PandoraPartyProject

ギルドスレッド

とある場所

【RP】海龍殿

地上より遥か水底にある海底神殿。

冷たい青色の大理石の床と先の見えない天井。
辺りは静寂が支配し、時折なにかが足を引きずるような音だけが廊下の果てから木霊する。

今やこの地の生者は黙し
死者のみが嘆きと呪詛を振りまいている。

生と死が混ざり合う混沌の中で、神殿の主たる『紅の契約者』は何を思い、何を描くのか――……

(※特定の理由で"介入可能な状態"となった人のみ乱入可能)

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クッ…、ぎんえ…ガッッッ!?!? (何処からか帰りたいと願っている相手(場所)の声が響いた事で其方に一瞬気を取られてしまう。喉元を狙った一撃になんとか牙を剥いて噛みつくように受けようとした。)

…、……ウガゥ!!! (そのまま膝の皿にたいして肉食獣の強靭な顎にて砕く勢いでミシミシと力を籠め始める。「銀影の所に是が非でも戻りたい。」「帰りたい。」「事務所で何気ない生活をまた送りたい。」その一心だった。ナイフを投擲した腕の先、銀糸の先の刃のロックを外す音がパチンッと鳴った。噛みついたままに右手を鞭のように振るって紅雪を絡ませて力任せに引っ張りランベールへとぶつける気だ)
(まるで鯨が小魚を纏めて飲み込むようなダイナミックエントリーに虚を突かれるが、辛うじて狼狽から囲いを解くこともせず)

……店主か?
(この不自然さにどこか覚えがある。枷負わぬ形なきもの。創造からはぐれた者……。)
く…はぁ…はぁっ……。(魂と魂をつなぎ合わせる緻密な作業。それを膨大な数こなしている。
大聖歓喜天は完璧主義の神だ。その力を扱っている以上、失敗は許されない。

あともう少しーー……。魔力不足で喘ぎながら、霞み始めた視界の中で球体を見つめる。と……空に馴染み深い気配を感じて一気に緊張の糸が切れた)

よかった。これならきっと、助かる。グレシアス…君と一緒に、僕はーー……。

(どっ、とその場に倒れ込む)
アル、そいつぁありがとよ。
そこのぬい公も、男なら好きな相手の言葉の真意を読み解けるようになっとけ。
……うちの自称名探偵の所長にもそこについては言っておきたいが、今はそれどころじゃなさそ……ランベール!おい、大丈夫か!?

(自分の成すことができて、ようやく意識がはっきりしはじめた。そんな中、落ちてきた人物の姿に目を見開く。危うく空間維持を解きそうになり、急いで維持作業に戻った)
なぁ、俺の目は壊れちまったのか?目の前に居るのは…………。
わ、わか、わかってらぁい!(ぐすっ)僕だって大人だ。それくらいで駄々こねたり変に嫉妬したりしないよ(すんすん、と鼻を鳴らしていたが、銀影が倒れるとそちらに走って近づく)
これは……!……っ。(何か思うところはあったようだが、銀影のポケットに魔力を感じて手を伸ばす。札を見つけて取り出そうとしたら、ランベールの手が無意識のまま動いた。まるで死んでもとられまいというように、札を手にした腕を掴まれる)
馬鹿野郎、危ねぇならそこは乗っ取ってでも止めろよ!(まったくもって理不尽な話である。逃げ出したそうなユディトの言葉を聞くと、がっしり肩を強めに掴んで離すまいと企む)だーめだ。孤立して一人だけ帰れませんでしたじゃ許されねぇからな。というかアレって俺たちの大将だよな?姿が姿なもんで心臓止まっちまうかと思ったが。
【球体内】
「こりずによそ見かグレシアス。貴様にはほとほと呆れ果てるーー……っ!」

(返し技に更に返してきたアルクの根性に、僅かに目が見開かれる。
ミシミシと骨が砕ける音に、対処しようと思っていた最中だった)

「……なッ!?」

(糸を巻き込み紅雪とランベールがぶつかる。ガシャアン!と派手な音を立てて紅雪のパーツが幾つか弾け飛び、ランベールも共に吹っ飛んだ。地面に仰向けに倒れこむ)

「ぅが、っは……!!」
【球体内】

…は、っはぁ…うるせえ…。
…俺は銀影と生きるって決めたんだよ…。望まれてるんだ、俺はこの状況を覆す手立てがあるなら是が非でも帰る!!俺が帰らなきゃ俺みたいに絶望させる…!そんなの嫌だ…!!

それと、アンタとも夢見ていた対話が少しでも出来たんだ。これで死ぬとか、俺が悔やみきれねえ!(視線を今度こそランベールから逸らさずに、言いたかったことを口にしようと唇を動かし始める。先ほど言っていた時間がない事を気にしていた)→
【球体内】

………ありがとう。俺のことを見ていてくれて、陰口を言った奴等殺してくれて、ありがとう。

それと、…ごめん。気が付けなくて、ごめんなさい。俺がコミュ障で、人と関わろうともしなくて、両親の言っていた事も思い出せなくて。ランベールを、きちんと父さんと母さんの親友だって気が付けなくて、本当にごめんなさい。
(素直なグレシアス部分が押し出される。普段中々表に出せない、今までの出来事でねじ曲がってしまった素直さを今出さないでどうする。そう自分を叱咤して)
『何を宣っている。言ってることが支離滅裂であるぞ。』
(そんなことを言いながら逃げようとしたら肩を捕まれた。逃げられねぇ!)
『ならば妥協案だ。汝(なれ)の背中に隠れさせろ。
 我は彼奴に見つかりたくないし話しかけられたくもない!!』
【球体内】
(床に転がったまま、荒い息をつきながらアルクを見上げている。表情は眉ひとつ動かなかったが、素直な言葉を聞いて静かに目を閉じた)

「……素直になれなかったのは俺の方だ。
出会えた時、ハイナに殺される覚悟を持ってお前と向き合うべきだったんだ。

今目の前にある大切な物よりも、過去に縋り……復讐の炎に身を焦がして、破滅した。」

(心の内を吐露してから、ゆっくりと目を開ける)

「……グレシアス。もっと側に近寄ってくれないか?」

(その身体はうっすらと透け、黄色い光の粒子がきらきらと溢れては風に攫われはじめていた)
【球体内】

…いや、ハイナがアレなのはまあ…。何かと俺の事セキュリティみたいな感じで周りウロチョロしてるがアンタなら殺すまではしねえだろ…。
(えー…って顔。ハイナってそこまでヤバイ人物で通ってた事実にびっくりしてる)

…。……もう、逝くのか。俺は、また置いて行かれるのか…。(仰向けに倒れて透け始めているランベールへと近寄り、身体に触れようと身を屈めた)
はぁ!?俺の背中?
…………隠れられんのか、本当に。
(自分よりおおよそ体躯のよかろうリチャードの身体をまじまじと見る)
……それにしてもリチャードの身体はエッロいよなぁ。胸筋も凄いし。ベッドの上じゃ暗くてあんまり見えなかったが、ここまで筋肉が付いてると揉み甲斐があるっつーか……。
(不用意に雑念にまみれて尻を撫でようと手を伸ばしてみる)
『隠れきれぬやも知れぬがなにもしないよりは』(ここで邪な視線に気がついた)『……。』
(見境なしかよ。身体の本来の持ち主が冷ややかな視線を送る。)
(それと同時に身体を間借りしている存在は熱気を以て相手を制しようとした。)
『……炭。』
(ただひとこと、そう添えて。)
なぁんて、ね。(くすくすくす、と次いで零れた声は男とも女ともつかぬ声。少女の形をしたソレは少女とはかけ離れた悪辣な笑みを浮かべる)

改めてごきげんよう、“キャラハン”。強欲の罰の下、キミたちの怨讐を、全てを賜ろう。
(少女の形をしたソレに応えるように黒いナニかは空間を、魂を貪り侵食していく。得た力は新たに空間を塗り替えて維持する為に消費されつつも、可能性という器が大きい旅人の身体へ納められ眠りにつく)
【球体内】
「昔……懸賞金がかけられた時、一度だけ対峙した事がある。奴はお前の思ってる以上の男だ。
実力をつけた今なら負けん。」

(アルクの顔が間近に来れば、瞳をじっと見つめて目を細める)
「嗚呼……ユキトのような綺麗な目だ。髪は母さん似だな。とても柔らかそうで……。」
(伸ばした手はすでに殆ど透けていたが、ふんわりと微かな輪郭をもってアルクの頰へ触れさせようとするだろう。戦いの時にはなかった優しい笑顔で喋る)

「俺もお前も、あるべき場所へ帰るだけだ。
『グレシアスの成長を確かめたい』……ルベライトと交わした約束は果たされた。」

(話す間になにか状況が変わったようだ。真っ暗だったはずの空間が、侵食されるようにミシリ、ミシリと外の世界へ塗り変わっていく。アルクへ急激な眠気が襲い、意識を奪おうとしてくるだろう)

「生きてーー……幸せになってくれ。お前にはもういるはずだ。故人よりも、お前を支えてくれる人達がーー」
『早くしてくれランベール!このままでは、結界どころか私が持たな、ーー……ぁ。』

(傭兵ランベールは知っている。キャラハン家頭首は契約を絶対に破らない決まりがある事。
ルベライトとアルクが契約をする前に、頼もしいアルクの仲間が彼を救い出してくれるであろう事)
(突如現れた女性の姿は、ルベライトの心を的確に抉り抜いた。

“それ”は自分の罪のカタチをしていたから。)

『ぅそだ……嘘だああああぁ!メアリアンは死んだ!私が、この手で……殺しっ、ひィ!?』

(後ろ暗い過去と鏡合わせのような醜悪さを孕んで女性は嗤う。
ただでさえ銀影たちに引っ掻き回された魂達だ。来たる侵食に抗う事もできず、

ぞぶ、グチャリ。

肉を削ぐような音を立てて喰われていく)

『あぁぁ……私達がなくなる……なくなっていく……。志半ばで、何も為さずに終わるのか?私の怨讐は……たかが虫けらどもの足掻き程度にも劣るというのか……!』
もはや焼き魚ですらない!?

(ユディトの後ろへ伸ばした手が、熱気よりも魔法の一言で牽制され、ビクッと震えて止まった
……ように見せかけつつ)

まぁでもアレだ。その筋肉も胸板も全部、リチャードのものだろう?
つまりは全部俺のモンだ。……そっちでどう契約したかは知らんが、俺の知ったこっちゃないね。

(服の袖からストンと小ぶりの香水瓶が手元へ滑り落ちる。仕込んでいたその一本の蓋を指で緩め、いつでも開けられるようにして)

悪いが、俺は一度商人のダンナに煮え湯を飲まされてるもんでな。
合流しちまった以上、万が一の事もある……リチャードに身体を返して貰おうか。

一応言っとくが、俺が今あんたの後ろで握ってる香水はスペシャルな魔術を織り込んだ毒が仕込んである。
逆らえばアンタでもタダじゃ済まないと思うぜ。

(謝って感謝した直後であっさりと掌をひっくり返す。ちょっとずつ蓋を緩めながら)

お前さん的にゃ撤退は悪手じゃないだろう?
君たちちょっとは中に非戦闘員もいる事考えような!?
たとえば僕とか僕とか僕ね!
(目の前ですごい勢いでグロテスクな音を立てて喰われていくルベライトの音に、吐きそうになって思わず青ざめながら口を手で押さえる)
うっ……。このままどうなっちゃうんだよぉ。こんな時に寝こけてるなんて、銀影はズルい……。
…っ、…。(頬を撫でる手に自分の手を重ねながらすり寄る様に顔を動かした)

なんで、俺の周りは俺を無視して逝っちまうんだよ…俺が、そう言うの使えるんなら…アンタや父さんと母さんの魂、背負いたいくらいなのに…置いて行かれたくないんだよ…頼むから、アンタだけでも遺れよ…!(喪いたくない、逝かないでくれと首を横に振った。逢えないと思って居た死者に逢ってしまうとこの気持ちが抑えられなくなるのだ。其れのせいで自分が死者をがんじ絡めにしているのも気が付かないままに)

(…自分の周りに縛られている両親にも気が付けずにハッキリと視える物しか映らない眼は今はランベールにしか向いていなかった。白い2つの気配がランベールを撫でたかもしれない
「おつかれさま、ありがとう」と)

…俺は、幸せにはなれない。求めたいけど、沢山殺してるし…俺が望めない…!(眠気に抗いながら叫んだかもしれない
自分がどうなっているのか分からなかった)
目隠ししてあげよっかあ、イタチちゃん。
(煙草の封を切って一本銜え、火を入れつつ問うた。どっしりのしかかる疲労に気だるげな面持ちだ。魔法少女というには剣呑な雰囲気がある。)

とりあえずアルク君拾えそうなら拾ってとっとと撤収できる支度だけはしておきなよお。
こんなところ長居できる場所じゃないしさあ。
(ああ、尋常な流転から尋常ならざる魂が剥ぎ取られ食い取られていく……)
(これは止めたほうがいいのか、とめなくていいのか、余りにも異質すぎて若い幻想種には判断ができなかった。炎の後に馥郁たる香りと熱い灰だけが漂う。)

……で、アルクはどうなった。
(ほかの雑事はともかくそれだ。あと、床に転がってる雇い主も気がかりだ。しかし少々目の前の光景に気が動転していて、とるべき手段が思いつかない。)
(相手の臨戦体制をみて肩をすくめた。)
『おぉ、怖い怖い。此れだから異端者は嫌いなのだ。
 温情をかけてやれば思い上がる。規律通りに行えば人でなしと罵られる。』
(カツカツと靴音を響かせながらぼやくはそんな悲観。)
『確かに我がこの場でこの身を返却すれば我は彼奴と顔を会わせることもなく、汝も確実に盟友と共に還る事が叶おう。
 憎らしいが残る最後の異端は彼奴が全て片付けるであろうしな。あぁ忌々しい。
 ……ターフェアイト・キャラハン。』
(身をすこし屈めて視線を合わせる。顔を近づけて、高慢な笑みを浮かべた。)
『キャラハン家当主、ターフェアイト・キャラハンよ。我が貴様を焼き滅ぼすまで、生き続ける事を赦そう。
 盟友と仲違えることなく暮らすがいい。』
(『リチャード』の身体から薄氷色の影が抜け出す。それは懐に仕舞った短剣に吸い込まれ、)

うおっとととと、っ!
(べちゃり、情けなく崩れた男は貴方のよく知る人物だろう。)
キヒヒヒヒ……!蠱毒の触媒が言えたことでは無いだろうに!!(蠱毒は本来、毒虫で行う呪術。それを指して)

ーーそうだなァ、時には世界を焦がす復讐も徒花となる事がある。運が無かったねぇ、キミたちも。あのコの幸福の為に、我(アタシ)に全て奪われてちょうだい?(とろりと少女の顔でソレは笑って、全部、全部、全部連れて行こうとする。黒いナニかたちの笑い声はより一層大きくなって)
ルベライト『ぐうぅぅう……!そんな、理由で……!』
(幸福は他人の屍の上に成り立っている……だから無数の屍を築いてきたはずなのに。
喰われるその寸前、崩れた黒い身体から、一握りの魂が飛び出した。
縋るように、それは一直線に朝長の方へ滑り行く)

『ターフェアイト!お前なら解っているはずだ、兄の苦しみを!頭首の資格すら与えられず、
誰かの意思に巻かれてのうぬと生きてきたお前なら、私を受け入れられるはずだ!!』
(傭兵ランベールは消える間際、2人の温かな魂と触れ合った気がした。
消える間際の悲しげなアルクの言葉に、これからの彼の歩む先が少しでも幸福になるように、己の身体の方へと思いを託して消える)

(球体が武器商人に喰われて消えると、後にはアルクの身体が横たわっていた。
その元へ、むくりと起き上がったランベールがフラつきながら近づいていく)

…………グレシアス。
……!
(高慢な態度は崩さずに居ながらも、二人の仲を後押しするような言葉に少し驚いてユディトを見つめ返す)
ごめんな、ユディト。
(大人しく離れる様子に、次に会った時は相手と向き合おうと誓う。
解放されて倒れたリチャードの傍らに寄り添うように座り、安堵した様子で)
ほんと、不器用だよな……俺もリチャードも。(とため息をついた。リチャードを助けこそうt思っていたが、背後から怨念の叫びが聞こえて振り返る。
兄の魂の最後の残りかすが、弟の自分を頼るように、縋るように求めて来たのだ。

その方へ人差し指を向け、狙いを定める)
おさらばです、兄上。貴方は他人の運命をあまりにも狂わせすぎた。
ここで止めて差し上げる事だけが、私の……キャラハン家頭首としての、手向けだ。
(魔弾が寸分の狂いもなくルベライトの魂を抉り消した。最後に『ありがとう』と聞こえた気がして、眉間に皺を寄せた)

俺なんか、こんな事しかしてやれなかったのに。……あんたは優しすぎたんだ兄上。

ーーおさらばです。
魂の悲鳴が重なりすぎて、心が痛いよ。
やっぱり人間ってよくわからないや。どうしてこんなに苦しむのに、不幸の方ばかり向いて生きてしまうんだろう。
目隠しはいいから、抱きしめてよアル。それから……ごめん。

(ぽむん★と小さな煙が出て、ついにズボンがフリッフリのスカートに変じ用としたり。抗う意思があれば煙だけに収まるだろうが、かけた本人が恐ろしい呪いだと実感して震え上がった)
呪いがまわりきったみたいだ。これで魔法少女マジカル★アル君の出来上がりだね……。
(ものっそい目を逸らす)
……まあ、いいさ。直してくれるんなら。
(艶めく黒いオーバースカートからパールグレーのオーガンジーのパニエが夢の雲のように揺蕩って覗いていた。両脚は黒タイツ……ではなく、マット塗装のCFRPの外装で物々しく覆われた生足である。自分の衣装には特に頓着せず、煙草の火が触れないようにイザークを抱き寄せようとして)

『怠惰な××××野郎どもだからだ』と、似たような質問に旧い友は答えたけど……
(何故不幸の方ばかり向くのか、という疑問に極めて下品なワードを引用した。)

例え岩だらけでも絶望の谷底のほうが、壁面這い上がるよりずっと楽だからね。
這い上がれない程擦り減り疲弊したならそうなるんじゃないかな。
悟り開いた高僧ならさておき、そうじゃない凡夫は崖下で苦しみ続けるしかないのさ。

……ところで関係ないけど、わたし、下着を着用してないんだ。
(股関節の外装の継ぎ目にパニエの布地が引っかかって気持ち悪いと思っている。)
君のそういう肝の座ったところは感心するよ。
(ひらっひらになっても、男らしい堂々とした立ち居振る舞いのおかげで思っていたより生々しく感じなかった。
黒い足に最初はストッキングでも履いてるのかなぁと思いながら抱きついていたが)
履い……!?君ってやつは、どれだけワイルドなんだ!
クールな顔して下半身暴れん坊将軍だね!?
(履いてないとわかると、抱きつく側もついつい意識してしまう。
そのおかげで愚かな人間についての問答はどこかに吹っ飛んでしまったが。)

僕だって、ぬいぐるみの時はマフラー一枚だけどさ、ぬいぐるみだから許されるのであって……なに?うるさいなさっきから。
(下着をこれからは履くよう説得に入り始めたものの、何処からか「ドゥルルン!ドゥルルルルル…」と謎の音が聞こえて辺りを見回す)
ィイイヤッハァアアアアーーー!!
(ガッシャアン!!と派手な破壊音と共に天井に穴が空く。空間をぶち抜いて現れたのは、サイドカー付きの大型バイクだ。
本体にはライダースーツでピッシリと筋肉質なボディーラインの見えるフルフェイスマスクの男が乗り、
助手席にはヘルメットを被ったトカムが乗っていたりした)
(球体が消えると無傷で眠るように意識の無いアルク・ロードが横たわっている。)(目尻からは何度か涙が流れた後痕があるだろう。それ以外は今は普段とさして変わらなかった)
(少女の姿をしたソレはゆっくり地面に降り立って、今降りて来た場所を見上げた。醜悪な霰は止んだものの天井や壁のあちこちに黒いナニかが侵食し、胎内にいるコらを睥睨している)

一先ずは終幕、かナ。ヒヒッ……。(少女の姿のまま男とも女ともつかぬ声でいつものように笑って)やァ、いらっしゃい。
(しゃがみ込んで、アルクの傍らに膝をつく。ハンカチを取り出しそっと涙の痕を拭ってやると、
大事そうに手を伸ばして抱え上げようか。
救えた安堵感はあるものの、球体の中で何が行われていたのか分からず不安そうに眉を寄せて見つめる)

教祖もその右腕も唐突に消えたとなれば、組織もいよいよ崩れていくだけだろう。
これで少しでも、穏やかに過ごせるようになれば……グレシアスの傷も癒えるかな。

ダレンさん、アル。とりあえず僕は彼を運ぶけど…………、えっと。
(今更アルの姿に気づいた。暫し目を見開いて沈黙した後、すごく真面目な表情で)
アルくらいの体躯で入るサイズのコスチュームは珍しいね。今度グレシアスに合いそうな奴を見繕ってくれないかい?
(この男、いつか着せる気である)
終幕?おいおい、折角駆けつけたのに終わってんのかよ。復讐の矛先は何処に向けりゃいいんだ。なぁいいんちょ?
(ヘルメットを外して首を振ると、バイクの運転手の方を見上げる。
話を振られたドライバーはというと、マスクを付けたまま篭った声で)

『その委員長というあだ名はやめてくださいと何度も……。
遅れた原因は貴方が車種を選びたかったからでしょう、トカム様』
………?(涙をぬぐわれた感覚にゆっくりと目を開いてぼんやりと抱えている相手を見る)

…………ランベール、じゃねえよな…。銀影だよな…?(複雑な表情でランベールが居ない事を確かめようと問いかけ、状況を把握しようとした)
パンツとか履く意味ないだろ。生身じゃあるまいし。
(なぁにあれぇって飛び込んできた側車つき二輪を見てたが……)

コスチュームのギミックについてなら、わたしの可愛いイタチちゃんに聞いておくれよお。わたしは着ているだけだから、細かい部分はわからない。
(ランベールの言葉に問われるままそう答える。恥ずかしいことなどありはしない。少なくとも表面上はそう繕っていた。フリルとレースとラインストーンに彩られる思春期めいた愛らしさの中、ジャガード織りのコルセットに締め付けられた細い腰が艶めかしい。)
(一方、取り憑かれていた男は背中を床に預けながら、新たにやってきた騒がしい人物の声を聞いて)
うるせぇ、誰か知らんが頭に響くから黙ってくれ。
(等とマイペースにそんな発言をしていた。)
(片手は耳を押さえ、もう片手は力なく上げてひらひらとしながら)
あと、誰かちょっと起こして。出来れば晴明がいいけどこの際選り好みはしないから。
平穏な要るのは確かだ。お前さんにも、アルクにもな。
逆境に耐える力は帰るべき日常の中でこそ築かれるもんだ……

で、おはようアルク。そしてお帰り。
(ランベールが起きているなら、俺の出る幕じゃあるまい。アルクの顔を心配半分と、戻ってきた安堵半分で見下ろしていた。)

んでお前ら一体何しに来たんだ……
まあ、これが終わっても残党狩りとか人員整理とかやることもあるだろうな。
赤毛の坊主とお前らにその辺は任せた。
海洋の政治の力学についちゃ俺たちより海種のお前らのほうが向いてるだろうからな。
(トカムとオスロを見て、耳を触りながら全部ぶん投げる構えであった。)
…俺、ランベールと…対話してた。逝くなって、遺ってくれって…でも、ダメだった…。

………俺、帰ってこれなくても良かったんだ。銀影や、ダレンや…他が無事なら、それで良かった。でも、銀影の声が聞こえたら…帰りたくなった…。

…今は、なんか全部がどうでもいい。素直に喜べねえ……。俺が求められない事も、再確認したし………俺も、…死にたい。幸せには、なれない…。


…俺は、幸せになっちゃいけない
ごめーんね?食べちゃった。(きゃらきゃらと無邪気な様に笑う少女の姿をしたソレは、レプンカムイの旦那にそう言って舌をべ、と出した)
いっそうちの事務所で魔法少女戦隊でも作ってみようか。
(みんなで着れば怖くないの精神である。
いたずらの発端は自分とはいえ、被害を拡大させるともれなく自分も酷い事をされそうで真っ青になった)

それよりさぁ、とりあえず武器商人の機嫌を損ねなければ帰れるんじゃないかい。
今年のうちに事務所にもどって掃除しときたいナー
そこは選り好みしとけよリチャード。……ほら。
(しゃがみ込んで、リチャードの方へ手を伸ばす。手を掴まれたら相手の重みを感じながら、引っ張り起こそうとしようか)
なんならお姫様抱っこでもして帰ろうか?
幸せになっちゃならないだなどと、哀しいことを言うてくれるなよ、アルク。
どうにかお前さんに手を伸ばしたかったのだ。俺も、雇い主殿も。
(顎を掻きながら視線を彷徨わせた)

誰かに生かされているなんてのは、お前さんからすればとても身勝手なのだろう。
だがきっとシャイネンナハトの贈り物のようなものだからな。
些末な言い分は通るかもしれんが、貰えるかもらえないかまでは選べないし今の気持ちはどうあれお前さんは受け取ったのだ。
大事に使ってほしい、というのが偽らざる気持ちではあるな。
嗚呼、僕だよ。銀影だ。ようやく全てが終わったのに、誰の邪魔もさせてたまるもんか。
(アルクの言葉を聞いていたが、徐々に眉間へ皺が寄る)

……グレシアス。
君を置いていった人達よりも、どうかそばに居る僕たちを見て欲しい。
ここには君の理解者や、助けを求めれば手を伸ばしてくれる人たちがいる。
頼りないかもしれないけど、恋人の僕だって居るじゃないか。

それでも君が頑なに「自分は幸せになれない」と言うのなら、どうか僕を信じて欲しい。
ここにたどり着くまでに君が僕を信じてくれたように、また信じてくれるのなら……
僕が君を幸せにしてみせるよ。
(アルクの言葉に何を言うでもない。否定も肯定もせず、彼の言葉に何を感じたかを腹の底にしまって曖昧に笑い、扉に手をかける。)
(開かれた扉の向こうはサヨナキドリの一室で、目付きの悪い長毛の大きな猫が座っていた。入るタイミングを逃してずっとお座りしていたらしい。居心地悪そうに横に避けてあげた)
ごめんねーで済むかよ!……いや済むか。店長は俺たちの恩人だもんな……。
(頭を抱えてため息をつく)
帰り道の用意はできるんだろうが、この空間が維持できるなら調査させてくれ。一族の誰かが生きているかもしれないなら、助けて帰らなくちゃならねぇ。

『そのために教授には調査機能を私の身体へ組み込んで戴きました。
……そういえば、教授は?確かバイクで私達が出発するのを追うように、単車で突っ込んできたはずですが……。』
(レプンカムイ家2人があけた穴の方へ振り返る。赤い魔術障壁が壁を作り、奥の方で声を荒げている人物の声と人影が見える。壁のせいで何を喚いているかはよく聞こえない)
『教授はいったい何をされているのでしょうか。』
おいお前ら、いつまでメアリアンと喋ってんだ。まさか彼女に気があるのか?えぇ?おい。
(ヌッとトカムの背後に立って首根っこを捕まえる。大体同じくらいの体躯にも関わらず、彼女への愛がそうさせるのか軽々と持ち上げ)
邪さのこもった目のひとつでも向けてみろ、首を捻り切ってやる。

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