シナリオ詳細
<虹の架け橋>ブリランテにキスをして
オープニング
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マグ・メル 目指せば、薔薇一輪
メグ・メル 駆ければ、棘を避け
ゴヴニュの饗応 喉に落とせば、永久を指切りいたしませう
咲き誇る薔薇の花。桃の花が如く薄らと色づきその傍らで頬染め、俯く小さな少女。
願掛け彼女に口づければ祝福宿して華開く。
手を伸ばせば指先に擽る若葉が香り立つ。会釈をするように頬を撫でた初夏の風は夏の気配を孕んでどこかおかしそうに笑みを零した。香り立ったローズオイルが便箋より立ち上る。透かし細工の薔薇は主張する様に大輪の花を開いて綴る文字を追いかけた。
ガラスペンに浸したインクはこの日の為と妖精たちが用意した薔薇の色。美しき紅もあれば、どこか恥ずかしそうに頬染める花の色。
陽の光の下、花酒で喉潤すのも乙であろうか。湧き出る瀑布に身を揺らした花弁達が希うのを待ち望む。
それは、妖精たちがささめきごとのように伝えた薔薇の伝承。
妖精郷アルヴィオンへと到達する為に挑む虹の迷宮ヘイムダリオン。
妖精は云う、きっとそれの助けになるわ――術詩『虹の架け橋』を強化することが出来るのよ。
囁く声は悪戯めいて。一輪の薔薇を咲かせた便箋を差し出した。
「招待状よ、どうか、いらして。
わたしたちの薔薇のお祭りへ。愛しい愛しいあなたをわたしはまっているわ」
●
小躯より伸びるは美しき翅。春の野を舞う蝶々が如く羽搏きを響かせる彼女たちは妖精郷アルヴィオンより迷宮森林へと訪れたそうだ。美しきかな妖精郷、花の都たるその場所に差し込める暗雲は小さな胸を不安で溢れさせる。
ならばこそ――虹の架け橋を渡り、かの都へ向かわんと虹の迷宮へ挑む最中、妖精たちはこういった。
『願いの薔薇(ブリランテ)』が咲くのよ、と。
『サブカルチャー』山田・雪風(p3n000024)は招待状を手にイレギュラーズ達へと「薔薇の花を見に行かない?」と声をかけた。
「妖精伝承の一つ、『願いの薔薇(ブリランテ)』に願いを込めて、キスをすれば生涯尊いその思いを守り続けてくれるでしょう、と。
ただし、悪い事を願えば薔薇は萎れる。だから、恋愛成就や安全無事を祈るの意味合いが強いとは思うんですけどね」
彼曰く、何も願いを込めに行かなくてもよいという。
妖精たちのお祭りに参加して、伝承を耳にして――そして、楽しめばいい。
美しき薔薇に酔い痴れ、妖精たちに会釈を一つ、ただそれだけでよいのだそうだ。
「もしも都合がつきましたら」
そっと差し出された便箋は薔薇の透かしが美しく、妖精語で『待って居るわ』と綴られる。
「薔薇の花を見ながらのアフタヌーンティーでも、花見酒でもオツなもんでしょ?」
- <虹の架け橋>ブリランテにキスをして完了
- GM名日下部あやめ
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2020年05月30日 22時10分
- 参加人数50/50人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 50 人
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参加者一覧(50人)
サポートNPC一覧(2人)
リプレイ
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咲き誇ろぶは紅の花。薄らと頬染め微笑む花に口付ける小さな小さな妖精はイレギュラーズを出迎える。
いらっしゃいませ、私達の花の祈りに。その小さな唇でささめきごとを、教えて頂戴。
「今回はこのような素敵なお祭りにお招きいただきありがとうございます。少しお話しませんか?」
穏やかに、そう告げたフォークロア。灰色の髪に銀色の瞳を細めて、恭しくも礼を一つ。それはその身に身についた礼儀作法であろうか。真似をするように可憐なる花の妖精は頭を下げて花弁のスカートを持ち上げる。
「ええ、喜んで。レディをエスコートしてくださるかしら。私も薔薇へと誘うわ」
ころころと鈴鳴る音色の笑みを響かせて、フォークロアを誘うはブリランテ。美しきその薔薇の蕾にそっと口づけ願うは苦難を乗り越えられるようにという未来(さき)への願い。
「ねえ、こっちにいらっしゃい」と妖精に手を引かれ、走る足が自然に軽くなる。浮かんだ笑みは、いつ振りかとフォークロアは緩む頬にそっと触れた。
「グッドな願いならつぼみが花開くなんて面白いじゃないカ。
そういうのはさっそくやってみるのがボクのポリシーネ」
背の触手はまるで翼のようで。妖精たちはお揃いねと楽し気に微笑んだ。その声音を聞きながらチトセはそっとブリランテを手に取った。
「ねえ、何を願うの?」
「願い事……願い事……。いきなり言われてみるとなかなか思いつかないものネ。Umm……」
唸る様に願いを探す。天上の雲間に漂う様な願いを探す様に、繋ぎ合わせた言葉は、アーカンシェルのその向こう側に向かう事になる小さな妖精たちとの未来の話。
「ボクたちの旅路に幸運と良き出会いを……ってネ」
優しい口づけに蕾が擽ったいわ、とその体をふわりと揺らす。花開いたその一輪、美しさに妖精の幸福そうな声音が周囲をぐるりと回った。
「成程成程、これは絵馬や七夕の笹飾りのようなものじゃな。
うむ、実に良いのう。麿はこの手の縁起物は大好物である。生きておれば人の力ではいかんともしがたい事もあるからの」
恒久的に祈りを捧げる存在が居る事はどれ程までに幸福か。神や仏やと願うよりも尚、シンプルな願掛けに夢心地はうっとりと目を細める。
「である故、麿も早速試してみることにしよう。
ふふ、美しき薔薇に接吻するなど、実にろ『まんてぃっくじゃ』の」
あまり慣れぬ横文字を口にして。『ぶりらんて』とたどたどしくその薔薇に礼をする。太平の世あんればこそ、絶佳たる花園も恒久に――この美しき花々を害する者など居らぬ様にとゆっくりと口付け汰。
「『この願いの薔薇が次の祭りも、その次の祭りも、ずっとずっと美しく咲き続けるように』じゃ」
願いそして、薔薇へとキスをする。そんなロマンスの塊が妖精たちの間に伝わる密やかなささめきごと。真那はゆるりと尾を揺らし、素敵やなぁと目を細める。
「願い事?」と問いかけた雪風に真那は楽し気に微笑んだ。
「そう。願い事をしようと思って。私のお願い事はそうやなぁ……これからたくさんのお友達が出来ますように! かな!」
此処に来たのもたくさんの人が居たからだと笑った真那に雪風は「俺とか、エルピスでよければ、友達に」と恐る恐ると問いかける。
「えへへ! ほんとうに?」
「山田。エルピスとあっちでブリランテの話をしてるんだが――」
真那に微笑んで手を振った雪風は辰巳と共に薔薇を見つめるエルピスに瞬いた。曰く――場違いだろうかと気恥ずかしいという辰巳に「そんなことないのです」とエルピスが裾を引いたそうだ。
「イチオシが願掛け、なんだろ? 何を願ってもいいよな」
「はい。辰巳さまがお好きなことを」
「……じゃ、『俺に艱難辛苦を与えたまえ』ってな。苦難をぶっ潰して、俺達の力を示す機会を。
『茨鬼』高校の、テメーらの頭は異世界相手だろうと負けねえんだって。
アイツらに恥じない生き方をするために……まあ、頭の責任ってヤツよ」
「……? むずかしい、のですね」
薔薇ではなく、茨へ。そっと口付ける辰巳の唇から紅色が一閃滴った。瞬くエルピスが「赤が」とハンカチを差し出せば辰巳は小さく笑う。棘で唇を切ったから今日は帰るとエルピスの頭に礼をするようにぽん、と掌を乗せて。
「願いの薔薇……ですか」
その褐色の指先が薔薇を摘まみ上げる。赤薔薇の蕾は自身の心を映す様に固く閉じられたままだ。目を伏せてクレリーチェはその薄く色づく唇に音を乗せた。
「何事にも心乱されることなく、穏やかに緩やかに過ごせますように。
修道女として迷うことなくその道を極められますように。天寿を全うするその日まで」
それこそ神の徒としての在り方。それを口にしたときに、クラリーチェのアメジストの瞳を覆う睫は不安を乗せたように僅かに震えた。これを願う程に、心は大きく乱される。戦う事を覚え、そして、その手で命を殺めた――命ならば平等だと謳う神の声に背いて居る事に、もはや気付いていた。
「可笑しいですね……? 戦場に身を置き、時には大怪我をする状況にあるというのに。私はまだ微笑みを保っていられる」
自責の念に潰されることなく、祈りを捧げ続ける日々――この祈りは、どこへ。
「薔薇、とても綺麗ですね」
白魚の指先がそっと蕾を擽れば、応える様にブリランテが擦り寄った。ティミの言葉へ頷くベネディクトは花を讃える詩を紡ぐ事は出来ずとも美しいと言う事は分かると目を細めた。
「願い事を思いながら口づけを落とすと、花が咲くそうです」
「まるで、御伽噺だな」
異界より訪れたベネディクトにとって、混沌世界の文化には異なる事も多いのだろうか。御伽噺と称されたブリランテを擽りながらティミは小さく笑みを綻ばせた。
「ベネディクトさんって兄さんに似てるので……あ、顔とかではなく。
雰囲気が、……曖昧、ですが。だから――いつまでも元気でいて欲しいのです」
兄や姉、気づけば姿を消した愛しい人たちの様にベネディクトのその姿を消してしまうのではとティミは薔薇に祈りを込める。
「いつまでに元気に、か……なかなか難しそうだが――
だが、それも君もだぞ。君が元気でなければ君の兄上も悲しむだろうからな」
その言葉に、ぱちりと瞬いたティミの瞳が揺らぐ。花開くブリランテを見たその笑みは、嫋やかと言うよりも年相応の少女のそれであった。
●
「……特に俺個人としての願い、とかってないんだよな。俺のやるべき事はただ一つなんだから……」
ぽつりと零した呟きは雨垂れの様に落ちてゆく。掌を更にして言葉を拾う様な仕草を見せた妖精は「お給仕さん?」とクロバへと問いかけた。
「ああ。いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり当店での時間をお過ごしください」
ぺろ、と舌を覗かせた小さな妖精は猫舌。温めに調節したアールグレイティを小さなティーカップに注げば彼女は嬉しそうに笑みを零す。「ついでに軽食でも」と提案したクロバに妖精は「お腹に入るかしら」と首傾ぐ。
「茶菓子とかでも大丈夫ですよ、はい菓子作りは元々得意ですし……クッキーとか、どうですかね?」
「クッキー! まあ、それってとっても素敵だわ!」
その隣で薔薇のハーブティーを保温ポット寄り注ぎ入れ、イナリは小さく息を吐く。花流れる瀑布を見上げれば降り注ぐ花弁が時を穏やかにするような気さえする。
「最近忙しいから、こんなにゆっくり出来る依頼は嬉しいわね」
ほう、と息を吐く。妖精たちが『プレゼント』と運んだ薔薇の菓子に口をつけイナリは「美味しいわね」と目を細めた。
蔦這う算段トレーのケーキスタンドに並ぶは馥郁たる薔薇ジャムのサンドウィッチ。クロテッドクリームがよく合うスコーンを眺めれば、傍らに花束を思わせたアップルパイが覗いている。
眉間に皺をよせ、指先辿ったスイーツの馨しさに鼻先がつんと上を向く。どれもこれもが相対するのも『はじめまして』であるとアッシュは眉をへなりと落としてヘーゼルと見つめ合う。
「……嗚呼、どうやって食べるのかにも困っていたのかい。
素敵なレディに為る為に憶えておきなよ。こう言うのは下から上へ――」
折角ならばナイフとフォークも使ってごらんと促すヘーゼルにアッシュはぎこちない『淑女のマナー』を披露する。まるで幼子がレッスンを受けるようなその様子に思わず笑ったヘーゼルへ、アッシュは喉へと甘いレモネードを流しいれる。
「……此れが素敵なレディになる第一歩の味なのです、ね?」
笑顔だけは一流のレディさ、なんて。揶揄う声音が耳朶に擽ったい。
咲き誇る薔薇を視線で見まわして、赤々燃えるその色にアカツキは月色の瞳を煌めかせる。サクラはその様子を眺め――ほんのちょっぴり薔薇の赫々たる様に自身の焔もと言い出さないかと心配していたが――にこりと笑みを返す。
「お友達とお茶会、良いのう……妾ちょっぴり憧れておったのじゃ」
「ここのところ依頼で忙しかったもんね。誘ってくれてありがとうね」
ティーカップには薔薇のジャムを添えて。並んだ菓子を指先つついたアカツキは、口に含んだアーモンドクッキーの香ばしさに目を細めてから首傾ぐ。
「サクラちゃんは好きなお菓子とかあるかの? 妾、最近はパンケーキに嵌っておっての、自分で作ったりもするんじゃよ」
好きなお菓子、と言われてサクラの脳裏に浮かんだのは三種のジェラートセット。『スペシャル』なそれは確かに美味であった。
「自分で作れるのはすごいね! 私はお菓子はどうもうまく出来なくて……」
「ふむ。作ってベー君の家に持っていくとの、メイドさんが美味しいお茶を淹れてくれるのじゃよ」
彼の従者たる幻想種の少女は戦闘だけでなく給仕もプロフェッショナルであったかとサクラは思い浮かべ「また行ってみようかな」と小さく笑みを綻ばせた。
「……あ! 鬼灯、この紅茶、薔薇の香りがするよ!
わあ、こっちのクッキーもだ! んっ、どっちもすっごく美味しい!」
ぱあ、とそのかんばせに笑みを花開かせるイーハトーヴにオフィーリアは『お上品に』と口を酸っぱくさせる。その様子にくすりと笑った『嫁殿』に鬼灯の口元も緩まった。
『まあ! みてみて! 鬼灯くん! これ薔薇のお砂糖漬けよ! キラキラしてて真っ赤で綺麗なのだわ!』
「ああ、嫁殿にぴったりで実に可憐だな」
瞳を輝かせ、その小さな掌に薔薇の砂糖漬けの入った瓶を抱えさせた鬼灯は幸福砂彼女を見ては幸いの魔法をかけられたかのようだとうっとりと頷いた。
「ふふ、砂糖漬けのお花って魔法の宝石みたいだよね……あっ、そうだ!
ねえ鬼灯、お願い事の後でね、手芸屋さんに寄って帰らない?」
素敵なドレスのアイディアが溢れた薔薇の園。白のレェスに薔薇の刺繍、たっぷりのリボンのついたアフタヌーンドレスや薔薇飾りのシルクハット。案を騙ったイーハトーヴにオフィーリアから注意が一つ。怒らないでと慌てたイーハトーヴにくすくすと、嫁殿は微笑んで『鬼灯くん』と愛しいひとを呼んだ。
『今、私、とってもとっても楽しいわ!』
「ああ、俺もだよ、嫁殿」
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「ブリランテに願掛け……だっけ。こんなのも有るんだな、深緑って……」
願いか、と口にして零は傍らのアニーを見遣る。薔薇は恋や愛、情熱を体現している眩い赤のブリランテ、彼女もきっとそうなのだろうとアニーはゆっくり蕾に口付けた。
願いは最初から決めていた――零くんのお願いが叶いますように、なんて。愛しい人のお願いは、自分にとっても大切だとアニーはゆっくり目を伏せた。
美しい横顔見遣り零は心の中で過ぎた願いと言うなかれと紅薔薇如く頬染める。恋心はどちらも同じ、だから、未来の話をしよう。
――『アニーと一緒に幸せになれますように』
咲いた紅薔薇見遣ってから、お願い事は内緒と微笑み合って。
「ねね、ちょっとお腹空いちゃった。どこかでお茶したいな!」
「俺も腹減ってきたしお茶するのも悪くないし……あぁ、行こうぜアニー!」
そっとその掌を握りしめる。走り出したその脚は、只、止まる事はない。
薔薇に触れるのだって憚られる。願わないのも勿体ないかしらと白魚の指先でそっと、薔薇へと触れてみる。目を伏せて、アンナはゆっくりと口づけをしようと――
「や、やりましたーー!」
緊張から解放された様に、感嘆の息と共に吐き出された幸福。楽し気なその響きに顔を上げたアンナと、頬をブリランテの様に染め上げたマギーの視線が交錯し合う。彼女の手には美しく咲き誇った薔薇。祈りを込めて口付けて――花開いたそれを幸福だという様に叫んだであろうことがその様子から推測できる。
「お、大きな声を出して、ごめんなさい。ボクはマギーです。キミも願掛けにきたの?」
はしたなかったと口元に手を当てて、慌てたように一礼を。きっと薔薇がくれた『きっかけ』なのだと緊張で氷の様に固い体でアンナへと向き直れば彼女は小さく笑う。
「アンナよ。私はどちらかというと美しい薔薇の方が目当てね。
ところで随分と嬉しそうだったけれど、何をお願いしたの?」
友人が欲しかった――その言葉にぱちりと瞬いたアンナの大きな瞳が揺れる。その願いを叶える様にブリランテを差し出して、マギーは「よければ、ボクとお友達になってください!」と決死の覚悟を示す様に頭を下げた。
「私で良ければ喜んで。お茶を飲みに行きたかったのだけど、一緒にどうかしら?」
美しく咲く花園で、妖精たちがおめでとうと楽し気に笑い出す。
「ハロゥハロゥ。御機嫌よう」と会釈を一つ。指先に乗せた親愛にブリランテが揺れている。ゼファーの背後より顔を覗かせてアリスは形の良い唇に音乗せる。
「わたし達は悪いヒトじゃないわ――なあんて」
そよぐ風が頬を擽る、流れる水は清く甘くブリランテに祝福贈る様に凛と流れる。目を伏せた『怖がりさん』は世界を視る事のない乙女の如く。
ゼファーの指先にそっとその手を重ねてアリスは「お耳を貸して」と囁いた。
「永遠だなんて大層な事は此の子に乞わないわ。
だから、明日の紅茶には薔薇のジャムが入ってるのが良い、なぁんてのは如何?」
欲張りな願い事には薔薇も驚いて怯えてしまうかも、なんて笑ったゼファーはアリスの頬を優しく撫でる。蜂蜜ちゃんと呼びかけたその名は甘く、蕩けるようで。
「相変わらず食いしん坊さんね。ふふ。でも其れも貴女らしくていいのよ」
「……もう! じゃあ、貴女は?」
「私は、そうねえ。明日もふたりでお昼過ぎまで眠れたらいいな、なんてね」
それは素敵、だから――モーニン、モーニン、ご挨拶を一つ。
恐れないで、その睫を震わせて。素敵な世界に大輪を咲かせて見せて。
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「お招き有難う、妖精さん」
穏やかに一礼し、シャルレィスは甘く香った薔薇のタルトにフォークをさくりと突き刺した。甘いそれには春摘薔薇のジャムがとろりとかけられる。
「エルピスさん、雪風さん、二人は薔薇に願いは込めた? 私は専らこっちなんだけど……えへへ」
花より団子――なんて、笑みを漏らしたシャルレィスに雪風は「それも良いと思う」と笑みを綻ばせる。
花の流れる瀑布の如く、ローズティーに漂う花弁に口付けて。皆の願いが叶いますようにと目を伏せた。
「じゃじゃーん、今日はあたしがお給仕するよ!」
クラシックなワンピースを身に纏う。まるで給仕(メイド)の様なその装いでフランはウィリアムに微笑みかけた。花流れる瀑布から彼女に視線を向けてから、ぽかりと口を開いたウィリアムは「ああ」と声を絞り出す。似合っているが、おっちょこちょいの彼女が転ばやしないか僅かに心配だと目を細める。
「スコーン、マドレーヌ、シフォンケーキ、クッキー、マカロン、ジャムに紅茶、薔薇尽くし! どうかなー?」
こんなにも食べれないとウィリアムがテーブルに詰みあがる菓子を眺めれば、きゅうと隣で腹が鳴る。じい、と『美味しそう』と向けられる視線にウィリアムは小さく笑った。
「折角だし、お前も一緒に食べようぜ」
「えっ! いいの!? 実は運びながらつまみ食いを我慢してたんだー。さっき、涎垂れるかと思った……それじゃあ、頂きます!」
大きな口を開けて、幸福そうに頬張る彼女を見るだけで、しあわせのお裾分けを貰った気がしてウィリアムは微笑んだ。
キスで蕾が花開くなんて、ロマンチック。こうして咲き綻んだ薔薇も誰かの願いを聞いたのね、とジルーシャは笑み零す。妖精たちの口づけに薔薇が挨拶する様に花開く様は絵本の世界のようだと頬に手を当てれば、傍らでルーシーが合図する。
「……フフッ、はいはい、ちゃんとアンタたちの分も切ってあげるわよ」
薔薇香ったタルトを待ちきれないと合図するシルフ――ルーシーにウンディーネが頷いた。フォークを運んだリドルは楽しみだという様に取り分けられたタルトを視線で追いかけて。
「アナタも如何? 「タシもスコーンを焼いてきたの。ジャムもあるわよ。よかったら感想を聞かせて頂戴な♪」
妖精たちにジルーシャが手招けば、彼女たちは笑み綻ばせ「お呼ばれするわ」と花のドレスを持ち上げた。
「ねねね、美咲さん。見てみて、あの滝! お花が流れ落ちてる! 綺麗ー……美咲さんの瞳みたい」
深緑の瞳を輝かせたヒィロの言葉を聞き、美咲は頬を紅くした。私の眼の色ね、なんて口が裂けても言えないわとティーカップに手を添える。
薔薇の香ったミルクティに華やかなチョコレイト。どれもおいしいと指先に転がすヒィロは「食べてみて」と唇へと運ぶ。
「あーん」
蕩けるチョコレイト。良いのを選んだのね、と褒めれば嬉しそうに胸を張る。紅茶数滴、ぽとりと落とした薔薇リキュールの香に溺れる様に目を細め、美咲がヒィロの唇に運んだんは薔薇のクッキー。
「ブリランテへ願掛けっていうのもあるんだって。でも、今のボクには必要ないかも!」
どうしてなんて、聞かないで――美咲さんと一緒に過ごせるという事が一番の願いでしあわせなのだから!
「ここが妖精の花園か……見事だね。今日は一緒に来てくれてありがとう、アルテミア」
ティーソーサーにカップを下ろして、ウィリアムが微笑めば、アルテミアは頷き返す。
「こんなにきれいな花園、見た事がないわ……ウィリアムさん、今日は誘ってくれてありがとう」
風に誘われた花弁に妖精たちがご挨拶。くるりと踊るその様子を眺めながらアルテミアは鼻先に合図する香ばしい臭いに首傾ぐ。
「実は――持ち込み歓迎って聞いたから今日はお菓子も用意したんだ。
薔薇の花の形に焼いたアップルパイ。以前のお茶会はアルテミアが用意してくれたから、今度は僕から」
少し焦げてしまったけれど、と差し出されたそれにアルテミアが瞬いた。華やかに咲き綻んだ薔薇の中に甘く蕩ける林檎が主張する様に微笑んでいる。
「頂いても?」
「どうぞ」
口に運べば感じる幸福にアルテミアは今度はお返ししなくては、とくすくすと微笑み浮かべ目を細めた。
●
願掛けするのは柄ではないけれど、とサイズは願う。
――一秒でも早く妖精郷にたどり着き、そこに蔓延る魔種を全員倒せますように。
妖精郷に至る為に、そして、自身の同胞にも似た妖精たちが反転してしまったならばとサイズは胸を痛めて唇を噛み締める。原因樽はタータリクスと言う名の錬金術師なのだという。協力体制にあるブルーベルと言う少女とも面識があるサイズにとって、彼女らを救う事こそが今一番の願いなのだ。
所変われば文化も変わる。修也は物珍しそうにガラスペンを手に取った。故郷の神社も華やぐ薔薇の祭典あれば寂れなかったかと考えながらブリランテのインクで薄く薔薇の透かしの入った便箋へと願いを込める。
『家族にもう一度再会するまで、無事で過ごせるよう強くなれますように』――
故郷ははるか遠く、空も繋がらぬ場所にある。それ故、願わずには居られない。
願いを叶えるとは寓話の世界のようだと黒羽はブリランテを手にとった。偶にはそうしたイベントだって悪くはない。
願うは、愛する人の幸せと、彼女との幸福な未来。動乱の世界だからこそ、心の底から願おうと目を伏せる。薔薇はそれに答えるように花開き唇にキス返す。
「――慣れない事、するもんじゃねぇな」と小さく笑い、自身の奥底に眠った『自分』を取り戻せればとついでに薔薇へと囁きかけた。
「元の世界での神話では妖精の話はよく聞いたけれど、実際に出会えるなんてね……って思ったけれど、そういえば目の前にいたわ」
ルチアはそっとオデットへと向き直る。ちょっと、と慌てたようにその背をピンと伸ばしたオデットは唇を尖らせた。
『こちらの世界の妖精』と言うならまだしも、可愛い妖精が傍に居るでしょうと地団駄踏めば、はいはいと流水が如く言葉が過ぎる。
妖精には妖精のプライドがあるのだと少女の拗ねたその横顔を見て、ルチアは薔薇へと願いを込めた。大切な友人が元の世界に遺した想い人と、何時の日かしあわせになれますように。
ルチアが生きて幸せでありますように、と願い咲き綻んだ薔薇を後ろ手にオデットはルチアを覗き込む。
「ルチアは何を願ったのよー。ねーねーねー! なんで教えてくれないのよー! けちー!!!」
さあ、と手にした美しい薔薇は、揶揄う様に八分咲き。まるで妖精の悪戯の様な紅薔薇にルチアは小さく笑みを零した。
薔薇に何を願えばいいのかと、シュバルツは指先でブリランテを擽ればうんと悩ましげな顔をしたメルトリリスがぽつりと立っている。
人々の救済を願えば花一輪、驚いて枯れてしまうかも、なんて首を傾いだメルトリリスの双眸がシュバルツを捕らえたとたんまぁるい色へと変化する。
「え!? シュバルツさまっ。かような所へどうして?
あっあっお供します! へへ、騎士として護衛です! み、見習いだけど……」
暇だっただけだと手を振ったメルトリリスにシュバルツは面影重ねて笑み零す。危なっかしくて落ち着きがなくて、どこか懐かしい桃色の少女――は、と浮かんだ願いは『こいつが幸せな道を歩みますように』
「何を願ったのですか?」と背伸びして問いかけるメルトリリスの頭をぽんと撫で、「秘密に決まってんだろ」とシュバルツは悪戯に笑って見せる。
「はわ、教えて頂けない!? 成る程、ではいつか教えてくださいね、約束です!」
彼の顔を見遣ってから、メルトリリスもシュバルツが元気であればと願わずにはいられない。
「貰って下さいますか?この私のファーストキス」
ブリランテに囁けば、頭上から「大人になったらな」と揶揄う声が降ってくる。薔薇に言ったんだもの、と唇尖らすメルトリリスへと「行くぜ」と掌が差し出された。
「イーリンは花好き? 私はね、結構好きだよ。でも、イーリンと花を愛でるなんてねぇ」
「そりゃあ、私だって花を愛でたい時くらいあるわよ。これでも乙女なんだから」
拗ねたようなイーリンにウィズィは小さく笑う。ブリランテの蕾へと囁く願いはどちらも同じ――『貴女の未来に幸福がありますように』
臆病な薔薇と似て、うんと憶病なイーリンは重い荷物を背負い込んでいるのだから。イーリンは願う様に囁いた。
半分は貴女の為に、半分は私の為に。比翼連理の翼のように、半分ずつ。
生命も、人生も、未来も、はんぶんこ。二人で分け合いたいと薔薇に願うはどちらも同じ。
もう少し、もう少しでいいから傍に――
「……何よ、こんな願い事が邪悪だったりしたら、私二度と花占いはしないわ?」
揶揄う声音に薔薇が答えたその時に、二人の唇が重なった。美しいブリランテは擽ったそうに笑っている。『きっと私がいなくても二人は一緒なのでしょう』?
まるで、命が一つのように。離れぬ様にときつくその手を握りしめて。微睡むようなその穏やかなぬくもりにラピスは彼女の名を呼んだ。君の願い事って何、と揶揄うその声音にアイラは小さく笑み零す。
「いつかはキミのお嫁さんになれるから、ボクのおねがいごとはただひとつ――『ラピスがしあわせでありますように』」
ばかだなあ、と小さく笑う。君とこうして二人で一つ。そうして過ごせるだけで十分にしあわせなのに。彼女の唇が薔薇と重なる事に僅かな嫉妬がちりりと痛い。
「キミのお願い事も、聞きたいな?」
ラピスラズリの色をして、その瞳が細められる。今決まった、と、ラピスがブリランテに囁くは、『二人で幸せになれますように』と。当り前のその願い。
薔薇へと口づけする前に「ボクに約束、して」と赤く唇が笑み乗せる。
頬は赤く熟れていく。唇へとキスを落として。さいわいを願った。
●
ネメシスの、そして我が家の復興と繁栄を――そう願おうと薔薇に目を落としカイトは「エルピス聖女」と金の髪の少女へと声かけた。
「あなた、は――」
「ふふ。妹のアマリリスも罪な騎士だな。このように美しい姫君の眼前で正義を捨てることをしてしまっただなんて」
薔薇の花を手にしていたエルピスが瞬いた。彼女は何を願うのだろうとカイトはそっと指先辿る。聖女という生き物は実に度し難く、そして国が為世界の為と献身的に祈るのだろう。自由に空を羽搏くことを失った翼の少女の前でゆっくりと膝を折る。
「エルピス聖女よ。僕はカイト・C・ロストレイン。天義国の騎士だ。
今度こそ――今度こそ。悲劇を退ける剣となりましょう」
彼に感じた面影は、嗚呼、何時かの日手を差し伸べてくれた『あのひと』か。エルピスは「ええ」と静かに囁いた。
「どうか、禍が降りかかりませんよう――祈っています、騎士カイトさま」
願う事はずっとずっと。ただ一つ、すっかり人間となる事なのだとソアは口にした。けれど、お話には続きがあるのだというのだから、エストレーリャは「聞かせて」と微笑み漏らす。
「『人間』ってふんわり考えてたけれど、ボクはその種族なんて区別してなったんだ。
でも今はハッキリと思う。エストと同じハーモニアになりたい」
長く生きる長耳の彼。彼とおなじになれたなら、きっともっと幸せだと得意げに胸を張る。とびっきりのお話にエストレーリャがくすりと笑う。
「ふふ。じゃあ、薔薇にお願いしてみようか。ねぇ、ソア。僕も、ソアのお願い事、手伝ってもいいかな?」
一つの蕾に二人で願い口付けて。瞑った目は開けない、薔薇を挟んでとなりにきみ。頬が赤く赤く染まるから。くい、と彼の袖を引っ張った。
美しく薔薇が咲いて居るからと、安心して目を開けてとぎゅ、と彼女の手を握った。
「薔薇がいっぱいですね……どちらを見ても、となるとつい、口から出てしまいました」
恥ずかしそうな珠緒に蛍は小さく笑う。薔薇のお祭りだものね、と目を細めて笑った蛍はブリランテを一輪手に取って微笑みかけた。
「ブリランテ……って、ボクの世界の言葉だと、たしか『輝かしい』って意味だったと思う……。
良き願いは華開き成就し、悪しき願いは薔薇萎れ落ちる、だなんて、
綺麗な薔薇だからこそ内面の――心の美しさを見詰めてくるのかしらね」
蕾が希望。開花はまさに光あふれるという意味ならば――美しき赤い薔薇に込められた願いが分かる気がして珠緒は目を細めた。
「蕾にも意味があるのよ。『希望』『約束』……もし願いを込めたキスで希望が花開いたらロマンチックよね!」
「蕾が約束してくれるのかもしれませんよ」
珠緒さん、と蛍は彼女を覗き込む。仲良く並んだ蕾に共に願いを込めようと口付けて。
珠緒さんと二人でずっと、健やかに幸せに過ごせますように――
蛍さんと共に歩み、互いの笑顔を導ける関係が続きますように――
美しき紅薔薇は答えるように花開く。未来に幸あれと、希望が照らしているように。
●
願いを叶える薔薇、御伽噺や伝承で耳にしたそれは妖精たちの風習であったのかとアルメリアは瞬いた。善い願いを伝えれば美しく咲くそれに、アルメリアが願うは傍で微笑む彼女らの幸福。
――妖精郷へ辿り着けますように。間に合いますように。
お願いと、薔薇に問いかけるそれにブリランテは大丈夫だと安堵させるように花開く。
「ねぇ君、僕の願い事、聞くだけでいいんだ。話してもいいかな」
ルフナは薔薇へと語り掛ける。物言わぬ薔薇は教えてという様に耳傾ける。
「僕には兄様が二人いてね。その内上の兄様はとても優しくて、思慮深くて、それで、とびっきり臆病なんだ。末っ子の僕を守ろうとしては涙をこらえて立ち向かう背中をずっと見てきた」
そうして、世界はルフナに試練を与えた。兄たちは末の子に帰っておいでと囁いた。けれど――外の世界で生きると願った自分に兄たちは、きっと心を痛めただろう。微笑の裏に、感情が隠れている気がしてルフナはブリランテへ囁いた。
「ねえ、僕、兄様と仲直りしたいんだ。ごめんと、ありがとうを伝えたい。
今はまだ、会う勇気が出ないけど……いつか、きっと。いつか叶えるからさ、ねえ君、応援してくれる?」
願うなら――薔薇は答える様に蕾の儘、揺れている。
アレクシアは『兄さんが見つかりますように』と花へと囁いた。前を向くこころに、外へのあこがれ、そして冒険の楽しさを。世界をくれたのは『兄さん』で――行方も知れない彼の背を追いかける。
今、何をしていますか? 届かぬ言葉を伝えたくて。
こんなにも成長したんですよ。元気になったんですよ。胸を張ってそう言いたい。
アレクシアは、薔薇に微笑みかける。
「それと、色々頑張ってきたからさ、ちょっとは褒めてもらえたら嬉しいなとか……あと、全然顔見せないのを少し文句くらい言ってやりたいとか……」
あ、と口を開く。薔薇も困ってしまうかな、と見下ろせば揶揄う薔薇は八分咲き。叶うといいわね、なんて、囁く様なその花は美しい紅の色をしていた。
精霊たちはうんとご機嫌。『あちら』へ行こうとすることを歓迎しているみたいだとエーリカはエルピスへとそっとその白い掌を差し出した。
「ねえ、エルピス。手を繋いでいて。
あなたが、まよわないように、わたしが、さらわれないように!」
その掌を重ねれば温もりがじわりと広がってゆく。緊張したように指先でそっと彼女の掌を擽って「なんだか、ゆめのせかいに行くようですね」と青空の瞳を瞬けば、おかしいとエーリカは小さく笑う。
スカートの裾をちょんと摘まんで妖精たちにご挨拶。妖精たちの自慢の貴婦人は恋する乙女の如く頬染めて、願いのキスを待って居る。
『いつも笑顔であれますように』
花の力を借りて、願いを伝えるの、とエーリカはそっと、頬をブリランテの様に染めて囁いた。
「わたしはエルピスがだいすきだってこと! ……おねがい、かなった?」
「かないました。だって、わたしもエーリカさまがだいすきですもの」
握りしめた指先に恭しく重ねる掌はまるでおとぎ話のプリンス。舞踏会の会場じゃないけれど、どこだって、踊ることは出来るから。
「ね、踊ろう。いま、とってもそうしたいきぶんなの!」
――イ・ラプセル 綻ぶ花のいろ
西へ、西へ 踊る爪先、声高らかに 楽園の扉をひらきましょう――
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
この度はご参加いただき誠にありがとうございました。
毎日が大変かと思いますが、少しでも、幸福な時を過ごしていただけましたらば――
GMコメント
日下部あやめと申します。何卒宜しくお願い致します。
●薔薇伝承
『願いの薔薇(ブリランテ)』と呼ばれる薔薇がお祭りの日には咲くそうです。
美しき紅色の薔薇の後ろにそっと隠れる薄桃色の蕾へと願いを込めて口付けすれば、良き願いは華開き成就し、悪しき願いは薔薇萎れ落ちる、と言われています。
(1)ブリランテに願いを込める
ブリランテへと願掛けをします。そっと蕾に口づければ華が答えをくれるそうです。
花開けば、皆さんのお守りになるでしょう。萎れれば、それは悪しき願いと妖精が首振る証拠。
蕾に口付ける事に抵抗がある場合やお手紙を書きたい場合は『ブリランテのインク』での便箋綴りをお勧めします。
薔薇の透かしの便箋に、妖精たちが用意した『ブリランテのインク』を使用してガラスのペンで願いを書いてください。餅買っても良いですし、願掛けに薔薇の花流れる瀑布へとそっと落とせば花が願いが叶う様にと妖精郷へと運んでくれると言い伝えられています。
(2)花を見ながらお食事を
アフタヌーンティーや花見酒もお勧めです。薔薇を使用した菓子類、紅茶、ハーブティーをはじめにした軽食などや、お酒類も準備されています。
また、持ち込みや給仕も大歓迎です。
花流れる瀑布や、ブリランテの花園で楽しむことが出来ます。
(1)、(2)のどちらかをお選びください。
両方ともに「こんのがあればいいな」など現実的な範囲でしたら構いません。お好きに日常をお過ごしください。
●同行者や描写に関して・注意事項
・ご一緒に参加される方が居る場合は【同行者のIDと名前】か【グループ名】をプレイング冒頭にお願いします。
・暴力行為等は禁止させていただきます。他者を害する目的でのギフト・スキルの使用も禁止です。
●NPC
山田・雪風とエルピスが参ります。お声かけがなければ出番はありません。
アルヴィオンの妖精さんたちもいるようです。ご興味があればそちらにもぜひ。
何かございましたらお気軽にお声掛けください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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