PandoraPartyProject

ギルドスレッド

ギルド・ローレット

資料庫(関係者スレッド)

ここはローレットの資料庫だ。
特異運命座標の来歴何かも管理している。
まぁ、流石はカミサマだか何だかに選ばれた救世主サマだ。全くオマエ達の経歴は面白いのが多いね。
特に印象深い関係者なんかにゃ興味が尽きない。
どうせならもっと聞かせてくれてもいいんだぜ?

※このスレッドは『PCの関係者を本編NPCとして登場させて欲しい』という希望を出す為のスレッドです。以下、要項を確認の上、ご承諾頂ける場合のみご利用下さい。

・登場は確約されません。又、登場する可能性があるのは『混沌(本編世界)に存在している、し得るキャラクターである事』、『関係者イラストを保有している事』の双方が最低条件となります。(関係者イラストの描画内容が本編設定外である場合等は本編舞台に居ないものとして扱います)
・このスレッドに書かれた情報及び人物像を考慮して極力忠実にキャラクターを動かしますが、登場後の扱いや操作に関しては運営にお任せ頂きます。(拘りがある場合、一人称や口調等の設定もお知らせ下さい。特に敵対的存在である場合、死亡する可能性もございます)
・このスレッドにキャラクター情報をご記入頂きますが、一キャラクターにつき一レスでの説明にご協力下さい。又、どのイラストのキャラクターであるか分かるようにご指定下さい。

本編をお楽しみ頂く為の一助になればと考えております。あくまで希望制ですので、ご要望のない関係者の登場はいたしません。ご希望のある場合のみ、この場に登録をお願いいたします。

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キーワード
キャラクターID
名前:ラピスラズリ
種族:幻想種
性別:女
年齢:12?(正確な年齢は不明)
一人称:わたし
二人称:あなた、~さん
口調:です、ます、ですか
特徴:元孤児、鉄帝国出身、黒狼隊所属
設定:
 黒狼隊が引き受けた依頼で保護された少女。黄金蜂蜜の髪は幼い頃から伸ばしていた、けれど、奴隷商人に切り取られた。
 両親はなく、鉄帝国のスラムに打ち棄てられていた……らしい。正確な出身や身分は不明。
 躯に残された傷は痛ましく、余り人には見せたがらないため露出は少し低め。特に腹と背の傷は人には余り見られたくないもの。

 幼い子供同士の寄り合いでは『ルゥー』と呼ばれていた。世話役であった青年メルが付けてくれた名前は胸の中に。
 奴隷商人の影を感じるためか大人の男性に怯えてしまう。まだ、その心の疵は塞がることはない。
 ――けれど、少女が新しい名前に選んだ『ラピスラズリ』の命名は大人の男性であったルカ・ガンビーノ(p3p007268)によるもの。
 黒狼隊の皆が考えた素敵な名前に迷いはした。
 南国へと飛んでいく渡り鳥のラフィ、美しい妖精のようなエラ、まだ真っ白な雪という意味のスノウに寓話で大人になること望んだ少女ウェンディ。
 それでも、リュティスが「ラピスラズリは瑠璃の別名があるそうです」と告げた事が決め手となった。
 きっと「ルゥー」という呼び名もその中に含んでくれようとしたのだと。怖い大人の男性でも、頼っても良いのだと感じたから。
 ラピス、ララと呼ばれることが少しの楽しみ。家族になれたような気がして、愛おしくて堪らないから。

 好きな花はマリーゴールドとカルミア。リュティスとベネディクトが提案してくれた二つの花。
 マリーゴールドは健康という花言葉があるとリュティスが教えてくれた。カルミアは希望という花言葉があるとベネディクトが言っていた。
 現在は、日常生活を滞りなく送るために誠吾やリュティスに師事をして黒狼隊の詰め所である屋敷のメイド見習いをしている。
 いつか、皆のように強く逞しく生活が出来るように。
 誰かを支えられるようにと夢を見る。
 リュティスの教育が行き届いているため、ポメ太郎にはちょっぴり厳しく……少し忙しない毎日を、充実した日々と感じながら送っている。

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/54283
設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3583
名前:ヘマタイト・ハート
種族:旅人
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):20(外見)
一人称:私
二人称:~さん、~ちゃん
口調:です、ます、でしょうか?
特徴:柔和、ちちしりふともも、ゆるふわ、酒豪
設定:

「お答えいたします。あれは『新兵器』などではありません。旧世代の航空母艦を改良した――」
「おい、あの式札は――」
(――通信記録、終了)

「私の武装と、そちらの装甲。どちらが硬いか、比べてみましょうか」
『五十二式航空母艦型機動魔法少女』ヘマタイト・ハートは、オニキスと出自を同じくする。異世界からの侵略者と戦うために作られたロボ魔法少女である。
普段はおっとりとしていて穏やかな性格だが、戦闘においては苛烈で勇猛、人間に害をなす悪に一切の容赦はない。
旧世代の軍艦が武装のモチーフとなっているが、その能力は新型の魔法少女たちに引けを取るものではない。
戦火による焼失などから失われた技術を詰め込まれた最高傑作のひとつなのだ。
「式札」と呼ばれる札に魔力を込め、艦載機に変化させて射出する航空戦を得意としている。

「ええと、あ、この人たちには水を……あ、私には、ボトルのおかわりをお願いします」
 とてつもない酒豪で、よく出入りする海洋国の酒場ではナンパ目的の男たちが酔い潰されて屍の山を築いている。いままでに「ヘマタイト越え」を成し遂げたものはおらず、「越えられないほうの青」として伝説となっている。
 たまに教師として希望ヶ浜学園に現れることもあるんだとか。


イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/64737
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3585
名前:『紫華の従者』ミーコ
種族:人間種
性別:女性
年齢:27
一人称:ミーコ
二人称:あなた、名前+様
口調:〜です、〜ですねぇ、〜でしょうっ?
特徴:仕事は一流、プライベートは天然お姉さん

設定:
 終焉の監視者『クォ・ヴァディス』に所属する従者兼狙撃手。
 ラサでとある豪商の娘であった過去を持ち、少し傭兵業を行っていた経験がある。
 その後バーでイザコザに巻き込まれていたところでトマスと出会いその流れで共に戦う仲間となる。

 狙撃手と従者としての腕前は一流だが、人柄としてはドジをやらかす事が多々見受けられる。

「ミーコはミーコって言いますよ〜
よろしくお願いしますねぇ〜」
「ミーコはこれでも頼れるお姉さんってところなのです
さぁ、どんどん頼るといいですよぉ〜」
「トマス様はミーコが少し悩んでた時に救ってくれたのです
ですから、ミーコもトマス様のお手伝いをするの決めたのですよぉ〜」

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66342

終焉の監視者『クォ・ヴァディス』について
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1664

他不明点はお任せ、アドリブ歓迎
名前:エウリュス゠ラングフォード
種族:スカイウェザー
性別:男性
外見年齢:20代後半
一人称:俺
二人称:呼び捨て、アンタ/(不機嫌時・敵相手)お前、てめぇ
口調:~だ、~だね、~だろう、~だよね?
特徴:青混じりの黒髪、金色の瞳、引き締まった体系、粗野、世話焼き

設定:
チックが嘗て属した一族『渡り鳥』の一人。ブッポウソウの青年。
魔術媒体は、両手の甲に彫り込まれた橙の"刻印"。
戦闘スタイルは近接格闘。自己付与と攻撃魔術を織り交ぜた戦いを得手とする。

『渡り鳥』は嘗て人間種達に襲われ、その多くを喪ったことから人間種達に対しての対応が《肯定派》《中立派》《否定派》に別たれることとなったが、彼はその中でも人間種達にとって最も苛烈な対応を見せる《否定派》……と言うことになっている。
こう語るのは、彼の人間種に対する憎悪が他の面々と比較して根深い理由を抱えるものではなく、また生来の世話焼き気質から困っている人を見捨てておけない性格ゆえだ。
それが稀に人間種に対して向けられる程度には。

ともすれば他の派閥に傾倒しかねない危うさは見えるが、逆を言えばそれは派閥内に於いて感情に瞳を曇らせることなく、最もフラットな視点を以て行動することが出来ると言う事でもある。
そのメリットに目を付けた《否定派》の長……フィン・シルヴェスタ(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1557715)は、このブッポウソウの青年を自らの補佐に置いている。
副官──そして友人として、彼の事を日々気に掛けている様だ。


彼個人の性格に目を向けると、あまり良い印象は抱けない。
容姿そのものは美しく人の目を惹くが、反して悪態を吐きがちで足癖も悪い。『渡り鳥』の一部では、同じ派閥の者であってもエウリュスに悪感情を抱く者すら居るほどだ。
が、そうでない者はその内心……上述した「元々の人の好さ」を隠す為、彼が普段から無遠慮な態度を取っていることを知っている。

──そして、それは同時に彼が《否定派》に身を置く理由そのものである事も。
同族こそ多く喪ったが、奪われた縁深い人は居らず、また何か大切なものを失うことも無かったエウリュスが本来、人間種達を憎悪する《否定派》に居る理由は存在しない。
それでも彼がその派閥を選んだのは、フィンが彼を補佐に選んだ理由同様、「怒りに目を曇らせた同族達」が、これ以上感情に身を任せて己の身を滅ぼしてしまわないよう、それを止められる役割を選んだ為だ。


……ともすれば、自らの制止によって、同族達に恨みの目を向けられることとなっても。



---*---

長く伸びた艶やかな髪。
華奢で柔い体は、まるで少女の様で。

"あなたはずっとそのままでいいのよ"

此れが自分かと思うと、心底嫌で堪らなかった。

---*---



進む道は異なれど、拳を振るうべき相手は違えぬ様に。
あいつらが踏み外しそうになった──その時が来たら。止める覚悟は出来ている。
それが、俺の『為すべき事』だから。



(イラスト)
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/57977

(設定委託)
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/2965
名前:量産型天使(人種)
種族:モンスター(式神)
性別:不明
年齢:不明
一人称:様々(ほぼ無し)
二人称:様々(ほぼ無し)
口調:奇声、様々(ほぼ無し)
特徴:様々
設定:
量産型天使が環境に合わせて自己進化した姿で2足歩行で移動する能力を獲得、身体能力は大きく強化されており、2足歩行ながら量産型天使の獣種に匹敵する移動性能を有している。
この自己進化は『戦術天使試作機メタトリア』の想定外の事例であり、天使の因子が勝手に進化を始めた結果である。天使の因子にここまで干渉出来るのは狂神・稲荷神だけであり、彼女が何かしらの干渉を行ったのではないか?と予想は出来るが、想像の域を出ていない。
なお、自己進化した結果の姿なので安定した生産は期待出来ないが、欠点であった知性を獲得し、複数個体で連携した作戦行動を行える事が出来る。その結果、狐兵達では時間稼ぎが精一杯で、イレギュラーズの様に強力な個体ではないと撃退は困難になっている。
攻撃方法は巨大な口での強力な噛み付き攻撃、口から放つ光線攻撃、手に持った剣による斬撃、一定の再生能力を有している為、なかなかに面倒な個体に仕上がっている。
なお、獣種に引き続きメタトリアにはこの外見は好みではないらしい。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66240
名前:狐達(名前は様々)
種族:獣種(式神)
性別:女性
年齢:Unknown
一人称:様々
二人称:様々
口調:様々
設定:
獣種の少女を素体として、稲荷神が作り上げた式神の狐。
量産機に相当する集団であり、式神の機能中枢である尻尾の数は2本。
謂わばハイローミックスの『ロー』に相当する。
尻尾の機能もイナリ達より安定性と生産性を高める為にデチューンされており、魔術的な機能が一部ではあるが制限されてしまっている。その為、この狐達は物理兵器を中心に運用している。

兵科:早期警戒兵
飛行性能を獲得した狐達で、他の狐達では出力とコストの関係で制限されている魔術的な要素を活用出来る特別な個体。
飛行しつつ、レーダー索敵に似た様な魔術を扱う事で広域の飛行目標の位置情報や移動速度などの情報を獲得する事が出来る。また、他の航空兵などと通信する事も可能で、異世界で活躍しているAWACS(早期警戒管制機)に似た様な役割を担っている。
戦闘に関しては不得意だが、自衛火器として12.7㎜クラス重機関銃を携帯している。ただ、基本的にはその重要性から戦場では護衛役の狐達が周辺警戒を担っている事が多い。
性格はかなり偉そう、実際偉いのだから仕方が無い。後、物凄く真面目で冗談が通じない、ちょっと扱い辛い性格だが、狐兵達の事は良く面倒を見ているし、指示も的確なので有能なのである。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66420
名前:ユングヴィ・グスタフ・ユング
種族:鉄騎種
性別:男
年齢:41歳
一人称:自分
二人称:貴殿
口調:です、ます/だ、である
設定:
フロールリジ騎士団――またの名を、ゼシュテル鉄帝国南方方面軍第三歩兵連隊。
その副長にして、歩兵大隊長たる男。

階級――中佐。
兵科――歩兵。

フロールリジ騎士団は国軍に編成されながら、フロールリジ伯の所有する独立した私兵力でもある故に、歩兵連隊と称しながらも様々な兵科が混在する混成連隊である。
歩兵とは、文字通り軍そのものである。
自軍の歩兵がそこに居て、戦闘が終結していること――戦争の勝利とは、突き詰めれば“それ”が全てだ。
他の国の兵には稀である二つの利点。
強力な銃器を共通の装備とする“工業力”。
それを持って尚、身の丈に等しい大楯を軽々と持ち運ぶ“腕力”。
制圧力こそ本質。それはフロールリジ騎士団の盾である。

彼の役目は二つある。
歩兵の統率。
そして、エーデルガルト・フロールリジの片腕、或いはその代理となること。

下士官からの叩き上げでこの地位に上り詰めた彼は、騎士団そのものを全て把握している。
冷静に全体を俯瞰し、敵の前面に立ってそれを撃ち倒し、また味方の損害を減らす。
ゼシュテルの鉄騎種の、しかも前線に立つ人間としては珍しいほどの透徹した思考力こそ、彼がフロールリジ副騎士団長に据えられる理由である。

「前進。橋頭保を築くぞ。砲兵の作った道を正確に辿れ。
 第一中隊、更に進め。そこには、あの方が居られる。我らが騎士団が銃を持って尚“騎士団”たる理由を、敵に教導せよ」

彼は、少し冷静にエーデルガルトという人物を見ている。
深く敬愛しているが、彼女という人物がただ“真面目”なわけではないということに気付いている。
何せ、彼はフロールリジ伯の古い友人なのだから。

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/49601
名前:アザ
種族:ウォーカー
年齢:アンノウン
口調:〜だ、〜だろう、〜では。
一人称:私、コレ
二人称:貴方

特徴:金の髪、赤い目、黒い翼

設定:元神のみ使い、いわいる天使であったが、人間に恋して堕天し
神の知恵を人に与えた。結果的に人類をほぼほぼ滅ぼした存在。
神様の牢獄に捕まっていたが、混沌にワープして今に至る。
混沌では天使の力をほぼ全て失い、0から鍛え直して
冒険者として身を立てている。同期が赤犬とか
青いロクデナシとかだったので、その勇名の前に
霞んでいるが、さなざまな冒険をこなし、名も売れている。
妻の願いで妻の故郷で子供を産むために別れていたが
約束の再会の日に知った事は、娘の誕生と共に妻を失い、娘も口減らし
の為に砂漠に放逐された事実だった。
それ以来、傷つくのを恐れ、人との関わりを避け、人嫌いを
悪化させたり、ネガネガしながらも、金持ちや貴族に雇われ腕を振るっている。
イラスト: https://rev1.reversion.jp/illust/illust/60767

PCロゼットの面識のない実父である。
名前:『不沈艦』フェール・フェルミネス
種族:鉄騎種
性別:女性
年齢:25
一人称:ボク
二人称:アナタ
口調:〜わさ。だね〜などの間延びした口調
特徴:ゆるふわ、トリックスター、バトル中毒
設定:
ㅤラド・バウA級闘士の1人。
ㅤ魔力を用いた合気道『魔道合気』を扱う武人。武の研鑽と自己アピールの為にラド・バウに参戦している。

【ファイトスタイル】
ㅤ鉄騎種である彼女の体内はかなりの割合が軽金属で出来た空洞であり、通常の人間の半分程の体重しかない。その特性を利用して常に浮遊することで、相手に飛行、もしくは高レンジの攻撃を強いる戦い方をする。

ㅤ得物は持たず、前述の通り魔力を用いた合気道『魔道合気』という武術を扱う。魔道合気によって受け流せるのは生身だけに留まらない。魔法なども同様に受け流し、指向性を持たせて相手に返すことで攻撃を封じると同時に反撃を行うことができる。

ㅤ上記の戦法から防技に優れ、【カウンター】【封殺】【HP鎧】を高水準で搭載している。反面、威力の高い攻撃(受け流しきれない攻撃)は苦手。

ㅤ彼女の間合いに入ったものは、万物がその身体に触れることさえ叶わずにぶん投げられることになるという。

ㅤ誰にも落とす事の叶わない、宙に浮き続ける船のような存在。故に『不沈艦』。

【性格】
ㅤ細かいことは気にしない。努力は人並みに、あとは自前のセンスでなんとかする。

ㅤメディアへの露出は積極的にするタイプであり、練達のテレビで魔道合気の特集がされた時にも出演していた。ちなみに、その特集を見て扇風機も魔道合気を学んだ。

ㅤ実直に泥臭く拳を振り続けるよりは、まるでパフォーマンスのように、魅せる闘い方をする方が実力を発揮出来るタイプ。

【セリフサンプル】
「やぁやぁ、フェールだわさ。今日は名前だけとは言わずにボクの全部を覚えて帰ってね〜」
「ほいほいっと、そんなんじゃボクは落とせないわさ〜」
「はいお返し〜」

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66530

※アドリブ、改変等歓迎です。好きに捏造してください。
名前:『盲目の補佐司教』プルム・トスカーニ
種族:セキレイの飛行種
性別:女性
年齢:20代前半
一人称:僕
二人称:貴方、~様
口調:~です、~ます、~でしょうか?

設定:
 『幻想大司教』イレーヌ・アルエの補佐役の司教である盲目の女性。
 口調は少年じみているが、それは兄弟の多い家で育ったからである。
 内外ともにその立ち居振る舞いは清楚であり、純潔を愛情をもって人に祝福を与えているのが見てとれる。

 過去にプルムは絶望した。
 彼女は優秀であり、幻想王都メフ・メフィートの中心部に位置する中央大教会のエリートとして揺るぎない未来があると信じていたからだ。
 貴族や国の有力者たちは祝福すべき者達である。何故なら彼ら彼女らは、教会へ多くの献金や奉仕をしてくれるのだ。富む者により一層の祝福を。さすれば己も幸福のうちにいられるだろうと、何の疑いもせず生きていた。そんな彼女の"当たり前"は、忌まわしきサーカス事件――サーカス団『シルク・ド・マントゥール』の手によって終わりを告げた。

 狂った信徒に襲われた彼女は、盲目となってしまったのだ。

 プルムは醜くなった己の顔を恥じ、貧民街へ逃げ延びた。そこで出会ったのは、街で育った孤児の子供達。
「ねーちゃん、目が見えねぇからって何もできなきゃ、のたれ死ぬぜ」
「おいのり? かみさまって何かしてくれるの?わたしたちに、ごはんをくれる?」
 身寄りのない子供達にあれよあれよと巻き込まれ、やがてプルムは気づいた。
(嗚呼、どうして気づかなかったのでしょう。どんなに富に恵まれた人も、どんなに眩しい人も……悩みを抱えて生きている。神様は誰の心にも必要なのですね!)
 ふたたび信仰の火を心に灯したプルムは、大教会に戻ってからひと一倍頑張った。民衆に救いを求められれば、物心ともに支えられるように。
 その成果が花開き、彼女はついにイレーヌから補佐司教を任じられた。
 それからの物語は――きっと、特異運座標と共に描かれてゆく事になるだろう。

台詞イメージ:
「僕のモットーですか? 救いを求められたら迷わず神様の祝福をあげる事……でしょうか。もちろん、貴方がたにもですよ」
「シラス様は僕にとって"ちょうどいい"です。貴方は偉い人の立場も、貧しい人の立場も分かるから……安心して奉仕活動をお任せできます」

(設定変更、アレンジ等ご自由にお願いします)

関係者イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65415
既出の関係者ですが、少し違う絵姿で
想定する状況も添えて投稿

名前:パーヴェル
特徴:鉄帝、軍人
関係者企画:鉄帝国包囲網、鉄帝首都内戦


■設定
「…ああ、約束する。絶対に俺は、二度とこんな事が起きない国にしてみせる」

それは、嘘で塗り固めた約束だった。守れない事など分かっている、空っぽの約束
瓦礫の中で冷たくなって行く娘を、せめて少しでも安心させてやれればと
そんな事をしても、何の意味もない。目の前で失われて行く命は救えない
だが、それでも誓ったのだ。それが嘘でも構わなかった
全て偽りで終わるとしても、我が子の犠牲が、無駄であった事にしたくなかったのだ


彼は、その非情さで名高い軍人である
元は温和であったが、南部戦線で死線を潜り抜ける過程で、今のような苛烈な性格になったと言われている
その原因は、彼の南部戦線での最後の戦いにあるようだ
ある饑饉の年、鉄帝南部の占領地域で大規模な反乱と、幻想による奇襲攻撃が起きた。奇襲を受けたため手勢は少なく、大勢の敵に囲まれる中で籠城戦となった。だが、常に食料の不足している鉄帝のこと、兵糧が足りようはずがない

一方で、この国境線を突破されれば、鉄帝の奥深くまで侵攻され多くの血が流れることは間違いなく、撤退を選ぶわけにはいかない。彼は、食料の配給量を減らすことで長期戦に耐えようとしたが、焼け石に水だった
やがて食料の枯渇が目に見えた時、彼は配給を「間引く」決断に追い込まれた。戦えない人間への食料配給を停止したのだ。最初は老人、次は女子供、そして負傷兵…その中には、パーヴェルが任地に連れて来ていた幼い娘も含まれていた。何とかして娘だけでも逃してやれないかと思ったが、そんな余裕はどこにもなく、娘だけを特別扱いするわけにもいかなかった。やがて、彼は戦勝の後、独り静かにその地を離れた。このようなことはこれで終わりにしてみせるという決意とともに。


非情さとは裏腹に、その出自に関わらず部下を抜擢し出費を惜しまず育成する事でも評判であり、彼を慕う部下も多い
その一人であるダリア(鉄帝首都内戦関係者)には、過去の内戦で亡くした娘の姿を見ている

「戦場から戻り、宛もなく故郷をうろついていた先で、あの子を見つけた
柔らかな黒髪、トパーズの瞳、憂いを含んだ顔立ち
見た瞬間、息をするのも忘れた。実は生きていて、俺を探して来てくれたのではないかと、そう思ったのだ
そんなはずは無い、見なかった事にすべきだと何度も首を振ったが、一度そう思ってしまえば、その妄想を振り払うことは難しい
祖国の悲願を成し遂げるために全てを捨てると決めた自分が、死んだ我が子と似た風貌の孤児を抱き上げる
己の矛盾を自覚していたが、あの子を見捨てることは出来なかった

結局、あの子を斥候として利用することで己を納得させた
娘に似ているからではない。利用価値があるから、手元に置いているに過ぎないのだと
我ながらお笑い草だ。彼女程度の才能であれば、軍には掃いて捨てるほどいるというのに」


ダリアに対しては、(半ば無自覚に)彼女が少しでも良い暮らしができるよう気を使っている
かつて娘にしてやれなかった事を取り戻すように
ダリアに向ける言葉は、時に彼女でなく、自身の過去に向いている事があるようだ

(ダリアに幻想を占領できた後の事を問われれば考え込んで)
「この国が豊かになったらどうしたいかというのは、実はあまり考えたことがない。ただ、豊かであればどうなっていたかと…そう、思うことはある」
「ダリア、よく覚えておけ。どれだけ望もうとも、過去に戻ることは出来ない。その一瞬一瞬で、少しでも悔いの残らない選択をするしかないのだ」


彼は粘り強く諦めが悪い
少しでも勝機があれば、どんな犠牲を支払ってでも掴み取ろうとするだろう

「過剰に強さを尊ぶ国風は、弱者を見捨てざるを得ない環境が生み出した風土病だ
あれは仕方がなかった、どうせ助けても生き延びられなかったのだと、自分を納得させるための
皆、本当は分かっているはずだ。これまで見捨ててきた者達は、我らの隣人であり、友であり、家族だった。死んで当然の存在ではなかった
彼らにも叶えたい夢が、守りたいささやかな幸福があったはずで。俺達はそれを見なかったことにして、彼らの願いに背を向けて、今日まで歩んできた
それは何のためか?彼らは何のために死んだのか?俺達は知っているはずだ。そのために今日まで生き延びて来たはずだ!
剣を抜け、陣形を立て直せ!ここで戦いに勝ち、幻想の豊かな資源を手に入れて、我らはこの悪夢に終止符を打つ!」


「信仰など絵空事だ!本当に天上に主がおわすというのなら、なぜ俺達を救ってくれない!
地上はこんなにも苦しむ人々で溢れているのに。本当に主が救って下さるのであれば、あの子もダリアも死なずに済んだのに!」


https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65721


アレンジ可
名前:ヌチョヌチョワーム君
種族:ワーム(古代種?)
口調:喋らない
特徴:ワーム、蠢く触手、滴る粘液
設定
魔王イルゼドキア・クローンが誕生した直後から混沌世界各地で存在が確認された表面をヌメヌメとした粘液で保護され、四本の触手を生やしたワーム型の魔物。
もしかしたら、魔王イルゼドキアと関係があるかもしれないが詳細は不明。
ついでに名称は千代が名づけたものであり、本当の名はいまだ謎。ただし、古い文献を探すと「掃除屋」(スカベンジャー)という名が出てくるかもしれない。

特徴として
・どんな環境下でも適応できてしまう適応能力の高さ
・様々なものを丸呑みにするが主食は「生物の垢や老廃物」らしく、それらを捕食し終えたらペッと吐き出すらしい。吐き出された被害者は全身ヌチョヌチョになるが「玉の様なお肌」になるらしい。美肌効果あり。
・ただし、衣服は問答無用で溶かす。さらに言えば触手で弄って楽しむらしく、一部から「えっちっちな生物」「センシティブモンスター」と既に噂が広まっている。
・基本的にそこまで被害がある訳でもなく、使いようによっては有益な部分さえある魔物だが(色んな意味で)傍迷惑なので討伐&研究の為に捕獲の依頼が多い様である。

尚、この特徴を調べる為に一人のポンコツスナイパーな飛行種(千代)の犠牲があった事を追記しておく。

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66490

使いやすい様に設定の改変やアドリブ歓迎。
名前:ディオゲネス
種族:海種
性別:男
年齢:40代前半
一人称:オレ
二人称:お前さん
口調:だろ。だよな
特徴:海洋、海兵
関係者企画:鉄帝国包囲網、海路同盟(https://rev1.reversion.jp/guild/827/thread/13928


■設定
女王に長く仕えるベテランの海兵。海洋王国周辺海域の防衛を主に担当している
絶望の青の開拓の際は参加を希望したが、万が一に備え祖国防衛を命じられたため「ちっ、つまんねーの」と見送った経緯がある
それ故に政治的な序列は高くないが、海戦に関しては相応の実力を有している
ソルベの事は『よく舌の回る、いけ好かねえ奴』と思っているが彼の知恵は買っており、その意見に賛同する事も多い


海路同盟結成の提案があれば賛同する
「確かにダフネ(海路同盟関係者)の言う通りだ。鉄帝は盟約を遵守している。平和的に共存していく相手として申し分ない。今この瞬間に限ればな」
「豊穣との交易は大成功だ。これまで見たこともねえ物、希少で手が届かなかった物が、豊穣では簡単に手に入る
そしてその収益を独占しているのは、我らが海洋と鉄帝。それは良い、そこまでは
犠牲を支払った以上、当然の取り分だ
だが疑問なのは、鉄帝が貿易で得た資金を元手に大規模な軍拡を進めてるってことだ
そいつは何のためだ?平和的に貿易で食ってくなら、要らねえんじゃねえのか?ただただ交易船を作って、ただただ稼げばいいだけだ」

「別にオレは幻想に肩入れするつもりはねえ
仮にそのせいで幻想が鉄帝に領地をぶん取られちまったとしても、オレ達に影響しねえんなら、それで良いと思ってる
だが、こりゃそんな簡単な話じゃねえだろ
問題は、これまで通りの収益の中でやりくりする各国と、豊穣で得た富を軍拡につぎ込む鉄帝
手をこまねいてりゃ、早晩その勢力のバランスが崩れちまうって話だ
そして鉄帝の覇権が誰の目にも明らかになった時に海洋を放っておいてくれるか…オレならしねえな
オレなら海洋を潰して、鉄帝だけが豊穣との貿易を独占できる体制を作り上げる
だってそうすりゃ、他の国が豊穣との交易で富を蓄えて、鉄帝の覇権を揺るがすような事にならないからな
単純な話だ」


「悪いがそうなった時に守りきれる保証はない
おっと勘違いするなよ。海戦だけなら当然遅れは取らねえ

だが大陸と海洋は、海峡を隔てて目と鼻の先だ
仮に鉄帝が大陸の覇権を握って海峡の先に兵を進めて来たとしたら、奴らの大砲はこの狭い海峡くらいなら平気で飛び越えてくるぞ
当然、船に置ける大砲の数より陸に置ける大砲の数の方が多い以上、大砲の射程内に俺達の船は近付けねえ
撃ち合いで追っ払うのは不可能だ
大砲で粉々になった街ほど占領しやすいもんはねえぞ」

「気持ちは分かるがなダフネ
オレ達がこうしていられるのは、大陸が幾つもの国に分裂してて、オレ達に構ってる暇がないからこそだ
だったら今ここで戦うべきだ。後で悔やんだって遅えんだからよ」


鉄帝との艦隊決戦を挑む際は、グレイス・ヌレ等の群島に敵を引き込む事を主張する
「駄目だ。艦隊決戦なら群島だ。これは譲れねえ。俺達の船は背が低く、小島や入江に隠れやすい
敵が囮の艦隊と戦っている隙に回り込んで挟み撃ちにすれば、絶対に勝てる
だが外洋を戦場にしちまえば、隠れる場所がなくなっちまう
鉄帝の戦列艦に狙われたら、ひとたまりもねえだろうさ」

(それは鉄帝も理解しているはず。敵艦隊が出て来なければ無意味と言われれば)
「そうだな…こんな筋書きはどうだ?
海洋王国は鉄帝艦隊との決戦に備えて、旧式船の大規模改修や戦艦建造を急いでいる
加えて幻想の兵員輸送船が集結しつつあり、着々と戦争の準備を整えている
幸いにして海洋艦隊は鉄帝の交易船の襲撃に忙しく、港の防備は手薄になっている
今、攻撃を仕掛ければドッグや兵員輸送船を破壊して戦局を有利に運べるだろう」

「港町に噂を流してくれ
密偵の皆さんが『見学』できるように、夜の警備を手薄にするのも忘れずにな」


群島での海戦となれば、港を守っていた戦艦を次々に出港させ、容易には船を発見できない群島の島陰や入り江に潜めさせる。悪知恵の働く海兵や海賊に、その指揮を託して

「おい性悪女(ベレニケ。海路同盟関係者)、こういうの得意だろ
…作戦の成否は、お前さん達に掛かってる。後は任せたぞ」


いざ艦隊決戦が始まれば、彼は迷いなく海戦に身を投じる
鉄帝艦隊を引き付ける囮の一員として

「来やがったか。思いのほか多いがやるしかねェよな」

「分かってると思うが、この戦いはいつもの小競り合いじゃねェ
負ければ王都は奴らの掌の中
女王陛下を生かすも殺すも、奴らの気分次第になっちまう
王国の荒廃は、この一戦次第
…早い話が、これからも金儲けがしたかったら死ぬ気で戦えって話だ
俺達なら勝てる、行くぞ野郎ども!」


アレンジ可


https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65116
名前:氷雨(ひさめ)
種族:亜竜種
性別:男性
年齢:unknown
一人称:我
二人称:貴様/お前/(カンパリのみ)海媛殿
口調:だ、だろ、だろうな
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮の里』出身の亜竜種。
 水竜信仰の里であり、旧くは『渦潮姫』や『リヴァイアサン』を祀っていたとして知られている。知られている、と言えど神威神楽の霞帝『以前』の統治者のみである。

 代々、滅海竜をお祀りする家系に生まれた彼女は『生きた滅海竜』の依り代、神子として里で深く信奉されていた。
 彼そのものは滅海竜リヴァイアサンではなく、あくまでも信奉者の一人である。
 そうあった筈だが廃滅の種であった滅海竜が封じられ冠位嫉妬が姿を消した今、里に戻った『天浮の海媛様』――今代の『海媛』カンパリ=コン=モスカと出会ってからと言うものの彼の様子は変貌した。
 元はとても穏やかな気質の青年であり、海媛を代行する巫女・妃憂や共に依り代として育てられた卯ノ花を慈しんでいたがその態度も一転。
 非常に享楽的で破滅衝動に駆られるようになった。常に『海媛』と共に行動を共にするようになり様変わりしたフェデリア海域の事を疎ましく思って居る様子である。

 本能的にコン=モスカの娘であるクレマァダは思う事だろう。
 彼はリヴァイアサンだ、と。だが、そんな事が有り得て言い訳がない。封じられた海竜が人の姿を取るわけがないのだ。
 里の祭祀としてその姿を見せた海媛の語る信仰の形はコン=モスカの信ずるものと同様であった。
 だが、歪な信仰は里を的確に蝕み、彼にそうあるようにと望んだのだろう。
 ――お前はリヴァイアサンそのものであれ、と。
 つまり、彼はその身に人の信仰を宿したが故にその肉体に何らかの概念的存在を宿して仕舞ったというわけである。
 まるでR.O.Oで見られた豊底比売のような。真性怪異を産み出すのは人の心で会ったとでも言うような有様で。
 海媛はそうあるようにと働きかけたそうだ。氷雨のちっぽけな肉体では人が信ずる強き滅海竜は保てまい。
 だが肉体が壊れれば替えなんて幾らでもあるはずだと言いたげに。海媛は彼を『滅海の主』と呼び慈しんでいるのである。

設定依託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3617

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66163
名前:『渦潮姫』卯ノ花(うのはな)
種族:亜竜種
性別:女性
年齢:unknown
一人称:私
二人称:あなた
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮あまうきの里』出身の亜竜種。
 水竜信仰の里であり、旧くは『渦潮姫』や『リヴァイアサン』を祀っていたとして知られている。知られている、と言えど神威神楽の霞帝『以前』の統治者のみである。

 代々、渦潮姫をお祀りする家系に生まれた彼女は『生きた渦潮姫』の依り代、神子として里で深く信奉されていた。
 彼女そのものは渦潮姫(水竜様)ではなく、あくまでも信奉者の一人である。
 共に信仰の的である『リヴァイアサン(滅海竜)』の神子である氷雨とは幼馴染みであり並々ならぬ思いをその胸に懐いていた。
 ――が、現在は渦潮姫の依り代であるという身の上であるために氷雨とは深い交流を行っては居ない。

 随分と変化したフェデリア海域の事は『天浮の海媛様』より耳にしており四番街(リヴァイアス・グリーン)にはどうしても心惹かれる。
 里の者達に黙って四番街に顔を出すこともあるが、そのたびにこっぴどく叱られている。
 基本的には明るく穏やかなおっとりとした性格。誰にでも好かれ、属性を強いて述べるならば中立・善。

 ……ただ、特筆すべきは長らく廃滅病で姿を見せていなかった『天浮の海媛様』――今代の『海媛』カンパリ=コン=モスカが帰ってきてから卯ノ花の様子は変化した。
 まるで本物の渦潮姫のように振る舞い、酷く悲しげな顔をするようになったのだ。
 己の躯は深き海の底で眠っていると口にして、里の祭壇で祈りを捧げる毎日である。
 幼い頃より懸想していた氷雨の事は海を荒らす不届き者であるかのように認識し毛嫌いし、まるで『流れを操る』力を有したかのようにも見せている。

 カイトは彼女と出会ったならば気付くだろう。
 彼女こそ『渦潮姫』様そのものだ、と。だが、有り得るわけがない。
 封じられた竜がこの様な場所に居るわけがない。
 まるで『人の願いがそう見せかけている真性怪異』のような有様で彼女はそう振るまい続ける。その身に神を降ろしたとでも云う様に。

設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3615

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66216
名前:潔一(きよかず)
種族:亜竜種
性別:男
年齢:17
一人称:俺
二人称:お前
口調:だ、だろ、だろな
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮あまうきの里』出身の亜竜種。
 水竜信仰の里であり、旧くは『渦潮姫』や『リヴァイアサン』を祀っていたとして知られている。知られている、と言えど神威神楽の霞帝『以前』の統治者のみである。

 覇竜領域が開かれたことを耳にして、自身の同胞との再会を心待ちにする余り里から良く抜け出しシレンツィオ・リゾートに顔を出す事が多い。
 琉珂が見かけたという同胞ありゅうしゅは彼のことである。
 外では竜信仰の八百万と自身の事を騙っている。有するギフトも自分自身の種族を『正確に理解していない相手』には誤魔化すことが出来るというもの。
 琉珂のように亜竜種こそスタンダード種族である認識の娘にはそのギフトも発動しなかった様子だ。

 里は『渦潮姫』や『滅海竜』を信仰しているが彼自身はあまりその様な信仰心は懐いては居ない。
 イレギュラーズ(特に亜竜種)を見かけると、何時か自信も覇竜領域デザストルに連れて行って欲しいと懇願することだろう。
 と、言えど里に訪れた奇妙な変化は放置しておけずデザストルへの旅路は夢の又夢なのかも知れない。

 非常に明るく楽観的。善人である事には間違いなく、イレギュラーズの善き味方と言える。
 自分の身は自分で守るを信条に掲げており、天浮の里に姿を見せる敵勢対象などを屠る為に戦闘能力を身に付けた。
 基本的な戦い方は前線での槍術。簡易的なサポート能力も有している。
 海媛代行を行い続けて居た一族の巫女・妃憂の事は妹のように感じており、護ってやらねばならないと考えている。

「――いつか、里が平和になったら妃憂と俺に覇竜領域って場所を案内してくれよ。
 じっちゃんたちが言ってたんだ。そこには沢山の同胞がいてさ、里に隠らなくっても広い世界を冒険出来るって」

「任せろよ。妃憂の事も里のことも俺がちゃーんと護るから。神使だかなんだかしらないけど、協力してくれよ。
 なんだかんだ言ったってこの場所のこと、気に入ってんだぜ。そう簡単に諦め切れるかよ」

設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3616

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/59587
名前:柳・征堂(やなぎ・せいどう)
種族:人間種?
性別:男
年齢:不明
一人称:俺、僕、私(時々で使い分ける為、不明)
二人称:お前、君、貴方(時々で使い分ける為、不明)
口調:~だ。~だよ?
設定:
 彼は暴風の如く現れる。
 豊穣各地で出没する謎の人物であり、知る者は彼を『狂飆(きょうひょう)』とも呼ぶ。
 それは――彼があまねく全てを吹き飛ばすかのように襲撃せしめるからだ。
 人があらば人を斬り。
 妖があらば妖を斬る。
 老若男女善悪人魔。一切合切関係なし。
 目的は不明であるが、戦いを楽しむ様な節もあり、欲の道に落ちた辻斬りではないかと噂もされている……そして彼は、豊穣を巡るシガーとも一度出会った事があり、交戦状態に陥った事も。
 言動たるや支離滅裂。一人称も二人称も変わるは狂いし人か。
 瞳覗けば淀みが見える。言を投じても聞く耳なし。
 数撃、十数合打ち合った後に。
 激しき剣撃の音を勘付いた妖怪の横槍もありて――結局勝負は有耶無耶になったそうだが。
 彼は生きている。今も、この豊穣の世のどこぞにて……

 ――その正体は旧時代の兵部省の一員である。

 元々は豊穣の世が干戈帝統治時の人物であり、干戈帝の『武』を心棒せし者。
 剣術指南役なる地位にいたそうで、兵役に就く者達は彼の教えを受けた者も多いとか。
 この事が発覚したのは、彼と出会い無事であったシガーからの目撃の言と、高天京の一部に保管されていた当時の資料(尤も、情報の欠落も多かったので正確かは定かではないが……)との照らし合わせに成功した為。
 資料が正しければ、当時の彼は他に無秩序な暴を振るう様な人物ではなかった――むしろ礼儀正しいぐらいの――との事だが、現在の彼とはあまりにも隔離があるようだ……更には、当時の時代の人物と考えると、彼の容姿に一切の変化がない事は些か以上に疑問視される。
 もしや経緯は不明だが。
 彼はもう人ではなく『魔』の道に落ちているのでは――とも推測されている。
 彼がまた何処に現れるか。警邏を司る刑部省は注視しているとの噂も……

 戦闘時は竹刀――と言っても性質は木刀の類に近いが――を振るう。
 手に持たずとも操作する事が可能な様で、全霊時は五つの刀をまるで防御陣の様に神速で振るわせる事も。圧倒的な手数により敵に畳みかけるその勢いたるや、並みの者ではやがて押し潰されるのみ……

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3624

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/59833
名前:イヴォン・ドロン・シー
種族:魔種(怠惰)
性別:不明
年齢(或いは外見年齢):不明
一人称:我々
二人称:そなたら
口調:~である、~であろうか、~なのだろう?
特徴:死人じみた青白さ・陸のものとも海のものともいえぬ歪な姿・粘液・定期的に深海へ戻る
設定:

「我々は倍化することにこそ意義があるのだ。我々は増え続ける。増え続ける。増え続ける」

 誰が名付けたかもう定かではないほど長命な魔種。もとは一匹のウミユリに過ぎなかったそれが怠惰の力を手に入れた存在で、定期的に深海と地上を行き来している。地上へ行くのは眷属を増やすためであり、混沌に暮らす者にとって害でしかない。本人(?)は眷属を増やすことが第一目的であるため、それに協力する者は快く迎え入れる。

 寄生虫を無数に召喚し、使役することができる。個々の寄生虫は踏めば殺せるような脆弱な小さな虫だが、ひとたび体内に入るとすさまじい勢いで増殖し、体内の重要機関を食害。感染者を死へ追いやる。これだけでも厄介であるが、感染者を害した寄生虫群は脳から抽出した記憶を共有しており、死亡した感染者の容姿を再現する特性を持つ。この寄生虫群はイヴォンが生み出したため、当然疑似生命体もまたイヴォンへ忠誠を誓っている。魔種はこれをもって眷属の倍化とみなし、眷属の数が一定数を超えると、再び深海へ帰っていく。眷属はイヴォンへ害意を持つ者へのアンテナであると同時に本体であるイヴォンへエネルギーを送る役割を担っており、眷属の数が多ければ多いほど、魔種は無敵に近くなっていく。

 眷属の特性から、黄泉がえりの神として海洋の片田舎の町でひそかに祀られている。
 関連関係者:朝葉 游夏
 https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66704

 寄生虫による被害は風土病として土地の者に認識されており、眷属による被害が増えれば増えるほど土地の者はこの魔種を深く信仰する。人々の信仰は根強く、時にありがたがるあまり自ら眷属となる者も出る。しかしながら最近はその地方での人口が減ってきたため、魔種は別の地方へも足を延ばしているようである。

 眷属になってしまったなかには、かつての裂の妻もいる。人が変わってしまった彼女を、もはやイヴォンの眷属と見抜いたまではよかったが、裂はどうしても彼女を斬ることができなかった。現在妻は消息不明である。これ以来、裂はこの魔種を妻の仇と考えており、首を刎ねるべくその機会を伺っている。イヴォンが滅べば妻に似た肉塊もまた消滅すると知りながら。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66534
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3606
※「イヴォン・ドロン・シー」への信仰心以外は改変歓迎です。

名前:朝葉 游夏(あさは ゆうか) 
種族:肉腫(ガイアキャンサー)/オリジン
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):高齢らしいが妙齢の女性を思わせる
一人称:わたしたち/私
二人称:そなたたち
口調:〜です、〜でしょうか、〜でしょう?
特徴:アハ・イシュケを思わせる体躯、丁寧な口調、人類種への慈悲と憎悪
設定:
「イボロギさま」なる神を祀る村で神事を執り行う巫女。
海の八百万(精霊種)を名乗り、海種のごとく水中で自由自在に行動することができる。
穏やかで丁寧、たおやかながらも威風のある印象を受ける女性。

游夏は村の平穏を望む傍らで穏やかな発展を目指しており、村の若い衆と協力して特産品の開発やそのPRに力を入れている。

その成果が功を奏しているのか昔と比べると村への観光客がいくらか増加傾向にあり、神事を観光していく者もいるらしい。

【秘匿情報】
その正体は「イヴォン・ドロン・シーに対する信仰」から生まれたガイアキャンサーである。
(参考)イヴォン・ドロン・シー
https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1569083

イヴォンへの信仰から生まれた游夏は生まれながらにイヴォンの生態を理解し、また自身のことを『イヴォンの眷属』であると認識している。
(最も、イヴォンの方は彼女のことを厳密には眷属とは認識していないかもしれないが)
その結果、彼女は当時バラバラに語られていた「恐ろしき海の神(イヴォン・ドロン・シー)」と「黄泉がえりの怪談」を正しく結びつけ、イヴォンを「黄泉がえりの神」として広めるに至った。

海を移動して寄生虫の被害者を増やしていったイヴォンに対し、游夏は陸から慎重に黄泉がえりの信仰や寄生虫を運搬するルートを増やすことで寄生虫の被害者を増やしている。

ガイアキャンサーらしく人間への憎悪は強いものの、一方でイヴァンの巫女としての側面をもつ游夏は寄生虫の宿主としては人間を大切にしているようだ。

「そなたたち人間は須く滅ぼさねばならないゴミ虫どもです。しかし。それを幸福と思いながら受け入れてくれるのでしたら、これほどお互いにとって良いことはありません」
「何か、問題でも?」

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66704





【余談】
むかしむかし、黄泉がえりが「ただの」風土病と認識されていた最初期の頃。とある村では死者が相次ぎ、村人たちはそれを海の神の怒りと考えた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

■■たちは海の神の■■■鎮め■■めに、見目麗しい妙齢の■の足を■し■■■目がけて■■■げたと■■。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

村人たちは海の神の怒りを鎮めるために全員で一生懸命に海へ祈りを捧げた。すると海の神はその篤信に満足され、海の底から1人の巫女を遣わした。

游夏が人々の前に姿を現したのは、その時のことらしい。そうして、『海の神の声を聞いた』という彼女から「イボロギさま」と黄泉がえり信仰は広まったのだとか。

当時のことを知る人間はもはや、一握りの高齢の村民たちのみである。
名前:深覗・阿真(ふかみ・あま)
種族:魔種の眷属
性別:女
年齢(或いは外見年齢):38(20代後半に見える)
一人称:あたし(または我々)
二人称:あんた・呼び捨て(またはそなたら)
口調:~だよ、~だね、~じゃん、~じゃない?
特徴:空色の髪、瑠璃色の鱗、サメの牙で作った首飾り、見た目が若い、やや天然、大酒飲み、意外とロマンチスト
設定:

「ねえ裂、あたしら海法師はどこまでだって泳いでいける、あの夕日だって追い越して泳いでいける、それってとってもすてきなことじゃない?」

 デバスズメダイの海種。だった。

 裂の妻であった女。裂と同じ豊穣の古い漁師村の出身で、海種であることをさっぴいても人並み外れた潜水能力を有していた。そのため素潜りの達人で、一日に並の男でもかなわない量を採ることもしばしばだった。生まれとしてはほどほどに潤っていた漁師の家の出で、両親は阿真が海へ出てばかりで行き遅れるのではと心配していた。しかし18を過ぎたときに本人から「あたしは海の女になる」と宣言されてからというもの、いっぱしの漁師になることを応援するようになった。

 裂とは幼なじみで、家格の違いから最初は敬語をつかっていたものの、自前の明るさ(天然ともいう)と、なにより裂自身から請われて以来、敬語をつけずに語り合う仲になった。月日は流れ、しだいに友達ではなく異性として裂を意識しはじめてからは、村の子どもたちに囃されるほどの赤面症になり、一時期距離を置く間柄になった。しかしその間も、うせるどころかますます燃え盛る裂への想いにけじめをつけるべく阿真は裂へ告白。
 裂の回答は「しばらく待ってほしい」とのことだった。その後裂はひとりで沖へ向けて船を漕ぎだし、一週間もの間行方知れずになった。ぼろぼろになって帰ってきた裂は阿真へ獲物であるサメの最も大きく美しい牙をよりすぐって作った首飾りをさしだした。それは裂の村において「どんな脅威からもお前を守る」という意味であり、結婚の約束を誓うものであった。

 しかし幸せな時は長くは続かなかった。
 阿真は魔種イヴォンの操る寄生虫に感染し、帰らぬ人となってしまったのだ。やがて疑似生命体として黄泉がえった阿真を、裂はイヴォンの眷属と見抜く。だがどうしても斬ることはできなかった。

 生前の特技は真珠を見つけることだった。彼女の形をした肉の塊が、深海の底で何を思っているのかは今は誰にもわからない。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3613
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66532
名前:漁牙(いさりが)
種族:海種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):不詳(おそらく50代後半)
一人称:オレ
二人称:オヌシ
口調:だ、だろう、だろうな
特徴:豪放磊落、豪胆なる豊穣海賊。
設定:
 漁牙は、元々豊穣の漁村の漁師だった。元より度量の広い好い男であり、付近の漁師たちの悩みをよく聞き、衝突を――言葉のならず、たまにはげんこつで――仲裁し、付近の漁場の秩序の維持を、確かに担っていた男である。

 彼が海賊に堕ちたのは、さほど昔というわけではない。シレンツィオ・リゾートの発展により、付近海域の漁場は、より金と力のある豪商たちの所有する船舶がのさばる様になっていった。自然資源豊富な海とて、資源は無限というわけではない。元より遠洋の漁場で漁をしていた漁師たちは、シレンツィオ・リゾートの発展とともにその食い扶持を減らされていった。無理もない、海洋豊穣問わず金と力のある者たちが扱う船は、伝統的な豊穣漁師のそれよりははるかに大きく、最新で、効率的だった。近代的な漁業に、古式ゆかしい漁業が太刀打ちできるわけもなかったのである。
 そして、ダガヌ海域の深怪魔の登場が、彼らの生命線を断ち切ることとなった。人・怪物、両者によって漁場は荒され、多くの漁師たちが食い扶持に困っていた。そんな中、食い詰めた漁師たちは、ならず者の集団、海乱鬼衆に交じり、海賊として振る舞うしかなったのだ。

 漁牙は、苦慮の末に自ら食い詰めた漁師たちの『頭』となることを選んだ。前述したとおり、元々漁師たちの信頼は厚い。彼が旗頭にならなければ、漁師同士の内紛、或いは他の海乱鬼衆海賊に取り込まれ、鉄砲玉として使い捨てられていただろう。漁牙はそれを危惧していた。彼は漁師たちをまとめ上げ、シレンツィオ・リゾートの商船を襲う海賊、漁火水軍を率いる事となったのである。

 元来は、海賊をやるような男ではない。だが、元より海の男。豪胆にして轟烈な気性は、海賊の頭目として充分な敵性を持っている。
 なお、噂によれば、彼の先祖はかつて『竜宮城』なる海底の都市より財宝を持って陸へやってきた者たちと伝えられている。
 実際、彼は一つの宝珠を先祖代々のものとして大切に持っている。それは竜宮へ行くための導となるとされているが――実際のところは、不明である。
「ま、ゲン担ぎにはちょうどいいじゃねぇか! おかげでオレは怪我一つしねぇのよ!」
 とは、彼の言である。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3623
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66457
名前:梶 散密(かじ ちみつ)
種族:旅人
性別:男性
年齢:30代後半
一人称:俺
二人称:君、~さん、~くん
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:カフェローレット店員、『掃除屋』、『始末屋』
設定:
 再現性東京202X街・希望ヶ浜に住まうイケメン店員さん。
 本業不詳、本名や年齢さえも本来のものであるか定かではない。「ちー君」と店員である千石・夜迷や音呂木・ひよのに呼ばれている『お兄さん』
 カフェ・ローレットの古株店員として知られている青年。大人の余裕を感じられ、泣き黒子がセクシーであると常連客の女子高生には人気である。
 曰く、「いつ来ても居る人」というイメージが常連客の中では強すぎるせいで『ちー君のプライベートを暴く会』などが女子高生達によって結成されている。
「いらっしゃい。いつもの席、いつもの飲み物で良いかな?」
 人の顔を覚えるのが得意であるそうで『いつもの』の正解率は100%。その脅威の記憶力の裏は――彼が『夜妖憑き』である事に起因する。
 綾敷・なじみが記憶をぺろりと食べられてしまうならば、散密は逆である。忘れることはない。
 彼にどの様な夜妖が憑いているのかはトップシークレットであるそうだが『身に刻まれた記憶』が『青年の何らかと交わった』時に彼は命を落とすそうだ。
 忘れられない代りに、力を手に入れた。それこそが、イケメン店員の秘密である。

 そう、その力とは――
 彼はイレギュラーズの協力者の一人であり、夜妖の痕跡を消す『掃除屋』である。
 それと同じくイレギュラーズが活動出来ない際に夜妖の相手をする『始末屋』を担っている。
 だが、ひよのに言わせれば『現状が協力者』であるだけでありイレギュラーズを『始末屋』と呼んだときに同等の活動を行える相手であるならば、信頼しすぎない方が良いそうだ。戦う力を有するならば、其れだけ敵に回った際に『面倒』になるからだ。
 同僚である千石・夜迷は彼によく懐いており、まるで家族のように接している。
 ひよのと違い夜迷は「ちー君だけは信頼できるヒト」であり、彼女のファンからは『打倒・ちー君』と恨まれることも。
 謎も多いが夜迷とはタッグを組み行動することが多い。何時か、己が夜妖に飲まれるときが来たならば夜迷に殺して欲しいと願いながら――

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3390
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/58963
名前:浮・妃憂(ふう・きゆう)
種族:亜竜種
性別:女性
年齢:14
一人称:わらわ
二人称:おぬし
口調:じゃ、じゃろ、じゃよ?
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮の里』出身の亜竜種。里長・浮家の跡取り娘。
 水竜信仰の里である天浮の里は水竜を祖とするとされており深海より地上へと繋がる洞穴を拠点としている。
 海洋王国にも伝わっていた『渦潮姫』伝説や神威神楽では水神とも呼ばれた滅海竜『リヴァイアサン』を祀り、代々護り続けてきた。
 神威神楽の統治者とも縁深く、霞帝以前の天子達には『水神信仰の隠れ里』として認知されていたらしい。

 渦潮姫と滅海竜を祀る2柱の家系を統治し、里を良き方向に導くことこそが浮家の役割である。
 海の調停者の名を与えられていた――が、事態が一変したのは遙か昔のことであるそうだ。それは廃滅の呪いを宿した女が里を訪れた事に起因する。
 その女は滅海竜の巫女であると称し、竜との語らいを行う事が出来た。
『天浮の海媛様』と呼ばれたそれは『竜の器』と成り得る存在の躯を代々借り受けて里に神託を齎した。
 妃憂が生を受けてからは『海媛』は姿を見せては居なかったがリヴァイアサンが封じられてから彼女が直ぐに現れたのだ。
『今代』の海媛の名はカンパリ=コン=モスカ。彼女を支える事こそが浮家の役割であると妃憂は実感した。
 海媛の代わりに里の神託を受け続けた彼女は外の様子を幼馴染みから聞き愕然とする――滅海竜を封じた者達が海を害し観光地を作り上げたのだと。
 リヴァイアサンは酷く怒り狂っており、渦潮姫は悲しみ泣いていると海媛はそう告げたのだ。
 ……その様な神託があったことを妃憂は知らない。だが――

「わらわは所詮、海媛様の代替品よ。海媛が帰還した今、為せるのはその御身を支えるのみ」

 海媛の帰還に際して新たなる神託が下ったのであれば致し方有るまい。
 妃憂は祭壇に立とうとも『神託』を一度たりとも聞いたことがなかったのだから。
 神威神楽との交友さえ数代前から途絶えていた。今や投手であった浮家の立場は形骸化しているのだから。

「のう、もしも里に危険が迫っているのであれば力を貸してくれんかの?
 わらわは里を愛して居る。神威神楽の双子巫女よ、それから神使よ。わらわに里を護る為の力を与えて欲しいのじゃ」

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3618
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66051
名前:囲 リクエ(かこい りくえ)
種族:旅人(ウォーカー)
性別:女
年齢:自称30半ば、実年齢不明(見る人によって外見年齢の印象は20~30半ばと揺らぐ)
一人称:アタシ
二人称:(名前)さん、キミ、家族は呼び捨て
口調:だね、だよ、かな?(改まった場や目上相手には、ですます口調)
特徴:マイペース、爬虫類、おしゃれ好き、

設定:
20年以上前に召喚された旅人の蛇神。紆余曲折の末に同じ旅人である人間を夫に迎え、飛呂を授かった。
それを機に、より安全に過ごせるであろう再現性東京に移り住んだ。現在は希望ヶ浜のアパレルショップで働いている。
自身の神性・能力の殆どを切り離しており、普通の人間のように生活している。
戦闘能力は低い反面、危機の察知や回避能力が高い傾向にある。

なお、その切り離した力は大蛇(2m近いブラジルレインボーボア)の形をしており、普段は自宅のケースで蛇生を謳歌している。
切り離した今でも、飛呂と同じように感情が高ぶると身体に蛇の特徴は出る。

基本的にはさっぱりしていて明るい性格、少々がさつだが面倒見は良い。
息子である飛呂に対してもおおむね同様。それなりに反抗期めいたやり取りはあるものの仲が悪いわけではない。
おしゃれ関連の話は割りとする。恋バナは鬱陶しがられたのでやめた。
飛呂のイレギュラーズとしての活動には反対していたが、諸事情もあり条件付きで許可している。
「飛呂のこれからを決めるのは、親(アタシたち)じゃなくて飛呂だからね」

夫の願いと己の願い、そして「捧げ物」により、あくまで人間のように生きている。
リクエの名は人間としてのもの、本来の名は■■■リクエ。
現在の「捧げ物」は毎日の食事、その為リクエは料理だけは絶対にさせてもらえない。
親子として家族として生きていく。夫と子が生きている限り、彼女はその願いと共にある。

ギフト:返礼
願いとともに何かを捧げられた際、それを受け取ると願いを叶えやすくなる。
捧げ物が貴重であればあるほど、その力はより強くなる。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66770

※設定変更・アレンジ歓迎
名前:月折・現(つくおり・うつつ)
種族:鬼人種(ゼノポルタ)
性別:男
年齢:25歳
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て(兄に対しても)
口調:だ、だな、だろう、~か?/(上司には)敬語
特徴:黒曜の角、冷静沈着、生真面目、泣き黒子

設定:
 古くから続く月折の家の分家の生まれ。本家に生まれた次期当主、社の従兄に当たる――が、実兄の鼎よりも社と年が近いにも関わらず接点が少ない。
 というのも、何かと要領の良い兄とは従弟の社と鼎の関係よりも親族――特に両親に比べられて育ったからであった。剣術、座学……何をしても兄と比べられた。そして兄の方が秀でていた。『この年頃の鼎だったら……』等といった呪いに似た言葉も聞き飽きる程に。
 見た目とてそうだ。兄の鼎と左右対照の二本の角は、兄ほど立派ではない。兄に追いつこうと鍛えた体も、兄のような筋肉に恵まれることはなかった。
 ――同じ腹から生まれたのに、何故こうも違うのか。
 その呪詛は肉親から齎されるよりも、己の内より湧き出て澱のように溜まることの方が多かった。
 そんな兄が居るというのに、更に好き好んで次期当主であるいとことも比べられよう等と思うはずもなく、現自身がそれとなく社の事を避けていた。社から話し掛けられれば話すが、自分からは滅多に話しかけない――くらいの距離感を保っている。

 そんな生まれ故か、一族の多くの者等が所属する兵部省ではなく刑部省に属している。
 兄と比べられるのは、うんざりだった。所属が違えば、比べられることもなければ顔を合わせる事もない。
 そんな思いから両親や兄にも知らせずに配属希望を出したのだが、現には少なからず不安があった。月折の一族の者たちは兵部勤めが当たり前だと周囲に思われていたからだ。それは八扇の上層部もよく知っているはずで、家に連絡がいく――或いは要望は通らないのではないか、と。
 しかし、あっさりと現の要望は通った。
 これは霞帝からの「此れよりは次の時代で或る」という月折の家に対する進言のお陰もあったのかもしれないが、面談を行った当時の――刑部卿就任前の鹿紫雲・白水は「人には向き不向きがある。活かせる場所で活かせ」と告げていた。

 一般の刑部省の者らしく勤めているが、実際は隠密めいた仕事をしている。
 その仕事柄、一族や家族――兄であろうと仕事内容を話すことはないが、現なりに今の生活を気に入っている。
 誰かと比べる事をせず自らの腕を見て、其の力を買ってくれた刑部卿──あの方為ならばこの命惜しむ物も無い。
 重すぎるほどの敬愛と恩義を抱えながら、彼は今日も夜の闇へと消え往く。何時か影に散る事が或るのならば、最期はどうか貴方の元へ──
 
 「俺にも必要な場があると教えてくれた。あの方へは感謝してもし足りない」
 「多少の汚れ仕事であれば、俺の方が適任だ。本家を通す程でもないだろう」
 「──道は整えた。後は迷わずに進め、紅椿」
 「御意。この月折・現、必ずや貴方様のお力になりましょう」

◆イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/59946
◆設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3589
名前:セム・アルカレイド
種族:人間種
性別:男
年齢:15
一人称:俺
二人称:アンタ
口調:~だ、~だろ、~じゃねえの?
特徴:栗色の髪をざんばらに切った頭部、肌色は白。全身に治りきったミミズ腫れの跡が散見される。身長160cmほど、痩せ型→通常体型(キドー領地内にて)。

設定:
もと『オンネリネンの子供達』の一員であった少年。但し、他国に派兵された子等とは異なりアドラステイア、及びファルマコンに対して忠誠心が高くはなかった。
ただ、表面的には任務に対し忠実に動き、実行するだけの生真面目さはある。尤も、任務情報の前提に誤りがある場合はその限りではない。
『イモータルレギオン』と共謀するかたちで保守派に与し、飽くまで補助的に動くことを任務と聞いていた彼らは、最終的に死地に放り込まれることとなる。
その後紆余曲折あり、現在はキドーの領地『ルンペルシュティルツ』に生き残った仲間と労働力として従事している。
元々任務の失敗後に戻れる保証もなかったし、栄養事情も大幅に改善されたことから、キドーに対しては感謝の念が強い模様。
ただし、元々つっけんどんな対応をしていた彼がいきなりしおらしくなるわけがなく、表面的には憎まれ口を叩いている様子。
前述の通り、改善された栄養状態と適度な労働、希望次第で適当な教育環境が整っている領地での生活により、同行した子供達共々『かなりマシ』な状況になっているといえよう。
余談であるが、くだんの依頼の成否問わず、『賢しらな彼等』は早晩アドラステイア内で悲惨な末路を迎える可能性が高かった為、二重の意味で命拾いしたということになる。


●キドーからの印象
基本的にセムと仲間達の事は保護対象ではなく労働力として見ている。
領地『ルンペルシュティルツ』のみならず、シレンツィオリゾート(主に無番街)での働きに期待している。
「ガキだろうと何だろうと。あいつら、自分の食い扶持は自分で稼げんだろ?」

窮地にあってもリーダー、そしてチームの一員としての役割を放棄しなかった事を理由に、キドーはセムと仲間達のことを気に入っている。領地での働きぶりも評価している。
生き延びる為に必要だったからだとしても、それすら放棄する屑やロクでなしの大人は大勢いるからだ。

セムの態度に対しては特に気にする様子は無い。だって野郎やガキに媚び売られたって別に嬉しくねェんだもん。

登場シナリオ:
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/7615

設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3363

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/67783
名前:Wirbel・Eid・Nebelhorn
(ヴィアベル・アイト・ネーベルホルン)

種族:海種(ウミウシ)
性別:女
年齢:?
口調:わらわ、〜だぞ・だな・なのか?
特徴:老獪な魔女であり、海の底に君臨する女帝
「さあて——そなたは、その心の『霧』を晴らせるか?」

ギフト:手繰る心底
直接対峙した相手が自身へ忠誠を誓う者ならば心を読み取ることが出来る能力。
その忠誠の度合いによって探れる深度が変わり、忠誠が揺らげば『霧』が深くなるため、離反も見破れる。
『自身の命と等価だと思える程のもの』
『自身の全てを賭けてでも叶えたいもの』
それらを確かめ、彼女は契約を持ちかける。

設定:Nebelhorn家の長。当代『霧幻の魔女』。
Meerの父・Rifflutの母、つまり祖母。
Rifflut(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1139205)を「Tiefe(ティーフェ)」と本名で呼ぶ人物。
Meerは彼の出奔後に生まれたので面識が無く、実家のことを話したがらない父の口から存在だけは知らされている程度。

対価を払えばあらゆる願いを叶えてくれるというが、海の底に棲まう彼女にお目通りするだけでもそれなりの覚悟が必要。
イメージは人魚姫の魔女。
Nebelhorn家の得手は『霧』の魔術であり、それに関するギフト保有者もいる。

どんな手を使ってでも願いを叶えたい者のところへ『契約者』を名乗る仲介人が現れる。
「貴方が知り得たNebelhornの情報は、長の許しが無ければ何ひとつ漏らしてはならない。禁を破れば手にした幸福すべてが奪われ、それ以上の代償を支払うことになる」
それが最初の契約だ。

仲介人と共に霧の海を渡り、海の底に聳える城へ。
魔女の城への招待状として渡される真っ赤な珊瑚は水中行動の効果を持つ。
珊瑚の玉座から見下ろす『霧幻の魔女』が提示する対価はNebelhorn家への絶対の忠誠。
それぞれの願いや立ち場に見合う形で、各国の政情などの調査報告や新たな契約者の仲介の他、有事の際の私兵としての役割などを割り振られることになる。
こうして海の底からネットワークを広げ続けている。
どれだけの契約者がいるかは魔女のみぞ知る。

契約は授けた珊瑚へ魔女の血を、玉座へ契約者の血を落として交わす。
反故にしようとする者がいれば共鳴してそれぞれ黒く変色する。
魔女の魔術や各地の契約者達の伝手によって願いは叶えられるだろう。

Nebelhornの城の海域は昔、珊瑚の乱獲や密猟者が猛威を振るっていた。
深い霧の結界でそれらから珊瑚を守り、必要とする者には融通したのが現在の一族の興りであるとされる。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/53693

※敵でも魔種でも構いません。他人にならない程度の改変可。
名前:Rätsel・Fort(レーツェル・フォルト)

種族:精霊種(霧)
性別:女
年齢:?
口調:アタシ、〜ね・だわ・かしら?
特徴:ふわふわとしたお姉さん、時折アンニュイ

ギフト:溜息の楼閣
彼女の吐いた溜め息は霧となり、自身の『在り処』を覆い隠す。
何処までを『在り処』と認識するかは彼女の心持ち次第。
海中のNebelhorn城から、強く意識すれば周辺海域一帯まで隠し果せる。

設定:Nebelhornに拾われた迷子。魔女の古い友人。
霧を操り、幻を見せる能力は、蜃気楼を作るとされる伝説上の生物・蜃のよう。

生まれたばかりだったのか、記憶を失ったのか、何もわからず海上を漂っていた。
そんな自分に名と居場所を与えてくれたNebelhornに一生かけても返しきれない恩と家族としての愛情を抱いている。
Rätsel・Fortは『神秘の砦』を意味し、その名の通り彼らを守るために力を行使する。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/53689

※敵でも魔種でも構いません。別人にならない程度の改変可。
さっきカルネを見かけた気がしたんだが……シルエットが違ったような……?



名前:コロネ
種族:オールドワン(断定)
性別:男性
年齢:23
一人称:ボク
二人称:チミ
口調:ダ、ダヨ、ダヨネ?
罪:暴食

深緑の危機を救い出し、第三の冠位魔種を討伐したギルド、ローレット。
そこに所属する情報屋「カルネ」にすり替わろうと蠢く謎の人物(多分ロボチガウ)。

同じ声音、同じ服装(ゴシック風)、同じ髪型と見分けることは至難を極めるだろう…。
しかし体型と好物、そして何より「球体関節じゃない」事が見分ける鍵になるであろう。
抗えイレギュラーズ‼︎ゴシック球体関節ショタを紛い物から守るのだ‼︎

尚、任務遂行時や急務中でも食事を粗末にはせず、いかなる時も食物への感謝を忘れないほど食に真摯で真面目である模様。

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66785

※反転や設定など一切のアレンジや改変を歓迎致します。
名前:『海底の幸運』リューグ・グリュック
種族:リュウグウノツカイの因子をもつ海種
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):26歳
一人称:僕
二人称:君(きみ)、~君(くん)、~ちゃん
口調:だね、だよ、かい? 等の柔らかい男性口調
特徴:一般的な『竜宮男子』。穏やかにして中性的なイケメン――もちろん距離感はバグっている。
設定:
 竜宮に存在するカジノの一つ、『ドラゴンズ・ドリーム』にてディーラー・およびスタッフを務める『竜宮男子』。
 竜宮城の人間は、対人距離が非常に近い(バグっている)のだが、彼もその例外ではない。
 女性に人気のカジノディーラーであり、彼を目的に通い詰める女性もいるとか。

 カジノディーラーでありながら、彼は『運』や『流れ』のようなものを重視するタイプだ。もちろん、ディーラーとしての知識、スキル、それは持ち合わせている。だが、彼はギャンブルに限らず、あらゆるものに運命の流れ、すなわち『運』があると信じているのだ。
 もちろん、ただそれを口を開けて待っている、というタイプではない。彼の身上は、『人事を尽くして天命を待つ』である。幸運とは『すべてを完ぺきにこなしたものにこそ訪れる』のだ。
 故に、彼はあらゆる人事を尽くす。それが己の限界を超える事を要求するならば、たゆまぬ努力の果てにそれを超えるだろう。自分の出せるすべて、それをこなしたが故に、幸運という結果は訪れる。彼はそう信じて、カジノという世界に己の身を置いている。胸に抱いたペンダントは、幸運を招くといわれ、先代の乙姫より特別に授かった、竜宮弊(コイン)の一つであるとされる。

 ジュートとリューグは、『運』という考え方を通じて繋がった相手だ。自身の運を試しにカジノに訪れたジュートを客として応対したリューグは、ジュートに強い興味を抱く。
 ジュートにとって、『運』とは呪いである。リューグにとって、『運』とは祝福である。相反する二人だが、しかしどういう訳か意気投合した。何度も言う通り、『運』に己の芯を置いていることに、違いはないのだ。

 ジュートはカジノに『運試し』に訪れる。リューグはジュートに、「運とは勝ち取るものだ」とよく告げるだろう。
 なるほど、ジュートにとって、運とはいずれ、戦って勝ち取るものかもしれない。
 二人は相反するものであり、同時に同じ『運』によってつながった、友でもあるのだ。
 この二人が出会えたことを運と呼ぶならば、それは間違いなく、二人に訪れた幸運であっただろう。

▼設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3638

▼外見
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/67937
名前:ヌーメノン
種族:旅人(吸血鬼)
性別:男
年齢:unknown(外見年齢14歳)
一人称:僕
二人称:貴方
口調:だ、だろ、だろうよ
特徴:ラサ『アカデミア』に出入りしていた旅人、『博士』の元助手
設定:
 ラサに嘗て存在したと言われる私塾『アカデミア』で研究助手をしていた錬金術師。
 元の世界では吸血鬼であり、彼の目的は人工血液の作成による吸血衝動へと抗う事……である。
 彼が『アカデミア』で研究助手をすることになった切欠はタータリクスと名乗った青年の姉君の為の薬剤調合を手伝えないかという善性によるものであった。
 だが、アカデミアの主である博士と共に過ごす内にその精神はどろどろと崩れるようにして、傾き始めたという。

 現在は『リリスティーネ・ヴィンシュタイン』と名乗る吸血鬼の元にその身を寄せ、博士との連絡役を担っているらしい。
 大精霊を降し、肉体改造を行い続ける『博士』の事をヌーメノンは「もう目的も何もないんだろうね」と語る。
 最初は永遠なる命や、不老不死、『誰かを生き延びさせる』事――錬金術師ならば誰もが夢に見るエリクサーの完成という大いなる野望や希望を宿していたであろう『博士』も疲弊し、擦り切れて、今やその時々のテンションで自由気ままに動き回るだけの存在になったとヌーメノンは感じていた。
 彼がそう感じたのは博士がジナイーダをキマイラに変えたときのことである。可愛がっていた教え子を獣へと転じさせた際に生まれ出でるエネルギーに期待をしていたであろう彼は、酷く落胆していた。

 ――ヌース。あんまりにもあんまりだ。ジナイーダのちっぽけな魂じゃ何も得られなかった。

 然うしてただの獣となって放置されたジナイーダはどれ程までに不憫であっただろうか。
 だが、その様子を見ているとヌーメノンの心に芽生えたのは「ここまで手出しをして良いのだ」という期待であった。
 彼はラサを行き来する盗賊や孤児を捕まえてはリリスティーネの元で実験の材料にしているらしい。
 どうせ深紅の女王はこの砂の都を手に入れるのだ。ならば、少し民が減っても問題はないだろう。
 吸血鬼である以上付き纏う吸血衝動に抗うための実験ならば彼女とて許諾してくれるはずだ。
 ヌーメノンの実験で産み出されるのは人とも獣とも称することの出来ない奇妙な人の形をしただけの化け物達であっても、だ。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/34476
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3650
名前:八坂・ミヤコ
種族:獣種(式神)
性別:女性
年齢:?歳
一人称:私
二人称:貴方、〜さん
口調:だ、だよ、だよね?
設定:

獣種の少女を素体として、稲荷神が作り上げた式神の狐。
第3世代(Ver.3)の固体で、式神の機能中枢である尻尾の数は3本。
耳は通信アンテナ(稲荷神専用)の機能を有している。
同型の固体は合計3匹、彼女は1番目に生産された。

通称「局地戦用決戦用狐」という狐達の中では異質の特殊個体。
式神の中枢機能である尻尾の機能に魔力を発生させる為の魔力炉の機能がオミットされ、身体制御や魔力制御の機能を大幅に強化されている。戦闘時に必要な魔力は外部供給型になっており、街や杜などの魔力送信が可能な施設周辺でしか全力戦闘は不可能で、無配給でも通常活動や、APU(補助動力装置)を稼働させて戦闘行為は可能だが、この場合でも全力時の50%程度の性能しか発揮出来ない。杜や町周辺での対天使戦を想定した、狐達の決戦兵器である。
八坂・ミヤコは三姉妹の中で近接戦闘を得意としており、巨大な刀(大祝:オオホウリと称されている)で敵の防御ごとぶった切り様な大破壊力の一撃を繰り出す事が出来る。敵の砲火に斬り込む為に高い防御力を有しており、機動力も優れているが、その代償として間接攻撃手段がオミットされており、射撃戦では攻撃手段を持たない。ただ、狐兵が使う様な実弾系は使用出来るので、倉庫から大型火器を引っ張り出して運用している様である(なお、射撃戦用の式は未搭載の為、射撃は下手で、爆発物系など広範囲にダメージを与える様な兵器を好んでいるらしい
性格は真面目で几帳面、ただ戦闘になるとテンションが上がってしまい、奇妙な笑い声をあげたり、物騒なセリフを吐いたりとバーサーカーとしての一面を見せる。
普段は町でのんびりしたり、他の姉妹と模擬戦したり、狐達の演習に割り込んだり、と自由気ままに暮らしている。

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66772
名前:南方・ミヤカ
種族:獣種(式神)
性別:女性
年齢:?歳
一人称:僕
二人称:キミ
口調:ですね、です、ですか
設定:

獣種の少女を素体として、稲荷神が作り上げた式神の狐。
第3世代(Ver.3)の固体で、式神の機能中枢である尻尾の数は3本。
耳は通信アンテナ(稲荷神専用)の機能を有している。
同型の固体は合計3匹、彼女は2番目に生産された。

通称「局地戦用決戦用狐」という狐達の中では異質の特殊個体。
式神の中枢機能である尻尾の機能に魔力を発生させる為の魔力炉の機能がオミットされ、身体制御や魔力制御の機能を大幅に強化されている。戦闘時に必要な魔力は外部供給型になっており、街や杜などの魔力送信が可能な施設周辺でしか全力戦闘は不可能で、無配給でも通常活動や、APU(補助動力装置)を稼働させて戦闘行為は可能だが、この場合でも全力時の50%程度の性能しか発揮出来ない。杜や町周辺での対天使戦を想定した、狐達の決戦兵器である。
南方・ミヤカは三姉妹の中で遠距離戦闘を得意としており、手に持ったオンバシラ砲を使用した射撃戦で他の姉妹を援護する。オンバシラ砲は高性能な多目的砲であり、3つの銃身から放つ連射性に優れたフルオートショットと、3つの銃身の真ん中から放つ威力に優れたチャージショット、射撃後に一定時間の冷却が必要になるが連続した魔力放射で広範囲を薙ぎ払う照射射撃。この3つのモードを主体に使用する事が出来る。また、冷却時などの隙をフォローする為に実弾を発射する機能も有している(装弾数はそれほど多くない為、緊急時のみ)。この武器の設計はシュペルの設計思想を活用しており、彼の技術こそ再現出来なかったが、その設計思想を活かすだけでも一際強力な武器になっている(なお、生産コスト、運用コストはお察しレベルで酷い
性格は真面目な顔しているが面倒くさがり屋で実生活は壊滅的、他の姉妹にサポートしてもらわなければ自宅は清掃業者も逃げ出す様なゴミ屋敷と化すだろう。そんな性格でも戦闘行為は別、戦いとなれば普段の面倒くさがり屋の性格は彼方に吹っ飛び、積極的に闘争(戦闘)に加わろうとする。武器の運用コストを考慮すれば狐達の整備班としては無駄な戦闘はしてほしくないのだが、今のところその要望は無視されている様である。

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66472
名前:洩矢・ミヤノ
種族:獣種(式神)
性別:女性
年齢:?歳
一人称:私
二人称:貴方、〜さん
口調:だ、だよ、だよね?
設定:

獣種の少女を素体として、稲荷神が作り上げた式神の狐。
第3世代(Ver.3)の固体で、式神の機能中枢である尻尾の数は3本。
耳は通信アンテナ(稲荷神専用)の機能を有している。
同型の固体は合計3匹、彼女は3番目に生産された。

通称「局地戦用決戦用狐」という狐達の中では異質の特殊個体。
式神の中枢機能である尻尾の機能に魔力を発生させる為の魔力炉の機能がオミットされ、身体制御や魔力制御の機能を大幅に強化されている。戦闘時に必要な魔力は外部供給型になっており、街や杜などの魔力送信が可能な施設周辺でしか全力戦闘は不可能で、無配給でも通常活動や、APU(補助動力装置)を稼働させて戦闘行為は可能だが、この場合でも全力時の50%程度の性能しか発揮出来ない。杜や町周辺での対天使戦を想定した、狐達の決戦兵器である。
洩矢・ミヤノは三姉妹の中で中距離戦闘を得意としており、ミシャグジユニットと称される多機能装備を用いて攻撃を行う。このユニットは中口径の魔力砲2門(四角柱の部分)を主体に、輪の部分の4門の小口径砲(紙垂がぶら下った菱形の部分)を搭載しており、高い攻撃性能を誇っている。また本人も魔術に類似した技が使用可能で、様々な効果を及ぼす札を繰り出して他の姉妹を援護する。その戦闘力は極めて高く、他の狐達(Ver.1・2)とは一線を画す性能を誇っている。
性格は元気一杯、活発で何事にも興味を示す好奇心の塊の様な子。自分の知らないことが存在するのは許せないのか、盛んに狐達のネットワークに潜り込んでは情報収集を行っている。知的好奇心の末に式神・稲荷神の秘匿であるデータベースにも侵入を試みている様だが、その全てが阻止されており、全敗状態である。あの手この手で突破しようと試みているが成果は芳しくなく式神・稲荷神の手の上で踊っている様な状態らしい(稲荷神自身も気付かぬふりをして暇つぶしにこの攻防を楽しんでいる様である)
なお、他の姉妹同様に戦闘行為は大好き。3姉妹そろって戦闘大好きなバーサーカー姉妹で、模擬戦に割り込まれる事例が頻発しているので狐兵達はどうすれば追い返せるのか日々頭を悩ませている様である。

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/52494
名前:貪食の竜翼
種族:魔種(元亜竜種)
性別:男性
外見年齢:20代半ば
一人称:我、俺
二人称:貴様、お前
口調:尊大な口調
特徴:黒竜、冷酷、貪欲
設定:

 竜人型の旅人と竜型の旅人で構成されるチームとされてきた存在。
 その実情は亜竜種が反転して生まれた魔種と、覇竜領域ではごろごろ存在する亜竜という魔物の一種。

 標的となった場所にあるあらゆるモノ――石だろうが木々だろうが家屋だろうが……住民を含む、動物であろうが。
 その全てを喰らいつくしてどこぞへと消えていく、そんな存在。
 その非情さ、残忍さから極小なる天災、貪食の竜翼などと呼ばれマークされていた。
 最低でも過去に2箇所が見つかっており、彼らによって文字通り草一本残らぬほど食い荒らされたという。

 元は亜竜フラウスとのペアを以ってその異名を持っていたが、
 亜竜フラウスの死に伴い、恐らくは今後、この魔種単体を以って『貪食の竜翼』の異名を取ることになるだろう。

 両手は些か細いものの竜を思わせる鱗と長い爪に覆われ、
 脚は太腿下あたりから急激に竜のような鱗に覆われ、形状もまた等しい。

 闇で塗りたくったような紫がかるような濃い黒髪に深く澱んだ藍色の瞳が覗く。
 ぞっとするほどの非情さを乗せた顔には額に1本と側頭部の2本の計3本の角。
 背中には一対の翼を、太い爬虫類の尻尾を持つ。
 その風貌はこれ以上に無いほど的確に記すなら、竜人、とでもいうべきか。

 ――それは、その人物の事を遠くから見たある人が書き記した彼の存在の特徴を列記したものである。

 非常に傲慢かつ残忍で、冷笑的。
 今のところ、戦闘能力に関してのデータは存在しない。

 彼にとっての食事は、実は何でもない行為である。
 いわば呼吸と同じ。だが彼が暴食の魔種の一角らしく食事をしている時も、その表情には冷たさしかない。
 ――というのも、実はこの魔種には『味覚』がない。
 無味乾燥に、ただ自分が食いつくしたいがままに食らいつくすそれだけなのだ。
 それは、最早カニバリズムにすら至らない。異食症の一種にもならない。そこにあるものを喰らいつくすことだけが望みの怪物である。

 なお、冠位暴食に対しては少なくとも恐怖以外の理由で従っているように見える。
 現在どこにいるのか、何を企んでいるのかは不明。
 とはいえ、相手が魔種であり、ベネディクトがイレギュラーズである以上、
 その日が来れば否応なく再会を果たすだろう。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3594
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/67967
名前:ユーグ・ドゥビウス
種族:スカイウェザー
性別:男性
外見年齢:10代前半
一人称:僕
二人称:呼び捨て、君/(敵相手)お前
口調:~だ、~だね、~だろう、~だよね?
特徴:白混じりの黒髪、金色の瞳、小柄、人間不信、強がり

設定:
チックが嘗て属した一族『渡り鳥』の一人。コチドリの少年。灰褐色の翼を背に携えている。
担う魔術媒体は、翠玉の装飾を施した"腕輪"。

嘗て自らの同族を数多く殺害した人間種達への対応を三種に分けた『渡り鳥』に於いて、彼は現在《中立派》に位置している。
──同族を殺してきた人間種達は許せないが、その復讐心から奴らと同じ存在に堕ちたくはない。
今彼を《中立派》に居座らせるのはその一心が故だ。同族の《否定派》とは違い、彼は「憎悪」ではなく「忌避」を選択したのである。

尤も、その感情を切り離して人間種達を理性的に判断する視点も、このコチドリの少年は兼ね備えている。
「種族全てが悪なのではなく、他に仇為す思想を抱く者こそ悪」という事実は、彼も先述の惨劇以降、現在に至るまでを生き延びてきて理解できた事柄だ。
それ故、必要であれば──多少の冷たさは覗いてしまうだろうが、表面上のみの付き合いも不可能ではない。
見ようによっては「素直になれないだけ」とも十分受け取れるが、かと言ってその態度を和らげるようにと窘められる者も存在しないだろう。
寧ろ。仲間を多く殺されて尚、彼ほど人間種達を中立的な視点で見れる存在の方が珍しいのだ。

ユーグの得手とする魔術は、支援と回復(特に後者)である。これは嘗て彼が師事した人間の影響を大きく受けている。
ジョアン・シルヴェスタ(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1562482)。一族の中でも治癒魔術の才人と言われた彼に教わった技術は、今は未熟ながらもユーグの中で確かに息づいている。
……同時に、彼の遺志も。


「誰に怨まず、憎む事無く。幸せに──」。
襲撃した人間種達から逃げる直前、最期まで彼の傍に居たユーグは、自らの師が己の弟に向けた最期の言葉を確かに聞き取っていた。
叶うならば、それを知らない師の弟へ遺言を伝えたいと思いながらも──ユーグは、未だその人に向き合う決心がつかずにいる。

理由は、ひどく単純なもの。
その想いを伝えるには、ユーグ自身もまた、人間種達への恨みを完全には拭えずにいるのだ。


現在は深緑に身を置き、妖精達と友誼を結んでいるユーグは、本人が考えている以上にその魔導の技術が精錬されている。
これは研鑽の成果自体もあるであろうが、元より魔術に秀でた妖精達を交えて行う修行の環境によっての部分が特に大きい。
ともすれば、近い内に嘗ての師の技術に追いつく事も可能なのかもしれないが……同時に、それは恐らく「本人にとっては」永遠に訪れないだろう。

──今よりさらに幼い頃、憧憬と共に記憶に焼きつけた師の魔術。
白く輝き、けれど眩くは無い。暖かな光を振りまく癒しの魔術。
それは今となって、ユーグ自身の心に『永久に越えられぬ奇跡』であると、半ば刻みつけられている為に。



---*---

──最近、妖精達(ともだち)から何度も噂を耳にする。
"彼ら"が自分達に対して親身に接してくれたこと。その中には人間種達の姿もあったことを。
以前の自分なら、それでも尚、遠ざけ続けていたのだと思う。……でも。

---*---



"彼ら"──特異運命座標の事を知る為に歩めたら。
僕も、変わる事が出来るのだろうか。



(イラスト)
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/50188

(設定委託)
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/2977
名前:ゲゼルキドン
種族:亜竜
性別:不明
年齢(或いは外見年齢):unknown
一人称:我
二人称:貴様
口調:ダ、デアル、ダロウカ
特徴:虫型亜竜

「我が名ハ、ゲゼルキドン。ヘラクレス様第一の槍ニシテ、収奪の槍デアル」
 巨大なカマキリのような、あるいはバッタのような、無数の虫が混ざり合ったような奇怪な亜竜。
 イエローイキシアにて管理者亜竜ヘラクレスの配下にして、ヘラクレスに次ぐ力をもつ亜竜。
 更に言えば、会話能力すら殆どの個が持っていないヘラクレス配下の亜竜たちのなかでかなり流ちょうに会話ができる知能も持っている。
 その力は武器商人という生きる初見殺しを吹き飛ばしてしまえるほど。
 ゲゼルキドンと戦うのなら、武器商人一人だけではなくその力を120%活かすための工夫を重ねなければならないだろう。

 また、ゲゼルキドンには高い指揮能力があり、大量の虫型亜竜による『刈り取り』を指揮している。
 その能力は人間相手にも発揮され、イエローイキシアにおけるデデ族、トイタ族、ペンセゴフイナ族はその卓越した頭脳と戦略によって心を折られ、亜竜に対して完全に忠誠を示している。
 彼らの生き方はヘラクレスに対して定期的に生贄を差し出すというものであり、実はそれゆえに他の部族は全滅せずに済んでいたという側面があった。
 ゲゼルキドンがその気になれば、虫型亜竜の軍勢のみならずデデ族、トイタ族、ペンセゴフイナ族のドラゴニアたちを用いた大軍勢で各集落をたちまち飲み込んでしまうことだろう。

●おまけ
 ゲゼルキドンが登場時、真っ先に武器商人を攻撃したのは『この人間を倒さなければ負ける』と戦略的に判断したためである。
 勿論虫系亜竜たちをぎゅうぎゅうに押しつけて動きを封じ、他の人間を全て倒し尽くしてからゆっくり料理するという手も全然あったはずだが、武器商人の振る舞いに『手練れ』の気配を感じ、常套手段で勝利できないだろうと考えたようだ。
 結果としてゲゼルキドンが考えたのは武器商人という人間に対するメタであり、武器商人をとことんまで無力化するという戦術である。
 だが、彼には計算外なことがあった。
 武器商人が『仲間と協力して戦う』ということを、失念しているのだ。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/64530
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3665
名前:千年世 綺桜花(ちとせ・いろは)
種族:旅人
性別:女性
外見年齢:20歳(実年齢不詳)
一人称:わし
二人称:おぬし
口調:~だ、~なのだ、~なのか?
特徴:優美な雰囲気、桜の花が舞う髪
設定:

豊穣は高天京にて質屋を営む旅人の女性。
その正体は現代日本に似た世界で「ご神木」と呼ばれていた、樹齢千年を超えるヒガンザクラの精霊。
名乗る際に「桜の精だ」と自身を紹介するため、精霊種と間違われることが多い。
(本人もいちいち訂正しないため、間違えたまま認識したいるものもいる)

口調は尊大でナチュラルに上から目線だが、基本的に友好的且つ協力的。
愚かな部分も含め「人間、それに類する存在」を好ましいと感じている。
これは元いた世界の人間たちが彼女の本体(ご神木)が病に侵され枯れてしまってもなお、大切に祀っていた事に起因している。

審美眼には絶対的な自信を持ち、曰く「どれ程精巧な贋作もわしなら見抜ける」とのこと。
争いごとは好まぬ、平和が一番…と言いつつも、面白いことには首を突っ込みたがり、
明らかな「いわくつき」の代物が持ち込まれてきても嬉々として買い取ってしまう。
そのせいでトラブルに巻き込まれることも稀にあるが、反省はあまりしない。

召喚されて十余年、今ではすっかり豊穣に溶け込んでいる。
豊穣の商人たちとは日々情報交換を行なっており、それなりの情報通。高天京ではそこそこ顔が広いのだぞ!とは本人談
政府高官にもツテがあるという噂もあるが、真偽は定かではない。

豊穣に住まう八百万たちのことは自身と似た存在として孫のように思っているらしい…のだが、
トキノエに対しては「病毒」の匂いが強いので(物理的に)距離を置きがち。
「悪いやつではないのは分かっておる。が、苦手なものは苦手なのだ。しょうがなかろう」ということらしい。
お互いに軽口を叩きあえる程度に仲は良好。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/61816

不明点はお任せします。
アレンジ、設定追加歓迎です。
名前:レネ・スピヌス
種族:スカイウェザー
性別:不明
外見年齢:10代前半
一人称:ボク
二人称:~さん/(姉相手)姉さん
口調:~です、~ます、~でしょうか?/(親しい相手)~だよ、~だね、~かな?
特徴:淡黄色の髪、紺青色の瞳、華奢な身体、不幸体質、心配性

設定:
チックが嘗て属した一族『渡り鳥』の一人。マヒワの子。
担う魔術媒体は、タンザナイトが嵌め込まれた"ブローチ"。

『渡り鳥』は現在人間種達に見せる姿勢から三派に別たれており、レネはその中でも《肯定派》に属している。
過去に自らの一族を滅ぼしかけた人間種達に対し、しかし争いごとを好まぬレネは「戦い以外の方法によって、自分達を襲った人達に罪を償わせる方法が有る筈」と信じ、《肯定派》指導者イービス゠ブランカテリ(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1558098)の誘いに応じた経歴を持つ。
……が、《肯定派》の内情はレネの考えとは違い、他者の運命の転変を観測し楽しむトリックスター、また人間種達に自らの命を乞う姿勢からの融和を選択した『表面上の平和主義者』(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1559125)が蔓延るだけの派閥であった。
それを知ったレネは巻き込まれていることに後悔を抱きつつも──先の襲撃の際、人間種達と内通していたと言われている『裏切り者』が派閥内に居るのではないのかとも考えている。

レネは自身の姿を敢えて中性的に彩ることで、本当の性別を伏せている。
その内実は「侮られないようにするため」。自身が《肯定派》を選択したことで他派閥に頼ることは(交流程度ならともかく)不義理に当たるとレネは考え、また同じ派閥の者に頼ることも上述の理由から得策ではないと判断したこのマヒワの幼子は、独力で生きていく努力を現在も続けている。

……その『殻』が砕け、己の弱さが露呈する瞬間を、同派閥の指導者が心待ちにしていることなど知る由もなく。


レネには姉が居る。名をミシェルと言い、内向的な性格のレネとは違い天真爛漫で快活な人柄だった。
時として周囲を顧みず、常日頃からレネを振り回す彼女に対して、当のレネ本人も悪意が無い事を理解したいた為に諦観交じりでそれを受け入れていた。
襲撃の後もレネ同様生き延びた彼女は、しかし残った『渡り鳥』の三派に属することは無く、当て所の無い旅を続けていた。
が、ある時その消息が途絶えてしまい、現在に至るまでの数年、その行方は未だ解っていない。

……或いは。
その『最悪の可能性』を、レネは努めて振り切る日々を送っている。


レネはその対人関係にとって、致命的なギフトが存在する。
『啄むキビとレンズ豆』。然る童話にて、少女達が森から家に帰るまでの目印として撒いたそれらを啄む鳥になぞらえたそのギフトは、端的に言うと「自身が無自覚に他者を小さな不幸に落とす」能力を持つ。
無自覚である故、レネはそのギフトの存在も自覚していない。自身の周囲が不幸になり、またレネ自身がそれに巻き込まれる……と言った日常を何度も経験していく内に、レネは自分自身が不幸体質であると勘違いしてしまうようになった。

レネが後ろ向きな考え方をしているのは、主にそれらが理由である。
自分が不幸にならないよう、またそれに他人が巻き込まれないよう(実際の因果関係は逆なのだが)にと、レネは基本的に他者との距離感を空けたがる傾向になってしまった。


……因みに。
上述のギフトは、その名前の元となった少女達同様、「他者を顧みない悪人寄りの者」にしか機能しない。本来機能する事が少ない能力である。
それらが常日頃から、頻繁にレネの周囲で発生するという意味では……自身が語っている「不幸体質」も、あながち間違いではないのかもしれない。



---*---

"──迷っているのなら、私の元へ来ないかい?"
こんなボクでも力になれるなら、って。あの時は凄く嬉しかったんです。
…………二人の事を、知るまでは。

---*---



……こういう時、姉さんがいてくれたら。
きっと。いつもの様に笑って、手を引いてくれるんだろうな。



(イラスト)
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/60606

(設定委託)
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/2980
名前:タルジュ・タマーム
種族:純種・人間種
性別:男性
年齢:38歳
一人称:私
二人称:君
口調:だ、だろう、だろうね
外見特徴:高貴さと親しみやすさを併せ持つ美丈夫。

 タルジュはラサでも指折りの大富豪にして商人だ。先代から受け継いだ資金を何倍もの財に変え、40歳を間近に迎えてなお精力的に、最前線にて活動を続ける傑物である。誰もが彼を称えるだろう――完全なる氷の皇帝、偉大なるタルジュと。
 事実、彼を慕うものは多い。それは、真っ当な生き方をする者から、後ろ暗い生き方をする者まで。分け隔てなく、実力ある者を重用する彼は、その懐の深さをいかんなく発揮する。彼の屋敷には人種を問わず様々な人物が働いており、その全てが、彼に心酔し、忠節を誓う忠実な部下たちだ。

 ――ここまでなら、完全無欠な善なる人間、と言った所であるが。しかし、彼にもまた、黒い噂は付きまとう。それはもちろん、嫉妬に伴うモノであったが、しかしその雑然と煮込まれたスープうわさの中に、確かに真実があったとしたら?

 タルジュ・タマームには、どうしても抑えきれぬ趣味がある。蒐集癖がそれだ。この世のすべてのモノを、自身の懐に入れなければ気が済まない。それは、合法非合法を問わずだ。彼の黒い噂の、真実は此処に在る。彼はあらゆる手段、あらゆる人材を使い、それを手に入れようとする。
「私は、この世のすべての物を手に入れられる力がある――などと己惚れる事は無いよ」
 彼はそう言って、一部の者の前で笑う。
「だから欲しいのだ。すべてを手に入れられるなら、それは何物にも興味が無いのと同じだ。簡単に手に入らないから、この欲を抑えきれないのだよ」
 彼は――その蒐集欲を満たすためなら、あらゆるものと平然と取引をするだろう。ユリアンのようなヒトの悪党はもちろん、魔種が彼の利益となるのなら、喜んで取引を行うだろう。

 彼は理的で、知的で、冷静であり、冷徹である。彼は悪だ。それは間違いない。だが、彼は己の収集欲を隠すためだけに、善人を装うだけの理性と実力を持っている。一見すれば、彼は完全無欠な善人だ。前述したように。
 彼と相対する物は心せよ。その身の内に飲み込まれれば、彼に心酔し、使い捨てられる駒にされるだろう。
 本当に恐ろしいのは、情熱に燃え盛る赤い炎ではない。
 彼のように、鋭く、蒼く……その身の内にすべてを飲み込む、氷のような冷たい熱なのだから。

関係者イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/33273

設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1198

登場リプレイ・SS:
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5299
名前:ヴィンセント=ラダリウス =リアルト
種族:旅人ウォーカー
性別:男性
年齢:享年24
一人称:僕
二人称:君、~さん
口調:~だ、~だろう、~だよね
特徴:年下に見える、職人気質、泣き虫、執念深い、意識が高い
設定:
 かつて遠い時代の練達に存在したとされる、一人の科学者。両親ともが旅人ウォーカーであり、混沌世界で生まれた旅人ウォーカーにあたる。

 もともとAIなどの研究に携わっていた温厚な青年だったが、ある日突然兵器の開発にのめり込むこととなる。曰く、『魔種によって家族を殺された』との事だが、真相は不明だ。何せ、当時の混沌世界において、魔種とは伝説か、或いはおとぎ話の存在に過ぎなかったのである。だが、真実がどうであれ、ヴィンセントが自身の研究施設に閉じこもり、『魔種を殺すための刃』を作り始めたのは、事実であった。

 おとぎ話の怪物を殺すための、刃。さながらドン・キホーテの如き狂気。ロシナンテもサンチョ・パンサも存在しない彼の旅路は、しかし最後の果てに六つの刃を生み出すことに成功した。
 六つの刃。すなわち、その名をL=FRAME。魔種殲滅用兵器ラダリアスフレームである。
 一号機からなるシリーズは、すべてを補い合う、群としての戦闘集団にあたる。そして彼が最後に手掛けたものが、彼が持ちうる、あらゆる知識と技術を投入して完成した、反撃の紅――「TypeSin」。のちに『いつか一人の人として輝く「ブランシュ」』と名付けられた機体だった。

 だが、ブランシュの完成と同時に、彼の持つ妄執と技術に危険を感じた一号機『ルクレツィア』を筆頭とした6号機までのLフレームに反旗を翻される。ルクレツィアの見た予測が事実であったか否かはさておき、Lフレーム同士の戦いは始まってしまった。ブランシュは多大な犠牲を払いながらも、すべての兄弟機を破壊することに成功する。そしてその犠牲の中には、ヴィンセントの命も含まれていた。
 ヴィンセントは死の縁に際して、すべてのLフレームシリーズに封印処理を施した。いつか、自分の妄執のためではなく、一人の人として生きられる時代が来るようにと。
 まるでその願いを混沌が聞き入れたかのように、次にブランシュ達が目覚めた時、彼女たちは生命――すなわち、レガシーゼロとして目覚めていたのである。

 ヴィンセントは、既に故人である。だが、彼の願いは、ブランシュ達の中に生きているのかもしれない。

「僕は、僕の大切な物を奪った奴らを全て壊す為にこの子達を作る」

関係者イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/64838

設定委託:
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3668
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/41154
名前:可賀美 憐(かがみ れん)
種族:旅人(人間)
性別:男
年齢:(葵と同級生)
一人称:おれ、レンちゃん
二人称:キミ、~君、~さん
口調:女性的で丁寧な口調。
特徴:男の娘、明るい、所作が丁寧

設定:
「おれの名前は可賀美憐って言います。みなさん、これからよろしくお願いしますね!」
「ハローハロー新人PTuberレンちゃんの、れんチャンネルでーす♪これからたっくさん楽しい動画を提供出来るように頑張るので、応援よろしくお願いしまーす!」

外見は女性、性別は男性の男の娘。物腰柔らかで優しい性格。負けず嫌いで諦めが悪い。
遺伝子のバグのせいで極めて女性的な容姿で生まれてきた。
生まれつきの容姿と持ち前の明るさを活かし、元の世界では大手動画サイトで【れんチャンネル】というのを開設していた。
人を笑顔にする事が何より好きで、その為の頑張りは惜しまない努力家。

葵の所属するサッカー部のチームメイト。
DFがメインポジション。足はチーム唯一の両利き。
軽快なフットワークが魅せる、動画映えするような派手なプレイを好む。
いつも笑顔を絶やさずプレイする姿に、チームメンバーもよく励まされている。ついたあだ名は「ヴィーナス」。
混沌での戦闘スタイルは、二丁拳銃による手数の攻め。
カッコイイからと始めたもの実力はイマイチで、精進する日々。
練達でPTuberとして【れんチャンネルver.アデプト】を開設し、みんなを笑顔にする為に動画作りに勤しんでいる。
色んな企画を思いついては部員を巻き込んでみたり、再現性エリアにもよく遊びに行っている。
ただ、頑張りすぎてボロボロな所もあるせいか、疲労で丸一日眠る時もあるとか。

自分の容姿を気に入っていてよく可愛い服を着て楽しんでるものの、
その裏では将来について思い悩んでいるとか。
名前:ルルフ・マルス
種族:魔種(元獣種)
性別:男
年齢:43
一人称:オレ
二人称:オメェ、テメェ、呼び捨て
口調:だ、だぜ、だろう?
特徴:傭兵団『宵の狼』幹部、強欲の魔種
設定:
 恋屍・愛無が嘗て所属していた傭兵団『幻戯』に嘗て所属していた経歴を持つ『裏切者』
 団長であったルウの在り方を酷く厭い、彼女から『幻戯』を奪い去り殺害するためにと魔物との接敵を手引きした。
 壊滅した『幻戯』の中では誰が手引きしたのかは定かではないが、本来ならば遭遇するはずのない(居るはずのない)錬金モンスターとの接敵は誰ぞかが仕込んだことであると噂される。
 非常に狡猾で獰猛。傭兵団『凶』のハウザー・ヤークよりも尚、己こそが獣種で最強であると信じて疑わない傲慢さと強欲さを合わせて持っている。
『幻戯』に所属する前にハウザーとやりあいこっぴどくやられた事があるため、彼を恨んでいる。
 また、その様子を確認してからルルフを救う為に手を差し伸べたルウナの事も「舐め腐った女」として認識したらしい(恩人という理解はしなかった)

 現在は傭兵団『宵の狼』に所属し幹部の一人として団を取り仕切っている。その理由も、幻戯を壊滅させる切欠となったモンスターを作成した『博士(ピオニー)』への協力という名目である。
 そして団の掲げる目的である砂の都ラサを手中に収めることにも非常に同意している。ハウザーを降し、あの赤犬さえもを殺してしまえば自身こそがラサで最強になれるからだ。
 その為ならば深紅の女王リリスティーネの配下として扱われたとて構いやしないと考えている。だが、本人の認識の中では「胡散臭い女」でありリリスティーネそのものを好意的に見ているわけではない。
 あくまでも己の目的のためにルルフは動いている。その手にラサを収めた暁には不必要となったリリスティーネもピオニーも、傭兵団の団員さえも殺し尽くせば良いのだから。

 周囲の被害などを考えることのない戦い方で辺りを蹂躙する。獣の牙を突き立て、肉を喰らい弱い者は搾取されて当たり前だとも叫ぶ。
 そうならないために強くなった己は嘗ては搾取される側だったのだ。そんな過去さえ捨て去って、男はただのケダモノとして砂漠を荒し続けているのだった。

設定依託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3652
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65957
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/35409
名前:不知火 安幸 (しらぬい やすゆき)
種族:旅人(人間)
性別:男
年齢:(葵と同級生)
一人称:ボク
二人称:~君、~さん、
口調:~です、~ですか、~ですよ
特徴:マイナス思考、充血気味の目、臆病

設定:
「あの、し、不知火です……名前だけでも、覚えてくれればいいかな、って……」
「性能の低さはここでカバーするとして、軌道の癖は立ち回りに気をつければ……うん、行けそう」

常に不安そうな表情と、充血気味の目が特徴的な青年。
根っからのゲーマーでありほぼ毎日夜更かししてゲームにのめり込んでいる。
ゲームに手を付けると人が変わったように生き生きしだす。
臆病な性格で面倒事を避けようとするも、いつも面倒事が向こうからやってくる可哀想なトラブルメーカー。

葵の所属するサッカー部のチームメイト。
MFがメインポジション。足は右利き。
かなり視野が広く、最悪を潰し最適を導くスタイル。パスは正確だが、他が全体より劣っている。
物事をゲームのように捉えてるフシがあり、ゲームで培った能力を活かしている頭脳派。
ついたあだ名は「ネガ」。
混沌での戦闘スタイルは、狙撃銃を抱えたスナイパー。
決して芋る事などせず、サイコウォーズなどのFPSで磨かれたエイムが光る。
主に練達でゲーム開発施設に閉じこもって、ゲームのデバックやアシスタントをしている。
閃堂や可賀美を誘ってゲームのテストをしたり、R.O.Oにログインしてバグ処理などしたりと案外忙しいらしい。

基本的にはやる気がないという訳ではなく、上手くやれるか心配しているだけ。
腰が低くいつも頭を下げてる一方で、間違ってない事は間違ってないと言う芯の強さも持っている。
……まぁ、そんな素振りするのが稀ではあるんだけど。
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/66423
種族:粘性生物(アーカーシュ産生物)
性別:なし(分裂)
年齢(或いは外見年齢):個体による
一人称:なし
二人称:なし(多分「てめぇ」とか言う)
口調:様々
特徴:粘性でベタベタしている。人や他の生物を取り込める。
設定:
アーカーシュの『イワコショウの洞窟』に出現する粘性生物。
撃破したときの攻撃手段や状況により、死体は粘性の食物のいずれかの特性を持つものに変化する。餅であるとか、わらび餅(これも餅じゃん)であるとか、寒天であるとか……そういうやつである。
生息地帯のイワコショウ採取と合わせて重宝されており、イレギュラーズにとっては単なる食料と堕してしまった。あと日持ちがとってもいいため、今後のアーカーシュ探索には(一部探索者にとっては)重要な役割を持つ。
名前:康・有存(こう・あそん)

種族:亜竜種
性別:男性
年齢:18
一人称:俺様
二人称:お前、テメェ呼び捨て
口調:だよ、だろ、だよな?
特徴:覇竜領域フリアノン出身、竜覇(風)、傭兵団『宵の狼』所属

設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3651

設定:
 覇竜領域フリアノン出身の青年。代々、フリアノンでは介護や医療を担当している康家の三男坊。
 イレギュラーズがフリアノンに訪れてからと言うものの、三男坊である事もあり、自分がなんともちっぽけな存在であるように感じ取られてから堂々とラサへと出奔。
 康家の家族達はどうせ直ぐに心が折れて帰ってくるだろうと追掛けることはなかった。
 家族がそう感じる程に、彼は甘やかされて育った青年だった。薬剤の知識にも余りに乏しく、看護医療に関しても手際が悪い。
 所謂、一族内では落ちこぼれ扱いされていたのである。
 彼がラサへと飛び出した理由はイレギュラーズの一人であったエルス・ティーネに一目惚れしたことが理由である。
 エルスに一目惚れた事で彼は「どうせ三男だし家にとっても何の役に立たない俺様」から「彼女のために役に立てる素晴らしい俺様」になろうと決意したのだ。

 そして、飛び出した先で彼を拾ったのは傭兵団『宵の狼』である。
 何やら幹部達が毎日喧嘩をして殺し合っているが、その治療役を引き受けることになったのだ。生傷の絶えない幹部達の傷を癒やして丁寧に世話をする。
 そうして技術を向上させればいつかはエルスが振り向いてくれるのではないかと彼は考えた――考えていたが、エルスに雰囲気の良く似た女は揶揄いながら言った。
「あの子は、砂の都の赤犬に惚れているから」
 エルスに雰囲気の良く似た女リリスティーネの言葉に有存は酷くショックを受けた。それでも挫けなかったのは『宵の狼』の目的が赤犬を超えることであると識ったからだ。
 赤犬をも倒し、ラサで一番の傭兵団(の治癒師)となればエルスだって此方を向いてくれるはず!
 そう信じて疑わないポジティブすぎる青年は今日も『魔種達と共に』そのポジティブさを駆使して自我を保ち過ごしている。
 エルスがもしもその手を振り払ったら――『赤犬』にしか興味がないと、リリスティーネの事さえも拒絶したならば――彼の精神は簡単に崩れ去るだろう。
 綱渡りをするように、彼は日々を過ごしている。
 全ては、あの日見た宵のお姫様の為なのだから。

※他設定はお任せ、アドリブ歓迎。
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/68109
名前:シグフェズル・フロールリジ
種族:魔種(鉄騎種)
性別:男
年齢:50代(人間ならば)
一人称:私
二人称:貴様
口調:~だ、~だろう、~である
関係者企画:鉄帝国包囲網、鉄帝首都内戦(https://rev1.reversion.jp/guild/827/thread/14771)

■設定
 その男は、悪性にして善人であった。

 前フロールリジ伯にして、謀反人となるはずだった男。
 獅子の如き荒々しさを湛えた、小柄な鉄騎種。
 その肌、わらべのように瑞々しく、その口、獅子のように牙を剥き、その目、爛々と敵を灼き、その鉄腕、悉く敵を打ち倒す。
 齢は40に近づきながら驚くほど若々しかったその男が、いつから魔種だったのかはわからない。
 或いは、元々そうであったのか。
 或いは、娘(エーデルガルト)の裏切りを受けてからか。

「我らは帝国と袂を分かつ」
 頭首がそう決めたのなら、門閥は従うのがさだめである。
 彼は、長く続く戦いによって疲弊するその土地(フロールリジ)を長く見てきた。
 その土地の一部は、レガド・イルシオンであったこともあった。
 ゼシュテルであったこともあった。
 レガド・イルシオンなのにその兵に襲われることもあった。
 ゼシュテルなのに、徴発をせねばならないこともあった。
 彼は、いくさは大好きだった。
 三度の飯を捨て置いても強者と戦うことが大好きだった。
 しかし、彼は民の嘆きを見捨てられない者だった。
 鉄帝国は彼の民の嘆きを止められなかった。
 然らば、幻想国に与して止めるのを試みんとするのは当然だった。

 彼は敵国と内通した。
 戦線を押し下げ、フロールリジを幻想国の領地とし、さらに侵略に荷担する。
 つまりは、自国を売るというその行いは、しかし間違いなく民を思ってのものだった。
 その戦の過程で払われる犠牲を、『必要な犠牲』と思うほかは。

 彼の英雄的愚考の結末は、ふたつの結果が示している。
 ひとつ、長男は次の日も変わらず戦線の護りについていたこと。
 ふたつ、長女が己とその妻の寝ている隙に刃を突き立てたこと。

 彼の伝えたフロールリジとしての教えは、脈々と子らに息づいていた。
 即ち、「弱き者を想え」と。
 ただそのやり方が違っただけ。
 その故の結末に、彼は何の不満もなかった。
 なかったはずなのだが。

「ク、フ、ハハハ!!
 相変わらず蚊蜻蛉のような膂力よ、我が娘!!
 であるのに、身の程知らずにも我が前に立とうとする!! 
 それがよい。そうでなければならぬ。
 その蛮勇こそが、フロールリジよ!!!」

 長年の沈黙の意図は彼にしか知れない。
 しかしひとたび動き出したならば、彼の行いは決まっている。

 そう、元々単純な話だったのだ。守るべきものがなくなった今、それはすっきりと整理されて、目的は明確となった。
 何かをしたければできるものになればよい。
 鉄帝をどうにかしたいならば、皇帝となれば良かったのだ。
 この国の帝位に就く方法は至ってシンプル。
 そして、主に魔種が居座ってはならない決まりもない。

 目指す玉座の為に、彼は何でもするに違いない。
 例えば、内戦を煽ることも。或いは利用することも。
 冠位たる憤怒を利用することも。あるいは対立することも。
 国民の被害もきっと許容する。
 彼の原罪は『憤怒』――きっと、彼が真に怒っているのは、善き人々を護り切れない己の弱さに対してだ。
 それは、彼の血を最も濃く受け継いだ長女エーデルガルトがそうであるように。

 https://rev1.reversion.jp/illust/illust/67974
名前:ロロミア・ロロレナ
種族:海種
性別:女性
年齢:15歳
一人称:アタシ
二人称:キミ
口調:ね、よ、~だね、~だよね?(ギャルっぽい口調を練習してるが中々うまくいかない……。)
特徴:素直に感謝が言えるいい子だが、アホの子ドジっ子でヒャッハー系マイペースな天性のトラブルメーカー。

設定:
竜宮城に存在する大型カジノ『ドラゴンズドリーム』の給仕役兼ガード役の『竜宮嬢』。
違反者へのお仕置きとして事件にはならない程度の大事故を起こしては、吹き飛ばされた備品や穴の空いた壁の隣で縛られて転がされて「なんでなんで!?」と泣いて騒ぐ。それがカジノの日常の一つとなっている『笑って許される』くらいのトラブルメーカー。

本来なら死者やけが人が出てもおかしくはないレベルの威力のはずだが、魔力調節の才能、もしくは運命力(ギャグキャラほせい)に恵まれているためか全員無事である。さらに、罰として着ている服が大胆になっていったおかげで乙姫の加護も強く受けられるになっていっている。(が、恥ずかしい)

優れた戦闘能力に、強い乙姫の加護、さらには恵まれた運命力。これら3つの要因より有事(最近は深怪魔絡みが特に多い)の際には戦闘要員や護衛部隊などに駆り出されることも多く、本人も「お仕置きされた分を挽回出来るチャンス!」とやる気十分な様子である。

設定依託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3641
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/68106

アドリブアレンジ歓迎
名前:ソーリス・オルトゥス
種族:ディープシー(シャチの海洋種)
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):22歳
一人称:オレ
二人称:キミ
口調:~だね、~だよ、だよね
髪色と髪型:黒髪のロング系
特徴:眼鏡、イケメン、ノリがいい、ノリが軽い、ホスト風
服装:和風バニーボーイ

竜宮城でクラブ『the play』のオーナー兼店長兼ナンバーワンバニーボーイ。
女性が台頭しがちな竜宮城において『女であれば間違いなく竜宮嬢となっていた』と周囲に言わしめるほどの逸材。
持っている価値観は竜宮城においては一般的なものであり、英雄であるローレットを歓迎(ホスト)することを生業とし、そして生き甲斐としている。
が、ローレットの英雄達の中には自分達に通じるセンスの持ち主が多く居ることも早くに見抜いており、彼らを自らのクラブに勧誘することを密かに狙っていた。
その第一号がアーマデルであり、アーマデルを一日でいいからバニーボーイにすることを今の目標としている。

卓越した剣術の使い手であり、魔術と舞踏術を組み合わせた彼の剣技は美しく、そして強烈な破壊力をもつ。
特に距離を無視して相手を切り裂くソード・アーツはその美しさも相まって相手が殺されたことに気づけないとすら言われている。

優れた容姿を保つことに余念がなく、睡眠時間や運動量を調整し美しいボディラインを維持することは勿論のこと、肌の手入れや軽い化粧といった様々な努力を惜しまない。
人当たりも非情によく、どんな相手とでも打ち解けるコミュ力をもつ。
これは接客を国是とする竜宮城の精神に深く通ずるものであり、彼が男性版竜宮嬢と呼ばれる所以でもある。

●知り合ったキッカケ
竜宮弊集めがローレットに依頼されたことを知ったソーリスは早速話題のフェデリア島へと訪れ、ローレット支部へ。
個性豊かな人々の中に自分と同じ香りを持つ人間達を本能的に見つけ、その一人であるアーマデルの肩を後ろからポンッてしたのが始まりである。
知り合いのホストクラブを手伝った直後のことだったので、多分そのせい。
あとやけに接するときの距離が近いので弾正たちが『んー?』て顔をする。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/3629
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/68100
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/35131
名前:悪門 良平 (あもん りょうへい)
種族:旅人(人間)
性別:男
年齢:(葵の一つ下)
一人称:自分
二人称:~さん
口調:落ち着いた丁寧口調
特徴:眼鏡、冷静、読書家、かなりの方向音痴

設定:
「自分は悪門良平と言います。以後、お見知りおきを。」
「ヨシは少々直感的過ぎる、何事もよく考えてから行動してほしいのだが……はぁ」

悪門兄弟の双子の兄。眼鏡をかけた落ち着きのあるインドア派青年。
冷静で理知的、事あるごとに確率や理由を述べないと気が済まない少しメンドくさい人。
基本的には優しく柔らかい笑みを浮かべるが、
相手が無能だと判断すると途端に無表情で見下した態度を取る。そういう意味ではちょっと性格が悪い。
悪門兄弟はいつも一緒にいて、弟の善気を「ヨシ」と呼んでいる。たまにケンカするけどすごい仲良し。

葵の所属するサッカー部のチームメイト。
MFがメインポジション。足は左利き。
的確な立ち回りと、正確なボールコントロールで1年下ながらスタメンとして中盤を支えている。
周りが見えなくなりやすい弟を制御する大事な役割も担っている。
ついたあだ名は「ジキル」。
混沌での戦闘スタイルは、神秘の力を宿した魔導銃。
BS漬けにして確実に追い詰めるのを得意としている。
傭兵で弟と一緒に、荷物の護衛や遺跡探索などの仕事をこなしながら生活している。
訪れた遺跡は全部チェックを付けてある。

暇があれば愛読書の長編小説を何度も繰り返し呼んでいる。
混沌の書物も時間があれば、色々読んでみたいとか。

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