PandoraPartyProject

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独立都市アドラステイア

――我らの神よ 今日も幸福を与え賜え
アドラステイアは塀に囲まれた独立都市だ。
架空の神ファルマコンを崇拝し、子供たちが毎日のように魔女裁判を続ける閉じられた世界。
彼らはキシェフを得て日々の暮らしを維持するべく、もしくはより裕福な階層へあがるべく小さな罪を告発し、隣人を谷へと蹴落としていく。
ほら、今日もまた、祈りの鐘が聞こえてくる……。
背景イラスト:山中みや子

アドラステイアとは

 天義(聖教国ネメシス)の首都フォン・ルーベルグより離れた海沿いにある独立都市です。
 この都市は冠位魔種による『大いなる災い』にてこれまでの神を信じられなかった者達が、自身らの依存先を探すように『新たな神』を創造したことで作り上げられました。
 フォン・ルーベルグによる統治は現状では手が回らず、無法地帯と化しています。
 その理由も天義は完全なる復興にはまだ至らず、今までの『信仰』からの変革の最中であるからです。

 しかし――『神を信じていようとも斯様な災厄が起る』『教皇や政府中核にまで悪が潜んでいた』という事実より、天義の信仰に疑問を投げかけ、神を信ずることをやめた者達も存在しました。
 そんな彼らが新たに信ずるのは『ファルマコン』と呼ばれる神でした。
 それは、フォン・ルーベルグ――否、天義という国から見れば反乱分子です。急ぎ、対処を行わねばなりませんが内部が見えないこの国に疲弊した騎士団を送り込むのは愚策。そのために調査が行われることになりました……。

アドラステイアの子供たち
この都市に大人は少なく、ほとんどが子供で構成されています。
彼らは下層エリアにスラムさながらの街を築き、見せかけの平和を作り出しています。
彼らの生活を支えているのは中層からもたらされる配給物資であり、それを得るためのキシェフです。
彼らはキシェフを得るため、自ら武器をとり日常的に魔女裁判をおこしています。
ファザー&マザー
アドラステイアに存在する数少ない大人達は、ファザー〇〇、マザー〇〇、ないしはティーチャー〇〇と呼ばれ子供たちを指導する立場にあります。
彼らは魔女裁判によって『魔女』を見つけ出した者や、断罪を行った子供たちにキシェフを与えることでその地位を維持しているようです。
キシェフと魔女裁判
キシェフとは『神様の為に奉仕した証』です。
主に銅製のコインという形で子供たちに授与され、子供たちはそのために魔女裁判を起こします。
キシェフはそれを用いることで配給品のグレードを上げたりよりよい家に住むことが出来るなど、生活に直結した効力をもちます。

魔女裁判は主に子供たちによって行われ、現在では告発された者はほぼ確実に魔女の刻印をおされ、『疑雲の渓』にて処刑されます。

キシェフを多く得た子供はファザーたちから称号と鎧を授かり『アドラステアの騎士』となることがあり、彼らは異端者や反抗的な国民を粛正する権利をもつため、子供たちはその地位を目指すことが多いようです。
神秘の秘薬イコル
アドラステイアで製造されている赤い錠剤です。
服用すると精神が安定するほか様々な効果があるとしてキシェフと同じように大切に扱われています。

ですがその実体は人間に多幸感や幻覚作用をおこす危険な薬品で、長期摂取または過剰摂取によって人間を聖獣に作り替えてしまう効果をもっていました。
この薬品は『何者かの血液』と様々な薬品を錬金術によって合成することで作成されています。 製造施設は実験区画フォルトゥーナ内部にあり、アドラステイア内部のみならず外部へも流出しています。
聖獣
アドラステイアが保有しているモンスターです。
個体ごとに能力や形状が異なります。

当初はただのモンスターだと思われていましたが、現在は人間をイコルによって改造して生まれたものだということが判明しています。
アドラステアの騎士『聖銃士』
キシェフを多く獲得した子供には『神の血』、そして称号と鎧が与えられ、聖銃士(セイクリッドマスケティア)となります。
鎧には気分を高揚させときには幻覚を見せる作用があるため、子供たちは聖なる力を得たと錯覚しています。
『新世界』
アドラステイアに深く関与しているとみられる反旅人(ウォーカー)団体です。
関与はアドラステイア建設前から続いており、また様々な聖銃士のバックに管理者としてついていることが確認されています。
※今のところ関与の深さや内容についてはいまだ不明な部分が多いようです
『オンネリネン』
 『子供達の傭兵部隊』です。子供達のと称される通り、戦闘員は全て『10歳前後~15歳ほどの子供達』のみで構成されています。
 子供たちは、『家族』……つまりオンネリネンとアドラステイアの仲間たちのために、士気高く、その殆どが死ぬまで戦うとされています。
 オンネリネンは『家族』や『仲間』の『絆』で子供達を縛り、利用しているのです。

 オンネリネンの活動範囲は広く、豊穣(カムイグラ)を除く様々な地域で活動しているようです。
 アドラステイアが背後にいるという事は巧妙に偽装されており、他の国家や依頼主たちには発覚していません。

スポット紹介

アドラステイアは天義東部に位置し、高い塀と山形の地形で構成された都市です。
中央(頂点)にいくにつれ街の外観が裕福そうになっていくのが確認されています。

下層~外周
『疑雲の渓』
魔女裁判が行われる場所です。
魔女と認められた者は刻印をおされ、この渓谷へ突き落とされます。
いかなる能力をもっていようと、突き落とされた者が助かることはないと言われています。

アドラステイア外周
高く無機質な塀が並ぶ、天義との隔絶を示すエリアです。 厳密には天義領にあたりますが、国ごと疲弊した騎士たちは手を出すことができずにいます。
アドラステイア下層
ピラミッド型をしたアドラステイアのいわゆるふもとにあたるエリアです。 バラック家屋がならぶスラム街の様相をもち、子供たちが暮らしています。 中層への侵入は限られた者以外禁じられ、またひとつ高い壁によって隔たれています。 アドラステア高層エリア(『中央』)にそびえ立つ時計塔から響く鐘の音が、祈りの時間を知らせます。
実験区画フォルトゥーナ
救済の秘薬イコルを製造している区域です。
アドラステイア下層域に位置し、この区域だけ特別な壁に囲われ市民の出入りも禁止されています。
ファーザーバイラムが収める豊かで幸福で街とされていますが、その実情は劣悪な環境に子供たちを押し込み共産主義的かつ過剰な労働を課すディストピアです。
市民である子供たちの心はイコルの定期接種による多幸感によって保たれ、これを長期的に摂取した子供たちはやがて聖獣へと改造されていきます。
この街はイコルの製造のみならず聖獣の製造所でもあるのです。
ローレットによる大規模襲撃が行われた結果、この地区は放棄されました。
当時のアドラステイア側による爆撃や聖獣の巡回によって地区は完全に破壊され、巨大な焼け跡だらけの廃墟となってしまいました。
→タオルケットにさよならを
→<ディダスカリアの門>実験区画フォルトゥーナ
アドラステイア周辺の廃村
アドラステイアが大量の聖獣を定期的に都市の外へ放ち続けたことで、周辺の村々は無人化しています。
ローレットによる一斉駆除活動によってその数は激減し、いま現在廃村はアドラステイアは一時的な拠点としてキャンプがはられることが殆どです。

→サン・サヴァランは燃えていたか
中層
アドラステイア中層街
天義の海沿いの町(※不凍港ベデクトに程近い場所)である『アスピーダ・タラサ』をベースにして作られており、一般的で普通の家屋が並んでいます。
スラムを思わせた下層と大きく違った普通の生活が営まれており、商店や騎士学校など『当たり前のもの』が素知らぬ顔で存在して居ます。
聖銃士になった子供達には『宿舎』やお祈りのための『教会』などが与えられているのか、一般的な寄宿学校での生活を行っているような――そんな雰囲気があります。
下層と隔てた塀との出入りは厳しい関門である『ディダスカリアの門』が存在して居ます。下層はスラムであるために誰がいても気にはされませんが、中層からは『通行証』がなければ出入りを赦されることはありません。
通行証はローレットへの内通者が用意してくれています。下層から潜入し、中層に『通行手形』を渡して活動することが可能です。

※バスチアン・フォン・ヴァレンシュタインおよびミハエル・スニーアとの取引により中層への通行手形を手に入れました。これにより、秘密裏に中層へ侵入することが可能となりました。
全体シナリオ<ディダスカリアの門>より

高層~
ヘブンズホール
アドラステイアの頂の更に先、天上にあるという神の園です。
そこでは死した者や断罪された魔女たちが祝福を受け清らかな魂となり、永遠の命と聖なる身体を得ていつまでも幸せに暮らしています。
――という、幻覚です。
『神の血』を飲み過ぎた者が同様の幻覚を意図的に見せられ、その存在を喧伝することで国の信仰を強めています。
アドラステイア高層街
――詳細不明――

登場人物紹介
……ん。下の画像をクリックすると紹介が表示されます。よろしくおねがいします。
ラヴィ
サントノーレ
マリアンヌ
カンパニュラ

バイラム
リルテア
ミハエル
バスチアン

これまでのアドラステイア

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