PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Hexenmaze

*eins*

錆びた取っ手に手を掛けて、扉を開くとギィと鈍い音が響く。
手入れもされず荒れ果てた部屋の中、片隅に設置されたソファに目が留まり
彼女はそこに小さな体躯を埋めるように横たわる。

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「そう……サンディ、ね。
名前を聞いて自分が名乗らないのは失礼だから、私も教えておくわ。
私の名前は、ミスティカよ」
(少女は目の前の少年を警戒することなく、ごく自然に会話をし始める。
サンディと名乗った少年の顔をじっと見て、そして考え事をするかのように押し黙り、少しの間を置き再び口を開く)

「……貴方が此処に来れたということは、
この屋敷が貴方を『客人として』認めたということね。
それなら、改めて歓迎させてもらうわ……サンディ」
(いまだかつて、忍び込んだ先でここまで丁寧に扱われた試しはない。しかも名前まで教えてもらった。ホクホク)
「なるほど、ミスティカちゃんね。覚えたぜ。にしても何でこんなとこ……」

(こちらを見て押し黙る様子に、少し固まり、言葉を止めてこちらも相手の顔を見る。かわいい。歳の割に落ち着いている。かわいい。)

(次の言葉は、一度で飲み込むのは少し難しかった。)
「屋敷……屋敷『が』?ってのは?」
(特に危険そうな仕掛けとかは見かけなかったはずだ。ただ来るまでに違和感が全くなかったわけではない。)
(自分を見つめる彼の視線は特に気にせず、今度は窓の外の方へと目を向ける)
「こんな辺鄙な所に来る物好きなんて、そうそういるものではないわ。
普通の人では探し当てられないようなこの場所が『視えて』いるのなら、それがきっと……貴方の運命なのかもしれないわ」

(質問をはぐらかしているのか、そうではないのか。曖昧かつ抽象的な表現で、少年に言葉を返す。そしてまた彼の顔を見て、何気なく言葉を投げ掛ける)
「ところで……サンディは、どうしてわざわざこの屋敷に来たの?」
「辺鄙っていったって、君みたいな子がいると分かってれば、この位は苦じゃないさ。へぇ、運命ね……悪くない」
(目をそらされてしまったのか。だが横顔も悪くない。置いといて、落ち着き方が少しミステリアスな領域にある気もする。家の意志?のことは少し頭から離れていた)

「どうしてか……って言われると……まあ……気になって?かな…。森の中を通って逃げる時のルートを確認してて…こう、きになったというか…」
(視線が戻ってくるのを感じ、若干しどろもどろになる。)
「君みたいな子……? 私は別に、ここでの生活には不便してないわ。
でも……貴方みたいに訪ねてくる人がいるのなら、少しは退屈凌ぎになるかしら」
(彼が何を言いたかったのか、今一つ理解できずに小首を傾げるが。
しかしこうして誰かと同じ時間を共有するのも悪くはないと、一人で納得しながら、少年の方に向き直す)

「……? どうかしたの……?」
(話を交わしている途中、妙にしどろもどろになる彼を不思議に思ったか。
側に寄り、顔を覗き込むような感じで、自分の顔を近付ける)
「不便はしてないってことは結構ずっとこんな暮らしなのか?変わってるな。……『退屈しのぎ』か、もうちょっとだな」
(曲がりなりにも街に住む少年には、この部屋は少女が暮らすには少し退屈そうに見えていた)

「い、いや!その、まあ、なんだ……
(近づく顔に高まる緊張。しかし。)
気になったんだよ。そう。こんなところに何かいたかなーって。ど、どうもしてないぜ。」
(押し切る構え。)
「そう……何でもないなら、良かったわ」
(サンディの言い分を、疑うことなく素直に聞き入れ、近付けた顔を少し離して距離を置く)

「ええ、もうずっと、一人でこういう暮らしをしているわ。
変わってる……そういう貴方も、かなり変わっているわよね。こんな得体の知れない場所に来るんだから。
ところで……『もうちょっと』って?」
(彼女にとってはこの生活が日常だったので、その中に突如として現れた少年に対して、少し興味を抱き始めてきたようだ)
(割りと素直に引き下がるんだな…とはおもうが、これは口にしない。)
「変わってる……そうか?俺にとってはここら辺も得体の知れない場所ばっかだからな。まぁ偶然ではあるけど。

『もうちょっと』ってのは…(少し考え、敢えて話してみることにした。)…そう、「退屈しのぎ」よりもう少し上の存在になれたら嬉しいな、って事だ。こっちの話。」
「『退屈しのぎ』よりもう少し上……?
よく解らないけど、使い魔みたいなものかしら。それなら色々役に立ちそうね」
(少年が何を言いたかったのか、今の彼女にはあまりピンと来ない。
どうやら二人の間の価値観は、まだ隔たりがあるようだ)

「ちなみにサンディは、どういうところに住んでるの?」
(人の寄り付かない場所にわざわざ足を運ぶような少年が、普段どんな生活を送っているのだろうか。
少女はそんな彼の日常が、気になりつつあった)
「使い魔……!そっちにいったか。まあそうかもな」
(なんというか、流石魔女。いや、確かに強い関係ではあるのだが。予想外の方向にちょっと笑う)

「俺か?俺は街中に住んでるぜ。ちょっと前までは路地裏とかを転々としてたが、最近はちょうどいいアジトが見つかったからな。そこに居座ってる。」
「……? 何かおかしなことでも言ったかしら?」
(サンディが笑った様子に、少し不思議な顔をする。
自分としては普通のことを言ったつもりだったから。
しかしそれも些細なことだと、これ以上気にする素振りはない)

「路地裏を転々と……確かにそんな感じがするわね。
アジトというと、何だかまるで盗賊みたいね。
それで、そのアジトはどの辺りにあるのかしら?」
「と、盗賊……
(いやまぁ盗賊といえばそうなのだが。
人の家に侵入した今の状態で、
自分を盗賊と名乗るのはマズい。気がする。)
ま、まあ、昔はな。うん。

アジトは街の裏通りの一角にあるぜ。
結構広めの建物だが、不思議と人目は引かないようでな。」
「ふうん……本当に盗賊だったのね。
そういうのって、厳つい髭親父みたいなイメージしかなかったけど」
(サンディが言葉を濁す様子を見ても、少女は意に介することもなく。
むしろ彼の風貌から、街のコソ泥程度のものだと思っているようだ)

「つまりそのアジトというのが、サンディの家というわけね。
街にはあまり行かないけれど、賑やかなところなのかしら」
「厳つい髭親父みたいな奴らも確かにいるが、小柄で身軽なほうがスマートな時も多いんだぜ…!」
(半分ぐらいは負け惜しみだ。後の半分は山賊や海賊、追い剥ぎと違い「街」を、それも騎士や貴族のいる幻想の街を拠点にするが故の真実ではある。コソ泥といえばコソ泥の理屈だが。)

「街はそりゃ賑やかだぜ。話し声とか足音とか馬車の音とかそりゃあもう。俺のアジトみたいにメイン通りから外れたり夜遅くになればそれなりには静かだが、誰もいない野外とかと比べればまだ音はするかな。」
「人が集まれば、それだけ活気が生まれるわけね。
それに引き換えこの場所は、街とは正反対で、何もないようなところだし。
せいぜい小鳥の囀りや、木々の騒めき、風の吹く音くらいで静かなものね」
(対照的な環境で生活を営んでいる、その少年がこのような場所に来ること自体が不思議だが、彼女にとっては、それも興味を抱く理由になっていた)

「……街に出るのは、ギルドに依頼を受けに行く時くらいだったけど。
貴方が根城にしているアジトというのも、面白そうね。
街のどの辺りに行けば、そこはあるのかしら?」
「静かは静かで悪くなさそうだけどな。……静かなのを選んだわけじゃないのか?」
(なんか実験するとか、喧騒に疲れたとか、そういうのかと思ってたがそうでもなさそうだ。野生児って感じもない。やや落ち着き過ぎている気は少しだけするが。)

「おっ?俺のアジトか?
そうだな、ええと……ローレット近くの広場から、
南通りの隣にある細い路地をまっすぐ行ったところにある、酒場の建物だ。
表向きは閉まってるが開けられるぜ。

……って言って、わかるか?
(出来る限り丁寧に説明したつもりではあるが、口に出ると回りくどい気もする。)

ま、最悪呼んでくれればいつでも参上してみせるぜ。」
(若干の誇張が入った)
「静かな場所というよりは、人目に付かない場所だから選んだだけよ。
だから貴方がいきなりベッドの前に立っていた時は、ちょっと驚いたわね」
(相変わらず淡々と語る彼女だが、『驚いた』という言葉には、彼女なりに感情を内包していることを窺わせる)

「……とりあえず、南通りの方の裏路地を探していけば見つかるわけね。
そこの酒場の建物、ね……。お酒を飲める歳には見えないけれど」
(どうやら少女の頭の中に入っている地図は、かなり大雑把なようだ。
何となく行ってみれば分かるだろうといった程度の感覚である。
そしてどう見ても少年である彼の根城が酒場と聞いて気になったのか、サンディの顔をじっと見つめる)
「ああ、なるほどな。ま、確かにあんま見られてても落ち着かないし。

……(驚いた、という言葉に嘘がないのはわかった。)ま、すり抜けたのが俺でよかったな。」
(家に選ばれた、の意味は未だに分かってなかった)

「ざっくり言えばそんなもんだが……ま、街で会ったらまた教えるぜ。裏通りは枝分かれしやすいからな。
……これでも結構歳はあるはずだぜ。数えてねぇけど。まあ、建物が酒場なだけで店員とか客がいたり営業してるわけではなくてね。」
「ええ、そうね……。女性が寝ている所に忍び込むなんて、普通だったらあり得ない。
でも貴方には、そういう『悪意』を感じなかったから。
だからこの家も、貴方をここに入れることを拒まなかったと思う」
(結局サンディがこの屋敷に来た理由は、まだ分かっていない。
ただそれでも彼のことは、十分信頼していると、意思を伝えるのだった)

「ふうん……見た目よりも、結構若作りをしているということかしら。
まあ、人は外見だけでは判断し辛い部分が多々あるわ。
特に異なる世界から来た、私達みたいな者もいるわけだから、尚更ね」
(あり得ない、ときいてビクッとする。なんとなくその辺は誤魔化せた気になっていたのだ。)
「あ、悪意か。なるほどな。」
(別に悪意も害意もないのだが、
それほどまでに自分が無心に「妖精を探してた」のかもしれない。と、振り返る。それはそれで子どもっぽいから口には出せない。)

「若作り…いや俺はオッサンじゃないぜ!
(若作りの呼ぶイメージ年齢が格好いい大人を通り過ぎている。困る。)
幻想出身でカオスシードのおにーさんだ!
(自分の生まれは厳密には知らないのだが、種族にはなぜだか自信があった)
……あ、ミスティカちゃんは旅人だったんだな。
(いわれてみれば旅人にもみえるのだが、先程まで何となく地元の魔女のように思っていた。)
「…………悪意はなくても、下心はあったのかしら?」
(サンディの身体がビクッとしたのを見逃さず、少し言葉を溜めてポツリと呟く。
相変わらず表情を変えず淡々とした口調だが、どこか揶揄うような口振りでもあった)

「……別にオッサンだなんて言っていないわ。
まあでも、オッサンでもおにーさんでも、私にはあまり大差はないわよね」
(彼女はこれまで永い時を流転し続けた。故に10年や20年程度の年齢差など、彼女にとってはほんの僅かな差でしかしない。
しかしそのことを知らずに、幼い少女の外見だけで判断すると、また違った意味に聞こえてくるのだろう)
「ええ、私は別の世界から来た旅人よ。
でもこことは文明レベルも似たものだから、生活する上での不便はないわ」
「いやいやいや、そんなことはない!断じてないぜ…!」
(起きなければ本当にそっと引き返す予定だったのだ。うん。とはいえ、窓から覗いた後に踏み込んだ時点で、彼女に興味がなかったと言えばそれは嘘になる。
でもやっぱり下心という響きは効く。)

「そ、そうなのか?そっか……?」
(大人の魅力って奴の話か。どっちにしろ歳は離れてるって話か。どちらも少しだけ違和感がある。人間の寿命で20年はでかいはずだ。僅かに達観を感じる。だがどれが正解かは、少年には分からなかった。)

「旅人の話はたまに聞くけど、そのあたりまで近い世界もあるんだな。俺よりこの辺とか詳しそうだし…」
(世界レベルで見れば地元民なので旅人にガイドとか出来たら格好付くかな、とは思っていたが、召喚前は幻想の1つの街に籠もっていた彼はこの世界にあまり詳しくはなかった。いわんやこの森。)
「そうよね………こんな小さな女の子に下心だなんて、あるわけないわよね」
(サンディがムキになって否定する、その様子が案外面白かったのか、少し揶揄い甲斐があると思ったようだ)

「別に詳しくなんてないわ。ただ何となく、感じるままに彷徨っていたら辿り着いただけ。
きっとこの屋敷が、私をここへ導いてくれたんだと思っているわ」
(どうやら彼女は直感だけでこの屋敷を見つけたようである。
そこには経験則から来る確信めいたものもあったのかもしれないが。
それでも落ち着き払った態度は、とても10歳の少女とは思えない程である)
「お、お、お、おう!ないったらないっ!………い、いや、かわいいとは思うけどな?」
(下心を認めるわけにはいかない。いかないが、「あるわけない」を通すのもどうなんだ。謎の葛藤があったとかなんとか。)

「それもすげぇな……運命というか幸運というか……(とは言ってみたが、恐ろしいほどまでに物言いから幸運感を感じない。「知ってた」のレベルに感じる)…前の世界でも、そんな感じだったのか……?」
(もしかして、人型の精霊とかなのではなかろうか。そんな考えがよぎっていた。)
「かわいい、ね……。サンディは、もしかして『こういう子』が好みなの?」
(彼女の問い掛けは、自分のことを指して言っているのだろう。
しかしその言い方は、まるで自分のことではないような、どこか客観的に自身を捉えているようにも感じられる)

「運命というのは、一つ一つは偶然の出来事だと思えるけれど。
でもそれらは全て、線として繋がっているものだと思っているわ。
この世界に招かれたのも、そこでこの屋敷に辿り着いたのも。
……そして屋敷の中で貴方と出逢ったことも。全ては運命の導きじゃないかしら。
それを幸運だと思うかどうかは、その人次第でしょうけど」
(少女はあくまで冷静に、人生を達観しているかと思えるような口振りで説く。
サンディの脳裏に浮かんだ人型の精霊だという考えも、この少女には当て嵌まりそうな雰囲気ではあった)
「えっ、あ、いや、普通にかわいいと思うけど……えっ?(こういう子?この場に3人目がいるようには思えない。ということは……?)……変身とか、するのか……?」

「なるほどなぁ。なんかスケールの大きな話だ…。(彼自身はそう感じているわけではないが、考え方としてはわからなくはない。多分。……でも。)……ミスティカちゃん、なんというか、こう、神様っぽいな?元は神様だったり?」(別段みたことも真面目に信じたこともそんなにないのだが、彼女の言動を総合すると何となく自分の一段上にいるような感じを受けている。)
「……もしも私が変身できるなら、サンディはどういう女の子が見てみたいの?」
(彼女は魔女であり、決して魔法少女ではない。
だから変身することはあり得ないのだが、サンディがどう反応するのか興味深かったので、聞き返してみることにした)

「神様、ね……。残念ながらそんな大それた存在なんかじゃないわ。
私はただの魔女。そして今は……ご覧の通りの非力な少女にしか過ぎないわ」
(少なくとも自分は人ならざる超常的な存在などではなくて、普通の人と何も変わらないのだと。そう自虐気味に語る少女の様子は、どこか寂しげにも見えた)
「んー、そうだなー。ナイスバディなお姉さんとか……(ここでやっと「もしも」という言葉の意味を思い出す。)な、なんてな!冗談だ冗談!そのままでバッチリかわいいぜ!」

「そっか魔女か…(達観してた理由の6割位は分かった気はする。今は、ということは昔は強大だったのだろう。旅人と思えば年齢ももしかしたら。)…ってことは、腕力は非力でもそれなりに呪文とか使えるんだろ?それで十分すごいと思うけどな!

ま、別に非力な少女でもいいんだぜ?
それならそれでピンチの時は颯爽と駆けつけてやる。これなら安心だろ?」
「ナイスバディなお姉さんには、流石になれそうにはないわ。
そもそもこの『肉体』は、もうずっと、死ぬまでこのまま歳を取らないの」
(旅人という存在は、それぞれの世界によって特異な出自の者達がいる。
見た目だけでは推し量ることができないくらい、彼女が歩んできた道程は複雑だ)

「……随分と頼もしいことを言ってくれるわね。
もっとも、貴方がそれだけ強ければの話なんだけど。
でも……そこまで言うなら、少しは期待させてもらっていいかしら」
(駆けつけてくれると言ったサンディの言葉が、嬉しくないわけではない。
ただ性格的に、感情を表に出すのが苦手なだけなのだ。だから一見つれない態度だが、これは彼女なりの精一杯の感謝の表現なのである)
「じょ、冗談だって……!ずっとその見た目ってことは、ずっとかわいいって事だろ?なんかこう、宝石みたいだな!」
(換金性と保存性と携帯性の兼ね合いを取ると宝石になる。というよりは、何か良さそうな表現を探したときに何となく出て来たのが「宝石」だった。)

「ぐっ……(痛いところを突かれた。)
 こ、これでもそこら辺の奴よりはまだ強いし……じ、時間稼ぎなら得意分野だぜ!(勿論、この場合の「そこら辺の奴」にイレギュラーズは含まれない。)
これからどんどん強くなる予定だしな!

(彼女の真意は明確には分からなかったが、不思議と悪意や嘲笑のようなものは感じなかった気はする。まぁ仮にあったとして少年がそれを察せられるか、及びへこたれるかは別なのだが)
「宝石……そう、確かに私は宝石ね。
魂を閉じ込められて時を彷徨い続ける身、それが今の私には相応しいかもしれないわ」
(サンディにとっては何気ない一言だったのかもしれない。
しかし彼女にとっては、存在そのものの核心を突かれる言葉であった)

「強くなってくれるなら、それはそれで楽しみね。
ところでサンディは、どうして力を手に入れたいかとか、考えたことはある?」
(強くなりたいと思うには、当然理由があるからだ。
ごくありふれた質問ではあるが、彼女にとっては違った意味がそこに含まれている)
「おう。……お、おう?
(何かが違う方向に転がっている。返事からは何となく淋しさがある気すらしてくる。)
な、なんだ?何かに監視されてるのか?
本体が捕らわれてるとかなのか…?
(少年にはある意味で長寿ということの示す意味がピンと来ていないのかもしれない。)

「どうしてって……当たり前だろ?
強くならなきゃ、後々追い詰められるだけだぜ?
それこそ貴ぞーじゃなかった、野盗とかにさ。」
(全くないわけではないが、彼にとってはクリアーだった。ある意味ではないに等しいのかもしれない)
「別に監視なんてされているわけではないわ。むしろ全く反対と言っていいかもしれない。
それにしても大した想像力ね。本体は、貴方のすぐ目の前にいるじゃない」
(長い時間を流転し続けている彼女の生は、確かに監視されていると言えばそうかもしれないが、結局は時の流れるままに彷徨うだけの放浪の身だ。
『本体』という言葉に反応したか、額の宝石が微かに光ったようにも見えた)

「なるほどね……サンディは素直な心の持ち主ね。
ただ生き延びる為に強くなる……その純粋な意思だけは、忘れてはいけないわ」
(私欲に塗れ、力に溺れた者達を彼女はよく知っている。そして彼等の末路も……。
しかしサンディの言う、自分が生きる為に力を求めることは、『この少女』と一緒だと。
似た共通点が見つかったのが面白かったのか、決して表情には出さないが、彼女は心の中で笑ったような気がしたのであった)
「いや、だって、魂を閉じ込められてって…(何か頭の中で別の伝説と混ざったのかもしれない、とも思えてきた。)…ま、それならいいんだ。うん。(引き下がる。)……?(光った。と分かった訳ではないが、何か一瞬の違和感は感じた。感じたが、声にはしない)」

「おう!ありがとな!……なんかこう、深いというか、魔女っぽいよな。
今の『忘れてはいけないわ』のあたりとか。(自分が勇者みたいな格好なら絵本の1シーンみたいになったかなぁ、等と考えつつ、少女を見る。あまり遠い目とかでもなさそうだ。)純粋な意志、か。(口に出しては見たが、この言葉自体にそんなに思い入れはない)」
「……そうかしら?
それなら私は、貴方の物語の中で、貴方を導く役割なのかもしれないわね。
尤も、貴方に勇者としての資質があればの話になるけれど」
(目の前の少年は、本当に純粋で、一途な心の持ち主なのだろう。
そんな風に考えながら、見守るような瞳で彼の顔をじっと見つめる)
「勇者としての資質……うーん……
(少し考え込む。岩に刺さった剣を抜く腕力には自信はない。魔物の軍勢を薙ぎ払える気もそんなにしない。あとは…)
迷宮から脱出する勇者とかなら出来そうだ。……あれは導きとかない話だったか。うーん。」(なにか、合いそうな勇者を探そうとし続ける)
「勇者も最初は小さな冒険から始めるものよ。
貴方は今のまま、自分らしく振る舞ったらいいんじゃないかしら」
(思った以上に真剣に考え込む彼を見て、それもまた素直な彼らしさが出ているのだと、心の中で密やかに思う)

「まあずっと屋敷の中で過ごしていても、退屈になってくるでしょうから。
たまには一緒に外に出掛けてみたりしたら、気分転換にはなるかしら」
(不意に彼女の口から出た言葉。そこには何かしらの変化を求めているのかもしれない。
彼にとっても、自分にとっても――)
「そういうもんかな。そろそろ大きいチャンスが欲しいところだが。や、無理するつもりもないけどな。」

「おっ、出かけるのか?
 街の露店とか、喫茶店とか、またはローレットのに便乗してワンデスボローとかキャンプに行ってみるのも楽しそうだ。何か希望はあるか?」
「一応、ワンデスボローへの参加は済ませているわ。
何をするかはまだはっきりと決まっていないけど……もし迷惑じゃなかったら、サンディも一緒に行ってみる?」
「迷惑なんてとんでもない!そういうことなら是非ともご一緒させてもらうぜ!……街と風景、どっちがいいかな?」
「そうね……折角の港町だし、海辺の方が雰囲気があって良さそうかしら。
サンディはそれでも構わない?」
「おっけーだ!その方針で行かせてもらうぜ!」
「なら、それで決まりで良さそうね。
そうなると、後は行動の擦り合わせをしていくことになるかしら」
「そうなるな。まぁ俺の場合は別に月を見ると狼男になったりはしないし。」
ひとまずこんな感じで仮プレを書いてみたわ。もし良かったら参考にして頂戴。

<以下仮プレ>
『サンディ・カルタ(p3p000438)』と参加
【②海辺で過ごす】
何となく気紛れに、外へ出たいと思って彼を誘ってみたけれど
賑やかな場所も悪くはないけど、落ち着いたここの方が私に性に合ってるわ

そっと水際まで近付いて、浜風と潮の匂いを感じつつ
表情には出さないけれど、心の中では海の空気を堪能して過ごす

瞼を閉じて耳を澄ませば、寄せては返す波の音だけが、この静かな世界に木霊して
海は全ての生命の源みたいにいうけれど
闇夜を照らす月光は、海へと還る人の魂を、導く道標のようにも思えるわ
…もしも私が波に浚われてしまったら、貴方は私をどうするかしら

266/300字
仮プレ、サンキューな!
ちょっとまだ纏まってないんだが、
一応今の段階の草稿を出しておくな。
ここからまた削ったり足したりするから、
何かあれば教えてくれればついででサクッと修正できるぜ。

<以下仮プレ>
【②海辺で過ごす】
ミスティカ(p3p001111)と2人で向かうぜ

普段は静かな森に住んでてお出かけっていうから
街方かと思ったが、そういうわけでもなさそうだ。

魔女ってことだしやっぱ月が気にな…
いや海の方かな。両方か。

しっかしそうか、これが聞いた海ってやつか…
(少し指を海水に付けて舐める)しょっぺっ。

水平線を見ながら少し考え込む。
どこまで続いてるんだろう?とか。
陸の果てが海とは思っていたが
海に果てはあるのだろうか。
海の中にも生き物や魔物はいるのだし。

……へっ!?
そんなこと、させねぇに決まってるだろ。
とりあえず飛び込んで……どうするかはその後だな。
相手が海だろうが、ただで取らせはしねぇ。
仮プレありがとう。
ちょっと追記修正してみたから、確認してくれると嬉しいわ。
特に何もなければ、これでいくつもりだから、よろしく頼むわね。

<仮プレ修正>
『サンディ・カルタ(p3p000438)』と参加
【②海辺で過ごす】
気紛れに外へ出たいと思って彼を誘ってみたけれど
賑やかな場所も悪くはないけど、落ち着いた所の方が私の性に合ってるわ

そっと水際まで近付いて、浜風と潮の匂いを感じつつ
表情には出さないけれど、心の中では海の空気を堪能して過ごす

瞼を閉じて耳を澄ませば、寄せては返す波の音だけが、この静かな世界に木霊して
海は全ての生命の源みたいにいうけれど
闇夜を照らす月光は、海へと還る人の魂を、導く道標のようにも思えるわ
…もしも私が波に浚われてしまったら、貴方は私をどうするかしら

随分勇ましいこと言ってくれるのね
貴方がそのつもりなら、しっかり離さないでいて頂戴

300/300字
出発前にしっかり確認させてもらってこっちも手を加えたぜ。
細かく教えてくれてありがとう&返信が遅くてごめんな。
報告書が上がってきてるわね。
付き合ってくれてどうもありがとう。とても有意義なひと時を過ごさせてもらったわ。
※こちらのスレッドは、ここまでで一旦締めさせて頂きます。
続きのご利用は、新しく立てたスレッドの方でお願いします。

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