PandoraPartyProject
アンゲリオンの跫音
神を尊び、正義を重んじる聖教国ネメシス。
遂行者なる者が暗躍し、しかし彼らの動きは天義に留まらず世界各国へと伝播した。
幻想、海洋、豊穣、練達、深緑、ラサ、鉄帝――
各地に降りた『帳』は彼らの言う『神の国』を作る為の前準備であったという。
その意味合いがやや変化したのは、ラサや深緑には終焉(ラスト・ラスト)から感じられた歪な気配が混じり合っていたことか――
「余り手出しはしない方が止さそう」
遂行者の一人がそう言いました。
「それに、そろそろ――でしょう?」
そう、遂に『舞台』は整ったのです――
主は真実、正しい存在である。わたしたちが罪を犯したとき、主は必ず見て居る。
救済の光は天より雪ぎ、全てをきよめてくださることだろう。
疑うことは、罪である。すなわち、疑わず願うことこそがわたしたちに与えられた使命である。
願いなさい。祈りなさい。わたしたちの未来を開く光の再来を待ちなさい。
それは波となり、全てを覆い尽くす。
わたしたちがあるがままに生きて行く為に、主は全てを導いて下さるのだ。
――――聖ロマスの書 『天による叫び』