PandoraPartyProject

ギルドスレッド

黒蓮庵

【雑談ですよ】まあるい月影

もし貴方が黒蓮庵に足を踏み入れたならば、
この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは窓。
外からも見る事の出来た黒塗りの格子窓に、奥には円窓。
所謂和室と呼ばれる造りのようです。
ひとつは本。
低い2つの本棚に、綺麗に並べて入れられています。
…内容には偏りがある様ですが。
ひとつは宝石。
様々な宝石達が部屋の至る所で煌いています。
最後に白。
夜色に染まった庵の真ん中で、真白い少女が静かに佇んでいるのです。

「――ぁ…。こん、こんばん、は…?」
「もしかして、迷い込んでしまいましたか?」
「今日は綺麗な星月夜なの。どうかゆっくりしていらして」
「あまり人と話した事がないのです。宜しければ貴方の御噺を聞かせてくださいな」


ーーーーー
“今”は夜の帳が下りていますが、明るいうちに遊びに来てくれても嬉しいわ。

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どうぞ、どうぞ、いらっしゃいませ。
(温かい緑茶を差し出して)
はい、宝石ですよ。宝石は、今はこの場にあるものが全てです。
気になるものがあればお持ち帰りください。
…書物は、その…本当に大したものは置いていないのですけれど…(少し気恥ずかしそうに)
ぁ…はい、ここには一人で住んでいますよ。
お客様がいらしたのは、これが初めてです。(嬉しそうに微笑む)

(いえいえ、大丈夫ですよ~お気になさらず!)
すまねぇな、有り難く頂くぜ(緑茶を一口)
おっ!俺が客第一号か!(嬉しそうに)んじゃ、あんまり人と話したりとかもしてねーのか?

はー……(マジマジと宝石を見て)
スゲェな。混じりっ気のない純粋な宝石。一個だけでも場所によっちゃ、一月は遊んで暮らせるぐれーの額で売れるんじゃねぇか…?(ぶつぶつ)
(ベラの言葉に慌てて振り返って)
いや、こんな高価なモン、持って帰れねーよ。それに…(宝石を戻し)この幻想的な光景を作るにも一役買ってるんだろ?折角の美しい光景だ。一介のトレジャーハンターが壊していいもんじゃねぇよ(笑いながら)
ん……書物も色々置いてあるんだな。適当に一冊見てもいいか?(今度は書物を見ながら)
そうですね、ちゃんとお話しするのも、ルシウス様が初めてです。
なのでとっても嬉しいのですよ。
(きょとんと首を傾いで)要りませんか…?そう言われたのは初めてですね、驚きました…。
ですがそうですね…もしルシウス様の仰る「美しい」にこの宝石達も入っているのならば…なんだか少し、気持ちが楽になります。
(胸に手を当てて柔和に微笑み)有難うございます、ルシウス様。
…ぇ、あ、はい、本ですね、大丈夫ですよ…っ。
こちらが地図で、こちらが図鑑で、これが小説?で…(片方の本棚の本を指しながら、それとなくもう一つの本棚を隠そうとしている)
(嬉しいと聞いて)そいつは良かった。俺で楽しませてやれるかどーかは分からねぇが、折角の機会だ。のんびり会話と洒落込もうぜ。
そんなに驚く事か?トレジャーハンターの冒険の報酬がお宝だけとは限らねぇ。美しい光景、仲間との絆、した事もない体験。そういった物も報酬に含まれてる。今はこの光景が見れたんだ、俺としちゃ十分な報酬だ(こーして喉も潤おせるしな、と緑茶をすする)
(適当に一冊パラパラとめくって)
これがこの世界の地図か。分かっちゃいたが、やっぱこの世界は広いな…。けど、冒険の甲斐があるとも言える(本を戻して)
それが図鑑でこっちが小説…お?この小説、冒険譚か!?こういう本を持ってるって事はベラも冒険に憧れがあったりするのか!?(ワクワク)(もう片方の本棚には気づいていないようだ)
はい、是非。
(きらきらとした瞳でうんうんと頷いて)素敵です…!ルシウス様は、今までにどんな冒険をなさったのですか?
はい、冒険、憧れます。
海を渡ったり、山を越えたり、みんなで苦難を乗り越えたりして色々なものを見つけていく。きっと行く先々で見れるものも違うのでしょうね。素敵です(ほう、と息をつく)
あー……まぁ、その…まだ冒険っつーような冒険はしてねぇんだよな…(バツが悪そうに)
樹海の中を彷徨ったり、山賊が出没する峠に出向いたり…色々あっちこっち行ったりはしてるんだけどよ…今の所は冒険っつーのとはちょっと違うっていうか…。
ローレットの方でもまだ正式に依頼が出てねーから、町を離れてってのもちと難しいんだよな…。
そうそう!正にそれだよ!(嬉しそうに)
めちゃくちゃ憧れるよなー。巨大な海に砂漠の国、木々に覆われた国なんてのもあるみてーだし、そういった所の迷宮や遺跡にはどんな宝が眠ってんのかなーって楽しみで仕方ねぇんだよな!
まぁ、私、どちらも行った事がありません。とても楽しそうですが、冒険となるとやはりわくわくや緊張感…とか、でしょうか?
はいっ国によってまるで違うようですものね(地図を見ながら)
未知というのはドキドキしますし、前人未到の地などはその先に何があるのか気になります。
お仕事はまだ調整中との事ですから遠出は難しそうですが…(うーんと首を傾げ)…そう言えば、幻想では幾つか外出のお誘いがあるようですが、ルシウス様は何処かに参加されますか?
ああ!未知を追い求める緊張感や新しい発見は自分が此処に居るってことを強く実感させてくれる!自分の在り方だけじゃなくて、宝を見つけりゃ、一攫千金だ。毎日浴びるぐれーの酒だって飲めるぜ?
誰も到達した事のない地か…いつか俺もそういう地の冒険や遺跡に挑んでみたいもんだ。そういう地は何かしら理由があって人が訪れていねーんだろうから、きっと簡単な事じゃねぇんだろうけど。ベラは前人未到の地の先に何があると思う?
おう。俺はダチと共に海に行ってくるつもりだ。ベラは?どーするんだ?
自分が此処に居る、ですか、成程、ルシウス様はスリルがお好きなのですね。ふふ、自身の好きな物を好きなだけ、というのはとても魅力的ですね。ですがどうがお身体にはお気を付け下さいね。食事もちゃんと取るのですよ?
前人未到の地の先には何があるのでしょうね…ああけれど、(地図の東端を指差して)確か此処は絶望の青と呼ぶのだそうですね。昔、知人に絶望の先に希望があるのだと聞いた事がありますので、此の先に希望があれば良いなと願っております。
まぁ、ご友人と一緒に海っ。素敵です、楽しんでらしてくださいね。私は、竜の胃袋亭にお邪魔するつもりです。
普段はキッチリ食事取ってるつもりだが…冒険してる時はやっぱどうしても適当なモンになっちまうんだよな。例えばこれとか(懐から包まれた何かを取り出して)
これ干し肉なんだけどよ、冒険してる時とかはほとんどこればっかだな。食べてみるか?ちっと硬いが…。
絶望の青?俺も名前ぐらいは聞いた事あるが、そうか…(指差された場所を見て)此処にあったんだな。行ってみてぇぜ。ベラの知人の言う希望ってのが何なのか、絶望の青って言葉の意味も何がそこに住んでるのかも分からねぇ。まさしく前人未到の地、聞いてるだけで血が滾ってくる…不思議なモンだな。
竜の胃袋亭?確か飯食う所だっけか?ベラって…もしかして見た目とは違って結構食べる方なのか?(首傾げ)
まぁ、初めて見ました…お肉、なのですね(干し肉をまじまじと見つめて)少し食べてみても宜しいですか?
はい、地図だけは頭に入っておりますよ。何度も見直しましたので。(にこにこと笑って)私も此の場所にも此の先にも、何があるかは解りませんがいつか行ってみたいのですよ。やはり、ルシウス様は冒険者様ですね。ルシウス様の冒険譚、楽しみにしております。
いえいえ、そんなに沢山は食べられないのですよ。実は、海や森も悩んだのですが…一番縁遠いところに行ってみよう、という、その、好奇心で…(少し気恥ずかしそうに)
おう!食ってみろ。
ちっと硬いとおもうから、食べやすいサイズに千切ってやるよ(ナイフで干し肉を適当な大きさに切り差し出す)
依頼が出りゃもう少し面白い話も聞かせてやれるんだがなぁ…(残念そうに)
じゃあよ、俺にベラの話を教えてくれ。嫌なことは話す必要ねぇから、過去の事とか色々おしえてくれねぇか?差し当たっては…そうだな…(思案し)ベラってハーモニカか?それとも旅人なのか?
見た目と違って実はめちゃくちゃ大食いなのかと思ったぜ(笑いながら)
何を食べに行ったんだ?肉か?魚?それとも希望はねぇけど、とりあえず色んなものをって感じか?
(その淡い燐光は、見れば遠目にもほのかに確認できるだろうか。
地面につきそうなほど長く、蒼白い炎のように揺らめく霊体の髪が、魔力の光を纏っている光景。
髪も、肌も、服も、全体的に白い出で立ちの少女が、庵へとふらふら近付いてくる様子が。
ここに辿り着くまでに疲労が溜まったのだろう、足取りは重くくたびれている様が見える)

わ、ぁ……不思議な、お花。それに……変わった、建物だけど……お家?
少し……休ませて、もらえるかな。

……あの。ごめんください。どなたか……いらっしゃいますか。
(見たこともない黒蓮の園に目を輝かせながら架け橋を渡り、玄関口を控えめにノックする。
声はか細く、気付いてもらえるかどうか。気付かれなければ、そのまま庵を後にするだろう)
有難う御座います(干し肉を受け取って口に入れる。どうやら噛み切るのに苦戦している様で、僅かにしかめ面になっている)
(やがてごくんと飲み込んで楽しそうに笑って)…本当、硬いのですね。でも、美味しいです。噛んだ方が味が出るのですね。ご馳走様でした。
はい、私は旅人ですよ。ですのでそうですね、前の世界についてでも宜しいですか?私もあまり詳しくはありませんが…過去の話ですと、只惰性を貪っていた、の一言に尽きますので(冗談めかして)
そうですね、好きな食べ物というものが思い付きませんで…近くの方と同じものを、とお願いしました。

…?(耳をぴくりと震わせて)音が…。
少し見てきますね、ルシウス様(静かに立ち上がり窓の方へ。外を覗いて少女の姿を捉えると、僅かに驚いた様に早足で玄関へと向かってゆく)
(戸を開けて)…まぁ、如何なさったのですか?何だか具合が悪そうですが…。
(しかめ面になって干し肉に苦戦しているベラに少し苦笑し)
大丈夫か?硬かったろ?携帯食としちゃ、悪くない味なんだが…少し食べ辛いのが難だよな。
どーしても噛めない時は舌の上で暫く転がすといい。しばらくすると多少食べやすくもなる。
惰性を?そーいうタイプには見えないが(笑いながら)オーケー、良いぜ。俺は異世界の話を聞くのも好きなんだ。その世界がどういう世界なのか、どんな文明で、どんな食い物があって、どんな人間が住んでいたのか。想像するしか俺には出来ないが…話を聞くだけで、その世界に行った気になれる。
ベラ、好きな食い物ねぇのか!?そりゃ損してるぜ!好きな食べ物の有無で人生の三割が幸せかどうか決まるんだぜ?(大仰に)

……ん?(同じタイミングで気付く)
誰か来たかもな。おう、ここで待ってるわ(お茶をずずーっ)
(戸が開き、庵の主が出迎えてくれた事に安堵の息を漏らしながら、小さな少女は片手を胸に当て頭を下げた。最も人目に付くであろう霊体の髪が、それに合わせてふわりと靡き揺れる)
あっ……こんばんは。ありがとう、ございます……。
私は……ウィリア。ウィリア・ウィスプール……といいます。

道に迷っている、間に……夜に、なってしまって。
もし良かったら、少し……軒先でもいいので。休ませて、もらえないでしょうか……?
(疲労が見えるとは言え、相手は初対面。信用がなければ、庵の外でも良いと告げながら)
まぁ、軒先だなんて…どうか中で休んでいって下さいませ。
私は此処に住んでる者で…ベラと申します、ウィリア様。
さぞかし大変だった事でしょう。飲み物をご用意致しますね、此方です(案内する様に先行して部屋の中へ)

戻りました、ルシウス様。
(新しくコップを取り出し、緑茶を注ぎつつ)
好きな食べ物というのは、そんなにも大きな割合を占めるのですね。食べられれば良いとばかり思っておりました。…ふむ、では、先程ルシウス様から頂いた干し肉を好物にしましょうか。食べやすくする術も教えて頂きましたもの。今度また挑戦させてくださいな。

(緑茶を注いだコップを差し出し)
どうぞ、ウィリア様。ゆっくりしていってくださいね。
それで、私の世界の話でしたね。
そうですねぇ…私の住んでいた屋敷は海の上に建っておりましたが、大陸の方は、所によって全く違う文明があったと記憶しております。食べ物もその土地によってそれぞれで、何処か少し、混沌に似ている気がします。あとは…(少し悩んだ様子で)炎の土地や霧の晴れない道、迷樹の森など、入れる者が限定されている土地が幾つか。
種族は大半が此方で言う人間種でしたが、精霊もおりましたし、魔種の様に世界を歪める存在もおりました。……こんなところでしょうか。
おう、お帰り。んで、後ろに居るのが声のあった子だな。
俺はルシウス・アルカードだ。ベラの親切を受けてこの場で休ませて貰ってる。
宜しくな!

食べれりゃ良いなんて、そんなの勿体ねぇよ。美味いモン食ってる時間ってのは心が安らぐ時間の一つなんだぜ?
干し肉を…?い、いや…止めはしねーが、こう…もう少し色んな物口にしてから決めても良いんじゃねーか?年頃の女性の好物が干し肉て。クッキーみたいなお菓子なんかは嫌いなのか?

………めっちゃくちゃ冒険し甲斐のありそーな世界じゃねぇか!?
霧の晴れない道?迷樹の森?何だってそんなモンがあるんだ?天候はどーなってる?森の方向感覚は?寒いのか、暑いのか?…はぁ、ベラの世界、楽しそうだなー。

あ、それとよ…さっき席立った時に気付いたんだがよ、本棚もう一個あるんだな。
そっちには何が入ってんだ?(興味津々)
わぁ……心遣い、ありがとう、ございます。じゃあ……ベラさん。失礼、しますね。
――あ。こちらは、ルシウスさん。私は……ウィリア、といいます。
私も……同じ。道に迷ったので、休ませて、もらうことに……なりました。
二人とも……よろしく、お願いします。
(案内されるままに後ろを付いていき、先客の姿を見かけると、ぺこりと頭を下げる)

ベラさんの……世界。ひょっとして……ベラさんも、旅人(ウォーカー)さん?
この世界も、不思議で……いっぱいだけど。いろんな景色に……溢れてそう。
この色のお茶も……初めて、見て、飲むけど……すっきり、おいしいです。
(受け取った緑茶の透き通る緑を不思議そうに眺めて口を付けつつ、話している話題が耳に入る)
(湖沼にかかる橋を一人の男が歩いている。
良質であろう礼服に身を包んだ背の高い男は、不思議なことに瞼を下ろしたままだ。
だが足取りは橋を逸れることなく、まっすぐと庵へ向かっている)

はて、遠目に見た時は幻かと思ったが……このような場所に庵とは。
夜の帳も月と星は遮れないが道理、ならば今宵は月明かりに誘われたと考えるべきか。
夜風に当たる程度のつもりだったが、面白いことは起こるものだ。

――夜分遅くに失礼する、どなたかお見えになられるだろうか?
(慣れない和風の扉をノックし、声をかけた後に扉より一歩退いた)
はい、こちらこそよろしくお願いしますね、ウィリア様。

いいえ、甘い物も嫌いではありませんよ。美味しいと思いますが、私は先程頂いた干し肉が一番美味しく感じましたので。
ですがそうですね…確かに、他にも口にしてみてからの方が良いでしょうか。好きなものは多い方が良い…ですものね(うんうんと頷いて)

お、落ち着いてくださいルシウス様(あわあわと手を動かし)ええと、私もあまり足を踏み入れた事がありませんで…確か、其処の住民の方が招き入れないといつの間にか出入り口に戻っている、のだったと思います。
(ウィリア様の言葉ににこりと微笑んで)はい、旅人ですよ。“も”と言う事は、ウィリア様も旅人でしょうか?此方の世界は、やはり珍しいものが多いですね。お話を聞くだけでもとても楽しいです。
…まぁ!そのお茶、気に入って頂けましたか?とっても嬉しいわ。
ぁ、あの、そちらの本棚は、ええと…その、御伽噺などが…入っていて…(気恥ずかしいのか顔を赤らめつつ、ノックの音で振り返り、そのまま足早に扉へ向かう)
ぇ、あ、人の声が…?あの、少し見てきますね。本棚の本は自由にどうぞ、です…っ。

(ぱたぱたと扉の前に辿り着くと、深呼吸して気持ちを落ち着かせ扉を開く)
はい、おりますよ。今晩は。斯様な場所に如何なさいましたか?
(背の高い男性と視線を合わせようと徐々に首を曲げて)
そうそう!色んなモン食べ比べてみると面白いぜ?ベラがさっき食った干し肉は鹿の干し肉なんだけどよ、猪の干し肉なんてのもあってよ。そっちは鹿とは比べ物にならねーぐらい硬いんだぜ?最初食った時なんか、歯が折れるかと思ったぜ(少し大げさ気味に)
んじゃ、其処の住民に認められねーといけない訳か。選定基準は分かんねーけど、俺が行けるなら其処の住民に認めさせてやるのになー(手の届かない冒険に溜息)>ベラ

お?礼儀正しいな(笑いながら)ま、堅苦しくしなくていい。楽に喋ってくれ。
つーかよ、ウィリアってちっと透けてね?気のせいか?全体はハッキリしてんだが…なんか髪の先とか少し…(目、ゴシゴシ)

……?おう(来客を出迎えるベラを見送り)
御伽噺?顔を赤く染めるなんてよっぽどのモンか?ま、紳士は空気読んで勝手に見たりしないもんだ。だが、俺は紳士な盗賊なんでな。許可貰ったなら、中身を拝見するのが礼儀!いざ!(一冊手に取る)
(扉が開くも人影がない……かと思えば、白色のうら若い乙女がこちらを見上げている。
辺鄙な場所には似つかわしくない少女に内心驚きつつ、胸に手を当て礼儀正しく一礼)

こんばんは、お嬢さん。突然の来訪ながら扉を開けて頂き感謝する。
私はメニア・アルテグル・タイタニア、未熟ながら幻想の貴族の一席に身を置く者だ。
どうぞお見知りおきを。

今宵は夜道を散歩していた筈なのだが、いつの間にかこの場所に迷い込んでしまったようでね。
こうして訪れたのも何かの縁、家主と少しばかりお話をしたいと思ったのだが……今は不在だろうか。
(白い少女を応対役と判断したのか、少し声のトーンが下がる)
はい、私も……旅人です。この間の、大規模召喚で……やって来ました。
でも……この世界に、来る前の、こと。自分が、誰なのかも……覚えてなくて。
だから、あんまり……自分のこと。話せることが、ないんですが……
普通の人と、ちょっと違う……体なのは、何となく、分かってます。
(申し訳なさそうに視線を落とし。透けているとの指摘通り、魔力そのものと言える髪がふわりと揺らぐ。まるで燃え立つ炎の様だが、特に家具に燃え移ったり熱を発するような様子はない)

はい……見るもの。聞くもの。みんな……新鮮です。
お茶も、そうですが……この、不思議な作りの、お家とか。
ベラさんがいた、世界の……由来、なのかな?
(和室の構造が物珍しいのか、見慣れない文化に興味を示してじっと見つめる。
新たな来訪者を出迎えに行く家主と、本棚の書に挑む盗賊の青年を見守りながら、少女は口に合ったのだろう、緑茶を頂いて人心地をついては吐息を漏らしていた)
まぁ、幻想の貴族の方でしたか。
今日は綺麗な星月夜ですものね、散歩をしたくなる気持ちも分かります。
私は、ええと…ベラ。此処の家主ですよ(ふわりと微笑み、室内を示して)
宜しければ、上がって行ってくださいな。お話を聞かせてくださると嬉しいわ。
(そう言って奥へと歩いてゆき、炎の様な揺らめきを確認し)

そうですねぇ、ウィリア様の髪は青い炎のようにも見えますね。
離れたところからでも判る綺麗な光かと。
ふふ、やはり旅人さんだったのですね。異界であるからでしょうね、人も文化も違ってとても興味深いです。
そうですよ、この建物やお茶は、向こうの世界にもありました。こちらの世界で見つけたのは偶々ですけれど……そういえば、ルシウス様も旅人さんですよ、ね…っ!?
(手にしている本に気付いて)
ぁ、あ、あの、その本は、あの…いえ、自由にと言ったのは私ですものね。
ええと、その本は王子様とか、お姫様とか…そういう童話の本、です…。
(気持ちを切り替えるべくこほんとひとつ咳をする。心なしか顔が赤い)

こちらの世界にも転移出来たくらいですから、もしかすれば違う世界に転移する機会もあるやもしれませんよ?
もし私の世界に来られる際は案内させて頂きますね。ルシウス様なら認めさせる事が出来るかもしれません。
…しかしながら、先程の鹿の干し肉でも苦労しましたのに、猪…それ程硬いものを、果たして私は噛み切れるでしょうか…(むぅ)
これはとんだ失礼を、まさか君のような少女が家主とは露にも思わず。
……ベラ君だね、改めてよろしく。それではお言葉に甘えて上がらせて頂こう。
(暖かな少女の微笑みに、フッと口元が笑みを浮かべる。
先を行く少女の後を追い部屋を見れば、蒼く朧げな存在に書物に目を通す青年の姿。
――感覚から察するに、どうやらこの先客たちも混沌の外からのようだ)

ほう、静かな庵かと思えば……存外賑やかな場だったらしい。
お話の途中失礼する、私はメニア・アルテグル・タイタニア。どうぞお見知りおきを。
(軒先でベラに向けて行ったのと同じく、胸に手を当て礼儀正しく一礼)
ああ、そっちの世界に行く事があったら宜しく頼むぜ!世界を股に駆けるトレジャーハンターなんてそれこそお伽話の主人公みたいだしよ、それが出来るなら、ベラの世界も隅々まで見て回りてぇな。
筋張って、味もあんまりよくねぇし…まだベラには早い気がするな(ベラが猪の干し肉食べてる所、想像して苦笑)挑戦するならかなり小さいサイズにしといた方が良いぜ?
童話?ん?別に恥ずかしがる事ないんじゃないか?男女のもつれが多いなら分かるが…そういうモンでも無さそうだし(ベージをめくって読み始める)

ウィリアも記憶喪失のクチか?
俺もこっちの世界に来て、記憶を無くしたんだ。色々覚えてる事はあるんだけどよ、自分の事となるとほんとサッパリ(肩竦め)
俺の名前も実は適当に付けただけで本名じゃないんだぜ。

おっと、新しいお客さんのようだな。
俺はルシウス・アルカード。ま、本名じゃないんだが…とりあえずそう名乗ってる。
宜しくな、メニア!
(丁寧な一礼に、飲んでいたお茶を置いて立ち上がり、ぺこりと頭を下げ返す)
あ……初めまして。メニアさん……ですね。
私は……ウィリア・ウィスプール。道に、迷っていた……旅人です。
ついさっき、ここに来た……ばかりで、少し。休ませて……もらってます。

ルシウスさんも……記憶、ないんですね。
私も名前、思い出せないから……空中庭園で、ざんげさんに……名前のアイデア、貰って。
あちこちさまよう、人魂や、鬼火の伝承……なんだそうです。

私みたいなの……ちょっぴり、珍しいのかも……知れませんが。
召喚されてから、少し……旅をして。珍しい人、文化……すごくいっぱいで。
ベラさんの……お家の周りの、お花も。どこでも、見たこと……ないです。
(名前の由来にもした、燃える様な髪を褒められれば、表情の変化が薄いなりに小さく微笑み。
次いで窓の外に浮かぶ黒蓮に目をやって、その美しさに興味を抱いている)
ふふ、一人暮らしなのですよー。どうぞ、メニア様(緑茶を注いだコップを差し出して、ウィリア様の方へ向き直り)
黒色の蓮、ですね。私も此処と向こうの世界のお屋敷でしか見かけませんでしたね。
この世界の文化も珍しいですが、異界の方も沢山いらっしゃるので、更に様々な文化が混ざり合うのでしょうね。

…まぁ!お二人共、新しくつけたお名前だったのですか?
今の名、お二人共とても素敵だと思いますよ。
お二人の元いた世界がどんな場所であったのか、私には想像もつきませんが…いつか思い出して、話してもよいと思ったら、教えて下さいね。

それはとても冒険らしいですね、素敵です…!はい、案内は任せて下さい。その時は是非向こうのお屋敷にもいらして下さいな。
猪の方は難しいのですね…分かりました、小さいものから少しずつ、ですね(ぐ、と握り拳を作り)
…変ではありませんか?その、この手の御伽噺は、私には分不相応かと、思うのですが…。
この庵に一人で……おもてなし感謝する、遠慮なくご馳走になろう。
(変わらず目を閉じたまま、間違える事無くコップに手を伸ばし一口)
……ふむ、この香りと味は紅茶では無いな。新しく出回っているという種類か。

よろしく、ルシウス君。なに、今は互いを呼び合えれば真偽の判断は不要なことだ。
君が君である、という本質には何ら影響あるまい。

丁寧な返事をありがとう、ウィリア君。
しかし疲れているのなら無理をしない方がいい、ウィリア君がうら若き乙女なら尚更だ。
名前の事を褒められるって何かくすぐったいような…慣れねぇ感覚だが、悪い気分じゃねぇな、ありがとな、ベラ。
そーいやよ、竜の胃袋亭、完成してたな!オムライス食ったんだろ?確か卵料理だよな?どーだった?
変?分不相応って…別にそんな事ねぇと思うけどよ。お姫様が王子様と幸せに暮らしました…ベラにもそういう憧れがあるってことだろ?

ざんげに?
へぇ…あいつ、名前考えたりするんだな。表情の割には面倒見が良いっつーか、なんつーか。
にしてもさまよう人魂とか鬼火とかって…もう少しマシな例えは無かったのか…。
まぁ、良い名前だとは俺も思うけどよ。語感も綺麗だし>ウィリア

良い事言うぜ。記憶がどうであれ、俺という人間が変わる訳じゃないからな。失っちまった記憶なんざ、些細な事さ。今が楽しけりゃな。
メニアは?丁寧な物腰やら、紳士的な対応やら…そこそこ良い所の出だと見るが、どうだ?
はい、緑茶というのですよ。
少し前までは本を読んで過ごしていましたが、今は皆さんがお話に来てくださっているのでとても楽しいです。

(ぱっと目を輝かせて)そうなんです、オムライスを頂いて参りましたっ。
卵がふわふわしていてとても美味しかったのですよ、竜の胃袋亭の料理人様は腕が良いのですね。月原様に感謝です。
…おかしくはありませんか?そうですか…(どこかほっとした様に)そうですね、少しだけ憧れます。
今を楽しむか、無暗に悲観するよりはずっと建設的だな。
む、私かね?(不意に尋ねられ、思い返す仕草を見せる)
……ベラ君には挨拶の折に明かしたが、ルシウス君たちにはまだだったな。
私は幻想の貴族の一席に身を置く者。アルテグル家現当主として領の統治も行っている。
――齢28ながら未熟な身であり、爵位も男爵と一番低いがね。

緑茶……ああ、確かそのような名前だった。
紅茶とは全く異なる味わいだが、飲み終えた後の爽やかさとでも言おうか、この感覚は実に新鮮だ。父への土産として教えられる知識が一つ増えたのは喜ばしい。
はい……自分で、名前、考えました。
どこかを……ずっと、ずっと。彷徨ってたような、気がする……って伝えたら。
見た目も、合わせて……そういう伝承が、あるって。教えて……もらいました。
だから……昔のことは、思い出せたら。お話……させて、もらいますね。
(語感の良い名前だと両者に褒められれば、気恥ずかしそうに目線を彷徨わせ)

メニアさんは……貴族さん、なんですね。
穏やかで、いい人……お気づかい、ありがとう、ございます。
この緑の、お茶……私も、初めて飲みました。おいしい……ですよね。
(休息を勧められ、自らも頂いているお茶のコップを胸元で揺らしながら)

お茶にしても、外のお花にしても……元々、この世界に、あった物なのか。それとも、私たちみたいに、召喚された人が……持ってきたのか。
分からないけど……考えると、夢がありますね。それこそ……童話みたいに。
(本棚に目をやって、自分も読んでみたそうに興味が惹かれ)
卵ふわふわ…(想像して)やべぇ、めっちゃ美味そう。何でも好きなメニューが無料って事で随分と盛り上がったみたいだな!冷たいエールに卵ふわふわのオムライス。話聞いてるだけでヨダレ出そうになるぜ…。
女の子なら誰でもやっぱ憧れるモンなんじゃねーか?俺は王子様って柄じゃねーけど、悪い奴に囚われの姫様をお宝みてーに、攫うってのやってみてーな!こう…高い所から飛んで脱出!みたいな感じで。

どっかをずっと彷徨ってた…か。けど、一人じゃつまらねーよな…。
俺もあっちこっちと興味あるモンは色々あるけどよ、共有できる奴がいねーとつまらねーし。
なぁ、ウィリアはここに来る前はこの世界でどんなモノを見てきたんだ?覚えてる範囲で構わねーから教えてくれるか?

領の統治!?ガチの貴族じゃねーか!?異世界で貴族だったとか、貴族だが、統治は父親とか…そういうのは出会った事もあるが…この世界で統治までしてる貴族に会ったのは初めてだぜ。
ウィリア君にそう言って貰えたこと、貴族として誇りに思おう。
もっとも、幻想という国において私のような貴族は稀だ。他の貴族と出会う際は気をつけた方がいい。
……ふむ、ざんげ女史も中々に博識のようで。
地域によってはイグニス・ファトゥスやジャック・オー・ランタンとも呼ばれているが、これらを少女の名とするには些か無骨ではある。ウィリア君は良き名を得たものだ。

そこまで驚かれるとは、仰々しく語った甲斐があるというもの。
とはいえ、あるのは小規模の農村が幾つかという辺境の小さな領だ。
先日行われたガブリエル伯爵のような祭事は、とてもではないが真似すら出来んよ。
そうなのです、なのでお店はすごく賑わっていて、お料理も色々並んでおりました。どれも美味しそうでしたので、いつか行かれてみてくださいな。

(両手を合わせて)まぁ!高い所から脱出はとても格好良いですね。ヒーローさんのようですっ。
(ウィリア様の視線に気づき)ウィリア様、興味がおありですか?童話はわくわくしますね、あまり数は揃えていないのですが、宜しければご覧下さい。

メニア様、自ら統治されていたのですね。
ふむ、農村…よいですね。季節によって見れる作物も違うでしょうし、その様な光景を眺めたりしてとても穏やかな日々が過ごせそうです。
私は……旅の、路銀稼ぎに。ギルドで、紹介してもらった……お仕事したり。
そこで偶然、知り合った女の子と……一緒に、旅したりするように、なりました。
だから、今は……独りじゃ、ないんですよ。
(この世界に来てからの経緯を、指折り数えながら挙げ連ね。旅の共がいて安心できるのか、そう語る表情は柔らかに)

名前、ウィルも……男の人の名前、みたいだから……ちょっぴり、変えました。
伝承にも、地域で……いろんな形、あるんですね。ジャック・オー・ランタンは……今度の、秋のお祭り。それに、関わってるんだった……かな。
(ハロウィンという文化にも馴染みがないらしく、又聞きのように曖昧な口調で問い)

はい……童話や、おとぎ話。読むの……わくわくして、好きです。
どんなお話、あるかなぁ……ベラさんの、おすすめって。何か……ありますか?
(立ち上がって本棚へと近寄り、本の背表紙を指先で確認しながら一つ一つ見つめ)
おう!覚えておくぜ。竜の胃袋亭、いつか行ってみるわ。
だろ?ヒーローっつーか盗賊だから悪役の方が似合ってるけどな(苦笑)
けど、囚われのお姫様を救うんだ。そのお姫様にとっちゃ、王子のように見える…かも知れねーよな!
そーいう童話があっても良いと思うんだが…見たことはねーな(本棚の童話物色)

そうか!一人じゃねぇってんなら良かったぜ!
初めての世界で記憶を無くして、一人ってのは精神的に堪えるからな。
しかもギルドで仕事紹介して貰ったって?マジかよ!?俺も路銀稼ぎに紹介してもらおうかなー…

けど、領は領じゃねぇか。小さくても自分の領地があるってのはスゲェよ。
想像もできねーな…やっぱ、管理とか大変なのか?揉め事とか事件とか…村とはいえ、小さい物ならあったりするだろ?
竜の胃袋亭……王都にあると聞く食堂か。
今までは噂ばかりが耳に届いたが、機会があれば私も訪れてみたいものだ。
――いかにも。私の領では様々な作物が作られている。
その中でも一番の面積を誇るのは小麦だ、この庵を囲む湖沼以上の広さはあるだろう。
初夏の村外れに広がる金色の海は私も毎年楽しみにしている風景だよ。

今は大きな戦いも混乱もない幻想だが、乙女が一人旅を往くのはやはり危険が付きまとうもの。ウィリア君に旅仲間が居るのは喜ばしい事だ。
ハロウィンのジャック・オー・ランタンは魔除けの効果があるとされていてね。
当日は街の至る所にカボチャのランタンが置かれているだろう。

農地視察などの管理も行うが、有り難いことに領民との信頼関係は良好と言えよう。
ふむ、事件……最近では野生の熊や猪が畑を荒らすといった報告があったな。民の生活に関わる重要な案件だ。
まぁ、ウィリア様、旅をしていらっしゃったの!
どの様なところに行かれたのですか?(きらきらとした瞳で

素性がどうであれ、その人が王子様と思えば確かに王子様なのですよ。
確かにそういった物語はあまり見かけませんね?何故でしょう、とっても楽しそうですが。
お勧めは…そうですねぇ、どれも素敵でしたが…(硝子の靴が描かれた本を取り)これなどは結構前から此処にあって、愛着があるのですよ。

はい、王都にある食堂です。メニア様も是非行かれてみてくださいな。
…金の海!それはとても素敵です。次の初夏が待ち遠しいですね(にこにこと微笑んで)
王都……とっても、賑やかですよね。わいわいと……人が、いっぱい。
紹介してもらった、お店の……簡単なお手伝い、だったけど。
それくらいなら……世界に、慣れてなくても。できるだろう……って。
(目を閉じて街の情景を思い出しながら)

お陰で……しばらくは、旅ができるくらい……お金も、もらえました。
カボチャのパイも、売ってたんですが……ハロウィン、そういう伝統、なんですね。
あちこちで、準備も、始まってますが……楽しみだなぁ。
(街が飴色に染まる日を想いながら、ふ、と小さく小さく微笑み)

旅は……地下にある、立派なお屋敷に……吸血鬼さんが、いたり。
教会の跡地に、住む……小さな妖精さんに、出会ったり。
いろんな人が……暮らしてるの。あちこちで……見て、きましたよ。
……あっ、ありがとう、ございます。私も、それ……読んで、みますね。
(お勧めしてもらった本をまじまじと眺め。灰かぶりの物語も、馴染みはないようだ)
(ガラスの靴の絵を見かけ)
おや、随分と懐かしい物語と再会したものだ。
だが私の知る物語は中々に残酷な話だったと記憶しているが……。
機会があればベラ君も観賞しに訪れるといい、その時は客分として歓迎しよう。

ああ、王都の賑やかさは私も誇らしく、そして羨ましく思うばかりだ。
ハロウィンも間近になり、準備に勤しむ民たちも楽しみにしている事だろう。
ウィリア君にも遠慮なく楽しんで貰いたいものだ。
やっぱ童話ってのは子供が対象の場合が多いから、悪役が主役ってのは難があるのかもしれねぇな。その辺、王子様なら悪いイメージは少ねぇし。
理由としちゃ、その辺か?
硝子の靴?お姫様の話か?(ウィリアが受け取った本の表紙を見て)>ベラ

めちゃくちゃ人多いよな。
多分こっちに召喚された奴も多いんだろーけど、それでも一般人の数が多い。
ま、情勢はともかく王都は栄えてるって事だろな。店もあっちこっちにあったろ?迷ったりはしなかったか?>ウィリア

へぇ、畑を熊や猪がね。
そりゃ民衆も落ち着かねぇだろうな。生活もあるだろうし。
んで、そいつはどうしたんだ?やっぱ討伐して食ったのか?>メニア
(ウィリア様の旅の話を聞いて楽しそうに)まぁ!それは素敵ですね。
吸血鬼さんも妖精さんもお会いした事がないのですよ。ふふ、私もいつか会えるでしょうか。
こちらの世界はまだ慣れていませんので、色々な地へ行けたら嬉しいです。
メニア様の領地にもいつか是非。

はい、どうぞですよ。
そうですね、お姫様に変身したりするお話でしょうか?
メニア様は読んだ事がおありなのですね。残酷なお話もあるのですか?(驚いた様に目を丸くして
ふむ…では、もしかしたら私が読んでいた方は編集されているのやもしれませんね。ルシウス様の仰る様に子供向けの童話も多いですから、読み易くしているのかもですっ。
…ええと、因みにその残酷なお話というのはどの様な内容なのでしょう…?(おずおず

収穫祭、もうすぐですね。
ええと確か…お菓子をくれないと悪戯するぞ、でしたか?
街中も賑やかになってきましたし、当日が楽しみですね。
皆様は何か仮装などされるのですか?
ベラ君は中々に好奇心旺盛だな……。(少々驚きつつも、ゆっくりと記憶の紐を解き)
灰かぶりと呼ばれる少女が継母たちのいじめに遭いつつも、王子の舞踏会に参加して婚姻する流れは同じだった。
しかし王子が靴の持ち主を探す時、靴に足を入れる為に灰かぶりの姉はつま先を、妹はかかとを斬り落として強引に履いてしまうのだ。
王子は最初こそ認めるが、やがてストッキングに血が滲むと彼女たちが正しい持ち主ではないと気づくがね。

ああ、調べた所幸いなことにどちらも単独で荒らしていたことが分かった。
当時私は領を離れていたが、村の猟師達とアルテグルの私設警備班で討伐に成功したと聞いている。
熊は分からないが、猪肉は私の館に届いたので美味しく頂いたよ。
街は……とっても、迷いました。私……ちょっと、道に迷いやすくって。
ギルドに向かうのも、お店に向かうのも、一苦労でした……。
そのお陰で、知り合った人も……多いから。良かったことも……ありますが。
今ここに、こうしているのも……道に迷った、お陰ですから。
(皆との楽しげな会話に、楽しげに小さく微笑みながら)

各地では……本当に、いろんな人が、住んでます。
喋るお人形さん、喋る動物さん……まるで自分が、童話の世界に、いるみたい。
そんな人たちに、出会う為でも……旅をするの、楽しいなって、思います。
(ぺら、ぺらと硝子の靴の童話を読み進め、頁を捲りながら)

せっかくのお祭り、だから……私は、ハロウィン。参加する……つもりです。
噂話で、聞いた……願いを、叶えるっていう、ランプの童話の……魔人さんの格好で。
お菓子をくれたら……願いを、聞いてあげますよ、って。
あれ、これは……違うのかな……?

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