PandoraPartyProject

ギルドスレッド

樹上の村

【RP】月明かりの下【1:1】(ヴィマラ君と)

月明かりに照らされた夜。
ツリーハウスはいつもと変わらずそこにあったが、家の主は少し浮ついた様子のよう。
まだ夜半に出歩くには少し肌寒い季節ながら、何かを待ちわびるように欄干からしきりに下を覗き込んでいた。

ちゃんと辿り着けるだろうか?迷ったりしないだろうか、という彼女の心配をよそに、ややあって一人の訪問客が現れた。

(ヴィマラ様との1:1のスレッドです。当事者以外の書き込みはご遠慮ください)

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(心配されていたとは露知らず、軽快な足取りでやってきてツリーハウスを見あげると、目当ての人の顔に気づいて千切れんばかりに手を振る訪問客ヴィマラちゃん)
ヘイヘーイ! アレクちゃーん!来たぜー!
いやー、景色楽しみながら着てたらすっかり遅くなっちまったぜ~、ごめんねー
(背には簡素なザックとエレキギター、色々と何か持ってきているらしい)
(見下ろす先に待ち人の顔を認め、大きく腕を振り返し)
あっ!ヴィマラ君!
良かったー!凄い判りにくかったでしょ!こんな場所でごめんねえ!
ちょっと待ってね!すぐ降りるから!
(欄干からそのまま飛び出すと、飛行魔法でふわりと地面に着地し)
お待たせ!とりあえず上がってよ!荷物とかは私が運ぶからさ!
なんのなんのー! 仕事でもっとややこしーところ行ったりしてたから、全然大ジョーブだったぜ!しかし思ったより素敵な家だねー、あこがれちゃうぜ!
(ふわりと降りてきたアレクちゃんに拍手し)
おー、便利だねぇ!
やっぱ空飛べるってのもよさそうだよねー、ワタシも覚えよ―かな?
お?いーの?持たせちゃって?じゃー、お願いしちゃお―かな? 本とか入ってるからちょっと重たいかも?(そういい、ザックを渡し、自分は家の方に上がろうとしつつ)
(家を褒められて誇らしそうに)
ふふー、そうでしょそうでしょ!
ちょっと不便だけど、眺めはいいし秘密基地っぽいしいい家だと思ってる!
飛行魔法は便利だよー!私も友だちから教えてもらったんだけどね!
(言いながら荷物を預かり、思ったよりも重くて一瞬ふらつきつつ)
おおっと、結構いろいろ入ってるのかな!それに本!何が入ってるんだろう?
って今聞くことじゃないね!後々のお楽しみか!
(ヴィマラ君が登るペースに合わせて飛んで、家のある足場まで上がっていく。
辿り着いたら荷物を渡して、改めて一礼)
では改めて、いらっしゃいませ!
(足場についたら一度そこから下を眺めてみて、テンションが上がったのか少し声を上げ)
確かに眺め良いねー! この家ってアレクちゃんが作ったの?
(そういいつつ荷物を受け取りお辞儀を返し)
ドーモドーモ!お邪魔しちゃうぜ!
あ、そーだ一緒に食べよーと思って街でクッキー買ってきたんだ、甘いの好き?(そういい、受け取ったザックからクッキーの入った缶を取り出し)
苦手ってんならワタシが全部食べちゃうしかね~かもね~
勿論私が作ったんだよ!……と言いたいところだけど、流石に一人で作るのは無理だから手伝ってもらったんだ!
その頃は今よりも魔法も未熟で、空も飛んだり出来なかったしねえ。
(クッキーという言葉に笑顔を浮かべて)
甘いの好きだよ!大好き!一緒に食べよう食べよう!
何か飲み物持ってくるよ!何か飲みたいものとかある?
あ、それと中に入る?それともちょっと肌寒いけど月もキレイだし外の方が良いかな?
(嬉しそうにばたばたと、家の入口と足場の一角に置かれたテーブルとを順に示しつつ)
へーぇ、その手伝ってくれた人は友達? いいねぇ、一緒に家づくりってのも!
(嬉しそうなリアクションにこちらもうれしくなり、笑顔を返す)そりゃー良かったぜ!
飲み物? クッキーにはやっぱコーヒーか紅茶かなぁ
(外の方がいいかなと聞かれれば、テーブルを見てから月を見上げ少し物思いにふけり)
……んー、そうだねぇ、そりゃいいかも!
せっかくの月のきれいな夜だしね!
じゃー、ワタシはここで待っとくぜ!(そういいつつ、アレクちゃんが飲み物を取りにいった頃に、テーブルにつき、ザックから表紙がぼろぼろの本を取り出しはじめる、内容はわからないが、使い込まれているようだ)
友達じゃなくて、こっちに来てから色々と親切にしてくれた人だね!
多分その人がいなかったら私はもうちょっと長いこと路頭に迷ってた気がするよ、あはは。
(外がいい、との返事を聞いて)
オッケーオッケー!じゃあコーヒー淹れてくるからちょっと待っててね!
(ばたばたと家の中に入っていき、暫くするとお盆にカップを2つと砂糖やミルクを載せて戻ってくる)
はい、お待たせ!お砂糖とかはご自由に!
味はまあ、普通だと思うけど……ん?その本は?凄い読み込まれてるみたいだけど……
(テーブルに運んできたものを置きながら、使い込まれた本を興味深そうにみつめる)
へぇー、いい人もいるもんだねぇ
って、もうちょっと長い事ってことは、アレクちゃんも苦労してた時期が? ワタシもこっち着てからはしばらく野宿だったなぁ、まぁ外で寝ることが多い人生だけどね!

(少し開いてみていたが、コーヒーが来ると閉じて少し端にずらし)
センキュー! ワタシはコーヒー飲むときは甘いお菓子と一緒にブラック派さ!
(本の事を聞かれると、改めて自分の正面に置き)
あ、この本? 昔ヴィマルが呼んでた自伝? みたいなやつ、練達で買った奴みたいなんだけど、不遇な立場に生まれた主人公が、自分の才覚で世界中の人に認められる政治家になったって話でー……実は何冊か今日はヴィマルが持ってた本もってきててさ、アレクちゃん、良かったらいらないかなー?って、物語とか好きって聞いてたからさ……ワタシはもう何回も読んだし……読む意味もないしさ(そういい、本に視線を落としながら、表紙に手を置く、少し懐かしそうにしながら黙った後で、ハッとして、気を取り直し)
あ、いらねーならいいんだけどね! 幸い家(馬車)にもまだスペースはあるし!
苦労してたっていうよりは、出てきたはいいけどさてどうしよ!みたいな状態だったね。
寝泊まりする場所は宿屋を暫く借りても、ずっとそのままのわけにもいかなかったし……あのままだったらそれこそ野宿の腕を磨かないといけなかったかもね。

(自分のコーヒーに砂糖とミルクを入れながら)
ブラック派!ちょっと大人っぽい!
私は、甘いお菓子があっても、砂糖とミルクがないと飲めないんだよねえ。
(話を聞いて、置かれた本を手にとって1ページ1ページ捲りながら)
……凄い読み込まれてるね……そっか、ヴィマル君の……
よほど気に入ってたのかな。それとも、何か思うところがあったのか……
……私も、読んでみたいなって思うけど……でも、いいの?
言ってみれば、ヴィマラ君の思い出の品みたいなものでしょう……?
大事な物なら、手元に置いておいたほうが……
(本から顔を上げ、少し心配そうに顔を見る)
(心配そうな顔をしているアレクちゃんに笑顔を見せて、首を横に振り)

いいの、近くにあるとさ、ヴィマルのこと思い出しちゃうから
……今はちょっと、耐えられなくてさ
(ここまで言って、少しコーヒーを飲んで、カップを置いて空を仰ぐ)
……ワタシ、ヴィマルの事が知りたくてさ、そういう本読んだりさ、一緒に勉強したり、愚痴言いあったりとか色々やったんだ……あいつの味方でいたかったし、もっと笑ってるところが見たかったから
……あいつの思うようには生きられなかったかもしれないけどさ、理解はしてあげたかったんだ
(しばらく黙った後、目線を戻し)
……ヴィマルと話はさせてあげられなかったけどさ、その代わりにもなると思うんだ、本の好みってさ、性格とか思想が出るみたいだし!(何かごまかすように笑って見せ)
(じぃっとヴィマラ君を見つめながら話を聞き)
……そっか、そういう事なら……
この本、大事に読ませてもらうね、ありがとう
確かに、どんな本を読むかで、その人の一面は判りそうな気もするね
私なりに、ヴィマル君がどんな風な思いでこれを読んでいたのか……考えてみたいと思う
考えて考えて……きっとそのヴィマル君の像は、実際のものとは違うだろうから、ヴィマル君に答え合わせをしてもらわないといけないと思うけれど。

(ふふ、と少し笑ってから、暫く考えるように押し黙り、改めて目を見ながらゆっくりと言葉を紡ぐ)
……ねえ、ヴィマラ君、無理はしてない?
上手く言えないけれど、悲しい時にはちゃんと悲しまないといけないと思うんだ。
私、ヴィマル君が魔種になったって聞いた時も、戦いが終わった後も、今日この時も、ヴィマラ君の気持ちをちゃんと聞いていないような気がするんだ。いつも冷静で、明るくて、前向きだった。
……笑顔は大事にして欲しいけれど、それ以上に心に蓋をしてほしくないよ。
それじゃあきっと、幸せな事まで締め出しちゃうから。
私の気にしすぎだったらゴメンね? 
でも、そうでないなら……遠慮はいらないからさ。
ホント!? 良かったーありがとう!
アレクちゃんなら大事に読んでくれそうだし、これで安心だ!
まぁー、生きてる人でも自分の考え何て完全には言えないもんだけどさ! ……そうやって色んな人があいつのこと考えてくれるなら、ワタシはそれでいいしさ

(遠慮はいらないから、と言われると、両手を膝に置き、困ったように少し首を傾げ)

……ワタシの家はさ、何年も死霊術を利用した死体運びで生計を立ててるって話は、確かしたと思うんだけどさ、まだアレクちゃんに言ってなかったことがあるんだ
スカベンジャーっていうのは、死体を狙って食べる生き物の事で、そこの環境を清潔に保つ役目を持ってる……っていうのは、何となく知ってそうだけどさ
……ワタシの一族も、同じことをやってたの……ワタシもね。
あ、とは言っても無理やりじゃないんだよ? 事前に本人とか家族に了解を取って、体をもらう代わりに、頭を好きな所に埋めるか、頭ごと魂をもらって、一緒に旅をするか選んでもらって……
……気分のいい話じゃないかもね、ごめん、他の人がこういうの苦手ってことは、小さい時からよく教え込まれてるから、あんまりしないんだけど……
……人間の死体を食べなくても、ワタシ達は生きていける、でもその役目はね、この世界が、ワタシ達にくれた大事な役目と居場所なんだって、ワタシはそう教えられて、そう信じてきたの
……でも年々、ワタシ達に対する風当たりは強くなってきてたみたいで、ヴィマルはそれを強く感じてたみたい
……一度だけヴィマルに言われたことがあるんだ、「生まれ変われるなら何になりたい」かって
……ワタシはさ、もう一回私に生まれたいって言ったの、だってさ、毎日楽しかったもん!
優しい家族にクールな相棒! 刺激的な出会いがあって歌って旅してりゃみんなが喜んでくれる毎日!最高じゃん!そりゃ石投げてきたりばい菌扱いするやつはいたけど、些細なことだったし!
……そしたらヴィマルは、いつもみたいなスカした顔でさ「そうかよ」って、それっきり、そんなことは言わなかったけど……今思うとさ、ヴィマルは、ワタシが自分と同じ気持ちでいるかどうか、確認してたのかもしれないのかなって思うんだ
(コーヒーを少し飲み、息をつく)
…それから、街の方で私の故郷にさ「永遠の命に匹敵する宝を隠されてるらしい」なんて噂が流れてさ、その噂に乗せられた馬鹿な海賊に、故郷は滅ぼされて……ワタシはたまたま、他所に仕事に行ってて、無事だったんだけどさ……ヴィマルはそうじゃなかった
……ワタシもその時から死霊術は使えたから、そこにいた皆に聞きながら、一人一人、見つけて言ったんだ、でも、ヴィマルの死体も、魂も、見つからなかった
……やっと見つけた死体は、誰だか分らなかったけど、そこにいた誰のでもなかったし、体の大きさも、来てる服も、ヴィマルのだったから、ヴィマルだって私はそう思ったの

…それから、長い時間かけて、皆を弔って、旅に出たの、今までと同じように、仕事をしながら、楽しみながら……一人でやるのは何の後ろ盾もないから苦労したけど、それがみんなに対する一番の供養になると思ったし、ヴィマルにもさ、それでも私たちを助けてくれる人がいるって、教えてあげられると思ったんだ……

……でも、ヴィマルが魔種になって生きてるって聞いてさ、それは全部思い込みだったってわかったけど……でもさ、ワタシ―――
(そこで、アレクちゃんに同じように笑顔を向ける、目から零れる物には気づかないまま)
―――嬉しかった! 本当にうれしかったの!
だってあいつさ! 私たちといたって幸せになれないって知ってるくせに、離れられなかったんだよ? やっと、生まれ変わって自分のことだけ考えられるようになったんだって! ……ちょっとだけ寂しかったけど、本当にそう思ってた
……でも、再会したあいつは……ワタシの知ってるヴィマルのままだった
…友達想いなところも、いつもめんどくさそうなところも…全然笑わないところも
…ワタシはただ、笑っててほしかった、生きてる幸せってやつを、感じてほしかった!
なんで…なんで私と一緒に生まれたのに、お前ばっか苦しんでんだよ…
(そこまで言ってて、いつの間にか立ち上がってたことに気づいて座りなおす)
…そういえば質問に答えてなかったかも…無理はさ、よく分かんないや、でも、パパたちが死んだ時より、凄く戸惑ってたんだ、でもさ、今気づいたけどやっぱり私、悲しかったんだ……ヴィマルが死んだってことじゃなくてさ、ヴィマルが幸せじゃなさそうだったのが
…なんか、ごめんね?変なとこ見せて(そう言い、少し照れ臭そうに笑う、涙はもう、出てない
(時々相槌を打ちながら話に耳を傾ける。
自分の想像以上に困難な経験をしてきた事が伺える話に少し驚きつつも、それ故に改めてヴィマラ君は凄いなと思いを新たにする。
話を聞き終えると、優しく笑いながら返事を紡ぐ)

ううん、気にしないで。遠慮しないでって言ったのは私だしね!
話してくれてありがとね……なんて言ったらいいのかな、何もかも私の想像以上だった。
ヴィマラ君がしてきた経験も、ヴィマル君への想いも。

ヴィマラ君の仕事の話、私は別に苦手とか嫌だとかそんなことはないよ。
世の中には色んな人がいて、色んな生き方をしていて……みんなそれぞれの生き方にはそれぞれの事情があると思うんだ。
それが選んだものなのか、それしかやりようがなかったのかはそれぞれだと思うけど、どんな生き方でも忌避されるべきものはないって、私は思うから。
世間一般で「悪」だって言われるような人でも、皆なにか抱えてるものがあると思うし、私達と何も変わらないと思うんだ。
まあ、人様に迷惑かけるのは良くないけどね。
……だからこそ、ヴィマラ君の昔の経験は悲しいなって思う。
誰かに迷惑をかけたわけでもなく、誇りをもってやってる生業に石を投げられるなんてあっちゃ駄目だよ!
……なんて今私が怒った事でどうにもならないんだけど……でも、そんな中で「もう一回生まれ変わりたい」って言えるヴィマラ君はやっぱり凄いと思うよ。
そんなとこも、ヴィマル君は羨ましかったんじゃないかな。
……私はさ、もし自分の「兄さん」が魔種になって現れて、その末に亡くなってしまったとしたら、凄く悲しくて、きっと当分誰とも会えないくらいになると思うの。
だから、ヴィマラ君も、前向きに振る舞ってるけどもしかしたら……って思って「無理してない?」なんて偉そうなこと言ったけど、的外れも良いところだったね。我ながら恥ずかしい!ごめんなさい!
……ただ、ヴィマラ君が本当にヴィマル君の事、大切に思ってたんだなって改めて思ったよ。
……ヴィマル君、私が最後に会ってヴィマラ君の言葉を伝えた時「アイツには居場所があって妬ましい」って言ってたの。
でも、ヴィマラ君の言う通り……そして私が感じた通り、友達想いな性格なら、友達を――チェネレントラを気に掛けたからこそあの場にいたんだよね。いくらでも逃げれたはずなのに。
想える友達がいて、一緒にいられるっていうのはそれだけで小さな幸せだと思うんだ。
少なくとも私はそう。ひとりぼっちって、本当に寂しいからさ……
だから、ヴィマラ君と一緒にいた時も、ヴィマル君は苦しいばかりじゃなかったと思うんだ。
……本人が本当にどう思っていたのかは、今はもう知る術はないけれど……ただ、妹と一緒に過ごした時間が苦しいなら、あんな最後の言葉は言えないじゃない。

……まあ、私の言うことだから、全然外れてる可能性もあるかもしれないけど!(冗談めかすように笑ってから)
でも、ヴィマラ君はもっと自信を持っていいと思うよ。私と一緒で楽しかっただろ、ってさ。
(謝るアレクちゃんに、笑いながら、頭を下げ)
謝ることなんてないよー、むしろお礼言いたかったし!
今の自分の考えとかをさ、口に出したら結構すっきりしたし、聞いてくれてありがとね

(アレクちゃんの話を聞き、少し俯き加減ですっかり冷めたコーヒーのカップを両手でもちながら)
……グランパがさ、いつも言ってたんだ、人の最後の姿は、周りの人間が目に焼き付ける永遠の姿なんだって
……アレクちゃんが言ってくれた通り、思い切り自惚れて考えるとさ、最後が私の前じゃなくてよかったっていうのは、魔種として死ぬ姿より、一緒に生きてた時のことを、ずっと覚えてほしかったから……なのかなぁ、そうだとしたらさ……アレクちゃんの言う通りかもね……いや、絶対そうだよね! 決めた! そうだったと思う事にする! 自信もって!
……それがさ、あいつと一緒に居た、ワタシらしいワタシだもんね、きっと
(そういい、月を見上げた顔は少し、いつものような笑顔に戻っていた)
お爺さんの言うこと、判る気がするな。
別れ方は色々だけど、一番はっきり覚えてるのは最後の姿で、焼き付いて離れないんだよね。
私も、兄さんと最後にお話した時の事は今でもはっきり思い出せるから……
まあ、兄さんは死んだわけじゃないけど。もー、ほんとどこ行ったんだか!
私もそれなりに頑張ってるんだから、そろそろ顔を見せても良いと思うんだけど!

(くすくすと笑ってからコーヒーを一口飲み。
 すっかり冷めてしまって苦くなった味を誤魔化すかのようにミルクを追加で入れる)

まあ、私の話は置いといて、ヴィマラ君はそれが良いと思う!
月並みな言葉かもしれないけどさ、ヴィマル君は、気落ちしたヴィマラ君なんて望んでないと思うしね。
何せ嫉妬しちゃうくらいなんだしさ、ずっと凹んでたら怒られちゃうかもしれないよ!

(月を見上げる笑顔を見て、少し安心したように微笑む)

それでも辛くなった時はいつでも話相手くらいにはなれるから。
私、明るくて楽しくて、心から笑ってるヴィマラ君が好きだからさ!
元気になるためだったらなんだってするよ!
アレクちゃんのあこがれのお兄さんかー、ワタシもあってみたいなぁ、まぁ何よりアレクちゃんと再会してるところが見たいけどね!
もし見かけたらアレクちゃんのあれこれ聞いたうえでよろしく言ってやるぜ!

(冷めたコーヒーを一気飲みして、カップは几帳面にゆっくり置いて立ち上がり)

……うん、ありがとう!
アレクちゃんのおかげで何かまたいいロックが歌えそうな気がするぜ!
それと、何だってするってのはお互い様だぜ!
このヴィマラちゃんはねー、不器用な代わりに、受けた恩は絶対に返してやるという執念の塊なんですよ!
だからアレクちゃんが辛い時や困ってるときは、絶望の青の向こう側からだってすっ飛んできちゃうぜ! 絶対にね!
(荷物が無くなったザックをひょいとひろいあげ)
……じゃあ、今日はそろそろ帰るよ、いよいよ月もきれいだしさ、渡したい物も渡せたし、コーヒーもおいしかったし
本の感想、また聞かせてね?
(そういうと、足場からするすると降りて行った後、アレクちゃんの方を向いて、エレキギターを一通りかき鳴らした後)
また遊びに来てやるからな!楽しみにしててね!
ロックンロール!
(そういうと、アレクちゃんへ向かって全力で千切れんばかりに手を振り去っていくヴィマラちゃん)
もし見つかったらそのときは紹介するよ!
ああ、でもあんまりあれこれ聞かれたら恥ずかしいな!ほどほどでお願いします!

そっか良かった!やっぱりロックなのがヴィマラ君だと思うしね!
(立ち直った風な相手を見て微笑み)
ふふ、そしてそれは頼もしいな!
でも、私もタフさには自信があるからそんなときは来ないかもしれないけどねー、ふふふ!
でももしいつか、どうしても困ったことがあったら頼りにさせてもらっちゃうかも!
そのときは、どうかよろしくね。

(掛けられた言葉に月を見上げ、だいぶ時間が経ったのだと実感し)
ああ、確かにもうずいぶんだねえ。
今日はお話できて嬉しかったよ。本も、じっくりきっちり読ませてもらうね。
そのうちに、一晩じゃ語り尽くせないくらいの感想を聞かせてあげる!
(軽く笑いながら、立ち去る相手を見送り)
うん、またそのうち遊ぼうね!
いえー!ロックンロール!
(言葉を返し、姿が見えなくなるまで手を振り続ける)
さて、と……

(見送りを済ませると、テーブルに近づき本を手に取る)

……少しでも、ヴィマル君が何を想って読んでいたか、感じ取れると良いな。
きっと読むのに時間は掛かるだろうけれど……

(それでも、ゆっくりとでも知っていくことができればいいと願う。
 確かに彼が生きていたんだということを、忘れないためにも……)

                             了

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM