PandoraPartyProject

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幻想(レガド・イルシオン)

 幻想(レガド・イルシオン)は無辜なる混沌でも最も長い伝統を誇る大国です。
 ギルド『ローレット』が本拠を構える大国であり、プレイヤーキャラクターにとっては『拠点』となる国家です。
 

建国の御伽噺

 御伽噺での幻想王国は『伝説的勇者』が打ち立てた国と語られています。
 勇者が生涯をかけて踏破を目指したという『果ての迷宮』は王都『メフ・メフィート』中心部に存在しており、迷宮を踏破する為にこの国を建てたとも言われています。

領土

 肥沃な平原部を主要な領土とし、海洋(ネオ・フロンティア海洋王国)とも隣接する幻想は物流の要衝でもあり、古くから経済的に繁栄しています。神と呼ぶべき大いなる意志への信仰心が強く超常的力への畏怖と憧憬の強い幻想は魔術技術的な素養が強く、そちらの方面でも発展を遂げています。

tips!

 幻想王国は『中世ヨーロッパ』風の建築物や街並みの並んだ古式奥ゆかしいファンタジー国家です。
 文化水準も一般的な中世ヨーロッパを思わせますがローレットの本拠である事、練達(探究都市国家アデプト)の上得意であることから、様々な科学水準の製品・文化を受け入れているようです。

国家特色

 幻想は人種の坩堝ですが、人間種(カオスシード)が支配層に多いです。
 幻想王国は『長過ぎる時間の経過』により建国からの伝統と誇り、勇者と呼ばれた建国王の理念を受け継いでいた筈でしたが澱み腐敗しきっている事で、大国や強国と呼べない現状となってきています。
 元々封建制的な王侯貴族による統治が為されていた国ですが、様々な国難や時勢の変化により、王家の力は削がれ、門閥貴族達の台頭を許す結果となりました。
 近年の幻想貴族の大半は自身の領民の人権や生活を一顧だにしない非常に選民的な思想に染まっています。その為に国の統治状態は悪化の一途をたどってきました。

 フォルデルマン二世が崩御し、若くして王位を継いだ今代フォルデルマン三世は覇気に乏しく、享楽的で政治への興味がない事が引き金となり、父王がギリギリの所で押さえつけていた大貴族連合が国の私物化を行っています。
  現在の幻想は三つの主要貴族勢力が睨み合う形で危険な駆け引きを続けています。
 彼等は民政に興味は無く、基本的に『己の願望を叶えるため』以外には動きません。又、その為に簡単に他者を犠牲にします。

(追記1:嘘吐きサーカス、天才のゲイム、そして――)
 イレギュラーズの大量召喚『始まりの日』をキッカケに物語は動き始めました。
 空中神殿の動きに呼応するように『七罪』と称される魔種達が暗躍を始めます。
 幻想王国に現れた不吉を呼ぶサーカス『シルク・ドゥ・マントゥール』もその一つであり、その実、魔種の集まりであったサーカス団は『原罪の呼び声』と呼ばれる狂気を国中に伝播させる事で幻想を蝕もうとしたのです。
 イレギュラーズの活躍で阻止されたシルク・ドゥ・マントゥールの企みでしたが、幻想に気の休まる暇はあまりありませんでした。ラサ傭兵商会連合から落ち延びてきた『盗賊王』キング・スコルピオの台頭で、国内は内戦状態に突入します。
 先の呼び声で魔種となったクリスチアン・バダンデールの策謀は鉄帝国をも巻き込み、幻想の危機へと発展しましたが、最終的にはイレギュラーズの活躍でこのピンチは解消されています。
 国王フォルデルマン三世も以前よりは少しは国王らしくなったとか……?

国家情勢(外交)

 近年は弱体化の影響により、北方のゼシュテル鉄帝国から侵攻を受けたり、東方の聖教国ネメシスと小競り合いをしたりしています。
 そういう時だけ一致団結して既得権益を守ろうとし、かつ私欲の為ならば能力を発揮するのが幻想貴族の性質の悪い所です。

ポイント

  • 幻想はプレイヤーキャラクターが最初に冒険のメイン・ステージとする始まりの舞台です。非常に癖の多い人物が多く、善玉の仕事も悪役の仕事も両方あります。
  • 政治的に不安定ですが、信仰は厚い方なのでことイレギュラーズに関しては多少の失敗やまずい行動に関してはフォローが効きやすい為、比較的自由に動きやすい特徴があります。
  • ……とは言え、幻想は悪徳と貴族主義の王国です。虎の尻尾は踏まないようにご注意を!

ギルド『ローレット』

 ギルド『ローレット』は幻想(レガド・イルシオン)という国に根を張る巨大な冒険者ギルドです。
 幻想に存在はしますが、ローレットの本質は『超広域を顧客対象とした何でも屋』です。
 普通ならば存在している国の政治的影響等を免れない所ですが、ローレットは『特異運命点』を支援する為に存在しているので、『ギルド条約』によってかなりの独立権が守られています。後述する幻想は信仰心が比較的高く、神託に対しても真摯なので活動がしやすいという理由で設立場所に選ばれました。
 ローレットは設立から二十年程が経過しています。ローレットを設立し、現在まで取り纏めているのはレオン・ドナーツ・バルトロメイという男です。
 ローレットは超広域(=主に混沌世界の人類踏破地域)を舞台に活動していますが、活動の容易さと危険度を鑑みて世界にやって来たばかりの旅人や、駆け出しの純種の冒険者には幻想近辺での仕事を斡旋するようにしています。
 ローレットの扱う仕事は善であり、時に悪でもあります。ローレット及びレオンは『混沌世界にやがて訪れる破滅的結末』を回避する事にとても熱心ですが、その究極的目的の前には目の前の善悪は気にしない事が多々あります。可能なら善行をした方が寝覚めは良い、位の感覚です。実際の所、現実的観点から見た時『特定の理念に拠らない仕事の受け方をしている事』が独立性を保持する役にも立っています。

ポイント

  • ローレットはプレイヤーキャラクターが所属する互助組織です。
  • 設定的にもゲーム的にもキャラクターの行動を助けたり、冒険の起点となったりします。
  • ギルド条約とは『神託の示した確定的破滅未来』を回避する為に、各国が特異運命座標に配慮しよう、と決めた取り決めです。要約すると特異運命座標には色々便宜を図ったり、多少の問題は我慢しよう、という暗黙の了解です。ただし相手によって効力の大小や限度はあります。
  • 帰属意識は参加者によって様々ですがローレットの『ハイ・ルール』はローレットの一員として冒険に参加する以上は、必ず守らなければいけません。
  • 著しいルール違反や妨害行為(シナリオブレイク)のプレイングを行う等、ギルドが『仕事を依頼するべき人物ではない』と考えた場合、何らかの理由により処罰が解除されるまでシナリオに参加出来ない等の下される場合があります。ご注意を!
主な事件
●パンデミック・インサニティ
 幻想楽団『シルク・ド・マントゥール』が幻想にやってきた!
 しかし、それを起因に『物騒な事件』が頻発するようになって……。
 ローレットには対処の依頼が舞い込みます。
●幻想蜂起
諸悪の根源はサーカス団だった……?
 その尻尾を掴むため幻想に蔓延る『人為的な惨事』を止めよう。
●Liar Break
幻想蜂起より『サーカス団に魔種が存在して狂気を振りまいている』という事実が発覚した。
国王を動かし、国を挙げてサーカス団を捕縛せよ!
●ジーニアス・ゲイム
俄かに国内を騒がしていた『盗賊団』。『新生・砂蠍』と名乗る彼らの動乱に合わせて北部より鉄帝国の侵攻が始まった。
国内、そして国外の侵攻を留め平和を取り戻す作戦を成功せよ。
●秘密結社ネオフォボス
『秘密結社ネオフォボス』!
 練達の秘密結社が幻想を魔の手に陥れようとしている。
至急、出動! イレギュラーズ、幻想の平和を守るのだ!
●悪性ゲノム
マッドサイエンティストの極悪非道な行いで暴れ出したモンスターを留めよ!

●リーグルの唄
幻想各地にて、ラサから追い出された奴隷商人たちが闇奴隷市を開き始めました。
一方、遥か古代の眠りから目覚めた伝説の神翼獣ハイペリオンの復活や、古代の巨人たちの復活が見られました。
これを受け、王は新世代勇者を選定すべくブレイブメダリオン制度を布告。ローレット・イレギュラーズの中から次世代の勇者を探し始めました。

●フィンブルの春、ヴィーグリーズ会戦

新世代勇者が誕生した幻想に、古代獣や巨人たちによる一斉蜂起がおこりました。
王の証であるレガリアを手にしたミーミルンド貴族連合を相手に、伝説の地フィンブルの丘にて王威を賭けた決戦が行われました。

●La Valse
アーベントロート(paradise lost)、フィッツバルディ(双竜宝冠)、そしてガブリエル(プルートの黄金劇場)にまつわるいくつもの事件が幻想王国を揺らす。

スポット紹介
●王都メフ・メフィート
幻想王国の王都にして繁栄の象徴です。西洋造りの街並みが非常に美しく、過ごし易い環境です。
しかし、王都の外へと向かえばスラムが存在したりと貴族たちが自分の生活以外には頓着していない様子が見て取れます。
商店なども多く立ち並んでおり王城を望むことができます。王城より見下ろしたところに或る『果ての迷宮』は冒険者の夢であり、貴族たちの名誉が為に攻略を望まれる存在です。
●ギルド・ローレット
プレイヤーが所属することとなる大規模冒険者ギルド。その本拠は王都メフ・メフィートに存在しています。
カウンターテーブルでは看板娘が待っており、その依頼人は荒くれ者から貴族迄と様々です。
●果ての迷宮
かの勇者王が生涯をかけて踏破を目指したと言われる迷宮であり王家の悲願としても知られます。
混沌誇る高難易度ダンジョンの攻略は幻想貴族にとっても『建国王の悲願を俺が果たし、至上の名誉を得たい』という意味合いより攻略を目指しているようですが……。
●中央大教会
王都メフ・メフィートに存在する信仰の象徴です。主として大司教イレーヌ・アルエが『空中神殿』とのコンタクトを行い、神託を市井へと告げています。
神の徒たる立ち位置より王家や貴族からの影響を受けず『中立』の立場に立っているようです。
● 監獄島
幻想王国沖合に存在する犯罪者収容施設の弧島。脱出不可能と呼ばれたその場所には塔が立っており、国内から引き離したい大罪人や何らかの理由で隔離された者が収容されています。
――というのは表向き。現在は『ローザミスティカ』と呼ばれる囚人がその実質権限を握っているようです。
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登場人物紹介
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