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黒蓮庵
まぁ、幻想の貴族の方でしたか。
今日は綺麗な星月夜ですものね、散歩をしたくなる気持ちも分かります。
私は、ええと…ベラ。此処の家主ですよ(ふわりと微笑み、室内を示して)
宜しければ、上がって行ってくださいな。お話を聞かせてくださると嬉しいわ。
(そう言って奥へと歩いてゆき、炎の様な揺らめきを確認し)
そうですねぇ、ウィリア様の髪は青い炎のようにも見えますね。
離れたところからでも判る綺麗な光かと。
ふふ、やはり旅人さんだったのですね。異界であるからでしょうね、人も文化も違ってとても興味深いです。
そうですよ、この建物やお茶は、向こうの世界にもありました。こちらの世界で見つけたのは偶々ですけれど……そういえば、ルシウス様も旅人さんですよ、ね…っ!?
(手にしている本に気付いて)
今日は綺麗な星月夜ですものね、散歩をしたくなる気持ちも分かります。
私は、ええと…ベラ。此処の家主ですよ(ふわりと微笑み、室内を示して)
宜しければ、上がって行ってくださいな。お話を聞かせてくださると嬉しいわ。
(そう言って奥へと歩いてゆき、炎の様な揺らめきを確認し)
そうですねぇ、ウィリア様の髪は青い炎のようにも見えますね。
離れたところからでも判る綺麗な光かと。
ふふ、やはり旅人さんだったのですね。異界であるからでしょうね、人も文化も違ってとても興味深いです。
そうですよ、この建物やお茶は、向こうの世界にもありました。こちらの世界で見つけたのは偶々ですけれど……そういえば、ルシウス様も旅人さんですよ、ね…っ!?
(手にしている本に気付いて)
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この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは窓。
外からも見る事の出来た黒塗りの格子窓に、奥には円窓。
所謂和室と呼ばれる造りのようです。
ひとつは本。
低い2つの本棚に、綺麗に並べて入れられています。
…内容には偏りがある様ですが。
ひとつは宝石。
様々な宝石達が部屋の至る所で煌いています。
最後に白。
夜色に染まった庵の真ん中で、真白い少女が静かに佇んでいるのです。
「――ぁ…。こん、こんばん、は…?」
「もしかして、迷い込んでしまいましたか?」
「今日は綺麗な星月夜なの。どうかゆっくりしていらして」
「あまり人と話した事がないのです。宜しければ貴方の御噺を聞かせてくださいな」
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“今”は夜の帳が下りていますが、明るいうちに遊びに来てくれても嬉しいわ。