『ローザミスティカ』

　幻想沿岸部に孤立した小島、通称『監獄島』。
　島は治外法権があてられ、アーベントロートの暗殺すら届きません。
　そんな監獄島に収容されているのが貴族殺しの大罪人ローザミスティカ。
　各貴族がにらみ合うなかでの武力制圧は愚策。しかし治外法権の島は魅力的です。
　『黄金双竜』レイガルテはローザミスティカと裏で手を組み、監獄島の掌握を狙います。
　そのため、ローザミスティカと友好関係を築くべく悪依頼を中心として囚人たちの願いを聞いていくことにしました。

監獄島

　幻想沿岸部に孤立した小島です。
　数々の人間が収容されており、その方法も様々です。
　鉄格子のはまった独房が並ぶシンプルな収容棟をはじめ、多種多様な種族や能力に応じた収容施設が建設されています。
　しかしそのすべてはローザミスティカの支配下にあるため、彼女の命令や気まぐれによって施設が増えたり減ったりしています。
　収容棟と称した娯楽施設や高級ホテル並みの収容施設が存在しているようです。

　島内はローザミスティカによる実質的な支配下にあります。
　また囚人の中にはローザミスティカに『お目こぼし』を貰った者もおり。彼らが外部と連絡をとって暗殺を手引きしたり、されたりすることがあります。

ローザコイン

　『薔薇のコイン』『ローザコイン』などと呼ばれる、薔薇模様が刻印された精巧なコインです。
　監獄島の中でのみ流通する独自通貨です。
　これによって高級なサービスを受けることができるほか、島の外からものを取り寄せることも不可能ではありません。
　これを稼ぐために監獄島のなかで暗殺や盗みの仕事をするなんてことは日常茶飯事です。

ローザミスティカ

　フィッツバルディ派の貴族。夫を殺してその資産を強奪したと言われていわれ、元社交界の花でした。
　その美貌を武器に数々の浮名を流しました。噂では幼い娘であったり、老婆であったりと……現在、確認されて『外界』で噂されるローザミスティカは黒髪ソバージュの女です。
　本来の彼女と大きく乖離した情報は、彼女本人が所有するギフトで自身の外見を勘違いさせることが出来る為、見る度に姿が変わって居るように出会う人々が思い込むからだそうです。
　イレギュラーズにそのギフトの効き目は殆どなく、一瞬、幻視した後にはレイガルテ公の面影を残した色彩をその身に宿した本来の姿で対峙している様です。
　本名不詳→本来の名は『ベルナデット・クロエ・モンティセリ』、モンティセリ辺境伯夫人、フィッツバルディ家の一員でありレイガルテ公の姪です。
　実質的な監獄島の権力者として君臨しています。

　IL：雀居盟士