PandoraPartyProject

ギルドスレッド

雪鳥の落し物

【限定1:1】騎士様の小部屋

幻想のどこかに在る、「騎士様」が所属するギルドの本拠地。
彼女に案内され辿りついたのは、八畳程の小さな部屋。

扉を開けると、部屋の真ん中には木製のテーブルと二脚の椅子。
壁紙や床板は白で統一されており、窓も照明もないのに不思議と明るい。
他には何も見当たらない、ただ座って話すだけの部屋のようだ。

「ちょっと座って待っててね!騎士様、呼んでくるよ。」

また後でね!と小さく手を振りながら、ノースポールが部屋を出る。
頑丈そうな扉が閉まると、辺りは静寂に包まれた。

* * *

【!】利用者限定RPスレッド【!】

騎士様(ノースポール)とルチアーノ・グレコさんとの1:1スレ。
他の方の書き込みはご遠慮ください。
気まぐれゆるゆる運行。

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(がちゃり。音と共に扉が開き、誰かが入ってくる)

こんにちは。コーヒーは飲めるかな?
砂糖とミルクも必要なら用意するよ。
……ああ、先にホットかアイスかを聞くべきだったね。

(穏和そうな青年が、優しくにこりと微笑みかける。
空のマグカップが2つ乗ったトレイをテーブルに置くと、
どっちがいいかな?と少し首を傾げ、あなたの返事を待っている)
あ……今日は。お邪魔しています。
(帽子を取り、柔らかな笑顔でお辞儀をしました)

ええ、コーヒーはブラックで大丈夫です。
憧れの騎士様との初対面だから、少し緊張しそうで。
選べるならば、今日はアイスをお願いできますか?

あと……これは、ささやかですが、騎士様へ。
今後の御活動、ご活躍への応援を込めて。
(「勝利」の花言葉を冠する、グラジオラスの花束を抱え
手漉きのタイミングで、お渡ししようと)

(とても優しげな方だぁ……。
この方は、普通に考えるならば、ギルドの取次の方だけど。
騎士様は鉄仮面を身に付け、素顔を隠しているという。
ということは、この方自身が騎士様で
普段の様子を伺いに来られた……という可能性もあるんだよね。
と、さり気なく佇まいを観察する)
(あなたの振る舞いを見て、うんうんと緩く頷き)
……あの子から聞いていた通りだ。しっかりしているね。
憧れだなんて、ふふっ。ちょっと照れてしまうよ。

(柔らかく笑うと、あなたから花束を受け取り)
ありがとう、素敵な花だね。同性から花を貰うのは初めてかもしれないな……。
そうだ、アイスコーヒーだったね?ちょっと待ってて。

(器用に花束とトレイを持つと、勝手に開いた扉から部屋を出ていく。
しばらくして、アイスコーヒーを2つ乗せたトレイを手に戻って来た)

手間取ってしまって申し訳ない。私も緊張しているのかもね。
さあどうぞ、座って座って。ゆっくりと話をしよう。
(トレイをテーブルに置き、あなたに着席を促しながら椅子に座る)

……自己紹介が遅れてしまったね。初めまして、ルチアーノくん。
私はクリス・ヴァイラス。ポーや他の皆からは「騎士様」と呼ばれているけど、
君の好きに呼んでくれて構わないよ。
(どことなく楽しそうな様子で、にこりと微笑みかける)
しっかりしているとの評価を貰えているのかあ。嬉しいね。
僕の回りにしっかり者が多いから、自然とそう振舞えているのかもしれませんね。
ポーだって、あれだけ活動的なのに、1つ1つが丁寧ですから。
僕はポーにはかないませんよ。

クリス・ヴァイラス、さん。こちらこそ、よろしくお願いしますね!
好きにお呼びしていいのなら……では、クリスさんで。
(親しげな笑顔を返す)

まさか突然、素顔と本名で接して頂けるとは、想定外でした。
それだけ信頼を置いて下さっているとのことなのですね。光栄です。
その信頼にお応えすべく、僕も何かあれば誠実に、お話し致しましょう。
(もう一度、軽くお辞儀をすると、少しずつ硬さを和らげていく)

ふふっ。人慣れしているだろう騎士様が、緊張なんて。
あっ、アイスコーヒー有難うございます。頂きますね!
(受け取り、着席しました)

(さてと。まずは、軽く切り出してみようかな)
そういえば、ポーはクリスさんに、料理を教わったとのことですが。
料理の嗜みまであるなんて、凄いですね!
日々お忙しそうだから、
料理をする時間を捻出するのも大変なイメージがあるんだもの。
……それにポーも、料理に手馴れているみたいですよね。
あの子はいつも元気いっぱいで、何事にも全力だからね。
私と一緒にいた頃は、常にやらかしていたけれど……丁寧か。
ふふ、どうやら少しは成長しているようだね。君の影響かな?
(彼女の過去の様々な失敗を思い出し、くすりと笑いつつ)

ああ、構わないよ。改めてよろしくね、ルチアーノ君。
(あなたの笑顔に、嬉しそうに目を細め)
私はどちらも隠す気はないんだけど、ギルド側がそうして欲しいみたいでね。
「その方がミステリアスでイイ!人気が出る!」……ってさ。
それで皆が喜んでくれるのなら、私は騎士様でも何でも構わないけどね。
でも、偶には。お休みしたい時も、あるのさ。
(優しく微笑み、コーヒーを一口飲む)

それに……そうだね。確かに、私は君のことを信頼している。
だって、ポーの親友だからね。しかも、初めての。
大事なあの子の親友なのだから、私も多少は緊張するよ。
……けれど、本当にいい子そうで安心したよ。君になら……。
(ぽつりと呟き)

ははっ、ありがとう。でもそんな大層なものじゃないよ。
昔は一人で旅をしててね。自分が食べられればいいって程度の腕前さ。
最近は忙しいから、ギルドの人に作ってもらうことが多いね。
……ああ、あの子はね。私が教えたのもあるけど……

(ふむ、と目を閉じて少し思案した後、真っ直ぐにあなたを見つめ)
……ポーのことが知りたいのなら、ストレートに聞いてくれていいんだよ?
私はそのつもりで、君を招いたのだから。
でもその前に……私も君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?
(手に持ったグラスを楽しげにくるくると回すと、氷がカラリと音を立てる)
常に、やらかして……
(組手の時に転がっていったポーの姿を思い浮かべ吹き出しそうになるが、堪えて)
ええ。可愛らしい所もありますが、僕にとっては頼もしい存在ですよ。
僕の方こそ、影響を受けている位です。(穏やかな笑みを返す)

人は謎を解き明かし追い求めたくなる好奇心や、知識欲がありますからね。
確かにミステリアスな騎士様は、世の注目を集めるでしょう。
それでもやっぱり、周囲の期待に応え続けるのは、疲れちゃいますよね。
(子供っぽく笑いながらアイスコーヒーの氷を、グラスの中で転がして遊びつつ)

初めての、親友……なのですか。意外ですね。
明るくフレンドリーな性格だからこそ、友人や、それを超える関係を持つ機会も
豊富にあったのではないかと思うのですが。……普通なら。

(「初めての親友」「大事なあの子」というワード。
ポーと騎士様は、いつからのご縁なのだろう。
記憶を失うという事件よりも前から、ポーの傍に居たとも、受け取れるね。
もしかして、ポーと「鉄仮面の騎士様」は事件後からの関係だったとしても
ポーと「クリスさん」は、旧知の仲なのでは……?)

聞きたい事、ですか。勿論、いいですよ。
ふふっ、ポーをこの場から遠ざけたのは、
僕が話しやすいようにとのご配慮でもあったのかな?
……ロード・クリス・ヴァイラス。
貴方の誠意に誠意で応え、嘘偽りない返答を致しましょう。
(アイスコーヒーを一口飲むと、大人びた笑みを向けました)
そうか……。君達は、互いに影響し合っているんだね。いい関係だ。
(堪える様子に何かを察しつつ、あなたの言葉に嬉しそうに微笑む)

ふふ、そうだね。確かに、私の正体が気になるって人は沢山いるね。
熱心なファンの子なんかは、夜中にここに忍び込もうとするしね。大変だよ。
(あはは、と然程困ってなさそうに明るく笑い)
心配ありがとう、大丈夫だよ。疲れた時は、こうして雑用係のフリをして遊んでるからね。

(あなたの言葉に、視線をそっと手元のグラスに移し)
……ああ。あの子の性格なら、親友の1人や2人はいてもおかしくないね。
けれど。私が知る限りでは、君が初めての親友だよ。
記憶を無くす前は、また別かもしれないが……。
……おっと。君に質問する前に、うっかり言ってしまうところだった。危ない危ない。

(こくり。アイスコーヒーを一口飲むとグラスを置き、テーブルの上で両手を組む)
流石だね、半分正解。
私がこれから君に話すことを、あの子に聞かせたくないのもあるのさ。
それは後で話すとして……君に聞きたいこと、というのはね。

(穏やかな雰囲気からは一変し、あなたを射抜くような鋭い視線を投げながら……)



ルチアーノ君は……ポーのことが、好きなのかい?恋愛的な意味で。

(至極真面目に、言い放った)
夜中に忍び込もうとするなんて、もう完全にアイドルの追っかけですね。
ふふっ、それでも深刻なトラブルでは無さそうで良かった。
雑用係のフリが気晴らしだなんて。
他にも色々、気晴らしの方法はあるはず。
もしお時間があるようなら、何かあればお付き合いしますよ。

(あれ?記憶をなくす前のことは知らないのか、と話を聞きつつ、
その後の会話にアイスコーヒーを落としそうになり、慌てて支える)

……そっちで来ましたか。……いや、想定していなかったわけじゃない。
質問の方向性は2パターン考えてた。
でもまさか、僕とは無縁と思っていた、いわゆる恋バナというものが
こんな形で降りかかってくるとはね。

その質問をするってことは
恋愛的な意味で生涯責任を持てるのか図ってるのかということかもしれないけれど
そもそも僕は何があっても迷惑な立場にならないように
親友というポジションを貫いている訳であって。

い、いや、でもね。ちょっと待ってくれるかな。
心の準備というか、これはデリケートな問題というか
考えすぎてわけわからなくなってきたというか……。
(真っ赤になりながらも冷静さを務めようとするが、
返答したくても上手い言葉を選べずに、熱くなった額にグラスをくっつける)
そうなんだよね。私の私物を持ち出したり、プレゼントを置いていったり。
頻繁に忍び込まれては困るから、そういう機会を設けるようにしたんだ。
「騎士様」と「雑用係」での相手の対応の差を見るのも、なかなか楽しいものだよ?
でも、そうだね。君が付き合ってくれるなら、一層楽しく気晴らしができそうだ。
(ありがとう、と緩く微笑み)

(あなたの様子に噴き出しそうになるのを堪え、元の穏やかな空気を纏い)
……ふ、ふふっ。いやぁ、いい反応だね。
もう1つのパターンとは……君が何者か、といった具合の質問かな?
私は、過去には興味がない方でね。
これから先の未来をどう過ごすか、ということを重要視しているよ。
まあ、あの子はそうじゃないかもしれないけれどね。

親友を貫く、ね。ふふっ。迷惑なら、私はすでに十分してるんだけどねぇ。
だって、ずっと「騎士様、騎士様」って言ってたあの子がだよ?
久々に話せたと思ったら、君の話ばかり。寂しいったらありゃしない。
(やれやれ、と大げさに溜め息をつきつつも、楽しげにカラリとグラスを揺らし)

君の気持ちは十二分に伝わったけど、きちんと聞いておきたいんだよね。
あの子がどう思うかは、置いといてさ。
ルチアーノ君は、ポーのことをどう思ってるの?あの子を、どうしたい?

(ちゃんとした返事を聞くまでは、話を先に進めるつもりはないようだ。
あなたの言葉を、わくわくとした眼差しを向けながら待っている)
くっ。一旦落ち着こうか。冷静に、冷静に……。
(深呼吸して帽子を顔に当て、呪いのように呟くと、気を持ち直して顔を上げる)

クリスさんも、イケメンだと思うのだけど。
騎士様の「雑用係」とあっては、見向きもされなくなるのでしょうか。
恋は盲目じゃないけれど、視野が狭くなるというのは勿体ないことですね。
ええ。いつでも遊びに行きましょう!(パチリとウィンクをして)

(アイスコーヒーを一気に飲んで、熱を冷ますと)
もぅ。お人が悪いですね。
ええ、その通り。過去の素行を聞かれるのかなと、面接めいた心持ちでいましたね。
過去のことは、ポーには聞かせたくありませんね……悲しませる、気がするから。

騎士様が寂しがってる。ふふっ、ポーが聞いたら、きっと喜びますよ。
僕の話ばかりをしてくれているのは、光栄に思いますけどね。
さて……僕が彼女を、どう思っているか。ですね。

どう思っているかと聞かれれば。好きと答えるし。
どうしたいかと問われれば、笑顔を守り続けたい、と伝えましょう。
実際に必要とあらば、行動に移します。
でも……その資格があるかどうかは、わからないままで。
僕はポーのように眩しい存在でもなければ…真っ当な道も、歩んでこなかったから。
(自嘲気味に笑い、目を伏せる)
(気持ちを落ち着かせる様子をニコニコと眺め)
そうかい?ふふ、ありがとう。ここでは「騎士様」の方が凄い人気だからねぇ。
ああ、行こう。ポーにバレたら怒られてしまいそうだから、内緒にしないとだね?
(楽しみだ、と嬉しそうに呟くと、アイスコーヒーを飲み干し)
お代わりはいるかい?それとも、別の飲み物にしようか。水とか、お茶とか。

君の過去については、私は何も聞かないから安心しておくれ。
あの子は、そうだね……。
悲しんだとしても、君の傍にいたいという気持ちは変わらないはずさ。
でも、君が嫌がることはしたくないから、深くは踏み込めないのかもね。

出会ってからずっと、私があの子の一番だったのになぁ。
でも……ふふっ、そうか。こんなに素敵な子に出会ったのなら、仕方ないね。
(あなたの言葉に、とても嬉しそうな笑みを浮かべ)
やっぱり、君しかいないよ。ポーを支え、共に歩むのに相応しいのは。
(私にはできなかった……と、聞こえないように小さく呟き)

(目を伏せる様子に、おや、と首をかしげ)
資格なんて必要ないさ。相手を想い、大事にしたい気持ちがあればそれで十分。
許しが欲しいのなら、私が許可しよう。
君の時間が許す限りで構わない。あの子の傍に、いてくれないかな?
ポーに内緒で、クリスさんとお出かけですか?
あはは、確かにポーには内緒にしないとですね!
ポーの嫉妬は、結構怖そうですからね(面白そうに笑うと)
……楽しみにしていますね。約束、忘れちゃダメですよ。
(指先で銃の形を作り、冗談めかしてBANG☆)

そうですね。お代わりはー……。
クリスさんのお勧めを、頂けますか?

過去は過去。ですからね。
今は特に、話す機会も話す必要も、ないのかもしれません。
それにしても……ポーは、僕のどこを気に入ってくれたのでしょうね。
自分で言うのも何だけど、僕の普段の行動は、地味なはず。
ポーの回りには、もっと魅力的な人たちが、数多くいると思うんだけどな。
足を引っ張っていないか、邪魔をしていないか……心配な位なんだけど。
(神妙な表情で、グラスを指先で弾く)

(じっとクリスさんを眺めた後)
……ここは敢えて推測はせず、話の続きを伺いましょう。
ええ、僕はこの混沌に転生することで、皮肉にも自由を手にする事ができました。
あの子が望む限り、僕は傍で護りましょう。
ボディガードは職業柄、得意ですからね。(パチリとウィンクを返す)
今日のこの機会だって、同席したくて仕方ない感じだったからね。
知らない方が、あの子も穏やかに過ごせるだろう?(くすくすと笑い)
……ふふっ、勿論。忘れないよ。次に戻る時は、たっぷりと時間を作ろう。
(銃で撃たれると、楽しげに目を細める)

私のお勧めかい?ふむ、それなら……あのコーヒーにしようかな。
それに合うお菓子も持って来よう。ああ、アイスでいいかな?

そうかな?私は初対面だけど、君は十分に魅力的だと思うよ。
あの子の気持ちは何となく分かるけど……本人から聞いた方が面白いだろうから、
私からは内緒にさせてもらおうかな(少し悪戯っぽく微笑み)
でも、安心しなよ。あの子は沢山の知り合いがいる中で、君を1番に選んだんだ。
というか、自信を持ってくれないと困るよ。私は君に負けてしまったのだから。
(いじけた風に、机に「の」の字を指で描く)

(あなたの返事に、嬉しそうに心からの笑顔を向け)
……ありがとう。護るのは得意、か。とても頼もしいね。
私もあの子には、笑って過ごしていて欲しいんだ。これから先も、ずっと。
ポーのことを、よろしく頼むよ。
きっと、過去を知る時……あの子は、深く悲しむから。

……さて、お代わりを持ってくるよ。少し待ってておくれ。
(手に持ったトレイに空のグラスを乗せ、ゆるりと扉から出て行った)
あ、どうしようかな。ホットでもアイスでも、どちらでも大丈夫ですよ!
お菓子も助かります。ちょっとお腹が空いちゃって。(人懐っこく笑うと)

本人から聞くって……わ、わかりました。
それは楽しみにしているけれど……。
あ、はい。よろしくお願いします!(戸惑いながら扉をくぐる背中を見送る)

……ふふっ。「の」の字を描くクリスさん、ちょっと可愛かったね。
(鞄からスケッチブックを取り出し、さらさらと描いていく)
ん……それにしても……。
「君を一番に選んだ」と言ってくれたけど。
実は告白し合ったこともなければ、付き合ってもいないんだよね。
クリスさんの勘違いなのか、それともポーから何かを聞いているのかな?
確かに、一緒に出かけている頻度は、最近では一番かもしれないけれど……。

「過去を知る時……あの子は、深く悲しむから」か。
まさか、僕より黒い道を歩んできた……というわけではないだろうね。
僕はそれでも、構わないけど。
そうじゃなくて……故郷も家族も、全てを失っている可能性がある……?
(物思いに耽りながら、クリスさんのスケッチを完成させました)
(しばらくすると扉が開き、
ホットコーヒーと何かを乗せたトレイを手に戻ってきた)
お待たせ。いろんなお菓子があって迷っちゃって……。
おや。それは私の絵かな?上手だねぇ。
ボディガード兼絵描きさん、だったのかな?
(通りすがりにスケッチブックを覗くと、嬉しそうに微笑み)

そうそう、お菓子は「どら焼き」にしてみたよ。知ってるかな?
この餡子とコーヒーの組み合わせがまた、美味しいんだよね。
(にこにこと、芳醇な香りのするコーヒーと
小皿に乗ったどら焼き、フォークをテーブルに並べ)

(椅子に座ると、コーヒーを一口飲み)
……うん。やっぱり甘いものにはこれだね。
どら焼き、まだ沢山あったから。欲しかったら言ってね?

それじゃあ……ポーの話をしようか。
ああ、お菓子を食べながらで構わないよ。気張らずに聞いておくれ。
(フォークでどら焼きを一口分に切り分け、ぱくりと食べ)
あっ。お帰りなさい!
ええ、絵が趣味なんです。仕事とは全く別の。
仕事が割と殺伐としていたから、無心で楽しめる趣味が、とても癒しになったんです。
こんなものもありますよー!
(スケッチブックをめくり、シマエナガやポーの笑顔のスケッチを見せる)

どらやきって、ジャパニーズスイーツでもあったなぁ……。
まさかこの異世界で、目にすることが出来るなんて。
有難うございます、いただきますね!

(ふと、手をポンと叩き)
すみません……ポーの話も重要なんですが。
先に、相談事があるんです。いいですか?
……僕、まだポーに告白すらしていないんです。
どのタイミングですべきだと思います?
ポーがもし待ち焦がれている状態であるならば、早めがいいかもしれない。
でも僕は、今の親友ポジションも好きではあるんですよね……。
大事な事は後まで大切にとっておくというか。
でも引き伸ばしすぎるのは、失礼にもなっちゃうのかなという悩みもあって……。
(とても悩んでいる表情をする)
なるほど。それなら、そういった趣味を持つことは大事だね。
うんうん、どの絵も上手で素敵だねぇ。ふふ、いい笑顔だ。
(見せてもらったスケッチを見ると、穏やかな笑みを向け)

ルチアーノ君の世界の食べ物なのかい?どら焼き。
仕事で知り合った旅人から教えてもらってね。美味しくて感動したよ。
どうぞどうぞ。遠慮せずに食べておくれ。

(あなたの話にうんうんと相槌を打ち、聞き終えるとコーヒーに口をつけ)
…………ふむ、なるほど。
告白をするかしないか、じゃなくてタイミングで悩んでるんだね?
ふふっ、まあ、君の気持ちも分からなくはない。
気持ちを伝えてしまったら、あの子との関係も変わってしまうかもしれないしね。
そうだねぇ……。これは私の意見だし、参考になるかも分からないけれど。

この混沌では、いつ何時に身近な人が死んでしまうか分からない。
危険な現場に向かうこともある君達なら、尚のこと。
だから……手遅れになる前に伝えておく方がいいんじゃないかな、って思うかな。

あと、あの子はね。多分、待ち焦がれているっていうよりかは……
初めての恋心をどう扱えばいいのか分からない、って感じかもね?
(わたわたしているポーの様子を想像しつつ、くすくすと笑い)
うん。有難うございます。
「死」に関しては……まだ、直接的な危険は薄いでしょう。
自分から、死ににいかない限りはね。

他に急ぐ必要がないのであれば、
僕は変化を楽しんで行きたいかな、なんて考えてます。
恋愛エトセトラって、付き合うまでの過程が
一番面白いんじゃないかな、と思っているところがあって。

ポーが、恋心の扱い方が解らないというのなら
その気持ちにどう向かい合って、どう結論付けて動いていくのかを
見守りたいと思ってしまうんです。
初めてって舵取りが難しくって、思わぬ暴走もしそうで面白そうだし。
なんて、ちょっと意地悪かな?

……それに勿論僕自身も、そんなポーを見ながら
どう心境が変化していくのかを楽しみたい。
自分でもどうなるか、解らないんですよね。
急いでどうこうするよりも、ベストなシチュエーションと思った時に
行動する方が、クリティカルを出せるかもしれませんし。

こんな感じで、もしかしたら突然決着を着ける事もあるかもしれませんが、
何事も無ければ、もう少しゆっくりしてみようかな。
傍で守り続けていくことには、変わりはないのですけれどね。
……こういう考えって、どうでしょう?
(赤くなりながら、頬をかいてクリスさんの意見を仰ぎました)
(……私も、命は大事にして欲しいところだけどね……)

ふふっ、なるほどね。自分の心境の変化も楽しみたい、だなんて。凄いねぇ。
ルチアーノ君ってもしかして、百戦錬磨の恋愛上級者だったりする?
(若いのにやるねぇ、と冗談めかして笑い)

……うん。いいと思うよ。気持ちに正直に。君達の好きなペースでやるといい。
寄り道や回り道、時には迷子になりながら。2人でゆっくりと進むといいよ。
君達の仲睦まじい様子は、いくらでも見ていたいし。
ああ、でも……あの子の暴走は豪快だと思うから、注意して見てあげてね?
(そう言いつつも楽しげに微笑み、コーヒーを啜り)

そういえば。ルチアーノ君は、いつからポーのことが好きなんだい?
何か、切っ掛けとかはあったのかな?
そういえば、死にたがりの友人には。割り切って距離を近づけようとしないで
墓標を建てようと考えていたこともあったね。
その考えを、実際ストレートに言っちゃったし。
実際はそこまで人生を投げ売っている訳じゃなかったようだから見直したし、
僕の失礼も顧みたんだけど。

先ほどは明言を控えたけど。
仮に僕が死ぬ気でいるなら、告白なんてしないですね。
死ぬ気でいる相手からは……事情があるなら向かい合うけれど。
自分より他者を大事にしたいからという理由だけで、
残されたものを顧みずに命を落としにいくというのであれば。告白は受けませんね。
ですが尊重して、最期まで見守って……その生き様を、記憶に焼き付けます。

百戦錬磨の恋愛上級者に見えますか?残念ながら、逆ですよ。
僕は本来は、恋愛を必要としない人間なんです。
故郷では命の取り合いばかりで、恋愛なんて他人事でしたしね。
甘さが一切なかった生活から、転じて甘さしかない変化のない状況に置かれたら
耐えられるかどうか解らないというか……。

豪快な暴走は、寧ろ歓迎しますよ。
予測のつかない展開は、面白いじゃないですか。

ふふっ。騎士様は、恋バナがお好きですね。
続けてもいいけど……1つ質問に答える代わりに、同系統の質問を投げますよ。
クールな騎士様が取り乱す姿も見てみたいな……なんてね。
(ポーカーのような賭け事をしているような目で、真っ直ぐに見つめました)
(おや、読まれてしまったかな?と、ぱちくりと目を瞬かせ)
そうか……。君は、命を大事にできる子なんだね。
自分だけじゃなく、友人の命も。
今のあの子は、私を見て育ってしまったからね。
誰かを守る為なら自らの全てを捧げる。その覚悟が、より強固な守りに繋がるのだと。
過去を思い出せば……そんなことはもう、軽率には考えないだろう。

なるほど、逆だったかぁ。ふふ、とても落ち着いて見えたものだから、てっきり。
でも、そういう環境だったのなら納得かな。
私も、君の心境の変化が楽しみだよ。もちろん、あの子の方もね。
それにしても……ルチアーノ君は本当に、あの子のことが好きなんだね。
ポーと過ごす時間を、まるごと楽しもうとしているようだ。
(ほっこりとした笑みを向け)

ふふ、それは困るなぁ。君達の恋バナはいくらでも聞きたいけれど、
私の恋バナはトップシークレットだからねぇ。
それじゃあ私は、あの子からの報告を楽しみにしていようかな。
きっと、聞きたがるだろうから。
(真っ直ぐな視線に、にこりと微笑を返し)

そういえば、ポーの話をしないと、だったね。
ああ、他にも聞きたいはあるかな?遠慮はいらないよ。
ふぅん……僕達の恋愛話は、騎士様に筒抜けなんだ。
騎士様の恋バナは、トップシークレットだというのにね。
つまりポーと仲良くすればするほど、
騎士様に弄りのネタを提供する形になるのですね……?

ふふっ……ポーに心を明かすのが、怖くなってきたよ。
自分の知らないところで、周知されているのだとしたら堪らないからね。
そうですね。話を進めましょうか。

守るための力というものは、確かに強固なものでしょう。
過去を思い出せば、誰かを守る為なら全てを捧げるという考えを正すのかな。
過去に全てを捧げようとして……そんなポーを守るために
他の誰かが犠牲となってしまった……なんてことがあったりしたのかな。
弄ったりなんてしないよ。ただ、微笑ましく思うだけさ。
それにあの子も、まぁその、悪気はないというか……
私と、嬉しかったことや楽しかったことを共有したいだけ、だよ。
君がそれを嫌がっていると知ったら、二度としないよ。私も聞かない。
だから、その……あの子には、壁を作らないであげて欲しいな……。
(困った様子で視線をテーブルに落とす)

ああ、進めようか。……ほとんど正解だよ。
あの子は「全てを捧げ、守れなかった」んだ。
考えを正すだろう、と言ったのは
「残されることの悲しみ」を知っているからさ。
その時のことは、覚えていないはずなのに……
元々の性格もあるのかな。誰かを守ることに、固執している。
色々な人の前で、照れたり焦ったりばかりになりたくないというか……
弱みを見せるのが苦手な性分で……すみません……。
先ほどのやり方が、ちょっと意地悪だったということだけ
解ってもらえるならば良いですよ。

元々の性格に輪をかけて、そんな経験をしてしまったら
守らずにはいられなくなってしまうでしょうね。
生涯を閉じることになっても、
誰かを守りきることができたとしたら、心は満たされそう。
……罪滅ぼし、じゃないけれど。

その気持ちは解らなくもないですし、否定するつもりもありません。
事あるごとに、命を懸けて奇跡ばかりを願うというのなら話は別になるけれど
そういうわけではないですからね。

確かに、記憶を取り戻してしまったら。
ポーは辛くなってしまいそうですね……。
真実を知っても、ポーに伝えてしまっていいのか悩みそうだね。
……そうだね、意地悪なことをしてしまった。
そんな、こちらが先に謝るべきなのに。ルチアーノ君、すまなかったよ。
(申し訳なさそうに、頭を下げ)

うん。守れなかったからこそ、次は絶対に守る。何をしてでも……って感じだろうね。
あの子にとって自分の命は、何よりも軽いものだったと思うよ。
でも、今は違う。沢山の人と知り合い、君という大切な人ができたからね。
辛くて悲しい過去だけど……今のあの子なら、乗り越えて強くなれると信じてるよ。

それじゃあ……少し、あの子の話をしよう。私が知ってることしか話せないけど。

ポーは幻想の山の中の、小さな町にいたんだ。
そこで、人々の安全を守る仕事に就いていたらしい。自警団って感じかな?
見張り台から町を見下ろし、何かがあれば飛び降りて向かったそうだよ。
「困っている人を助けたい」という性格は、昔から変わらないみたいだね。
迷子探しから犯罪者の相手まで、何でもやっていたようだ。

……ここまでで、何か気になることはあるかな?
そんな。気にしすぎないでください。
悪気が無かったのは解っていますから、ね!
(慌てて頭を上げてとゼスチャーをする)

何でも明るみにすることが正しいわけじゃない、
辛い記憶なら、封印しておいた方がいいと……
そういう考えにも、賛同できるんですけど。
ただ封印してしまうと、小さな町で得られた沢山の思い出や、
ポーを慕ってくれていた、沢山の人たちの記憶も封印することになってしまう。
そこが辛いですよね……。
ポーを見てきた騎士様が、ポーに乗り越えることができる強さがあると言うのなら。
ここは前に……進みましょうか。

自警団は、ポーの天職とも言えそうですね。
人を守る仕事だなんて、彼女にピッタリだよ。
犯罪者の相手までするなんて、怖いものなしだなあ。ハラハラしちゃうよ。

……いえ。大丈夫です。
気になることはありませんし……知る覚悟も、できています。
……ありがとう、ルチアーノ君。本当、気をつけるよ……。
(頭を上げ、頬を掻きながら苦笑し)

そうなんだ。ルチアーノ君の言うとおり。
私がポーと出会った時、あの子は心身共にボロボロでね……危なかったんだ。
だから私は、あの子を守る為に。過去のことを忘れるように仕向けたんだよ。
過去に繋がる要素は出来る限り排除し、別の名を与えて……。
あの子が自分で過去と向き合う決心をし、それを支えてくれる人がいる、今なら。
抱え切れなかった悲しみも、強さに変えていける。そう思うんだ。

ふふ、私もそう思うよ。ピッタリだよね。
過去を忘れ、元気になってきて……気がついたら、今の感じになっててね。
小さな体で華麗に活躍していたようだよ?
路地裏や狭い場所での戦闘が得意だったみたいだ。

うん、分かった。あの子が何者なのか、という話はこんな感じだね。
じゃあ……その町で起こった、事件の話をしよう。
……あれは、星も月も見えない、真っ暗な夜の出来事だった。

私はギルドの仲間と共に、森の中の町付近で目撃された魔物の討伐に向かったんだ。
その魔物は、夜が近付くほどに活発に、凶暴になると言われていてね。
早めに町に到着し、大人しい内に倒す予定だったが……出発が遅れてしまって。
森が見えてきた頃には、辺りはすっかり闇に包まれていた。

森に入ると、大きな獣の咆哮が聞こえた。魔物が完全に覚醒していたんだ。
急いで向かおうとしたが、仲間が何かに気付いた。
カンテラを翳してよく見ると……血の跡だった。
それは獣の咆哮が聞こえた方へと続いていたから、そのまま跡を追うことにした。

町が見えてきたところで、その跡の先に誰かが倒れていた。
白くて長い髪は真っ赤に染まり、服も身体もぼろぼろだった。
……それが、ポーと私の出会い。
ぴくりとも動かないから、死んでいるかと思ったが……心臓は動いていた。
ポーのことは治療が得意な者に任せ、私は仲間と共に町に向かった。

そこには「闇」がいた。
建物と同じくらいに巨大で、どこまでも深い闇色をした魔物だった。
事前に聞いていたよりも大きかったのは不思議だったが、それどころではなかった。
建物はほどんど壊され、誰の声も聞こえなかったからね……。

魔物は討伐できた。けれど、町は滅茶苦茶だった。
生存者はいなかった。あれで全員かは分からないが……そうじゃないと思いたいな。
仲間達と弔いを済ませ、ポーを連れて町を後にした。

……それが、去年の冬の出来事。私が知ってるポーの過去は、これで全部だよ。

それから1年間、ポーは私と共に生活していたよ。
今年の1月からは幻想外での活動が続いてしまって、
あの子は1人暮らしになっちゃったけど。君と出会ったのも、その頃かな?
い、いえ。僕の方こそすみません!
あ、そうだ。ルークでいいですよ!ポーにも、そう呼んでもらっているんです。
この方が呼びやすいですし、距離が近づく気がしますしね(笑顔を返す)

事故のショックで記憶を失ったのではなく、忘れるように仕向けた……?
苦肉の策だったのでしょうね。忘れなければ、自我を保てない事もありますし。
となると……記憶を戻そうと思うのなら、人為的に戻せると……?

路地裏や狭い場所での戦いが得意だなんて。
センスがありそうですね。アサシ……あ、何でもありません。朝シャン好きなんです。
ええ、今は元気一杯ですね。周りを明るくできるような、牽引力がある程に。
だからこそ、あの笑顔を守りたいと思うんですよね。

(町での出来事を聞くと、息を呑み)
闇の魔物に襲われたと……そうでしたか……。
この世界は、恐ろしいですね。
魔獣も徘徊し、その魔獣の気まぐれによって
人々の平和な生活が、一瞬で終わらされてしまうのですから。
その魔物の討伐できたのならば、良かったです。
僕がその場に居なかったのが、本当に悔しいな。
残党がいるならば、今すぐにでも狩りに行くんだけどな……。
いえ、それよりも。……ポーの記憶が戻ったら、町の供養に行かないとですね。

(最後まで聞いて、とても神妙な表情になる)
そうですか……。
もしかしてクリスさんにとってのポーは、
娘のような存在なのですか?
本当に君はいい子だね……。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ。
ありがとう、ルーク君(にこ、と微笑み)

私は簡単なことしかしてないから……
もしかしたらあの子も、心のどこかで望んでいたのかもね……。
ああ、戻せるはずさ。過去に繋がる物を返してやればいい。
(右手をゆるく持ち上げて指を鳴らすと、その手にはボロボロの手帳が現れた)
……これは、あの子が事件の時に持っていた物でね。日記のようだ。
ポーのことはこれで知ったんだ。ボロボロで、ほとんど読めないけれど。
あとは、あの子の「本当の名前」。この2つがあれば、思い出すよ。

朝シャン……ああ、気持ちいいよね(くすくす)
うんうん。本当に元気いっぱいだよね。私もよく元気を貰ってるよ。
私と同じように、ポーのことを想ってくれる子がいてくれて
本当に嬉しいよ……(心からの笑顔を向け)

ありがとう。その気持ちだけで十分だよ。
仲間に何度か調査してもらったけど、もうあの魔物はいないようだ。
ただ……そんな恐ろしい事件があったから、もう誰も寄り付かなくて。
何とか墓地は作れたけど、崩壊した建物等はそのままの状態でね……。
そうだね。是非、一緒に行ってあげて欲しい。

(あなたの言葉に、少し悩む素振りを見せ)
そうだねぇ。娘というには、あの子は大き過ぎるから……妹かな?
ポーも私のことは、親とか兄のように思ってくれてると思うよ。
それが、どうかしたのかい?
いい子だなんて、そんな。
……ポーのことは、妹として見ておられたのですね。
僕は時折、貴方のことを恋敵として見ていました。すみません。
完全な勘違いかぁ……。

(ボロボロの手帳を目にすると)
それは、ポーの過去……今は無き、村での思い出を綴る手帳ですか。
大切な宝物ですね……。
ポーの本当の名前ですか。お聞きしてもよろしいですか?
それとも、何か謎解きにでも挑戦した方がいいのかな。

はい。守りますよ。
……恋愛となると、未知数すぎて
しっかりとした自信が持てなくなってきてしまいますが……。
虚勢が張れなくなりそうで。
……そもそも虚勢を張ること自体が、間違いな分野かもしれないけれど。

村がそのままの状態なのであれば、尚更戻らなければいけませんね。
ええ、ポーの記憶が戻ったら、行ってみますね。
そういえば、母の日に因んだ行楽が来ていたみたいだけれど。
お供えできそうなものを見つけられると、丁度良かったりするのかな。
(あなたの言葉に明るく笑いながら)
あははっ、そうだったのか……いやいや、ごめんよ。
そういう風に見られるのは久々だったから、つい……。
謝ることはないよ。最初の頃は、よくそう思われてたから。
私のファンの子達がポーに対して、だったけどね。

そうだね……。少ししか残ってないけど、楽しく過ごしていた様子が書かれていたよ。
こんな状態にも関わらず、事件の後も大事に持っていたしね……。
謎解きかぁ。楽しそうだけど、この手帳を見たらバレちゃうから、またの機会かな?
……あの子の本当の名前は、「ポラリス・クラウベル」。
迷える旅人を導いたとされる、北極星の名。あの子にピッタリな気がするよ。
(優しく微笑むと、持っていた手帳をあなたに差し出した)

うん。ポーのこと、よろしく頼むよ。
ふふっ、恋愛に対して自信たっぷりな人なんて早々いないよ。大丈夫。
虚勢を張ろうとしている姿がまた、あれだね。恋って感じがするね。

ああ。あの子もきっと、見に行きたいと思うだろうしね……。
なるほど。それは確かにピッタリな催しかもしれない。
でも、そうだね……お供えなら、一から自分で用意したがるかもしれないから、
今回はルーク君が欲しい物を探してくれた方がいいと思うよ。
ポーのことを気に掛けてくれて、ありがとう。その気持ちは、とても嬉しいよ。
ふふっ。クリスさんがポーのお兄さんなら、僕にとってもお兄さんですね。
改めて、よろしくお願いしますね!

ポラリス……北極星。成程ね。
北極星の名は、ノースポールとも置き換えることができます。
クリスさんは、花の名前を模して、ポーに新しい名前を付けたように見せていたけれど
ポーの本来の名を言い換えて、与えていたのですね。
……クリスさんのポーへの愛情の深さが、伝わるように思いますよ。
(壊れ物を扱うように丁寧に、両手で手帳を受け取りました)

いえ……虚勢は、得意なんですよ。
散々仕事で、鍛えられてきましたからね。
例えば、ボディガードとして抱きしめるのは苦も無くやってのけますが
仕事じゃないのに抱きしめるとなると、途端に緊張してくるというか……。
……それでも、頑張りますね。幻滅されたくないし。

ポーの故郷……荒れてしまった村を見るのは、胸が痛くなりそうだけど
それでも、ポーの暮らした村に赴くことが出来るのは、楽しみにしていますよ。
そうですね……自分で用意するお供え物。かけがえのないものに、なりそうですね。
ふふ、そうだね。お兄さんか……何だかくすぐったいな。
こちらこそ。改めてよろしくね、ルーク君(嬉しそうに目を細め)

おや、そうだったのか。実のところ、そこまで深く考えていなかったのだけど……
あの子にピッタリの名前を与えられていたのなら、良かったよ。
ポーの瞳がね。何だか、ノースポールを連想させたんだ。
……あの子に伝えるタイミングは、ルーク君に任せるよ。
君が傍にいてくれるのなら、いつでも大丈夫だ。

なるほど。確かに、ボディガードには必要なことだね。
ふふっ。あの子が君に幻滅なんて、しないと思うけどね?
でも、うん。心から応援してるよ。私の分も、いっぱい抱きしめてあげてね。

そうだね……私も、思い出すだけで辛くなるよ……。
故郷は酷い状態だと思うけど、周囲の山々は自然が豊かで素敵なところなんだよ。
余裕があれば、ゆっくりできるといいね……。お供え物と、お弁当でも持って、さ。

……さて。私が君に伝えたかったことは、これで全部だ。
何か、気になることはあるかな?実はこの後、ポーとも会う約束があってね。
なければ、今回はこれにて……って感じなんだけど……。
(どうかな?と小首をかしげ、あなたの様子を伺っている)
マーガレットではなく、ノースポールを連想するなんて。
花にお詳しいのですね。
沢山の花束を貰っているからでしょうか?なんてね。
……わかりました。タイミングを見て、ポーに渡しますね。

私の分も抱きしめて……か。
お気持ちは汲みますけれど、騎士様は騎士様ですよ。
僕が居るからと、騎士様が離れてしまうようならば、
きっとポーは悲しみます。
これからもお仕事の合間にでも、ポーに会いに来てあげて下さいね。

自然が綺麗な場所ならば、ピクニック感覚で赴く事が出来ますね。
しんみりしすぎてもいけないし……明るい笑顔を見せるためにも、
楽しめると良さそうですね。

ええ、大丈夫ですよ。本日は有難うございました。
(立ち上がると、頭を下げました)
言われてみれば、マーガレットもあの子に似ているね。
うん、貰った花はギルド内や私の部屋に飾ってもらってるんだけど、
丁度その頃、私の部屋にはノースポールが飾られててね。それで、すぐに浮かんだのかも。

(あなたの言葉に、少し驚いた表情を見せ)
……ポーには君がいるから、私はもう、お役御免かなって思ったけど……
そうだね。私も、あの子に会えなくなっちゃうのは寂しいし。
ああ。仕事の合間、幻想に戻れたら……その時は、一番に会いに行くよ。
もちろん、ルーク君にもね。気晴らしに付き合ってもわらなくちゃ。
(楽しげに微笑みながら席を立ち、ゆっくりと扉へ向かう)

こちらこそ。今日は本当にありがとう、いろいろと話せて良かったよ。
本当はもっと話していたかったけどね……。また会える日を、楽しみにしてるよ。
(いつの間にか白銀の鎧を全身に纏い、扉を開ける。と、隙間から少女が顔を出す)
あっ、騎士様!お話し、終わりましたか?
わたしも頼まれてた仕事がちょうど終わったので、来ちゃいましたっ!
ルークもお疲れ様だよ!……はっ、この部屋、何だかいい匂いがする。
お菓子食べてたの?いいなー!あとでわたしも騎士様にお願いしよっと……。

それじゃあ、外まで案内するね?騎士様は、また後で!
(騎士様に手を振りつつ、ルークを先導しようと歩き出す)
家族に、お役御免だなんてありませんよ。
ええ、お忙しい中、ありがとうございました。
また幻想へお立ち寄りの際は、是非気晴らししましょうね!

あ、ポー。お疲れ様!どら焼きを頂いていたんだよ。
後で騎士様から貰えるかもよ?
騎士様もご馳走様でした!ではまた!
(お辞儀をして部屋を後にしました)

……さてと。ポーはこれから、騎士様とお話してくるの?
僕は先に帰っていた方がいいかな?
(手帳を渡すのは、またの機会がいいだろうねと胸にしまう)
(隣に並んで歩きつつ)
お疲れ、ありがとっ!
お使いとか書庫の整理とか、いろいろ頼まれてたんだー。
ルークは騎士様との話、どうだった?
わたしのこと、教えてもらえたのかな……?

おやつはどら焼きかぁ、いいな〜♪
温かい飲み物と一緒にいただくと、最高なんだよね。
そうだね、わたしも後でお願いしてみるよ!

うんっ。ルークを見送ったら、
騎士様と朝までお話しする予定だよ!
だから、そうだね……ルークとのお喋りは、また今度だね。
(ギルドの出入り口に到着し、少し寂しそうにする)
ポーはもう、バイト代を貰っても良い程に働いてるね。
渡すと言っても貰わないんだろうけどね……お疲れ様!
……うん。騎士様には、色々とお話を伺う事ができたよ。
勿論、ポーのこともね。また時間がある時に、ゆっくり話そうか。
(不安がらせないように、笑顔を作る)

騎士様と、朝まで話を?
むー……こういうタイミングでしか、時間が取れないから仕方がないのかな。
でもあまり、無理はしないようにね?
(寂しそうな表情を見て考えた後、ハグしようと手を伸ばす)
71
(初めてのハグに緊張したのか、思いの他力を込めてしまったことに
自分自身が驚く。そして慌てて手を放し)
わっ。ゴメンね!いきなり大胆だったかな……!
もうちょっとうまくやれると思ったんだけど、
意識しすぎると、その……!(真っ赤になって視線を泳がせ慌てて取り繕いました)
騎士様のギルドには、沢山お世話になってるからね。
まだまだ働き足りないくらいだよー!
ん、分かった!とっても気になるけど……ゆっくりできる時の方がいいね。
(ルークの笑顔に、こちらも笑顔で返し)

うん。騎士様、明日からまた忙しくなるみたいなの……。
でも、どうしてもいっぱいお話ししたくて。
心配ありがと!無理はしな……、ひゃっ!?
(力強く抱きしめられ、一気に顔が赤くなる)

(解放されると、バクバクと脈打つ胸を押さえ)
あっ、えっと、その……っぜ、全然大丈夫、だよ!
……あ、ありがと……。えへへ、嬉しかったよ……♪
(慌てている様子に、こちらも真っ赤な顔で嬉しそうに微笑み)

……そういえば。次に会う時は、どうしよっか?
ルークのお家か……それとも、わたしの家にする?
恩返しでのお手伝いかあ。
それはギルドの皆さんも、温かく有難く、受け止めていそうだね。
うん。今日は一杯、騎士様との会話を楽しんできてね。

あ、あはは。なんだか初々しいね。
ポーも真っ赤になってるよ。
親友と恋人って、こんなに違うものなんだね……。
(真っ赤な顔で微笑みかける少女に、心を許し切った笑顔を返して
よしよしと頭を撫でる)

ん、そうだね。ゆっくり話ができる時間と場所を作らなきゃ。
ポーの家に、お邪魔してもいいのかな?
僕の家でもいいんだけど……折角だから、お言葉に甘えてみようかな。
る、ルークも顔、真っ赤だよっ!……ふふ、お揃いだね?
(頭を撫でられて気持ち良さそうに、ほにゃりとした笑顔を向ける)
そうだね……何だか、親友の時よりも、いっぱいくっついていたい感じがするよ。

うん、分かった!大丈夫だよ。
お客さんを呼ぶの、実は初めて、で……(家の散らかった状態を思い出し)
……お、お掃除が終わったら、また連絡するね……!

……そ、そろそろ、騎士様のところに戻らないと……。えいっ!
(少しもじもじした後に、勇気を出して抱きついてみようとする)
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(ぎゅうっと抱きつく勇気が出ず、ルークの胸の中にぽすっと身を預け)
……うぐぅ。修行が足りない……っ!
(更に赤くなった顔で、悔しげに呟く)

そ、それじゃあ、またねっ。帰り道、気をつけてね?
また、お手紙するね……!お疲れ様っ!

(赤くなりすぎた顔を見られないように
ぱっと離れると、小走りにギルド内へ戻っていった)
……わ。(こけしが倒れるような感覚を、胸に受け)
ポー、大丈夫?躓いちゃった……?

う、うん。気遣ってもらってありがとね。
気を付けて帰るよ。
ポーも、あまり無理しないようにね。

掃除かあ。そんな、気にしなくてもいいのに。
ゆっくり待ってるから、準備が出来たら教えてね!
転ばないよう気を付けてねー!
(小鳥のように走っていく姿を、手を振って見送りました)
さてと。帰ろうか。…………狙撃の練習もしないとね。

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