クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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帝国鉄道に想いをのせて現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
大きな汽笛の音がした。
石炭を燃やし黒煙をあげ、黒い鋼の列車が走っている。
いわゆるそれは、蒸気機関車であった。
「こいつは最新型さ。魔力と蒸気のハイブリッドでね」
上機嫌に説明する車掌の言葉を受けながら、石炭を放り込む作業を手伝うカルネ(p3n000010)。
「車掌さん、なんだか嬉しそうだね」
「そりゃあそうだ。悪ぃ軍に走らされるよりゃあ、皆を守って走ってるほうがずっと気分がいいや」
あるとき起きた争乱の話。ゼシュテル鉄帝国の皇帝であった『麗帝』ヴェルス・ヴェルク・ヴェンゲルズと『煉獄篇第三冠憤怒』バルナバス・スティージレッドの決闘がおこり、これにバルナバスが勝利した。
無論ただの決闘ではない。皇帝を倒したものが次の皇帝となるという鉄帝国不変にして最大のルールによって、冠位魔種が皇帝に座するという前代未聞の事態がおきてしまったのだった。
国は割れ、それぞれ狙いをもった派閥による群雄割拠が巻き起こる。そんな中で強い支配を受けたのは鉄帝の東西南北に走る巨大な鉄道網であった。
バルナバスに忠誠を誓い新皇帝派と呼ばれた彼らは首都スチールグラードに存在する帝都中央駅にして地下通路へと続くブランデン=グラードをはじめ、列車砲の収められている巨大鉄道施設ゲヴィド・ウェスタン、古代遺跡を利用し未知なる技術を秘める北方の駅ルベン、西部の巨大鉄道都市ボーデクトン、そして不凍港ベネクトとそのベネクト駅を手中に収めてしまった。
悪しき軍によって強制され従わされていた鉄道従業員たち。しかし彼らに転機が訪れる。鉄帝に出現した拡大規模派閥に属したローレット・イレギュラーズたちが主要駅を一斉に襲撃。その支配を勝ち取ったのである。
「鉄道ってのは人と人を繋ぐモノなのさ。遠い誰かに会いに行きたい。遠い誰かに届けたい。そんな想いを満載にして走る。このレールの上をな」
定期的にメンテナンスが行われるレールは頑丈で、鉄帝の厳しい環境を色々な意味で耐え、そして支えてきた。
「俺もそんなそんな鉄道が好きでこの仕事に――おっと!」
車掌が慌てた様子でブレーキレバーを引く。
つんのめりそうになったカルネがバーを掴んで体勢をささえると、すぐにキッと外を睨む。
「ねえ、準備して! 敵だよ!」
武器を手に車掌のそばに立つカルネ。車両の防衛は任せてくれと目で合図し、あなたに出撃をうながした。
外に出てみると、そこに展開していたのは天衝種(アンチ・ヘイヴン)とバルナバスの配下となっていた兵士たち。
車両の物資を狙って襲撃をしかけてきたのだろうか。あるいは、鉄道の破壊を行ってこちらの邪魔をしにきたか……。
いずれにせよ、放置できるものではない。
そう、『想いを満載にした列車』を、壊させるわけにはいかないのだ。
攻撃をしかけてくる彼らに対し、早速応戦を開始した――!
クエスト詳細
新皇帝派を名乗る悪しき軍勢から鉄帝の鉄道網を取り戻したイレギュラーズは、それからも継続して鉄道網の防衛にあたりました。
アンチ・ヘイヴンや兵たちが散発的にしかけてくる襲撃に対応するのが主な任務となり、このクエストもそのひとつとなります。
襲い来るモンスターや兵たちを倒し、想いを載せた列車を守りましょう!
担当GM『黒筆墨汁』