PandoraPartyProject

クエスト

闘技場設定は『練習場』から!

現在RC:0 (SRC:0)

  • The First Day (ギルドローレット)
    一章:ギルド・ローレット

 幻想王国(レガド・イルシオン)へと空中庭園よりワープすることとなった貴方の前に立っていたのはベレー帽をかぶった水色の髪の少女であった。
「こんにちは! 貴方が『新しいイレギュラーズ』さんなのですよね?」
 にこりと笑ったその少女の名前はユリーカ・ユリカ。ざんげがこれからの助けになると言っていたギルドローレットの看板娘だそうだ。
 ざんげに導かれて数奇な運命を背負う事になった貴方が最初に頼るべきとされたギルドローレットより態々迎えに来たらしい。
「早速レオンの所に行くのです。さあ、こっちへ」
 曇天の色をした翼はまるで天使を思わせる。小柄な少女に誘われるがまま訪れたのは二十年近くの歴史を所有するざんげのお墨付きのギルドであった。
「改めまして、ようこそ! ギルドローレットへ」
「おいおい、ユリーカ。ソイツも急な事で驚いてるだろ」
 奥より顔を出したのは男――レオン・ドナーツ・バルトロメイと彼は名乗った――は新たな来訪者に燥ぐユリーカを窘める様にその頭に掌を置いた。
「さて、災難だったな」
 よく言えば気さく、悪く言えば無遠慮にそう言ったレオン。ギルドローレットも特異的に訪れた『大召喚の日』より大繁盛という調子なのだそうだ。

 曰く、神託の少女はある神託を受けた。
 そして、それを覆すための最終通告(わるあがき)として世界がイレギュラーズを呼び出したのだという。

「簡単に言えば、このままでは世界は滅亡するということなのです。
 世界の滅亡を防ぐことができる力を持って居るのがイレギュラーズの皆さん……つまりは『可能性と宿命を背負った救世主』なのですよ」
 ユリーカは無垢な笑みを浮かべてそう言った。世界は随分と身勝手にな事に貴方や大多数の人間を救世主と位置付けてこの世界に特異運命座標として召喚したのだ。
「突然故郷を離れて空中庭園に呼び出されりゃ、そんな顔をしたくなるのも分かる。
 ……まあ、少なくとも当面はそこまで深刻な話じゃねぇよ。とりあえずはこの世界の知識を付けて、寄る辺を探して、生きていくための仕事をすりゃいい」
 ローレットとしては期待の新人を獲得できてうれしいのには違いはないのだと告げるレオンにユリーカはこくこくと頷いた。
 イレギュラーズとして大いなる宿命を背負わされたと言っても一つの生命体である事には違いはない。生きる為の術を身に着けて、日銭を稼ぐことだって必要だ。
「もし住むところがないならボクでも情報屋の皆でも物件探しでも斡旋でもしますよ。
 あ、情報屋って言うのはボクのように皆さんへといろんな仕事を持ってくることを仕事にしてる人たちなのです」
 ローレットには個性豊かな情報屋がいるために、様々な情報を手にすることができ、それが仕事に繋がるのだともユリーカは微笑んだ。
「……ん?」
「ああ、レオンはギルドローレットのオーナーなのですよ」
 不服ながら自分の父(兄)代わりでもあると言ったユリーカ。彼女は自慢げにギルドローレットをレオンと共に設立した自身の亡き父、伝説の情報屋エウレカ・ユリカの事を堂々と話し出した。
「ユリーカ」
「はっ! あんまりお話をしても疲れてしまうですよね? ボクからローレットについて簡単に説明するのですよ」
 ローレットは巨大な冒険者ギルドとして各国に名を轟かせる所謂『何でも屋』だ。ローレットは『特異運命座標』を支援する為に存在しているために『ギルド条約』と呼ばれる独立権で護られているのだという。
 ギルド条約とは世界破滅を回避する為に混沌世界に存在する各国が特異運命座標に配慮し便宜を図ることや多少の問題は目を瞑ると決めているという暗黙の了解だそうです。
「あ、ボクらは何でも屋なので暗殺なんかの悪い依頼や、敵味方がころころ変わることがあるので……
 その時は皆さんが受けたい依頼の受諾をして仕事をこなしていってほしいのですよ」
 善であり悪である。そのスタンスが『特定の理念に拠らない仕事の受け方をしている』として独立性が保持されているのだそうだ。
「それから、ローレットで仕事をする以上は『ハイ・ルール』を護ってもらう必要もあるのです」

『ハイ・ルール』1、冒険者はその時受諾した依頼の成功に対して尽力しなければならない
『ハイ・ルール』2、同じ依頼を受けた冒険者間で戦闘を行ってはならない
『ハイ・ルール』3、組織に著しい被害を与えかねない行動の禁止

「――の3つです。つまりは仲良く皆でオーダー条件を熟してくださいという事なのですよ」
 これくらいでしょうか、と首を傾げたユリーカはこれだけ知って居れば当面の生活は大丈夫だろうと言った。
 がさがさとテーブルの上に置かれた資料の下の方か引っ張りざしたのは幻想王国均衡に存在する毒を放つ花の討伐依頼であった。
「一先ず今日のお駄賃としてお花の退治なんて、如何でしょうか?」

シナリオ詳細

●敵戦力
・ブラッドローズ
「ブラッドローズは薔薇によく似た魔物でな……棘を飛ばして中距離まで攻撃してくる奴さ。
 あと『反』射的に棘を飛ばしてくるんだよ。つまり攻撃すると一定のダメージを受けるんだ、が。
 奴自体の体力はあんまりないからな。恐れず伐採してやんな」

 *『反』:ダメージを受けた時、相手に自分が受けた20%の確定ダメージを与える。
 *この能力はプレイヤーキャラクターの皆さんも、特定のスキルを取得・活性化すると得る事が出来ます。

 by ギルドマスターより

対戦相手

ブラッド・ローズ

全体の成績

総挑戦回数2882回
勝利2277回 敗北81回 引き分け5回 スキップ519回

PAGETOPPAGEBOTTOM