PandoraPartyProject

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天義(聖教国ネメシス)

 聖教国ネメシス(通称:天義)は無辜なる混沌の東部に位置する宗教国家です。
 神と呼ぶべき世界の意思、高位存在、聖なるかなをとても尊ぶ国民性にあり、騎士団を有しています。

領土

 厳しい気候に晒される鉄帝国に隣接しており、其方に近づくにつれ貧困は避けられるものではありません。
 しかし、冷え込みはそれほど厳しい物ではなく、比較的過ごし易い部類の様です。
 国内にはその国家特色より聖堂、教会に類するものが点在しており、人々は祈りと共に過ごしているようです。

国家特色

 混沌世界に存在するすべての国家勢力の中でも最も信仰に厳格で、重要視しています。
 正義と理想を公に掲げ、それこそを行動理念としています。彼らの正義とはよく言えば『理想に根差し』て居ますが、悪く言えば『常に非常で独善的で閉塞的』です。
 鉄帝と並ぶ軍事大国であり、騎士団を擁します。騎士団、そして国民は正義の代行者を自認し、神の意思を遂行する使徒であると自称しています。
 些細な悪――例えば必要にかられての小さな嘘や、善意の不正、信仰を持たない人間、自身の正義に迎合しない価値観の異なる人間等、彼等にとっては全て『赦されざる悪』と認識されます。
 国民の多くもその偏った価値観を共有していますが、多くのシーンで見られる『やり過ぎ』には疑問を覚える者も存在しています。しかし、その疑問を口にすること自体が悪である為に『断罪』は免れないでしょう。
 現国王はシェアキム・ロッド・フォン・フェネスト六世。彼の絶大の信頼を受ける『峻厳たる白の大壁』聖騎士団長レオパル・ド・ティゲールはその信と神への厚い信仰で国内外での断罪活動を行っています。

tips!
 人間種が九割を占める天義の貴族達は騎士となることが誉れであり、幾人もの騎士を輩出し続けています。
 その信仰は厚く、神の意思に反するならば自身らの一族諸共断罪する――というのもよく聞く話なのでしょう。
 天義きっての穏健派である名門貴族コンフィズリー家が『不正義』により没落したのは人々の記憶にも新しい所です。結果的にはお互いをお互いが監視し合う宗教的ディストピアが醸造されていました。


(追記1:大いなる災いを経て――)
『七つの大罪』の一人『強欲』のベアトリーチェ・レ・ラーテによる天義への侵攻でコンフィズリーの不正義の真実をイレギュラーズは知ることとなりました。
 そして、侵攻の結果、大罪を退ける事は出来ましたが国内は瓦礫に塗れ、強国であった頃の天義は弱体化しています。
 しかし、事件は悪いことばかりではありませんでした。国の中枢に巣食っていた魔種アストリア枢機卿は滅び、人の身でありながら彼女と結託し内乱を企てていた執政官エルベルト・アブレウを追い出す事に成功したのです。
 現在はイレギュラーズの支援の下、騎士団が中心となっての復興活動が行われ、苛烈すぎる不正義の断罪、或いは執政官エルベルト・アブレウの陰謀により没落した一部貴族たちが恩赦され、名誉回復が行われました。共に手を取り合い国の再建に向け、新たな一歩を踏み出したのでしょう。
 現在は『宗教的ディストピア』から『少しは丸くなった』とという評価が似合うかもしれません。

信仰

 無辜なる混沌において、人間(敵生物)の勢力圏では神という者はあまり明確な偶像化はされていません。
 しかし、神託の少女の存在が自然に受け入れられている世界であるために、神様(ないしはそれに類する存在)は明確に存在すると信じられています。
 彼らにとってイレギュラーズは『神が世界を救う為』に召喚した神の徒である為に悪感情は余りありませんが、その行動や思想次第では断罪すべき対象となる可能性もあります。
 其れと同様に『神の意思に背く』存在である魔種は不倶戴天の敵として積極的な討伐を行っているようです。

国家情勢

 東部に位置し、鉄帝と幻想と隣接する天義は場を乱す存在ではありますが、侵略などは考えてません。
 彼らはあくまで『神の意思』に従い行動する為に、鍛錬し、その実力を強固なものに戦と考えているだけです。
 それ故に、精強な騎士団を有する天義に対して鉄帝は侵略を考えず、国王の代替わりで貧弱となった幻想に構う考えはありませんが、神が意思となれば状況は変わります。
 神の意思に従い南に政情不安定な幻想あらば白銀の剣をもって民を解放せんとし、西に侵略国家たる鉄あらばこれを悪と断罪し……と、神がそうせよと言うならばいくらでも刃を向ける事でしょう。

ポイント

  • 天義は何処までも高潔で間違った事が嫌いな勢力です。彼等の行動理念は正義と潔白に根ざしており、そこに私心、ましてや邪心は欠片もありません。
  • しかし、彼等は『自分の基準に高潔』で『自分の基準に間違った事を許しません』。
  • ……悲しいかな、彼等は心に何一つ悪を持たず、迷惑行為を働く行き過ぎた原理主義者である事がほとんどです。彼等に同調して『市民は幸福』でも構いませんし、彼等の正義を上手く誘導して後味の良い結果を目指してみるのも一興です。
主な事件
●常夜の呪い
明けぬ夜に包まれる。
『真なる夜魔』による『常夜の呪い』であることが判明したことで、イレギュラーズはそれを解くために動き出したのだ。
●冥刻のエクリプス
大切な誰かが蘇る。そんな禁忌蔓延る天義国内に『大いなる災い』が降りかかる。
『七つの大罪』の『強欲』ベアトリーチェ・レ・ラーテを食い止め、国を救え――!

●ネメセイアの鐘
全ては、子供達を駆使して『旅人』を排除するため。そして、『ファルマコン』を覚醒させる為。
汝、神の『血肉』となる決意はあるか――


●フィクトゥスの聖餐
ついに独立都市アドラステイアの最深部へと到達したイレギュラーズたち。最後の決着が幕を開ける――。

●アンゲリオンの跫音
ルスト・シファー派の遂行者たちは世界中に神の国を作り出し情報を集めていた。
ついにその牙は聖教国ネメシスへ。三つの予言が遂行されるとき、災いは形となって降りかかる――。


●神の門
ツロから行われた直接オファー。それによって生じた狂乱は二名の離反者をうみ、何人かのイレギュラーズを聖女の薔薇庭園へと留まらせた。
無事に帰る保証など勿論ない。彼らを助けに行くべく、そしてルストを表舞台に引きずり出すべく神の国へと挑む――。

●神の王国
ついにルストとの決戦が幕を開ける。神の如き権能をもったルストを前に、イレギュラーズたちは――。
スポット紹介
●聖都フォン・ルーベルグ
天義が首都。荘厳なる白き都。美しき白い都はその信仰の象徴です。
様々に聖堂や教会が設置されており祈るには困りません。
●グレゴリア市
『冥刻のエクリプス』事件後の新たな国家体制を模索するモデルケースとして、特異運命座標らが復興を手がけた天義領内の都市です。
近郊の森の中に建設された刑務村にて困窮ゆえに犯罪に手を染めた者たちの職業訓練と仕事斡旋を行なう、孤児院への寄付を広告塔として使用する、などの弱者救済と経済原理を両立する商業施策により経済を活性化することで、富を呼び込もうとしています。童話作家アシュトン・ルネ・ルサージュの著作の主人公である『正義の騎士ジルベール卿』が現れたとされており、ファンの聖地としても町興しに繋げています。
関連シナリオ:イレギュラーズ・アドバイザリー:天義改革計画イレギュラーズ・アドバイザリー:天義改革実行【Autumn color】聖教国新生を願って
●独立都市アドラステイア
アドラステイアは塀に囲まれた独立都市です。
架空の神ファルマコンを崇拝し、子供たちが毎日のように魔女裁判を続ける閉じられた世界。
彼らはキシェフを得て日々の暮らしを維持するべく、もしくはより裕福な階層へあがるべく小さな罪を告発し、隣人を谷へと蹴落としていく。
ほら、今日もまた、祈りの鐘が聞こえてくる……。
特設ページ
●スナーフ異端審問教会
天義にはびこる異教徒の断罪と排除を目的とする異端審問官たちの拠点。
国内に発生した邪教の破壊はもちろん国外逃亡した異端宗教家の追跡や抹殺を専門としており職員たちは全て過激な左思想に染まっている。

というのは表向きの姿。
団体を管理しているスナーフ神父が過激な異端排斥思想をもつ審問官たちを上手にコントロールし、邪悪な宗教は壊滅させそうでないグレーな対象は秘密裏に安全な場所へ逃がすなどのデリケートな処置を行う。
尚、ベアトリーチェを白認定した審問官とは全くの別部門。
参考:正しいならば殺してもよいほか多数
登場人物紹介
下の画像をクリックすると紹介が表示されるのじゃ! そうその平たい――妾のことかえ!
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