PandoraPartyProject

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<セフィロトの影>

罪人に対する厳罰を是とする聖教国ネメシスの保守派と、罪人の更生と社会復帰を重視する革新派との間の確執は、保守強硬派の旗印とも言える異端審問官モーリス・ナイトメアのアドラステイア運営母体『新世界』との内通と軍備増強、そして革新強硬派の筆頭とも言えるセツナ・ロウライトが命じた暗殺を含む保守強硬派の解体計画(封魔の攻勢)という二つの要因により、あわや国を二分する内戦に発展する寸前でした。
 しかし、セツナの計画は完全な成果を得る前に白日の下に晒されました。セツナは『一連の政争の一部に自身の監督不行き届きがあった』とし、ロウライト家当主の座を退いて双子の弟フウガと共に失踪します。

 これにより事態は肩透かしに近い形で収束に向かうのですが、それは宗教団体セフィロトにとって想定外の結末でした。この絵図を描いたのは、かの教団において第五セフィラ『ゲブラー』を冠する『告死鳥』ロレンツォ・フォルトゥナートです。
 彼の悲願は元の世界への帰還であり、彼は信仰篤い天義を滅亡させれば無辜なる混沌そのものの滅亡に近付いてこの世界より解放されるのではないかと考えて密かに両陣営の対立を仕組んでいました。しかしセツナの失踪により対立関係が有耶無耶になってしまったために、その計画は頓挫しつつあります。

 自らの計画を再び俎上に乗せるため、ロレンツォは対立の再燃を求めて暗躍を開始しました。

宗教団体セフィロトと七剣星

 ロレンツォは天義において公明正大な人物を装っており、自ら動いてその立場を台無しにしようとは思っていません。しかしながら彼の計画は宗教団体セフィロトやその協力者達に広められ、その協力者達が自らの目的を満たしつつロレンツォの代わりに働いています。
 特に、異世界出身の暗殺者集団七剣星は、協力者の中でも最も強力な者達の一部です。宗教団体セフィロトや七剣星は自由気ままに、しかし保守派を攻撃する時は自らが革新派の手の者であるかのように、逆に革新派を攻撃する時は自らが保守派の手の者であるかのように振る舞いながら、対立を大いに煽っています。
 彼らの攻撃や、時には搦め手による陰謀から両派ともを守らなければ、天義は再び戦火に包まれてしまうかもしれません。

敵対組織

宗教団体『セフィロト』
 終末思想を教義とする邪教団です。
 『聖女が身を犠牲にして争いを止めようとしたにも関わらず、未だ争いをやめない人類は滅ぶべきである』という教義を天義に広めています。
 七罪が動き出した事を終末が近い証として積極的に動き出し、アイン・ソフ・オウルと呼ばれる教祖を筆頭に、10人のセフィラという幹部によって管理されています。

 宗教団体セフィロトの一般信徒には、天義の信仰を捨てぬままに都合よく教団の教義を解釈している者達と、ある程度教義を理解しており彼らを扇動する立場を持つリーダー格の信徒の二種類がいます。世論操作活動の際には、数人から数十人の前者を一人から数人の後者が束ねて指示を出しています。

暗殺者集団『七剣星』
 中華系の出身世界をもち、その世界では最凶の暗殺集団とされていた暗殺者達です。世界の破壊を目論む『破軍のアルカイド』ベネトナシュ・ノーフェイスの思想が同じく世界の破滅を望む宗教団体セフィロトと合致したため、『廉貞のアリオト』任桃華を中心に様々な暗躍をしています。

これまでのあらすじ

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