ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
雪鳥の落し物
……あれは、星も月も見えない、真っ暗な夜の出来事だった。
私はギルドの仲間と共に、森の中の町付近で目撃された魔物の討伐に向かったんだ。
その魔物は、夜が近付くほどに活発に、凶暴になると言われていてね。
早めに町に到着し、大人しい内に倒す予定だったが……出発が遅れてしまって。
森が見えてきた頃には、辺りはすっかり闇に包まれていた。
森に入ると、大きな獣の咆哮が聞こえた。魔物が完全に覚醒していたんだ。
急いで向かおうとしたが、仲間が何かに気付いた。
カンテラを翳してよく見ると……血の跡だった。
それは獣の咆哮が聞こえた方へと続いていたから、そのまま跡を追うことにした。
町が見えてきたところで、その跡の先に誰かが倒れていた。
白くて長い髪は真っ赤に染まり、服も身体もぼろぼろだった。
……それが、ポーと私の出会い。
ぴくりとも動かないから、死んでいるかと思ったが……心臓は動いていた。
ポーのことは治療が得意な者に任せ、私は仲間と共に町に向かった。
そこには「闇」がいた。
建物と同じくらいに巨大で、どこまでも深い闇色をした魔物だった。
事前に聞いていたよりも大きかったのは不思議だったが、それどころではなかった。
建物はほどんど壊され、誰の声も聞こえなかったからね……。
魔物は討伐できた。けれど、町は滅茶苦茶だった。
生存者はいなかった。あれで全員かは分からないが……そうじゃないと思いたいな。
仲間達と弔いを済ませ、ポーを連れて町を後にした。
……それが、去年の冬の出来事。私が知ってるポーの過去は、これで全部だよ。
それから1年間、ポーは私と共に生活していたよ。
今年の1月からは幻想外での活動が続いてしまって、
あの子は1人暮らしになっちゃったけど。君と出会ったのも、その頃かな?
私はギルドの仲間と共に、森の中の町付近で目撃された魔物の討伐に向かったんだ。
その魔物は、夜が近付くほどに活発に、凶暴になると言われていてね。
早めに町に到着し、大人しい内に倒す予定だったが……出発が遅れてしまって。
森が見えてきた頃には、辺りはすっかり闇に包まれていた。
森に入ると、大きな獣の咆哮が聞こえた。魔物が完全に覚醒していたんだ。
急いで向かおうとしたが、仲間が何かに気付いた。
カンテラを翳してよく見ると……血の跡だった。
それは獣の咆哮が聞こえた方へと続いていたから、そのまま跡を追うことにした。
町が見えてきたところで、その跡の先に誰かが倒れていた。
白くて長い髪は真っ赤に染まり、服も身体もぼろぼろだった。
……それが、ポーと私の出会い。
ぴくりとも動かないから、死んでいるかと思ったが……心臓は動いていた。
ポーのことは治療が得意な者に任せ、私は仲間と共に町に向かった。
そこには「闇」がいた。
建物と同じくらいに巨大で、どこまでも深い闇色をした魔物だった。
事前に聞いていたよりも大きかったのは不思議だったが、それどころではなかった。
建物はほどんど壊され、誰の声も聞こえなかったからね……。
魔物は討伐できた。けれど、町は滅茶苦茶だった。
生存者はいなかった。あれで全員かは分からないが……そうじゃないと思いたいな。
仲間達と弔いを済ませ、ポーを連れて町を後にした。
……それが、去年の冬の出来事。私が知ってるポーの過去は、これで全部だよ。
それから1年間、ポーは私と共に生活していたよ。
今年の1月からは幻想外での活動が続いてしまって、
あの子は1人暮らしになっちゃったけど。君と出会ったのも、その頃かな?
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
彼女に案内され辿りついたのは、八畳程の小さな部屋。
扉を開けると、部屋の真ん中には木製のテーブルと二脚の椅子。
壁紙や床板は白で統一されており、窓も照明もないのに不思議と明るい。
他には何も見当たらない、ただ座って話すだけの部屋のようだ。
「ちょっと座って待っててね!騎士様、呼んでくるよ。」
また後でね!と小さく手を振りながら、ノースポールが部屋を出る。
頑丈そうな扉が閉まると、辺りは静寂に包まれた。
* * *
【!】利用者限定RPスレッド【!】
騎士様(ノースポール)とルチアーノ・グレコさんとの1:1スレ。
他の方の書き込みはご遠慮ください。
気まぐれゆるゆる運行。