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ギルドスレッド

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ギルド・ローレット

資料庫(関係者スレッド)

ここはローレットの資料庫だ。
特異運命座標の来歴何かも管理している。
まぁ、流石はカミサマだか何だかに選ばれた救世主サマだ。全くオマエ達の経歴は面白いのが多いね。
特に印象深い関係者なんかにゃ興味が尽きない。
どうせならもっと聞かせてくれてもいいんだぜ?

※このスレッドは『PCの関係者を本編NPCとして登場させて欲しい』という希望を出す為のスレッドです。以下、要項を確認の上、ご承諾頂ける場合のみご利用下さい。

・登場は確約されません。又、登場する可能性があるのは『混沌(本編世界)に存在している、し得るキャラクターである事』、『関係者イラストを保有している事』の双方が最低条件となります。(関係者イラストの描画内容が本編設定外である場合等は本編舞台に居ないものとして扱います)
・このスレッドに書かれた情報及び人物像を考慮して極力忠実にキャラクターを動かしますが、登場後の扱いや操作に関しては運営にお任せ頂きます。(拘りがある場合、一人称や口調等の設定もお知らせ下さい。特に敵対的存在である場合、死亡する可能性もございます)
・このスレッドにキャラクター情報をご記入頂きますが、一キャラクターにつき一レスでの説明にご協力下さい。又、どのイラストのキャラクターであるか分かるようにご指定下さい。

本編をお楽しみ頂く為の一助になればと考えております。あくまで希望制ですので、ご要望のない関係者の登場はいたしません。ご希望のある場合のみ、この場に登録をお願いいたします。

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キーワード
キャラクターID
名前:シグフェズル・フロールリジ
種族:魔種(鉄騎種)
性別:男
年齢:50代(人間ならば)
一人称:私
二人称:貴様
口調:~だ、~だろう、~である
関係者企画:鉄帝国包囲網、鉄帝首都内戦(https://rev1.reversion.jp/guild/827/thread/14771)

■設定
 その男は、悪性にして善人であった。

 前フロールリジ伯にして、謀反人となるはずだった男。
 獅子の如き荒々しさを湛えた、小柄な鉄騎種。
 その肌、わらべのように瑞々しく、その口、獅子のように牙を剥き、その目、爛々と敵を灼き、その鉄腕、悉く敵を打ち倒す。
 齢は40に近づきながら驚くほど若々しかったその男が、いつから魔種だったのかはわからない。
 或いは、元々そうであったのか。
 或いは、娘(エーデルガルト)の裏切りを受けてからか。

「我らは帝国と袂を分かつ」
 頭首がそう決めたのなら、門閥は従うのがさだめである。
 彼は、長く続く戦いによって疲弊するその土地(フロールリジ)を長く見てきた。
 その土地の一部は、レガド・イルシオンであったこともあった。
 ゼシュテルであったこともあった。
 レガド・イルシオンなのにその兵に襲われることもあった。
 ゼシュテルなのに、徴発をせねばならないこともあった。
 彼は、いくさは大好きだった。
 三度の飯を捨て置いても強者と戦うことが大好きだった。
 しかし、彼は民の嘆きを見捨てられない者だった。
 鉄帝国は彼の民の嘆きを止められなかった。
 然らば、幻想国に与して止めるのを試みんとするのは当然だった。

 彼は敵国と内通した。
 戦線を押し下げ、フロールリジを幻想国の領地とし、さらに侵略に荷担する。
 つまりは、自国を売るというその行いは、しかし間違いなく民を思ってのものだった。
 その戦の過程で払われる犠牲を、『必要な犠牲』と思うほかは。

 彼の英雄的愚考の結末は、ふたつの結果が示している。
 ひとつ、長男は次の日も変わらず戦線の護りについていたこと。
 ふたつ、長女が己とその妻の寝ている隙に刃を突き立てたこと。

 彼の伝えたフロールリジとしての教えは、脈々と子らに息づいていた。
 即ち、「弱き者を想え」と。
 ただそのやり方が違っただけ。
 その故の結末に、彼は何の不満もなかった。
 なかったはずなのだが。

「ク、フ、ハハハ!!
 相変わらず蚊蜻蛉のような膂力よ、我が娘!!
 であるのに、身の程知らずにも我が前に立とうとする!! 
 それがよい。そうでなければならぬ。
 その蛮勇こそが、フロールリジよ!!!」

 長年の沈黙の意図は彼にしか知れない。
 しかしひとたび動き出したならば、彼の行いは決まっている。

 そう、元々単純な話だったのだ。守るべきものがなくなった今、それはすっきりと整理されて、目的は明確となった。
 何かをしたければできるものになればよい。
 鉄帝をどうにかしたいならば、皇帝となれば良かったのだ。
 この国の帝位に就く方法は至ってシンプル。
 そして、主に魔種が居座ってはならない決まりもない。

 目指す玉座の為に、彼は何でもするに違いない。
 例えば、内戦を煽ることも。或いは利用することも。
 冠位たる憤怒を利用することも。あるいは対立することも。
 国民の被害もきっと許容する。
 彼の原罪は『憤怒』――きっと、彼が真に怒っているのは、善き人々を護り切れない己の弱さに対してだ。
 それは、彼の血を最も濃く受け継いだ長女エーデルガルトがそうであるように。

 https://rev1.reversion.jp/illust/illust/67974

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