだ。
 夕暮れの夏休みの中。
「おねえちゃん、ただいま……あ。
 ふふ、おはようございます」
 帰ってきたメーアが、優しく微笑んだ。
 その手には、ありきたりな花火の詰め合わせが握られている。
 ありきたりで、当たり前で、なんだかさみしく感じるような、夏の夕暮れ。
「おかえり! じゃ、はじめよっか! ほらほら、みて! スイカ、冷えてるから!」
 そう言って、マールが大きなスイカを持ち上げてみせる。
「ふふ。じゃあ、一緒に遊びましょう?」
 そう言って、メーアがあなたに手を伸ばす。
 夏の夕焼けはひどくあいまいとしていて、これが現実なのか夢なのかはわからない。
 それでも、まぁ、楽し気な二人の笑顔を見ているのならば。
 こういう夏休みも悪くないか、と、そう思うのだった。

(キーワード:夏、夕焼けを使用しています)(SS執筆:洗井落雲

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