PandoraPartyProject

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ユリーカレポート モリブデン事件

強者こそが栄光を掴む国ゼシュテル鉄帝国の裏では、首都に存在するスラム街モリブデンをめぐる大きな事件が動いていた。
スラム民を襲う悪質な地上げに始まり、地元ギャングや軍人、傭兵や地下ファイターを使った破壊活動や誘拐事件。
複雑に絡み合う事件群は、まるで目的を見定めたかのように収束しはじめる。
モリブデンでおこる大量の誘拐・拉致事件。
浚われた子供たちは『血潮の儀』によって虐殺され、古代兵器起動のための生け贄とされるという。
スラム民は軍や警察を頼れない。今こそ、『世界の何でも屋』ローレットの存在が求められていた。

用語解説

ニュータウン開発計画
首都に広がるスラム住民を立ち退かせ、新闘技場をはじめとする様々な施設を建設することで正常化をはかる軍主導の都市開発計画です。
クラースナヤ・ズヴェズダー帝政派はこの計画によってスラム住民に雇用が生まれ福祉も整い生活が良くなると信じていますが、悪徳軍人ショッケンや悪徳商人ハイエナたちによってことごとく悪用されてしまいました。
ショッケンたちはスラム住民の家を破壊したりモンスターを放ったりなどとても悪辣な方法で立ち退きを行なっています。
ですがスラムが問題視されているのも事実で、暴力的な悪人たちがスラムの一部を根城にしているケースも少なくありません。
クラースナヤ・ズヴェズダー
鉄帝の人民平等化思想のもと弱者救済をめざす宗教団体です。
彼らの目指すゴールは同じですが、政治を中から変えるべきだと考える『帝政派』と、国を転覆解体し再構築すべきと考える『革命派』で派閥が分かれています。
なので今回の件では帝政派は軍に、革命派はスラムに味方しています。ですが彼ら自身は互いに対立するつもりはなく、あくまで善意で動いています。
『帝政派』代表は司教ヴァルフォロメイ。『革命派』代表は聖女アナスタシアにあたります。
血潮の儀
黒幕たちが求めていると思われる古代兵器起動のための儀式。
集めた子供たちを虐殺し、多くの血と涙を流させることで完了するというが……。
古代兵器『???』
謎の古代兵器。モリブデンにあると言われているが……?

登場人物

『聖女』アナスタシア
クラースナヤ・ズヴェズダーの司教。
革命派の筆頭であり、スラム街モリブデンに拠点を構え弱者の救済をはかっている。
スラム都市開発や拉致・暴行事件を察知し、『特別な同志』のいるローレットへ教団をあげて助けを求めた。

実直で真面目でカリスマもあり、多くの同志や民に慕われている。
が、彼女には黒い噂もあるようで……
イラストレーター:イツクシ
ショッケン
鉄帝軍の将校。裏工作に長け、暗躍の得意な鉄帝人。
グレイス・イレ海戦の口実を作ったりモリブデンの地下に眠る古代兵器を狙ったりと今回の裏で動いている。
かつてブラックハンズという特殊部隊に所属しており、当時アナスタシアとは過去に因縁があるらしい。
イラストレーター:降矢 青
『大司教』ヴァルフォロメイ
クラースナヤ・ズヴェズダーを統べる大司教。
教団の徒はみな自分の子のように慕っている。
豪快な人柄であり、教徒以外からも多くの人々に広く愛されている。

教団はあくまで国家帝政を輔佐する車輪の一つであるとの立場を崩さず、時には教会の蓄えを切り崩し、窮地に陥った軍を援助する事すらしたという。
しかし、それは鉄帝国がゼシュテルを治めるに足る力を持っていると、鉄帝国の存続が人々の生活に利益をもたらすと判断したからに過ぎない。
彼の胸にあるのは貧者の救済を第一とする教派の理想であり、ゼシュテル鉄帝国よ永久にあれと願う忠誠心はない。
イラストレーター:萬吉
『帝政派の司教』ダニイール
クラースナヤ・ズヴェズダーの司教。
帝政派の筆頭であり、元は鉄帝国の内政官だった経験を活かし、集めた寄付金を元手に湿地を​開拓したり職業訓練学校を設置したりして、貧民の生活基盤を作る政策に重点を置いている​。
​裏を返せば、働けない老人や病気の者、戦争で不具となった者を見捨てる​政策だが、鉄帝国の経済力を考えれば仕方ないと考えている。
アナスタシアとは頻繁に口論している。
イラストレーター:naporitan
『闇商人』ハイエナ
鉄帝で起きる騒動の裏で暗躍する闇商人。
ラサ出身の武器商人を名乗っているが、軍や教団と内通しなにやら企んでいる様子……。
イラストレーター:2mayu
ボリスラフ
密かに革命派に協力する鉄帝国の軍人。
真面目で義理堅く、温和な性格。
思想的には帝政派だが、かつては『聖女』アナスタシアの部下であり、命を救ってくれた事に恩義を感じており、彼女の剣となる事を誓っている。
皇帝に仕える軍人である立場上、表立って支援できないものの、かつてアナスタシアの部下であった仲間と共に、非番の時に彼女の炊き出しへの協力や警護を行っている。
イラストレーター:ねこのこねこのこ
ヒューゴ・ライト(オリヴァー・ブライト)
ヒューゴ・ライトというペンネーム以外の全てが謎に包まれている作家。主にホラー小説を手掛けており、どの国においても一定の知名度と人気を獲得している。 彼、あるいは彼女の知名度と人気を後押ししているのは「魔本」の都市伝説である。
『新世界』という組織に所属しており、メンバーのことを同志だと認識している。
今回の事件に直接は関与していないが、モリブデンを狙う地上げ屋たちが彼の『魔本』を持っていた。
イラストレーター:柿坂八鹿
『セイバーマギエル』エヴァンジェリーナ・エルセヴナ・エフシュコヴァ(p3n000124)
イレギュラーズに憧れる鉄帝軍人にしてラドバウ闘士(事件現在D級)。
モリブデンで発生した悪質な地上げ騒動を察知し、イレギュラーズとともに個人的に介入を始めた。
イラストレーター:pes
『野生開放』コンバルグ・コング
ラド・バウA級闘士。パワーは無敵で頭脳はカラッポのゴリラファイター。
闘技以外に興味は無いが、イレギュラーズに興味を持ちイベント仕事などを受けはじめている。
イベントのさなかおこった古代兵器がらみの誘拐事件にイレギュラーズとともに解決に乗り出す。
イラストレーター:柿坂八鹿
ミハイロ・アウロフ
鉄帝で指名手配されているテロリスト。罪状は要人暗殺。
元々は鉄帝内の良家の子息だったが、殺された恋人の敵討ちの為に最後には殺人にまで手を染めてしまったという。
スラム地帯へ身を隠しており、元来は優しく真面目な性質を持つが、反面不条理を許せぬ面を持ち、今回の事件で地上げ屋達と敵対。
『力こそ全て』を歪んだ形で実行する彼らの行動をこそが許せなかったとのこと。
イラストレーター:sima
レオンハルト・フォン・ヴァイセンブルグ
ハイデマリーの父にして鉄帝軍人。
モリブデン再開発計画にあやしい気配を察知し個人的介入を開始。
ローレットの力を借りてスラム街へと乗り出す。

調査の中で指名手配犯ミハイロの潜伏情報を見つけ……。
イラストレーター:たぢまよしかづ
【鎖兎】ウサミ・ラビットイヤー
モリブデン地下闘技場のファイター、ウサミ・ラビットイヤー(リングネーム)。
強くてかわいいファイター兼アイドルを目指して日夜チェーンデスマッチに挑む。
ファンの子供たちが誘拐されたことでローレットとともに事件解決に乗り出し、なんやかんやあって見事ファンを増やした。
イラストレーター:猫月ユキ
瑠璃雄(るりお)
大規模バイクチーム『悠久-UQ-』総長だった男。
強くて優しいみんなの兄貴分だったが、今は怒りと憎しみの獣と化し、嵐のように荒れ狂っている。
その強さと統率力を買われ現在は鉄帝軍で暴力担当として雇われている。
モリブデンの難民違法居住区を一掃するために動き出したようだが……。
イラストレーター:柿坂八鹿

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