シナリオ詳細
<夏祭り2019>夏休みといえばやっぱり海遊び!
オープニング
●戦火を超えて
激動とも呼ぶべき天義の内乱を乗り越えたイレギュラーズ達の元に届いた、一通の手紙――
「ネオフロンティアから皆さんへの招待状が届いたのです!」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が一目見ると飛びつくように封を切ったそれは、ヒーロー達を祝いバカンスへと誘う海洋王国からの招待状であった。
●さあ、海だ!
ぎらぎらと輝く真夏の太陽が、広く横たわる澄み切った青のベールを彩らせる。
時折波しぶきが爽やかに跳ねる黄金色の砂浜の上には、混沌中から集まった数えきれないほどの水着姿の観光客。
その一人一人が日々の疲れを吹き飛ばすようにはしゃぎ騒ぎ、砂の上を駆けていく。目隠しをして、スイカ割りに盛り上がる団体の大きな声が波の音にかき消される。
商機と見たのか集まった海の家や土産物店の数々には多数の家族連れが訪れ、バーベキューを楽しむ男達が海岸のあちこちでもくもくと煙を上げ爽やかな空気の中に牛やら豚やらロリババアの焦げる臭いが漂った。
――『トリトン・ビーチ』
異界の海の王の名を冠するその砂浜は、国内外から毎年多数の観光客が押し寄せるのだという。
『砂浜でやりたい事はなんでもできる!』がモットーである程の砂の質と、海岸からそう遠くない距離の所にある岩の洞窟が冒険心をくすぐる名観光地だ。
その一画に、同じく海を楽しもうとするいくつかの影が砂を踏みしめる――イレギュラーズ達だ。
イレギュラーズ達は海洋からの計らいで、このトリトン・ビーチの一画を優先的に使用しても良いと言う許可が出たのだ。
せっかくの機会だ、この海岸を徹底的に遊び尽くしてやろうではないか!
「……みんなで、楽しもうね!」
水着姿に身を包み、夢見心地だけれどもどこか陽気な様子で『いねむりどらごん』カルア・キルシュテン(p3n000040)はイレギュラーズへと微笑むと、彼らのために特別に用意された海の家の一つへと案内を続けるのであった。
- <夏祭り2019>夏休みといえばやっぱり海遊び!完了
- GM名塩魔法使い
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2019年08月02日 22時00分
- 参加人数46/∞人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 46 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(46人)
サポートNPC一覧(1人)
リプレイ
●ひと夏の思い出
子供の、そして大人達の歓喜の声と波の音が響く、夏。
海洋王国の観光地『トリトン・ビーチ』を満喫する、イレギュラーズ達の姿がそこに在った。
「夏なの! 海なのー! せっかくだし、鳴は何しようかなーなのっ……?」
早速海をいっぱい楽しもうと砂浜を駆ける狐……鳴は新しい純白の水着に身を包み、海岸で楽しむ旅行客を眺め、どう楽しもうか悩んでいたその時――。
「……暑い、飛んだら涼しいかと思ったら太陽近すぎて逆に暑かった」
ふわり、とまるで大天使の様で、それでいてややくたびれた様子な一人の騎士が鳴の前に舞い降りた。
「あっ、おにーさん! 鳴と一緒に遊んでほしいのー!」
「そろそろ帰ろうか――ウオオ!?」
その騎士――カイトは、鳴の姿と声に気が付くと驚いた様子で一歩引き、すぐに心配した表情で急いで歩み寄る。
「ええーと、鳴ちゃんだっけ?なんか知ってた……いいかい、怪しい男性にそんな無警戒できちゃいけないんだぞ!」
「はいなの!」
カイトの心配を即答で返し、鳴は全く気にしない様子でカイトを再び遊びに誘う。
「砂浜を一緒に歩いてお話したり、良さげな場所で砂のお城を作りたいの! 一緒におっきなお城を作ろーなの!」
「よし遊ぼう! でっかいお城でも作ろうか!」
今度はカイトが即答。それが心配からか可愛い鳴に浮かれていたからかはカイトのみぞ知る。
開けた砂場へと向かいながら、友達となるべく、鳴とカイトは開けた砂場へと一緒に向かうのであった。
「僕はカイト。カイト・C・ロストレイン。宜しくね、鳴ちゃん」
「カイトさん、よろしくねーなのっ!」
「ハロルド様、お誘いありがとうございます」
「なに、この間の依頼で回復魔法を世話になった礼だ……ん?」
一人浅瀬に立ち、相方を待ちながら海を眺めていたハロルドが振り返ると、そこには青の水着姿に着替えたディアナが披露するようにポーズを取っていた。微笑みながらも、その瞳は混沌世界で初めて見る海を目に焼き付けようと開いていて。
「どうでしょうか? 似合ってますでしょうか?」
恥ずかしそうに顔を見上げるディアナに対し、ハロルドも品評に困り少し苦笑するとクールに笑い。
「……まぁ、似合っているんじゃないか。セレスティアの気品がある雰囲気を損なっていない。それに金の髪に青い水着がよく映える」
「ありがとうございます――」
直後ハロルドに水飛沫が跳ね。その向こうには悪戯な表情を浮かべるセレスティア。ハロルドもまたセレスティアに思い切り反撃の海水を浴びせて。
「ほう……どんな勝負だろうと俺は受けて立つ」
自然と水の浴びせ合いに移行し、そのまま二人の遊戯はディアナが体勢を崩してしまい、ハロルドはとっさに手を伸ばし受け止める所まで続いて。
「あ、ありがとうございます……」
「すまない。やりすぎた。立てるか?」
ハロルドの言葉にディアナは首を振り。
「すみません……足首を」
「分かった、少しの間我慢してくれ」
支えられ、恥ずかしそうにぎゅうと抱き着くディアナに対し、ハロルドはその不用心さにまた苦笑を浮かべるのであった。
日差しが鬱陶しいまでの昼下がり……その中でも負けない、一際大きな太陽がそこにあった。
「夏! それは陽射しの季節! それはすなわち!」
\きらめけ!/
\ぼくらの!/
\\\タント様!///
「――の! 季節ですわー!」
流石のタント様。観光客達を巻き込んでの華々しい決めポーズである。その場に遭遇したシャルレィスも全力ポーズでそのコールに混ざって黄色い声をあげ応援し彼女を追いかけてタントが浮き輪を所望すれば全力で貸し出して、そのまま二人で海を楽しもうと突撃する。
「早速あの洞窟まで競争!! ………なんて、嘘嘘! この辺でちょっと練習とか……」
シャルレィスがそんな冗談と共にタントの方へと向き直ると――
――タント様は遥か遠く、洞窟よりも遠い遠い海の彼方へ――
「ぐんぐん進みますわ! これなら何処まででも泳げますわ……」
よー……ヨー……ヨー。
「あああー!? タント様が何処までも離岸流に一気に流されてー!?」
冷静に状況を把握するところが流石彼女の大ファン、シャルレイスである。だが悠長に説明している場合ではない、今もこうしてタント様は流されているのだから!
シャルレイスは大慌てで海面下へと飛び込むと、全力でタント様の元へと泳いで行くのであった。
羽を伸ばす砂浜のイレギュラーズ達のはしゃいだ声は砂浜で跳ね返り、その光景を一望することのできる海の家の中へと飛び込んでいく。
涼しい風が駆けるその海の家の中では……一つの戦争が始まろうとしていた。
トリトン・ビーチ名物『メガ盛り溶岩カレー』――まるで唐辛子をそのまま練り込んだかのような深紅の泥が、山の様に盛られたご飯の湯気に乗り鼻をつんざくかの如く刺激臭をお届けしてくれる、まさに絶望の火山。
「……おお!本当に真っ赤だ……!見まごう事なき赤!」
その絶望に果敢に挑む英雄の一人、クリスティアンは自らのトレードマークと同じ紅さに歓喜の声をあげ、豪快に一口目を口内へと抵抗なく呑み込む。直後――発火!
「か、からああああああァァ~~~いいい!!!」
口から豪快に炎を吐き出しながら、思わず椅子から転げ落ちそうになる――も、食らいつき、震える手で2口目を頬張る。王子たるもの、決して同じ赤に屈してはならない根性の表れだろうか。
「自分で頼んだものを残すだなんて……僕のポリシーとして許されない……ッ!」
「ぐわああああああああ!」
意気揚々と乗り込んだワモンもまた、豪快に口から紅い炎を吐きながら縦方向に回転し、出来た火の輪を潜りながら悶える。冗談抜きに命を削るその香辛料がワモンに送り届けたのは辛さを超えた、完全な痛覚。
「くっ……食べきったら英雄の料理をなめてかかってたぜ……! だが! アザラシにとーそーはないのだ!」
だがワモンは諦めない。立てかけてあった彼の自慢のガトリング銃によろよろとしがみつくと、最後の力を振りしぼり、雄叫びと共に皿へと食らいつく。
その横では、ファレルがぎっこんばったんとシーソーの様に身体を仰け反らせてはテーブルに倒れ込み、またカレーを味わっては、口の中で暴れまわる辛さと闘いを続ける動作を繰り返し続けていた。
「旨い!」「辛い!」「死んだ!」「生き返った!」「旨い!」「旨い!」「辛い!」
リタイアするものが後を絶たないというこのカレーに何度も後悔しかけるも、絶対に完食してやるとファレルは男の意地を見せると、一刻も早くこの赤を攻略せんと大きな一口を頬張るのであった。
「死んだ!!」
「これは、思った以上に地獄の体現……?!」
悶える漢達の様子を眺め一瞬狼狽えるグレン。だが漢たる物、たとえ地獄とわかっていてもやらねばならぬ時がある。
「良いぜ。なってやろうじゃねぇか、英雄ってヤツによ――!!」
称号まで気合の入った真剣な眼差しで人差し指を厨房へと立てると、やがて流れて来たそのカレーを一目見て――水を一気に飲み干した。
この山を攻略するのに水は逆効果。必要なのは時間と体力。グレンは覚悟を決めると、慎重にかつ大胆にその山を少しずつ崩していく。
「見せてやるぜ……俺の可能性、俺のパンドラ!」
紅蓮を葬るべく執念を見せるグレンの姿が、そこに在った。
命を燃やすその様子に怖いもの見たさで興味がわいたのか、あるいは食いしん坊の血が疼いたのか。
メイメイは店主に向かってゆっくりと手をあげ小さな声で注文を取ると、彼女の前にも豪快にその皿は置かれるのである。
「……え、えと、その……いただき、ます」
感謝の言葉と共にゆっくりと匙を一口取り、「め゛ぇぇ……」と口を開けて鳴いて。その余りの辛さに驚きながらもメイメイはゆっくりと水をこくりと呑み込むと、少しでも完食へと近づこうとその赤い皿の熱を取るべくふぅふぅと息を吹きかけるのであった。
「赤の試練……ボク、受けてみるよ!」
「なんかかっこいい言い方した! そして行っちゃう!?」
ヒィロと美咲の二人は楽しく泳いで遊んだ後の海の帰り、盛り上がった会場に乗せられて頼んだヒィロに対し、運ばれて来たカレーに狼狽える美咲。
「うわあああ! 美ー味ーしーいーーー!!!」
溶岩の如く紅いそれを、ヒィロは躊躇することなく一気にかきこんでいく。毒でも無ければ美味しく頂ける彼女にとって、この程度の唐辛子の渦はボルテージを上げる程度にすぎなかった。
そんなヒィロの幸福そうな表情と周りとのギャップを美咲は戸惑った様子で並べ、『海の風物詩』と頼んだラーメンを前に割り箸を持ったまま沈黙し、少し悩んでから……一口だけ交換して。
「!!」
テーブルに這いつくばり、開かない口の代わりにテレパスでヒィロから水を一杯受け取り……くったり。
「私、辛いのダメみたいね……」
デザートのスイカをもう頼んじゃおうか、そんな事を考えながら美咲は胸の上に置いたグラスとラーメンを美味しそうに啜るヒィロの姿を眺めるのであった。
「食って……やった、ぞ!」
そうこうするうち威勢のいい掛け声と共に次々と倒れ込み気絶するイレギュラーズ達、一気に盛り上がるいつの間にか集まっていた海の家の野次馬達。
その海の家の惨状をコレットは一目見ると、ジュースと西瓜を片手にビーチへと向かうのであった。
そして岩陰で人気の少ない砂浜の一画を見つけるとその長身を岩へと預けて、深い息を吐き。手に持った短剣で西瓜をざくりと切り開いた。
人混みから離れ一人、水平線の彼方から押し寄せる海の波を見つめながら西瓜をゆっくりと齧るコレット。彼女は瞳を閉じ何かを考えると、砂浜ではしゃぐ他の仲間達の方へと見やるのであった。
「まいか、まいか、は、お、しろ、つくるー!!!!」
その視線の先には、バケツを両手に舞香が一人、自分なりに安全と思った場で砂の城造りにいそしむのであった。
「まいか、あった、まいいか、ら、おみず、の。ちかくで、や、らない、もーん、だ!」
波しぶきに対し余裕たっぷりの笑みを浮かべ、ペタペタと丁寧に城の土台を作る舞香。だが彼女の全盛期(?)はそう長くは続かなかった。
「あ!」
突如として押し寄せた大波の波しぶきに、土台が完成していた舞香の城は跡形もなく流されたのだ。
舞香は、ただただ呆然と何もない砂地を眺めて……しばらくしてからけろっとした様子でアイスを買いに海の家へと走って行った。
「!」
視界の端に起きた惨劇を目に、セティアは砂遊びの手を止める。
「びっくりした やばい、一緒にあそびにきたのに、一人で遊んでたきがする えもい」
そう呟くと、セティアは後ろの蜻蛉へと自分の成果を見せるのであった。
「あ、ほら綺麗な貝殻に色ガラス……って、セティアちゃんは何作っとるん?」
「これは、お城。たぶん」
蜻蛉は首をかしげるとその産物を眺め、自らもセティアから受け取ったカップを手にお城造りを手伝って。
「セティアちゃん……すぐ、おばあちゃんになってしまうの」
砂の城の片隅に作った小さな小部屋に、小さな猫を添えながらセティアと談笑する蜻蛉。
「すぐおばあちゃんなってみたい、おばあちゃんすごいたのしそう」
その返答に蜻蛉はクスリとほほえむと、城に添えた猫を撫でるように指を動かすのであった。
「その前に、素敵な王子様……捕まえんとね」
夏の日差しに照らされた暖かな時間の後、その砂の城は見事に出来上がって。満足そうに二人は立ち上がると、次の遊びをしようとゆっくり歩み始めて。
「ほな、泳ぎに行こか?」
「およぐ。およげるようになったかなっておもう、たぶん」
やや駆け足で海へと向かっていった二人の跡には、妖精の住む小さなお城が名残惜しそうに見送る様に残されたのであった。
「この辺がいいかな?」
突き出た大岩が日陰を作る、砂浜の閑散とした場所に大きなビーチパラソルをセットしながら二人の吸血鬼、ユーリエとエリザベートが愛を語り合う。
「えりちゃん、今日はビーチパラソルの下でいっぱいいちゃいちゃしよ?」
ユーリエが何かに怯える様にビーチチェアを用意し、エリザベートの耳元へと囁けば待ちかねたとばかりにエリザベートはユーリエに覆いかぶさり、そのままビーチチェアの上でどこまでも熱く、深く唇を重ね合わせ――そのまま自分だけを見つめるように。
そしてもう一度愛を重ねれば、二人でチェアに寄り添いながら横たわり、輝く海を一緒に眺めて。
「えりちゃんは、夏でしかも海は嫌いかもしれないけど……私と過ごす夏の海は好きになって欲しいな?」
ユーリエのその言葉に、エリザベートは無言で指を絡めじっと瞳を見つめて……寄り添いあって、近づいて。
二人だけの時間が、ただ永久に続くように流れていた。
「ようし、誰もいないな……!」
一方その頃、メルトリリスはあたりを見回し誰もいない事を確認すると立ち入り禁止の看板を超えビーチの端にある大きな崖の頂点に立っていた。
そして思い切って海へとダイブ――するも。
「浅いッ!?」
案の定、浅瀬に埋まり二本足を出した状態で逆さに埋まってしまう。
(はわあ、自分はこのまま砂に……嗚呼そろそろ天国か地獄にいるであろう姉さんが見えて来た――)
メルトリリスが全てをあきらめかけた時……奇跡は起きた。
姉を探して、たまたま海を通りすがったネージュが彼女を見つけ、大急ぎで掘り出したのだ。
「ありがとうございます! 白い人!」
感謝するメルトリリスに対しネージュは色々な意味で心配をすると、一つ話を持ち掛けた。
「そういえばアンタ、暇なのか?」
「? はい……」
「それなら少し付き合ってくれないか。人を探しててな……白くてふわふわした、天使の様な女性だ」
内緒にしていてやるから。そんなネージュの言葉に対し、メルトリリスは迷うことなく快諾する。
「白くてふわふわな天使、わかりました! 一緒に探しますね!」
こうして意気投合した二人は、『白くてふわふわした』ネージュの姉を探すべく、ビーチの観光客達を調査するべく駆けだすのであった。
「海だわー! みゃあー!」
そんなすっとんきょうな歓声を上げたうみねこ?スタイルで海に飛び込むイーリン。そんな彼女に海水を飛ばし飛ばされではしゃぐ天十里。
「最近は戦いばかりだったし、今日は完全オフモードでね?」
「ええ、もとよりそのつもりよ!」
二人にいつもの戦場での真剣な表情はひとかけらも無く、波しぶきに二人の長い髪がキラキラと輝く。
「司書ちゃん、やったな!」
まるで子供の喧嘩の様に水鉄砲を飛ばしては子供の喧嘩の様に取っ組み合ったり腕を引っ張りまわしたり、時おりイーリンのボディラインを強調した水着が肌に触れるたびに、天十里がついそれを意識して顔を赤らめてしまったり……そんな二人の笑い声は海の上でも広く響き渡り、思い切り騒いだ二人は荒い息を吐きながら、満足な疲労感からの笑みを浮かべた。
「あっは、はぁ、はー。あー、楽しかった」
息を必死に整えるイーリンに、天十里はあふれんばかりの笑顔を見せた。
「今日は付き合ってくれてありがとう。司書ちゃんと、えっと特別に思ってる人と海に来れて凄い嬉しい!」
天十里の感謝の言葉にイーリンは俯くと、いつもの、しかし決して暗くない声色で。
「特別と思ってる、か。それって、次のステップがあるってことよね?」
「えっ、それって――」
思わず唖然とする天十里がすれ違い様に見たものは、どこか小悪魔的な表情を含んだイーリンの微笑みであった。
海の楽しみ方は十人十色。できるだけ遠くへ歩む者もいれば、眺め続ける者もいる。そして、海へ歩みだすものも。
「今日の桜咲、抜かりなしです」
ビーチパラソルと、エチケット用と書かれた金属製のバケツを並べ、珠緒が得意げな顔を浮かべた。
「ふふ、準備がバッチリなのは私もありがたいな!」
セットを済ませ、珠緒と共にこの海岸に拠点を設けたアレクシアもまた、このバカンスを楽しもうとしていて。
「海は前に眺めたことはあったけど、一緒に遊んだことはなかったから楽しみだ!」
「はい、以前は眺めるのみでしたが、今日は水辺に歩を進めます」
水着姿でゆっくりと波を踏みしめるアレクシア達。以前は眺めるだけの存在であった海が、今では下で自分達の足を湿らせている幸福感を噛みしめながら、二人とも浮き輪をつけてドキドキした様な笑顔で。
「せっかく海に来たのだし、すこーしだけ泳いでみるのはどうかな?」
「こうやって段階を経て、後々は悠々と泳ぐのです」
歩む向きを変えて、二人はゆっくりと海の深い所へと進み……浮き輪に掴まった。
「ぉぉ……この浮遊感は、空中とはまた異なりますね」
「うん、私も練習中だけど、泳ぐのって意外と楽しいよ!」
初めての水中の感覚に興奮する珠緒の手を掴み、アレクシアはほんの少しだが海のより深いところへとゆっくり泳ぎだした。
「あ、いました!」
ヨハンは海岸で海を眺めるカルアを見つけると、駆け寄り大海原を指さし水泳を誘う。
「カルアさん、せっかくの水着なんですから泳ぎませんか!」
「……泳ぐ?」
ヨハンの水着を物珍しそうに眺めるカルアに対し、ヨハンは優しく腕を引っ張り、彼女の足を一歩ずつ海水へと進めていく。
「温かくていい海ですよね! 浮き輪とかもあるみたいですしちょっとくらいやってみましょ?」
「……うん」
そのままカルアはヨハンの手を取り、臍の所までゆっくりと海水へと浸かり――思わぬ浮力にバランスを崩す。
「ふにゃ!」
「おーっと危ないよ!」
次の瞬間、カルアは海へと沈む事無く何かへとしがみつく――それは空気のパンパンに詰まった、大きな浮き輪であった。
「あ、浮き輪持ってきてくれたんですか?」
「ああ、みんなはしゃぎ過ぎて怪我とかしたら危ないからね! さっきも見張り中に一人溺れそうに――ああ、何でもないよ」
浮き輪を投げた芽衣はヨハンと言葉を交わすと、ぷかぷかと浮かんではゆっくりと泳ぐカルアへと向き直り声をかける。
「空を自由に飛ぶのもいいけど、水中を自由に泳ぐのも楽しいよ……まぁワタシは水着がないから借りるか下着か服のまま泳ぐけどね!」
「芽衣さんもありがと……頑張ってみる!」
芽衣はその返事に豪快に高笑いをあげると、どこかで助けを求める仲間の声に気が付けば、少し名残惜しそうに次の助けを求める仲間の元へと向かうのだった。
「うぅ、なかなか泳げるようにならないよ……1人で練習してても限界があるのかなぁ」
『去年は3mも泳げるようになったから、今年は10mを目指す!』を目標に励み、練習をし続けるも中々成果が伸びず悩んでいた焔の視線の先に、一人浮き輪で浮かんでいたカルアの姿が入ると迷わず飛びついて。
「あっ、カルアちゃん! だったよね? お願いがあるんだけど、いいかな?」
首を当然の様に縦に振るカルアに対し、焔は練習を一緒にする様に申し出る。
「一緒にやったらお互い伸ばしあうっていうし! 泳げるようになった方がきっと色々楽しめるよ!」
「……そうかも」
そうと決まれば!と焔は喜び、カルアをライバルとして、目標の10m走破を目指し特訓を開始するのであった。
「森と違って……海は賑やか、ですね……こんなに人が……」
スク水をシャツで隠し、不安そうに辺りを見回す清。レンはその背後より、賑やかなビーチの様子を眺め感嘆の言葉を発し……清の何処か心配げな様子に気付くと声をかけて。
「森の静けさと違い、昼の海は賑やかで正に夏、といった感じでござるな……清、如何した?」
清は俯き、もじもじとする。今着ている水着が大衆と比べ浮いてしまっている事に不安がっているのだと。ならば救いの手を差し伸べなければならない、彼女の話を聞いたレンは演説をする様に彼女を鼓舞する。
「浮いてなどござらんよ! 水着コンでも幾人も着てござったしね。何より、清に非常に良く似合っていて眼福の極みというもの。本心から最高の褒め言葉を可愛らしい清へと贈ろう」
「本当……ですか? レン様がそう言って下さるなら…私、頑張って慣れますっ!」
無言で頷くレンの顔は、何よりも自信にあふれていた。
二人は海のより深い所へと駆け出し、水を掛け合いはしゃぎあってたっぷりと自然な幸せという物を二人で噛みしめるのであった。
「来て良かったでござるな、ふふ」
「はいっ!また来ましょうね!」
海から陸地へと戻る時、そこには最高に明るい表情が二人から溢れていたのは言うまでもあるまい。
「ああああ! やめて! 乱暴するのはやめてぇ!!」
「うるせえ! てめぇ、浮き輪から手ェ放せや!!」
一方その頃、遠く離れた海岸では政宗がアランにまさに泳ぎのスパルタ訓練をうけている真っ最中であった。海洋での依頼が増えるであろう事を見越し水泳の訓練を申し出たはいいものの、いざ海を見ると完全に恐怖してしまったのだ。しかしアランにとってはたまったものではない。「溺れそうになったら助けてやっから! 良いから自力で少しは泳げ!」と政宗を半ば無理矢理説得するとアヒルを引きはがし、遠くへと放り投げた。
本当だよね、犬搔きしかできないからね!そんな事を涙目でぶくぶく言いながら沈みながら少しずつ足をバタバタ動かす政宗を励ましながら頭を抱えるアランの姿が、そこにあった。
「支えてくれてありがとぉ!待ってこれでいいの?ねぇアランさん!」
「足も使え! 足も! バタバタリズムよく、まっすぐ伸ばして振れ! そしたら少しはマシになるから!」
……どうやら……アランの頭が痛くならないほど彼が泳げるようになるにはもう少し時間がかかりそうだ。
そんな海で泳ぎの練習をする仲間達の間をすり抜け潜り抜け、優雅に素早く泳ぐトド……もとい北斗は、海の中で無毒な熱帯魚を見つけるとパクリと一口咥え、勢いよく海から顔を覗かせる。
「まぁ、色々とあったみたいだけどぉ、オイラはぁ、相変わらずなんですよぅ。この海の中で優雅に行くんですよぅ」
そこに海があれば泳ぎ、魚がいれば食べ、天敵がいれば逃げる。
海に生き海に満足する北斗にとってこの快適な海で何時もする様に過ごす事こそが、一番のバカンスであった。
「あー……イイ。素晴らしいひと時だ」
「激戦の後ですしね。溶けてしまうそうな怠惰も、許されそうです」
そんな呑気な言葉と共にぷかり、ぷかりとのんびりと大きな浮き輪で仲良く浮かぶは汰磨羈と雪之丞の二人。イレギュラーズという職業柄、誰にも気にかけられる事なくのんびり惰眠を貪る事が出来る海上は彼女達にとって最高のバカンス地であった。
とはいえ少々脱力しすぎている。特に汰磨羈に至ってはまるでねこが液体の様に横たわるかの如く完璧に筋肉に力が入っていない。その様子に興味を持った雪之丞が恐る恐るその頬を突けば、未だかつて経験のないぷにぷに感。
一度では我慢できず、二度、三度――「むぇ……ひゃめるのだゆっきー」等という汰磨羈の力のない抗議で既に我慢できるほどの雪之丞の精神は既に無く、むしろぱたぱたと動く汰磨羈の海水で濡れた二本の尻尾の方へと視線が移り。
「ついつい……たまには、こんな日があってもいいでしょう」
思わず鬼だけど魔が差して、その白い手で尾を触れれば、汰磨羈は猫の様な鳴き声を上げながら延びる。
「いかん、魂が抜けそう。煩悩抜けて解脱しそう。いつ悟る? 今でしょ――」
「汰磨羈様が解脱したら、尻尾が増えるのでしょうか」
全てを諦めたかの様な汰磨羈の言葉に、さらに呑気な雪之丞の一言……そんなゆるい時間が流れる海のひとときであった。
レーゲンは保護者のウェールとともに、泳ぐ気満々でビーチを駆けていく。だが彼が泳ぐのは自己の運動のためだけではない。自らの保護者――ウェールに泳ぎの方法を伝授するための水泳であった。
「海っきゅー! 早速泳ぎたいところだけど、保護者が泳げないからまずは特訓してあげるっきゅよ!」
ウェールは大きな西瓜の浮き輪を片手に参ったなという風に頭をかき――陸で休んでいたカルアを見つけると声をかける。
「カルアさん、海の帰りですか?」
「うん……みんなみたいに泳げたらいいなって思ったけど……ちょっと大変で」
いつもの欠伸ではなく、溜息。その事に気付いたウェールは、自らのそっとしておけない性分から居ても立ってもいられずカルアに一つの提案をする。
「カルアさんも一緒に、水泳レッスンを受けませんか?」
「え?」
驚き、二人の姿を交互に眺めるカルア。
「見るだけより、実際に泳いだ方が楽しいだろうし……」
「正しい姿勢と息継ぎのコツを覚えたらさっきより上手く泳げるようになるっきゅよ!」
「……ええと……その」
恥ずかしさのあまり顔が赤くなったのを隠すように俯くカルアの手をウェールが取り、俺も一緒さと励ませば、カルアは微笑み、「教えて……ください」とレーゲンの瞳を見つめる。
「よーし! じゃあ早速泳ぐ前に二人に水泳を教導してあげるっきゅ! まずはクロールっきゅよ!」
「二人? 俺は練習しても筋肉が多いせいで沈むだろうからレーゲンにはカルアさんに……」
「ダメっきゅ! ウェールさんにもしっかり息継ぎを覚えてもらうっきゅよ!」
「……」
溜息をつくウェールの肩に手を載せて、「ガンバロ」と声をかける、星竜の姿がそこにあった。
「あの島の洞窟まで勝負ねっ!」
貴道との海デートで遊ぶ気満々テンション絶好調なミルヴィは気合十分と言った様子で真っ先に海に飛び込むと、遠くに見える洞窟を指さし、一目散に泳ぎだす。貴道は一目散に泳ぎだすミルヴィの姿を眺めおもむろに水着姿になると……まるでシャチの如き勢いで水飛沫を高くあげながら猛スピードでミルヴィを一気に追い抜いた!
「HAHAHA、悪いなミリー。勝負事では手は抜かないタチなんだ!」
そのまま偶然走っていた水上ボートを追い越す勢いで洞窟まで突っ切れば、ミルヴィも負け時とペースを崩さずに食いついていくが、勝ったのはやはり貴道。
武人たるもの競争と聞けば負けるわけにもいかず勝ち誇る貴道。そんな貴道に対し、ミルヴィは勝ったからにはプレゼントをしないトね♪と絡みつき――口づけを交わす。
「女の子もね、たまには迫られたいンだよ……」
「そーいうのは家とかで人目の無い時に……ああ、そりゃ嫌って訳じゃないさ、ったくよぉ……」
競争の意図に気付いた貴道は困り顔でミルヴィの頭を撫で、一方のミルヴィは鼻歌を歌いながら次は海岸を指さすのであった。
「さっ、帰りは負けないからねー♪」
「悪いな、帰りもぶち抜いちまうぜ、HAHAHA!」
再び洞窟の入り口から巻き上がる巨大な水飛沫、心なしか先ほどよりも速度は増していて。ミルヴィは恋人の大人げなさに溜息をつきつつも、どこか幸せそうな表情を浮かべていた。
「あんまり暑いのは好きじゃないのだけれど、それに探検って……まあ仕方がないわね……今日一日よ?」
しぶしぶと海洋を遠く泳ぐユウの心配をよそに、友達二人を誘ってウキウキの水着姿のセシリアが大はしゃぎで海へと駆けていく。
「やって来ました海!や~この為にも水着を準備したんだからね、こういう機会を無駄にしちゃ駄目だよね!」
「うん、楽しそうだよね」
乗り気ではあるが慣れない遠泳に少し心配を覚えるティアをユウは気遣いながらも、ティアに「いつもの事だしいいんじゃないかな?」と説得されれば仕方ないと納得し、軽くセシリアに釘を刺す。
「あんまりはしゃぎ過ぎて、後でぐったりしても私知らないからね、ちゃんと自分で調整しなさいよ?」
「失敬な、このセシリアその辺はきちんと考えてるんだからね!ユウは心配しすぎだよ~ティアさんもそう思うでしょ?」
「ん、私も大丈夫だよ」
「……ならいいわよ、好きにしなさいな」
3人はその長い海路を泳いでビーチを大きく回り……その岩の洞窟にたどり着くと、水の引いたルートを探検するべく上陸する。
「洞窟はやっぱり暗いね……足元に気をつけないとね」
「セシリア、ちゃんと転ばないようにするのよ」
「だからわかってるよ~!」
3人は水泳の疲れを洞窟内で軽く取り、その深部へ向かって歩みを進め――ようとするも次の瞬間!
「わわっ!?」
「きゃっ!?」「うわああっ!」
ティアが岩肌に生い茂っていた苔で足を滑らせ、二人の方へと倒れ込む!とはいえ流石のイレギュラーズ、皆とっさに受け身を取り、大きな怪我はせずには済んだ……たった一つの失敗を除いては。
「いたた……ごめんね2人とも……」
「わ、ティアさん大胆……」
ティアが咄嗟につかんだものが、ユウの肩ではなく――その下にある双丘であった――たったそれ一つだけである。
「うん……え?!」
「ティア……貴女……」
顔を赤らめて怒りに震えるユウの表情に全てを察し、慌ててティアが手を引っ込めるも時すでに遅し。
ほどなくして、洞窟内にユウの怒りの絶叫が鳴り響き、冒険は即座に中止という結末になってしまうのであった。
洞窟の深部を目掛けてボートを進めるイーハトーヴは非常用の浮き輪を片手に、浮き立つ心を抑えきれずに立ち上がってその洞窟の奥深くを眺めていた。
船を進めるのは、この船のキャプテンであるリュカシス。洞窟深部は非常に暗く、光源はボートに取り付けられていたランプのみ。それでも二人一緒である限り、リュカシスとイーハトーヴに恐れという感情が水を差す事は無かった。
「洞窟は冒険の雰囲気がありますねえ」
「うんうん。視界が悪いのも、一筋縄ではいかない感じで、いかにも冒険っぽい!」
見たことのない苔や菌類、魚類や怪しげな岩影……その全てに冒険心が擽られ、普段観光客達が入って来ない所までボートがたどり着いた時――その奥に光る『何か』を見つけたのであった。
「あっちの方! 何か光ってマスヨ!」
「もっと進んでみよう! 何かがあるかもしれない!」
二人は興奮してボートを進め、何度も焦るあまり転覆の危機に陥りながらも、たどり着いたのは開けた空間。
「ここは……何かの神殿デス?」
「どうやら……一番奥に着いたみたいだな!」
ドーム状になったそこは天井が崩れ日の光がそこから垂直に差し込む、如何にも怪しげな空間。その中央に鎮座していたものは何時造られたものかわからない半人半魚の巨大な像――。
これがどんなものかはどうでもいい、二人はトリトンの名を冠するその海岸に相応しいその像を見つけた事を喜び、共に冒険の成果を喜びあうのであった。
こうしてイレギュラーズ達のそれぞれの短い夏休みは流れ、新たな戦いへ向けての長い1年が始まっていった。
願わくば、また海洋の海を皆で楽しめるように――
その思いを胸に、イレギュラーズ達は一人、また一人と日が暮れてもなお焚火で盛り上がるトリトン・ビーチの姿を目に焼き付け、彼らの帰るべき場所へと帰っていくのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
リプレイは以上となります。
予想以上の大盛況で大変嬉しい夏休みとなりました。
皆で楽しい海を過ごせていただけれたなら幸いなのです。
盛況を祝い、一部MVPや称号を配布しております。
蛮勇だろうと勇者は勇者たりえるものなのです。
では、ありがとうございました!
GMコメント
イレギュラーズのみなさん、決戦お疲れさまです。
お久しぶりですね、塩魔法使いです。夏祭りの時期がやってきました。
みんなで楽しんで泳いで食べてはしゃぎましょう!
【ルール】
大衆向けの海水浴場で楽しむ!
一人でも二人でもたくさんでも、はたまた観光客やかわいいあの子をナンパするのも!
いっぱい騒いでいっぱい楽しみましょう!
●ロケーション
『トリトン・ビーチ』
天気は快晴、雲一つない青空です。
大衆向けのビーチという事で、各国から観光客がどっと押し寄せて非常ににぎやかです。
イレギュラーズの皆さんは幻想と天義を勇敢に守った英雄として名が知れているためか、不便しないよう優先的に場所や施設を利用する事ができます。
【1】【海の家】
そこそこ大きな規模の海の家にて爽やかな海を眺めながら飲食をしたり、ゆったり休みましょう。
海の家では魔力で動く練達製の扇風機があり、快適にくつろぐことができます。
また内部には食堂があり、軽食や大体の銘柄の飲料は揃っているほか、完食すれば英雄になれると噂される『メガ盛り溶岩カレー』なる物に挑戦する事もできるとか。
ただカルアいわく「毎年死人が出るほど辛い」「すごく赤くて、見てるだけで目が痛くなった」そうな……無理はするなよ!間違ってもパンドラ復活使って完食しようとかするなよ!絶対だぞ!
【2】【ビーチ】
砂浜でくつろいだり、体を焼いたり、ビーチバレーしたり、はたまた砂のお城を作ったり……思い思いに過ごして羽を伸ばしましょう。
また海で遊ぶ人たちのために、海の家にて焼きそばやかき氷の様な軽食からラーメンやウ=ナギの蒲焼丼と言ったお食事が提供されています。
海の家でスイカを買ってスイカ割りに挑戦したりするのも粋なものです。
【3】【海水浴】
やっぱり水着を着たら泳がないとですね。
海と言ったら海水浴! 水着姿で海に飛び込み思う存分泳ぎまくりましょう。
遠くには岩の洞窟もあり泳いで探検する観光客も結構いるんだとか。(海の魔物や魔種に襲われる心配はございません)
浮き輪や簡単なボート、中には殺傷能力のない水鉄砲の貸し出しもありますよ?
●NPC
カルア・キルシュテン(p3n000040)がビーチでのんびりしています。
飛ぶ事は出来るけれど泳げるかはわからないからみんなを眺める、とは彼女の談。
自らの水着姿にウキウキらしく、誘えば大体の事は気前よく?乗ってくれます。
●書式
・1行目:海をどこで楽しむか!
・2行目:同行者や同行グループのタグ
・3行目以降:プレイング本文
必ずこれに従う必要はありませんが、迷子が心配という人は参考にしていただければ幸いです!
●情報精度
情報精度はA?です。
想定外の事態は絶対に起こらない……はずですが、皆様のプレイング次第ではそうとは限らないのはお約束です。
それでは、よろしくお願いします。
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