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黒蓮庵
そうですね、ちゃんとお話しするのも、ルシウス様が初めてです。
なのでとっても嬉しいのですよ。
(きょとんと首を傾いで)要りませんか…?そう言われたのは初めてですね、驚きました…。
ですがそうですね…もしルシウス様の仰る「美しい」にこの宝石達も入っているのならば…なんだか少し、気持ちが楽になります。
(胸に手を当てて柔和に微笑み)有難うございます、ルシウス様。
…ぇ、あ、はい、本ですね、大丈夫ですよ…っ。
こちらが地図で、こちらが図鑑で、これが小説?で…(片方の本棚の本を指しながら、それとなくもう一つの本棚を隠そうとしている)
なのでとっても嬉しいのですよ。
(きょとんと首を傾いで)要りませんか…?そう言われたのは初めてですね、驚きました…。
ですがそうですね…もしルシウス様の仰る「美しい」にこの宝石達も入っているのならば…なんだか少し、気持ちが楽になります。
(胸に手を当てて柔和に微笑み)有難うございます、ルシウス様。
…ぇ、あ、はい、本ですね、大丈夫ですよ…っ。
こちらが地図で、こちらが図鑑で、これが小説?で…(片方の本棚の本を指しながら、それとなくもう一つの本棚を隠そうとしている)
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この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは窓。
外からも見る事の出来た黒塗りの格子窓に、奥には円窓。
所謂和室と呼ばれる造りのようです。
ひとつは本。
低い2つの本棚に、綺麗に並べて入れられています。
…内容には偏りがある様ですが。
ひとつは宝石。
様々な宝石達が部屋の至る所で煌いています。
最後に白。
夜色に染まった庵の真ん中で、真白い少女が静かに佇んでいるのです。
「――ぁ…。こん、こんばん、は…?」
「もしかして、迷い込んでしまいましたか?」
「今日は綺麗な星月夜なの。どうかゆっくりしていらして」
「あまり人と話した事がないのです。宜しければ貴方の御噺を聞かせてくださいな」
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“今”は夜の帳が下りていますが、明るいうちに遊びに来てくれても嬉しいわ。