シナリオ詳細
ローレット・トレーニングⅪ<練達・海洋・深緑・豊穣>
オープニング
●夏は誰にもやってくる
輝く太陽。高い空。ところによっては鳴き始める蝉。
あなたはこの夏、どう過ごしますか?
クーラーの効いた部屋でのんびりするもよし、海で遊ぶもよし、涼しい森へ行くのもいいでしょう。
けれど折角なのですから――一緒に楽しく『トレーニング』しませんか?
●ファルカウの麓で
「やあ皆、ローレット支部へようこそ! なんて――いつも来てくれてるのに今更かな」
カルネ(p3n000010)はどこか照れた様子であなたを手招きすると、依頼書が大量に貼り付けられたボードの前へと案内した。
ここはローレット新緑支部。咎の茨による事件が明け、復興が進みつつあるファルカウの麓である。
「皆も知っての通り、ファルカウは冠位魔種カロンによる大災害によって深い傷を負ってる状態なんだ。けれど幸いにも……ううん、皆の活躍のおかげで、国中のみんなが眠ったまま死に至るなんてことにはならなかった。殆どの人達が目覚めて、今も日常を取り戻そうと深緑という社会を回してるんだ」
依頼ボードにはあっちの集落で復興こっちの集落で人助け――となかなか盛況な様子だが、カルネはそのまま事務所の奥へと引っ込んでから大量の紙束をもってやってきた。
「そんな中で、大規模な依頼が舞い込んでるんだ。そのものズバリ、モンスター退治だよ。それも大量のね」
人々が眠ったことで、春の間に増え始めるモンスター類の駆除が追いつかず、この夏になって一気に人手不足となったようである。
「深緑……というより、ファルカウの巫女リュミエからの依頼だよ。深緑全体にわたって発生してるモンスターの駆除依頼。受けてみない? 人手はかなりあるはずだから、難しい戦闘にはならないよ。初心者にも安心、だね。いいトレーニングになるんじゃないかな」
●希望ヶ浜夏期講習(講習抜き)
「『人生とは学びの連続である』――と紀元前の哲学者は言った。であるならば、生きているだけでそれは学びたりえるのでは、ないだろうか?」
ここは練達。再現性東京20X0:希望ヶ浜地区。練達においてイレギュラーズに最もホットなスポットと化した場所でのお話である。
彼らの行動拠点のひとつであり多くのイレギュラーズが教師や生徒という仮の立場を作って活動している希望ヶ浜学園。その屋上に、キャンプチェアなど置いてのんびり座るアロハシャツの男がいた。この学園の校長、無名偲・無意式(p3n000170)である。
彼は話を聞きに来たイレギュラーズに、パラソルの下へ入るように言うとサングラスを額のところまで上げた。ウェーブのかかった長い前髪が押し上げられる。
「今日はお前達に休暇……もとい、有給を出すことにした。この希望ヶ浜に労働基準法なんてものはないが、効率的な労働基準がないわけではない。
平たく言うなれば、これまでこき使った分、楽な依頼を出して埋め合わせようというわけだ」
そこを見ろ、と無名偲校長が指をさすと、テーブルの上に紙束が積まれている。風でとばないようにか金色の招き猫を重しにして。
「希望ヶ浜学園より依頼する。ここ希望ヶ浜で――『遊べ』」
言うや否や、街で花火が上がり始めた。昼間の花火ゆえ何も見えやしないが、パパンッと弾ける音はどこか運動会の朝を思わせる。
開かれたのは希望ヶ浜サマーフェス。海の日から若干ズレて行われるこのイベントは、街全体の息抜きだ。
住民(ローレット・イレギュラーズ含む)たちにはその日のうちに使える金券が配られ、都内飲食店は勿論ゲームセンターやファッション、雑貨等の店でのショッピングに利用できる。
いつも以上に賑やかなこの街を、ぶらりと歩いて遊ぼうではないか。
●シレンツィオリゾート・クルーズ
「船がでるのだー!」
船長はキャピテーヌ・P・ピラータ。海賊船の船長めいた帽子を被り、余った袖を振りかざすロリ少女だ。
ここはシレンツィオリゾート。海洋王国を中心として、鉄帝や豊穣やラサといった勢力が貿易をかわすことで経済的に成長した観光島である。
貴族や富豪が集まるからには、中心となる三番街は都会的かつ先進的。高級ブランドが軒を連ねタクシー会社よりコンシェルジュサービス事務所のほうが多いという有様だ。
そんな街に一番街のローレット拠点を通してやってきたローレット・イレギュラーズたち。彼らに託されたのは貴族達によるクルーズ船の護衛依頼であった。
「護衛といっても、この辺の海域はダカヌと違って安全なのだ。出るとしても雑魚モンスターくらいなものなのだ。
貴族がはしらせる船に随伴して適当に警戒していれば簡単にこなせる依頼なのだ。
この辺りの貴族はローレットのイレギュラーズに護衛されるっていう事実にこそお金を払いたがってるのだ」
つまりは、ローレットを護衛につけてクルーズ遊びをする所までセットで貴族の娯楽となっているのだ。なにせここ『静寂の青』は海洋王国がローレットを護衛(というより主力だが)につけたことで踏破した海。当時を再現した気分になれてかなり気分がよいのだろう。
「だから、今回は海遊びくらいのつもりでやってもらっていいのだ。遊ぶついでに、モンスターも退治してもらえればいいのだ!」
●豊穣郷大宴会
「今宵は無礼講。楽しんでくれたまえ」
高い壇上より杯を翳したのは、今園・賀澄(p3n000181)。
ここ豊穣郷カムイグラの『霞帝』である。
場に集まった者たちは皆杯を掲げ、乾杯の音頭と共に酒に口をつける。
運ばれてくるのは大量のご馳走。
月ヶ瀬 庚(p3n000221)はそのなかであなたを見つけ、苦笑にもにた笑みを浮かべていた。
「ああ、ようこそ。今日は帝主催の宴が開かれているんですよ」
ローレットに届いたのは依頼書ならぬ招待状。豊穣郷がローレットの活躍によって救われておよそ二年が経った今、あらためて平和を慶び、この先の安寧を祈っての宴が開かれているのだ。
勿論、平和の立役者であるローレットはVIP。酒もご馳走も山のように詰まれるわけである。
「この会場ですか? 神逐事変のおりにできた更地なのですが、記念にと公園になっているんです。今年はお花見や夏祭りの会場にもなりましたね」
庚はフッと笑って杯を手に取った。
「ローレットの皆さんが大規模なトレーニングを始めていると聞いていますが……鍛えるには休息も重要。ここはひとつ、宴に混ざって楽しんでみては?」
- ローレット・トレーニングⅪ<練達・海洋・深緑・豊穣>完了
- GM名Re:version
- 種別イベント
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2022年08月16日 22時10分
- 参加人数417/∞人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 417 人
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参加者一覧(417人)
リプレイ
●貴族警護という名のクルージングバカンス
シレンツィオリゾート。海洋王国よりはるか東に広がる希望の深海域『静寂の青』の島であり、攻略のための橋頭堡として軍事基地を作ったのがはじまりとされる世界最大級の観光地である。まさにセレブ御用達といった三番街は有名で、そうでなくてもこの都会的空気を楽しみつつ二番街の庶民的な店を楽しむという観光客も多い。
今日はそんなシレンツィオ近海での護衛任務を、実に100人前後の規模で挑むことになった。当然のごとくオーバーキルである。
「魔物討伐もするべきなんだろうが俺はもう唯々船に揺られて夢心地で居たいんだ……。
なんでこんなに眩しい奴と眩しい奴が二人でいるんだ……。
それにやかましいし……」
「誰が眩しい方の片割れカ! ちゃんと仕事はしろアルヨ!
アルテラ、ウチとどっちが多き魔物を倒せるか勝負しようアル! 勝った方が夜のご飯を奢るヨ!」
「この燦然と輝く私に勝負ですと? ふっふっふ、愚かですねぇ 私の輝きに恐れ慄くこと間違いなし! だって私は美しいので。
その勝負受けて立ちましょう、お嬢さん!」
王 虎(p3p007117)、アルテラ・サン(p3p008555)、クライム(p3p006190)が次々海に飛び込んでいけば、モカ・ビアンキーニ(p3p007999)が自前の船兼出張店舗でメイ・ノファーマ(p3p009486)と共に海を覗き込む。
「これだけ数が多いと送迎も一苦労だな」
「モンスターはこのアルキメデスレーザーを魔改造したビーチパラソルレーザーでビーッ! どかーん! とやっつけちゃうよ!」
続いて自分の船でやってきたのは有原 卮濘(p3p010661)、ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)、フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)のシャチ釣りチーム。
「イカれた仲間を紹介するぜ!
一人目! 自称豪農なお嬢様のヤベーやつ!
二人目! 私より浮浪者してるヤベーやつ!
三人目! 最強可愛くて操舵手のそう私ッ!
以上だ!」
「シャチってそもそも釣れるものなのでしょうか?
まあもし釣れなくとも、私のギフトがあれば漁師の方々が傷物の魚くらいは恵んでくださいますよ」
とかいってたら海面から飛び出した怪物シャチが卮濘の側頭部にガッていった。
「ぎゃーーすッ!?」
「おっ!! かかりましたわ〜〜!!! お嬢様パッワで引き上げますわ〜〜!!!」
「ああ~船が……空が飛べて良かった」
見事にシャチの重み(?)で転覆する船。
そんな風景を眺める紲家の人々。
順に紹介しよう。
紲・桜夜(p3p010454)。
「水着……動きやすい、様な、動きにくい、ような。よくわかんない、けど……」
紲 董馬(p3p010456)。
「ふふー白虎ちゃん知らないの?この水しょっぱいんだよ!
あ、シキちゃんがプカプカしてるーいいなー気持ちよさそうだなー」
紲 白虎(p3p010475)。
「わーい!海だー!でっかい水溜まりだー!
えへへー、皆でやる海水浴楽しみにしてたんだ
水着はその辺のお店で買って着替えてきたし
泳ぐぞー!」
紲 雪蝶(p3p010550)。
「ふふふ、この時を楽しみにしてたんだよね…!
海!海と言えば水着!水着と言えば!僕の水着のお披露目!どぉどぉ?」
紲 建峰(p3p010471)。
「ああ……焼けるようにあついぜ……じっとり体の毛がまとわりつくし、海に入ろうか」
紲 寿馨(p3p010459)。
「一族の皆と海水浴をすることになったから準備してきたよ。
オレは泳げるのかって?子供の頃は泳げたから大丈夫さ」
熾煇(p3p010425)。
「うみだー!! でっけー!!! すごい匂いがするー!!!! 腹減ったー!!!!」
紲 酒鏡(p3p010453)。
「酒鏡さんも泳ぐぞー……って、なに? 酔っ払いが海に入るなって?
しょーがないなー……じゃあ酒鏡さんはお酒飲みながら荷物番でもしてるよぉー」
紲 暁蕾(p3p010390)。
「眩しい日差しに澄み渡る碧海!一族の皆と過ごすには絶好の日和だな!!」
紲 蝋梅(p3p010457)。
「子供達が海水浴を楽しみたいって。
でも海は危険だと聞くし…
母として一緒に行って見守らないと…!」
実に10名。大家族である。
「当方役目 斥候 楽々。大船如信託 推奨 v」
島風型駆逐艦 一番艦 島風(p3p010746)はブイサインしながら船の上でモンスターを待ち構えていた。『こんな役目、私には簡単だから大船に乗ったような気持ちで安心して欲しい』みたいな意味である。
シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)とイリス・アトラクトス(p3p000883)が同じ船から様子見。
「ひとまずいつでも回復役として出れるように用意はしていますが、出番があるかどうかといった所ですね」
「いやー、平和ねー。状況的にはダカヌ海域の方が異常なんだけど、二年前を思えば信じられない位平和になったって感じるわね」
アムル・ウル・アラム(p3p009613)、巫馬・峰風(p3p010411)、アヴニール・ベニ・アルシュ(p3p009417)、ブラム・ヴィンセント(p3p009278)たち【子会】チームも同じく船でのんびりクルージングを楽しんでいたのだが……。
「…あつい。上の方が若干マシ、かな…? あ」
「は? なんか出た? たのしいOSAKEライフを邪魔するとは無粋な輩なのである、許せぬのである…」
「僕も飛べませんシ泳げませんけど、射程、長いですから。
撃ちますよ~射線を空けて下さいね~危ないですよ~
大丈夫、船に当てたりはシませんから」
「アムルと、えーと、峰風?飛べるヤツも叩き落されないように。
アヴニール、味方を巻き込まないようにな…!」
ブラムを引率の先生みたいにして、ひょこっと出てきたモンスターを全員でボッコボコにしていた。
「……エンヴィねーさま。気持ち悪い、です。でも、メイもイレギュラーズのはしくれ。これくらい大丈夫なのです!」
「船酔いね…えっと、冷たい飲み物を飲むだけでも、多少は和らぐはずよ」
メイ(p3p010703)とエンヴィ=グレノール(p3p000051)はクルージングを楽しむ……とおもいきや船酔いに苦しんでいた。
「いざゆかん、浪漫あふるる深海へ!」
「まさにディープブルーの世界ッス! 深海の生物って食べたらどんな味がするんだろうー」
その一方で潜水艇を使って海底を目指す観音打 至東(p3p008495)と紫乃宮・奈々(p3p008028)。
今年の桜咲 珠緒(p3p004426)と藤野 蛍(p3p003861)はといえば……。
「モンスターの出現までは自由に過ごしてよいとのことですが……」
「帰港の途次での珠緒さんとのクルージングを楽しみにすれば、いくらでも頑張れるわよ!!」
ほどほどに警戒しつつ、けれどクルージングを楽しんでいるようだ。
(――今は、少しでも実戦経験を積んでおきたい)
フェルディン・T・レオンハート(p3p000215)は武術へ貪欲に、自らを鍛えるべくモンスターと戦っている。
その様子を横目に、クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)も戦うが……。
(……何やらメリンガァタに吹き込まれたか?)
思う所はあるが、それまでだ。
友が前に進むと言うのなら、並び立つまで。
……友なのか?
その一方で歴史の長いヒィロ=エヒト(p3p002503)と美咲・マクスウェル(p3p005192)。戦闘は余裕らしく、ほぼバカンス気分である。
「最近は私もヒィロも海向けに色々整えてるし、ほんとに遊び半分で済んじゃうね」
「イレギュラーズやっててよかったーって思える瞬間だね!
美咲さんのセクシーな水着姿だって見放題だし……天国は、あったよ」
Sperlied=Blume=Hellblau(p3p007964)とMeer=See=Februar(p3p007819)はといえば、気を引き締める程度にはこの海域は危険だった。
「ちょっととは言え、わざわざ危険な目に遭いたいなんて変わってるね?」
「スリルも娯楽のうち。つまり、それだけ今のこの海が平和で安全であるということでしょうね」
そこへザバッとサメ型のモンスターが出現。
「貴族の護衛、あんまりやった事ない上に戦うのが久しぶりだけど、まあやれることをやっていこうかな」
「まあ貴族の方も遊びたいでしょうし、その気持ちはわかりますわ。私もお手伝いできることがあれば頑張りますわね」
比良坂・屍(p3p006231)、P・P・P(p3p007113)、時任・兼続(p3p006107)、碧紗(p3p008350)、奏多 リーフェ 星宮(p3p008061)、美面・水城(p3p002313)たちは次々にサメへ襲いかかり、竜胆・シオン(p3p000103)は……。
「久しぶりの海だ~…。
この潮風とお船の上も気持ちいい~…。
あ…今なら凄く気持ちよく眠れそう…」
気付けばサメは倒され、平穏が秒で戻っていた。
「今回もまた一人で帰郷しますよ……うぅ、エレンシアちゃんはお友達と別の所に……お姉ちゃんは寂しいですよ……」
「優雅な夏休みって感じだよね。モンスターとか出てきたら斬るけど、苦戦しそうな感じもしないし」
「船に乗ってゆっくり海を眺めたり、水面すれすれを飛んで遊んでみたり……」
「海洋で仕事できるだけでもありがたく思う事にしよう。やるからには全力でやっていこうかな」
フォルテシア=カティリス=レスティーユ(p3p000785)、リュビア・イネスペラ(p3p010143)、シャノ・アラ・シタシディ(p3p008554)、ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)はクルーザーの上でのんびり足を組んでバカンス気分を味わいながら、モンスターが出るのを待っていた。出たらおそらく秒で倒すだろう。
「船で昼寝でもしてるか。騒ぎが起きたら目が覚めるだろ」
「夏の海、豪華客船。華々しい貴族の方々との優雅な船旅…憧れだったの」
「護衛も、するけど。あつくありませんか……」
「勝手知ったる海洋。そして貴族の護衛……数年前まで、自分が護衛される側だったのだが」
ファニー(p3p010255)、ナディア・ランベアト(p3p007383)、アルク・テンペリオン(p3p007030)、レイヴン・ミスト・ポルードイ(p3p000066)もまたのんびりモードだ。中にはのんびりどころかぐったりもいるが。
「オレ200年ぐらい人工物乗ってない!」
「船遊びには音楽もセットで。という訳で演奏しましょう。なにが聞きたいですか?」
「あまり見世物にするほどじゃあないが、大物がかかれば、解体ショーでも開いて、客人に振る舞うのも楽しそうだな」
「うむっ。豊穣に留まってばかりいると結局お家騒動に巻き込まれかねんからのう。いやぁー新鮮な空気じゃのう!」
深海・永遠(p3p010289)や白妙姫(p3p009627)は新鮮な船旅に目をキラキラさせ、八田 悠(p3p000687)とジョージ・キングマン(p3p007332)はそんな彼らをもてなすような気持ちで接していた。
「アレにいい土産話も出来るし。それにあれでしょ? モンスター料理ってのもあるよね」
「魚や頭足類とかでしたら調理して食べられませんかね。いえその、普段練達では見ないような種類なので純粋に味が気になると言いますか」
「ひえー思ったより揺れるのです! 落ちたらやべーですねコレは…!」
ウーナ・ブルー(p3p009736)やボディ・ダクレ(p3p008384)はジョージの料理に興味津々。ミミ・エンクィスト(p3p000656)はといえば船の端にしがみついてプルプルしていた。
「まさか、オレが護衛依頼を受ける様になるとは夢にも思わなかったよ。一般人だった筈なのにさ」
「はい、ということでデスね。今日は特別にシレンツィオリゾートからの配信なんデスけども――」
一方で、のんびり一般人気分で船に揺られる佐伯 昴(p3p005187)。自撮りで動画をとる明星・砂織(p3p008848)。
「……んんっ、ふわぁ……う~~~んっ……、良く寝たぁ……」
「まずはメシでも食ってパワー補給だぜ! うおおおお!イカ食うぞー!」
あくびをして目覚める鯤・玲姫(p3p010395)の横で、ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)がイカをもりもり食っていた。ちらりと見るとベーク・シー・ドリーム(p3p000209)が『僕は食べ物じゃないですよ!』とふるえた。
「やっぱり、こういう安全がほぼ確約された依頼は良いですね……主に気分と気楽さがっ」
「うふふ、海が綺麗ですねぇ。明るくて暖かい場所はいいですねぇ、雪よりずっと好きですよ」
「助手よ! あの鳥って何の名前か知ってる~?」
「えーと、あれかな?あれは確か渡り鳥の一種で…」
観月 四音(p3p008415)、イサベル・セペダ(p3p007374)、宇喜多 那由多(p3p008295)、マリリン・ラーン(p3p007380)も護衛という名のクルージング中だ。
遠い地平線を眺めて物思いに浸っている。
四音が何か気付いたように頭を上げたが、イサベルが問題無いだろうとばかりに手を振る。
「我はダリル。いつか特異運命座標のトップに行く存在ぞ! この度の安心は任されよ!」
「違う武器でも戦えるようにトレーニングだ。決して武器を取りに行くのがめんどくさいわけじゃないからな!!!」
「母上(クレマァダ)……貴方は旅路の無事を昔は祭祀として祈られたとおっしゃっておりましたが。その時どんな気持ちだったのでしょう」
目をカッてするダリル(p3p009658)、釣り竿振り回すカイト・シャルラハ(p3p000684)、コンモスビームを放つビスコッティ=CON=MOS(p3p010556)が海から飛び出したアバレヒトデを瞬殺していた。
「一応無番街に潜んでいる身としてこのリゾートは悪くはないですが……自分を護衛に雇うのは正気ですか? 縁起が悪い所の話ではないと思うのですけどねぇ」
「暇しとったとこやの、お話ししてくれると嬉しいんやけど」
アロハシャツで寝そべるバルガル・ミフィスト(p3p007978)と、海鳥と話す蜻蛉(p3p002599)。
「なんか護衛とか言われたけどさぁ…こんな人手いるんなら別にあたいが出張る必要全然なさそだねぇ…」
矢都花 リリー(p3p006541)は今日は戦闘がないのかギルティしなかった。
「何か愉快な事をしたいわね? 何をしようかしらね♪」
長月・イナリ(p3p008096)はそんな仲間達を眺めつつ、倒した敵をなんとかして食えないか調理している。
「思ったよりベタ凪っていうか、過剰戦力にも程があるっていうか? 此の様子じゃあ一寸サボってるぐらいが丁度いいかもね」
「やったー! 夢にまでみた仕事なんだか遊びなんだかわからない依頼っ! あっ、そのおつまみもらってもいいでっすか! いただきます!」
「むう……」
最新の水着でのんびーりビーチチェアに寝そべってみるゼファー(p3p007625)。
依頼人の貴族から『あちらのお客様からです』されてご馳走を楽しんでることはる(p3p010563)とエイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)。
「海洋貴族玉の輿海洋貴族玉の輿海洋貴族玉の輿!!」
十鳥 菖蒲(p3p005069)が全力全開で玉の輿相手を探していた。
「貴族の、人たち、変わった遊び、するんだ、ね?
でも……みんな、楽しそうにしてるから、いいかな。
きっと、悪い人はいない、よね」
「潮風が気持ちいいわね。護衛だけど実質クルージングツアーみたいなものよね?」
アクア・フィーリス(p3p006784)は船のデッキで、セレナ・夜月(p3p010688)は魔女の箒に横座りしてのんびり並走している。
スガラムルディ・ダンバース・ランダ(p3p000972)は飛んできた海鳥に餌をぽいっと投げて食べさせていた。
「ふふ、少しでも嬉しく思ってくれたのなら、私も嬉しいわぁ~」
「せっかくの船旅、こういう『楽しみ』は多い方がいいだろうね」
「…わぁ! 本当に豪華客船を見る事が出来るなんて!」
「ボクは、空から警戒します、ね?」
リョウブ=イサ(p3p002495)、カスミ・スリーシックス(p3p008029)もしっかりと護衛をこなし(モンスターをボッコボコにしつつ)貴族の客船と雄大な風景をうっとり眺めている。閠(p3p006838)はまだモンスターがでるかもと空へ跳んで旋回飛行を続けている。
「無理は禁物ですよ! 夏バテしちゃったら、遊べませんし。大怪我したら私治せませんからね!」
ラビア・マーレ・ラクテア(p3p008448)が仲間の傷を治癒し、早速遊びましょうとバーベキューセットを指さした。
「ふふ、この船の揺れも慣れてしまえば心地よいものだね」
「ゆ、揺れるとちょっと酔いそう…酔ったらりんごジュースがいいんだっけ…?
一応、医療知識あるから…何かあったら言ってね」
ジークフリート(p3p001713)と曉・銘恵(p3p010376)も戦闘を終え、のんびりタイムに移行している。
僅かな緊張と長い緩和。これはどうやらバカンスに最適だったらしく皆飽きのこないのんびりを楽しんでいるようだ。
「わたしは つい最近… ちょっぴり ワイルドになってみましたの!」
できる限りのワイルドポーズをとるノリア・ソーリア(p3p000062)。
そろそろ巨大魚にも勝てると拳をシュッシュするノリアを、イズマ・トーティス(p3p009471)と糸巻 パティリア(p3p007389)がおだやかーな目で見ていた。
「ところで、緊張を解すのに一曲どうかな。聴いてみるかい?」
「さっき倒したモンスターは捨てておくでござるよ! 死骸はすぐに処理しないと臭くなっちゃって船遊びが台無しになっちゃうでござるからな」
「釣れた魚は刺し身か焼き魚……クルーズ船に厨房はあるのでござろうか」
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)がお魚片手にきょろきょろしていると、十夜 縁(p3p000099)が『あっちだ』と指さしてくれた。
「貴族のやつらの考えることはよくわからねぇな。
あの海での戦いを体験してねぇからこそできるんだろうが。
ま、「お遊び」ってことならゆるーくやらせて貰うとしようかね」
「それがいいんだ。悲しみは過去に置いていって、今を楽しむ。それがね……」
辻岡 真(p3p004665)は竜骨のオカリナで葬送の音楽を奏でた。
かつての戦いを過去にして、賑わい豊かな今がある。
今の人々は過去に心の中で感謝して、今を楽しみ幸せを謳歌するのだ。
もしかしたらあの海に散った人々が真に求めたのは勝利でも犠牲でもなく……そう、この『今』なのかもしれない。
●深緑復興事業
咎の茨を脱したとはいえ、最中にうけた被害や損失、ひいては国家的損失は大きい。
それらは長らく自給自足をしてきた深緑の民にとって抱えかねる問題というわけではないが……やはり増えすぎてしまった害獣や害虫の駆除は急務であった。
「実践を経験するいい機会だ」
ジェスト・リヒテール(p3p010768)が身を固めてジャイアントラットの集団めがけて突進。
「ういうい、お掃除案件っスね。トレーニングだから時間も限られてるっスからね」
マルカ(p3p008353)もドレイクチャリオッツにのって仲間達と共に突進した。
「イレギュラーズ同士のデートって言ったら街中も良いけどバトルもまたデートな訳ですよ!!!」
「妖精の敵を全て斬るまで止まれない!絶対に!」
ハッピー・クラッカー(p3p006706)とサイズ(p3p000319)もそれに乗じて飛び込み、敵を次々に斬り付けあるいは引きつけていく。
「やっと我ノ出番か! 雑魚魔物程度では食い足りんが久々に腕を振るわせて貰う!
貴様等、邪魔するんじゃないぞ!!」
「無鎧さんの邪魔しチャだめなんですカ? じゃアじっと見ていたリ?」
「はて?信者を増やす活動で様々な所を回っていましたのに
何でこんな道のずれたところに? 私の救いを求める可愛い子羊さんたちは何処でしょう?」
「ティア、此処には貴方のいう迷える子羊?は居ないみたい。
せっかくだから魔物駆除でお金でも貰ってみたら?」
無鎧(p3p002545)、Dark Planet(p3p001915)、エレム(p3p003737)、ティアブラス(p3p004950)たちも戦闘に加わり、ハンナ・シャロン(p3p007137)とウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)がトドメとばかりに加わった。
「大きな災いは去りましたが、完全に落ち着くにはまだ時間がかかりそうですね」
「里へ顔を出すのなら、怪我はしないよう気を付けるんだよ、ハンナ。みんなが心配するからね」
二人はそれぞれ得意の魔術と剣術でもってジャイアントラットを文字通りなぎ払った。
朱雀院・美南(p3p010615)、胡蝶(p3p009197)、シルト・リースフェルト(p3p010711)、アンゼル・アウグスト(p3p007412)、火野・彩陽(p3p010663)、ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)が森に沸いてしまった邪妖精たちへと挑みかかる。
「肉壁になるよ!」
「私はあんまり戦うん苦手なんやけどねぇ。戦うよりは治療の方に専念したい気持ちやわぁ」
「今こそ鍛えるチャンスです!大暴れだあ!」
「我に戦う力は無いが。皆の無事を祈る事は出来るだろう。故に只々祈りを捧げよう」
「さーて……モンスター駆除しますか」
「お祭り騒ぎも行きたいとこだけど。ま、俺の役目はこっちだよな」
ミシェリア・レーヴェル(p3p008271)、陽・サン(p3p006440)、アルハ・オーグ・アルハット(p3p010355)、物部・ねねこ(p3p007217)がそこへ加わり、仲間の支援や攻撃を開始。
「そう言えば色々ごたごたしててそこら辺はおざなりだったみたいだね」
「どんなに小さく儚い植物だとしても、生きる力は強いって。私が証明してみせなきゃ…!」
「うはははー散れ散れ怪物どもーーー!!! ひとに悪さをするでないぞorここで死ね~~~~~~~~~~」
「…いや、私はまぁ珍しいモンスターの死体があればこう見学したいなぁって処なのですが♪」
次々に自爆するねねこ人形(凄い声が出る)。
「おにくをおにくとして扱うにはにくたたきが要ですよ。そういう事でおにくを食べに来ました」
「元の世界で王国にいた時ではあり得ないと思っていたこともできるようになったからな……」
「さぁ、どこからでも掛かってこい!」
「深緑はね、故郷もあるし〜……それに、深緑の民の安全を守るのはやぶさかでもないかな」
襞々 もつ(p3p007352)が敵を叩き潰し、フーガ・リリオ(p3p010595)が勇気のラッパを吹き鳴らし、ルーキス・ファウン(p3p008870)が敵を切り裂き、歩峰 透夜(p3p008147)が魔術で吹き飛ばす。
「森も人も深く傷ついたこの国の力に、少しでもなれればと思ってやみません」
「人々の命だけじゃなくて生活を守るのも機動魔法少女の使命だよ」
ヴァールウェル(p3p008565)は精霊の声を聞きながら仲間を助け、オニキス・ハート(p3p008639)が高火力で邪妖精たちを周囲の焼け跡ごと吹き飛ばす。
「さあ!私の連続魔法にいつまで耐えられますか?深緑の平和を乱すものはこの魔法少女リディアがお仕置きしちゃいますよー!」
「君たちに恨みはないが、ここには大事な友人が静養の為に眠っているんだ。静かになさい?」
「昔のアタシなら指パッチン1つで終わらせていたでしょうけど。今のアタシにそんな力は無いのよね。
ま、良いわ。お仕事だしね、ちゃんと働くわよ?」
リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)の連射魔法が邪妖精を穴あきチーズにし、斉賀・京司(p3p004491)が雷撃の魔術で痺れさせ、リディア=フォン=ユーベルヴェーク(p3p005189)が名残なのかフィンガースナップひとつで大きな魔炎球を作り出しては発射していく。
「最近少々お仕事をさぼりがちでしたから、たまにはちゃんと仕事をしないといけませんね」
「宇宙保安官、ムサシ・セルブライト見参ッ! ゼタシウムブレイザー…Vッ!!!」
ソニア・ウェスタ(p3p008193)が氷のナイフを次々に放ち、ムサシ・セルブライト(p3p010126)がゼタシウムブレイザーを解き放つ。
「偶然だろうとなんだろうと、それは『悪い子』だよね」
「さっさと片づけて家の手伝いにもどらないとね。お母さんもまだ本調子って訳じゃあなさそうだし。仮病かもしれないけど」
アイザック(p3p009200)がプリズムカラーをまき散らし、アルメリア・イーグルトン(p3p006810)は大量の魔方陣を生成し邪妖精たちへ魔力を解き放つ。
別の場所では岩の甲羅と炎の手足をもった溶岩タートルが出現。森を燃やされれば大変なことになるとして、ジョシュア・セス・セルウィン(p3p009462)たちが挑みかかる。
「深緑は復興作業などやる事が多いですね。モンスターの駆除が追いついていないとの事なので僕も手伝います」
「まぁ、これ以上ひどくなる前に、しっかり潰していかねばな!」
「去年のこの日、私は医師の生業をしていた筈だ。では、今年も哀れな子羊たちの為になることをしよう」
安宅 明寿(p3p004488)が甲羅のスキマを突くように剣を放ち、ルブラット・メルクライン(p3p009557)が治癒魔法を展開して仲間達を支援しはじめる。
「新たに芽生える生命の、栄養分にしてあげます!」
ドラマ・ゲツク(p3p000172)が『森を燃やすなんて許せない』とばかりに爆炎を叩きつける。
「よっし、おれっちたちに任せてくれな! アフターケアみたいなもんだし、深緑の復興の一環としてがんばるぜー!」
リック・ウィッド(p3p007033)はそこへ氷の弾丸を大量に呼び出して叩きつける。
「モンスター退治か。いいぜわかりやすい。本当だなうじゃうじゃいるぜ。腕が鳴る」
「人々にとっては空白の時間だったとしても、世界は動いているからな。
数が増え過ぎれば、自らの生きる場所も失う可能性もある。自然とはむずかしいものだな」
呂・子墨(p3p010436)が枝の上から狙撃しヘッドショットを狙い、アルトゥライネル(p3p008166)がそこへアクロバティックな回避で敵の炎をよけながら蹴りを放つ。
三鬼 昴(p3p010722)がサバイバル知識を生かして継戦能力を高めつつ次々に敵を倒し、オデット・ソレーユ・クリスタリア(p3p000282)が隙を突いて零距離から魔法を放出。亀型モンスターが内側から爆発した。
「己を磨くチャンスか」
「ふふん、大量のモンスター退治なんておあつらえ向きじゃない? バンバンやってくわよー!」
「母さんが守っていた国だしね。
…………娘よりも、大切な、とーーーっても大切な国だったのだものね!
いやね、冗談よ……半分は」
リア・クォーツ(p3p004937)が苦笑しつつも敵を鈍重にする魔法を放った。
「森、焼いたら駄目でしょうか。そうしたらモンスターも出て来な……えぇ、えぇ、わかってますとも。燃やすのはNGということなのでしょう?」
フルール プリュニエ(p3p002501)は紅蓮喰殲を放ち敵の集団を次々に燃やしていく。
「いこっか、籠女(かごめ)。今回もせいぜい俺たちらしく嗅ぎ回って暴れよ」
秘色 彼方(p3p009206)は式神と共に飛び出し、敵めがけて襲いかかる。
「はーい、ケガした人はわたしに言ってね!あんまりつよくはないけど、ちょっぴりイタいのなおすのはとくいだから!」
マナ(p3p009566)は後ろの方で味方の回復に専念している。
コルウィン・ロンミィ(p3p007390)は豪快なヤクザ蹴りでモンスターをシュートした。
「ふむ……なかなか良い修行になりそうだな」
そんな中、周囲の木々をなぎ倒して全長3m以上のヒグマめいたモンスターが出現。常人を震え上がらせるような咆哮を上げる。
だが、ここで引き下がる者などいない。
グリーフ・ロス(p3p008615)は真っ先に前に出てヒグマモンスターの振り下ろした腕をガードで受けきった。
「大丈夫です。私は早々に倒れませんから。眠りも食事もいりませんから、どうぞ落ち着いて、息を整えてから」
そこへオズ・ヨハネス・マリオット(p3p006699)が飛びかかり魔法(物理)で殴りかかる。
「助っ人参上ー☆ ん?オズはオズだよ! 魔法使い(物理)さ!」
更に、ラムダ・アイリス(p3p008609)は周囲から湧き出てきた虫型モンスターの群れを確認。駆除方法を仲間に伝え始めた。
「ひのふのみーと団体さんだね。駆除が間に合わないとか言ってたけど増えすぎじゃないかな~これ?」
「最近色々あったし、深緑の方に行っておこうかな。二つある故郷の一つであるし、俺が守るべき国の一つであることには変わりはない」
フレイ・イング・ラーセン(p3p007598)が割り込んで黒雷を発動。敵を引きつけ、攻撃を引き受ける。
「殺したら食う、これが自然界の鉄則だ。
何やら敵の数も多いみたいだが…こんな大規模な人数居るんだ。
こんくらい居なきゃ足りねぇよ」
「緑豊かでとても心地が良いtウップ……。
おっといけません折角の緑を赤色に染め上げてしまうところでした。血は呑み込みましょう。さぁ獣狩りですよ!」
幌向・呼人(p3p008139)が引きつけられたモンスターへ魔法弾を連射し、鏖ヶ塚 孤屠(p3p008743)は豪快に虫型モンスターを殴り倒した直後自分が何故か吐血した。
裂(p3p009967)が敵を切り払いながら、あとで食おうぜと魚を入れたクーラーバッグを翳してみせる。
「やっぱりみんな腹空かせて帰ってくるだろうし深緑で海の魚は珍しくもあるだろ?
気分転換に物珍しいものに触れるのはいいんじゃねぇかと思ってな」
キルシェ=キルシュ(p3p009805)も粗方モンスターを蹴散らしてからサンドイッチをいれたバスケットを掲げる。
「ルシェの分はちゃんとお弁当作って貰ったのよ!
今日のお弁当はお野菜たっぷりサンドイッチ!」
大瑠璃 御空(p3p009600)がその魚を見て喜色を浮かべ、そしてくしゃっとした顔をした。
「…そ、そしてあわよくばなんですが…今日、泊めて貰って良いですか…? や、宿無しで…」
充分に敵が引きつけられたところで、新道 風牙(p3p005012)はヒグマ型モンスターへと槍を放った。
「クエルの護った国を、これ以上荒らされるわけにもいかないしな。彼女が安心して眠れなくなっちまう」
「ふぅ、それにしても森が豊かなだけあって暮らす生き物達も豊富です!
共存できればそれが一番ですが、人里に被害が出てはいけませんし」
「慣れたものとはいえ、こうモンスターが多いと気が滅入りますね。
一応自分の故郷でもあり、面倒を見ている孤児院の子供達に危険が降りかかるのは避けたいので」
更に、イースリー・ノース(p3p005030)が神気閃光で支援砲撃を開始。
ブラッド・バートレット(p3p008661)はその中を駆け抜け斬りかかる。
サクラ・アースクレイドル(p3p007248)はそうして弱ったヒグマモンスターめがけ魔法を放つ。
ズズン、とモンスターが崩れ落ちた。
「にしても、はぁ……はぁ……明らかに、体力が落ちてるのです……」
フロル・フロール(p3p010209)は負傷した仲間達を治癒しながら、ふと空を見上げた。
「閉ざされた深緑は開かれ、新たな女王の誕生と共に妖精郷もまた開かれた。
きっと、それは今できる最善の形で成ったのじゃろう……ならば、後のことも考えなければの。
なにせ、わしは……未来を見守ることを、託されたのじゃから」
「そんな所に――オラァ!」
夢野 幸潮(p3p010573)がバイクで虫型モンスターの群れに突っ込んだ。その後クラッシュしバレーボールみたいにわっしょいわっしょいされはじめる。
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)はそんなモンスターへ『誘争の赤花』を放った。
「深緑も大きな事件が終わって一段落……と言いたいところだけど、こんなときだからこそ危険はできるだけ排除しておかないとね」
「さぁて、ど・ん・な・こ・う・の・う・か・な?」
ファラーシュ・ラフィーフ(p3p008878)は新たに作り上げた薬液の実験がてら虫型モンスターにぶっかけていた。
「事件の後の……ええと、あふたーけあ?って言うのだったかな……頑張ってみせるよ……!」
「事件の後の……ええと、あふたーけあ?って言うのだったかな……頑張ってみせるよ……!」
「そろそろ依頼を受けてみようかな。えっと、この依頼ならみんなで戦うならちょっと安心できるかも。今の僕にできること、やってみるよ」
鳶島 津々流(p3p000141)が『コーパス・C・キャロル』による治癒のフィールドを形成。ラエル・モカ・ベリアノーザ(p3p010709)がその中から敵を誘導し、触手のコンビネーションアタックを浴びせていく。
「モンスター退治、楽しい運動になりそうねえ。ワタシもクララとがんばりましょう」
ポシェティケト・フルートゥフル(p3p001802)がふわふわ可愛い妖精『星砂のクララ』と一緒に治癒を重ねはじめた。
河鳲 響子(p3p006543)はその支援をうけつつ『河鳲式双刀術・飛翔連斬』を繰り出した。木々の間から飛び出してきた蛇型のモンスターたちを次々と切断していく。
「ふふ、ちょっとやり過ぎちゃいましたかね?」
「だが生きている限り終わりではない! 今こそ外も内もない、生きるために抗う者たちよ!
リュミエ・フル・フォーレの名においてその脅威に一丸となり我らの平穏を勝ち取ろうぞ!!」
クロバ・フユツキ(p3p000145)がそれにあわせてモンスターを凄まじい速度で斬り殺していく。
「難しい戦闘にはならない、とのことですから……初仕事にはぴったり、ですね」
クル・クルジス(p3p010403)は単独でジャイアントスネークの猛攻をさばき、殴り倒した。
「こう見えて僕はここの大領主なんだよねえ。それじゃあ掃除でも始めるとするかな」
「モンスターを退治する『お手伝い』、任せて。此処に住む人達の……力になれる様に、頑張る……よ」
アト・サイン(p3p001394)がここぞとばかりに罠を仕掛けまくり、敵を引きつけ始める。ここへ来るまでに自領の治安回復も図ってきたらしい。
センサーで察知したチック・シュテル(p3p000932)が助けに駆けつけ、フロストチェインの魔法を発動。凍てつく鎖に縛り付けられたジャイアントスネークを、ウォリア(p3p001789)が巨大な剣でたたき切る。
「友よ 雄大なる翼持つ霊鳥よ 炎の大精霊よ。
再会を信じるからこそ墓標は刻まぬ」
ぶわりと鎧の間から吹き上がる炎は、しかし森を守る炎であった。
●豊穣に日は昇るか
「こういう雰囲気、独特だけれど嫌いじゃないわ。なるほど、こういうのを和の雰囲気っていうのね」
世界のはるか東側。豊穣郷カムイグラ。ルチア・アフラニア(p3p006865)と水月・鏡禍(p3p008354)は開かれた宴会場へとやってきていた。
「こういった和の雰囲気が昔僕がよく見ていた景色に似ているんですよ」
どうやら鏡禍のガイドであるあらしい。場は既に歓談モードになっているらしく、阿瀬比 瑠璃(p3p009038)と阿瀬比 彗星(p3p009037)が並んで庭木を眺めていた。
「あーんがしたいから口を開けて、だって?」
「こんな所、誰も見てないわ? 折角だから恋人らしい事してみたいじゃない。これ、とっても美味しかったから彗星も食べて?」
「…やっぱり双子らしく、お互い様だなぁ」
希紗良(p3p008628)とシガー・アッシュグレイ(p3p008560)は早速ご馳走にありついている。
「いただきます…あぁ、それならお酒も頂くとしようか。量が量だから、潰れないようにしないとだねぇ…」
「では、両手を合わせて。今日の恵みに感謝であります!…とと。アッシュ殿。お酒を飲むならば酌を致しましょうぞ」
そんな風景を横目に、ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)と華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)は茶の入った湯飲みをあわせる。
「あの…あの…ココロさん。あーん……して……。」
「いいの?恥ずかしいね……あーん」
(……不安でドキドキしちゃったのだわ)
「えへへ……華蓮ちゃん、あーん……ですよ」
ココロのお返しに華蓮は照れつつも口を開ける。
食べるばかりがローレットではないらしい。ラビット(p3p010404)、海紅玉 彼方(p3p008804)、シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)はあえての給仕に挑戦していた。
「今回は今までとは一味違うぞ。秘かに磨いていた料理の技術を活かして、最高の宴になるよう尽力しようじゃないか」
「給仕とかはあんまりしたことは無いけど、アイドルとしての、世話人としての経験を活かして頑張っていくつもりだよ」
「私はそういうことはやったことがあるから、頑張ってみようかな」
給仕をうけ、物部 支佐手(p3p009422)と神倉 五十琴姫(p3p009466)は礼を言って……そして遠くにいる帝を見やる。
「主上の御召しとあらば、参上せぬ理由はございません。
いざお声がけを頂いた時に失礼のないように、下ろしたての装束に着替え、香も焚き込めて……来たんじゃが、まあ、考えてみりゃそりゃそうよな」
「御上は立派な方じゃがわしらは所詮没落氏族じゃ。
いれぎゅらーずであるが故、以前よりは近かしく感じるがそれはそれ。
お声がかからぬともあまり気を落とすでないぞ?」
一方ライ・リューゲ・マンソンジュ(p3p008702)とシャルロッテ=チェシャ(p3p006490)はなんだかぎこちない様子で向かい合っている。
(シャルロッテさん?初対面…初対面でしたっけこの人……? 見覚えはある様な、無い様な……)
(ライ…?どこかで会ったろうか…見覚えのある顔だね、ローレットですれ違いでもしたか?)
互いに、表情に出さないレベルで深く考えを巡らせていたが、とりあえず乾杯だけをしてみせた。この接触を忘れないように。
「こちらサービスのパスタになります…あら?あなた、何処かで…?」
「何故いきなりパスタをっ!? って…アンジェリカさんじゃないっ!?」
「記憶喪失なの? まぁ忘れてるなら忘れてるでいいんじゃないかしら? 前は前、今は今よ。」
「大丈夫です!今あなたの名前思い出しますから! 丁度! 記憶が首元まで来てますから!」
猪市 きゐこ(p3p010262)とアンジェリカ・フォン・ヴァレンタイン(p3p010347)も初々しい(?)対面を果たしていた。こちらは穏やかにファーストコンタクトを終えそうだ。
星の社にて。
彼岸会 空観(p3p007169)、蛇蛇 双弥(p3p008441)、綾辻・愛奈(p3p010320)、カイン・レジスト(p3p008357)、蓮杖 綾姫(p3p008658)、アーリア・スピリッツ(p3p004400)、夢見 ルル家(p3p000016)、小金井・正純(p3p008000)。豊穣郷ではもはやおなじみとなりつつある面々がゴザに座って飲み交わしていた。
「事だし――やっぱりこういう機会は逃さず心身を労わってこそ冒険者と言う物だよねっ! 飲めや歌えやの宴会騒ぎで英気を養っていこう!」
「まことの一人と周りに誰かが居るのではまた酒席の趣も変わるというもの。
以前であれば静かな場所が好みでしたが、此処最近はそうではなく。
長きに渡り変化を嫌った身どもでありましたが変わるものですね」
「飲み過ぎたやつは一杯飲むかー、深酒からだと手遅れな気がするから先に飲んだいた方がいいぞー。いや、ひとのヤサでやることじゃねえけども」
「酔い潰れたら運転しますよ。宴席ではどうやったって緊張してしまって変なお酒になってしまう方も居るでしょうし」
カインが乾杯! とカップを掲げ、空観や双弥、愛奈たちが微笑ましくそれに答える。
「こちらに召喚されてからあまり縁がありませんでしたが、私これでもちゃんとした巫女さんなので。巫女服もばっちり似合ってるでしょう?」
「あ、ちなみにお賽銭箱はあっちですええ。星は今日も輝いてますから。お酒の勢いでどうぞ」
巫女服をちゃっかり着こなした綾姫と正純が接待なのか一緒に飲んでるのかわからない対応をしていた。
「練達のクーラーがんがんな所で飲むお酒もいいけれど、こういう畳と緑、自然の風にちょっと汗ばみながら団扇片手に飲むお酒もいいものよねぇ」
「天香邸では毎日のようにお会いしておりますがこちらに伺うのはなにげに初めてですね! あとで社も案内してください!」
どうもといってカップを差し出し巫女(?)に酌をしてもらうアーリアとルル家。
「大量のゲストに大量の肴!それすなわち大量の食材を大量の人材で料理にしているということ! つまり俺(りょうりにん)の出番だな!」
その後ろ……というか背景にはゴリョウ・クートン(p3p002081)がおたまを掲げてニカッと笑っていた。これ以上なくなじんでいる。
どうやら宴会の噂を聞きつけてゲストが大量にやってきてしまったようだ。
「さて……ん、アイラ、ちょっと怖気づいてる?
ふふ、それなら……はい、あーん? こうしたら、君はなんでも食べてくれるかなって。恨まないでほしいな?」
「食べたくないわけじゃなくて、その、う、うー!勇気が出ないんです!
…………な、な、な! ずるいです……ずるいです、あーんだなんて!
そんなことをされてしまっては口を開けるしか……くっ、恨みますからね!」
なんだかいちゃいちゃしているラピス・ディアグレイス(p3p007373)とアイラ・ディアグレイス(p3p006523)。
更には不動 狂歌(p3p008820)、Nil・Astrum・Fine(p3p008413)、Binah(p3p008677)、紅楼夢・紫月(p3p007611)、幻夢桜・獅門(p3p009000)、星芒 玉兎(p3p009838)、アンウォルフ・バルドリック(p3p007392)、稀瀬乃 セン(p3p010066)、観月 槐(p3p005186)、天之空・ティーザ(p3p007693)、アドルフ・ウェンダール(p3p007377)といった豪華な面々が集まって宴会に花を咲かせている。折角なので賑やかさをご覧頂こう。
『宴か、皆で騒いだりするのも楽しそうだよね』
「………」
『うんうん、たまにはこんなことも楽しいね。君も身体はゆっくり休ませようね』
「運営側で準備とか手伝えることがあれば手伝いに行こうかな」
「唄歌いやし、唄を歌うんもええなぁ。聴いてくれる人居るかどうかはその時次第やけど、少しぐらい唄おうかねぇ」
「参加出来そうならオカリナで何か一曲吹いてみるかな」
「ご馳走ですわ! パクパクですわ! とは行かないのが、乙女の辛いところですわね」
「豊穣は他国では見られぬ、独特な文化が息衝くと聞く。楽しみだ」
「俺はここに来るまでは影のようなものでしたから。こうやって物を口にしてそれの持つ独特の感覚を味わえるというのはなんとも不思議で楽しいものですよ」
「宴会って祭りっしょ?祭りなら楽しまなきゃ損だ。だろ?」
「…うむ。やはりこの地はよい。気風が馴染む」
「宴は素晴らしい。『今を楽しめ』──私の生き方に合っているからね」
大江山 伊吹(p3p010779)とSolum Fee Memoria(p3p000056)はそんな賑やかさを眺めながら、のんびりとした時間を過ごしているようだ。
ふと見ると、また別のグループも自然とできあがっている。
京極・神那(p3p007138)、ミザリィ・メルヒェン(p3p010073)、銀花(p3p010701)、深々・おじぎ(p3p010429)、尹 瑠藍(p3p010402)、ニル(p3p009185)、フリークライ(p3p008595)、クルル・クラッセン(p3p009235)、鹿ノ子(p3p007279)といった多種多様かつ賑やかな面々だ。
「せっかく豊穣来たんだしあれ食べたいなあ、お魚切ったやつ。
そう、船盛り、給仕さーん船盛りちょーだいっ。
あとお酒もう一本ーって次々にオーダーしちゃう!」
「え? 私これでも成人してますよ? だからお酒も平気なんです。ええ、飲んでも問題ないんですよ!」
「なんでも竜はこういうのに弱いそうで。物語の中だけですか、ええ、ええ、私はそうなのです。むにゃむにゃ……」
「豊穣の食事を吟味しつつ、レシピを教えてもらえればな、と……。和食はあまり馴染みがないので」
「最近混沌に来たばかりで、特に関わってもいなかったのですけど、大丈夫ですよね?」
「ご馳走様は食べられる時に食べておかないとね。深緑や覇竜のような大規模侵攻がまた起こったらそちらにかかりきりになるでしょうから」
「ニルは庚様がおいしくごはんを食べているところも見たいです!
ニルではあまり力にならないかもですけど、ちょっとでも、お手伝いできたら嬉しいです」
ニコニコしながら眺めると、宴に顔を出していた庚がこちらを見てスッと盃をかかげてくれた。
「フリック 青竜 会イニイキタイナ。忙シクナケレバダケド」
とか言っていると庚のすぐ横にいた青龍(人間版)が同じくスッと盃を掲げてくれる。表情はわからないが微笑んでいるのだろう。
「この国をもっと良いものにするために、遮那さんや今園さまは頑張っているのですよね……
ならばやはり、僕もこの国のために尽くそう。
自分にできることを、自分にしかできないであろうことを、成し遂げなければ」
決意を新たに、鹿ノ子はカップにゆれる水面を見下ろした。
「瑞さまのお好みに合うものがあれば、良いのです、が…」
場面は戻って首都で開かれた宴会場。瑞のそばへたかたかとメイメイ・ルー(p3p004460)が駆け寄っていく。
「神逐事変…ね。そう名付けられたことは知っている。名前を付けられることで記録になって、それの積み重ねが歴史となる…か」
その様子を横目に、伏見 行人(p3p000858)は杯を手に取った。
「ああ、お花見の時に来ましたよ、ここ。季節が変わるとまた印象も違うもんっすね~…」
ふわふわとした様子で会場に現れる八重 慧(p3p008813)。どうやら酒には強くないようで、匂いですでにくらっときているようだ。
「おや。此処では帝さん主催の宴をしているんだねえ」
晏雷(p3p008919)はのんびりと賑わいの中を歩いていた。落ち着いた頃にでも顔を出しに行こうかと考えながら。
「国、地方は変われども、宴はいい。和やかな空気、賑やかな喧噪、人々の笑顔が見て取れる」
ミスト=センテトリー(p3p010054)はかき氷屋の露天を出していた。宴に露天。なかなか風流なものである。
「ねぇ、一緒に他へ飲みに行かない? そう、私と貴方…2人きりで」
花魁 華燐(p3p008739)はそのへんの人(多分イレギュラーズじゃない)に笑顔でしなだれ、どこかへと消えていく。
「吾輩を誰と心得る、あの猫神様じゃぞ〜!」
紅華禰(p3p008277)は調子に乗って飲みまくり、明日には二日酔いが確定していた。
「剣を交えば好敵手、酒を交えば友達。我ながらニャんとも分かりやすい答えじゃ、にゃふふ」
「酒ッ! ……はギリギリまだ飲めんな。まあ宴の空気に酔う程度なら許されるであろう。オレンジジュースを所望する! 果汁100%のやつをな!」
源 頼々(p3p008328)は(なんだかんだで未成年に酒は勧めない人達によって)果実のジュースをだされ、ぐいっと飲み干している。
「そうですね。こういう機会ですから、霞帝にお酌でも致しましょう
自我を得てからの数え年ですが、拙は、この世界では酒類を飲める歳になりましたが、美味しいのでしょうか?」
鬼桜 雪之丞(p3p002312)はそわそわとした様子で帝のもとへ。おそらく帝は誰も拒みはしないだろう。
流星(p3p008041)はそんな様子を横目にしつつ流鏑馬を披露していた。
「さぁ、行くぞ。玄、勝。水無月殿に恥じない姿を見せよう」
ストンと的を射る矢に拍手を送る天目 錬(p3p008364)。この地にやってきてすぐの活躍を思い出す。
「ヒイズルも中々に面白かったがやっぱりこの感じが落ち着くなー」
「霞帝と話すいい機会じゃしそっちを探してみてもいいかもしれん。朱雀がいればよかったんじゃがのう……」
瑞鬼(p3p008720)はそう独りごち、集まりの中に朱雀の姿を見つけてハッとしていた。
「帝さんと遊んでもらうのだわ!」
「此度はお招きいただき感謝する。貴殿が帝であれば神威神楽は益々発展していくことだろう。そして俺達は影からそれを支えていくことを改めて誓おう」
黒影 鬼灯(p3p007949)は早速帝に挨拶をしにいっていた。
「……あァ、悪いが酒は飲めん。欲しがってるヤツならそこいら中にいるだろ、ソイツらにやってくれ」
日向寺 三毒(p3p008777)はその様子を眺めながらのんびりとした様子でかまえている。
「遮那君にまた何時かこのときのことを話しましょう。そして料理を作ってあげるんです! その時の為に、今日出た料理の味を沢山覚えないとですね!」
隣では隠岐奈 朝顔(p3p008750)が料理の味を覚えようとよく観察していた。
隠岐奈 夜顔(p3p008998)はといえば、帝のそばでなにやら話しているようだ。
「所で今の帝、何かあれば祭りしてない? 俺が神使になってから、帝主導の祭り何度もしてる気がするんだけど…こんなもんだっけか?」
「ふむ――」
夜顔に対する帝の返答は中々詩的で深いものだったが、要約するとこうだ。
復興には民の元気が必要だから、政治家は定期的に元気づけなければならない。
「お酒は久々かな。どんな味のものがあるのか、少しずつ飲んでみたいね」
アレン・ローゼンバーグ(p3p010096)は並んだ酒を順に楽しんでいた。
「一通り全国の料理と酒は口にしてみたが、やはり故郷の豊穣の味が一番馴染む!
酒の場の作法も一通り熟知しておるゆえに、片意地張らずに飲めるというものよ!」
一方で志岐ヶ島 吉ノ(p3p010152)はやっぱり日本酒が一番とばかりに地元の酒を愛飲していた。
「…うさぎ様、うさぎ様。見えますか? 今日はほうじょうのうたげだそうです」
我楽多(p3p008883)は給仕に挑戦するらしく、式神のうさぎ様と一緒に皆に酌をしたり料理を運んだりしてまわっている。
「ヴァリューシャぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 一体どこなんだい!? ここはどこ!? 私はとら!」
ヴァレーリヤとはぐれた(?)らしいマリア・レイシス(p3p006685)が涙目になって御茶の缶を抱えていた。
「でもこれだけは間違えないでくれたまえよ?わ・た・しは!来る場所を間違ったわけじゃあないんだ! 分かったね?」
「…………」
じっとみていた白虎がンとだけ頷く。
レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)は浴衣姿で宴会場へと現れた。
(例え、化け物(吸血鬼)が領主でも、受け入れてくれるんじゃないかって。期待が持てる様になったんだ。だからさ、頑張って。いち領主としてこの宴会に臨もうじゃないか)
来てみると、一条 夢心地(p3p008344)が真夏の暑さガマン大会を一人で開催していた。
「宴の場でも己を鍛えることを忘れず、万民の手本となる。
それが殿的存在に課せられた責務……というわけじゃな」
トキノエ(p3p009181)と篝火 陽炎(p3p008803)がかわいそうなもの(文字通りの意味)を見る目でみている。
「しっかしアレからもう二年経つのか…。全く時が経つのは早えもんだ…っとしみじみしてる暇はねえな。
せっかく美味い酒と美味い肴だ、無くならねえうちに一通り味わっとかねえと!」
(…全く、嫌になる場所だよ本当に。
今でも妹が死んだ時を、仲間が、一族が死ぬ時を何時までも忘れられない)
過去はひとによって異なる。かみしめ方も、受け入れ方もだ。
シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)はそんな中で、盃を翳して空を見た。
「2年経った今、こうやって笑って生きているこの国の人たちの強さが好きだ。
大切な思い出が沢山できたけど、この国を愛した理由はそれだけじゃない」
クリスハイト・セフィーリア(p3p007781)は『そうだね』と言って、ゴザにぺたんと座った。
「やっぱりこうやって平和な日々を過ごすのが一番幸せだよね。もう事件とか起きませんように!!」
平和を願って乾杯!
誰かが叫び、そして誰もが盃を翳して応えた。
●希望ヶ浜サマーフェスティバル
「はっはっは、祭りじゃ祭りじゃ! のぉ月夜、お主この辺りは詳しいんじゃろ? 気の利いた所に案内せい! レディの一人もエスコートできぬようでは美男子が廃るというモノぞぉ……?」
「レディ? どこだ妙齢の美女は??」
「我じゃよ、わ・し!」
アシリ レラ カムイ(p3p009091)が両手をぶんぶんするのを、糸色 月夜(p3p009451)はガイドブック片手に片手で押さえていた。
再現性東京・希望ヶ浜で開催されたサマーフェスティバル。東京を再現する目的で作られたこのエリアにも(人工的ながら)夏は訪れ、人々のガス抜きが行われる。
「夏休みサイコーッス。夏休みが一生終わらなければいいのにッス。
朝から晩までクラスメイトの皆さんと遊んだり! さらにさらに今度はお小遣いが配られた上に好きに遊んでもいいと……!?」
イルミナ・ガードルーン(p3p001475)とフラン・ヴィラネル(p3p006816)の手には配られた金券。地域振興券みたいなものだが、希望ヶ浜のとこでもほぼ使えるので実質現金みたいなものだ。
「プールにお祭りに花火に遊園地にお泊りパジャマパーティーで夜通しボードゲーム! でもなんか忘れてるような……まぁいっか!」
二人は早速ゲーセンに繰り出して山ほどのコインに変えると、プリクラとったりクレーンゲームできゃいきゃいやりはじめた。
「せっかく金券ももらったことだしたまにはお洒落な店で呑むのもいいかしらね。
練達ならいろんな国のお酒が揃っていそうだし。リルカはまずどこへ行きたいの?」
「行くならカクテルバーがいいねぃ。各国のお酒が揃ってるだけでなく、混ざりあったカクテルも楽しみたいのよさ」
一方でミシャ・コレシピ・ミライ(p3p005053)とリルカ・レイペカ・トワ(p3p007214)はオシャレなバーでカクテルを楽しんでいる。
「そう! バイトや! 屋台や! かきいれ時やでジョーくん!」
カフカ(p3p010280)は思いっきり焼きそば屋台を開き、越智内 定(p3p009033)はそこで働かされていた。屋台に二人はまあまあ普通なのだが……。
「地獄の様な忙しさだぜ!!!
他にも焼きそばやあるのに此処だけ何!? 列ついてるじゃん!
これはバイト代にも色付けて貰わないとだぜ、しかも一色じゃないぜ? フルカラーだ!」
「色違いやなそれ」
なんにでも使えると言われると大体食べ物に向かってしまうのが人というもの。
「ねぇ、めーちゃん。何食べたい?」
「お祭り賑やかでたのしそうねえ! 普段は見ない食べ物がたくさんあるわぁ!これ何かしら、けばぶさんど?」
メリーノ・アリテンシア(p3p010217)と藍 瑞冰(p3p010485)は手を繋いで屋台が並ぶ通りをゆく。
リンドウ(p3p002222)と辰巳・紫苑(p3p000764)も早速食べ歩きツアーに出るようだ。
「ねぇリンドウ、食べ尽くしに行きましょう?」
「巡りながらも何処で何が在るか調べて置きたい所ですね。
マスターの食べたい物に合わせて提案出来る為に」
「つーわけで焼肉! ルルゥは細っこいから食わなきゃだし、ファルムだってひほーしゅとはいえ食えなくはねーんだろ?」
砧 琥太郎(p3p008773)はルルゥ・ブルー(p3p006410)、ファルム(p3p007966)と共に焼肉屋へ直行していた。
「海にいたころはお魚ばっかりだったけど、お肉のおいしさもぼくはわかる。えっへん。
ほるもん、好き。なまことかイカとか、いろいろを思い出す」
「奉行、知ってる。時代劇の、偉い人。
いつのまにかファルムは、偉くなっている??
中々悪くはない話。
ファルムのことは、焼肉奉行様と呼ぶといい」
焼肉屋の入ったテナントビル。いや、百貨店とでも言った方がいいだろうか。高層ビルに巨大な数字の看板がついたその建物内のエスカレーターを、ルアナ・テルフォード(p3p000291)とグレイシア=オルトバーン(p3p000111)の二人組がのぼっている。上段で振り返るルアナ。
「おじさま! お買い物するならおじさまとお揃いのマイタンブラー買っていい?」
「一緒の物を買うのは良いが…デザインがシンプル過ぎでは無いだろうか?」
指さした商品を見るグレイシア。なんでも名前が入るらしい。いい思い出になりそうだ。
隣のゲーセンでは秋月 誠吾(p3p007127)とソフィリア・ラングレイ(p3p007527)
「ソフィリア。ゲーセン来たことあるか?」
「中に入った事は無いのです! うーん…あのぬいぐるみとか、可愛いのです」
指さしたのはクレーンゲームの景品。金券からかえたコインを手に進む誠吾。
「つまり、タダ酒オーケーってことだよねぇ?」
「何か言い方がアレっすね…いや確かに初めてで興味もあるんでお誘いは有難いんすけど!」
アウレウス(p3p009222)とラズワルド(p3p000622)はビアガーデンの店の前でここに入ろうと親指でしめし、頷き合う。
店内、というか野外では早速ヨタカ・アストラルノヴァ(p3p000155)と武器商人(p3p001107)が飲んでいる。
「小鳥、ハーブ入りのボロニアソーセージだって。美味しそうだねぇ、これ頼んでいい?」
「ボロニアソーセージ…美味しそ…このフィッシュアンドチップスとか…ナチョスもいいね…あ、枝豆も…」
「ところでホラーというジャンルにいささか疎く、恐怖というものにも縁がずいぶんないのですが……楽しめるでしょうか?」
「大丈夫です、テンポや役者の演技、サウンド何れ一つとっても面白くて――」
ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)と散々・未散(p3p008200)がシアター前で会話をしていた。どうやら見る映画を選んでいるらしい。
それを横目に服屋や化粧品店をめぐる鵜来巣 冥夜(p3p008218)と冬越 弾正(p3p007105)。
「この金券で買うべきものは、ずばり弾正様の魅力。女性が化粧で武装するように、男は度胸が武器になるもの」
「確かに俺も相方が綺麗になったら嬉しくはあるが、俺は元から顔が強面だし、見た目はもう駄目だと諦めていたんだがな」
これは確かに悪くない、と香水のテスターシートを手に目を細める弾正。
「折角のデートだってのに軍服かよ。ま、予想はしてたけどな!
そんじゃ先ずはオマエさんの着替えからだな」
「え、着替え…?あちょっと…」
服屋へ入っていくハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)とクウハ(p3p010695)。暫くすると、ガーリーで明るい服でハンナが試着室から出てくる。
また別の店の前を楽しげに歩くコルク・テイルス・メモリクス(p3p004324)とウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)。
「わたしは……お揃いの靴かなぁ。ウィルくんとお出掛けする時に揃えて履いていくの。きっと素敵だし、お出掛けが楽しくなるでしょう?」
「同じ靴で、一緒の道を歩く訳だ……良いな。
俺は腕時計とか良いかな、って思ったんだけど。揃いのデザインでさ、一緒の時を過ごすのに良いかな、って思って。どうかな?」
「あのクソマスコットが最近新しいカッコしろってうるさいから…。
せっかくだし服でも買ってみようかしら…」
黒水・奈々美(p3p009198)がそんなことを言いながら服屋から出てくる。山本 雄斗(p3p009723)やフロイント ハイン(p3p010570)も同じくいつもと違う格好をしてみたようで、オシャレなコーディネートで街へと繰り出していく。
「ファニーってば、いつも自分のお店ですすめてばっかりだから今回は人にすすめて貰いたいな!
フリフリもリボンもだぁい好きだけど、クールなものだって好きよぉ?」
「おねがいしたらえらんでくれるんだね」
ファニアス(p3p009405)はノースリーブワンピースを基本にした黒基調のコーデに、とリュコス・L08・ウェルロフ(p3p008529)は水色のカラーシャツとジーパンの組み合わせ。
こんな具合に何人ものイレギュラーズがオシャレな服屋さんに入っては試着室から次々に現れる。
紙幅の都合もあるので駆け足でいってみよう!
ライ・ガネット(p3p008854)はあえてアロハシャツとハットを被ってみたり。
「たまには服着て気分転換したいしな」
チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)はわざとガーリーなシャツと七分丈のパンツをあわせて美少年感を割増し。
「これ、ほんとに似合ってるかなあ…?」
霧島・トウゴ(p3p007102)はダボったTシャツと半ズボン。ついでに首にヘッドホンをさげてラフに。
「動きやすい服ばっか買ってるのが悪い? うっさいな」
標・預安(p3p010378)はあえての青いイタリアスーツの上下一揃え。ネクタイは遊びのある柄物に。
「待って、心の準備できてないんだけど!!!!」
ンクルス・クー(p3p007660)は黒スラックスに白ブラウス、カラージャケットとカジュアルコーデを。
「ふふふ~♪ シスター服以外の服は偶にしか着ないから新鮮だな」
九重 縁(p3p008706)は色々着慣れてきたのでグレースラックスにボーダートップス、上には裾の広がるジレを。
「こういうふわふわもあるのね」
アデル・マルブランシュ(p3p009130)はわざと城のワイドパンツと白ジャケットをあわせ、トップスをベージュにすることで大人っぽくしてみたり。
「胸が大きい理由はあるんだよ、言えないだけで!」
JACK・POT(p3p010726)はいっそラメのはいった上下揃いのスーツを着て細長い紫のネクタイを添えるなどしてる。
「レガシーゼロに似合う服ってなんでしょうね?」
チェレンチィ(p3p008318)はジーンズパンツと深いブルーのシャツ、柄物のキャップを被ることで都会風に。
「いい買い物が出来そうな予感がします」
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)は白カーディガンに白のレーススカートであえて清楚かつ低露出に。
「たまには他人の案に身を任せてみるのも悪くない」
志屍 瑠璃(p3p000416)は夏らしくレース素材のスカートセットアップで軽くオトナな雰囲気を。
「そろそろ新しい服とか欲しいと思っていたんです」
結月 沙耶(p3p009126)は普段とうってかわってのシャツワンピース。肌馴染みのいいアイボリーカラーのロング丈で大人びた雰囲気に。
「ど、どうだ? 似合っているといいのだが……」
ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)もいつもの雰囲気から一転してミモレ丈のワンピースで冒険してみる。露出とは逆の方面での攻めである。
「トレンディでおしゃれなブランシュをお見せするですよ」
すみれ(p3p009752)はサイズ大きめの半袖シャツを腰より上で縛ってへそを出しつつローライズのジーンズパンツをはくというある種の暴挙に出ていた。
「特別な日を特別な衣装で祝ってみるのも、悪くないと思いませんか」
昼子 かぐや(p3p009597)は夏色のジャケットとキュロットで元来もつ凛とした雰囲気をやわらかく強調。
「普段は巫女服しか着てないし……」
フィナ=フォルトゥナ(p3p008257)は大体色物は着尽くしたので、アデプト・トーキョーのロゴが入ったシャツと黒いフレアスカートというむしろ真面目なコーデに挑戦していた。
「せっかくのトレーニングですし、選んでもらった服を着こなしてみせましょう!」
「とは言え、私はこの街にはとても疎いのです。音の多いところはあまり得意ではなくって…。頼りにしてますね、マルベートさん」
「この日の為に下調べは万全だよ。先ずは美味しいと評判のドリンクスタンドで甘く冷たい飲み物をテイクアウトして……」
Lumilia=Sherwood(p3p000381)とマルベート・トゥールーズ(p3p000736)はガイドブック仕込みの希望ヶ浜観光をカジュアルに楽しんでいる。
エーレン・キリエ(p3p009844)と皿倉 咲良(p3p009816)はそっとカップル割を使ってスイーツバイキングに。
「ひとまず俺のことは気にせず咲良もしっかりと食べるんだz――は? カップル!?」
「あっ、はい! カップルです! ほ、ほらぁ、この通り! 手なんか握ってみちゃって」
一方で新妻 始希(p3p009609)、パーフェクト・サーヴァント(p3p006389)、レーゲン・グリュック・フルフトバー(p3p001744)、節樹 トウカ(p3p008730)、蔵音 アステール(p3p007937)、ウェール=ナイトボート(p3p000561)の六人は希望ヶ浜ショッピングを堪能していた。
「都会って色々あるんですねー……! 俺は図体的に一般的な服は上半身しか着れませんけど、色々あってみるだけでも楽しいです!」
「とりあえず入学準備用品を……ランドセルかー。男の子なら黒は時代遅れだもんな。赤か緑、灰銀色……お父さん色のランドセルが欲しいとか言ってくれたらな」
「庇護されるべき若葉達が使う背嚢をお求めとは……灰銀は慧眼の遣い手だったか」
「保護者さん保護者さん。息子ニウムが足りてないせいで妄想の世界から抜け出せないのは分かるからとりあえずそのクソデカ尻尾止めるっきゅ」
「都会って凄いんだなー。俺の方は小説や漫画、アステールを見習って童心に帰って絵本とか探すのもよさそうだな……」
「アスはやっぱりご本が欲しいですにゃ! 生き物図鑑で混沌のなにこれヤバいな生物とは全然違う生き物を見るのは楽しいし」
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)とリーディア・ノイ・ヴォルク(p3p008298)が車で希望ヶ浜の夜景の中をドライブしている。
「お師匠!ボク18歳になったんだ!
だからこれから免許を取ろうと思うの!
ボク、免許を取ったらお師匠を助手席に乗せてあちこちをドライブしたいんだ〜!」
「勿論いいとも。少し遅れたが誕生日プレゼントにしよう」
きゃっきゃしながら窓の外を見ると、通り過ぎる街の景色ははどこも賑わっている。
コユキア ボタン(p3p008105)はグルメストリートを歩き、リズィ・ライム(p3p009161)や南雲・零(p3p007409)は化粧品の袋をさげていた。
村上 朱鷺子(p3p008445)やアドネ・アダラード(p3p007396)、各務 柊也(p3p009121)たちも楽しげに街を歩き、マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)はお中元やお歳暮に使うようなハムの箱を紙袋に入れて百貨店から出てくるところのようだ。
問夜・蜜葉(p3p008210)はフラペチーノを片手に、大神・達哉(p3p007400)はクレーンゲームでとったらしいプライズを袋いっぱいに。
ウルリカ(p3p007777)と暁 無黒(p3p009772)はスイーツショップの前でうきうきだ。
「うおおおおおおおおおお!!!!! ついにこの日が来たっすねサマーフェスウウウウウウウウウウ!!!!!」
「限定食い倒れジャンボパフェ一つ」
キサナ・ドゥ(p3p009473)は地下のライブハウスに入っていくらしく、御子神・天狐(p3p009798)がそれを横目にうどん屋台をうどん屋台らしく使っていた。
「鉄帝の舌を唸らせたKAGAWAの逸品、是非味わうと良いぞ!!」
ミリアム・リリーホワイト(p3p009882)は金券片手に『あの子』のことを考え、エリシア(p3p006057)はファッションショップへ入っていく。
「ほう、こちらはこのように栄ているのか」
ファルケ・ウェンダール(p3p007385)は路上でパフォーマンスを、佐藤 美咲(p3p009818)はゲーセンのクレーンゲームと格闘している。
「祭りなんだろう?めでたい場であるのならば…俺の筋肉を見ろ!!!!」
「ええい、ここまで来たら意地でス。自腹切ってでも取ってみまスよ……!」
「あ、ご飯は先に速攻で食べちゃったし、毎日がこうなら楽なんだけどねー」
「ネットの引きこもりの我に出来るのは有益そうな情報を拡散することくらいよ。それぽちっとなー」
九燈 煉(p3p009656)やアレイドスピーア(p3p009241)はそれぞれの楽しみ方をしているらしい。
ルビィ・コランダム(p3p009743)はアーケードゲームの対戦者を軽く十人抜きしているところだ。
そのそばで成龍(p3p009884)はクレーンゲームに夢中になっている。
「ダイオウグソクムシのぬいぐるみ…? ふかふかですな」
「祭りだっつってんのにいつもとやってるコトかわんねーなコレ。まあいっか」
「異形でも、この姿ならライダースーツとヘルメットで通るだろうか」
「涼しい場所で読む本は素晴らしいものなのです。読書の春!読書の夏!読書の秋!読書の冬!…ですよ! 知識は力」
シャスラ(p3p003217)は金券を上手に使える場所を探し、リンディス=クァドラータ(p3p007979)は書店へ直行。
「今日は大人しくショッピングすると決めましたのに!
ささ! ぼーっとしてる暇はありません!いざ!買い物の首を刈りに!」
紅迅 斬華(p3p008460)はショッピングセンタービルへ駆け込み、中では胡桃・ツァンフオ(p3p008299)が都会的なフェスの空気にふわふわしている。
アザー・T・S・ドリフト(p3p008499)もあちこち見て回っているようだ。
「どうせならこの時期にしかいただけないものとか、限定メニューとかないかしら、と思っているのだけれども」
「やっぱり――噂に聞いたウィンドゥショッピング、しかないでしょう……!」
一方でオラン・ジェット(p3p009057)が真昼のシャーマナイトをしていた。
「夜に来たら夢のようなサービスしてやるぜ。夜にまた会おうぜ、な」
賑わう街の風景は、浮き足立つ人々でいっぱいだ。
「自動掃除機ロボットというのが欲しいのう」
海音寺 潮(p3p001498)はポチと一緒に電気店を周り、カイト(p3p007128)は高級寿司店ののれんを潜る。
「たまの贅沢――行くか。たまには回らない奴」
「タダ寿司だよタダ寿司! いっぱいお腹に詰め込むよー!」
その後ろから猛ダッシュ&きりもみ回転でで突っ込んでいくロク(p3p005176)。
「お祭り仕様のギター用ストラップとかピック、譜面やヘッドフォン――っと」
柊木 涼花(p3p010038)はお気に入りの楽器店で可愛いピックを手に取っていた。
「やはり夏ですし、水着でも買ってみましょうか。
この間のコンテストには間に合いませんでしたが、せめて気分だけでも」
クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)は水着ショップで可愛らしい水着を手に取り、金枝 繁茂(p3p008917)はネコハニワなる謎の埴輪を手に取っていた。
「このお店は…はにわ?土偶専門店?ですかね?」
「えへへ、うさだよぉ。泣いちゃダメだねぇ」
一方でレニンスカヤ・チュレンコフ・ウサビッチ(p3p006499)が迷子になったらしい子供に花とぬいぐるみをあげていた。
「次はこれに合わせるアクセサリーだな…んー…どれもこれも素敵で迷ってしまうぞ…」
「上下や小物まで揃えるなら容易にそれなりの額へ届くでしょうから服を購入しましょう」
「そうだ。先生の土産でも探すか。……俺もちゃんと休暇取らねぇとな。こんなんじゃ見本になれん」
モモカ・モカ(p3p000727)、セス・サーム(p3p010326)、國定 天川(p3p010201)はファッションと雑貨の店に入ってそれぞれ服や小物を選んでいた。ブサカワグッズを手に取るコワモテの天川と、それを二度見するセス。
「いつも似たような服に似たようなネクタイだし、自分でコーディネートしてみるか」
「…ミリタリーとかストリートとか…あ…スーツ系って揃えようとすると結構高いんだね…」
「日除けの帽子、大人びたシャツにロングスカート…。スカートだと落ち着かないが慣れるしかないな」
「……うーん??? なんだか近未来的???? アタシの住んでたところとはちょっと違うのかしら?????」
黎明院・ゼフィラ(p3p002101)とグレイル・テンペスタ(p3p001964)、そしてフィノアーシェ・M・ミラージュ(p3p010036)は隣のファッションショップへ入り、気に入った服を見つけては手に取っている。郷田 京(p3p009529)も同じく手に取ってみたが、ずっと首をかしげていた。なんか時代感覚が違うらしい。
「お洒落な衣服にも興味が涌いた。私の為に繕い給えよ」
そこへ入ってきたオラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)を店員が二度見し、そしてそっと奥から魔法の服を取り出してくる。
「…久しぶりに、学校行って。久しぶりに美術部に参加するのも、アリかも…?」
「歌声合成ソフトの新作とかの情報も見れたら良いなー…」
ナナ(p3p009497)は画材屋に入り気に入ってるメーカーの道具を、星影 昼顔(p3p009259)はPCショップでソフトウェアの棚をあさって『演歌が歌える』とかいう合成ソフトを手に取っていた。
「散々悩んだけど、悩んだんだけど! ここのスイーツは凄くおいしいって聞いてどうしても我慢できなかった……!」
天城・幽我(p3p009407)がスイーツショップで甘味の至福に浸っている。
街は賑わい、皆あちこちの店でお気に入りのグッズを見つけているようだ。
「アンティークなどに興味があってな、こういう所であれば掘り出し物が見つかるかもしれないだろ?」
エミリー ヴァージニア(p3p010622)はアンティークのスプーンを見つけた。
「互いに知らない人達でも推しのために心を1つにしたらそれはもう心の友ですよね!」
天閖 紫紡(p3p009821)がクソダサTを持って路上のオタ芸サークルに交じって踊り狂っていた(彼女だけ様子がおかしい)。
「——、——♪(諦念と欲望の坩堝、実に実に愉快)」
クー・クティノス・ツァラレーヴ(p3p010187)はアクセサリーショップで金の鎖を手に取った。
「そういえば、依頼とかで来ることはあっても、こんな風にのんびり練達の街並みを歩くなんてしたことないなぁ」
時任 零時(p3p007579)は食べ歩きを楽しみ露天でたこ焼きを買っていた。
「久しぶりな感じがするな……特に予定もない日っていうのは」
浅蔵 竜真(p3p008541)は雑貨屋でお土産を手に取っている。
「せっかくだからマジシャンとして参加して皆を楽しませようか」
ノーベンバー・グレゴリオ・ウーンデキム(p3p009410)はあえて路上でマジックを披露して人々を楽しませた。
「なんか、わくわくする、かも……?」
社家宮・望(p3p010773)はあえて人混みに紛れ、その様子を楽しんでいる。
「フェスってんだからステージライブとかやってるっしょ! ひゃっはー!」
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)も路上でのライブに飛び込んでいき、ストリートはたちまち賑やかに変わっていく。
「四六時中弾正に付き纏うのも、な?」
たまには一人になってみたアーマデル・アル・アマル(p3p008599)がそんな路上ライブ集団を楽しんでいる。
「ちょっと前までは俺もこれを一般市民として享受する側だったのにさー」
灰燼 火群(p3p010778)もアイス片手にそれを見物。現実への物の見方の変わり方に複雑な心境のようだ。
「……そうさな。普段通りで良いのやも知れん」
荒御鋒・陵鳴(p3p010418)は一方、肩の力を抜いてリラックスし、ベンチに腰掛けている。
「可愛い子とお近付きになりたい。ただそれだけで理由なんて無いよね!」
三日月 月下(p3p009375)は街行く人々をナンパして回っている。
「疲れを取る為の栄養補給、つまりはバカスカ飲み食いするっす!」
リサ・ディーラング(p3p008016)は露天で買ったいろんなものを片っ端から食べては飲んで。
「こ の 金 券 は 同 人 誌 で 使 う 事 が 出 来 ま す か ?」
ナズナサス(p3p001053)はくそでか感情を掲げ共に同人ショップでめっちゃ買いあさっていた。
「ふふ、店員さん…おねーさんにおすすめのスイーツとか、サービスしてくれない?金券で支払いはするからさ」
ノア=サス=ネクリム(p3p009625)はナイトプールで素敵な一時を過ごしている。
「俺は元の世界に戻りたいと思ってんだろうか……? ……いや、寿ちゃんと離れる事は、今は考えられねえな。」
伊達 千尋(p3p007569)はベンチに座ってこれまでの事を思い返していた。
「再現性都市はやはり高性能な日本製が置いてありますね……」
アルプス・ローダー(p3p000034)は質の良い部品を買ったりハイオク満タンにして楽しんでいる。
「希望ヶ浜学園の中等部に入るのも、良いかも。みゃー」
祝音・猫乃見・来探(p3p009413)は猫さんグッズを見ながらぼんやり将来のことを考えた。
「……じゃあ珈琲でも買いに行きますか」
藤野 天灯(p3p009817)はちょっとオシャレなコーヒーショップで少し高いコーヒーを買い、くたびれた日常へと戻っていく。
シルキィ(p3p008115)はそんな中でおきたトラブルを救護スタッフとして解決しながら街を巡回していた。
「希望ヶ浜が普通を求めるのは逃避なんかじゃなくて、やっぱり強さなんだねぇ」
成否
大成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。イレギュラーズ。
参加人数による『大成功』を付与させていただきました!
これからの冒険のお役に立てますように!
GMコメント
Re:versionより、五周年を記念したローレット・トレーニングが始まります。
この期に経験値やゴールドをがっぽり稼いでしまいましょう!
●重要:『ローレット・トレーニングIXは1本しか参加できません』
『ローレット・トレーニングⅪ<国家名>』は1本しか参加することが出来ません。
参加後の移動も行うことが出来ませんので、参加シナリオ間違いなどにご注意下さい。
●成功度について
難易度Easyの経験値・ゴールド獲得は保証されます。
一定のルールの中で参加人数に応じて獲得経験値が増加します。
(※今期ローレットトレーニング全ての合計人数が対象となります)
それとは別に700人を超えた場合、大成功します。(余録です)
まかり間違って1000人を超えた場合、更に何か起きます。(想定外です)
万が一もっとすごかったらまた色々考えます。
尚、プレイング素敵だった場合『全体に』別枠加算される場合があります。
又、称号が付与される場合があります。
■■■プレイング書式■■■
迷子防止のため、プレイングには以下の書式を守るようにしてください。
・一行目:パートタグ
・二行目:グループタグ(または空白行)
・三行目:実際のプレイング内容
書式が守られていない場合はお友達とはぐれたり、やろうとしたことをやり損ねたりすることがあります。くれぐれもご注意ください。
■■■グループタグ■■■
一緒に行動するPCがひとりでもいる場合は【コンビ名】といった具合に二行目にグループタグをつけて共有してください。
■■■パートタグ■■■
以下のうちから一つだけ参加することができます。
参加するパートタグを選び、プレイングに記載してください。
【練達】
希望ヶ浜地区で開かれたサマーフェスに招待されています。
配られた金券をつかって都会のショッピングやグルメを楽しみましょう。
東京都内にありそうなモンなら大体あります。
【海洋】
貴族の護衛という名の船遊びです。
のんびり船でくつろいで、時が来たら海洋系のモンスターを退治します。
人手に対してモンスターが弱いので、かなりイージーに倒すことができるでしょう。
【深緑】
深緑国内で不足していたモンスター駆除が主な依頼内容です。
森に入り、表れるモンスターを退治してください。
かなりの人数で挑めるので、あまり深く考えずに得意分野でガッとやって大丈夫です。
【豊穣】
カムイグラで宴会が開かれています。
これに参加してお酒飲んだりご馳走食べたりのんびーりしましょう。
※各国家のNPCにつきましては可能な限り登場させますが【不可】の場合もございます。
特に担当GMのついているNPCについてはご期待に添えない場合もございます事をご了承くださいませ。
●重要な注意
このシナリオは『黒筆墨汁SD』が執筆担当いたします。
このシナリオで行われるのはスポット的なリプレイ描写となります。
通常のイベントシナリオのような描写密度は基本的にありません。
また全員描写も原則行いません。返却予定日も運営都合で勝手ながら数日程度変更されることがあります。
代わりにリソース獲得効率を通常のイベントシナリオの三倍以上としています。
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