シナリオ詳細
再現性東京202X:再現性東京202X:同人誌即売会pants panty project-dreamer
オープニング
●よっしゃ、夢を語ろうか
同人誌。またの名をうすいほん。
多くはたった一人の手によって生み出された空想の結晶であり、夢の具現である。
ある者は理想のママを。ある者は理想の冒険譚を。ある者は理想の姿へ変じた己を主に紙媒体へと印刷し本の形に閉じたもの。
気合いと情熱、そしてやはり夢によって描かれた表紙を開けば、その中にはやはり夢がぎゅうぎゅうに詰まっていた。『薄い本があつくなる』ということわざがあるように、物量では図りきれないなにかがそこにはあるのだ。
妄想と呼んでもいい。夢と呼んでもいい。あるいは信仰と呼んでもいいだろう。
これはそんな、熱き夢に挑む者たちの物語である。
●『同人誌全部売るまで帰れま神』
「皆さん、『同人誌全部売るまで帰れま神』は希望ヶ浜晴海埠頭に住み着いた強力な夜妖です」
この一行で全てを説明しきったと思うのでご飯食べてきていいっすか。近くにケバブ屋台があるんで。
あっ怖いお兄さんにほっぺを鋭利なやつで叩かれてるので続き書きますね。
「「『同人誌全部売るまで帰れま神』が!?」」
そう、『同人誌全部売るまで帰れま神』はさっき説明した通り希望ヶ浜の晴海埠頭っぽい所になんか丁度良いタイミングで出現する強力な怪異である。あんまりにも強力だから倒すとか殺すとかだいぶ無理っぽいので、沈めるための儀式が必要となるのだ! (※編集者注:これはフリです)
儀式の内容は至極簡単!
三つのstepで紹介するね。
step1――自分をモチーフにした同人誌を作る
step2――同人誌即売会を開いて売る(ここでは『参加者に配布する』と主に呼称する)
step3――たかまる
さあ歴史を作れローレット。神的なやつを鎮める儀式『同人誌即売会』を成功させるのだ!
●そして朝が来る
希望ヶ浜晴海埠頭には戦士達が集まっていた。
ある者はバスに揺られ、ある者はタクシーに乗り、そしてある者は電車に揺られ降り立った晴海埠頭の地。
彼らは希望ヶ浜に住まう民であったり、はるか遠方から訪れた者であったりする。人種も年齢も性別も様々だが、瞳の奥に宿す光だけは同じであった。
らんらんと燃えるそれは、互いに顔を見合わせるだけで理解できるほど。彼らは同じ『目的』あるいは『夢』をもつ者を察知し、暗黙のうちに全てを呑み込み、ほぼ同じペースで歩き出す。
まばらな人数は目的地へと近づくにつれ増えていき、やがては群衆と呼ぶに相応しい様相へと変わる。
『スタッフ』と称される揃いのジャンパーと帽子を纏った存在が群衆の横に立ち、原始的な拡声器を使って列の誘導を行っている。彼らがこの儀式において召喚された精霊たちであることは皆知ることであるが、そのことに触れる者はない。なぜならそれは、参加者たちが追い求めここまで来た目的――いや『夢』を壊してしまうから。
まるで志願した兵士のように、あるいは従順な教徒のように、またあるいは希望を待つ羊のように並び、少しずつ少しずつ歩みを進めていく参加者たち。
彼らはもうこの時点で、それまでの背景全てを一度忘れ、『参加者』という共通の存在へと昇華していた。
互いが互いを尊重する、心優しき存在に。
初めて出会ったであろう眼鏡の男とスーツの男がちらりとだけ視線を交わしてから前を見る。
「無知シチュ本か?」
「ああ、それにママ本もな」
「フッ……あれはいいものです。今年はどんな内容になるでしょうね」
夢を語り合う。長い待ち時間は、高揚への準備時間だ。
やがて、スタッフがとなえた。
「これより――同人誌即売会pants panty projectを開催します!」
参加者たちの目に闘士が宿る。開かれた門へと突き進む。
しかし誰一人として走り出す者はない。あくまでも早歩き。それも早すぎず隣にぶつからない程度の小刻みな早歩き。
目指す『夢』のあるスペースを予めガイドブックによって頭に叩き込んでいた彼らは一目散にスペースへと向かうのだ。
そう、全ては一時の夢……推しの同人誌を手に入れるがために!
- 再現性東京202X:再現性東京202X:同人誌即売会pants panty project-dreamer完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2023年01月20日 22時15分
- 参加人数79/∞人
- 相談8日
- 参加費50RC
参加者 : 79 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(79人)
リプレイ
●
人間のごった煮とも言うべき会場の空気は、まさに熱に満ちていた。
それは情熱の具現化であり、誤解を恐れずに述べるのであれば愛の集合体である。
「よう卮濘。こっちも手伝ってくれ」
【He-girl's】と書かれたスペースに夢野 幸潮の姿があった。『手折るる百合』なる小説が積み上げられ、手頃な値段と共に簡単なイラストが添えられていた。
「えー……いや、いいけどさ。うん」
写真集第一弾と第二弾を並べて配布する有原 卮濘が、なんで小説ブースと隣り合ってるんだろうと頭の隅で考えながら曖昧に頷いた。
「卮濘、私も手伝って。今はそういうの得意なんでしょ。後で焼肉連れてったげるから」
その反対側には若宮 芽衣子。こちらは『混沌旅にっき』なる写真集である。旅野写真とコメントをあわせたもので、表紙の写真には強い異国情緒が溢れていた。
なんで両サイドのスペースを手伝うことに? と思う卮濘だが。
「まぁいいや。私の魅力が存分に活かせるイベントがやってきたわけだし多少はね」
その向かいにはメイ・ノファーマとモカ・ビアンキーニのスペース【SB】。正確にはサークル『混沌のグルメ』。
胸を強調したウェイトレスのコスプレをしたメイとモカがお送りする二種の冊子は『海洋王国を食べ歩いてみた・リッツパーク編』『海洋王国を食べ歩いてみた・シレンツィオ編』。
これまた異国情緒の溢れる料理の写真を表紙にしたA5サイズ48ページの力作であった。
「綺麗にできたね」
「ああ、結局分冊になってしまったがな」
「ね、ちょっと周り見てきていい?」
いいぞと応えるモカ。ウキウキの様子でメイがスペースを出ると、早速【こたつ培養】なるサークルスペースを発見した。
イルミナ・ガードルーン、佐藤 美咲、そして普久原・ほむらの三人によるスペース……なのだが。
「美咲さんとほむらさんの所に間借りする形で自分の本が置ける、美咲さんはイルミナ本でノルマが達成できる……ということでこれはうぃんうぃんの関係なのですよ、ええ!」
「サクチケ余らすとか正気の沙汰じゃないですもんね、勿体ない。だ、大歓迎です、へへ」
「エナドリ過剰摂取キメてる間にそんなことやらかしてたんスね。勢いで誘ってゴメンねイルミナ氏……」
どうやらイルミナのスペースに二人を引っ張り込んだ形であるらしい。
ふと冊子を手に取ると、イルミナが捕まってくすぐられるという非常にマニアックな内容だった。
「美咲さんたちの本も交換していいッスか?」
「陰の者に自分の本とか頒布できるわけ無いじゃないスか!」
「えぇ……」
一方美咲は人気学園物ソシャゲの二次創作。ほむらに至っては人気ソシャゲの制服コスをさせられコス売り子にさせられていた。
「え、え、ポーズとるんですか!? え、ええ、こ、こう、ですか?」
ガワはガワでも中身が中身なだけに冷や汗を流すほむら。
そのまた一方では【セララ&マリー】のスペースにハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルクとセララが『魔法騎士セララ&マリー総集編』を積み上げていた。
もう魔法少女コンビであることを隠しもしなくなったハイデマリーである。
「総集編??? 総集編っていったい何ですか。私はなぜ此処にいるんだろう?」
「もちろんグッズもあるよ!
アクリルスタンドでしょー、Tシャツでしょー、それからボクのうさみみヘアバンドもあるよ。
ほらほら、マリー、お客さんが来たよ。笑って笑って」
いらっしゃいませえ? と疑問形で接客するハイデマリー。
向かいにあるリリーベル・リボングラッセとルエル・ベスティオによる【ぶるーむ*ぶるーむ】では『フルカラー A4 正方形 28p 1200G』と定められた配布物『sweet dream』が詰まれ、スタンドによってディスプレイされていた。
内容は二人ののコスプレ写真集である。しかも性別を超越した何かである。
「初めての製本だからちょっと気合いを入れちゃった。
お財布が軽くなった気もするけど、大切な一冊になったわ♡」
桜色のクラシカルメイド服でにっこりするリリーベル。水色基調のフレンチメイドを着たルエルは堂々と配布を行っていた。
「可愛い私ちゃんが可愛い格好をしているんですもの、人気で当然ですわよね♡」
少し大きめのスペース【りりこめっと】にはノア=サス=ネクリム、トール=アシェンプテル、水天宮 妙見子、Lily Aileen Laneという面々が並んでいる。
「参加は初めてだけど気合い入れて衣装は仕上げてきたわ、細かい所まで力を入れすぎて完成したのは前日だけど! 愛想良く接客すればなんとかなるわよね?」
「会場も広いし物凄い人の数と熱気ですね! しかも冬の室内なのに天井に雲が出来てる!?」
「ノア様トール様設営のお手伝いありがとうございます♡ お二人ともコスプレ似合ってますよ♡」
妙見子の言うとおりコスプレしたトールとノア。コス売り子としての性能は充分以上である。
「たみこママ達は、どうしてそこまで、追い込まれるまで、原稿やらなかったのです!?」
Lilyはといえば、ギリギリまで動かなかったたみこを叱りつける逆ママ現象をおこしていた。
といいながらキッチリ『リリィ百変装』なるコスプレ写真集を並べているのだからちゃっかりしたものである。
そこへふらっとやってくる建葉・晴明。
「ふむ、以前『おめがばぁす』なる書架を神使にいただいた事があるのだが斯様な本は皆の手製だったのだな。
霞帝は笑って居たがその様な文化も教養の一つでもあるだろう。
しっかりと把握しておかねばならんが――」
などといいながら、スッとスペース入りして売り子になっていた。
「こういった場所は初めて、ですよね?すみません売り子なんてさせてしまい」
「なに。さーくるちけっと、なるもので入場を手配して頂いた恩義だ」
などというやりとりを……少し離れた場所でアーマデル・アル・アマルが額にキュピーンとはしる謎のプレッシャーで感じ取っていた。
「新年早々、晴明殿が開いてはいけない扉を自らフルオープンしようとしているのが見えた気がするな」
「突然どうした」
スペース【声幻想】。冬越 弾正とベルナルド=ヴァレンティーノという馴染み深いメンツが並ぶこの場所では『蛇の飼育本』、そしてベルナルドと弾正によるドラマCD『トリカゴゲーム』が並んでいた。
「声の演技は難しかったが、いい経験にもなった。作品で描いた友情パワーで完売まで売り子も頑張ろうぜ、弾正?」
「さて、売り子は任せた。俺は隣のアーマデルのスペースを周回して6冊購入する任務がある。お隣さんの挨拶で交換する1冊では足りないんだッ!」
「弾正!?」
スペース【ルクマリ】。
ルクト・ナードとエクスマリア=カリブルヌスというお綺麗所が集まったスペースには二人のコスプレ写真集が配布されている。
「写真集の内容は、ご主人さま視点からのメイドとの日常シーンに、「さーびすかっと」なるものも、いくつか加えたもの、だ。練達はそういった文化が幅広い、な」
「さらに、購入してくれた者…『ご主人様』、か?とは一緒に写真を撮って、その場で印刷。だったな」
この意欲的すぎるほど意欲的な写真集ははけにはける。
チェキりにチェキったその横で、井がゲーミング大回転していた。
「僕は紳士的な参加者ですので、いろいろなところを拝見して回りましょう!紳士的な同人誌とか、紳士的なコスプレイヤーを拝見してぐるぐる回転しましょうね。
おお、そこにいらっしゃるのはメリーノさんではありませんか!」
ワーイって言いながら高速でスペースに迫る井。メリーノ・アリテンシアとリコリス・ウォルハント・ローアのスペース【井戸毛玉】ではメリーノによるえちえちな絵による『真夜中にTVを付けたらむちむちばいんばいんな黒髪お姉ちゃん!でもTVに挟まっちゃて!?』的なやつが配布されていた。
「購入者特典用にむっちむちボンテージになってみたけど、これお師匠以外に需要ある?え、ボクこの姿で売り子するの!?」
「わあああああああああああああい!(井)」
「あった!」
「スケベ幽霊をモチーフにした本だって? しかもリコリスとメリーノが作ってるのか? そいつぁ買うしかねぇよなァ!」
そこへ腕まくりした耀 英司が目(仮面)をギラァっと光らせて乗り込んでくる。
「さて、どんな内容かね…何、おまけが全4種?あこぎな商売しやがって、4冊ください! 次回作も楽しみにしてます!」
「勢いの割にいいファンだ!」
スペース【炎堂焔は許さない】では、すずなが経口補水液のボトルを手にプルプル震えていた。
「おい。また貴方の所為ですよねこれ。
そろそろしばきますよ。
今度はぺちぺちとかいう生易しいものじゃないですからね」
格好は……想像にお任せしますよ、フッ。ヒントは経口補水液。
「ち、違うよ!ボクのせいじゃないよ! というかこの夜妖、1年くらい前に鎮めなかった? 何でまた出てきてるの?」
言い訳の限りを尽くす炎堂 焔。そんな彼女が段ボール箱を開くと、『コスプレ同好会写真集』が詰まっていた。それをぱらぱら開いてサンプルを切り出していく。
「正純先生と理愛先生の制服姿とか、ブルマとかスク水とか……あっ、ボク達もいた」
「【炎堂焔は許さない】」
「【炎堂焔は許さない】」
「それスペース名だよね!? なんで!?」
リア・クォーツと小金井・正純が感情を消して後ろに立っていた。バニースーツで立っていた。遠くで高速回転する井。
「どうせ後で記憶は消去するんだから大丈夫!
メイも黙って売り子してくれればいいわ
じゃあ、頑張って売り捌きましょうか!
何故か全員バニースーツだけど!」
「なんでメイも?」
しれっと混ぜられているメイ。当然焔ともどもバニースーツである。
「ぴゃあ! リアさんらしき女性と、正純さんに似てる女性があられもない姿で横たわっている本が!」
「それを売る? ……なんで?? しかもこれ、その、そういうやつばっかりじゃないですか! というかリアさん順応早すぎでは……?」
そういいながら正純がとりあげた本は『正純先生と理愛先生の個人授業』。
「うぅ、最近やっと希望ヶ浜学園での服装を学生服から教師服に変えられたのにどうして……」
「あっ、あそこにいるのは同じクラスの〇〇くん!(←ここに自分の名前を入れよう) こっちだよー!」
「「呼ぶな!!」」
黒バニーを着た紫電・弍式・アレンツァーがスペースに立っていた。
並んでいるのは二種の冊子。『ヴァールベルデの野望『外伝』』。そして『秋奈の隠し撮り♡コッショリ写真集』である。
隣に立っているのは白バニーの茶屋ヶ坂 戦神 秋奈。
「性癖クラッシャーどもめ……」
「え、なんだって?」
「今度は私ちゃんが薄い本用意してもってきたのだ! はいドン」
ちゃん秋奈のコスプレ本。
プラス、紫電ちゃんもコッショリ撮ったやつ。
「おまえおまえおまえ」
「じゃ、チャンアキは欲しい本手に入れるべく行ってきます」
「ああ! 待て!」
ぴゅーんと飛び去っていく秋奈。
隣のスペースではフラーゴラ・トラモントとテルル・ウェイレットによるサークル【花狼】が綺麗に飾ったテーブルの上に冊子を並べていた。
『ワタシの愛は殻の中』/B5サイズ/48P/700G。
アクリルスタンドに品書きに添えたのはどこか儚げなイラストであった。
フラーゴラは愛しい我が卵に栄養をつけるために徘徊する殺人鬼となったストーリーを象徴するものである。
隣にはひょんなことから出会った二人のご飯にまつわるほのぼの短編集。
『テルルとゴララの今日のご飯』/B5サイズ/36P/500G。
今日はフラーゴラと衣装を交換してのコスプレ売り子として参戦していた。
「サイズも合わせてくれてありがとう…! わ、わ、テルルさんもワタシの服似合ってる! 何だか照れちゃうな」
照れ笑いを浮かべ顔を見合わせる二人。
その一方で……。
「どうして龍成がこんな場所にいるのですか、ねぇ」
ボディ・ダクレが途方に暮れていた。
だってさ、「ボディ無知シチュ本」と「龍の花」が並んで平置きされてるんだぜ。
どうみたってモチーフになったであろう澄原 龍成が目の前に立って表紙とボディを見比べてるんだぜ。
「ボディ無知シチュ本……あー、そういうヤツか。これ何回か送られてきたことあるわ。
本のイラストも可愛いと思うけど、俺は本物のボディのがいいな」
「!?」
「なに、また別の本もあるの?
どんなけボディの事好きなんだこれ描いてるやつ。
まあ、本物のボディの寝顔とか見られるの俺だけだし、いいけど」
「!?」
ボディの脳裏に走る雷。そうとは知らず、龍成はほっこり笑った。来て良かったとでも言うように。
「色々な世界を渡り歩いて、見てきた私だからな。
混沌世界にいないような美女だって、混沌世界にいる美少女だって描けるぜ」
自信ありげにそう呟くのは天之空・ミーナ。
純真無垢な少女から、妖艶な大悪魔まで。綺麗にフルカラーで描かれたその画集を逆バニー服で売るというなんとも大胆なスタイルであった。
その一方ではヨゾラ・エアツェール・ヴァッペンのサークル『星空の猫集会』が同人誌『ネコは食べない。愛でるもの。』を再版していた。
新刊となる『ネコはもふって愛でるもの。』と『ほしぞらにとどくねこたち』と一緒に。
「いらっしゃいませー! 可愛い猫な本とかどうですかー!」
「いらっしゃいませー。猫さんの本いかがですかー。みゃー」
一緒にスペースを開いていた祝音・猫乃見・来探も『しろいこねこのぼうけん』を並べている。
「猫さんの本、僕も買いたい…けど我慢…」
そう呟いて見下ろすと、猫縫いぐるみに猫柄ハンカチ等の猫グッズが沢山並んでいた。もはや猫グッツ専門店の有様である。
「「いらっしゃいませー」」
同人誌の種類はこのように多種多様。
「ふっ、なんでか知らないけどよく売れたわ、学術書!」
「ぶはははッ、やはり飯は偉大ってわけだな!打ち上げは焼肉だな!」
ゴリョウ・クートンが配布しているのはイーリンの撮影した写真と共に料理の批評を行うという本である。その名も『肉食文化合同』。
「料理は俺が作らせてもらったぜ! いやぁ、情報が少なかったりと手強いレシピもあったが良い勉強になったぜ!」
そう語るゴリョウの隣で、バニースーツのイーリンが意味深ににやりと笑った。
「ええ、私最近は大分穏やかですの。
イレギュラーズの皆さんにはお世話になっておりますし。
癇癪や意地悪は令嬢の嗜みですけれど、大好きな皆さんには素敵な私で居たいから」
余裕たっぷりの表情でリーゼロッテ・アーベントロートはそう述べた。
猫耳メイドのコスプレで述べた。
「……何故」
「長い逃亡生活が終わっても領地の事などまだまだ忙しいとは思います
が!そんな時だからこそ精神的休養は必要なのです!
というわけで同人誌を一緒に作りましょう!」
「サークル『薔薇十字』の行列はこちらになりまーす。はみ出さずに、間を詰めて並んでくださーい。最後尾は建物の裏側になりまーす」
新田 寛治と夢見 ルル家がリーゼロッテへの説得と列整理を手分けして行っていた。
「あくまで楽しい思い出作り。一緒に何かを作る事って楽しいと思いませんか」
善と悪を敷く 天鍵の 女王がそう語ると、リーゼロッテは『キレイめなら……』と渋々ながらも了承していた。
「我(わたし)は、リズと一緒に何かを作る喜びを共有出来てとても嬉しく思います」
内心では『お嬢様おかわわわっ!』となっていたレジーナだが、それは表に出さないのである。
(リーゼロッテ様の護衛じゃ…点稼…。
点稼…ワシのやる事は…点稼…薔薇十字機関の仕事を見ながら…点稼…リーゼロッテ様への点稼を…点稼…ハッ)
オウェード=ランドマスターははたと通常モードに戻り、スペースに加わっていた。『勇ましい十三騎士の絵』を描いて合同誌にしたのである。
「絵とか小説とか慣れてないが……リーゼロッテ様。だ、大丈夫かね?」
「内容はリズちゃん写真集です!
拙者は絵心も文才もない身!
こうして(無許可で)撮り溜めしたリズちゃんの写真の中から出しても問題ないものを掲載しますよ!」
パチンとウィンクするルル家だが、隠し撮りに気付かないリーゼロッテではないはず。許可をくれたようなものと、彼女の中で理屈をつけたようだ。
「お品書きは読んだら後ろの人に回してくださいね。ゴールドはお釣りの無いようご協力ください」
そして冷静に整理に集中する新田。どうやら今年のサークル『薔薇十字』は平和に終わりそうであった。
その隣ではルシア・アイリス・アップルトンとミリアム・リリーホワイトが長机を挟んで向かい合っていた。
(今日のために今までの出来事を蓄えた結果と言ってもいい。
秘蔵の記録の数々であり、積み上げてきた想像と妄想の集大成でもある……!)
ミリアムの配布しているのは『にじいろ魔砲少女のあのね(※R-15)』。
「こっこれ何でして!?
しかも殆ど売れたのです!?
何てものを売ってるのですよ!!
い、一応中身もみるのです! もー…!」
本を開き、ルシアは頭からぷしゅうと湯気をふいた。
「一体ルシアを使って、何する、何…あわ、あわわわ…!はわわわわ…!? ルシアが、ルシアがぁ…!!」
こんな具合に参加者たちもこのイベントを満喫しているようだ。
「異界の船舶本 大量…! ほしい…ください!
……太腿本…!?
島風型駆逐艦 一番艦 島風は自分がモデルになったらしい本をスッと手に取り目を光らせている。
その一方で華蓮・ナーサリー・瑞稀がきゃあと顔を赤くした。
「なんかいかがわしいやつがかなりの割合あるのだわー!!!!!
えっちだわ…こんないかがわしいの良くないのだわ……新刊全部ください
もっと慎みとか必要だと思うのだわ……並んでるの全部ください
こんな催しが許されてるなんて……保存用と布教用と読む用で3冊ください
いかがわしいの以外もちゃんとあるだわね……それはそれで買うのだわ」
本音と建て前が全部口から出ていた。
仙狸厄狩 汰磨羈はというと、自前の猫耳&猫尻尾を生かし猫又のコスプレイヤーとして練り歩いている。
「っと、そういえばメリーノとリコリス同人誌を出していると聞いたな……折角だから、買いに行こうじゃないか」
ついでにアフターでも誘ってみようとマップを手に歩き出す。
そんな彼女とすれ違ったエル・ウッドランドの狙いは……。
(「料理本」については事前に情報収集した結果……ゴリョウさんが参加すると聞いたから、ぜったい料理のレシピが載った同人誌を出していると思いますから!!
ゴリョウさんの本は最優先事項です、ルールを守って直行です!)
脳内でルートマップを作っていた。ゴリョウ本の後はリーゼロッテ本。そのあとは……。
「いっぱい買っちゃった……でも、楽しかったから、いいの」
アクア・フィーリスは健全なほうの同人誌やグッズを沢山手に入れ、ほくほくした様子で会場の人混みから離れていた。
「人がいっぱいで……あっついの、こんなに多いなんて、聞いてない、の」
ココロ=Bliss=Solitudeはコホンと咳払いし、変装(?)をして鏡に向かって自分をチェックしていた。
(普久原ほむらちゃんを見かけたら挨拶してこの服どんな感じか聞いてみましょう。
そのあとはイーリンお師匠様のスペースにも……)
声を作って発声練習。
「お師……いえ! 推しの同人誌を手に入れろという命令を上から受けたので御座候」
これ本当にバレないのかなって不安を抱えつつも、イーリン本は絶対手に入れるぞと気合いを入れて歩き出した。
一方で善と悪を敷く 天鍵の 女王は回収ルート通りに予定を済ませ、ほっとした様子でマップを見直している。
「最後にサークル薔薇十字にでも冷やかしに行って参りますか。
何でも噂の暗殺令嬢がご参加されているとか。
過去の報告書では同人誌撲滅キャンペーンを掲げていたような記録があるのですが……」
あの人をどう丸め込んだのやら。などと思いつつ。
ふと見ると、流れのコスプレ衣装製作者として辻衣装製作行脚を行う雑賀 千代がいた。
「フフーン!ここがかの有名な同人誌即売会…カーラさんが言っていたPPP会場ですか! 謎のコスプレ衣装請負人「烏天狗」…活動開始です!」
どうやら彼女はコスプレ衣装がない人達の衣装を製作する行脚をしているらしい。
「ふへへへ! 私はコスプレ衣装が作れて嬉しい。お相手も衣装が出来て嬉しいWINWINな関係と言えるでしょう!」
一方でユールは自分を総受けにした同人誌を手に取っていた。
「なんで、この本を書いたんだ?
噂じゃ、こういうのは女の子がよく描かれてると聞くが」
制作者から熱心な解説を聞き、『えっ……他人からそんな目で見られていたのか』という顔をするユールであった。
このイベントには大量のサークルが参加し、その種類も様々だ。
「新刊の『鰹節を擦り下ろす』権利と『きつねうどん』のセットを……ワンコイン!」
同人誌即売会でうどんを売る御子神・天狐もその一人である。
不思議に思うかもしれないが、実際そういうイベントあるらしいよ。
「饂飩と擦り下ろす鰹節はさながら印刷所から出来立てホヤホヤの新刊であると言えるのじゃろう。八百万の神が存在する日出国においては些細な問題じゃな!」
隣のスペースの狢がそうかなあって顔をしていたが、狢のスペースに置いているのは混沌に来るまで過ごしてた世界について書いた絵本である。
「絵本の内容? まぁ、一面砂漠がずっと続くとっても荒廃した世界なんだけど探検スポットがいっぱいあるのさ! ぽくのおすすめは毒沼のオアシスとか! あの世界随一のホットスポットだね!」
手に取った人に解説をする狢。
そのまた隣の観音打 至東はといえば、観音打流をもとにしたガチ剣道本を頒布していた。
立ち方、木刀の握り方に構え方から。対手のどこを見るべきか、目の焦点はどこに凝らすべきか……。
「巨乳が斬るなら縦回転と横回転のどちらがよいか、いかにしてチラリズムでひとをころす(隠喩)か……などなど」
凄いところまでフォローする至東剣道本。売り子はバニー至東である。
壁スペースにはシフォリィ・シリア・アルテロンドによる「アリアケ炎上シフォリィちゃん」が配布されていた。
「へっちな薄い本を焼く私の本を頒布してへっちなイメージを払拭してやるんです!」
そう意気込むシフォリィだが、来るひと来るひと全員シフォリィへっち本を抱えていた。
「というか多くないですか私の本!?しばらくこういうことに縁がなかったはずなのに多いんですけど!!!!」
流石は火付け役である。
「あ、これにサインですか? ……ってそっちのは別サークルのポストカードじゃないですか!」
あっちはすごいなあという目でサークルスペースに立ち、アレン・ローゼンバーグは、己が撮影された執事服コスプレ写真集を配布していた。自分で。
「素敵な執事服がお届けされたから着てみて、そのまま写真撮ってもらったまでは良いんだけど、なんでこう、写真集になっちゃったかなぁ……。そしてなんで、イベントで配布することになっちゃったかなぁ……。もう知らなぁい。考えるのやーめた」
全てを諦めた顔で成り行きに任せ、いっそのこと薔薇を出しながら接客をしてみる。当然の如く好評である。
ニルはその隣で『おいしかったものの本』というものを配布していた。
「覇竜で食べた羊型魔獣の唐揚げや梅酒、かき氷、うなぎのせんべい……ジャムをつけた( ‘ᾥ’ )、アーカーシュのビックリユーレイウオ、ゲーミングカジキマグロ……」
ニルの感じた『おいしい』をお裾分けするようなほっこりした本である。
勿論他の人の美味しいも気になるので、あとでゴリョウやモカのスペースにも行くつもりだ。
「さーぁやるよぉ初頒布!! 白衣着てきたけどコレは本職の格好だからねぇ?」
シルキィが配布しているのは「よくわかる現代魔術手当」。
白黒30P、冊数は20冊、価格は原価ギリギリ!
一見すると参考書だが、おもちルキィによる実況解説動画とセットで見ると尚楽しいという特別仕様であった。
「それにしても、動画編集って大変なんだねぇ」
その一方で、リヴィア=フォーレンティアは元の世界で魔王に敗北・屈服した際の実話をコミカライズしたものを配布していた。
内容がものすんごいことになっているのでR指定なのだが。
「くぅ…こんな辱めを受けた話の本を売ることになるなんて…
このサークルの本はすべて私の実体験を偽りなく描写しています…
どうぞご自由にお手に取ってご覧ください…」
赤面しながら配布するリヴィア。
セレナ・夜月はといえば、『月夜ニ舞ウ魔女』という冊子を配布していた。
主人公は魔女セレーネ。黒髪の美女で、その身に魔の力を宿し、獲物を狩る孤高の狩人……。
決め台詞はこうだ。
『一寸先も見えない闇夜
見上げたならば、暗雲切り裂く月明かり
夜空に一際輝く満月、魔女セレーネは此処に在り!』
「ねえ、カッコイイと思わない? これは自信作よ! ええ!」
と、目をキラッキラさせてセレナは冊子を掲げた。後に枕に顔を埋めてバタバタすることになるが、未来はあえて見ないものとする!
一方、リサ・ディーラングは顔を真っ赤にして己のスペースに並ぶ冊子を見下ろしていた。
リサと人外との異類婚姻譚の話、らしい。
ちなみに内容は激重感情を向ける人外と何にも知らないリサの日常でのお話、年齢指定あり。らしいがリサは中身を見ないことにしたようだ。
「何にも読んでないっすけど、自分が描かれた本を売るってすっげぇ複雑っすね。前もこんなことあったっすし」
その隣のスペースでは、冰宮 椿が『つばきさんによしよしされるだけの本』を配布していた。
甘々な雰囲気でほんのりへっちんば雰囲気の本である。
「よくわかりませんが! 半ばヤケクソになってる気もしなくはないですが!
しっかり笑顔で売り子も行いますとも! ええ!」
こうなったらバニー服でもなんでももってこいとばかりにコス売り子となった椿。もう怖いものはない。明日布団の上で思い出すであろう際の恥ずかしさ以外は。
その隣の八田 悠は案外開き直ったもので、自分の領地(領海)の紹介パンフレットを配布している。が、実体はその体をなした悠の写真集である。
「島一つを遊園地としているところや、海中ドーム、流通の盛んな市場とか、手前味噌だけどポテンシャルは高いからね。
あとは付録として、僕が良く奏でてる2曲を収録したCDつけておくかな」
ェクセレリァス・アルケラシス・ヴィルフェリゥムのサークル「征天飛翔」では、巫女服姿でいくつもの冊子が配布されている。
「依駆世(えくせ)神社の宮司兼祭神のェクセレリァスだよ」
「空から眺める混沌世界の街」「漫画でわからない!魔科学理論」「惑星ディオネリム興亡録」そして「依駆世神社の御守」。
写真集から漫画から小説まで幅広く、である。
フロラ・イーリス・ハスクヴァーナのサークル「( ᐢ ᵕ ᐢ )」で配布されているのはそう「救急車(♀)とドラゴン(♀)のゆりゆり産卵で明るい家族計画(B5フルカラー漫画32P)」…………になる筈であった。
「新”刊”は”落”ち”ま”し”た”わ”!!」
アアア! と涙を流しまっさらなテーブルの上に正座するフロラがそこにはいた。
端に置かれているのはデスワーランドのチラシ。
世にもマニアックなドラゴンカーなにがしが見られるとあって集まった人々は、合掌して去って行った。落ちても責めない。そういうものである。
一方キドー・ルンペルシュティルツが配布しているのは『小鬼流混沌風俗レポ』。
写真や簡単なイラストと一緒に古今東西の風俗店を纏めたレポートであり、アングラ界隈まで網羅されていた。
「ただ、鉄帝の店は殆どが休業か、閉店しちまってるんだけどな……」
残念そうに語るキドー……の手元には『大鴉の朝暾』。そう、コルボ✕クシィ本である。
「俺じゃなくて知り合いが題材なんだけど。知り合いに頼まれて置いてる本なんだけど。俺本人はROOとかやってないんだけどォ!」
と言いながら何かの性癖が爆発したイチャラブ本がそこにはあった。
一方セス・サーム、妖星観測所から配布しているのは『宙からの愛玩は』という冊子。
天文学者(セスが元ネタ)に宇宙生命体が執着し、犬猫のように愛玩する話で、耽美系に近い部分もあるがあくまで一方的な愛玩止まりの全年齢ファンタジー小説である。
「内容説明はレファレンス業務で慣れておりますが売り込みとは?」
とりあえずえも言えぬ笑顔を通りかかる人々に浮かべてみせるセス。
はいそして今年の結月 沙耶は……!?
「既刊の『怪盗リンネ敗北本』に加えてなんと新刊の『怪盗リンネピンチ本』だ!
私も依頼とかその他色々と経験してきたからな……。
しかも新刊購入先着数十名様には私のドラマCDも付属だ! 私は何をやっているんだ!?」
堂々と宣言しつつ自分の頭を抱えていた。
怪盗姿でいるので正体(?)はバレていないが、凄いよこしまな視線が集まっていた。理由は言うまでもあるまい!
「許さんからなヒップドロップ重圧シスター……」
澄恋はそう呟き、選びに選んだネタの中からこれと決めた同人誌をスッとアクリルスタンドに立てかけた。
「人体錬成報告書兼わたしと旦那様のいちゃらぶ日記!
すみれすてぃーに新年号全年齢B5冊子96p200G!」
すげー早口で言い切ると、スッと元気の良い人差し指を隣においた。
「今なら旦那様になれなかったモノもついてくる!」
その一方で、プリティ★プリンセス2ndの緑の子のコスプレをしたリディア・ヴァイス・フォーマルハウトが同人誌を配布していた。
内容はリディアがR.O.Oで「スノウローズ」と協力して愛と友情の力で悪の四天王の一人を倒す漫画。全年齢。
「リディアはR.O.Oでは熊のぬいぐるみ「カイン」なので、本来ならありえない組み合わせ。なのでタイトルは『夢の共演』なのです」
加えて「深緑魔法少女」なるリディアのコスプレ写真集。こっちも全年齢である。
そんな景色の中で、エルス・ティーネはセーラー服だった。
セーラー服である。
『JCのコスプレ』である。
「……どうして?」
配布されているのもあろうことかセーラーコスプレ本。
背格好的にもよく似合ったエルスの青春幻想みたいな夕暮れ教室の写真がサンプルとして飾られていた。
「あの方の歌の音源とか存在してたらこっそり買いたいわよね……あ、あの方には内緒よ!?」
ハッとして首をプルプルふるエルスであった。
はい、というわけでアルテミア・フィルティス。
めちゃくちゃデカい壁スペースで、アルテミアはラーメン職人のごとく腕組みしていた。
「なんでまた自分が題材の同人誌を売らなきゃいけないのよ!!
しかも今回は教員姿で売り子をしなきゃだなんて……くッ!!」
お約束のようにくっころすると、集まった人々から満足の笑みを貰った。
「ッ! い、 言われた通り渡してあげたのだからもう十分でしょう!? 早くソレを渡しなさいッ!! そこっ!!悔し気な表情がそそるとか言ってるんじゃないわよ!」
そう言いながら配布していたのはそう、『せいかつしどう♡テミア先生』。
女教師アルテミアが弱みを握られたり色々とお願いされたりする本である。
今年もブレないアルテミアプロであった。
こうして大盛況のもとに終了する『同人誌即売会pants panty project』。
スタッフのアナウンスを受けて、会場に残った人々からの拍手がおこる。
来年もまたやりたいなという声と、来年こそは逃げ切ってやるという声。そんな多種多様(?)なご意見があがるなか、『同人誌全部売るまで帰れま神』は満足そうにフゥーっと消えていったのであった。
そのうちまた来るかも知れない。そんな雰囲気を残しつつ。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
よいお年を!
GMコメント
●同人誌全部売るまで帰れま神さまへの儀式
皆さんは自分を題材にした同人誌を長机に並べ、売り子となって来場参加者たちに配布するのです。
参加者たちは夜妖とかローレットとか知らないし仮にあなたを知っていたとしても見て見ぬ振りをしてくれるでしょうだって同人誌ほしいから私もほしいしなんなら今から作りませんかお願いします病気の妹がいるんです嘘です見たいだけです。
皆さんもお察しのことかと思いますが、ここまでの流れは全部フリです。
PLが、あるいはPCがフルパワー笑顔でコス売り子してるさまを見れたらめっちゃ楽しいだろうなというフリです。
なので儀式とか精霊とか依頼とかそういう細かいことは一旦プレの外側においといて全力でイベントをお楽しみください。
冒頭には配布側を主体に書いていましたが、別に参加者側で参加してもOKです。スタッフだけは受け付けてないですが『俺の魂がスタッフになりたいって言ってるんだ!』て方は精霊さんたちに混じってスタッフをしてください。
■■■プレイング書式■■■
迷子防止のため、プレイングには以下の書式を守るようにしてください。
・一行目:パートタグ
・二行目:グループタグ(または空白行)
大きなグループの中で更に小グループを作りたいなら二つタグを作ってください。
・三行目:実際のプレイング内容
書式が守られていない場合はお友達とはぐれたり、やろうとしたことをやり損ねたりすることがあります。くれぐれもご注意ください。
この場所しぬほど人多いからね。
■■■グループタグ■■■
一緒に行動するPCがひとりでもいる場合は【グループ名】といった具合に二行目にグループタグをつけて共有してください。
大きなグループ内で小さなグループを作る場合はグループタグを横並びで二つ書いておくとよいでしょう。
(例:【大グループ】【小グループ】)
■■■パートタグ■■■
以下のいずれかのパートタグを一つだけ【】ごとコピペし、プレイング冒頭一行目に記載してください。
【配布】
自分の同人誌を配布します。
どんな内容の同人誌を配布しているかをプレイングに記載してください。
たとえば自分のコスプレ写真集。たとえばあなたの詩集。たとえばあなたを題材にした漫画。たとえばあなたの考えた小説。たとえばその他諸々。
あなたを題材にした同人作品がこの世にあるって思うだけで、なんだか高まりませんか。
お友達と一緒に売り子をするのもOK。コスプレしてスペースに立つことでコス売り子となるもよし。おっと高まってきた!
【参加者】
あえて参加者に回ります。推しのスペースへ向かい推しの同人誌を手に入れましょう。
そう、それは……夢……。
【他】
ほかです。何かある?
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●希望ヶ浜と学園
詳細はこちらの特設ページをどうぞ
https://rev1.reversion.jp/page/kibougahama
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