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ギルドスレッド

雪鳥の落し物

【限定1:1】雪鳥と少女の誓い

『甘味処 こんとん』
とある旅人が故郷のカフェを再現したというお店。
屋根付きの縁側と、渋〜いお茶が人気だとか。
和菓子は勿論、普通にコーヒーやジュースも出てくる。

おやつ時を少し過ぎ、客足が落ち着いてきた頃。
店内の奥のテーブルには、白髪の少女が1人。
そわそわした様子で、誰かを待っているようだ。

* * *

【!】利用者限定RPスレッド【!】

ノースポールとエーリカ・マルトリッツさんとの1:1スレ。
他の方の書き込みはご遠慮ください。
気まぐれゆるゆる運行。

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(4人用のテーブル席に座り、
そわそわと落ち着かない様子で
指を弄ったり、グラスの水を飲んだりしている)

……お、お話しする、とは言ったものの……。
上手く説明、できるかなぁ。
ちょっと緊張してきたかも……っ!
(闇を纏わずに、ひとりで外に出掛けること)
(其の勇気は未だ持てず。目深にフードを被っていた影は、其れでも)
(喫茶店の入り口、其の前で。恐る恐る被っていたフードを下ろすと、近くを通っていた店員に声を掛けた)
(『ふわふわのまっしろなおんなのこ、いませんか』)
(拙い問いはどうやら通じたらしい。指し示された店の奥へ、他人の目を避けるように、足早に)

……あ、

(待ち人のすがたを見止めれば、其の傍まで。緩めた歩調、恐る恐る歩を進め)

ノースポール、……えと、…………こ、こんにちは。

(またせちゃったかな、なんて。申し訳無さそうに眉下げ乍ら)
(座っても大丈夫だろうかと、雪鳥の娘を伺って)
(聞き覚えのある声に、勢いよく顔を上げる。
 お待ちかねの少女の姿に安堵しつつも、緊張感が増していく)

あっ、え、エーリカさんっ!!

(緊張の余り、予想以上に大きな声が出てしまい
 慌てて口を手で塞ぐ。
 幸いにも近くの席に客はおらず、
 こちらを気にする人もいなかったが
 緊張してるのバレバレだぁ……!と顔を赤らめる)

……えへへ。こ、こんにちはっ。
今日は来てくださり、ありがとうございます。
あ、どうぞ!お座りくださいねっ。
お飲み物、何にします?甘い物もありますよ!

(わたわたとメニューを広げ、
 オススメは抹茶系なんですよ!と、楽しそうに指で示す)
ひゃ、

(立ち上がらんばかりの雪鳥の勢いに、思わず間抜けな声が漏れた)
(すこし身を竦めたのも一瞬。目前の席を勧められれば、ぺこんと頭を下げてから腰を下ろし)

ううん。
こちらこそ、……えと、その。
ふしぎですてきなおみせにおまねきくださり、ありがとう、ございます。

(ぺこん。黒いこうべが再び垂れる)
(おまねきされたときは、こんな感じで良かっただろうか?)
(所謂”和”の様相に馴染みがないのか、きょろきょろと視線を巡らせて)
(其れから。品書きの束を差し出されれば、ありがとう、とちいさな謝辞を添え)

まっちゃ?…………えっと。
……あんまり、こういうおみせ、きたことなくて。
おかしのなまえも、くわしくなくて。
あまいものは、すき。だから……、

(あなたのおすすめを、と。遠慮がちに請うて)
(給仕が運んできた水をひとくち。ややあって、そうっと視線を持ち上げて)

…………でも、よかった。
なくした記憶を、ぜんぶひろいあつめたら……『ノースポール』は、どこかにいっちゃうんじゃないかって。
わたし、すこしだけしんぱいしていたの。

(彼女はあくまでも、彼女のまま)
(少なくとも、影にはそう見えるのだと、僅か目を細めて)
(ふしぎですてきなおみせ。彼女の言葉が何だか可愛らしくて、
 ふふっと笑みを零しつつも、どういたしまして!と軽く頭を下げる)

あっ、なるほど!そうですよね。
そもそもこのお店、旅人さんが作ったお店ですし……
私も、ここに来るまでは抹茶も知らなかったですしっ。
了解です、お任せください!
甘い物がお好きなら……これが良いでしょうか?
(すみません、と近くの店員に声を掛け、
 『苦味控えめ&甘さたっぷり!あまあま抹茶ミルク』を2つ注文する)
(店員が注文を伝えに行くのを見送り、ほっと一息。
 エーリカさんの言葉に、ゆっくりと頷き)

……私も、実は。
そうなったらどうしようって、ちょっと思ってました……。
でも、私は私のままで。
『ノースポール』のことも、『私』のことも、ちゃんと覚えてます!
なので、ご安心くださいっ♪

(片手でピースサインを作り、心底嬉しそうな笑顔を向けていると
 店員が抹茶ミルクとストロー、大量のガムシロップを運んできた。
 ミルクが多めに入っており、すでに甘めに作られているが
 更なる甘党はお好みで追加が可能、ということらしい)

このままでも甘いので、とりあえず一口飲んでみてくださいっ。
甘さが足りなければ、コレを入れてみてくださいね♪
私は、うーん……今日は2個追加の気分ですかねっ。
(ガムシロップを入れながら、どうぞ!とエーリカさんに勧める)
(くすくす、楽しげな彼女の笑顔の理由がわからなくて、ひとり顔を赤らめ乍ら)
(頭に疑問符を浮かべつつも、其れが好意に依るものである、位は影にも理解出来た)
(だから。 ぺこん。 もう一度、頭を下げて)

そうなんだ。
……わ、わたし。あまいものは、くだものくらいしかしらなくて。

(”お菓子”を知ったのは、大規模召喚を経てからなのだと、辿々しく)
(あまあま抹茶ミルク。言葉の意味はよくわからない)
(甘くて、お茶で、牛の乳なのだ。……なんだろう?)
(けれど彼女のお勧めならば、きっと美味しいものなのだろう。そわそわと視線を泳がせ乍ら)
(自身も不安だったのだと。雪鳥の娘が語り始めれば、ゆっくりと頷いて言の葉を促した)
(無理もない。他人の自分でさえそう思うのだ)
(当人にしてみれば『自我はどこへ行くのか?』と云う大きな問いを常に抱えていた事になる)
(不安に胸が押し潰されそうになった日もあっただろう)
(けれど彼女は、とても綺麗に笑っているから)

そう。…………よかった。

(影は言の葉を紡ぐことが上手くない)
(故に、少しばかりそっけない返事になってしまったかもしれない)
(慌てて取り繕うように、ちょいちょい、自分の前髪を直したり、手を組んだり、戻したり)

うまく、いえないのだけれど…………、…………あなたが、あなたのままで、わらっているから。
わたしはそれが、……とても、うれしい。

(上手く伝わるだろうか。恐る恐る、陽色の双眸を見上げ)
(ことりと。目前にグラスが置かれれば、ぴんと尖った耳が跳ね)

…………お茶なのに、みどりいろ。

(影の知る”茶”に分類される飲み物は、多くが赤褐色か黄金色だ)
(目の前に置かれた其れは淡い、白みがかった緑色。大凡影の知るものではない)
(どうぞ、と。勧められるまま、恐る恐るストローに口を付け)

………………。

(耳が)
(上がって、下がって、また上がる)
(影はそれきり黙ってしまった。否、正確には、”夢中になっている”のである)
(顔を赤らめながら再び頭を下げる様子に、
 やっぱりエーリカさんは可愛くて優しくて素敵だなぁ、と思い
 にこにこと彼女の挙動を見守る)

なるほど、そうだったのですね?エーリカさんが羨ましいです!
世の中には果物とはまた違った、甘くて素敵なお菓子が
いーっぱい存在してますからねっ。
それらに新しく出会い、感動できる機会が
たーっくさんあるってことは、とっても素敵なことです♪

(抹茶ミルクを知らない人が、この飲み物を飲むとどうなるのか。
 エーリカさんの反応が気になり、わくわくした様子で見つめる)
(よかった、うれしい、と。彼女が自分のことを心配し、
 自分の現状を喜んでくれていることが、十二分に伝わってきて。
 その気持ちがとっても嬉しくて、こそばゆくて。ふにゃりと微笑み)

えへへ……。はいっ!
私も、エーリカさんが喜んでくれて、嬉しいです。
こうしてお話しすることができて、よかったです……。

(少し、ハードな昔話になるかもしれないけれど。
 私のことを想ってくれている貴女には、どうか、聞いて欲しい。
 頭の隅でそう思いつつ、今はもう少し、甘味を堪能しようと考える)

…………!!??

(ハーモニア特有の耳が、こんなに動くのは初めて見た。
 うっかり「可愛い!」と叫んでしまいそうになるのをこらえ、
 初めての甘味との出会いを邪魔しないよう、こっそりと悶える)
(そろりと視線を上げれば、嬉しげな笑みと重なって)
(すこし驚いたように目を丸くしたけれど)
(影も、不器用に微笑んで見せた)

そ、そうかな。
……いちばんびっくりしたのは、ちょこれーとだったの。

(謎の茶色い塊。石ではなかろうかと、はじめは警戒したものだ)
(だと云うのに、齧ってみれば其れは甘くほどけて)
(瞬く間に夢心地、記念日に贈られるものであるのも道理である、なんて)
(それはそれは衝撃だったのだと、辿々しく)
わたしは”ノースポール”しかしらない。
けれど、あなたが語って聞かせてくれるなら。
他でもない”あなた”を、識ることができる。

(それは、聞いてしまってもいいこと?と)
(自分が招かれた理由、そのものへと問いかけて)

………………。

(ほんの少しの苦味。けれど、其の名の通りの甘さ)
(砂糖は勿論なのだが、成る程、牛の乳を合わせるとこんなにも柔らかな風味になるものか)
(おいしいなあ、なんて。暫し感じ入っていたのだけれど)

…………はっ。

(雪鳥の娘がわなわなと震え乍ら此方を見ている)
(何か態度に出てしまっていただろうか、だらしない顔をしてしまっていただろうか)
(慌ててしゃんと姿勢を正し)

ご、ごめんね。
おいしかったから、……む、夢中になっちゃって、

(はずかしい、と。両のてのひらで頬を押さえて)
(見せてくれた微笑みに応えるように、
 笑みを絶やさず、弾むような声で会話を続ける)

チョコレート、美味しいですよねっ♪
茶色くてドロドロしてますし、知らない方から見たら
泥の塊って感じですもんね。ビックリするのも無理はないです。
この幻想では、入手はそんなに難しくないのですが……
人によっては高級品だったり、貴重品だったりするようで。

ちなみに私、甘党なんですけど……
チョコレートが一番好きなんですよっ♪
(グラオ・クローネの時期に様々なチョコを食べたことを思い出し
 ほんわりと、トロけたチョコのような笑みを浮かべる)
(姿勢を正して恥ずかしがる彼女の様子に
 こちらはゆっくりと目を閉じ、両手で口元を覆いながら)

(……尊い……!)
いえその、むしろそのまま続けていただきたいところですが……っ!

(もっと見ていたいけど、このままでは閉店を迎えてしまいそうで。
 また今度、別の甘味を紹介した際に堪能させてもらおうと思い直し)

(自分も手元の激甘抹茶ミルクを一口、二口飲み。
 本来の目的を達成せねば、と。心を落ち着かせる)

……はい。ノースポールではない、「私」の話を聞いて欲しいのです。
残念ながら、幸せな物語ではないのですけれど……
何故でしょうね……エーリカさんには、聞いて欲しいなって。
(不安げに、少女の瞳を見つめる)
(誰かに笑顔を向けてもらうこと。其れが影には未だすこし面映くて)
(目線を上げたり落としたり、落ち着き無い様子)
(けれど彼女がことのはを紡げば、恐る恐る視線を重ねて)

はじめにもらったときは、なんだろうって。
……ないしょにしてね。ちょっぴり、こわかったの。
でも、思い切って食べてみたら甘くとろけて……すぐに、すきになったの。

(全身黒づくめでは女子供で賑わう菓子屋の類には足を踏み入れ辛くて)
(影にとっては、今もたまにしか食べることができない貴重品なのだと語り)

ノースポールは、ちょこれーとが一番すき?
じゃあ、……じゃあ、おそろい。
(ぐっと何かを堪えるような仕草を見れば、おろおろと様子を伺って)
(問題無いのだと続けられればほっと安堵の息を吐き)

あまくて、おいしい。
こんなお茶の飲み方もあるんだね。

(何方かといえば、影の知る茶は薬に近い存在だったから)
(紅茶も最近知ったばかりなのだと、もうひとくち)

…………そう。
”あなた”を守るために、あなたは”ノースポール”になったのかもしれないね。

(悲しい、苦しい、辛い、痛い)
(そんな記憶に鍵を掛けてしまいたいと願う気持ちは、判らないでも無かったから)
(自分に聞いて欲しかったのだと)
(雪鳥の娘が紡げば、影は否定をのぼらせることはせず、こくんとひとつ頷いた)

わたしでよければ。
……きかせて、あなたのおはなし。
(初めてのチョコレートがこわかった、と。
 それを内緒にして欲しいと言う彼女は、やっぱりとても可愛らしくて。
 可笑しくて笑っている訳ではないが、ここで笑うと気を悪くするかも。
 緩んでしまう頬を自分でぐいぐいと引っ張り、懸命に誤魔化す)

……い、いひゃい……(頬をさすりつつ)
ふふっ、そうだったのですね。もちろん、内緒にしますとも!
エーリカさんとお揃いの部分ができて、嬉しいですっ♪

……そういえば。シラスさんとノーラさんとは
幻想にある、チョコレートのお店で出会ったんですよ。
次のグラオ・クローネは、チョコ好き4人と、ルークも誘って
皆で行きましょうよ♪
(きっと、とても楽しいですよ!と。目を輝かせ、雪鳥は笑う)

確かに「お茶」って、苦~くて渋~いものも多いですしねっ。
甘いお菓子があれば、そっちも素敵ですが……甘いお茶も美味しいのです♪
(こくこく、と。彼女の飲み物が減っていく様子を
 嬉しそうに眺めつつ、自分も同じように抹茶ミルクを味わう)
(悲しい話。きっと、聞いても楽しくはない話。
 それでも、目の前の少女は聞くと言ってくれたから。
 しっかりと「私」のことを伝えなければ、と気を引き締めて)

……ありがとうございます、エーリカさん。
ちょっと、長くなるかもしれませんが……聞いてください。

(自分は幻想の森の中の村で生まれ育ち、自警団をしていたこと。
 その村が魔物に襲われ、抗戦するも村は壊滅し、自分だけが生き残ったこと。
 日々、悲しみと悔しさに苛まれ、後追い寸前だったところを
 命の恩人の騎士に「記憶を失う」という形で再び救ってもらったこと。
 長くなり過ぎないよう、けれども端折り過ぎないように、ぽつぽつと語る)

……それから、騎士様は幻想をしばらく出ることになったので
自立と人助けの為に!とローレットに所属しまして、今に至ります。
なので登録上は、騎士様が名付けてくれた「ノースポール」ですが……
(にっこりと、柔らかく微笑み)

私の本当の名前は……ポラリス。「ポラリス・クラウベル」といいます。
その頃から、愛称は「ポー」でした。なので、エーリカさんにも
そう呼んでいただけると、とっても嬉しいです……♪

(彼女は困るだろうか。それとも、喜ぶだろうか。
 不安になってきて、グラスの水で渇いた喉を潤す)
だ、だいじょうぶ?

(ぐにぐにと自分の頬を引っ張る雪鳥のすがたに、慌ててつめたいお絞りを差し出して)
(大丈夫。内緒にするよ。そんな返答が返って来れば、よかった、と目を細め)

そうなの。…………ま、まだ。みんなのこと、ぜんぜんしらなくて。
でも……、……みんな、いいひとだって、わかるから。

(だから。”おでかけ”のおさそいは、とても嬉しいのだと告げ)
(何より、目前の彼女が、ほんとうに楽しそうに笑ってくれるから)
(影にはそれが面映くて、いっとう嬉しいことだった)
(訥々と雪鳥が語り始めれば、影はひととき口を噤んだ)
(”ニンゲン”と対話をすることは慣れなかった)
(けれど、影の人ならざる友人たちもまた、とってもお喋りが大好きだったから)
(雪鳥が語る合間、時折こくり、こくりと相槌を打ち)

…………あなたが、自分のことを許せないまま。
自ら命を絶ってしまうことがなくて、……よかった。

(『何故、私だけが?』『置いていかないで』『守れなかった』『彼らの、もとへ』)
(心の内に響く声は、彼女を永く苛んだのだろう。嗚呼、だって、ほら)
(グラスを持つゆびさきが。震える睫毛が、微かな呼気が)
(影の尖った耳が小刻みに揺れる。雪鳥の音をひとつとて聞き逃さぬよう、懸命に)

あなたが、ひとりぼっちにならなくて、よかった。
……一度はすべてを忘れてしまったのだとしても……そばにいてくれるひとがいて。
寄り添うことを許し合えるひとがいて、よかった。
今もまだ、痛みは残っているのかもしれないけれど、……受け入れることができたなら。
それは、とてもすごくて、尊くて……あなたにしか、できないこと。
(紡がれた名。其れは、)

…………宵のそら。ひとりきりで森を進むとき。
何度も、そのひかりを頼りにしたの。

(闇夜に浮かぶひかりのみちしるべ)
(淡く輝く雪色の髪も、陽色のひとみも。其の名に似合いだと、はにかみ微笑んで)

ポラリス。……きれいななまえ。とっても。
……あだ名で呼ぶのが、もったいないくらい。
あっ、ありがとうございます……!だ、大丈夫ですよっ。えへへ……。

(心配させてしまった……!と、恥ずかしそうに少し頬を染めつつ
 差し出された冷たいお絞りをおずおずと受け取り、頬に当てる)

良かった!ふふっ、これからいっぱいお出掛けしながら
お互いに知り合っていきましょうね♪今の、この時間のように!

(無理をさせてたらどうしようと心配だったから、ホッとした。
 どこで何をして遊ぼうか。うっかり、計画に没頭してしまいそうになる)
(少女がこの話を聞いて、何と言うのか。少し怖くて、不安になって。
 そして、僅かに。過去の光景を、その時の感情を思い出してしまい。
 手元のグラスに視線を落としながら、少女の言葉に静かに耳を傾ける)

(「あなたが生きていてくれて、よかった」と。
 まだ知り合って間もない少女からの、温かく、優しいその言葉達に
 勝手に視界がボヤけてきてしまう)

……ええ。騎士様とルークには、いくら感謝しても足りません。
それにまだ、その……事件の時のことを思い出すと、やっぱり辛いです。
でも……思い出せて、良かった。その気持ちの方が、大きくて。
全部、抱きしめて生きていこうって……決めました。

(そう言い切ると、強い意志を宿した瞳を少女に向け、にっこりと微笑む)
……エーリカさんは、本物のポラリスに助けられていたのですね。
ふふっ。私がしたことではないのですけど、何だかとっても嬉しいです♪

(「数多の旅人を導く星のように、優しい人であれ」と。
 両親が願いと愛情を込めて名付けた、その星の名を
 少女が褒めてくれたことが、とても嬉しくて)

えへへ……ありがとうございますっ♪
私も、とっても気に入ってます。あ、もちろん「ノースポール」も!
2つの名前が、今の私を形作っているのです。
それを繋ぐのが「ポー」という愛称なんじゃないかな、なんて。
(なので気にせずに呼んでくださいね♪と微笑みつつ)

……それと、もうひとつ。実は、「ポラリス」と呼ばれると
ギフトが発動しちゃうのです。些細なモノなんですけどね?
呼んだ人の声が、頭に響いて。その人の居場所を、知ることができるのです。
(「困った時は私を呼んで!」村人にそう言っていた日々を、少し思い出す)
(お互いを。知っていこうと告げる雪鳥の声)
(一瞬面食らったように目を瞬かせ)
(けれど、其れでも。歩み寄ろうと云う気持ちは、ほんものだから)

うん。……も、……もっとなかよくなれたら。
わたしも、うれしい。

(図々しくは無いだろうか、なんて浮かびはしたけれど)
(彼女の朗らかな笑みは、そんな不安を胸の奥に押し込んでくれた)
(ヒトは誰しも痛みを抱えているものなのだと、特異運命座標に選ばれてから、徐々に学んできた)
(痛み故に誰かを傷付けること、啀み合うこともあるのだと)
(故に影は大きく驚かなかった。其れよりも)
(彼女が其れでも尚零してくれた欠片たちを、ひとつとて零してはならないのだと。そう、思った)

あなたの傷は、未だ熱を持って疼くのかもしれない。
でも…………騎士さまと、たいせつなひとが。
再び血が噴き出してしまうことがないように、きちんと塞いでくれた。

(思い出すたびに、傷痕は痛みを齎すのかもしれない)
(でも、そう。其の度優しく塞いでくれるひとがいる)
(何より、其処から目を逸らさないと、彼女自身が決めたのだから)

痛みと向き合うこと。それは……みんなができることじゃ、ない。
こうして、わたしに話してくれること。
それが、とてもたいへんなことなんだって、……わかるから。

(だから。だから、話してくれて。こうして聞かせてくれて、ありがとう、と)
(初めて出会った頃よりも。幾分、少女らしさを湛えた微笑みを浮かべて)
そうなの。故郷を発ったとき、右も左もわからなかったころ。
夜毎輝くそのひかりを頼りに、ずっとずっと歩いていたの。

(誰もが寝静まるそのうちに、目的も無く、ただ)
(ひかりさす方へ。其処に救いがあるのだと信じて)
(其れを口に出す事は憚られたから、甘い飲み物と一緒に飲み込んで)

あなたの贈り物、すてき。
そうして、みんなのことを助けていたんだね。
……えと、

(嗚呼、でも、其れならば)
(彼女の望み通りにしなければ。でも、でも)
(逡巡。徐々に、徐々に染まっていく頬)
(耳の先まで赤くなったころ。ちらりと雪鳥を伺い乍ら、そうっと唇をひらいて)

…………ぽ、ポー。

(ちいさく、ちいさく。呼ばう声は、彼女に届いただろうか)
(もっとなかよくなれたらうれしい、と。
 少女が自分と同じ気持ちを抱いてくれたことが、とても嬉しくて。
 喜びでいっぱいの、満面の笑みで、元気に頷いた)

はいっ!ぜひ、ぜひ!!
これからもっと知り合って、もっといろんなことをしていきましょう♪
そういえば、もう少ししたら『秋の収穫祭(ハロウィン)』ですね!
もし面白そうな催しがありましたら、お誘いしても良いでしょうか?

(美味しいイベントがあるといいなぁ、と。うっとりし始める)
(少女の言葉ひとつひとつに、心がぽかぽかと温まり、安らいでいく。
 ああ、そんな。お礼を言うのは、こっちの方なのに。
 そして今、少し疼いた傷を塞いでくれたのは、目の前の彼女なのに)

こちらこそ!聞いていただき、ありがとうございましたっ!
そうですね……。やっぱり、大切な物を失った悲しみは、大きいです。
でも。その傷痕が、その思い出が。
これから、沢山の人々を救う為の力になると、信じてますから……。

……本当に、ありがとうございますねっ♪
(彼女の少女らしい微笑みに、益々心が温まっていく。
 こちらも感謝の気持ちを込めて、にっこりと微笑み返し)
そうだったのですね……。暗い中を、ずっと、お一人で?
それはさぞ、心細かったでしょう……。
エーリカさんが北極星を見つけることができ、
こうして幻想で出会えたこと、とても嬉しく思いますっ。
本当に、よかったです……♪

(真っ暗闇が苦手な自分には、まるで出来る気がしない。
 可憐でありながら勇敢な少女に、心から尊敬の念を抱いた)

えへへ、ありがとうございますっ!私も、素敵な力だと思います。
思い出してからは、一度も使ってませんけどね。
でもそれは、この街が平和な証ですから……良いことです♪

(言葉が途切れた少女を、ふと見てみれば。
 白い頬が、耳が。段々と桜色に染まっていって。
 これはもしや。彼女は、応えようとしてくれている?
 ついつい、ワクワクした表情でその言葉を待つ)

……!! はいっ……ポーです!!

(聞こえた。嬉しすぎて、勢いよく手を挙げて返事をする。
 少し離れた場所で、店員の数名が何事かとこちらを伺っているが
 本人はまるで気付いていない様子)
しゅうかくさい…………、……あっ。

(其れが何を示すのか。雪鳥のことのはを汲み取ったなら、影の頬が薄っすらと赤らんだ)
(すべてが魔法にかけられる三日間。そう、『夜鷹』が『わたし』で居られる、)

おばけのおまつり。わたしも、知ってる。
その日は闇を纏わなくても、だれも、わたしを怖がらないの。

(耳が尖っていようが何だろうが、誰も構うことはない)
(何故ならそう、其の三日間に関しては、誰もが”なりたい自分”になれてしまうのだ!)

う、うん。よろこんで。
ポーは、どんなすがたになるのかな。
……あっ。おかし。おかしも、用意しておかなくちゃいけないんだよね。

(対価がなければ、おばけはなんとイタズラをしてくるという)
(去年はどうやってお菓子を手に入れればいいのか判らなかった為、自前のたからものを用意したものだけれど)
(あれから自分も成長した。お店でお買い物だって、(そんなに)怖くはなくなったのだ)
(雪鳥の顔が綻ぶ様を見れば、影もまた目を細めてはにかんだ)
(痛みを抱え乍ら前を向き続けること。其れがどれ程大変な事なのか)

いいの。……と、……ともだちのことを知れることは、うれしいから。

(けれど。彼女は決してひとりではない)
(頼りないかもしれないけれど、自分だって彼女の支えでありたい、そう思うから)

痛みも、悲しみも。ひとつひとつはつらい思い出かもしれないけれど……。
あなたを成すかけらのすべて。それは、いとおしいものだと思うから。

(其れ等全てが、彼女を成すもの。彼女が、守人であるしるし)
(分かち合う事ができた。其れは、とても嬉しいことだったから)
(微笑む雪鳥に見詰められたなら、フードの裾を摘んで俯いて)

あなたのこころを知る事ができて、うれしい。
あなたが前を向く為の手伝いができて、……うれしい。
うん。…………でも、まるきりひとりぼっちでは、なかったの。
揺れる草木の奏でる歌を。精霊たちのささやきを。
動物たちの息吹を、肌で感じることができたから。

(彼らの多くは自分に対して好意的だったから)
(寧ろ人混みよりも夜の方が気楽だったのだと添えて)

そうだね。
……いざというときは、ポーがどこへでも飛んできてくれる、なんて。
そう思うと、真昼のそらのしたでも、こわくないのかも。

(何方かと言えば自分は人々が活気付く昼間の方が苦手なのだと、眉下げ微笑み)
(其れでも、自身が『エーリカ』で居られるようになってからは、太陽もそんなに恐ろしくはなくなったのだけれど)

ひゃわ、

(とても元気な返事が返ってくれば、影は驚き妙な鳴き声を上げた)
(きょろきょろと見回して、店員と目が合えばひょこひょこ頭を下げ)
(再び雪鳥と目線を合わせたなら、今度は照れ臭そうに、へたくそに笑った)

ポー。
……ふふ、おともだちをあだ名で呼ぶなんて、やっぱりちょっぴり、はずかしいな。
そうです、おばけのおまつり!
皆が皆、普段とは違う格好で出歩いて楽しむ期間なのです♪
そう、エーリカさんをお誘いを……と、思っていたら…………
あっと言う間に、終わってしまいました……。
(さっきの元気はどこへやら。しょんぼり、ぷるぷると震え始めた)

あっ、でも……!エーリカさんのお姿は見かけましたよ!
不思議なお耳と尻尾が生えてて、とっても可愛らしいお姿でしたねっ。
お洋服も、カッチリしつつも可愛いデザインで、凄く素敵でした♪

そうですよ、お菓子がないといたずらされちゃいます!
(あっ、と閃いた。悪戯っ子がワルい作戦を思いついたような顔で)
ふふふ……トリック・オア・トリート!
お菓子をくれないと、悪戯しちゃいますよっ!?
(彼女の笑顔が、言葉が、雪鳥をあたためていく。癒していく)
えへへ……♪ありがとうございます、エーリカさん。
勇気を出して、声を掛けて……本当に良かったです。

(俯く彼女を見て、どうしたのかな?と更に見つめてしまい。
 彼女の言葉が耳に届けば、満面の笑みで元気に言葉を返す)
はい!私も……エーリカさんが嬉しいと、私も嬉しいですっ。
……もしまた、私が立ち止まってしまうようなことがあれば……
今日のように、また……お話しを聞いていただいても、いいですか?
エーリカさんには、暗い夜も賑やかに感じたのですね♪
ふふっ、それなら良かったです!
精霊達のささやき、かぁ……私もいつか、聞いてみたいものですっ。
(彼らはどんなことを話すのだろう?まるで想像がつかなかった)

エーリカさんが呼んでくださるのなら、いつでも、どこへでも!
私が華麗に参上して、エーリカさんをお助けしますとも♪
(えへん、と。ほぼほぼ平らな胸を張り、自信満々に微笑む)

……? あっ、す、すみません……!
(彼女の動作で、やっと自身の声が大きかったことに気付き
 既に遅いが、少し声のボリュームを落とす。
 恥ずかしそうに頬を赤らめつつ、彼女の照れ臭そうな笑顔に
 こちらも目線を合わせ、えへへ……と照れながら微笑んだ)

ふふっ、今は恥ずかしいかもですが
何度も呼んでいるうちに、きっと慣れてきますよ♪
これからもいっぱい、「ポー」って呼んでくださいね!
(ふと、店内の時計が目に入る。針は夕飯時を指していた)
……あれっ、もうこんな時間!?
のんびりとお喋りし過ぎちゃいましたかね。
飲み物を飲んだら、そろそろ出ましょうか……。
(名残惜しいけど、彼女をこれ以上付き合わせる訳にはいかない。
 また改めてお誘いしよう、と考えながら、抹茶ミルクを飲み干す)
(おばけのおまつり。告げられたことのはに。画廊で見かけた彼女のすがたを思い出しては、緩々と目を細め)

ううん、いいの。きにしないで。
ポーのすがたも、わたし、みつけたよ。
いちご色のかわいいお洋服に、時計ウサギさん。
どちらの姿もとっても似合ってて、それに……おんなのこらしくて、かわいくて。
見ているだけで、あたたかい気持ちになれたの。

(おまつりは楽しかった?なんて、小首を傾いで)

わ、わたしは、その、あのね。

(そこですこし声を潜めて。こそこそ、内緒話のように)

ほんとうは、おおかみになりたかったの。
でも、なんでかな、ねこになっちゃって……、
……し、しっぱいはしちゃったけど、いろんなひとにお菓子をくばれたの。
ゆうびんやさん、がんばった。

……えっ!

(唐突に齎された魔法の呪文。慌ててポーチやポケットの中身を探ったものの、丁度持ち合わせがない)
(わたわたと一頻り慌てた末に、こうさん、とばかりに両手を上げて)

…………い、……いたずら、されちゃう?
(微笑む雪鳥のかんばせに、影もまた、嬉しそうに目を細めて)

わたしに、声をかけてくれてありがとう。
話を聞かせてくれて、ありがとう。
もちろん。……ポーが、もし。道に迷って、進む道を迷いそうになったときは。
わたしでよければ、おはなし、きかせてくれたらうれしいな。
わたしは喋ることが上手ではないけれど……、
……あなたのちからになりたいというきもちは、ほんものだから。

(雪鳥もまた。影の力になりたいのだと)
(そんな、力強いことのはを聞けば、頬をばら色に染めて縮こまり)
(それでも。否定の言葉をのぼらせることは、しなかった)

ありがとう、ポー。
こまったときは、……お互いに手を差し伸べ合えたら。
それは、とってもすてきなことだとおもうの。
(時計を見上げ、声を上げる雪鳥のすがたに、影もまた時計を見上げて)

本当、もうこんな時間。
時間が経つの、あっという間だね。

……また、……こんなふうにおしゃべりできたら。
すごく……、……すごく、うれしい、な。

(だめかな、なんて。残りの飲み物に口を付け乍ら問うて)
(彼女が是を示すなら、影は嬉しそうに顔をほころばせた事だろう)
(ハロウィンのことを聞かれると、目を輝かせながら楽しそうに)
はいっ!お祭り、とっても楽しかったです♪
お菓子を配ったり、いっぱい食べに行ったり、皆さんのお姿を眺めたり!
えへへ。私の服装、どっちも似合ってました?ありがとうございます♪

(こそこそと話し出す少女の声に、そっと耳を寄せ)
……なんと! 狼さんになりたかったのですね……!
まさにハロウィンの悪戯で、猫になっちゃったのかもですね?
でも、それでも頑張ってお菓子を配られたのは凄いですっ♪

(両手を上げて降参する様子が
 可愛らしくて、堪えきれずにぷふっと笑ってしまう)
く、ふふっ……!あっ、すみません!とても可愛らしかったので……。
そうですね、では……悪戯は、次のハロウィンにしましょうかね?
あっ、その時にお菓子があればセーフですよっ♪
(少女の言葉や表情に、冷たい飲み物を飲んでいたはずなのに
 頬が、胸が、ぽかぽかとあたたまってくるような気がした)
こちらこそ……!本当に、ありがとうございますね。
こうして、支え合える友達ができて……とても嬉しいです♪

(少女のお願いに、満面の笑みで心底嬉しそうに言葉を返す)
…………!! も、もちろんですっ!
是非また、2人でお喋りしましょう!
カフェとか、他国への遠出とか、私の家でも大丈夫ですよ!!

(あぁ、私の家ならお菓子を焼かないと!
 そんなことを考えながら、目にも留まる早業で
 近くにいた店員さんに伝票と2人分の代金を手渡した)

あっ、お代は気にしないでくださいね?
私がエーリカさんをお誘いしたのですし、これくらい当然です!
……もし、気になるようでしたら。
次回はエーリカさんが、って形でどうでしょう……♪
(お互いに声を掛けやすいように、と。口実を作ってみる)

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