PandoraPartyProject
R.O.O-patch 4.0『ダブルフォルト・エンバーミング』
R.O.O 4.0 ダブルフォルト・エンバーミング
『フルメタルバトルロア』『Closed Emerald』『イデア崩壊』……
そして、R.O.Oのみならず現実の練達をも侵食し始めた『神異』『Noise』。
『Project:IDEA』の変異(R.O.O化)から始まった一連の事件はいよいよ佳境を迎えようとしていた。
これまでのR.O.O内でのイベント、調査、救援、そしてあのシュペル・M・ウィリーからの情報で敵の正体は知れている。
Projec:IDEAを乗っ取ったのは『イノリ』である。Projectが『余りにも優秀な世界の模倣』を行ってしまったが故に期せずして産み落とされてしまった『世界の構造の一部』――即ち『原罪』と呼ばれる大魔種イノリだったのである。絶大なる力を持つイノリではあるが、そのままなら所詮はシミュレータの中の存在に過ぎなかった。
しかし、彼を現実に仲介出来る存在があったならば話は別だった。練達の守護者にして全ての母『マザー』には誰も知らない兄妹機が存在していた。
その名はHades-EX、或いはクリスト。
謎の存在として愉快犯的に悪辣な『遊び』を繰り返していたそれは、造物主の掛けた娘(クラリス)への『保険』であった。マザーの力を以ってしても如何ともし難い事態に直面した時、彼女を苦しませずに終わらせるという父の願いを帯びた彼は、マザーがイノリと化したIDEAに接続し、知らぬ内に侵食を受けた時点でIDEAをR.O.O(ゲーム)化する事で彼女への影響を限定的に軽減するも、最終的には『諦めた』。彼は父の願いに従い、彼女を必要以上に苦しめない為、本物の『原罪』と同じく世界(R.O.O)を終わらせようとするイノリに呼応し、世界にバグをまき散らしたのである。
それは例えば『パラティーゾ』であり、『真性怪異・神異』であり、『シャドーレギオン』であり、『大樹の嘆き』であり『ワールドイーター』であった。
多種多様なる『有り得ざるもの』を実現する程にイノリの権能は絶大で、クリストの演算能力は高かったのである。
R.O.Oという世界を産み出しながら、完全に終わらせようとするイノリは、しかしながらそれで終わりとは考えていなかった。
彼は大魔種のコピーである。そしてそのオリジナルが終焉を望むのは『R.O.Oではなく混沌』に他ならない。
そしてそれはクリストも同じである。『IDEA、イノリに接続した時点で助からない』と判断した妹(クラリス)を楽にする、のが彼の目的であり、イノリが混沌と終わらせねばならないと考える動機――妹である神託の少女ざんげを自由にするというもの――は彼にとっても『共感』出来るものであった。
一方でイレギュラーズからの情報で深刻な事態を察知した練達首脳とクラリスは自己防衛を最優先とし、時間を稼ぐ動きを見せてきた。
だが、兄と妹が互角なのはあくまで同じ条件で戦った場合。先制攻撃を受けた上で、イノリという助力を持つクリストに対してクラリスの圧倒的不利は自明の理であった。
かくて、R.O.O3.0は新たな告知で幕を閉じる。
R.O.O4.0『ダブルフォルト・エンバーミング』。
即ちそれはイノリとクリストに率いられたR.O.Oに残る病巣全てが『各国』を蹂躙し、滅ぼさんとする大いなる破局の始まりである。
即ちそれは防御限界を迎えた『飲み込まれた』クラリスによるセフィロト崩壊の調べである。
その訪れは、R.O.Oと混沌練達(いもうと)、双方に降りかかる慈悲深くも痛烈な『死化粧』を気取っていた。
ネクスト世界の敵とパラディーゾ
今回の戦いにはROOネクスト世界の各所で暗躍した強力なバグエネミー、『聖頌姫』ディアナ・K・リリエンルージュ、姉ヶ崎ーCCC、ピエロ(バンビール)、ジェーン・ドゥ(アリス)、テアドールが出現しています。
詳しくは『ネクスト世界の敵』ページをご覧下さい。
また、戦場各所にパラディーゾも出現しています。
『模倣された原罪』イノリ
混沌世界最悪の魔種『原罪』ことイノリがROOにコピーされてしまったことが、ROOという世界が『混沌世界の模倣』でなくなり歪んでしまった原因でした。
彼はこの世界を『正しく』破滅へと導くべく、無数のバグエネミーや終焉獣たちを率い世界の破滅を実行し始めました。
終焉獣(ラグナヴァイス)
終焉(ラスト・ラスト)より現れたまさしく終焉の獣たちです。
これまでに類を見ない凶悪なモンスター達であり、その姿は様々です。
また、終焉からは『終焉の使徒』という破滅主義者たちも出現しています。
その他エネミー
・『大樹の嘆き』
翡翠各地に存在する、永い時を経た『大樹』がなんらか危機に陥った際に放出する事がある、防衛機構・兵器の様な存在です。(大樹の断末魔、と呼ぶ者も翡翠の民にはいるようです)
一言で言うとモンスターで構いませんが、単純な悪意をもったモンスターという訳ではなく、彼らは発生元である大樹の嘆き、悲しみ、それによる怒りと言った感情から発生した存在です。
・シャドーレギオン
鋼鉄に出現するバグエネミーです。本人の願い(WISH)を歪めた存在や、歪んだ願い(DARK†WISH)だけを抽出して作られた偽物体などが存在します。
・ワールドイーター
正義国より現れたバグエネミーです。知性の有無や形状は様々で、共通することは『世界を構成するデータ(建物、大地、人を問わず)を食べる』ことだけです。この食べる、と言う行為に関しての認識も、個体の千差万別です。