PandoraPartyProject

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アルマスク攻勢 終結

 鉄帝国中部に位置する街アルマスク。
 上空には、嵐雲に包まれた伝説の浮遊島アーカーシュが存在している。
 そこは帝国に点在する派閥の一つ『独立島アーカーシュ』の本拠地となっていた。
 フローズヴィトニルの吹雪に埋もれてしまった帝国内において、空を移動するアーカーシュは最大の機動力を持っている。それを生かして雪中に孤立した都市を解放するというのが当面の目標だった。
 何よりこれは戦略的優位性が云々などという以上に、彼等にしか出来ない仕事だったのだ。
 そしてそんな都市こそが、アルマスクであったのだ。
 解放の一報は帝国中へ伝播していくに違いない。

「まずは皆さん、お疲れ様です」
 派閥内の執務全般を取り仕切っているインフラ畑の政治家『歯車卿』が一応を見回した。
 一同はアーカーシュ島内の帝国軍橋頭堡だった基地の大会議室に集っている。
「それでは、お願いします」
「分かりました。それじゃあまとめるね」
 マイクを受け取ったのはマルク・シリング(p3p001309)だ。各戦場での司令塔や、他派閥との交渉役など八面六臂の働きを見せている。陸軍参謀士官のリュドミーラから資料を受け取ったマルクは、作戦の状況や今後の展望などを語り始めた。
 まず眼下のアルマスクは、無事に解放することが出来た。
「元賞金稼ぎとはいえ、大捕物でした」
 水天宮 妙見子(p3p010644)達は、アルマスクを武力支配していた新皇帝派の少佐パダックを捉えることに成功していた。この戦場を起点に敵軍は瓦解している。
「こちらはまるで砲台付きの物見櫓だったが」
「機能美には欠けていたように思うが、廃材には利用価値があるな」
 仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)の言葉にルクト・ナード(p3p007354)が続ける。
 敵軍の最大戦力だった『防衛型要塞戦車タワータンク』は、早期に撃破することが出来ていた。
「高火力のぶつかり合いだったのでして」
 ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)の述べた通り、そんな代物を先んじて破壊出来たことは大きい。修復には時間がかかるかもしれないが、そこはそれ。
「活躍してくれたスノーモービルも、労ってあげたいな」
 ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)達は上空からはリトル・ワイヴァーン、地上からは軍用スノーモービルを利用しての奇襲作戦に成功していた。移動用の亜竜はともかく、スノーモービルを戦闘に利用した以上は細かな破損などもある訳で。ヨゾラの提案通りに、これは整備してあげたい。
「ウチんとこにお任せあれ」
「良ければ俺も手を貸そう」
 幸い技術力に秀でたアーカーシュにはキャナル・リルガール(p3p008601)天目 錬(p3p008364)のような技術班に相当するイレギュラーズも多い。

「ラジオのほうは引っ張りだこだ、みんな愉快な歌に飢えてるらしい」
 ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)達はアルマスクのラジオ電波塔を奪還したが、やはり雪に閉ざされた住民達には物資の他には、娯楽だって必要不可欠だ。
 ヤツェクはギターを鳴らして歌ってを幾度も行い、さながらラジオDJのような活躍をしはじめた。
 それにこの電波塔は、今後情報発信戦略にも活用出来ると思われる。こちらも重要だ。
「孤立している住宅などはありませんでした」
 ユーフォニー(p3p010323)はワイくんと共に街の安全を確認していたが、これで完了だ。
 物資と言えば近隣村落との通商を回復する必要もある。
 それから南部の街ノイスハウゼンへ向かう旧街道の復旧も至急必要だ。
「その辺は元新皇帝派の軍人、嫌々従ってた人達ね。その人達が色々やってくれる話になったわ」
 リーヌシュカ(p3n000124)が手配したようだ。
「ノイスハウゼン側も連絡は取れているから、両面からアプローチ出来るわ」
 なんだか大人になってきたと思い、アーリア・スピリッツ(p3p004400)はついつい微笑んだ。
(……ずいぶん大人になってきているのね)
 戦う以外のことを自力でやらなければならない状況は、この妹分のような少女を成長させているらしい。
 アルマスクとノイスハウゼンの軍勢をリーヌシュカの指揮下に加えるならば、事実上の佐官だ。
 今後は少女にとって、いかにも好みではなさそうなデスクワークも増えるのだろう。
 色々と手を貸してやりたい。きっと危なっかしい所も多いだろうから。
 あとはちょっとした面白おかしい事件(?)もあったが、それらは一旦さておき。
「そういえば、見つかったわよ」
「ええ、あのマッドと、それから地下への通路ですね」
 水を向けたアーリアに、小金井・正純(p3p008000)が応じた。
 おかしなマッドサイエンティストであるクロム・スタークスは不安材料ではあるが、現時点では技術班の一員として役立ちそうだとも思える。
(……あの人も、どうなんだろう)
 ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)が思い返すのは、ヴィトルト・コメダだ。こちらも一癖も二癖もある人物という意味では、クロムに近しい。かつて仮想世界ネクストのNPCとして出会った際は異常性が際立っており、警戒心は拭えなかった。ともあれチープな罠など踏み越えてやればいいだけだ。
 こうして議題は次へ進む。
「それじゃあ街の地図を開くね」
 マルクがリュドミーラへ頷き、魔術スクリーンに地図が表示される。
冷たすぎる風の吹く……ね」
 ジェック・アーロン(p3p004755)達の見立てによると、他派閥同様に『フローズヴィトニルの根源』のようなものへのアプローチが可能になるかもしれないということだった。
 この吹雪を止めれば、全土の連絡や通商の回復が大いに期待出来る。

 次に敵の動向だ。
「なんだかずいぶん『かわいい』に拘っていたのよね」
 タイム(p3p007854)達が交戦した新皇帝派のヒューストン少佐は、妙な気配を見せていた。
 見た目という意味で近しいと思い出すのは――
「あのシグバルドを殺したクソガキ、建国だとか言ってやがったな」
 ルカ・ガンビーノ(p3p007268)が眉をひそめた。
 偶然この街に居合わせた魔種ターリャは、国を作るのだと言っていた。
 撃退はしたのだが、彼女が向かった先はどこなのか。
 新たな王国――なにかが引っかかる。
 点と点が、つながりそうな気がしてくるが、いずれにせよ不明点も多い。

 なにはともあれ。
 独立島アーカーシュはアルマスクの街を解放したことで、再び岐路に立とうとしていた。

 ※鉄帝国中部の都市『アルマスク』が解放されました。
 ※独立島アーカーシュが『ラジオ電波塔』を入手しました。
  これにより【技術力+50】を獲得しました!

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