PandoraPartyProject

ギルドスレッド

ギルド・ローレット

資料庫(関係者スレッド)

ここはローレットの資料庫だ。
特異運命座標の来歴何かも管理している。
まぁ、流石はカミサマだか何だかに選ばれた救世主サマだ。全くオマエ達の経歴は面白いのが多いね。
特に印象深い関係者なんかにゃ興味が尽きない。
どうせならもっと聞かせてくれてもいいんだぜ?

※このスレッドは『PCの関係者を本編NPCとして登場させて欲しい』という希望を出す為のスレッドです。以下、要項を確認の上、ご承諾頂ける場合のみご利用下さい。

・登場は確約されません。又、登場する可能性があるのは『混沌(本編世界)に存在している、し得るキャラクターである事』、『関係者イラストを保有している事』の双方が最低条件となります。(関係者イラストの描画内容が本編設定外である場合等は本編舞台に居ないものとして扱います)
・このスレッドに書かれた情報及び人物像を考慮して極力忠実にキャラクターを動かしますが、登場後の扱いや操作に関しては運営にお任せ頂きます。(拘りがある場合、一人称や口調等の設定もお知らせ下さい。特に敵対的存在である場合、死亡する可能性もございます)
・このスレッドにキャラクター情報をご記入頂きますが、一キャラクターにつき一レスでの説明にご協力下さい。又、どのイラストのキャラクターであるか分かるようにご指定下さい。

本編をお楽しみ頂く為の一助になればと考えております。あくまで希望制ですので、ご要望のない関係者の登場はいたしません。ご希望のある場合のみ、この場に登録をお願いいたします。

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あの子が無事に戻ってこれたから。同一人物だけど更新ってやつね?

名前:アストラ・アスター

種族:ハーモニア
性別:女性
年齢:24(純種換算)
一人称:私 二人称:お前
口調:だ、だな、だろう。
特徴(外見):【鋭利な目】【ロリ巨乳】【輝く紫髪】【医者だ!!】
特徴(内面):【リアリスト】【慈愛の精神】【カリスマ性】【医者としての誇り】

【設定】
数々の戦いを経て、彼女は敗北した。
しかしそれは、意味のある敗北だった。
自分の全力を、自分を慕う患者を、自分の限界の先を。すべて受け止められ、救われ、超えられた。
故郷を憂う烈士であった彼女は、長い時を経てただの女に戻った。
その故郷さえ追放され、依存する物もなくなった。

「ただの女に戻った彼女は、また自分のために旅をすることにした」

今は流れの医療従事者として。また腕っぷしと戦術眼を活かして。行く先々命を救って、救うだけでなく、自分で立って歩くようにと背を押すだけに留めるようになった。
患者はずっと患者ではない。
患者のすべてを自分が診る必要はない。
救済の在り処は、己の中にあればこそ、それを見つけるささやかな支えになれれば。故郷ファルカウの大樹のように。木々を見守っていたい。
旅は続く。生きていく限り。

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/80978
名前:アデリナ・ミラン
種族:人間種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):(享年)48
一人称:私
二人称:君、~くん
口調:~ね、~だわ、~でしょう?
特徴:優しい、明朗快活、気遣い屋、献身的、愛嬌がある
設定:
 ガイアドニスという人物を語る際において、絶対的に重要になる項目はその献身性にあると言えるだろう。
 ガイアドニスは小さく(か弱く)健気に頑張って生きるものが好きだが、感性は人間的なそれであるとは言い難い。
 あくまで彼女は他者を守るべきものであると認識しており、頻繁に『おねーさん』を称するその立ち位置さえ、誰かを愛する事の建前であると同時に、酷く理性的な自身を『ニンゲンらしく留める』為の方策である。愛は与えるもので優しいは分け合うもの、但しガイアドニスは『受け取らない』。
 与えてばかりのガイアドニスの最期は見事なものだったが、アデリア・ミランはそんなガイアドニスに大きな影響を与えた人物である。
 アデリナはごく当たり前に青春を過ごし、幼馴染と恋愛結婚をして、二男一女に恵まれた。
 夫は金物屋を営んでおり、嫁いだ彼女は仲睦まじい夫の商売を手伝い、その気立てから店を繁盛に導いたようだ。
 まだ今よりも歳若く、先行き程には『完成』していないガイアドニスはとある事件に巻き込まれ生命の危機きのうていしの際まで追い詰められた事があった。
 そんな非常事態のガイアドニスを救う事になったのが、偶然にこれに関わる事になったアデリナである。
 気質が非常に善良であり、心優しかったアデリナは身の丈が三メートル近くにも及ぶ――恐らくは見た事もない秘宝種の――ガイアドニスを献身的に介護してくれた。彼女の夫も妻の行動に理解を示し、子供達も俄かに現れた『奇妙な客』に良く懐く事になる。
 一般人よりも力にも能力にも優れたガイアドニスが回復と共に彼女等の生活を手伝い始めた事から、街も気のいい住民も皆ガイアドニスを受け入れ、そのままミラン一家とガイアドニスは家族のような暖かな時間を過ごす事になった。
 ガイアドニスは彼女等から多くを受け取り、多くを与えた。
 ……彼女達が秘宝種からすれば何の事は無い、『唯の流行病』で皆亡くなってしまうまでは。
 以上の経緯からガイアドニスは『人とは受け取るものではなく与えるもの』という認識を強める結果となった。
 人の一生は短く、彼女等はどんなに愛しても自分を置いていってしまうものなのだから。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/73858
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5493
【追加2】
名前:リカ・サキュバスの第四眷属
種族:おまかせ
性別:不明
年齢:16歳
一人称:ボク
二人称:~さん、(利香には)お姉ちゃん
口調:~だ、だよ、だよね?
特徴:淫魔、タール状の肉片、好色、嫉妬深い、悪魔様の角・翼・尻尾
説明:
※イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84531
※同一人物
https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=875113
https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1380139

リカの恋慕と彼女の餌を含む全ての他の人間の嫉妬に狂ったルカ…
大人の女性の様な見た目となった彼、否、彼女は主人以外の全てを憎み、リカへの想いを成就させようと狂う…
というカンジですが、種族含めて細かいところはお任せいたします。
以前のギフトの深度が進みハーモニアでありながら性転換してしまったのか、嫉妬や色欲に漬け込まれて肉腫に汚染されたのか、それとも…

出していただけるならなんでもいいのですので!
名前:すづはら・のえみ
種族:鬼人種
性別:女
年齢(或いは外見年齢):17
一人称:自分
二人称:あなたさん(男性なら旦那さん、女性ならお嬢さん)
口調:~です、~ます、~なんで、~ですわ、~ですかね?(粗暴な話ぶり)
特徴:赤い瞳、黒い肌、黒い一本角、赤い中華風のミニスカワンピ、スパッツ
属性:友好
設定:

「いいですよ。自分、人に話聞くの得意なんで。ちゃちゃーっとひとっぱしりいってきますわ」

 豊穣を訪れた雪風によって、命を救われた娘。放浪する歩き巫女。
 豊作・豊漁を司る司祭であり、神をおろす器となる巫女でもある。一人旅を続けているため、情報収集能力に優れており、こわれればその才をいかんなく発揮するだろう。戦闘においては、雪風へ送る守護の祈りによって、ほんのすこし動きを助ける……かもしれない。

 代々続く神職の家に生まれ、母とは6つのときに死別。以来、宮司である父に溺愛されて育つ。その溺愛の度合は親子の愛情を超えたものであったが、幼いのえみにその異常性は分からなかった。のえみは小さな手で懸命に家事をし、父の助けになればと常に作り笑いでいた。毎晩のように自分の布団へ入ってくる父が、ほんとうはすこし嫌いだった。
 12の時に縁談が持ち上がると、父は大反対。それからも縁談がわく度に、父は激高し、のえみが15のとき、ついに釣り書きをもってきた親戚を火箸で殴りつけるという暴挙に出る。15といえばのえみのいる地方では結婚適齢期後半であり、20にもなれば大年増で、誰ももらってくれない。内心、父から離れたかったのえみは、初めて父のすることに異を唱えた。父は醜い顔を歪ませて、泣きながらのえみにすがった。
「のえみはずうっと父さんと一緒にいてくれるよな? いつまでも可愛い小さなのえみのままで、母さんの代わりに」
 のえみは固まり、同時に、毎夜、『何をされているのか』を知った。嫌悪に耐えきれず、頭が真っ白になり、ふと気がつくと、父は倒れていた。死んでいるのは、自分が殺したのは、明らかだった。家ごと父を焼き、のえみは出奔した。そこからは苦労の連続だったが、父を殺した自分には野垂れ死にが似合うと、なんでもやった。あの家で父とともに過ごした地獄を思えば、大したことはなかったし、作り笑いは、得意だから。

「雪風のお嬢さん、恩返しさせてくださいよ。そうすりゃ、こんな価値のない自分も、すこしはマシだと思えるようになるから」

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5498
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84744
名前:リス・レッドフィールド
種族:リス
性別:雄
年齢:1歳
一人称:ちゅ(俺)
二人称:ちゅちゅ(お前)
口調:ちゅう、ヂヂッ(~だな、~だろう)
特徴:勇敢、艶やかな毛並み、英雄的
設定:
豊穣の実り豊かな御山に暮らす若きリス。
本来、リスたちに個別の識別名称は存在しないが、彼の場合は御山が紅葉で真っ赤に染まる時期に生まれたことからレッドフィールドと言う名が与えられている。
勇敢な性格をしており、ほとんどのリスたちが臆病であるのに対し、彼は強敵を相手でも真向から立ち向かっていく気概を持つ。仲間のリスたちからは、その向こう見ずな気質を心配されているが、同時にリスらしからぬ勇敢さを高く評価されており、次世代の指導者となることを強く期待されている。
以前にカナデとリスの群れが激しい戦いを繰り広げた際、先陣を切って挑んで行ったのが彼だ。結果としてリスたちはカナデに敗北し、彼女を「リスの王」と認めることになった。

特に若い世代のリスたちからの支持が厚く、中にはリス・レッドフィールドに付き従い、戦士としての資質を開花させつつある者もいるほどだ。
しかし、今のリス・レッドフィールドには圧倒的に実力と経験が不足している。勇敢であるだけでは、群れを率いて過酷な自然の世界を生き抜くことは出来ない。
本人もそれを自覚しており、カナデが御山を訪れた際には戦闘訓練などを付けてもらっている。リス・レッドフィールドは己の勇敢さに驕り、研鑽を怠るような愚かな齧歯類では無い。
また、彼は己に足りないもの……つまりは見分を広めるべく、修行の旅に出かけることを考え始めている。だが、外の世界は過酷であり、勇敢とはいえただのリスである彼1匹ではとても生き延びることは出来ないだろう。
そのため、カナデの従者としてサヨナキドリへの出向を打診中。御山の大将を気取っていては、今以上の力を得ることは出来ないことに気が付いたからだ。
一方でカナデの方は、愚直に力を追い求めるリス・レッドフィールドの気質を評価しつつも、力に溺れることの危うさを感じている。
リス・レッドフィールドが「勇敢なるリスの指導者」となるか、「武力に溺れた暴君」となるかは、カナデの指導にかかっていると言えるだろう。

なお、余談ではあるが最近になってカナデのことを「もしかしてリスじゃないのでは?」と思うようになった。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5451
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86235
名前:長月・イナリ(Type-B)
種族:獣種(式神)
性別:女性
年齢:?歳
一人称:私
二人称:~さん
口調:ね、よ、なのね、なのよね?
設定:

獣種の少女を素体として、稲荷神が作り上げた式神の狐。
第1世代(Ver.1)の固体で、式神の機能中枢である尻尾の数は1本。
耳は通信アンテナ(稲荷神専用)の機能を有している。
同型の固体は合計12匹、彼女は9番目に生産された。

式神達は一つの人格に、1個の身体(ボディ)を有していたが、杜の技術力向上により、自律思考型の身体(ボディ)として遠隔地で行動し、本体(メインボディ)の中枢機能のバックアップ機能として活動可能な予備ボディとして運用可能する能力を獲得した。結果、拡張性に優れた第一世代の一部の個体に試験運用的に導入されている。
人格は有しているが基本は「長月・イナリ」と同様の物で、記憶も経験も一切の差異は無く、戦闘能力以外は「長月・イナリ」と同一人物と呼んでもいいだろう。
現在は杜を中心にその周辺を活動しているが、必要に応じては遠出も可能。「長月・イナリ」のサポート的な行動も可能である。

以下、本体のバックアップ用の設定である。
「狐耳と尻尾、金色(小麦色)の長髪、金色の瞳、典型的な狐っ子
そもそも自身は純粋な獣種ではない
獣種を素材に、稲荷神という存在に式(この場合は獣種=ハードウェア、式=ソフトウェアの関係)を書き込まれ、稼働し始めた存在でしかない
獣種でありながら、ある意味では稲荷神の式神(術式的ロボット)なのである」

なお、本体はType-A、この個体はType-Bと便宜上呼ばれている。
通信、セキュリティ面や情報の処理速度もType-Aよりは若干向上している改良型である。
本体(メインボディ)との通信は式神・稲荷神経由の高度に暗号化された秘匿回線で定期的に行われている、自己診断プログラムやセキュリティソフトも常時展開している為、怪しい干渉に対して非常に強固となっている。

スワンプマンの回答は自分自身、たとえ何度生まれ変わろうとも、肉体が変わろうとも「自分は自分だ」と言い続けるであれば、それは他でもない自分自身なのだ。

ギフトは「オーバークロックモード」
式神仲間達の演算能力を一時的に借用する事で、複数の作業を効率的に処理したり、得られた情報の分析能力を向上させる事が出来る能力である。

「記憶と人格が同一であるのなら、それは本人と呼べるのか?私の答えはイエス、私を決めるのは私自身だ。我思う。故に我あり、って奴よ。肉体が何度生まれ変わろうとも私は私だわ」

「私が思うに記憶とは世界を劣化させる悪因子だわ。未知を減らし、既知を増やす、世界から鮮度を失わせ、初めての経験を削る。良く言うでしょう?記憶を消して読み直したい、って……記憶を操作出来れば、忘れる事が出来れば、毎日毎日、生まれたての赤子の様に未知を知る喜ぶに満ち溢れるでしょうね。いつの日か、そんな技術が確立されるでしょう……その技術が確立した時、生物種がどんな選択をするのか楽しみだわ♪あ、私達は不要よ、私達は未知を既知に、リアルを観測し、記録し、成長し続ける、それが私達の存在意義なんだもの、忘れるなんて勿体ないわよ」

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86304
名前:『麗輝帝』プルトリア・ジュエリアル
種族:ジュエリア
性別:女性
外見年齢:25歳ほど(実年齢は不明)
一人称:私
二人称:貴方、君、呼び捨て、ソレイユ、ダリア、
口調:だな、だろう、かもしれぬ
特徴:黄金の尊角を持ちラピスラズリとクリスタルを抱くジュエリア。
設定:
 プーレルジールの浮島、古代アガルティア帝国の精霊都市レビ=ウムに住んでいるジュエリア。
 全てのジュエリアが神様と崇めるジュエリアの女帝。
 性格は冷静沈着で温厚であり、大らかで優しい指導者である。
 いつも柔らかく微笑んでいるが、たまにミステリアスな所もある。
 ジュエリアのことを心から愛しており、全て愛しき我が子だと思っている。
 ソレイユやダリア、幼子のジュエリアはもちろんのこと、暗黒卿でさえも愛している。

 だからこそ、暗黒卿を説得出来なかったことに悲しみを覚えていた。
 オルキットの悲しみや嘆きを理解してやれなかったからだ。
 プルトリアは暗黒卿が他のジュエリアを黒い水晶にするのを止めたいと願った。
 それは、オルキットの本意では無いと感づいたからだ。
 仲間を殺したいと誰が願うのだろうか。他に目的があるはずなのだ。

 その為、『夜の迷宮』に自ら留まり黒い鎖を伝ってジュエリア達の侵食を防いでいる。
 自分の身体に黒い水晶を吸い上げて、侵食を遅らせているのだ。
 オルキットが正気に戻ることを願って。
 消極的ではあるが、この方法が一番正攻法だと認識していた。
 されど、ソレイユとダリアの輝きが戻ったことによって認識を改めることとなった。
 隠れ里に残してきた子供達も輝きを増している。
 それは自分達以外の誰かが、助けてくれたというのだ。
 この世界にそんな救世主のような存在が居るなんて思ってもみなかった。

 プルトリアの心に希望の光が差す。
 自分達は助かるのではないかという未来への道だった。
 それは他のジュエリア達にも伝播していく。
 プルトリアは全てのジュエリアを助けて欲しいと未だ見ぬ救世主に願ったのだ。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/41619
設定依託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5284

ごめんなさい、登録忘れていたわ。
名前:Dr.バース(通称)
種族:人間種
性別:男性
享年:65 イラストは30代の頃。
一人称:僕
二人称:君、~さん
口調:だね、だよ、かい?
特徴:献身的、
設定:
名が失伝した後世にさえ、Dr.バースとして歴史に刻まれた科学者。
かつての彼は才も無ければやる気もない科学者であった。
一言で言ってしまえば夢がなかった。
何もかもめんどくさいと億劫に感じていた。
科学者になったのも親の七光りで楽だったからだ。
そんな時だった。
彼は一人の秘宝種に恋をした。
初恋だった。初めての本気だった。
恋は、いつしか愛へと変わった。
受け取ってばかりの自分が、与えたがりの“彼女”へと与えたいと思った。
悠久の時を生きる彼女。
沢山の命を見送ってきた彼女。
自分は死ぬ。どうあっても彼女よりも早く死ぬ。
だから。
彼女を独りにしたくないと思った。
彼女に子どもをと願った。

――秘宝種に子どもを。生殖能力の獲得を。

それはともすれば独りよがりの夢であった。
身勝手な願いであった。
彼女が願ったことではない。
彼女は何も得ようとしていない。
それが嫌だと感じた男のエゴであった。
彼女に誰かを遺してあげたかった。

彼はそれからの生涯を研究に費やした。
非才のみであり、寿命という時間も限られている中、愛を燃やし続けた。
最早執念ですらあった。
実験体には他ならぬ彼女が買って出た。
それが彼への彼女の愛だった。
与えてばかりの彼女の愛だった。
彼に協力したのは彼女だけではなかった。
「秘宝種に子どもを」という彼の夢は、多くのニンゲンと当の秘宝種にとっても奇特なものとして扱われはしたが。
その夢に共感するものもいた。
秘宝種を愛したニンゲンや、ニンゲンを愛した秘宝種の一部にとって、彼は希望であった。

――結論から言おう。
非才の彼は夢を叶えることができなかった。
彼に夢を見た者達は失望に暮れ、心無い言葉で罵倒する者さえもいた。
だけど、彼にとっては幾千もの嘆きよりも、彼女を独り遺していくことが何よりも辛かった。
「ごめんね、ガイアドニス。僕は何も遺せなかった」
「いいえ、そんなことないのだわ」
死を前にした彼を抱きしめて、彼女は言った。
「君は多くの命を救ったのだわ。
君がいないと産まれなかった命。
その全てがおねーさんに君が遺してくれた子よ」
その言葉は慰めなどではない事実だった。
秘宝種に生殖能力を持たせようと実験する過程で、彼は秘宝種以外の種族における、生殖機能や妊娠、出産といったものも調べ上げ、研究した。
結果、混沌の生殖医療は大きく進み、妊娠・出産だけでなく、避妊や性感染症、不妊治療といった分野も大きく進展した。
秘宝種に生殖能力を持たせようとした彼の研究は、皮肉にも、秘宝種以外の生殖を大きく助けることになった。
これ以降混沌の人口が大きく増加したのは、Dr.バースの功績だと伝えられる程に。
「……そうか。僕の子か。君と僕の子か。
なら、良かった。
ありがとう、ガイアドニス。僕は君を愛してる」
「ええ。あたしも愛してるのだわ」
きっと、その愛は彼の愛とは別物なのだろうけれど。
それでも。彼は笑った。愛するヒトに笑顔と愛を遺した。
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86388
※下記の関係者へ、情報屋の報告という形をとった設定委託になります。
https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1533100

「ああ、アンタか。よく来たな。
 そうだ、アンタがお探しの――フローライト殺しの、首謀者。その情報だ。

名前:クローリス・ウラグラス
種族:人間種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):30代
一人称:わたくし
二人称:あなた
口調:です、ます、ですわね、等
特徴:悪しき輝き。悪辣なる赤いバラ。
設定:

 驚いたか? まぁ、そうだろうな。幻想でも指折りの貴族だ。社交界でもそれなりに顔の利く女で……アンタの今の主人もあったことがあるかもしれないな。
 先代は何年か前に急死していてな。そこから、この女が家督を継いだ。先代は穏やかで優しい人で、この女も、少しばかり気が強いが、先代の気性を受け継いで、あちこちでいい顔をしている。
 まぁ、ここで名前が挙がっている以上、そんなもんは演技だ。実際は傲慢で、人を人とも思わんような奴だよ。
 先代も、この女が殺したんだろうってのは、情報屋やら裏では目されている。というか、実際のところそうだろう。この女は、私兵やら、ほかの貴族やらを使って、自分の敵対者を秘密裏に排除していたわけだ。アンタの主人……フローライトの一家も、こいつの『邪魔者』だったわけだ。きっと、まっとうな人間だったフローライトの旦那が目障りだったんだろう。

 アンタの言う通り、フローライトの旦那はこの女の悪事に気づいていたんだろうさ。告発の準備も整えていた。だから、殺されたんだろうな。今はどうだか知らんが、少なくとも、フローライトの一家を殺した時には、間違いなく人間だったらしい。もとからイカれていて、くそみたいな人間だったってことだ。
 基本的には、裏で動き権謀術数で動くタイプだ。フローライトの一家の件も、物証や証拠の類がない。この情報を漏らしたやつも、先日港で浮かんでいた。俺もどうなるかわからんな。アンタも、気をつけな。

 ……で、どうするんだ? アンタ、武芸の類はからっきしなんだろう?
 あの女、おそらく相当やるだろうぜ。それに……今は魔種になっていたとしても、おかしくはない。
 アンタがどうするかは、それこそアンタの自由だが……。俺は短い付き合いだが、アンタがお嬢様を大切に思ってるのは知っている。悲しませちゃならねぇ人なんだろう? 悪いことは言わないから、これ以上かかわるのはよしたほうがいい。
 ……今だって、充分幸せなんだろう。ちゃんと天秤にかけて考えな。
 以上だ。よくよく、考えろよ――クロリス・クロウ」


イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/81054
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5494
名前:L-L-00(リリア)
種族:ゼロ・クール
性別:なし(女性体)
年齢:稼働年数不明
一人称:私
二人称:(初期)様、(相手によっては)さん、(主人にのみ)マスター
口調:です、ます、ですか
特徴:ギャルリ・ド・プリエの香水店『シャンティ』の店員、紅玉のコアを有する
設定:
 ジルーシャがギャルリ・ド・プリエの探索をしている際に香水店『シャンティ』の店員を担っていた彼女と出会った波打つ黒髪と胸に紅玉のコアを有するゼロ・クールの娘。
 コアと同じ紅色の瞳と長い睫、球体関節の体は『可愛らしいお人形』を思わせる。
 シックなワンピースを着用している。外見年齢は14歳程度になるように想定されているそうである。
 シャンティとは彼女を作った魔法使い(マスター)の名前である。マスター自身もリリアに良く似た女性であり、姿を似せて作った我が子をリリアと呼んで可愛がっているらしい。
 娘として可愛がられているからか会うたびに衣服が違い、細かなアクセサリーを身に着ける機会が多い。
 曰く「マスターは私を着飾るのがお好きですから」とのことである。マスター・シャンティは『おかあさん』と呼んで欲しいそうだが『押し付け』て母になりたいわけではないため叶わぬ願いでもある。

 ゼロ・クールらしく淡々としており表情は余り変わることはないがマスターの作る薫りの好悪を判別するように作られている為に、調香に対しての知識を多く備え持っている。
 リリア自身はマスターがよく纏っているイランイランの薫りが一番に好ましいという。
 店に訪れるジルーシャには好意的であり「調香されたのであれば私に知識を下さい」と彼女は淡々と告げるだろう。
 ただ、彼女はゼロ・クールだ。与えられた以上の知識を話す事は無く、情緒的にも乏しい。感性と呼ぶべきものは人工的に与えた部分しか存在して居ない。
 自身が薫りについての知識を蓄えれば愛しのマスターの助けになる事を知っているのだ。
 その献身も、在り方もゼロ・クールらしいのであろう。

✽イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86442

✽設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5263
名前:閻・魁命(えん・かいめい)
種族:亜竜種
性別:男
年齢:unknown(故人)
一人称:吾(あ)
二人称:己(うぬ)
口調:〜だ、〜であろう、〜だろうな?
特徴:亜竜集落ウェスタ出身、ドラゴン・ロア(闇)、呪術舞踊の踊り手

公認設定ここから↓
———————————————————————————
ウェスタの一部に伝わる御伽噺である。
昔々、『閻家』という舞踊で死者をあの世に送る役目を持つ家元に
四本角の生えた男児が生まれたという。
閻 魁命(えん かいめい)……魁(さきがけ)の命という意味を込めて名付けられた赤子はやがて美しい青年に成長するが
その舞はあまりに強すぎる妖力が故に、生者さえ死の国に送ってしまったという。
魁命はやがて心を悪に染め、罪のない多くの命を奪ったがため閻家の者達に討たれたと『伝えられている』。
魁命は死の間際、遠い未来再び自身が生まれ変わることを予言し、絶命したという。

史実に基づいた昔話であるとされているが、真実は定かではない。


閻家の長女が、使用人の男とともに家を逃奔した。
二人は愛し合っていたが、決して結ばれぬことの無い身分の差があったのだ。

二人の間に生まれてきた男児は四本の角を持っていた。
その子に「瑰命(かいめい)」……玉のように美しい命と名付け、夫婦は惜しみなく愛情を注いだ。
奇しくも最初の四本角たる「閻 魁命」と同じ響きの名が与えられたのは偶然か……いいや、きっと運命であったのだろう。

誰に教わったわけでもなく、身体が覚える呪いの舞。

瑰命……後にヴィルメイズという新たな名を授かるその子こそ
「閻 魁命」がこの世に甦った姿なのだ。
魂は未だその身に眠り続けるが、昏き闇の底より復讐の時を待っている。
———————————————————————————
公認設定↑ここまで

呪舞で生ける者さえ死の国に送ると言われ、怖れられた四本角の亜竜種。
本来は優しい青年だったが、力を悪用された故に心を壊し
やがて一族の虐殺を図り、討たれた。
強い悲しみと憎しみから瑰命=ヴィルメイズ・サズ・ブロートとして生まれ変わることとなった。
普段「閻・魁命」としての意識は眠っているが、やがて表に現れることもあるだろう。


イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86562

公認設定:https://rev1.reversion.jp/character/authorize/list/p3p010531
名前:【崩壊の天使】Nakheel(ナキール)
種族:旅人
性別:男
年齢:不明
一人称:僕等、僕、
二人称:貴方、名前呼び
PC呼び:一番目、ユリウス
口調:〜です、ですね、ですか?
特徴:穏やかで腰が低い(ように見えるが)傲慢、短気、混沌嫌い
タグ:【ヴェルジーと協力者】

設定:

※設定追加やアレンジ等ご自由にどうぞ!

夢女子な神様が創造せし天使『私(神)が考えた最強の従者』シリーズ、その六作目。
Tricky(PC)の同僚的な存在。早く元の世界に帰りたい天使。

元の世界では神に等しい力を持ち、人間を支配していた。しかし、混沌に呼ばれたことでその全てを失い、ただの凡人と化す。これは、プライドが高く、人一倍傲慢だったナキールにとってはあまりにも耐え難い出来事だった。

ナキールは、混沌世界とそこに住まう人々(魔種も含む)を逆恨みし、無差別に命を奪うことによって『汚れた大地を踏ませた罪』を償わせようとしている。

又、魔種を『覚者』と呼び、彼らの行動方針に賛同し、協力することで合理的に自身の目的を果たしているという。常に穏やかな笑みを浮かべているのは、その企みを魔種や元居た世界の仲間達に悟られぬようにするためなのかもしれない。

低所恐怖症の為、ほとんどの時間宙に浮いた状態で居るという。戦闘中もそれは変わらず、彼の最大の弱点となっている。

このように破綻した人物であるが、一方で、仲間(同じ世界の出身者)に対しては愛情があり、家族のように思っている。
混沌世界を血の海に沈めた後、仲間達と元の世界へ帰還することが彼の悲願である。

「おや、イレギュラーズですか?お勤めご苦労様です」
「何故と言われましても。罪人を裁くのは僕等天使の使命ですから」

「ガスパール。貴方が自らの罪を認め、償いないたいと考えているなら、僕等は喜んで手を貸しましょう」

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/25614
名前:ガスパール・ド・ヴェルジー
種族:魔種
性別:男
年齢:不明
一人称:私
二人称:君、貴方
口調:〜だ、だろう、かね?
特徴:紳士的、冷酷、夢みがちな若人に甘い
タグ:【ヴェルジーと協力者】


設定:

※設定追加やアレンジ等ご自由にどうぞ!

元・王党派貴族。
国に忠誠を誓う誠実な男だったが、澱み腐敗しきった幻想国を憂いて魔種と成り果てる。現在は、協力者と共に謀反を企む者や、至福を肥やした貴族を標的とし、命を奪っているという。

魔種となっても未だ王への忠誠心は厚く、フォルデルマンこそが国を導く要だと信じている。


人間だった頃の趣味は茶会とお喋り。
時折身分を隠して領地等に現れ、若人の相談に乗ったり、他愛ない会話を楽しんでいたという。又、若かりし頃は凄まじい剣の腕前から『死神』と呼ばれ、恐れられたとの噂も存在する。

いずれイレギュラーズ達の前に現れ、その命を代償に王こそが正義であると世に証明することになるかもしれない。

「命が惜しいのであれば去ると良い」
「貴族として生まれ、貴族として育った。しかし、それだけだ。私が民の為に出来たことなど何一つ存在しない」

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/46317
49] 名前:リャナンシー・ド・ヴェルジー
偽名:ジョルジュ・ド・ヴェルジー
種族:獣種
性別:女(普段は男を演じる)
年齢:25
一人称:私、(※プライベートな場では)リャナ、アタシ
二人称:貴方様、(※)キミ
PC呼び:小鳥
口調:敬語、(※)〜だね、だもん、だよね?
特徴:演技派、男装女子、甘えん坊、子供っぽい、頭は良くない
タグ:【ヴェルジーと協力者】


設定:

※設定追加やアレンジ、生死等ご自由にどうぞ

王党派貴族、没落寸前のヴェルジー家の長女。
双子の兄、そして、元舞台女優の母が一人。兄は他殺で、母は心労からの自殺でそれぞれ死去。

父は、国に忠誠を誓い、領民や家族に惜しみない愛を注ぐ男であったが、数年前に魔種になってしまった。
原因はリャナンシーの兄だった。彼は至福を肥やす為に国を裏切り、陰で領地の子供を奴隷として売り捌く計画を立てていたようだ。(リャナンシー談、詳細不明)その企みに一早く勘付いた父は、激昂し、兄を殺害。以降、行方をくらませて現在まで見つかっていない。

リャナンシーはそれまで、難しいことは父に丸投げする気楽な生活を送っていたが、この事件を機に一変した。
まず、置いてけぼりにされてしまった母と領民の為、父が魔種になってしまったことを隠した。次に、兄──ジョルジュの死を偽装し、兄と瓜二つであったリャナンシーが彼を演じるようになった。

幸い、兄は引き篭もることが多く、交流も少なかった為、今日まで周囲に気づかれることなく過ごせている。しかし、誤魔化しや嘘がいつまでも通用するはずがない。数々の失態を犯したヴェルジー家は滅亡まで秒読みの段階となっている。

Trickyとは5年前に知り合い、以降ヴェルジー家が所有する領地の管理を任せている。
お互い仲が良く、友人のような関係。
 
「温かいお家、どこまでも広がる花畑、笑顔の絶えない平和な暮らし……寂しがりやの小鳥に、アタシはささやかな幸せをプレゼントしてあげる。その代わりにお願いがあるんだ。陛下が困っていたらすぐ助けに行って。それから、もしお父さんが見つかったら……迷わず倒してほしい」

リャナンシーは父を見て育ち、その姿に憧れていた。幻想国の為に生き、幻想国の為に死ぬ生涯を送りたいという意志は今もなお健在である。

男装姿→https://rev1.reversion.jp/illust/illust/68653
普段の姿→https://rev1.reversion.jp/illust/illust/32181
名前:『蒼き森の大狼』ワルツ
種族:魔獣
性別:不明
年齢:不明
一人称:僕
二人称:きみ、呼び捨て
口調:だ、だな、だろう?
愛称:わんわん
特徴:もふもふの白毛

設定:
全長3m程もある狼型の中型魔獣。
魔獣ではあったが人間種の幼い少女と心を通わせ『わんわん』と呼ばれ、静かに暮らしていた。
だが、その少女は魔獣に近付く危険人物と呼ばれ、弾圧を受けて死亡。
『わんわん』は怒りにより人を殺す怪物と化した。
暫くして魔獣討伐の依頼を受けた得意運命座標達が現れ、『わんわん』と戦う事になった。
『わんわん』は彼らに敗れたが、彼らは命を奪う事は無く、『わんわん』とその友人の少女を救う道を選んだ。

その選択の末、少女の亡骸は精霊の住まう蒼き森、サピロス森林の奥深くに埋葬され静かに眠る事となった。
『わんわん』もまた、少女と過ごした時の優しい心を取り戻し、少女に永久に寄り添う事を誓ったのだった。

ある時、『わんわん』はリアからワルツと言う名を贈られ、それ以降はその名で呼ばれている。
ワルツと呼ばれて嫌な顔はするけど拒絶はしないので、恐らく気に入っているのだろう。

現在:
クォーツ修道院のあるサピロス森林の奥深くで少女のお墓の傍で静かに暮らしている。
現在は森林のボスとして君臨しており、迷い込んだ邪なるモノを駆逐して人知れず森の平和を守っている。
本人曰く「少女が静かに眠れるように」という事らしい。ツンデレわんこである。

登場シナリオ、SS:
『君が哭いた日』
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/561

『もう哭かない為に』
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/457

『サピロス森林の怪奇』
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5224

参照画像:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/71450

その他:
アレンジおっけーです
名前:『冬夜の裔(とうやのすえ)』
性別:男性
年齢:外見20前後
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て
口調:だな、だろ、~か?
特徴:
灰と空色の中間のような瞳(目隠しは時と場合や気分による)
褐色肌に癖の強い白短髪(※生前と反転)
設定:
「アーマデルを置いて逝きたくない」という生前の強すぎる妄執から、彼岸へ渡り損ねた故郷での師兄ナージー・ターリク。その未練の欠片がアーマデルの使役霊として形を取ったもの。
『英霊残響:妄執』の力の源泉。
分霊のような存在であるため、「ナージー・ターリク」の名は失われている。
「アーマデルに傷を付けること」を報酬として望む。
その刃が鳴る音は冬の雨の如く重く、冷たく。何故か甘い。
かかっていた洗脳の大半が解けたことで、アーマデルは彼を『師兄』として認識。けじめとして直接刃を交え、打ち勝ったことで、生前よりは歩み寄りが可能になった。
(参考:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5410)
妄執の源となったあらゆる諦念と絶望、愛憎や劣等感が消えることはなく、アーマデルの魂がいつか旅立つ時には残る未練ごと呑み込むだろう。
――それまでは。

「しょうもないことで呼び出すな。指示は具体的にしろ。何度も言わせ……聞けよおい」
「お前の心配なんぞ欠片もしてない。してたまるか。せいぜい老いさらばえて苦しめ」
「(ゲーミングカジキマグロとゲーミングハイペリオンに目を覆う)」

生前の、いわば『オリジナル』の彼、『ナージー・ターリク』についてはこちら。
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/2680
故郷での故人であるが故、この資料庫には登録されていない。

刃を交える前、未だ捩れた糸に縺れていた頃の『冬夜の裔』(前Ver.)
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/4606

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/81620
設定委託(最新Ver.):https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5605
名前:神通
種族:旅人、現在混沌で確認されている個体は『影の艦隊』(魔物に近しい)である。
性別:不明(外見は女性)
年齢(或いは外見年齢):UNKNOWN(外見は二十代前半)
一人称:俺
二人称:アンタ、オマエ、名前
口調:だ、だぜ、だろう、といった男性口調
特徴:勇敢なる突撃隊長。今は哀れなるマリオネット。
設定:

 もともとは、雪風の住む世界に存在した宇宙艦の中枢制御AIに当たる。この時期、古き時代の艦船の伝説にあやかり、雪風をはじめとする、様々な名の艦船が生み出されたが、その内の一つが『神通』という宇宙巡洋艦であり、この中枢制御AIだった。
 非常に気風の良い性格をしており、ともすれば乱暴にも見えるが、その内に確かな優しさと強さを持っている。設定されたものとはいえ、強いリーダーシップを発揮する性格をしており、各艦船の中枢AIの話し合いなどでも音頭をとることが多い。
 実際の戦闘でも、リーダーでありながら切り込み隊長を務めることも多かった。これは、当時の艦長の意向でもあったが、不思議と神通と気が合い、まるで人艦一体のごとき活躍を見せたともいわれている。

 そういったわけだから、彼女を慕う艦船制御AIも多かった。かつての雪風もその一人であり、部下を率いて勇敢に戦い、そして必ず帰ってくる彼女の姿は、雪風に勇気を与えてくれたものだった。
 しかし、彼女も『マリグナント』との決戦において、帰らぬ艦となる。それは、雪風の心に、決して浅くはない傷を残した。

 そういったわけで、本来なら『旅人になることもなく、元の世界で死亡している人物』である。そのため、現在混沌世界において、遂行者陣営とともに姿を現したものは、遂行者に協力する狂気の旅人、マリグナントによって生成された『影の艦隊』と呼ばれる、有体に言ってしまえば魔物の一種、ということになる。

 しかし、マリグナントに蓄積された神通のデータから再生されたものであるため、『限りなくオリジナルに近いコピー』ということになる。その思考、心意気、精神性、すべては神通の気高きもののままだ。だが、その体のコントロールはマリグナントに支配されており、神通は己の意思とは正反対に、雪風を痛めつけなければならないというジレンマに苦しめられている。

 彼女を救うには、静かに眠らせてやるしかないのだ。
 そのトリガをひく覚悟を、雪風はいま問われている。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5595
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86295
名前:スカイシュ・リリー
種族:秘宝種
性別:女性
年齢:不明
一人称:リリー、わたし
二人称:名前呼び捨て、あなた、ますたー
口調:~の、なの
特徴:ぼっーとしがち、陽気、飾らない美、不安
設定
 まるで幼い子供のようなあどけなさを持つ秘宝種の少女。
 自身の個体識別名称が『スカイシュ・リリー』である事と、誰かに愛されるようにと『ますたー』なる存在に命じられた事以外、自身に関する記憶を失っている。
 それに付随する形で、多数の機能が制限されているようだ。
 とはいえ、彼女自身は誰かに愛されるという使命を果たすだけで期せずとも混沌世界を上手く渡り歩けてしまうため、自覚できる範囲においてはそのことを気にしていない。
 基本的に明るく人懐っこい性格ではあるが、ゆったりとした喋り方や雰囲気から天然で独自の空気感を持つ存在として見られがち。

 現在は流れ着いた幻想貴族の家に住み着いている。その家の令嬢から友達相手として大切にされている。
 貴族は主人夫妻と17才くらいの長男に9才くらいの次女の4人家族。
 リリーは数年に渡って次女から友達相手として大切にされている。
 屋敷の主人は次女のためにあらゆる手を尽くして人形を集めるのが趣味で、最近巷に現れる白いロリィタ服の秘宝種を探しているようなのだが……。

 彼女自身に自覚はないが、かつて彼女は『Yellow Dolly』という名で海洋のとある屋敷に従者として仕えていた。
 屋敷の主人が気まぐれで知り合いへ彼女を売り払ったため、当時の従者仲間が最終的にどうなったのかは記憶が在ったとしても知る由も無く。
 人間で言う心臓部分に埋め込まれたリリーのコアが欠けている点から見ても、屋敷に残ろうが売られようが、従者のままでは余程の運命の巡り合わせが無い限り、『愛される未来』など到底訪れなかったのであろう。
 仮に当時の仲間と再会したとすれば。
 彼女は『ますたー』ではなく『屋敷の主人』を思い出す事になるかも知れない。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5619
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86411
名前:アイリス
種族:旅人
性別:女
年齢(或いは外見年齢):10代前半。言動はそれ相応か、少々幼い所がある
一人称:私
二人称:あなた、(大地に)パパ、(ダイヤに)ママ
口調:〜ね、なの、なのね?
特徴:青く美しい瞳、絹糸のような金髪、可愛らしいリボン

赤羽・大地の関係者、アイリス(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1365368)……の、冬の装い。
来たるべきシャイネンナハトに胸踊らせており、大好きな『パパ』と『ママ』の手を引き、冬の寒さにも負けず駆け抜けていくことだろう。

──例え、遠い未来に如何なる運命が待ち受けていようと。
今日、この日の宝物があれば、きっと乗り越えていける。

『パパ、ツリー、もっと近くで見ましょ!』
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86855
名前:玉月・枝垂 (たまつき・しだれ)
種族:旅人(混沌世界の獣種に非常に近い)
性別:女性
年齢:不明(本人曰く忘れたとのこと)
一人称:あたい、私
二人称:あんた、貴方、お前さん
口調:~さ、ね
特徴:姉御肌、器用、明るい、怒ると怖い
設定
 動物達が人間のように言葉を話し、生活を営む世界からやってきた旅人。

 持ち前の豪快ながら明るい気質と行動力で元の世界では『姉御』と呼ばれ周囲に慕われるほどの人物。
 (その世界はある旅人の知識で例えると江戸時代のような生活様式だったらしい)
 前の世界では愛する夫との間に3人の子供をもうけ、武士として戦いに赴く夫を支えながら家事や育児を完璧にこなしていた。
 しかし、ある大きな戦いにおいて夫は行方不明になり、家を領主に差し押さえられそうな所で混沌世界に召喚される。
 最初の内は元の世界への帰還方法を探るべく活動していたが、気質故か困っている人を放っておく事ができず、働き口を世話してやるなどをこなす内、気づけば幻想のとある荒れ地を耕してブドウ農園を運営するに至ってしまった。
 そんな折、ボロボロの状態でブドウ園へ流れ着いた流を成り行きで看病する事に。
 その後も生活を通じて流の人柄と行動に惚れ込み結婚。苗字を彼の姓である『玉月』に改めた。

 元の世界での夫や子供達の事を愛しており、今でも元の世界に帰る方法を探してはいる。
 だが、それに負けず劣らず流にも心を寄せており、姓を変えたのも今と流を大切にして生きるというケジメのため。
 仮に元の世界に戻って夫や子供が生きていれば流はどうするのか? と聞かれた際には、
「あたいはただ大切に想う人全てを愛し続けるだけさね。
 それであっちが離れるなら仕方ないが、ぶち抜かれたこの気持ちだけはただ真っ直ぐに、一生捧げてやるって決めてんのさ。
 それとも何かい? あたいの愛が男の一人や二人も包み込めないとでも思ってるのかい?」
 と豪快に言い切っている。

 元いた世界では家の奥を守る者として女性は扱われていた。
 けれど前夫に仕込まれた四足歩行剣術と流から学んだ二足歩行剣術を組み合わることで生まれる多彩な型。
 そして目の前の脅威にも動じないタフな性格が繰り出す剣術は中々の腕前である。
 (ちなみにこの姿ながら元の世界では器用に二足歩行をし包丁で魚を捌いたりもしていた)

 最近はブドウ農園の近くで起きがちなボヤに心を悩ませる日々が続いている。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5621
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84746
名前:玉月・流 (たまつき・ながれ)
種族:旅人(混沌世界の獣種に非常に近い)
性別:男性
年齢:不明(召喚前は23才だが、召喚されて何年経ったか忘れてしまった)
一人称:某
二人称:汝、枝垂
口調:~。(言い切り口調)
特徴:寡黙、真面目、優しい、黙っていると怖い
設定
 動物の遺伝子を宿した人間達が暮らす世界からやってきた旅人。

 元の世界では人々は手を取り合いながら生きていたが、同時に弱肉強食が認められていた世界でもあり争いが絶えなかった。
 (その世界はある旅人の知識で例えると江戸時代のような生活様式だったらしい)
 身体能力が高い虎や熊の遺伝子を宿した者。道具を扱い武器を開発する猿の遺伝子を宿した者。空や海という独自領域を持つ者。
 様々な強みを持つ強者の間で、弱者たる犬の遺伝子を持つ彼は生き残るため、猿から武器を奪い、扱い方を盗み、独自に発展させることで同類達を守っていた。

 とある戦いの折、傷ついた自分の盾となってくれた親友の女性を残し召喚される。
 何とか帰ろうと必死であったが、時間が経つにつれ女性を含めた同類達が生きている可能性が無くなっていく焦燥感が募り。
 町外れを歩けば魔物に襲われる日々を過ごす中で、たまたま枝垂が運営するブドウ園に流れ着く。
 最初の内は枝垂の看病に嫌がる様子を見せていた。
 だが別な世界出身であるはずなのに、妙に親近感の湧く姿の類似や、脳裏に過ぎる親友と重なる事で徐々に心を開いていく。
 気づけば彼は農園の用心棒となり、関わる人々全てをかつての同類達のように大切に想い、不器用ながら優しさを向けるようになった。
 枝垂の事は愛しており、彼女の勢いもあって結婚した事自体に後悔はない。
 だが時折親友の面影を重ねてしまう事を申し訳なく思っており、彼女との間に子供をもうけるに至れないでいる。

 元々戦い慣れていただけでなく、農園の経営援助のため混沌においても冒険者としても活動しており、剣の腕は優秀。
 主に風を纏うような素早い動きと抜刀術で相手を圧倒する。

 最近は農園付近で起きる火災の原因を探っており、詳細は分かっていないが風の噂で『カノッサ家』や『ヴェルグリーズ』なる者達が関わっていると聞きつけ、調査を進めている。
 例え心に宿る想いがモザイク模様を描いているとしても、枝垂や農園関係者達を想う心は紛れもない純真なもの。
 もし同類を害するような存在が現れれば命懸けで戦うだろう。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5622
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86591
名前:スカーレット・ロンド
種族:魔種(鉄騎種)
性別:女
年齢:不明
一人称:アタシ
二人称:アンタ、テメェ
口調:~し、だし
特徴:狂気、復讐、ギャルっぽい?
設定
 鉄帝で暮らしていた元鉄騎種。

 元々はラド・バウでの試合を見に来るお偉い方の給仕係として働いていた。
 父と母もそれぞれ職に就き、決して豊かとは言えないが幸せな日々を過ごす毎日。
 そんな折、突如鉄帝内のある飲食店が三体の魔種による襲撃を受け、結婚記念日の祝いとして食事に赴いていた彼女の両親は、運悪くその場に居合わせる形となり殺されてしまった。
 スカーレット一家は脳や身体の一部を機械化しており、両親に残されたメモリーを解析すると、二人は魔種に喰われたのだと判明。
 しかもその内女性的な容姿をした魔種は『食べられるところが少なくて美味しくない』と言って両親の死体を踏みつける様を目の当たりにする。
 映像記憶とはいえ大切な人の死を、尊厳が踏みにじられる様を見せつけられたスカーレットは発狂。
 音声データとして残っていた三体の魔種が共通して名乗る『ロンド』という姓を自分も名乗り、行方を捜すアテも無い旅へと出かけた。

 復讐の旅において彼女がどのような道を辿り、何を経験したのかは誰も知らない。
 確かに言える事は、彼女は既に反転してしまったことのみだ。
 風の噂では、魔種全体の目的である滅びのアークに可能性を溜めることに反するとしても、目的の魔種三体を探し出し、その亡骸を形が残らなくなるまで踏み潰すことを考えて行動しているとも言われている。

 既に魔種となった彼女はローレットとしてもイレギュラーズとしてもまごう事なき敵である。
 だが、三体の魔種の真実を知る者から見れば、彼女もまた数奇な運命の犠牲者とも言えるのかも知れない。

 戦闘となれば、ラド・バウで給仕の傍ら見てきた武芸全般の技術を、命を絶つためだけに惜しげも無く使うことであろう。

 設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5620
 イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/69256
名前:ツナシ・イヴォール
種族:カオスシード
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):20代半ば
一人称:俺
二人称:お前、あんた
口調:~だろ、じゃね? ~じゃん?
特徴:軽薄、演技的、疑心暗鬼
設定:
 空賊「天翔ける竜の爪団」の頭目を務めるカオスシードの男性。
 軽薄な性格をしており、他者を煽る、嘲る、愚弄するなどの悪癖と相まって同業者や彼を知る者たちからはあまり良い印象を持たれていない。
 その実、軽薄かつ悪童的な態度はある種の演技のようなものであり、内心では「天翔ける竜の爪団」の仲間でさえも本心からは信用していない。それは、親に捨てられ、流れ着いたスラムでは友人に裏切られ、大人に利用され、命を含む一切合切を失いかけたという壮絶な人生経験から来る、彼なりの処世術であるようだ。
 彼が唯一、心から信頼できるのは幼い頃から共に育った愛竜・ニノマエのみである。
 ニノマエは非常に高い飛行能力と機敏さ備えたワイバーンである。特にツナシを乗せた状態で実行するインメルマンターンと呼ばれる空戦機動を得意とし、これまでの数多くの外敵をこの技により退けて来た。
 ニノマエは好戦的な性格をしたワイバーンであり、ツナシ以外の者の言う事は聞かないし、話しかけられても返事をしない。そもそも、人の形をした生物に良い印象を抱いていないのだろう。

 ツナシという名は偽名であり、本名は“イチジク”。しかし、彼は自身の本名を仲間にさえ教えてはいない。彼の本名を知るのは、ニノマエだけだ。
 そもそもの話として、本名は親に捨てられた時に失ったものと考えているため、ここ20年ほどは口にさえ出したことが無い。

 ツナシは地上で生きる全てのものを嫌悪している。そして、大空こそが自身の生きる場所であり、自身こそが“大空の王”であると自負している。
 そう言った理由により、近年、名前を聞くようになった航空猟兵のことを敵視している模様。
 また、航空猟兵の団長を務めるアルヴァについても見知っており、アルヴァが一団を率いる器に無いと辛辣な評価を下している。
 また、航空猟兵のことも「仲良しごっこのお友達集団」と評し、見下している。

「航空猟兵っつう奴らが名を挙げてるってんで、この前ちょっくら偵察に行ってみたんだが……隻腕の弱そうな犬っころが隊長気取ってやんの。あれで空の精鋭って、お笑いだよなァァ?!」

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5642
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/77719
名前:狐月・美福(こげつ・びふく)
種族:魔種(獣種)
性別:女性
年齢:不詳
一人称:うち
二人称:あんた、そっち
口調:~やねぇ、~したん?、~かいな(播州弁ちっく)
特徴(身体):全体的に(良い意味で)むっちりした身体、ほんのり香る良い匂い、黒い翼と獣の尻尾
特徴(内面):表からは包容力のあるような、ゆるふわ(偽)、妖艶な怪しい雰囲気
設定:
 主に豊穣の歓楽街にいるという妖艶な女性。
 風貌こそそういう仕事をしている人に見えがちではあるが、歓楽街で働いている娼婦や遊女、というわけではないようだ。
 しかし、彼女が何をしているのかは、歓楽街にいる人であろうがそうでない人であろうが誰も知らない。

 ある日、豊穣へ内見に来ていたアルヴァは、間違えて歓楽街へと足を踏み入れてしまう。
 その時に女性たちに囲まれそうになっていたところを美福に助け出され、歓楽街の外まで案内される。
「道に迷ったん、大変やねぇ。ほな、外まで送ろうかいね?」
 美福はアルヴァを囲もうとした遊女たちを散らしながら、道案内を始める。彼女は無駄なことは一切喋らず、時折アルヴァの様子を見ながら歓楽街の外へと導いた。
 あまり女性慣れしていない、それどころか少々奥手なアルヴァの目には、美福が優しくて良い人に見えただろう。――美福の本性は、そんなものではないのに。


 女性に囲まれそうになっていたアルヴァを一目見たとき、美福はすぐに彼が相応の力を持った者であることを見抜いていた。歓楽街の外へと案内する際も、実はこっそり彼を品定めしていたのだ。
 ちら、と見える背中から続く首の後ろの傷。戦闘で失ったであろう片腕。微かに香る硝煙。そして、なにより「自分を必要として欲しい」という願い。
「優しそうな子やねぇ。……ほんま、利用しがいがありそうやわぁ」
 歓楽街を出ていくアルヴァの背中を眺めながら、彼女は一人そう呟いた。

 美福はとうの昔に魔種と成っていた。
『誰かに必要とされたい』
 そんな願いを持った者たちの身体を、意識を、力の全てを支配できる。
 支配された誰かを、彼女は悪びれもせずに利用する。何故なら、それは彼ら彼女らが望んでいることだから。
 支配された誰かは、いつの間にか行方不明になっている。何故なら、それは美福のために尽くし、文字通り消えていったから。

 美福の視線はアルヴァに注がれる。
 次に相対するときは、敵か。それとも――、

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5647
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86813
名前:柊木・涼花
種族:人間種(推定)
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):22
一人称:『無し』
二人称:『無し』
口調:『無し』

特徴:
『ギフト(推定):彼の者に非ず』
 「柊木 涼花 (p3p010038)」と異なる身体的特徴であることを強制される。髪や瞳等の体色に始まり、体型や身長など、傍目から見てもすぐに「彼女とは違う」と分かる程度には差異を求められ続ける。

設定:
 記憶を喪う以前の『柊木 涼花』の幼馴染にして親友――だった存在。
 現在に於いて彼女は混沌の各国に頻繁に姿を現しては何処かへと消えていく幽鬼のような存在に成り果てている。

 元は良き友人であった彼女ら二人は、しかしある日、人さらいたちによってその身を売り飛ばされた過去を持つ。
 無論、本来再現性東京は練達の中でも殊に治安のよい場所として知られてはいるが、それでも例外はある。夜妖による被害も絶えないこの地にて、一種の「火事場泥棒」として悪事を働く人間も少数ながら存在はしているのだ。
 結果として、その身柄を抑えられた涼花たちではあるが……両者がその後に辿った運命は大きく異なる。
 売り飛ばされる直前に特異運命座標として空中庭園に召喚され、寸でのところで自由を取り戻した『涼花』に対し、涼花はそのまま心無い主に引き取られ、凄惨な運命を辿ることとなったのだ。

 ――それでも、涼花は生き延びた。
 尊厳を踏みにじられ、生命を脅かされながらも。もう一度だけ故郷に帰ることを願って、只管に耐え続けた果てに。
 自らの「飼い主」を欺き、必死の思いで住処から逃げ出し。日銭を稼ぎながら一日、また一日と、少しずつ故郷へ歩を進めながら。
 そうして、漸く辿り着いた再現性東京に於いて……涼花の居場所は、既に無くなっていたのだ。

 其処には、『涼花』が居た。
 自分の名を騙り、自分の愛した音楽を奏で、特異運命座標として多くの人の羨望と賞賛に囲まれる、嘗ての親友の姿が。
 ……「奪われたのだ」と。
『涼花』がその在り様となった本来の理由――亡き親友の想いを受け継ぐため――を知らなかった彼女にとって、『涼花』はその時から、人さらいから単身逃げ果し、軈て自らの存在全てを奪った簒奪者としか映らなくなった。
 涼花は、その『涼花』の姿を知った後、静かに故郷を離れ、一人で生きていくことを決意した。
 奪われた音楽を、声を。二度と自らが奏でるまいと、その声帯を自ら切り捨てながら。

その他関連SS
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/4548
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/4091

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/4429
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/64390
名前:フューレン(※本名不明)
種族:人間種(両親が人間種と旅人である人間種)
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):Unknown(見た目は10代後半、実際はもう少し年上らしい)
一人称:私(わたし)
二人称:あなた、~様
口調:~です、~ます、~ですか?
特徴:幻想国、金蒼の魔女と呼ばれる女性、金髪碧眼に青の衣装、魔術師、イレギュラーズ(ローレット未所属)、幻想貴族の血を引く者の可能性あり
設定:

”金蒼の魔女を見かけても、誰かに話してはいけないよ
 魔女の住処に連れて行かれて、戻ってこれないかもしれないよ―”
               ―幻想某所、魔女の噂を知る老婆より

幻想国内某所にて姿を見る事があるらしいという、金髪碧眼で青の衣装を纏う不思議な女性。
『金蒼の魔女(こんそうのまじょ)』という噂話の元になった人物とみられている。
見た目は10代後半に見える彼女だが、実際はもう少し年上らしい。

本人は温和で礼儀正しく、しかし気まぐれでミステリアス。
猫好きで、猫を愛でながら読書したり、お茶や菓子を楽しむのが好き。
魔術方面に優れた知識と技術を有しているようで、気まぐれに人を助けることもあるようだ。
…噂話のように「誰かを連れて行く」事は滅多にないようだが。

彼女は幻想のある場所に屋敷のような隠れ家を持ち、そこに隠れ住んでいる。
隠れ家には彼女の魔術の師やメイド、沢山の猫もいるらしい。
今まで発見された事はないらしく、もしかしたら地下等の空間にある可能性もあるかもしれない。
隠れ家での読書や魔術の鍛錬等で日々を過ごし、時折散歩にでかけているようだ。

実は幼き日に空中神殿に召喚された事があるイレギュラーズであり(ローレット未所属)、
ギフトは『自身と自身が身に着ける物・手に持つものの見た目を透明にできる』というもの。
飛行か音や気配を立てないタイプの非戦を持っている可能性もある。

彼女はある幻想貴族と、その貴族に見初められたという旅人の女性の間に生まれた子である。
…と、彼女は母親から何度も聞かされていたが
実際の所、母親は「混沌に召喚された後に彷徨い、貴族に奴隷として買われた」可能性が高いと知っている。
時期的にも大規模召喚の10年以上前でないとありえないからだ。

彼女の母は思い出話をしながら何度でも言っていた。
『この屋敷は夫からの贈り物だと、いつか必ずあなたと私を迎えに来る』と。
何年だって待ち続けられる』と。

「…でもね、お母様。…?」
混沌肯定が旅人の寿命をどう定めるかはわからないが、長く待った母は眠りについた。
そして、純種と旅人の間の子は純種の特徴を引き継ぐのが混沌の定め。
旅人の母が長命不老であったとしても、人間種の自分はそうではないと知っている。
私には限りがある。私の知らぬお父様も、その家も。

魔術の師からは『貴方は絶対に表舞台に立たないほうが良い』と言われている。
しかし、ここ6年最近の動き…ローレットやそこに所属するイレギュラーズには興味があり
茶会に誘ってみてもいいかもしれない、とすら思っている。
…その先に何が待つのかを彼女は知らない。

「私の知らない私の後輩。あなた達はどんな物語を紡ぐのかしら…?」

イラスト:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86269

アドリブ・改変歓迎。
初手魔種化のみNG。
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65644

名前:逢坂之桜神
  (おうさかのさくらがみ)
種族:桜の神様。(真性怪異)
性別:不明。(神様なので性別は無いのですが、意識的には女性寄りです)
年齢:不明(外見年齢17程度)

一人称:妾
二人称:おぬし、〜殿
口調:のじゃ口調

特徴:
・雰囲気
かわいい/綺麗/神様らしく神々しい/親しみやすい/性別不明美人
日ノ本の神様が混沌世界に来て染まった感じの『和風×ファンタジー』キャラ

設定:
真が契約している馴染みの神様。
味が澪に似ている、澪つくしというお酒が大好き。

海洋のラ・ヴェリタ領のサンタ・ヴェリタ島と幻想のツヴァイアーク領桜杜に本霊と分霊たちがおり、真や配下のものたち、領民に崇められている。

桜杜周辺とラ・ヴェリタ領、特にサンタ・ヴェリタ島周辺で亡くなった者の遺体は、この桜神に捧げられ、供養される。

ラ・ヴェリタ領と桜杜では桜は信仰の対象である。

性格:人が桜に抱く共通認識イメージをそのまま反映する者で、桜そのもの
親しみやすい神様
お祭り好き
お神酒好きの酒豪でのんべえ
長生きで儚くも生命の輝きに満ちて溌剌

裏性格:桜の下には屍が埋まっている。
殺した者を自身の本体である桜の下に埋めて、養分にしている。

備考:アドリブ、アレンジ歓迎
名前:玄狐・シュアンフー(げんこ・しゅあんふー)
種族:精霊種
性別:女
髪色:銀
目の色:赤
年齢:UNKNOWN
一人称:儂
二人称:貴様、呼び捨て
口調:だ、だろう、なのか?
特徴:【もふもふ】【ケモ耳】【しっぽ】【妖艶】
設定:
どこで生まれたのかなど、詳細な来歴を知る者は本人も含めて最早1人もいない。

昔々、冷酷で傲慢な1人または1匹の強力な精霊種が放浪していた。
享楽に耽り、他者を弄び、それを省みる事なく。
ある時、現在は名も残らぬ国を訪れた時、いつものように遊んでいた所、討伐隊を差し向けられてしまった。
その中に1人の賢者がおり、国土の燃える戦いの果てに封印されるという結果に終わった。

現在から見て百年以上前の事。
誰も知らぬまま封印は朽ち、炎の残滓は再び灯った。
果たしてどれだけの時が流れたのか。
もはや知る者はおらず、記憶さえも曖昧。

ならば、その残滓が……残り火が、他には何処にもないと誰に断言できるだろうか?
玄狐・シュアンフーとは「そういうもの」である。
かつて存在した炎の大精霊の残滓の、その1つ。胡桃とその来歴が同じであり、過程が異なるもの。
それを姉妹と呼ぶのであれば、あるいはそうなのだろう。
しかしながら姉妹で姿や性格が違うのと同様に、胡桃と玄狐も大分異なっている。
どちらかといえば悪である玄狐は、幸いにも魔種ではないように思える。
しかし魔種であることと悪であることは必ずしもイコールではない。
だからこそ、胡桃と玄狐が会ったとき、仲良くお茶をするような事態になる可能性は限りなく低いだろう。
どうにも終焉の方角に向かったという話もあるが……その詳細もまた、不明である。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5670
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86192
名前:ノア
種族:カオスネイバー or 終焉獣 etc(アレンジ可)
性別:なし
年齢:不明
一人称:ワタシ
二人称:キミ
口調:デス、マス、デスカ?

設定:
バッドエンド8が一人、『始原の旅人』ナイトハルト・セフィロトの駒。
彼ほど神を憎み混沌の破壊を願う先達が、後輩たちの尽力があったとして、プーレルジールに費やした時間をただの徒労に終えるだろうか。

寄生型終焉獣を宿したゼロ・クール。
ステラとは違う、滅びの端末。
あるいは彼が新たに生み出した終焉の使徒。
それが何かはわからない。
けれど一つだけ言えることは。
その存在は、天義のネロのように、黒の中に白を宿すようなことはなく。プーレルジールのステラのように奇跡によって人と手を取り合うようなことはなく。いまやただただ黒一色の者となっているだろう。
そう、彼(ナイトハルト)が”いじった”のだから。
だって彼は練達の生みの親。ゼロ・クールや寄生獣すら改変する先達だから。
プーレルジールでは後輩に花を持たせたとして。
同じような奇跡で台無しにされるだなんて、面白くもなんともないのだから。

箱舟の名を冠し滅びを内包する爆弾。
もしかしたら、他のバッドエンド8にも共有していない手札かもしれない。
だって、彼の性格だから。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/88168

詳細おまかせ、アレンジ可。
名前:セルジュ・スヴェート
種族:カオスシード
性別:男性
年齢:15歳
一人称:俺
二人称:呼び捨て、お前
口調:~だ、~だろ、~なのか、~か?
特徴:長髪、虚ろな目、無愛想、利己的、家族思い

設定:
幻想王国内のとある村付近にある墓地を管理している、スヴェート家次男の少年。
家族構成は父・母・長兄・長姉・次男(セルジュ)・妹の六人家族。

7歳の誕生日を迎えた頃から、死した魂の声が聞こえるようになった。
家族からはその力を受け入れられていたが、近くに住まう村人達からは気味悪がられ、同年代の子供達から虐めを受けていた。
誰も人が寄り付かないという理由から、連れて来られていたのは決まって自分達が管理している墓地。
両親が綺麗に整え終えたのを見計らい、穢され、嘲笑われる事も少なくなかった。
セルジュ本人も度重なる虐めの影響で、自分の力を疎ましいと思う様になっていく。

十二回目の誕生日を迎えて、数日経ったある日。
いつもの様に子供達から虐げられていた時、墓地に集っている死霊共が煩く話す気配を感じ、ぽつりと言葉を零した。
力を貸してやる。隣人であるお前には私達を統べる力がある。──ならば。

「──こいつら全員を酷い目に遭わせてくれ」、と。

セルジュが死霊術師として開花したのは、その時だった。
自分を虐げていた奴らは無惨な亡骸となって周囲に転がり、墓地には静寂が訪れた。
徐々に自身が犯した行いを理解したセルジュは、共犯者である死霊達と共に村や家族の元から離れる決意をする。
……もし自分がいたら、家族も村の奴等から非難の目を向けられてしまう。それどころか、もっと凄惨な目に遭うかもしれない。
家族を守る為でもあり──罪から逃げる為の愚かしい手段を選び取って。少年は今日も隣人達と共に生きている。

『隣人達』こと死霊達の事は、口煩い駒程度にしか思っていない……とは本人の談。
付き合いが長いのでそれなりに情が移ってきており、その事を揶揄われてはセルジュが否定する、という流れが定例化しつつある。
家族の元を離れてからは死霊達から生きる術を教わっており、戦闘時では主に神秘系のスキルを用いて立ち回るだろう。


(イラスト)
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86974

※敵・味方どちらでも可。設定追加やアレンジ等歓迎です。
ストーリーの結果、秘匿部分を公開することになりましたので。

名前:結城 誓さとう みさき
種族:旅人(人間)
性別:女
年齢:19
口調:ですぅ、ますぅ、ですかぁ?
一人称:チカ
二人称:○○さん(味方)、フルネームで呼び捨て(敵)、あなた
特徴:【純情可憐】【地雷系ファッション】 【ロリコン】 【ショタコン】【秩序】

設定:
佐藤 美咲が過激派学生政治活動に参加していた頃の姿。
これまでずっと『関係者』と主張していたが、本当は『過去の本人』であった。
この事実は練達・遂行者事件においてジオルド・ジーク・ジャライムス(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1721121)がローレットのメンバーに暴露している。

美咲は中・高校といわゆるスクールカーストの下層に属し、絵の専門学校においても周囲に馴染むことができなかった。
そこに声をかけてきたのが茅切 言羽(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1554285)である。

「一緒に世界を変えよう」「おかしいのは君じゃなくて世界だ」
若さゆえに求めていた特別感を満たされた誓は言羽の求めることなら何でもやった。

SNSを巡回してのサクラ活動、
解放区闘争における切り込み隊長鉄砲玉
バリケードへの突入を図る警察機動隊への手製爆弾による破壊工作、
セクト内の不穏因子に対する内部ゲバルト拷問・私刑まで行った。

「私は何だってできる。彼は私を求めてくれたから、彼が私の恋人となってくれた人なのだから!」
言羽のスケープゴートにされるまで、美咲は本当にそう思っていたのだ。

やりすぎた彼女は元の世界における諜報組織00機関に身柄を確保されることとなる。
その際、活動中にスパイとしての基礎を身に着けていたことに気がついた高橋 真由美(https://rev1.reversion.jp/guild/1/thread/4058?id=1504487)が下級エージェントとして起用を行ったのがスパイ『佐藤 美咲』の始まり。

理想がなく非現実的な夢を見て正義を信じず正義なんて言葉を信じ悪であろうと赦し僅かな悪性を認められないほど潔癖自己中心的で目的のために手段を選ばない自己中心的で目的のために手段を選ばない
今の美咲は誓が「ああはなりたくない」と思う過去の誓は美咲が「自分がああいった存在であった」と認め難い姿である。


イラスト(現実):https://rev1.reversion.jp/illust/illust/65839
イラスト(ROO):https://rev1.reversion.jp/illust/illust/58842
名前:バザルト・ベンダバール
種族:亜竜種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):60
一人称:儂
二人称:呼び捨て、おめぇさん
口調:~だ、~だろう、~だよな?
特徴:【真面目】【筋骨隆々】【豪快】【繊細】【勘が鋭い】
設定:ライオリット・ベンダバール (p3p010380)の父親。覇竜の山々を巡り鉱脈を探す活動をしており、幾つかの鉱山を実際に見つけたこともある。
とはいえ覇竜は厳しい場所だ。鉱山を本格的に稼働させるのは中々に難儀なものではあるが、それでもないよりは大分違う。
バザルト自身は武人と呼べるほどに戦いの心得があることで自衛出来るが、だからといって1つの鉱脈の面倒を見続けるわけにもいかない。
可能な限り「あればあるほど助かる」ような鉱脈を探し、それを覇竜に生きる人々のために還元していく。
それがバザルト・ベンダバールという人物であり、その義に満ちた行動ゆえに『山の守護者』と呼ばれているのだ。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5729
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/80083

上記事項以外も自由に設定の追加は可能。
名前:コノカ
種族:呪物
性別:不明
外見年齢:6歳ほど(実年齢は不明)
一人称:僕
二人称:きみ
口調:「うめ、かわいいね」「これ、好き」など、子供のような、少し拙い喋り方。
特徴:狐耳と尻尾の生えた幼子の姿を取る。
設定:
 再現性京都の日本庭園で他の呪物たちと一緒に回収された精霊。
 儚くて小さな存在なので、迅が保護している。
 迅が遠方に出かける時は、煌浄殿に預けられているらしい。
 煌浄殿ならば他の呪物達も居るので、コノカも安心して笑顔で居られる。

 聞き分けの良い子供で、迅と暮らす上で悪戯などはしないようだ。
 迅としてはもう少し手を焼きたいと思うのだが、コノカはとても良い子である。
 以前はコノカも人間に悪戯をしていたこともあった。
 物を隠したり、入替えたりといった些細なものであったが、人間が驚く姿が楽しかったのだ。
 けれど、手ひどく追い払われた事があり、それ以来人間は怖いものだと思い込んでいた。

 迅と出会った日本庭園でも、人間が怖くて逃げ惑っていたほどだ。
 それでも迅はコノカに優しくして、手を取ってくれた。
 だから、コノカは迅のことが大好きなのである。

 迅の為に何かしてやれることは無いかと、煌浄殿のカオルに聞いたことがある。
 カオル曰く、喧嘩して帰ってきた時には「よく出来ました」って頭を撫でてやればいいと教わった。
 だから、迎えに来た迅に飛びついて、頭を撫でてみたのだ。
 そうしたら目をまん丸に開いて、そのあと嬉しそうに顔を綻ばせるから、コノカまで嬉しくなった。

「帰ったら何を食べたいですか?」
「えと、しちゅー」
「シチュー! 良いですね! 御稲荷さんもつけますか?」
「うん」
 突飛な組み合わせだが、好物と好物の掛け合わせはこの上ない幸せであろう。
 コノカを肩車した迅は嬉しそうに帰路についたのだ。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5696
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/80327
名前:レヴィ=ド=ラフス
種族:獣種
性別:男性
年齢(或いは見た目年齢):48歳
一人称:俺(わたし)
二人称:お前、(アルヴァに対して)アルヴィ
口調:~さ、~だ、~だろう、~だな?
特徴(身体):【暗殺者風】【イケおじ】【頬に傷跡】
特徴(内面):【紳士的】【平和主義】【惚れっぽい】【男らしい】【悪気はない】
設定:

 アルヴァ=ラドスラフの父親にあたる人物。暗殺者……に扮したその正体は『逃がし屋』であり、下級貴族ながら現場に赴き、命狙われた人々を秘匿し他国へと逃がしていた。
 その後、暗殺され命を落とした……と、表向きにはなっているが、実際にはかつて命を救った人に窮地を救われ、幻想国外へと脱出。その後は小さな集落に潜伏し、一市民として生きていたようである。

 暗殺者でありながら非常になり切れず、逃がし屋のような中途半端な行動をとっていた。このことからわかる通り、本質的には『いい人』であり、『いい父親』であることに間違いはない。とにかく惚れっぽくて、平然と浮気をしたことを除いて。とはいえ、妻のことは愛していたし、家族のことも深く愛している。本当にいい人なのだ……欠点は大きいけれど。

 足がつくことを警戒した『恩人』の助言もあり今日まで潜伏していたが、アルヴァに起きた事情、そして妻であるルナリアが反転し活動していること――さらにはバグ・ホールの発生といった『世界の崩壊』を目の当たりにし、彼は決心した。これ以上、家族を傷つけさせるわけにはいかない。そして、家族の生きるこの世界を、必ず守り通そうと。
 彼は潜伏していた集落を飛び出し、世界をと家族を救う戦いに身を投じることとなる。

 全盛期はかなりの使い手であったが、長い潜伏期間と『平和ボケ』、さらに非情になり切れない性質は全く変わっていないため、現在の彼はそれには遠く及ばない。そして彼はそれを自覚している。衰えた体力と直感、技の冴えを、これまでの経験と知識で無理やり補っている状態だ。些か歪であるが、歴戦の戦士の戦い方としては充分だろう。

 彼の目的は、家族の救済だ。なれば、アルヴァの、そして魔に堕ちた妻の前にも姿を現すことになるだろう。
 それが、彼らにどのような運命をもたらすのか。それは、まだわからない――。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5770
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84617
名前:ティリ
種族:魔種
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):外見年齢12歳前後
一人称:僕
二人称:きみ
口調:だ、だよね、だよ、といった少年口調
特徴:『おいしい』を求める悪狐。されど彼の『おいしい』とは――。
設定:

 Bad End 8である全剣王ドゥマの傍に仕える謎の少年。
 おそらくは精霊種から反転した魔種と思われる。
 ドゥマにより力を与えられているため、不毀の軍勢に属するが、その指揮系統からおおむね外れて好き勝手にやっている様子。

 彼が求めるのは、『おいしい』という感覚である。生まれつきの欠損ゆえに、味覚を失っていた彼は、世界の人々が言う『おいしい』という感覚を理解することができなかった。飢えは渇きを呼び、強烈な心の飢餓の果てに、彼は反転したという。
 しかして反転後、彼は『おいしい』という感覚を理解し、それの虜となった。もちろん、彼の味覚が復活したわけではない。『おいしい』という言葉を、彼は『心を満たし、幸せになるもの』であることだと理解した。そして、反転した彼の心を満たしたものは、どうしようもないほどの、人々の不幸の声、だった。
 人々が不幸になればなるほど、彼の心は満たされる。
 人々の嘆きが、彼の『おいしい』。
 人々の涙が、彼の『おいしい』。
 人々の絶望が、彼の『おいしい』。
 それが、彼の求める、『おいしい』。
 彼は求め続ける。心を満たす『おいしい』を。

「世界が滅亡するときって、きっといろんな人が不幸になると思うんだ。
 それってすっごく、『おいしい』って気がする。
 だから、きっと今って、すっごい『おいしい』のための、準備期間なんだ」

 世界の破滅すら、彼にとっては食事の準備に過ぎない。
 世界の滅び。全ての人々が不幸に陥る世界で、彼はようやく、本当の『おいしい』を理解するのだろう。
 禁断の美味。全てがご破算になる、本当の最後にのみ訪れる、彼の『おいしい』という最期。
 彼はそれに向けて活動を続けている――。

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5774
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86525
名前:イルヴァ
種族:人間種
性別:女性
外見年齢:25歳ほど(実年齢は不明)
一人称:私
二人称:貴方
口調:ね、よ、だわ、かしら?
特徴:艶やかな黒紫髪と紫色の瞳を持った美しい女性。

設定:
 ノーザンキングス統王シグバルドの妻であり、エーヴェルトの母親。
 近隣の村から献上された幾人もの女の内の一人であったと言われている。
 その実、闇の眷属の血を引く者であり、悪鬼バロルグを信奉していた。
 シグバルドに近づいたのも闇の眷属であるからであり、当初は彼の命を狙っていた。
 バロルグの手足となることは闇の眷属にとって名誉あることであったからだ。

 かつて、調停の民は光と闇、其れ其れの神を信奉していた。
 光と闇の均衡を保つことが彼らの使命であったからだ。
 しかし、暗部を担い闇の魔術を操る眷属は、いつしか歴史の中で悪として見做されてしまう。
 普通の人々にとっては底知れぬものは恐怖の対象であったからだろう。
 そうして、ハイエスタの王家に仕えていた闇の眷属たちは追放されてしまったのだ。
 自分達の居場所を失った闇の眷属たちは、極寒の大地を彷徨うこととなった。
 それでも、細々と生きながらえ自分達の血を絶やさず隠れ忍んでいた。
 光の眷属もまた、闇の眷属同様に先細り、ハイエスタの王家と共にシグバルドの覇道の前に打ち倒されたのだ。
 
 イルヴァにとってシグバルドは敵であった。
 何としても打ち倒さねばならない仇であった。
 幾度、シグバルドの寝所で殺し愛っただろう。
 そのたびに、イルヴァは負けたのだ。負け続けたのだ。シグバルドの覇道の前に為す術も無く。
 支配される屈辱と喜びを知った。
 誰にも愛されなかったイルヴァをシグバルドは真正面から受け止めたのだ。
 真っ直ぐに感情をぶつける事ができたのは初めてだった。

 だから、イルヴァはシグバルドを愛してしまったのだ。
 支配されたからではない。真っ直ぐに受け止めてくれたからだ。
 愛憎、同じだけ。イルヴァはシグバルドを欲していた。

 だから、バロルグに操られてしまうであろう自分を切ってくれたことは感謝している。
「私を殺してくれるのが、貴方でよかった」

設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5489
イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/88777
名前:リベルタ・セールラ
種族:終焉獣ラグナヴァイス
性別:男性
外見年齢:20代
一人称:俺
二人称:きみ、呼び捨て
口調:だ、だな、だろう、~か?
特徴:飄々、気分屋、気さく
設定:
 ふらりと現れる気さくな人間種の男性。
 何処にでも居るし、何処にも居ない。彼の足取りを追うのは難しいことだろう。

 人間種――正確には旅人ウォーカーを装い、あちらこちらへと顔を出すこの男の正体は、である。
 終焉獣ラグナヴァイス指揮官クルエラ級。滅びのアークそのもので作られた存在で、見た目は人間種の男性ではあるがその本質は獣に近い。――血と肉と争いをひどく好むのだ。
 イレギュラーズたちの前にクルエラ級が姿を現した頃、彼が纏う香りは血臭と死臭であった。香りになどに興味は無く、周囲もそれを気に留めないものだから気にしなかったのだが――ある日彼は知ったのだ。人という存在は自らが発する以外の香りを『纏う』のだ、と。
 リベルタが調べた所、人がそれを行う理由は様々だった。
『狩りをする時にある種の獣もそうするように、体臭を隠すため』
 その理由を知った時、リベルタの心が跳ねた。そうだ、この身は人を屠るためにある身。人に模し、人に隠れ、人を狩らねばならない。血臭や死臭は隠すべきだ。鼻の良いものであれば悟るだろう。
『鳥が美しい羽根を飾るのと獣が滑らかな毛皮を誇るのと少し似ている『お洒落』というものをするため』
 その理由を知った時、何てのだろうと思った。香りを纏う理由の説明になる。

 気さくに振る舞うが、彼の中ではしっかりと人類は『敵』という立ち位置であり、決して相容れない、滅ぼすべき相手だと認識している。
 だが、だからこそ、『敵を知る』必要があると考えた。
 人という存在は何に嘆き悲しむのか。
 人という存在は何を喜び尊ぶのか。
 ……より確実に滅ぼすには、双方を知っておいたほうが『効率的』であろう。
 リベルタは終焉獣。この混沌なる世界に終焉を齎す滅びの獣なのだから――。

 香りを知り纏うようになったリベルタは、香り関係で気になることが出来た。
 香りは風が遠くまで運ぶもの――ならば、その香りで人を滅ぼせないだろうか?
 もしそんな香りがあって改良を重ねて広範囲に出来たのなら、人は……。
 ――楽しい想像に自由な獣は嗤った。
 今日も彼は香りを纏い、人々の間を通り過ぎていく。
 知るために、殺すために、滅ぼすために。

✽イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84191

✽設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5606
(イラストが増えたから、前のものを更新させて貰うわね)

名前:オージェ(本名:オーギュスト・グレイ)
種族:旅人
性別:男性
年齢:30
一人称:僕
二人称:貴方、貴女/(気が高ぶると)お前
口調:です、ですね、でしょう/言い捨て
特徴:礼儀正しい、物腰柔らか/狂気、執着
設定:
 『瑞香の魔女』の一番弟子にして、ジルーシャの兄弟子――だった男。
 幼い頃から調香師としての才覚に溢れ、誰もが彼が《蝋梅》の名を冠することを疑いもしなかった。
 神童だった。彼はそれを鼻に掛けること無く努力をし、師である魔女の愛弟子であった。
 精霊たちには愛されなかったが、それでも彼は努力を重ねた。蝋梅は雪にも負けず、甘く咲くのだから。

 しかし彼は道を踏み外す。
 切欠は、『妖精の祝福』を受けた右目を持つジルーシャの弟子入りだった。
 胸に浮かんだ『どうして』は次第に広がり、ひずみ、『もっと頑張らないと』と焦燥に苛まれ、苦しみ、妬み、拗れ、追い詰められ――捻じ曲がった。
「そうだ、原料を変えてみましょう」
 それは小さな閃きだった。
 もっと違う『原料』を使用すれば、彼より勝るかもしれない。
 初めは小動物に手を出した。――けれど駄目だった。
 次はもっと大きな動物の血肉を使ってみた。――これでも彼に勝てない。
 それならもっともっと――ああ、ならば『人』はどうなのだろう。どんな香りになるのだろうか。
 狂気に歪んだ好奇心の果てに『人体の一部を材料とした香りの創造』という禁忌に手を染め、彼は師に破門を言い渡された。

 ――けれど先生も、いつかは僕を解ってくれます。
 嗅いだ者の精神が狂う? 心そのものを作り変えてしまう? それの何がいけないのでしょう。
 もっと素晴らしい香りを生み出せたなら、先生はまた弟子に迎え入れてくれることでしょう。

 混沌に召喚された後も彼は狂気の研究をやめることはなく――寧ろ拍車が掛かった。
 眼球、手指、毛髪、血、肝臓、心臓――果ては魔種の死体まで。
 全てが全て、彼のギフトの前では『香料』である。

「人の血肉では駄目でした。妖精の心臓では駄目でした。
 すべてを掛け合わせても、まだ足りない。
 ならば獣人はどうでしょう。
 鳥人は、魚人は、機人は――魔へと堕ちた者は」

 彼の興味は尽きることがない。
 手を血に染め、血の臭いを香りで上書きして、柔和な笑みを添えて心を絡め取り――
 甘い香り致死毒を、あなたに。

 ――ねえ、ジルーシャ。お前の右目は、どんな香りになるのでしょうね。

✽イラスト
<通常> https://rev1.reversion.jp/illust/illust/30657
<狂気> https://rev1.reversion.jp/illust/illust/88809

✽設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/2554
名前:大聖寺 佑真(だいしょうじ ゆうま)
種族:鬼人種
性別:男性
外見年齢:20代
一人称:オレ
二人称:キミ、さん、呼び捨て
口調:男性的
特徴:

 鬼人種による隠れ里『大聖寺郷』を表裏より支配する大聖寺組の若頭であった青年。
 人となりはやや厭世的ではあるものの穏やかそのもの。

 鬼人種――獄人は神使による神逐の一件までは迫害され続けたのは有名な話だ。
 大聖寺郷は迫害を逃れた鬼人種達が自然と集まって成立した隠れ里である。

 細々と暮らしていた大聖寺郷は、しかし。状況が変わる。
 神逐が成り霞帝による獄人差別の撤廃(緩和)が推し進められ始めたのである。
 里に住まう鬼人種達はそのまま住み続ける者、俗世に降りて暮らすことを選ぶ者に別れた。

 ニルとの初めましてはニルが豊穣郷の『美味しい物』探しをしている最中のことだった。
 大聖寺郷を出身とする鬼人種の饅頭屋へ立ち寄ったニルは、故郷の饅頭はもっと美味いんだぞ、と。
 そのような話を聞いて隠れ里へと訪れた。

「へぇ、外からの客は珍しいな。うちの特産の味、どうだ?
 美味いか、そうか、そうか。はは、それは良かった」
 ダウナーな雰囲気を纏いながら、そう笑ってニルの頭を嬉しそうに撫でていたことは記憶に新しい。
「うちの特産は他にも色々あるぞ。もし良かったら案内してやろう」
 佑真に連れられ里の中を散策したのもその日のいい思い出だった。
 里を案内してくれる佑真の顔が、どこか誇らし気に見えたのもきっと気のせいではなかった。

 ごく最近、里の中でバグホールが出現。
 幸いにも人的被害はなかったが、集落自体はその中に呑みこまれた。
「 辛くないのかって? そりゃあ……辛いさ。でもそんなこと誰も気にしなくていいんだよ。
 人的被害が出なかったのは、幸いだったのかもな……滅びちまったのなら、オレ達は前を向くしかねぇ。
 どっちにしろ、この里が無くなることは……俗世に出ることは、何よりも俺達が求めていたことなんだ。
 それが自然と離れていくのか、そうじゃないのかの差でしかねぇよ。
 ……そうさ、この里が不要になったってんなら、それでも構わないんだ」
 そう語った彼は練達へと居を移した。
 練達でバグ・ホールの研究について協力している理由は言うまでもあるまい。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/87962
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5786
名前:リインカーネーション
種族:聖遺物の聖霊
性別:無し(外見的特徴として女性)
年齢:UNKNOWN
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:です、ます、ですか?
設定:
 ヴァークライト家の女性が代々受け継いできた、守りの加護を与える指輪に宿る聖霊。
 現在の主はスティアである。
 ヴァークライト家の聖務を見守る、優しく温かな存在である。
 またこれまでの指輪の主の危機を救うなどしてきたことが伝承されている。
 滅多に現われることはなく、姿を見ずに一生を終える主も居る。

 かつてヴァークライト家が輩出した聖女セシリアの指輪であり、彼女の思念が強く残って居る。
 セシリアは、海洋王国にも近い内海である腐死海を望む町ヴィマリトの伝承において、魔を退ける奇跡を為したとされている。
 魔はヴィマリトにいくつもの死病を呼んだが、セシリアは聖なる力でたちまちに退けと伝承される。
 その際にセシリアが携えていた杖は崩れてしまったが、残された宝石を指輪にしたという。
 死病を恐れずに立ち向かったセシリアは、やがて聖女に列せられた。
 それ以来、指輪の主は聖霊の加護とセシリアの気高い意思を受け継ぎリインカーネイトするものとされている。

 セシリアは未婚であり子も居なかったが、家系的に言えばスティアの血族――遠い祖先筋ではある。
 とはいえ指輪の主となる者は、かならずしもセシリアの血縁である必要はない。
 婚姻などによってヴァークライト家に連なっても良いからである。

 聖霊の容姿は、絵画に描かれたセシリアと良く似ている。
 またその性質は、代々の所有者の祈りや願いを強く反映している。
 そのため穏やかで優しく、また芯の強い性格であるようだ。

 代々の所有者達の祈りや願いは、強大な守りの力として蓄積されている。
 これまでは所有者の危機を救うために、指輪自らの意思で力が行使されてきたようだ。
 現在では、ヴァークライト家の当代における聖女――スティアが終焉の滅びへ立ち向かう際に、もう一度その偉大な権能の行使が約束されている。
 そして指輪は、きっと未来の所有者となるであろうあらたなる聖女のために再び眠りにつくのだろう。
 今度は現代の主であるスティア自身の願いや祈りも織り重ねて。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/84260
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5784
名前:聖女エーレイン
種族:人間種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):15〜18歳
一人称:私
二人称:あなた
口調:よ、よね、なのよね、といった女性口調
特徴:見た目は聖女 中身は結構パワフル
設定:

 かつて天義に存在した聖女の一人。死血の魔女マリエッタにより血を奪われた彼女は、しかし僅かな心とアンデッドと同等の肉体に縛られ、終わりなき旅路についた。
 先般の天義での戦いの際に、遂行者サマエルとグウェナエルの手によって見つけ出され、その後は遂行者陣営として活動を行う。といっても、すでに意識などはなく、遂行者たちに操られるだけの屍人も同然であった。

 彼女の意思は明確に『自分の最期』を望んでいた。その結果は語るまでもないが、彼女は二人の魔女、そして仲間たちの手によって、願い通りに天へと返された――。

 のだが。件の戦いの果てに、奇妙なリンクをつないでしまったセレナとエーレインは、その精神の深いところで微妙な融合を果たす。融合というか、セレナの精神領域に、エーレインの意思・心・記憶、が流れ込んで定着してしまったのである。
 加えて、セレナはマリエッタの血を与えられており、その血がまた特殊に作用した。エーレインは、ただセレナの心の内に漂う残滓となるはずだったのが、活性化し、セレナのリソースを利用して、『エーレイン』のコピーのようなものを作り上げたのである。
 そのため、オリジナルのエーレインは死亡しているものの、その思考、心、記憶、そして導き出すであろう答えもエーレインと実質的には同じである。例えるならば、マリエッタ・エーレインという女性の身の内に潜むマリエッタという人格、に近しい。

「友達になりたいって思ってたけど! あなたと同じようになるとは思わなかった!」

 楽しげに笑うエーレインは、確かにあの日の聖女と同じだ。とはいえ、今は残滓の再構築中でもあり、すべての記憶を維持しているわけではなく、同時に完全にそれを取り戻すこともないだろう。また、一日に短い間しかセレナと意思の疎通はできなく、その言葉はおおむねセレナが代弁することになる。

 ただ、そう遠くないうちに、エーレインの『デフラグ』は完了し、マリエッタ・エーレインにおける死血の魔女、程度には、セレナの中でにぎやかな同居人になる可能性は充分にある。その時は、さすがに体の主導権までは握れないが、口を借りて言葉を発するくらいはできるかもしれない。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/88955
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5775
(イラスト完成に伴う再投稿です!)
名前:カリタス
種族:ゼロ・クール
性別:なし
外見年齢:人間種の12歳程度
一人称:私
二人称:貴方、~様(望まれれば敬称は変わる)
口調:です、ます、でしょうか?
特徴:慈愛、水色の髪、白い肌、シトリンのコア、ニルに似ている
設定:
 ジュゼッペ工房の最新作。イレギュラーズたちが初めてアトリエを訪った頃からジュゼッペが作っていたゼロ・クール。
 ジュゼッペの名付け法則では『ミッレ・ウーヌス』と仮称がつけられるはずなのだが、現在彼のもとにはミーリアとウーヌスが居るため『カリタス』と仮称がつけられている。ジュゼッペの付ける常のナンバリング仮称の法則とは外れるが、主が出来た際は新しい名を付けて貰うと良いと告げられている。

 ニルと出会ったことによりジュゼッペはインスピレーションを得た。
 ――ニル。それはジュゼッペにとってはゼロを意味する始まりの言葉だ。
 心なしと呼ばれるゼロ・クールたちがいつか心を持ってくれることを願っているジュゼッペがニルと聞けば、古代アガルティア帝国の心を持つゼロ・クール『ニル・リリア』を想像するのは考えるに易い。
 それ故か自然とニルの造形に寄せて作られるかたちとなり、似た顔となってしまった。――それが同じと感じられるものであるならば、彼の腕がそれほど良いという証左であろう。

 性格は慈愛に満ちている。
 愛を知り、愛を与える者となってほしい。そう、ジュゼッペが願ったからだ。
「製作者(マスター)ではなく、心の主を見つけなさい。これと定めるまで、誰を慈しんだとしてもいい。全ての人々が君にとって『愛しい存在』だろうから、定める対象が『全て』でも構わない。私だけは君の行いの全てを肯定しよう。――それが魔法使い(マスター)である私の愛だ」
 今はまだプログラミングされた『AI』かもしれない。
 けれどそれが『愛』となること、『哀』にならないことをジュゼッペは願っており、人々とのふれあいの中で育まれて欲しいと思っている。愛しか詰まっていないカリタスがこの後どう成長するのか、『兄/姉(きょうだい)』となったミーリアもジュゼッペとともに見守っていることだろう。

 ジュゼッペ製のゼロ・クールたちは味覚を有していない。
 しかしカリタスは何かを食べる度に『おいしい』『好きです』と口にする。
 ミーリアやニル同様、そこに大好きな人たちの笑顔が灯っているから。
 笑顔も、暖かなひとときも。カリタスは全てを愛している。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86533
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5805
名前:張・紫萱(チャン・ズーシュエン)
種族:暴食の魔種
性別:女性
外見年齢:20代前半
一人称:ワタシ
二人称:アナタ、~様
口調:ね、だわ、なの?
特徴:元亜竜種、亜竜集落『アスタ』出身、紫角、赤いリボン、褐色肌、物憂げ
設定:
 ヘスペリデスの奥地、終焉により近い場所に存在する幻の亜竜集落『アスタ』出身。
『星の祠』を祀り亜竜や竜種を遠ざけ、広大な地下空間に存在にするその集落に、紫萱は『何もない』と感じながら生きてきた。ヘスペリデスという危険な土地で生きてきたアスタの民にとって、集落の外というのは他の集落よりも危険なものである。故に必要最低限の狩りをする以外、紫萱は何もない集落にずっと閉じ込められてきたのだ。
 ……解っている。外が危険なことも、狩りに出ていく度にそれなりの確率で同胞が死ぬことも。けれども閉じ込められているとどうしても感じてしまう紫萱には、その集落は耐え難い場所であった。
 嫌いだった。閉じ込める親も、親族も、集落も、こんな場所に住み始めた先祖も、全部。
 壊したかった。古臭い慣習も、祠も、集落を守る閉じ込める塀も、全部。

 外界に飢えていた。
 娯楽に飢えていた。
 未知に飢えていた。
 自由に飢えていた。

 紫萱は人知れず集落を飛び出した。死亡率の高いこの土地で種を存続させるには結婚を避けられない。紫萱はそれも嫌だったから、両親に相手を決められる前に、と。
 外は、広かった。
 けれども危険に溢れていた。
 あれと気がつけば紫萱は赤く滑る水溜りに倒れていて、ヒューヒューと息を零していた。
 死にたくないと思った。生に飢えた。
 この身を生命で満たし、嫌いなもの全てを破壊したいと思った。
 なんでワタシがと、どうしてこんなと、薄れゆく意識の中で『間違った世界』を呪った。

 ワタシを苦しめる世界が悪いのだ――!

 誰かが肯定してくれた気がする。
 気付けばその身に満ちる力は以前とは比べ物になく、命を奪わんとしていた亜竜どもを喰らっていた。
 ――この世の全ては糧である。
 頭の奥に響いた声に幾度も同意した。
 奪って壊して踏み躙って切り裂いて焼き尽くして、全て全て喰らってしまえばいいのだ。

 けれどもまずは存分に自由を楽しんで。
 その過程でもしかしたらアーマデルとすれ違ったことがあるかもしれない。だが、彼女は特に記憶してはいないだろう。
 ステラには協力の姿勢を見せてはいる、が――。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/79564
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5812
名前:ラファエル・ド・ラ・ロッソ
種族:人間種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):32
一人称:私
二人称:貴方、君、~さん、~様
口調:です、ます、でしょうか?/だ、だな、だろう
特徴:仮面、慇懃無礼、冷静、中庸、偏執的
設定:
 幻想貴族であり、立場としてはフィッツバルディ派に属する。
 常日頃から仮面をつけて生活しており、人前でその素顔を見せる事は少ない。
 実を言えば仮面の下の美貌は幻想貴族に相応しく、かなりの美男子であり、頑なに仮面を取らぬ事は『損失』に間違い無いのだが……
 拘りだすと止まらない彼のその奇妙な習慣は他人に手の内を悟らせるなと教えた亡き父の薫陶によるものであり、ラファエルはその順守を徹底している。そのやや奇妙な拘りと習慣をかなり執拗に徹底するやや偏執狂的な所を持ち合わせていると言えるだろうか?
 しかし、仮面の風体はやや風変りであるとは言え、ラファエルは総じてみれば優秀な男である事は間違いない。
 尊敬する父の早逝から若くして家督を継いだ彼は実際の所、父が存命であった頃よりも家名を上げ、政治の中枢に食い込んでいるからだ。
 優秀な人物を取り分け好むレイガルテ・フォン・フィッツバルディに目をかけられた青年はめきめきと頭角を示し、幻想最大の貴族派閥の中でもホープと見做されているのである。
 政治的に優秀でポジションを得つつある人物だが、民政家としては一般的。
 しかしながら幻想貴族という種別における『一般的な民政家』という評価は当事者からすればかなりの上澄であると言っても過言ではない。
 何事にも拘りを見せる彼の政治信条はバランス主義。
 良くも悪くも徹底する彼は貴族的振る舞いにしても、為政者としての立場にしても完全な中庸を望んでいるからだ。
 善悪の天秤、冷徹と情の天秤を慎重に保つ彼は結果として領民より畏れられ、また敬われてもいるのである。
 そういった人物であるからして、行動は常に慎重である事が多いようだ。
 先に起きた『Paradise Lost』『双竜宝冠』事件についても同様であり、他の貴族の一部が功に逸ったり、迂闊な動きを見せて事後にアーベントロートやフィッツバルディに小言や目玉を喰らう一方でロッソ家は巧みにその貧乏籤を回避している。
 ラファエルの持ち得る最大の武器は冷徹な観察眼であり、絶対にブレない自身の行動信条という事なのだろう。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/76464
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5821
名前:『白き毛並みの猫令嬢』フィールホープ・エアツェール・ヴァッペン
種族:獣種
性別:女性
年齢:不明 ※10代~20代?
一人称:私(わたくし)
二人称:~様
口調:~です、~ます、~かしら?
特徴:【星空の友達】(ヨゾラ関係者専用タグ)、幻想国、ミステリアス、誇り高い、猫好き、高貴なおねこさま(おねこのおひめさま)・ローレット所属のイレギュラーズ(2023年6月より所属)
設定:

彼女曰く『生まれながらに幻想(レガド・イルシオン)の者であり、誇り高き獣種』。
可愛らしく美しく誇り高き、白き毛並みの猫令嬢。
高貴な出身らしき、ミステリアスなおねこさま。

物腰が柔らかく、高貴にして礼儀正しく、身分や種族や出身等に関わらず平等に接し交流する。
紅茶とお菓子を好み、ダンス等も嗜んでいる。
(動物の)猫は好きなようで、愛でたり撫でたり懐かれたり、お茶会の席で膝に乗る・傍で寝るのを許容する姿もしばし見られる。
暖かな日差しと穏やかな平穏をこよなく愛する。夜の星空も好きだとか。

フィンブルの春・ヴィーグリーズ会戦を経て、ヨゾラの領地『エアツェールング領(物語領)』のフォルモーントの森(現:モーント森林騎士区)を執政官ルシールが管理するようになってしばらくしたあたりから物語領に姿を見せ始め、時折同領を訪れては各所を巡る・短期滞在するようになった。
物語領の執政官の面々や領民達からも高い信頼と好感を得ている…というか仲が良い。
幻想国内の他の地域を巡り、姿を見せる事もあるようだ。

現在ではヨゾラに『友達』(かそれ以上の感情)を抱かれ、自身も親しく思う仲。
ヨゾラの館の隠し部屋に招かれる友(【星空の友達】)の1人。他の2人・ライゼンデとファゴットの事も友だと思っている。

幻想国の人物らしき事以外は詳細不明。聞いてもやんわりはぐらかされる。
もしかしたら幻想国の下級貴族か地方領主、あるいはその関係者なのでは…というのがヨゾラの予想だが、幻想国内において彼女がどういう階級・立場なのかはまだわかっていない。

初対面のヨゾラ(宴席からの帰りで軽く酔ってたらしい)に『おねこさま』と呼ばれた事から、彼にだけは(物語領の中でだけ)そう呼ぶ事を許している。
ヨゾラも彼女の事は好ましく思っている。獣種の人・親愛なるお嬢さんとして接しており、さすがに猫吸いとかはしない。

そんな彼女だが…ヨゾラは実は少し心配している。
ある時、幻想国内の他地域で彼女が賊に襲撃されて助けた事があり…賊の不意打ちを軽やかにかわし、ヨゾラと共闘して可憐に舞うように戦った彼女にはある程度の戦闘技術があるとみられるが、それよりも重要な懸念事項がある。
その際、賊から種族に関する罵りを受けた彼女は一瞬だが『憤怒とも憎悪ともとれる激昂の表情を見せた』のだ。

ヨゾラよりもずっと長く幻想国で過ごす彼女。幻想のかつても良しも悪しも深く知らざるを得なかったかもしれないおねこのおひめさま。
その時の会話で、魔種ではないし呼び声にも応じないとはっきりと言った『おねこさま』は…しかし、もしもの提案を寂しさと悲しさとともに告げたのだ。万一の時は、と。

何事もなければいい。幸せに過ごしてほしい。何かあっても助けたいとヨゾラは願う。
謎多き彼女の事情を知る時は、願いのどれかを叶える為に手を伸ばす時は…いずれ訪れるのかもしれない。

「ふふ…可愛らしい猫達。自分らしく愛らしく誇り高く在りなさいね」
「私にも幻想の者としての、獣種としての誇りがあります。魔に呼ぶ声になど応じません」
「ヨゾラ様。この地で魔に堕ちた者を見たならば…親しき者でも、討って下さるかしら。
 …お願いね、親愛なる猫好きの勇者様」

※2023/07/02追記
2022年夏頃にイレギュラーズに覚醒しており秘密にしていたが
シトリンクォーツの出来事を経て、2022年06月に親友の1人・ライゼンデと会話し(https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5002)、ローレットに所属する事にした。
2023年6月頃から、人間姿(変化姿)にもなる事が多くなる。

※2024/02/28追記
2023年のシャイネンナハトにヨゾラから告白を受け、了承。
恋人となり、そのまま結婚。周囲から祝福を受ける。
2024年のグラオ・クローネを期に、ヨゾラの館へ移り住み、結婚後の名に改めた。
フィールホープという名は偽名であるが、ローレットの特異運命座標としての名でもある。
新たな名を名乗り、彼女は大切な夫や親友達、人々や猫達と生きていく。

イラスト(獣人姿):https://rev1.reversion.jp/illust/illust/63463
イラスト(人間姿・水着姿):https://rev1.reversion.jp/illust/illust/81082

更新再投稿。
アドリブ・改変OK。
不明点等はおまかせします。
名前:リアトリス
種族:ウォーカー
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):20代半ば
一人称:私
二人称:あなた
口調:~ね、よ、なのね、よね
特徴:ナルシスト、迂闊、傲慢、残酷、悪
設定:
空賊「天翔ける竜の爪団」の一員であるウォーカー。
敵の手の届かぬ高所から広域効果力の爆炎で薙ぎ払う殲滅の魔女。
他者をいたぶるのが趣味であり、飛行戦闘を好むのも能力的・趣向的に合うため。
ツナシや少なからぬ団員が抱いている空への憧れや矜持といったものはない。
むしろ内心馬鹿にしている。
「天翔ける竜の爪団」に所属しているのも都合のいい盾が欲しかったからである。

牡丹とは同じ世界の出身であり、召喚直後でレベル1だった彼女の片翼を奪っている。
が、介入してきたガイアドニスの硬さと意表をついてくる手管の数々に手こずり、自身も片翼を奪われる屈辱的な痛み分けとなる。
以降、ガイアドニスを目の敵にしていたが、天敵たる彼女は鉄帝の戦いで勝手に死去。
屈辱を晴らす機会は得られなかった。

……実は牡丹の実母である。
自身が若さを保つための儀式用に産んだ娘が牡丹である。
しかし悪魔の生贄に捧げられたはずの赤子が、偶然にも息を吹き返した(EXF成功)ことをリアトリスは知らなかった。
捧げられた悪魔がこのことを面白がったため、リアトリスに不死を与えた上で、こっそりと牡丹を逃したからである。
そのため、リアトリスは名前をつけもしなかった娘が生きてるとは思ってもおたず、牡丹のことも同郷の小娘、逃した獲物、大女を思い出させてむかつくとしか思っていない。
牡丹は牡丹で自分のかーさんはガイアドニスだけと思っているため、今や実母だとか考えたこともない。
互いに最後まで気付くことはないであろう。

ちなみに、リアトリスはツナシのことを馬鹿にしているが、ツナシも子を捨てたどころではないリアトリスのことを内心嫌っている。
どこまでも互いに利用しあっているだけである。

「そういえばあの大女、死んだのよね?
ざまぁないわ!」
「どいつもこいつも空、空、空、空!
ばっかみたい!
そんなに空が好きなら、空をあなた達の墓場にしてあげるわ!」

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/81235
名前:ヨハンセン・ヴェイルシュナイダー
種族:スカイウェザー
性別:男
年齢(或いは外見年齢):
一人称:俺、私
二人称:貴方、お前、君、貴様、呼び捨て
口調:~だな、~だろう、~だろうか?
特徴:精悍、冷徹(だが感情的)、独善的、切れ長の瞳
設定:
 ヨハンセン・ヴェイルシュナイダーは銀色の長髪に金の双瞳を持つ非常に美しい男である。
 その戦闘スタイルは双剣を高いレベルで使いこなす流麗なものであり、一言で言うなら『魔法剣士』とでもするべきか。
 ロングレンジにおける魔術戦から近接戦闘ドッグファイトまでをこなす器用さをも見せる。
 産まれながらにして天賦の才を持ち合わせた天才ギフテッドであり、元々は幻想の貴族の家に生まれた三男坊であるが、その特異な優秀さから現在は跡継ぎと見做されている。
 何事についても習熟が早く両親や周囲からも将来を嘱望された彼は果たして早々に実力をつけた彼は十代半ばで志願し、国軍に所属。
 最初は若年から甘くみられる事も多かったが、貴族のお遊びのような上級国軍の中で彼の存在は明確に異質であり、その雑音はすぐに消え去る。
 特に数年前に生じた『砂蠍事件』でヨハンセンの存在は出色のものとなった。
 弱兵揃いの国軍は各地で砂蠍に連敗したが、彼の所属する部隊のみはこれに完勝。
 仲間の証言から彼の赫々とした活躍は明白であり、所属の中では異色と言うべき功績を挙げ、勲章を賜る。
 そうして頭角を現した彼はその後、驚くべきスピードで出世する事になる。
 イレギュラーズの活躍の一方で、非常に珍しい真っ当な幻想軍人として功績を挙げた彼は上の覚えも良く高い評価を得ていると言える。
 だが、一件完璧なエリートにも見えるヨハンセンはその実、かなり危うい感情を抱えている。
 一つ目は惰弱極まる国軍に代表される環境と自身の力への無力感。
 更にはそれが故に悪の跋扈を許す現状への強い怒り。
 二つ目は『そんな間違い』を正すべきは自分自身であるという強い選民意識、即ち独善的な正義を疑わぬ――或いは疑えぬ傲慢である。
 強い渇望を抱いた天才というのは兎角不安定であり、転びようによっては危険極まりない存在にもなりかねない。
 とは言え、彼は国への帰属意識が高く現状では自身を組織の狗とする事に異論はないようだ。
 多くの不満を抱え、ジレンマに焦がされながら孤高の天才は納得しようもない日々を過ごしている――


イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/71680
設定委託:https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/5864
名前:鵜来巣 昼光(うぐるす ひるみつ)
外見:
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/88158

種族:旅人
性別:男
年齢(或いは外見年齢):外見15歳ほど
一人称:ワシ
二人称:其方、貴様
口調:〜じゃ、〜かのう、〜じゃぞ
特徴:偉そう、冥夜に外見が似ている、無邪気に見えて邪気いっぱい、ツメが甘い
設定:
世のため人のため平和を願い、魑魅魍魎と戦い続けることを使命とする鵜来巣家
その使命を定めた人物であり、原初にして伝説と崇められた陰陽師

自身の命を燃やし、山を祝福する事で『鵜来巣家』のコアが採れる聖地を作り出した人物だが、その本当の目的は世界平和などではなく、自身が不老の強い身体を得る為。

鵜来巣家の秘宝種を魔祓いに傾倒させ、力を高める事によって復活の器を造ろうとしていた。
一族が何代も続き、ようやく理想の機械体が出来上がり、後は子孫の核ごとのっとって身体をのっとるだけだというところで、魔種化した冥夜の兄・鵜来巣 朝時の襲撃にあい、潜伏していた魂を傷つけられてしまう。

復調した頃には『理想の機械体』を成人した冥夜に奪われており、行方が分からなくなったため、仕方なく残された冥夜の幼体に入って活動している。

目下の目的は冥夜の身体ののっとり。特異運命座標となった冥夜は支配の外に外れてしまったが、鵜来巣の血筋である鵜来巣 夕雅(関係者)を強制的に従えて、身体の奪還を試みる

扱う陰陽術は黒い陽光
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/86952

名前:海音寺暁(かいおんじあきら)
種族:海種(ホホジロザメ)
性別:男
年齢:25
一人称:オレ
二人称:テメェ、呼び捨て、(潮のみ)爺ちゃん
特徴:巨漢(身長3メートル)、筋肉達磨、喧嘩っ早い
設定:
潮の孫である。
他の家族は潮と同じように大人しいのだが
彼のみ血の気が高く喧嘩ばかりしているので潮の家で頭を冷やしてきなさいと両親から送り出された。
潮の言う事は比較的素直に聞く様だ。
潮の家に来てからは日雇いの力仕事をしているか
家の裏でタバコを吸っていることが多い(家に匂いがつくのを避けているのか室内で吸うことは滅多にない)。

拳などのいわゆるステゴロでやり合うタイプで大抵の相手は叩きのめしてきた。
弱い者いじめや窃盗といった本当に悪いことはしない。

不明点などの修正、アドリブ歓迎です。
名前:ヴィール
種族:鉄騎種
性別:男
年齢:不詳
一人称:オレ
二人称:アンタ、呼び捨て。潮には「爺さん」
口調:~だ、~だぜ、~だろ?、~か? 基本的にぶっきらぼう
特徴:
 白銀の短髪に、青色の目、健康的に日焼けした小麦色の肌。
 顔は12歳くらいの童顔だが、体格は16~7歳相当の割としっかりした体つき。
 性格は大雑把で荒っぽいが、根は善良でお人好し。潮との暮らしによって繊細さや気遣いを身につけつつある。
 
設定:
 ヴィールは、鉄帝のスラムに捨てられた孤児であった。
 元は貧民の家の生まれで、4人目の子供だったから「4」を意味する名が付いた。だが、これ以上子供は育てられないと間引かれるように幼い頃に捨てられる。
 それ以来ずっとスラムで暮らしてきたが、ファルベライズの騒乱により傭兵での商売が難しくなった奴隷商人が鉄帝経由で幻想に流入した際、攫われて奴隷とされた。

 幻想に入ったところで他の奴隷と共に奴隷商人から逃げ出したものの、逃げた先が禁忌の森と呼ばれる森であり、魔物との戦闘で瀕死に陥っていた。だが、救出に来た潮達によって命を取り留める。
 この際、自身に癒やしを施した潮に非常に感謝しかつ恩義を感じて、救出後は潮に引き取られることを選んだ。

 今、ヴィールは潮の計らいで学校に通っている。
 まず朝は学校に行く前に、潮のペットである30cm程の空飛ぶ鮫、ポチの散歩から始まる。最初はポチに懐かれずに大分噛まれたが、今は仲良しだ。
 学校が終われば、バイトで肉体労働。稼ぎの大半は、貯金している。日が沈んで仕事が終われば帰宅して、風呂掃除とポチの散歩を行い、夕食後には食器洗いだ。
 なお、料理には挑戦してみたものの、才能が無いのかいわゆるメシマズであったため潮に止められている。

 いつまでも潮に甘えていられないと、学校を出たら自立出来るように日々頑張るヴィールであったが、一方で潮の前では口に出せない想いを抱く。
「家族として、いつまでも爺さんと一緒に縁側で日向ぼっこしていられたらなぁ」
 大らかで優しい潮の性格は、ヴィールに雄大な父性を感じさせ、心を安らがせる。まるで、本物の父親であるかのように。
 それだけに、ヴィールは潮と離れがたいものを感じているのだ。

イラスト
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/46472
設定委託
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1653

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