登場人物

『煉獄篇第三冠憤怒』バルナバス・スティージレッド

　『冠位七罪』と呼ばれる、大魔種の一角です。
　鉄帝国の皇帝として君臨していたヴェルスと死闘を繰り広げ、その果てに新たなる鉄帝国皇帝として玉座に就きました――

イラスト：颯

フローズヴィトニル

　悪しき狼と呼ばれた鉄帝国の厳冬の原因。猛吹雪を産み出し、全てを雪に包み込む力を有しています。
　精霊であったとされていますが、意思の疎通は不可能であり、現状は全てを呑み喰らう妄執の塊ともいえます。
　非常に餓えて居るためか、原動力に人の命を引き換えとしています。ですが、完全覚醒時にはバルナバスの権能たる太陽を喰らうことを目論むでしょう。
（そして、完全覚醒した際には鉄帝国の全てを終らぬ冬に飲み込み、その余波は近隣諸国をも包み込むことが推測されています）

イラスト：-

フギン=ムニン

『アラクラン』総帥。ギュルヴィと名乗っていた男。
　　新生・砂蠍と呼ばれた幻想王国を襲った盗賊団の頭領キングスコルピオの副官。イレギュラーズには一度の敗北経験が有ります。
　その際にはイレギュラーズ三人を捕虜に取り、取引を持ちかけ二人が応じて寝返り死亡しました。
　バルナバスに声を掛けられ憤怒により反転し、現在は彼の側近のように動いていますが、目的は別です。
　フギンの目的はキングスコルピオのための国を得る事。バルナバスをも打ち倒し、己が最期に立っていればよいと考えて居るようです。
　嘗てはブリギットの村を襲った事もあるようです。

イラスト：OIO

『ドルイド』ブリギット・トール・ウォンブラング

　ヴィーザル地方に存在していた『ウォンブラング』の長。
　雷神の末裔を称するハイエスタの一族。真紅の髪に雷神の力を宿した黄金の瞳の魔術師――であった。
　現在は不慮の事故により、反転し、故郷であったヴィーザルの同朋（ハイエスタ）を救う為に『革命派』として活動していました。
　だが、魔種である。その後ろ盾は『アラクラン』。女は何時だって『救い』の為に動き続けて居る。

イラスト：実柑

グロース・フォン・マントイフェル将軍

　鉄帝国参謀本部の悪魔と称される幼女。
　見た目は幼く美しい少女だが、その内側には老獪な悪魔の本性があり、当人もそれを隠すつもりがないようです。
　新皇帝バルナバスに心酔し、かの存在の求める世界を実現するためにあらゆる策謀を巡らせています。

　革命派が一斉蜂起を決めた一方、首都内に閉じこもった形となったグロース師団は外部戦力を集めた前面戦闘状態を開始。
　グロースもまた、自らが概念論的バルナバスとなることを決め、強者としてその力を奮おうとしています。

イラスト：桜海こも

レフ・レフレギノ将軍

　鉄帝国特殊部隊『新世代英雄隊』の首魁である魔種です。
　新時代の英雄を集うと嘯き、その実態はバルナバスの権能の贄とするために悲劇を集めていたにすぎません。
　彼が望むのは、バルナバスの権能によりすべてが吹き飛ばされた『まっさらな世界』であり、
　自身の祖父を英雄として死地へ送った、鉄帝民への復讐なのです。

イラスト：ばんたろ

アスィスラ・アリーアル

　逞しい肉体を宿す魔種です。その正体はかつてのラド・バウにおけるチャンプでした。
　三十年以上前に病を負って引退。その後は弟子などを取り山奥に籠っていたそうですが……現在のチャンプたるガイウス・ガジェルドとも関わりがあるとか。同時に彼には並々ならぬ執念を向けています。
　が。当のガイウス曰く『魔種に至っても尚全盛期に及んでいない』そうです。

イラスト：あま井

『魔女』ヘザー・サウセイル

　しばらく前に独立島アーカーシュに潜伏していた魔種。
　人だった頃――ハイエスタの村リブラディオン出身であり、村人を魔法の薬で癒やす心優しい魔女（ドルイド）だった。
　お菓子作りが得意で、村人の多く(ギルバート・フォーサイス(p3n000195)達)から、実の祖母のように慕われていたようだ。
　しかしノルダインの襲撃で夫や子供、孫などを全て喪ったという。

　魔種ターリャと共に『何か』の情報を掴み、ノーザンキングス統王シグバルド(p3n000301)を暗殺した。
　現在は新皇帝派『アラクラン』に身を寄せ、ノルダインへ復讐の機会を狙っている。

イラスト：風霧

ターリャ

　鉄帝国の今は滅びた小都市リエフの闘技場で戦っていた少女。
　鉄騎種としては非常にひ弱であり、美しいだけが取り柄のターリャは、なぜか剣奴として売られて戦っていた。
　彼女は全く戦いに向いていなかったが、特殊な商品価値があった。
　それは『感動を売る』こと。
　観客は何度も何度も懸命に立ち上がり、傷を増やし続ける姿を応援し涙し喜ぶのだ。
　対戦相手は彼女との戦闘を出来るだけ長引かせることと、ターリャの身体に消えない傷を一つ作ることを契約していた。
　ある日それを知った彼女は、鉄帝国への憎しみから、憤怒の魔種へと反転した。そして完全な美貌を取り戻すと同時に、一晩でリエフを滅ぼしたという。

　立場は新皇帝派『アラクラン』の一員であるようだ。
　ターリャは自身等を『建国勢』と呼んでいる。
　魔種ヘザーと共に『何か』の情報を掴み、ノーザンキングス統王シグバルド(p3n000301)を暗殺した。
　現状、イレギュラーズには何度も敗北し、煮え湯を飲まされている模様。

イラスト：ほったりょう

クラウィス・カデナ中佐

　アーカーシュアーカイブスの編纂にも関わっていた鉄帝国軍の特務軍人。
　ブランデン＝グラード駅の制圧を担当し、管制システムを統括している。
　刀を獲物としているがその本領はビーストテイマー。その力を駆使しフローズヴィトニルを使役している。

イラスト： 神崎

『脱獄王』ドージェ

　脱獄不可ともされている監獄からいとも容易く『脱獄』する為にそのあだ名が付けられた凶悪犯
　動物、人間問わずハンティングトロフィーとして人間の部品を集める『癖』が存在している。
　どうやら『イレギュラーズ指名手配書』の配布には一枚噛んでおり、一攫千金を狙ってい――たが、今はパーツの方に目的意識が向いています。
　イエーイ！　俺ちゃんに目玉ちょうだーい？

イラスト： Rio

ローズル外交官

　鉄帝国の外交官を務めていた男。現在は各勢力の状況を確認しながらアラクラン達と共に活動をして居るが……？

イラスト：うみちょす

乱花＆魅咲

　魔種。暴食の魅咲と怠惰の乱花。互いのみが大切であるため、仲間でも最悪死ねば良いと考えて居ます。
　飽くなき迄の探究心と、飽くなき迄の『苦しみ』への欲求。ただ、人が苦しみ足掻く姿を見ていたい乱花と、研究のためならば犠牲を惜しまぬ魅咲のタッグです。

イラスト：彁

エーヴェルト・シグバルソン

　ノーザンキングス統王シグバルドの息子であり、ベルノの異母兄弟。
　長らく暗躍しており、五年前のリブラディオン襲撃の真の首謀者。
　この程、魔種（デモニア）となった。
　リブラディオンの人々やユビル、『本当のアルエット』をアンデッドとして使役している。

イラスト：バクレツアロワナ

『精霊女王』エリス・マスカレイド

　フローズヴィトニルの『欠片』である精霊女王。
　銀の森の守護者でもありますが、フローズヴィトニルの覚醒が近い今、その封印のためにイレギュラーズと共に活動を行ない始めました。

イラスト：ノキア