PandoraPartyProject

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<覇竜侵食>

 亜竜集落イルナークがアダマンアントの群れによって滅び去った。
 三大集落に迫るほどの規模を持ち、硬い岩盤と、死してなお強大なる威圧を放つ亜竜サンダードレイクの骨に守られていたイルナークを襲い、滅ぼした。  それはアダマンアントの群れにとっても決して簡単なことではなく、襲撃に対する何らかの強い意思が働いた事は明らかだった。  そしてこの事実は、アダマンアントを統率する女王種「アダマンアントクイーン」の登場を意味していた。
 危機を察した覇竜集落の面々は、イルナークとそこから続くアダマンアントの地下帝国への調査を依頼したのだった。

登場人物

黒鉄・奏音 (p3n000248)
亜竜集落フリアノンに住む亜竜種の少女。
明るく元気で修行大好き。あちこちに「修行場」を見つけては出かけるアクティブ娘。

イルナーク崩壊の事実を知った彼女はローレットへと調査依頼を持ちかけた。
イラスト:桜月夜
静李(しんり)
 覇竜領域デザストルに存在する亜竜集落ウェスタで生まれ育った少女。青き鱗の己等を『水竜の一族』と称する。
 その通り名宜しく水属性の扱いに長けており、手繰る魔法は水の気を宿す。
 物心が付く前に好奇心により里より飛び出したことある。彼女にとってはただの好奇心だ。
 だが、危険と知っていた母と一番上の兄は静李を迎えに里の外へと急いでやってきた。
 運が悪かったのだ。静李は迎えにやってきた家族が竜種に襤褸のように惨殺された現場を目の当たりにする。
 静李から見れば自身を庇ってのこと。自身から注意を逸らすための行動。つまり、自身の浅はかな行動が招いた悲劇であった。
 それ以降、彼女は口数も少なく物静かな少女になった。身を焦がすような情熱や好奇心はなりを潜め一歩引いたところから全てを見遣るスタンスを貫き通している。
 本来は寂しがり屋であった彼女は何れだけ仲が良かろうと血が繋がろうと永久の別れが来ることを知っている。それ故に、少し冷めた物言いをする。
「あぁ、そういって人は何かを置いては死んでいく。きっと、今日の事もその内私は懐かしく思うのだろう……いつか」
「私はもう二度と、間違いは起こさないと決めたんだ。だから、放っておいて」
設定委託『静かなる雨音』より

 今回、イルナークの惨劇を奏音と共に目撃してしまう。
イラスト:ねむる
棕梠(しゅろ)
 覇竜領域デザストルに存在する亜竜集落ウェスタで生まれ育った少女。
 実年齢は定かではないが外見は14才程度の少女。
 曰く、ウェスタにも一昔前から居たともされるが真偽の程は分からない。
 常に眠たげにしており、地下の日の当たらぬウェスタでも『お昼寝スポット』をぼんやりと探し歩くことが多い。
 余り多くを語らない彼女は平穏を望み、優雅な昼寝こそが至上のものであると認識しているようである。
「……ん、皆でお昼寝しましょ……あのね、あっちの泉は空から光が射して、気持ちいいのよ」
設定委託『ゆりかご』より

 今回、イルナークの惨劇を奏音と共に目撃してしまう。
イラスト:しちがつ
サンゴ
 奏音の友人の亜竜種の少女。イルナークが滅んだ際に目撃されたようですが……。
【アンティノアクイーン】サンゴ(死亡)
 蟻帝種・第一世代(アンティノア・ファースト)を統べる女王。
 アダマンアントが奏音の友人である「サンゴ」を襲い餌とした際に、なんらかのエラーが起こり生まれた突然変異。
 しかしながらアンティノアクイーンはアダマンアントの上位種としての能力を有しており、誕生と同時にアダマンアントクイーンを含む「巣の全て」を掌握。
 アンティノア・ファーストという存在がベースとした個体の知識と肉体的特徴を有する生命体であることで、本来秘されるべき知識は全て彼女のものとなる。
 そう、すなわち……サンゴの誕生が亜竜集落イルナークの壊滅の合図だった。
 その性格はサンゴのものをベースとしており、冷静かつ他人を慮るもの。
 また、利益やバランスなどを換算し無用な戦いを避けようとする傾向もある。
 ただしそれはアンティノアの女王としてのものでもあり、他種族から見れば暴虐的、かつ理不尽である……かもしれない。

 アンティノアとしてのサンゴ自身はイレギュラーズとの『覇竜侵食』事件での戦争の果てに討ち取られた。
しかしクイーンの死はアンティノアの絶対的な統率者の喪失でもあり、今後何が起こるかは未だ不明のままである……

イラスト:ひゅの

シナリオ

これまでの覇竜編

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