PandoraPartyProject

PandoraPartyProject

アーカーシュ

空飛ぶ島アーカーシュ

 アーカーシュにまつわる伝説は様々です。

 たとえば、かつて勇者アイオンに倒された魔王の居城であった――だとか。
 あるいは、島の周囲は常に暴風雨に覆われており近づけない――だとか。
 ないしは、百年ほど前に鉄帝国の調査隊が全滅した――だとか。

 そんな伝説の浮遊島アーカーシュが、鉄帝国南部の町ノイスハウゼンの上空に発見されたのです。
 さらにはなんと、人が住んでいることがわかりました。

 鉄帝国はただちに調査隊を結成し、ギルド・ローレットへ依頼を発行しました。
 こうしてローレットのイレギュラーズは、空へ浮かぶ不思議な島アーカーシュへと赴きます。

舞台

空飛ぶ島アーカーシュ
 鉄帝国南部の町ノイスハウゼンの上空に発見された、伝説の浮遊島です。
 勇者王アイオンすら踏破していない古代遺跡群であり、ほとんどが未知です。
 イレギュラーズは鉄帝国軍と共同でこの島の探索にあたっています。
 精霊が暴れている原因が判明し、また深部へのルートが発見されました。

遺跡の村レリッカ
 百年ほど前に全滅したとされる、鉄帝国のアーカーシュ調査隊が開いた村です。
 今では子孫達がほそぼそと暮らしています。
 イレギュラーズと鉄帝国軍との交流が生まれた結果、『狩り場が増える』『協力への報酬』などの好影響が発生しています。また村への報酬によって、村は慢性的に不足している『金属類(斧やナイフなど)』や『栽培品種の種を入手』、『現代的な日用品と道具類』といったものを得ることが出来るようになりました。村内の生活は劇的に改善しつつあります。
 栽培品種の育成にはこれから時間がかかりますが、食料問題にアプローチしたい鉄帝国の思惑とも重なり、実験的に対する村への報酬が発生するなど、好循環が産まれつつあります。

帝国軍橋頭堡
 レリッカ村の近くに構えられた鉄帝国軍による基地です。
 基地には宿舎や食堂などがあり、気球や小型飛行船などのドックがあります。
 またアーカーシュ調査依頼に参加するイレギュラーズも利用することが可能です。
 イレギュラーズのためには、ワイヴァーンを繋ぐ馬宿ならぬ飛竜宿も用意され、翼止場(はとば)と呼ばれています。

登場人物

『メタトロン・キー』ユルグ・メッサーシュミット
 アーカーシュにある遺跡の村『レリッカ』に住む少年。
 百年ほど前に全滅したとされる、鉄帝国による調査隊。その隊長の子孫です。

 友人のヨシュア、カティと共に、地上の世界へ降り立つことを夢見て、グライダーを作成していました。

 ところがある日、ユルグが村の石版に触れたところ、アーカーシュを覆っていた暴風雨の雲が突如として消え去ったのです。
 ユルグ、ヨシュア、カティの三人はついに、グライダーで夢見た地上へと降り立ちました。


イラスト:remo
ヨシュア・レジアーネ
 ユルグ、カティの友人であり、レリッカの住人です。
 共にグライダーを作り、地上へ降り立ちました。


イラスト:楠木なっく
カティ・ファルツ
 ユルグ、ヨシュアの友人であり、レリッカの住人です。
 共にグライダーを作り、地上へ降り立ちました。


イラスト:トリノ
『レリッカの長』アンフィフテーレ・パフ
 レリッカの村長を務める、物腰の穏やかな男性です。
 なんでも超高齢の旅人(ウォーカー)であり、百年前の調査隊の唯一の生き残りであるとか。
 徐々に人口を減らす村を憂いており、村民の一人一人への繊細な気配りを欠かさない人物です。


イラスト:蒼那
『歯車卿』エフィム・ネストロヴィチ・ベルヴェノフ
 鉄帝国の政治家であり、アーカーシュ調査計画を立ち上げました。インフラの整備構築等に定評のある人物で、アーカーシュの大地に対しては、鉄帝国の抱える食料問題等を解決するための、様々な期待を抱いています。


イラスト:最知
『特務大佐』パトリック・アネル
 アーカーシュ調査計画に協力する姿勢で、一枚噛んできた鉄帝国の軍人です。強引な性格の男で、階級と機密特権を盾に、自身の派閥を形成しようとしているようです。その目的は謎に包まれています。


イラスト:バクレツアロワナ
『神翼獣』ハイペリオン
 はるか昔、アーカーシュ(あるいはそれに近い浮遊島)で産まれた神霊。
 先代ハイペリオンと共に欠け落ちたアーカーシュと共に幻想王国へ落ち、紆余曲折あって自らを封印していたがある騒動の中で復活を果たした。
 故郷であるアーカーシュを守るため、唯一残った親類を守るため、そして新時代の勇者であるローレットの翼となるため再びアーカーシュの空を飛ぶ。

イラスト:奏多
アイル
 アーカーシュの天高くに存在する領域にてはるか昔から存在していた精霊。つい最近精霊種としてのカタチをもったが、自らの居場所から離れることはない。
 再び人々と手を取り合ったハイペリオンを見たことで、ローレットに協力することを約束してくれた。
 そんな彼女から語られたのは、浮遊島がかつては複数存在していたという事実だった。そしてアーカーシュはその中でも勇者王ですら攻略していない未踏地であり、唯一残った浮遊島であるということ。更には、その寿命もこのままでは尽きて大地へ落ちてしまうだろうということであった。

イラスト:あきやま菜摘
『 趣 味 爺 』ガスパー・オークソン
 民間の機関である『EAMD』の所長にあたる人物です。イレギュラーズの力を借り、アーカーシュのゴーレムの再生技術を確立した技術者でもあります。
 ローレット所属のイレギュラーズでありながら同時にEAMDにも所属しているキャナル・リルガール(p3p008601)さんの上司にあたります。
 本人は極めて趣味人的な人物で、個人的な趣味興味から、鉄帝の『極めて先進的な古代兵器』の発掘・解析・メンテナンスなどを行う民間機関EAMDを立ち上げました。
 このように軍閥に所属するような人物ではないのですが、パトリックら『特務派』の人間からアーカーシュ探索計画の一員として推挙されたため、その恩もあって現在は『特務派』に属しています。
 パトリックらに一応の恩義を感じているようですが、あくまで民間の協力者という立場にいるため、派閥への帰属意識的なものはありません。『軍務派』とも平然とやり取りするでしょう。

イラスト:みにゃにゃ

アーカーシュアーカイブス

 学者達がアーカーシュの研究をはじめました。
 何かを最初に発見したイレギュラーズには、命名権が贈られるようです。

特殊ルール『新発見命名権』
 浮遊島アーカーシュシナリオ<Celeste et>では、新たな動植物、森や湖に遺跡、魔物等を発見出来ることがあります。
 発見者には『命名権』があたえられます。
  ※命名は公序良俗等の観点からマスタリングされる場合があります。
 特に名前を決めない場合は、発見者にちなんだ名が冠されます。
  ※ユリーカ草、リーヌシュカの実など。
 命名権は放棄してもかまいません。
  ※放棄した場合には、何も起りません。

関連用語

EAMD
 鉄帝において『『極めて先進的な古代兵器』の発掘・解析・メンテナンス及びそれらの知見を活かした新兵器開発等を行っている』民間機関です。
 元々所長のガスパーの趣味で作られたような集団でしたが、確かな技術と実績を持ち合わせています。
 その証拠として、イレギュラーズ達の力を借り、アーカーシュのゴーレムの再生利用技術を確立することに成功しました。
 いち民間機関でしたが、特務大佐のパトリックに推挙され、彼の支援を受ける形でアーカーシュ・アーカイブスと調査チームの一員となっています。
 そのため、立場上『特務派』に属していますが、所長含めて所員全員に派閥への帰属意識はなく、趣味のまま発掘調査を行っているようです。

特務諜報機関ゲハイムニス
 鉄帝国軍における軍事機密を取り扱う組織の一つです。
 そうした組織は一つではありませんが、多くの場合、外部の人間からは単に特務と呼ばれています。
 規模は小さな組織ですが、職務の都合上秘密主義であり、基本的にあまり好かれてはいません。
 パトリック・アネル大佐等が所属しており、アーカーシュにも一枚噛んで来ました。

魔王イルドゼギア
 遙か昔に世界の支配を目論んだ魔王です。
 旅の若者であったアイオンが、仲間達と共に彼を滅ぼし勇者と呼ばれるようになりました。
 どうやらアーカーシュの各地に魔王の痕跡が見られるようです。
 魔王は何らかのもくろみによってアーカーシュを支配していたようですが、伝承によれば勇者には別の場所で倒されているため、アーカーシュのほとんどは前人未踏です。

精霊都市レビカナン
 調査を進めていく中で、アーカーシュ地上部に点在する遺跡群はかつてレビカナンと呼ばれていた大きな都市であることが分かりました。しかし古代都市を管理していた精霊発つの記憶は相当抜け落ちており、また遺跡自体も風化していることから、学会はレビカナンを『地上部遺跡全土』の名称として、個々の遺跡群は現代人による発見者命名権を継続することを決めています。
 学会はスチールグラードのフォーラムで「既に滅びた文明の遺産をどのように活用するかは、我々今を生きる者に委ねられるのだ」と結論付けたのです。

関連シナリオ/TOP

前日譚

アーカーシュ

 鉄帝国南部の町ノイスハウゼン上級に、伝説の浮遊島アーカーシュが発見された。
 島にはなんと、百年前に全滅したとされる調査隊の子孫達が暮らして居たのだった。

Celeste et

 鉄帝国によってアーカーシュの調査が開始された。
 ローレットにも大量の依頼が舞込み始めている。大空の島で冒険を始めよう。
 そんな頃、帝国軍内部では『特務派』と『軍務派』と、きな臭い派閥が形成されはじめていた。

チェチェロの夢

 相次ぐ新発見に祝賀会が開かれる中、ついに遺跡深部へのルートが見つかり、早速挑戦が始まった。
 島内各地に眠るゴーレム達の修繕が可能となり、また島内で精霊が暴れている原因も明らかになった。
 アーカーシュの探索は更なる進展を見せている。
 そしてイレギュラーズの前に現れたのは――

Stahl Eroberung

 数々の、独自の文化や動植物、そしてゴーレムが発見され、中でも興味深く、そして未だ未踏破であるのは魔王イルドゼギアなる存在による後詰めの城『エピトゥシ城』。もう一つが強力な防衛機構を持つ遺跡深部『ショコラ・ドングリス遺跡』だった。
 鉄帝国は、自国の食糧事情を解決する為にもアーカーシュの完全踏破を計画。それがアーカーシュ攻略作戦――通称<Stahl Eroberung>(鋼の進撃)作戦である。
 ……しかし同時にアーカーシュ調査に大きな立ち位置を持つ『特務大佐』パトリック・アネルに妙な動きが見え始めた。
 破壊される地上との通信手段。
 配下の特務派軍人に指示を出しイレギュラーズの排除すら行わんとする彼の目論見はアーカーシュの掌握にある様に思えますが……曲りなりに鉄帝国軍人ではあった彼の豹変には一体『何』が関わっているのか。

Stahl Gebrull

 憤怒の魔種となったパトリック大佐は、アーカーシュの最高権限(システム・メタトロン)なるものを手に入れている。おそらく古代遺跡に未だ眠る脅威を大軍勢として仕掛けてくるだろう。
 そう読んだ鉄帝国皇帝ヴェルス・ヴェルク・ヴェンゲルズ(p3n000076)は、帝国として『後始末』をつけるため、イレギュラーズであり帝国軍の大佐でもあるエッダ・フロールリジ(p3p006270)に、次なる戦い、即ち魔種パトリックとの全面対決――決戦の指揮権を与えた。こうして鉄帝国軍とイレギュラーズは、予想される大規模戦闘に備え始めたのだ。
 イレギュラーズは前作戦『鋼の進撃(Stahl Eroberung)』において、魔王城『エピトゥシ城』を入手している。ここは『後から作られた遺跡』であり、アーカーシュの権限――つまりパトリックのコントロールが及ばない唯一の場所だ。今や魔王城は、アーカーシュにおける最も安全な場所なのである。
 鉄帝国はこの場所をローレットに与え、新たな支部となった。ローレット魔王城支部の爆誕である。
 帝国軍とイレギュラーズは、急遽改築されたこの城を拠点に、作戦行動するのだ。
 即ちパトリック軍の迎撃、そして討伐のための進撃である。
 レリッカ村の住人も、この城に避難し終えており、決戦前夜の機運が高まっている。

PAGETOPPAGEBOTTOM