PandoraPartyProject

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トゥルーエンド

 亜竜集落イルナークの陥落から続いたアダマンアント事件。
 各種のモンスターへの襲撃。
 小集落への襲撃。
 亜竜集落ウェスタへの襲撃。
 そして……アダマンアントを超える新生物「アンティノア(蟻帝種)」の出現。
 そのアンティノア・ファースト(蟻帝種・第一世代)を統べるアンティノアクイーン・サンゴの登場とイルナークの再占拠。
 400を超えるアダマンアントの軍勢へと亜竜種による連合軍と共に突っ込み行われた、覇竜史上初の大決戦。
 そして同時多発的に行われた、アンティノア・ファーストたちによる襲撃事件。
 一歩間違えれば覇竜領域デザストルだけではなく、世界中にアダマンアントが溢れてもおかしくなかった一連の事件。
「覇竜侵食」と呼ばれるこの大事件は、長く伝えられる歴史の一部となるだろう。
 未だ覇竜に散らばるアンティノア・ファースト達はいずれ第2世代たる「アンティノア・セカンド」を生み出し、覇竜に存在する「数ある脅威」の1つになっていくのだろう。
 そういう意味では、まさに覇竜らしい解決であったと言える。
 恐らくこれ以上に素晴らしい解決方法はなく……これ以上出来る事も、あまり残ってはいない。
 黒鉄・奏音 (p3n000248)、棕梠、静李の「フリアノン3人娘」もまた、その友情を深め笑いあっている。
「これで終わりってこと……だね。あー、疲れた!」
「確かに今回は……いえ、今回『も』ハードだったわね」
 ミルヴィ=カーソン (p3p005047)イーリン・ジョーンズ(p3p000854)は互いに疲れた笑みを向けるが、実際大変であっただろう。
 ミルヴィにせよイーリンにせよ、それなりの人数の部隊を統率し戦ったのだ。その精神的負荷たるや、相当なものだっただろう。
「だが、やりきった。そうだろう?」
「そうじゃの。妾たちは勝利した。種としての生存をかけて、この決戦に……の」
 ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)小鈴(p3p010431)も頷く。
 それだけの大きな事件だった。
 何処かで何かに失敗していれば、それだけでアンティノアの軍勢は倍以上に膨れ上がっていたかもしれない。
 そうなれば、もう人類に勝ち目はなかったかもしれない。
 それだけの恐ろしい敵であり……アンティノアクイーン・サンゴはそれほど完璧にアンティノアとアダマンアントを統率していた。
 そのサンゴのことを思い出しながら、笹木 花丸(p3p008689)は少しだけ寂しそうな表情になる。
「サンゴさん、か。本人に見えても全くの別人……「同じ姿と同じ知識」を持っていたとしても、根本の考え方から変わってしまう時点でそれはもう別物なんだよね」
「そうだな、戦うしかなかった。放っておけば俺の故郷……ペイトも襲われてただろうしな」
 ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)はそう答えながら、『ウェスタ絶対防衛戦線』のことを思う。
 あの事件はウェスタではなくペイトで起こっていたかもしれないのだ。
 それを思うと、ペイトにいる幼馴染たちのことを思い出しゾッとしてしまう。
「覇竜に存在する者として以前に、戦士として到底見過ごせぬ事件であった。防げたのは僥倖……いや、全員が死力を尽くした成果、か」
「分かり合えるチャンスがあったのかは分かりませんが、受け入れられない要求でした。こういう結果になったのは必然、なのでしょうね」
 レオナ(p3p010430)フロイント ハイン(p3p010570)もまた、今回の決戦のことを思い返す。
 亜竜種へのある程度の被害を受け入れれば、アンティノアは中立となる。
 もし、万が一……それが成立すれば、アンティノアは強力な友軍になり得る可能性もあるのかもしれなかった。
 しかし、受け入れられる要求ではない。つまりは、そういうことだったのだ。
「だが……探してたサンゴにああいう形で会うとはな」
「あの姿こそまさに、奴等を許せない理由だった。そこは、絶対に譲れないよ」
「まあ、な」
 シラス(p3p004421)朱雀院・美南(p3p010615)に頷きながら、手の中でペンダントを遊ばせる。
 あの時「サンゴ」に返した青いペンダント。
 しかしそれはフリアノン3人娘の総意により、再びシラスの手に還ってきていた。
 これに籠められた願い……「永遠」を。その顛末をシラスは知っている。
 だからこそ、思うのだ。
「重い、な」
「今からでも返しに行くか?」
 そんなベネディクトの冗談に、シラスも笑って返す。
「そういうわけにもいかないだろ。託された、重さだ」
 それは……無数の想いを背負う者だけが出来る、そんな笑みだった。

 ※<真・覇竜侵食>にてアダマンアントとの戦いに決着がつきました


 ※アーカーシュ完全攻略のため、鋼の進撃(Stahl Eroberung)作戦が開始されました。
 ※突如、特務派の軍人達がイレギュラーズへ攻撃を始めました。
 ※特務派の軍人達も、状況に納得出来ていないようです……。

これまでの覇竜編深緑編シレンツィオ編

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