PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ま~るちゃんねる! ゲーム実況配信!

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

「こんま~る! ま~るちゃんねるのマールだよ~!」
「こんめ~あ! メーアです! 今日はお姉ちゃんとコラボ配信です!」

「今日はね、竜宮民の皆にアドバイスをもらいながら、ゲーム実況をやっていきたいと思います!」
「今日のゲームはね……『バイオブレイク零・サイレンと丘のライブラリーカンパニー』ですよ!」
「えっとね、これは新発売の人気のゲームでね! すっごく怖いって評判なんだ~!」

「あたしたち、謎解きとかあんまり得意じゃないから、皆の力を借りることになるかも……」
「コメント欄でアドバイス、くださいね。一緒にゲームクリアまでがんばりましょう!」

GMコメント

 今日もま~るちゃんねるの配信がやってきました!
 今日はゲーム実況配信。タイトルは『バイオブレイク零・サイレンと丘のライブラリーカンパニー』。
 有名ホラーゲームですね! 内容は皆さんの方が詳しいはずです! ほら、なんかこう、そういうゲームですよ!

 メタ的なことを言えば、君が言ったことが全部ゲーム内容だ! わかりやすいね。

 そんなわけで、ゲーム内容を捏造しつつ、それをアドバイスという形にしてラリー参加(投げ銭チャット)して、マールちゃんをゲームクリアまで導こう!

 ちなみに、これはラリーシナリオなので、参加には『RCをちゃんと消費します』。
 なので採用や展開はかなりゆっくり目になると思います。

 それでは、皆さんの力で、マールちゃんとメーアちゃんをゲームクリアまで導いてください!

  • ま~るちゃんねる! ゲーム実況配信!完了
  • GM名洗井落雲
  • 種別ラリー
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年04月02日 00時30分
  • 章数1章
  • 総採用数46人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星

「わー! ルシアさんだ! いつもありがと~!
 ゲームを始めたら、ぎゃくそう? すればいいんだね! 任せて~!

 みんなはこのゲームやったことあるかな? あたしは初めて! だから結構ドキドキなんだ~!」

 マールちゃんは、ルシアさんのコメントに従って、逆走し始めました。おどろおどろしい景色が続く中、やがて行き止まりにたどり着きます。

「あ、お姉ちゃん、行き止まりですよ。倒れたロッカー……これでしょうか?」
「ほんとだ! なんか倒れてる。これに何か入ってるのかな……?」

 マールちゃんはロッカーを開きますが、中には何も入っていません!

「あれ、空っぽだ……うーんと……?
 あ、これ何度も開け閉めするんだね! ぱかぱか!」
「24回くらい開け閉めするみたいですよ?」

 マールちゃんはボタンを連打して、ロッカーをぱかぱかしました。するとどうでしょう! ギュィーン!! みたいな音が鳴り響いて、アイテム入手の表示がなされたではありませんか!

「わ、すごい! ビーム出た! あ、あははは! まって、やばい、めっちゃうける!」

 ツボにはまったマールちゃんがくすくすと笑っています。

「これ、すごい武器みたいですね。シナリオブレイク? っていうやつみたいです!」
「あはははは! す、すごいけど、これじゃ取れ高……じゃなくて、ゲームにならないよ~!」
「ふふ、ルシアさんも、攻略は別にやった方がいいって言ってますよ」
「じゃあ、こっちはプレイべーとで遊ぶのにとっておくね。ルシアさんありがと~!」

 ルシアさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+100人されました!

成否

成功


第1章 第2節

マリカ・ハウ(p3p009233)
冥府への導き手

「わわ、マリカさんだ! いつもコメントありがとね~♪」
「おねえちゃん、天井を進むと、ワープゾーンがあるらしいですよ?」
「え、天井を進むの? どこの? この排気口から入るのかな?」

 排気口のあたりをうろうろしますが、天井へ向かうことができません。

「あれ? おかしいなぁ……ほかには、えーと。扉の前でなみにのる……?
 あ、サーフボードがあったよ!」
「これで波に乗ればいいんですよね?」

 マールちゃんが、波に乗ります。サーフボードでドンブラこ。やがて謎の場所へとたどり着きました。

「どこだろうここ……? 真っ暗でよくわからないね?」
「それから、コマンドを入力するみたいです?」

 二人は不思議そうに小首をかしげながら、カチカチと往年の有名コマンドを入力します。ですが、画面は特に変わった様子はありません。

「えー、どうしようこれ……すすまなくなっちゃったよ~!」
「あ、これ! 道具の七番目でセレクトを押して……データを消して最初から始める?」
「ええ!? それじゃこれまでの頑張りが~!」
「でも、それで色違いユリーカさんがゲットできるらしいです。試しにやってみましょう?」

 にこにことほほ笑む、人を疑うことを知らないメーアちゃんです。マールちゃんは、ぶぅ、とほほを膨らませながら、セーブデータを削除しました。
 最初から始めます。
 特に何も起こりません。
 当然ですね。

「……あ~! これ、だまされた奴だ! もう、マリカさん酷いよ~!
 マリカさんを訴えます~! 覚悟の準備をしておいてください~!!」

 ゲームは最初からになりましたが、まだまだ傷口は浅いぞ! 頑張れ!
 マリカさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+50人されました!

成否

成功


第1章 第3節

観音打 至東(p3p008495)

「わわ、すごい! コメントたくさん来たよ~!」
「わこつ~! 懐かしいですね~」
「えっ なに、わこつって? あたし知らないけど?」
「えっ」
「えっ」

 二人の間に、気まずい沈黙が流れました。

「わ、わこつって、枠取りお疲れ様、って意味で、あの、キラキラ動画で流行って……」
「えっ」
「えっ」

 二人の間に、気まずい沈黙が流れました。

「メーアって、何歳だっけ?」
「じゅ、十五歳ですけど」
「設定じゃなくて、あの」
「いや、設定って何ですか? 私はその、十五歳ですけれど」

「あ、あ、ごめん、えっと、その。
 うん! ひとまず流そうね!
 そっかそっか、刀が強いんだね~!
 このゲーム、結構接近戦も強いみたいで。刀とかもかっこいいよね、うん!
 あ、初見さんもいらっしゃい! 楽しんでいってね~!
 今ね、『バイオブレイク零・サイレンと丘のライブラリーカンパニー』やってるの~。
 みんなも遊んだことあるかな? あ、ネタバレは禁止だよ~。アドバイスはいつでも受け付けてるけどね。えへへ。
 あ、やっぱりハードモードって難しいんだね~。うん、最初はノーマルでやるつもりだよ。
 大人気シリーズだから、沼に浸かってる人多いよね! あたしはシリーズ初見プレイだから、ちょっとドキドキかも!
 
 ……って、このコメントほとんど至東さんなの!? え!? ほんと!? も、もう、どうなってるの~!?」

 ちょっとVの深淵を覗きそうになってしまったね! 中の人の詮索はなしだぞ!
 至東さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+80人!
 チャンネル登録者数が+10人されました!

成否

成功


第1章 第4節

メイメイ・ルー(p3p004460)
約束の力

『こんまるめ~あ!』
「メイメイさんだ~!」
「メイメイさんは、わたしの配信にもよく来てくれるんですよ。ふふ、いつもありがとうございます~!」

「今はね、ゲームは序盤を超えたくらいかな~?
 メイメイさんはこのゲームやったことあるんだね~!」

 さて、マールちゃんの言う通り、ゲームは序盤を超えたあたりです。いわゆるラジコン操作の古めかしい探索型アクションホラーステージとなっています。

「この、変な操作方法、あんまり得意じゃないんだよね……あせると、わーってなっちゃう」
「ふふ、独特ですよね。昔はこう言うの流行っていたんですけど、今はTPSとかFPSの視点が多いですよね」

 マールちゃんのプレイは、お世辞にもうまいとは言えません。ですが、配信といえば、このもどかしい感じが肝なのです。
 がんばれ、って応援したくなっちゃいますよね。

「あ、おねえちゃん、メイメイさんからアドバイスです。そこの足元に、メモがあるんですって」
「え、まじまじ? あ、ほんとだ! 隠しアイテムなのかな?」
「こういう、攻略には関係ないけど、設定とかがわかるアイテムって、よくありますよね~」

 にこにことメーアちゃんが言います。こういう、背景を考察させるフレーバーアイテムは洗井落雲も好きです。

「えーと、なんて書いてあるんだろう? ある日、私は――」
「あ、お姉ちゃん! 敵! 敵が後ろから!」
「わーっ! 変な怪物アライグマが出てきた! 逃げなきゃ~~~!!!
 うわーん、操作が難しくて逃げられないよぉ~~~!」

 マールちゃんの新鮮な悲鳴は健康にいいですね!
 メイメイさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+120人!
 チャンネル登録者数が+25人されました!

成否

成功


第1章 第5節

シラス(p3p004421)
超える者

 シラスの朝は早い――。

「マールちゃんがバイオブレイクを配信するってマ?
 これはスパチャするしかない!」

 優雅な香りのコーヒーを片手に、まずはあいさつ代わりの投げ銭チャットから配信は始まる。

「へぇ、バイオブレイクねぇ。もうレトロゲームになるのか。
 俺が子供のころの作品だからなぁ」

 そんな、子供の頃の思い出を、Vのものが遊んでいるのを見るのは、なんだかくすぐったくも楽しいものだ。

『あ、シラスさんだ! こんまーる! いつもありがと~!』

 画面から聞こえるマールちゃんの声は、いつも元気そうだ。

「えっと……。
 『湖に着いたら水面を撃ってみて。
 しつこく何発も。
 するとアイテムボックスが浮いてきて秘密コスチュームと弾薬がいっぱい貰えるよ!』
 っと」

 なめらかなブラインドタッチで投げ銭チャット。マールちゃんがまたコメントを読んでくれる。

『え! そうなんだ! 弾薬足りなかったから助かったよ~!
 えいえーい! あ、なんか出てきた!

 ……ええっ!? 何この出てきたサンショウウオ! 急に攻撃してきたよ! え? え!?
 うわーん! 勝てないよ! どうして~~~!!!』

 シラスはにこにこと笑った。もちろん、弾薬が出てくるなんてのは嘘だ。
 本当は怒った泉の主のクソデカサンショウウオが飛び出してプレイヤーを丸呑みするGAMEOVERイベントなのだ!

「ああ~~! マールちゃんの悲鳴だ~~! これが聞きたかった!!
 もっかい投げ銭チャットする……」

 推しの悲鳴は、まだ烙印や死兆には効かないが、そのうち効くようになる。シラスはそう確信した――。

 推しの悲鳴は心の健康!!
 シラスさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+50人!
 チャンネル登録者数が+12人されました!

成否

成功


第1章 第6節

結月 沙耶(p3p009126)
少女融解

「わ、投げ銭チャットありがと~! 沙耶さん~! いえいいえーい!」
「すごいですね。井? あ、出てくるモンスターですよね。たくさん転がって出てくるんです」

 井。それは、このゲームによく出てくる敵である。虹色に輝き、井のような形をしながらコロコロ転がってきます。

「井にも裏技があるんだね。近づいて、ぐるっと回るのかな? くるくる~!」

 マールちゃんのモデルが、画面上で一緒にぐるぐる回ります。3Dクラファンに支援してよかった。マールちゃんが3Dで笑っている。これが現実だ。もうマールちゃんは現実なのだ。いや、そもそもVとは現実なのだ。現実――そこには、ただ夢のために頑張っている勇敢な人がいるだけなのだ。女性でも男性でも関係ない。ただ、そう、そこには愚直に努力している、素晴らしひとがいる――(洗井落雲の魂の叫び)

「よくわからないかも~」

 洗井落雲の魂の叫びを無視しながら、マールちゃんはぐるぐる回っています。どうやら、井を相手にしていっしょにぐるぐるまわると、無敵時間をえらるようです。無敵時間!?

「わ、すごい! 井ってたくさん出てくるから、これで楽勝だね~!」
「どこでこんな裏技を知ったのでしょう?
 え、裏ルートから?
 ( ・◡・*)みたいな顔をしていた?
 え、えっと、その人は……」

 メーアちゃんは口ごもってしまいました。気を付けよう! その裏ルートの人、本当にお話しして大丈夫な人?
 さておき、ゲームは問題なく進んでいきます――。

 ( ・◡・*) ふふっ。
 沙耶さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+60人!
 チャンネル登録者数が+8人されました!

成否

成功


第1章 第7節

桐野 浩美(p3p001062)
鬼ごろし殺し

「こんま~る! わわ、浩美さんだ! いつもありがと!
 えへへ、コメントうれしいなぁ」
「お姉ちゃん、ちゃんと画面見てないとだめですよ~」

 とはいうものの、マールちゃんはここでずっと詰まっています。なぜならここは、このゲームでもかなり難しいパズルエリアなのです。
 マールちゃんはパズルゲームが得意ではないので、この手のパズルは大の苦手なのでした。かわいいね。

「でも、ちょっと休憩したいよ~。頭がこんがらがってきちゃった。
 えっと、このボタンを押すと、こっちボタンがひかって、そっちのボタンが消えちゃうでしょ?
 だからこっちのボタン押すんだけど、そしたらさっき光ってたボタンが消えて、別のボタンが付くの。
 これどうすればいいの~~~!? wikiみていい?」

「カンニングはダメですよ! いろんなところから怒られちゃいます!」

「あ、浩美さんから新しいコメントだ!
 ……えっ、バグ抜けできるの? 猶予3フレーム? 大丈夫大丈夫、よゆーよゆー!」
「あわわ……」

 メーアちゃんが「さすがにバグ抜けでゲームクリアするのはまずいのでは?」とあわあわしていますが、しかしマールちゃんは早くこのフロアを抜けたいので、コメントの通りにバグ抜けを実行します。
 なんでも、『部屋の左奥側の角に背を向けて、銃モーションの武器を何でもいいから構えてジャンプボタンを連打しながら角の方向に移動する』……とのこと。

「わーい、ここで、ぴょんぴょん、ぴょんぴょーんっと!」

 どうでもいいけど、ぴょんぴょん言ってるバニーガールってかわいいよね。

「あ、抜けた! すごい! 部屋抜けられたよ~!」
「い、いいのかなぁ……」

 マールちゃんは楽しそうですが、メーアちゃんはすごく神妙な顔をしていました――。

 バグ抜けだって攻略のうち!
 浩美さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+90人!
 チャンネル登録者数が+14人されました!

成否

成功


第1章 第8節

杜里 ちぐさ(p3p010035)
明日を希う猫又情報屋

「こんにちはにゃ! ゲーム頑張ってにゃ!」
『ちぐささん~! また来てくれてうれしい~!』

 かたかたとキーボードに文字を打ち込みます。今回もLEGEND!!で投げ銭チャットを行います。
 ちぐさは、マールちゃんねるの常連です。いつも楽しく配信を見ています。

「今日は、ホラーゲームの配信なのかにゃ。
 僕は妖怪だから和風ホラーは平気だけど、洋風のはちょっとドキドキにゃ」

 ホラーゲームは、配信を見ているだけでもドキドキとするもの。僕も子供のころ、洋館を進むゲームで窓ぶち破って犬が入ってきたとき泣いた。

「あ、何か光ったにゃ!
 えっと……かたかた。『後ろで何か光ったにゃ!』」

『え、ほんと? ……も~、ランプだよ! 背景~!』
 ふふふ、とマールちゃんが笑います。
『ちぐささんも怖がってる? 大丈夫だよ~!
 あ、なんか怪文書があるね! おかゆがうまい、だって!』
「うう、怪文書は怖いにゃ……」

 マールちゃんと一緒に、びくびくしながら、でも画面には顔を近づけてしまいます――そのとき!

 ばーん、という音ともに、物陰から洗井落雲が!
『んきゃああああああ!』

 マールちゃんの悲鳴が!

「bはtdふぁhkjhkw・p」

 ちぐさの悲鳴……ではなくて、びっくりしてキーボードをひっくり返してしまったせいで、変な誤入力チャットを送ってしまったのです!

『わ、ちぐささんも変なの~! ふふ、怖くてびっくりしちゃった? 一緒だ~!』

 くすくすと笑うマールちゃんに、ちぐさも思わず赤面してしまうのでした。

 楽しい配信で、心も一緒!
 ちぐささんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+120人!
 チャンネル登録者数が+30人されました!

成否

成功


第1章 第9節

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ

「なるほど……このゲームか。
 大丈夫、俺には雪風っていう友人がいる。

 そしてゲームの類はROOも含めてやってる事は多い」

 うんうん、と歴戦のゲーマーの顔をしながら配信を見つめる零です。零のアドバイス通りに、ゲームはひとまずノーマルで進んでいます。ハードでやるとシャレにならないからね!

「この辺りは研究所か。もう中盤か……早いような、ノンストップでここまでやってるのってすごいっていうか」

 マールちゃんは登録者百万人突破するまで止まるんじゃないぞ。なのです。

『あんまりネタバレすると悪いから、アドバイスは求められたらな~』

 カタカタと投げ銭チャットを入力する零。そこに、マールちゃんのコメント読みが行われます。

『あ、零さん零さん! いらっしゃい! いつも投げ銭チャットありがと~! でも、大丈夫? なんかオレンジ色の丸い物体とか近くにいない?』

「何を言ってるんだ、この子は」

 苦笑します。そんな、都市伝説の化け物みたいなのが、実在するわけないじゃないですか。

「『大丈夫。それより、ゲームに集中しな』、っと……いや、それより、あの洗井ってやつ絶対BOTだろ……あれスパム通報しなくていいのか?
 まさかあいつがモデレータの訳ないしな……。
 M運営事務局さんよぉ!!!!! 俺の妻に課金額通知するんなら当然それもしてくれるよなぁ!!!?」

 と、壁に向かって叫びます。そこには、壁の染みのようになった( ・◡・*) が、その債務状況を逐一確認しているのでした……!

 ( ・◡・*) ふふっ。
 零さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+50人!
 チャンネル登録者数が+120人されました!

成否

成功


第1章 第10節

茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
音呂木の蛇巫女

 さてさて、ゲームももう中盤。研究所エリアでは、FPS風の画面で大量のアブノーマルな化け物を捌いていきます。

「あ、秋奈ちゃんだ! こんまーる~! おはうぇーい!」

 秋奈からの投げ銭チャットに、マールちゃんはにこにこと応対していきます。

「うう、秋奈ちゃんからのコメントはうれしいけど、この研究所大変だよ~! なんで急にたくさんのアブノーマルを管理しないといけないの~!」
「倒したりもしないといけないですから、忙しいですよね。目が回ってしまいます……」

 くるくるお目目のエフェクトで、メーアちゃんが大変さをアピールします。かわいいね。アイコン頼みたいね。

「あ、秋奈ちゃんから追加のコメントだ……えっと、え? 地下に遺跡があって、隠しアイテムがあるんだって!」
「本当ですか? そんな情報あったかな……?」

 メーアちゃんが訝しんだわけですが、マールちゃんは天真爛漫なので疑う様子を見せません。

「じゃあ、さっそく地下に行ってみるね? え、秋奈ちゃんも協力入ってくれるの? わー、参加型実況だね!」

 マールちゃんは天真爛漫なので疑う様子を見せません。

「じゃあ、早速行ってみよう! 此処の階段を下りて、この先に行くと遺跡だよね! で、そこの奥にいくと~!」

 そこには、巨大な洗井落雲が何かをむさぼっているではありませんか!

「って、んきゃあああああああっ! こ、怖いイベントじゃん!!!」

『だまして悪いが、怖いイベントがあるだけなんだ』

 そんなコメントが、秋奈ちゃんから寄せられていました――。

 だまして悪いが、これも仕事でな。イレギュラーズなんだよ!
 秋奈さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+10人!
 チャンネル登録者数が+420人されました!

成否

成功


第1章 第11節

ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)
タナトス・ディーラー

「『メーアちゃんのチャンネル登録と洗井のチャンネル登録を増やしてください。お願いします。
 でもメーアちゃんは寝てください。洗井は寝ないで課金し続けろ』、と……」

 カタカタとキーボードを打ちます。ブランシュはふむ、と満足げに唸ると、マルチディスプレイで洗井のチャンネルにコメントを打ち続けます。

「ふぅ……洗井……お前はまだそんなところにいるのか。
 お前はまだまだやれるアライグマだろう……やれ……百万の登録者をねじ伏せて、投げ銭チャットし続けろ……」

 ステシの口調を無視しながら、ブランシュはそういいます。ブランシュは洗井ガチ勢なのです。洗井ガチ勢ってなんだ。僕もよくわからないぞ。

「おっと! マールちゃんとメーアちゃんの配信も見なければなりませんね。こちらも投げ銭チャットをしなければ奈ですし。
 えっと? おお、そうそう。このゲームでしたら、音が頼りになりますね!
 『音を頼りにパリィし続けろ!』と……」

『ブランシュさん、コメントありがと~! 音? が重要なの?』

 マールちゃんからコメント返しがありました。ブランシュは深くうなづきます。

「そうそう。えーっと、それから……『後、『後光の乙女』っていう目のヤバいボスがいるけど、そいつはワンパンすれば良いらしいよ! 騙されないでね!』と。
 これで完璧。
 まぁ、ブランシュ、このゲームやったことねーんですけど!」

 やったことないのかよ!

 やったことないのかよ!
 ブランシュさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+10人!
 チャンネル登録者数が+90人されました!

成否

成功


第1章 第12節

玄野 壱和(p3p010806)
ねこ

「ちょっと待テ!
 「略)カンパニーはホラゲーではなく泣きゲー」警察ダ!」

 たかたかたか、ったーん、と高らかにキーを叩く音が鳴り響きます。
 お部屋で配信を見ていた壱和には、ホラーゲーとされている(略)カンパニーの扱いがどうしても許せないのです。
 オタクにはありがちな現象です。世間の評価とどうにも乖離している自分の評価。その傷をなめあうように同志と集い、夜な夜な「いいよね」「いい」と会話を続ける。そんな悲しきオタクたちは、やがて警察となるのです(偏見の塊)

『あ、壱和さんだ! え、カンパニーって泣きげーなの?』

 尋ねるマールちゃんに、画面の前で壱和はうんうんとうなづきます。

「何でかってそりゃナ!
 図書館ルート入ると主人公とルートパートナーの司書の関係性が仇同士だって解るんだけどヨ!

 真エンドだと今までの出会い冒険離別敵対の経緯全部引っ括めて和解して「友達」として生きていくのがエモいんだヨ!

 そっから図書館ルートバッドエンド見てみロ!
 お互いのクソデカ感情がヤベェんダ!

 個人的には司書が主人公を殺すルートがお勧めダ!
 復讐を終えて全てを手に入れた司書が唯一手に入らなかった「友達」を求めて涙ながらに思い出と共に心中するシーンで真エンドの幸せさがより際立つんだヨ!」

 がーっと感情のままに推しポイントを語ってしまうのはオタクの悪い癖です。僕も重々反省しなければならない。
 ですが、ここまで呟いて、壱和は気づきます。

「だめだ! これをコメントしたらネタバレになル!
 オレは新規ユーザーの新鮮な悲鳴を聞きたイ!!」

 ああ、これもオタクのサガ。新規ユーザーの新鮮な悲鳴が栄養になるんだ――。


 オタクのクソデカ感情――!
 壱和さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+80人!
 チャンネル登録者数が+10人されました!

成否

成功


第1章 第13節

赤羽 旭日(p3p008879)
朝日が昇る

「おっ、ちょうど休憩タイムか。ま、長丁場だったからな……」

 お茶などを飲みながら、旭日はマールちゃんの配信を眺めています。

『それでね、次回あたりは、『スーパーヒーロー育成RPG』ってのをやろうと思うんだけど――』

 その言葉を聞いた瞬間、旭日は思わず吹き出しそうになりました。
 なぜなら、そのスーパーヒーロー育成RPGとは、玄人好みのゲームだからです。

「あの、メーカーファンすら『買うな』と自嘲気味に語るメーカーのゲーム!
 やりこみに一年以上かけるプレイヤーもざらにいるという悪魔のやりこみメーカーが満を持して出したあれは間違いなく名作ッ!
 だけどな~~~~~バランスが良くないんだよな!
 レベリングに膨大な時間を要求されるから、だいたいのプレイヤーは心が折れる!」

 かたかたかた、とコメントを打つ旭日。

『気をつけてマールちゃん!! 道中はいいけどレベル上げなしにボスに行くとボッコボコにされるから!!』

 そこまで入力して、はぁ、とため息をつきます。

「……でも俺は好きなゲームなんだよな。
 ギャグと熱い戦闘のバランスのいいストーリー、負けてから這い上がるコンセプトに沿ったとも言えるゲームデザイン。特撮かっこいい主題歌もいい……」

 はぁ、と棚を見れば、そこには愛しいゲームのパッケージがありました。
 世間の評価と自分の評価が食い違うこと、オタクにはよくあるよね。
 わかるよ、その気持ち……。

「また、遊んでみようかな……」

 そういって、旭日はゲームのパッケージを手に取るのでした――!


 マールちゃんの配信に合わせて遊んでね!
 旭日さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+75人!
 チャンネル登録者数が+90人されました!

成否

成功


第1章 第14節

グリゼルダ=ロッジェロ(p3p009285)
心に寄り添う

「セーブポイントの武器商人って殺せるんだって」
「いきなりなんてひどいことを言うんですかお姉ちゃん」

 ドン引きした様子のメーアちゃんに、マールちゃんはいいます。

「えっ! だ、だってグリゼルダさんがそうやってコメントくれたんだもん!」

 そうマールちゃんはいいますが、グリゼルダさんは「倒すとアイテムが手に入る」とコメントしたので、マールちゃんの暗黒面が出てしまいましたね。でも暗黒面のある女の子もかわいいよ。

「でも……ふーん、好感度があるんだって。たくさんお話ししたり、買い物をしたりすると、イベントが発生するんだって」
「そうなんですか? それで、アイテムとか、エンディングに関係するんですね?」

 メーアちゃんが「わぁ」と顔をほころばせるのへ、マールちゃんは頭を振りました。

「しない」
「えっ」
「何の関係もない」
「でも」
「おっさんが顔を赤らめたり、救出イベントが挟まったり、おっさんとの恋愛を楽しむことができるけど――何の影響もないって」
「そうなんですか」
「そうなんだって」

 マールちゃんとメーアちゃんが顔を突き合わせました。

「殺してアイテム入手しませんか?」
「そうしよっか」

 殺すか。


 殺すか――!
 グリゼルダさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+63人!
 チャンネル登録者数が+94人されました!

成否

成功


第1章 第15節

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器

「『マールさーん! メーアさーん! いえぇーい!
 ……えっそのゲームってすっごい怖……頑張って!』
 ……だって! ヨゾラさんだ! いぇーい! じゃなかった、こんまーる!」
「今は、そろそろ中盤を超える頃ですよ。確かにすっごく怖かったですね。
 変な洗井落雲とか、井とか、ゾンビとか……」

 洗井落雲とか井はゾンビに並ぶタイプの生き物です。

「でも、楽しいこともあったよね~。
 ヨゾラさんも好きだよね、猫!
 猫たくさんいたよね~!」

『最初にいた猫とか、助けてくれたよね』

「そうそう! あと、猫の紋章のカギとかあったし、フェンスの向こうのねこにエサもあげられたよね~。
 半分くらい攻略に関係なかったけど……」

『開発者さん、猫好きなのかな?』

「そうだよね、きっと開発者の人猫好きだよねw うけるーw」
「でも、怖い中にも癒しになりましたよね。ねこ。いいですよね」
「メーアは猫飼わないの?」
「うちはペット禁止ですから……お姉ちゃんは、猫飼ってるんですよね?」
「うん、猫飼ってるよ~! 今は配信中だから、部屋の外にいてもらってるけどね!」

『ほんと? 見てみたい~!』

「いやいや、バーチャル猫だから見せられないかもw でもほら、声とか聞いてみる?」

 にゃー、と声が聞こえてきました。

「にゃーw ほらね、かわいいでしょー!」

『にゃー! かわいい!』

 朗らか猫トークで配信が温まったのでした――!


 にゃー!
 ヨゾラさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+80人!
 チャンネル登録者数が+10人されました!

成否

成功


第1章 第16節

ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
ベルディグリの傍ら

『こんま~る!&こんめ~あ!』
『エンディングまで見守り隊! 頑張れ~!』

「あ、うぃす太さんだ~!」
「ふふ、お姉ちゃんのチャンネルへようこそ! わたしのチャンネルでもよく挨拶してくださってますよね。
 ありがとうございます♪」

 その返答に、うぃす太――はにこにこと笑います。いったい何者なんだ……。

(バイオブレイク零……あまりの怖さと映像のリアルさでゲームオブザケイオスで連続1位を達成したっていう、あの……!
 ホラーゲームは怖いけど、人がやっているのを見るなら大丈夫そう。
 ネタバレサイトには頼りたくなかったもの……これでやっとエンディングがわかるわ……!)

 と、うぃす太さんが、ガッツポーズ。これで長年の謎だったエンディングに到達できそうです。いったい何者なんだ……。

 とはいえ。
 怖いものは怖いのです。他人のプレイであっても、やっぱり、怖いシーンは怖い。必然、目を逸らしたり、目を閉じたり。そういうのが多いわけでして。

「『画面見ても大丈夫になったら教えて……』って、いや、ちゃんと見ててよ~!
 ……『怖くて見てられない』って、うぃす太さん、怖がりすぎだよ~!」


 マールちゃんもそういって笑いますが、怖いものは怖いのです。というか、もう音だけでも怖い。

「あ、うぃす太さん、目を開けても大丈夫だよ?」

 そうマールちゃんが言うので、うぃす太さんはゆっくりと目を開きます。

 そこに画面外から洗井落雲がインタラプト!!!!!

『くぁwせdrftgyふじこlp』

 それが、うぃす太さんの、今日の最後のコメントになりました……。


 うぃす太さん……いったい何者なんだ……。
 うぃす太さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+120人!
 チャンネル登録者数が+320人されました!

成否

成功


第1章 第17節

ライオリット・ベンダバール(p3p010380)
青の疾風譚

 ホラーゲームという名のギャルゲー。それがバ(中略)ニ-である。

『先ずはカセットを半挿しにして、コマンドを入力するっス。
 そうしたら無敵状態がクリアするまで続くっスけど……。
 入力の猶予は6フレームぐらいしかないっスから、熟練の技が必要っスね』

「ライオリットさんだ! こんまーる!
 カセットを反挿し……あ、これだ。はんざしってすごく難しくない? アナログスティックさばきが……」
「ここからすでに裏技への挑戦が始まっているんですね。
 6フレーム猶予? あ、簡単ですよおねえちゃん! 小足みてから迎撃するのより余裕があります!」
「それできるのメーアだけだよぉ……」

 半泣きのマールちゃん。さすがに難しそうです。

『とりあえずあの女のハウスを目指すっス。
 そこで洗井さんのパンツを入手して、それを装備するっス。
 パンツを装備した状態で壁に垂直にぶつかり続けると、壁を貫通することができるっスから、暗闇の中で虚無を取得するっス。
 その虚無をボスを選択した状態で投げつけると、ボスが洗井さんに代わって、一撃で倒せるようになるっスよ!
 ボスには好感度が設定されていて、倒す度に上昇していくらしいっス』

「え、好感度が設定されてるの? なんで?」
「うーん、これがギャルゲー、って言われる理由でしょうか……?」
「やだよ!? あのへんな生き物の好感度上げるの!?」

 さすがのマールちゃんも「うええ」ってなります。洗井落雲の好感度はあげたくならないのです。

「うーん、こっちのはんざしの練習はプライベートでやっておくね……」
「あ、じゃあ、一緒に練習しましょうね、おねえちゃん。小足見てから迎撃余裕な奴から練習しましょう!」
「それできるのメーアだけだってばぁ……」


 小足見てからチャンネル登録余裕でした!
 ライオリットさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+40人!
 チャンネル登録者数が+930人されました!

成否

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第1章 第18節

ロジャーズ=L=ナイア(p3p000569)
不遜の魔王

『このゲームはかなり難易度が高い。
 何故かと言えば最初にプレイヤーへダイレクトにアタックしてくるのだ。
 具体的には3D酔いと謂うヤツだな。
 故に私からのアドバイスとしては酔い止めの服用だ。酔ってから飲んではゲームに支障が出るのだよ。
 では貴様等の活躍に期待する』

 オラボナさんからそうコメントされてしばらくののち、マールちゃんが割とグロッキーな表情をしていました。

「う、確かに、この辺りのエリアのすごいグラグラする雑な3Dポリゴン……!
 今の時代じゃ考えられないようなぐちゃぐちゃのポリゴンは、確かに酔う……!」

 いつの時代も逃れられないもの。それが3D酔い。人は常に酔いと戦っているのです……。

「おねえちゃん、酔い止めのみました?」
「飲んだ……うう、ちょっと休憩する~」

 背信画面が雑談のものへと変わります。休憩時間です。

「オラボナさんも、昔から配信みてくれてるよね。ふふ、ちゃんと覚えてるよ~。
 ダガヌアドベンチャーの時もアドバイスくれたよね。鏡が重要アイテムだとは思わなかったよ~」
「おかげでゲームもハッピーエンドでしたからね。あ、お水飲みますか?」
「のむのむ~。ごくごく……はぁ、ちょっと落ち着てきたかも。
 みんなごめんね! もうちょっと休んだら、ゲーム再開するからね!」

 人間は三半規管には勝てぬもの。Vのものでも、三半規管には勝てないのでした。


 少し休憩もいいよね!
 オラボナさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+666人!
 チャンネル登録者数が+666人されました!

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第1章 第19節

ムサシ・セルブライト(p3p010126)
宇宙の保安官

「おっと、ちょうど休憩中でありますね」
 ムサシがパソコンの画面を見ながら、そうつぶやく。
 画面を見れば、懐かしい姉妹がうつっていた。
 竜宮の、姉妹だ。特に、マールの方には……まぁ、少々恥ずかしい姿とか秘密を視られた気もするが。
「それでも、楽しかった。そう思えるであります」
 あの海で出会えたもの。別れたもの。得たもの。失ったもの。あのひと夏の戦いは、いろいろな思い出を、イレギュラーズたちにも、そしてムサシの中にも、残してくれたのだ。
「……ふふ。せっかくですから、コメントを残しておきましょう。
 そうでありますね――。
『マールちゃんさん メーアちゃんさん、シレンツィオでは本当にお疲れ様でありました!
 お二人の元気な姿を見られて何よりであります!
 アドバイスは分からないでありますが、シレンツィオで頑張っていたお二人ならきっとクリアできると信じてるであります!』
 こう、でありますかね。
 それから、うん。頑張ってるお二人に、少しだけ、投げ銭を」

 ちょっとした投げ銭を添えて。確かな気持ちを、ムサシはコメントに残していく。


「あ、この人、たぶん別の世界線から来た人だ。だめー! 今日はえいぷりるふーる! ちゃんとしたコメント禁止!!」
 べー、と、マールちゃんが笑った。


 今日はエイプリルフール! でもありがとう!
 ムサシさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
 再生時間がUP!
 視聴者が+20人!
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第1章 第20節

紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打

『【バイオブレイク零・サイレンと丘のライブラリーカンパニー】だって!?
 あれも欲しいこれも欲しいと欲張りすぎた結果シナリオの長さが尋常じゃなく長い上、アクションTPSラジコン操作ガンシューSLGが高難易度ゲーなのに目まぐるしく変わった結果いろんな操作性混じりすぎて発売から数時間でクソゲー認定されているされているというあの!?』

「そうそう、今それやってるの~w」

 休憩雑談中の、紫電のコメントにマールちゃんは笑います。

「紫電さんのいうとおり、すっごい大変なゲームだよ~。
 最初はアクションぽかったのに、途中からラジコン操作でしょ?
 で今度はコントローラ外してガンシューみたくもてって。
 休憩前は、なんかすごいポリゴンの古い3DSTGみたいになってたよね?」
「なんだか、ありとあらゆるものを融合したみたいで凄いゲームでしたね」

 メーアちゃんも苦笑します。

「でも、みんなと一緒に遊んでるって思うととっても楽しいよ!」
「そうですね。それに、長時間の耐久配信に付き合ってくれて、とっても嬉しく思います」
「もうそろそろ再開するね~! 楽しみにしててね!」

 マールちゃんは、そういって、笑うのでした――。


 まだまだ休憩中!?
 紫電さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+24人!
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第1章 第21節

スティーブン・スロウ(p3p002157)
こわいひと

『アドベンチャーパートもあったよな。サイコロで一が出ちゃいけないところで、見事一を引いたのには笑ったよ』

「スティーブンさん、コメントありがと!
 そうだよねー。あそこでなんで1が出ちゃうかなー」
「1が出ると、南に行っちゃうんですよね」

 マールちゃんとメーアちゃんがため息をつきます。スティーブンさんが、さらにコメントを打ちました。

『南に行くとホラー展開強めで、北に行くとイージールートだったのにな』

「そうそう! おかげで大変だったよ~。皆大丈夫だった? 怖くて配信切ってない?」
「何人か同接減りましたよね。皆怖くて配信閉じちゃったのでしょうか?」

 ふふ、とメーアちゃんが笑います。たぶん怖くて配信閉じちゃった人はいると思う。

『悲鳴美味しかったです』

「もー、みんなそういうよね! あたし、ぎゃー、とか、変な悲鳴上げてなかった?」
「そういうのも、皆さん欲しがりますよね。わたしたち、結構恥ずかしいんですよ~?」

 和やかな雑談は過ぎていきます――!


 これじゃ雑談配信だ!
 スティーブンさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
 再生時間がUP!
 視聴者が+26人!
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第1章 第22節

ジョーイ・ガ・ジョイ(p3p008783)
無銘クズ

『マールちゃん殿がんばえーですぞー(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)』

「ジョーイさん! がんばるー!」
「ジョーイさんが来てくれたタイミングは、ちょうど伝説の傭兵ルートでしたね」
「あそこなんだったの……武器は没収されるし、いきなりステルスゲームみたいになるし!
 一回見つかったら即終了って、もう縛りプレイじゃん!」

 わー、とマールちゃんが両手を上げて降参のポーズをとります。

「あそこで一番時間とられましたよね……何度もリトライしましたから」
「もう途中で正直泣きそうだったよ~。
 悲鳴上げたら『助かる』ってコメントとんでくるし~!」

 わーん、と悲鳴をあげれば、その瞬間「助かる」のコメントが乱舞しました。

「わーん! もう!」
「ふふ。でも、皆さんのアドバイスで何とか切り抜けられましたね」

『マールちゃん、おつかれさまですぞ!
 あとこの顔文字は流行るであります(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)』

「ありがと~! でもその顔文字は流行らせない」

 むぅ、とマールちゃんはほほを膨らませてから、にっこりと笑うのでした。


 その顔文字は流行らせない!
 ジョーイさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
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 視聴者が+72人!
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第1章 第23節

ミルヴィ=カーソン(p3p005047)
剣閃飛鳥

「ミルヴィさんも、このゲーム好きだったんだね~。
 最初のころのアドバイス助かったよ~! 洗井のやつ!」
「ブレイクダンスしてる怪人の股間をけるやつでしたっけ?」

 メーアちゃんが少し気恥ずかしげに言うのへ、マールちゃんは笑いながら言いました。

「そうそう! ウケた!
 で、なんか洗井さんが捕まってるんだよね。なぜか。伏線なしで」
「あれは謎でしたよね……なんで捕まってたんでしょうか……?」
「謎すぎるよね。で、なぜかついてくるんだよね。なぜか」
「謎でしたよね……なんでついてきたんでしょうね……?」
「それが、なぜか裏切って敵になるんだよね」
「謎でしたよね……なんで裏切ったんでしょうね……?」
「何もわかんないんだよね……」
「何もわかりませんね……」
「わからん……何もわからん……」.

 虚無――何もわからん、ということだけわかりました。

「でも、面白かったですよね」
「最終的に面白ければ道中のことは割と大丈夫みたいなところあるよね」
「でも、洗井の存在は本当によくわかりませんでしたね……」
「わかんなかった……あれなんだったんだろうね……」

 わからない……まるで分らない……。
 くろくてゆうがいなねこは、その後大変役に立ちました。


 わからない――!
 ミルヴィさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
 再生時間がUP!
 視聴者が+93人!
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第1章 第24節

祝音・猫乃見・来探(p3p009413)
祈光のシュネー

『ねぇ、これって…ホラーゲーム?
 こわそう…可愛い猫さんいたらいいのに
 さがしものは大事だよ、みゃー
 んー…結構難易度上がってきた?
 だっしゅつの為にも頑張らないとね
 いじげんに繋がってる…あれ、これそういうホラーだっけ?
 すずの音がしない?ちりんちりんって…猫さんみたいな音…
 きをつけて、何か近づいてきてるよ!

 なぞの音、またしてる…
 げっかのぱーてぃーの跡かな、でも散らかってて誰もいない
 ちのあと?……ケチャップとかだといいけど
 やだー!ここで不意打ちされたらHPが尽きる!
 のら猫さんとかいるのかな…可愛い猫さん…
 つきが紅い…なんか不気味だね
 かーてんの裏側に気を付けて
 いどがある、中に入れるのかな
 みえる道は
 ちの色
 は猫
 なぁ
 に
 ?』

「んーとね、あたしもだいすき! 猫飼ってるよ! バーチャル猫!
 あとね、投げ銭チャットの使い道は、機材とか、活動費にしてるんだ~!」
「え? おねえちゃん、何の話だったんですか!?」

 
 何の話かな? みんなも考えてみよう!
 祝音さんのコメントとマールちゃんの雑談により、
 再生時間がUP!
 視聴者が+22人!
 チャンネル登録者数が+33人されました!

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第1章 第25節

サイズ(p3p000319)
妖精■■として

「ダウンロードコンテンツかぁ。確かに、最近そういうの多いよね」
「初心者装備セット……確かにありますね。でも、お金かかりますよ?」
「案件だったら貰えたりするのかな……まだまだあたし達個人だから、企業案件はもらえないよね……」

 苦笑するマールちゃん。せちがらいのじゃ。

「投げ銭チャット、確かにいろいろ貰ってるけど、今はだいたい活動費とかに消えちゃうかなぁ。
 それに、ほら、リバージョンに手数料とられるし!」
「おねえちゃん、あんまりお金の話は。ちょっと」
「あ、そうだね! Vは夢を売るお仕事だもんね。楽しいお話ししないと!」

 にこにことマールちゃんが笑顔を見せます。

「視聴者を増やす方法……そっか、ゲームオーバーになったら罰ゲーム? 面白いかも?」
「何しますか? 激辛食べます?」
「う、あたし、激辛苦手……この間、バーチャルシレンツィオのバーチャル鉄帝料理を食べに行ったの。そしたら、すっごい辛いの出てきて!」
「あー、冬でしたから、あったかくて辛い料理のフェスやってましたよね。
 ラサの方も、結構辛い料理が多いみたいですよ?」
「うう、じゃあ、激辛食べようかな……。
 でも、Vの体だと、食べてるところが見せられないから大変かも」
「ちょっとだけ実写します?」
「うーん、考え中! サイズさん、コメントありがとね~!」


 Vも大変なのです!
 サイズさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
 再生時間がUP!
 視聴者が+312人!
 チャンネル登録者数が+312人されました!

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第1章 第26節

バルガル・ミフィスト(p3p007978)
シャドウウォーカー

「バルガルさん……最初丁寧に教えてくれたから、油断してたよ~……」

 はぁ、とマールちゃんが肩を落とすポーズをして見せます。

「最初のやつ! ほんと驚いたんだからね! 初見殺しの!」
「最初の敵に見つかって、うまく逃げたと思ったら通路の先から急に出てくる奴ですよね……見事にゲームオーバーになりました……」

 メーアちゃんが苦笑します。マールちゃんは、頬を膨らませながら、ぷい、としました。

「もー! バルガルさんきらい~! 次はアドバイスされても信じないからね~!」

 そうは言いますが、マールちゃんも楽しそうです。本当に嫌ってはいないのでしょう。やばかったらBANされるので。
 それに、バルガルさんは常連さんです。これも、常連と配信者の、多少は気心の知れたコミュニケーションというやつでしょう。たぶん。

「それにしても、初見殺しのやつ、本当に最初のころだから、バルガルさんもずっと見ててくれるよね。
 うれしいけど、ほどほどで休んでね~!」

 マールちゃんが体を気遣ってくれています! 天にも昇るここちだ!
 さぁ、配信終了まであと少し。もうちょっと気合を入れて頑張りましょう!


 もうすぐ配信再開!
 バルガルさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第27節

イルリカ・アルマ・ローゼニア(p3p008338)
ローゼニアの騎士

「あ、まって、ガチャ更新きた」

 なんか、ぽちぽちとマールちゃんがやっています。

「ああ、グランド・ブルー・ファンタジアですね。ちょうど休憩中ですし、ガチャ配信しましょう」

『人気キャラのセクシーな衣装違い、そして性能もいい。しかし立ちふさがるガチャの壁……だからこそ、必勝法を教えたいと思います。
 描けば出るならぬ着れば出る――つまりコスプレガチャ配信』

「ぷっ、あははは! それは出そう! 確かに」

 マールちゃんが大笑いのコメントは、イルリカさんのコメントです。

「でも、ほら、すぐには衣装変えられないからね! でも、新衣装欲しいよね。ママに頼んでみる?」
「そうなると、パパにも動かせるようにお願いしないといけませんし……やっぱり、配信中には無理ですよね」

『衣装は『知り合いの針子《ジェパンニ》』が一晩でやってくれました』

「え? 一晩で? むりでしょ!?」
「あ、なんか、メールが届きましたよ……ええっ!? ちゃんと一式データはいってる!?」
「ちょ、さ、さすがにやばいよ! 気持ちはうれしいけど! そういうのは危ないから禁止~!」

 さすがに衣装一式をもらっちゃうのは気まずかったようだ!


 この後ガチャでは爆死しました!
 イルリカさんのコメントとマールちゃんの雑談により、
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第1章 第28節

日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー

「ゲーム再開――今、釣りしてます」

 と、マールちゃんがコントローラーをかたかたやっています。
 あきらかに、リズムとあっていないノーツ。ポンコツな音ゲーの皮をかぶった釣り。
 それがこのゲームの隠しミニゲームなのでした。

『2章クリア後のボス戦マップの池に行くと魚のヒレみたいなのが浮いてるから、そこで1章で獲得した「謎の棒」と3章で貰う「ゴリラの人形」を組み合わたアレ使うんスよ。
 そーすっと釣りイベントの皮を被ったリズムゲーが始まるけど明らかにノーツとテンポが合ってないバグがあるからそこを気合で総合EXCELLENT以上をだせば「囲」を獲得出来るっス』

 そんな葵からのコメントを受けて、やってみた釣りゲーム。本当にひどいこのクソゲーを、プレイすること数十分――。

「お、終わった! できた! みんな見てた!?」
「あ、ごめんなさい、お手洗いに行ってました」
「おおおおうううえええええええ」

 思わず泣きだすマールちゃん。メーアちゃんが見ていなかったのが悲しいですが、さておき。

「でも、これで隠しアイテムの囲をゲットできたよ! これ何に使うの?
 ……使えない?
 じゃあ、エンディングの分岐とかは……ない?
 実績は……関係ない?

 え?

 なんだったの? この時間?」

 ひゅう、と悲しい風が吹いていきました――。


 なんだったのこの時間――!
 葵さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第29節

レイリー=シュタイン(p3p007270)
ヴァイス☆ドラッヘ

 レイリー。彼女もまた、竜宮民の一人だ。
 洗練されたリビングで、ハイソなノートPCを用意する。ラグジュアリーな椅子に腰かければ、今日の配信のチェックが始まるのだ。
「へぇ、ホラーゲーム配信なのね。ふふ、意外」
 レイリーはは、クスリと笑いながら、キーを叩く。

『おはま~る~』

 まずおはようからの投げ銭チャットから始まる。投げ銭のための資金は、デイトレードで稼いだ、種はいくらでもある。

『そういえば、さっきちらっと階段みえたけどなにあるおー? 行ってみておー』

 洗練された自分を隠し、愚鈍なファンを演じて見せる。上級のレディである自分を、一庶民の群れの中にさらすわけにはいかない。これも彼女の処世術だ。

『わ、すごい! こんな隠しイベントがあったんだ!』

 動画の少女が驚いた声を上げる。そう、知る人ぞ知る、星空の隠しイベント。もちろんレイリーも知っている。それにさりげなく誘導するのだ。洗井落雲のように、投げ銭チャットを連発して気を引くのではない。洗練された竜宮民は、的確なコメントと投げ銭チャットで刺すのだ――。

『あ、夜景だおー! 綺麗―――!
 あ、でも、手すりに近づきすぎると――』

『うわーん、おちたーー!!!」

 マールちゃんの悲鳴が聞こえる。
 レイリーは苦笑した。まったく、おっちょこちょいなんだから。
 私のようなレディにはまだまだね、子猫ちゃん。
 レイリーの夜は、まだまだ続く――。


 ラグジュアリー……!
 レイリーさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第30節

ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼

『初見ですこんにちは~
 バイオブレイク零・サイレンと丘のライブラリーカンパニー……
 略してバサラカ、あるいはバレオカ
 お二人はどちらで呼んでます?
 それとも最初と最後でバニーのような新興勢力でしょうか?』

「あ、初見さんなんだ! いらっしゃい!
 こんまーる、こんまーる♪
 竜宮系海種Vチューバ―の、マールです!
 あたしの魅力に、堕ちていけ~♪」

 初見さんへのお決まりの挨拶だ! これがこのタイミングで出たのは非常に大きいですね。

「そう言えば、なんて略してるんだろう、このゲーム?」
「バニーっていうの面白そうですよね。バニーって呼びます?」
「じゃ、バニーで!
 へぇ、すごろくマップに温泉が見られる裏技があるんだね!」
「少し古いゲームですから、今よりちょっと過激かもしれないです……!」

 ちょっとだけ顔を赤らめるメーアちゃんです。ちなみに、画像はバスタオル姿の女の人たちのイラストがうつっています。

『ほうほう。今回はそれですか……
 簡単に説明すると先ほどのオブジェクトは温泉でして
 今出てる他に最低四桁あるスチルがランダムで表示されます
 もふもふ系スチルなんかは老若男女問わず需要があるんですけどねー』

「あ、もふもふは見たいかも! いつ切り替わるんだろう? また試したら変わるかなぁ?」
「出るまでやってみましょ?」
「よーし、ためそう!」

 それからしばらく、温泉を堪能しました――!


 もふもふ――!
 ウェールさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第31節

天之空・ミーナ(p3p005003)
貴女達の為に

『ああ……これか。私もやったことあるぜ』
 ミーナが、エナドリを飲みながらそうコメントする。マールちゃんのコメ返しは早い。すぐにリアクションが帰ってきた。

『こんまーる! ミーナさんもねぇねぇ、怖かった?』

 尋ねるマールへ、ミーナは小首をかしげた。
「いや、どうだろうな。私死神だしな。ゾンビとか今更怖がるもんでもないし。
 えーっと、コメントで返すなら……。
 『人によるんじゃね?私は怖くなかった』……と」

『すごい! あたし何回も悲鳴上げちゃったよ~!』

 そういって、マールはぱちぱちと手を叩いた。
 なんとも、こうやってVが反応を返してくれるのもこそばゆいものだ。洗井落雲が投げ銭チャットにはまる気持ちもわかる……いや、あそこまでのはわからないわ。

「ま、ネタバレにならない程度に、アドバイスはしてやるか……。
 いまは、終盤あたりか。へぇ、だいぶ頑張ったんだな。
 ……おいおい、それにしちゃ、随分とへっぴり腰というか。あんまり操作がうまくないな。
 ま、難しいゲームだからな。さて、なんてアドバイスしてやろうかな……。
 『ちょい待ち。このあたりくまなく探せばいいことあるぜ』……」

 隠しアイテムの存在を知らせる。そこに、隠しゾンビがいることは――まぁ、黙っておいてもいいだろう。新鮮な悲鳴も聞けそうだし。


 そしてマールちゃんの新鮮な悲鳴――!
 ミーナさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第32節

チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
炎の守護者

「おっ、マールちゃんとメーアちゃんのゲーム実況だ!
 しかも、あの怖い奴……!」
 チャロロの一日の終わりは、マールちゃんたちのゲーム実況配信視聴に決まった。よく冷えたジュースをお供に、パソコンを覗き込む。
 動画のマールちゃんたちは、今日もわぁわぁと騒ぎながら、ゲームをプレイしている。案の定、怖くて騒いでいるらしい……。
「あぁ、うしろからゾンビが近づいてるよ! 早く早く! 倒さなきゃ!
 って、言葉で言っても、伝わらないよね。ええと、コメントコメント……」
 かたかたと、キーボードを鳴らす。
『ゾンビが近づいているよ』
 そんな小さなコメントも、マールちゃんは拾ってくれた。
『あはは、ほんとだ! たすかった~!』
 にこにこ笑いながら、マールちゃんがコメントを読んでくれる。
 それがどうしてだろうか、なんだか一緒にゲームをしているようで、楽しかった。
「あとは……何かアドバイスあったかな。
『テーブルの上に回復薬が隠されてるから、よく調べてみてね』とかかな?」
 くすりと笑いながら、カタカタとキーボードをたたく。
 夜は、少しずつ更けていく――。


 夜は更けていく――!
 チャロロさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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第1章 第33節

刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼

「あ、雲雀さん! コメントありがと~! そう、リマスター版じゃないの! オリジナル!
 バーチャルシレンツィオの中古ショップで安く買えたの~!」
「本体も、セットで安かったですよね。ほかの竜宮民の方にもおすすめされたんですよ。オリジナルをやった方がいいって」

 雲雀のコメントに、マールちゃんとメーアちゃんがにこにこと笑います。

「ちょっと昔のゲームだよね。あたしとメーアは! まだ生まれてなかったけど!
 懐かしいよね~! 子供のころにやったのかな、皆?」

 設定は大切です。二人とも、まだまだ若いのです。

『それ、透明化のスキルを敵に使って透明にしたら遠距離攻撃全必中になるバグがあるんだけど知ってる?
 リマスター版だと修正されてるから使えないんだよね』

「知ってる知ってる! 昔よくやって楽したよ~!
 これやると、簡単になっちゃうから今回は封印してるんだ~!」
「お、お姉ちゃん、年齢! 年齢!」
「あ」

 マールちゃんが、しまった、という顔をします。

「えっと、昔よくやって楽した、ってバーチャルおにいちゃんに聞いたから! あたしは初見プレイだよ~!」

 そういうことにしてあげてください。


 設定は大事――!
 雲雀さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+27人!
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第1章 第34節

鏡禍・A・水月(p3p008354)
鏡花の盾

『その付近のゾンビの群れ、気を付けてくださいね』
『一体だけ変な動きをするやつがいるので『絶対に』捕まったらダメですよ』
『左側のやたら捕まえてこようとするやつです。手早く倒して『大人しく』させてください』

 そんなコメントが舞い込んできたのは、ゲームも終盤に近くなってきたときのことだ。
 どうも、同一人物らしい。といっても、別にHNMを伏せていたわけではない。
 KYOUKA。すべてその人物だ。

「ありがと~! KYOUKAさん! でも、こんなところにゾンビなんていたっけ?」
「あれ? でも、確かに変なゾンビがいます……」

 マールの言葉に、メーアは小首をかしげた。確かに、居る。ゾンビだ。でも、なんだか妙に……ゲームにしては、生々しく感じる。

「なんか気味悪いね……さっさとやっつけちゃお?」

 マールはショットガンを装備して、さっさとやっつけてしまうことにした。ゾンビの耐久力などたかが知れいてる。一発、二発も打てば、もう全滅している。

「うーん、変な感じ。なんだったの?」

 そうつぶやいた、刹那、KYOUKAからコメントが届いた。

『良かったですね。あのゾンビ多分本物の幽霊なんですよ』
『捕まったらお二人に影響出るかもしれなかったので、ご無事でよかったです』

「えっ」
「えっ」

 マールとメーアが顔を見合わせた瞬間! KYOUKAのアカウントが突如非表示となった。まるで、最初から何もなかったかのように――!

 マールとメーアの新鮮な悲鳴が響いたのは、すぐのことである。


 実際は配信サイトのエラーでコメントが消えただけ!
 鏡禍さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
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 視聴者が+000人!
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第1章 第35節

御子神・天狐(p3p009798)
鉄帝神輿祭り2023最優秀料理人

『おー! 最近流行りのゲーム実況ではないか!
 うどん食っとるかー? ぴーすぴーす!
 わしじゃ、天狐じゃ!

 ほう、バイオ静岡会社かや。
 確か道中にあるUFOアイテムを全て取得すると特別なイベントが起きるそうじゃぞ!

 なつかしいのう、昔はわしもよくやったわ!
 ゲームのお供にうどんを食べてな! あのうどんの味は忘れられん。
 その経験があったからこそ、今もこうしてうどんを作っている。
 うどんはわしの青春じゃ。わし=うどん、それくらいの知名度を誇ったらいいなー、って常々思っておるのじゃ!

 で、なんじゃったっけ? うどんの話じゃったっけ? ちがう、ゲーム実況か。
 まぁ、よい! 頑張ってくれ! たくさん虹投げ銭チャットしておくからの!

 ではなんかよくわからんビーバーに追われてるので!
 一旦ROMるのじゃ!』

「て、天狐さんありがと……ビーバーって何? 何が起きてるの?」

 天狐さんに何が起きてるのかは、たぶん別のラリーでわかるぞ!


 別のラリーでわかるぞ!
 天狐さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+UDON人!
 チャンネル登録者数が+UDON人されました!

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第1章 第36節

桐生 雄(p3p010750)
流浪鬼

「おーゲームかー。良いじゃん良いじゃんキャアキャア騒いで可愛いとこみせてくれよ!」
 酒などを飲みながら、雄は配信を覗いている。ゲームはホラーゲームのようだ。
 雄はゲームはあまり知らなかったが、このゲームは知っていた。子供のころに、何度か遊んだものだ。
「はは、随分とよちよちあるきじゃねーか。もう終盤だってのに、下手だねぇ」
 くくく、と笑ってみせる。そういった、不器用なところが、視聴者に受けるのかもしれない。現にこうして、きゃあきゃあわたわたとゲームを遊んでいるのは、まぁ、嗜虐心というか。そういったものを刺激する。
「しかしね、順調なのは詰まんねーな。コメントしてやるか……。
 えーっと?
『そこの桟橋から水面に向かって撃ってみろ。何もなくても撃ち続けてみ、面白い事になるからな!』っと」
 にやにやしながら、状況を見守る。間抜けにも、その言葉に従って、湖に向けて、マールは銃を発砲していた――とたん! ばぁ、という巨大な音ともに、湖から飛び出してきた巨大魚が、操作キャラを飲み込んでしまったではないか!

「きゃあああ! な、なに!? なんでぇ!?」

 マールが悲鳴を上げる。ケタケタと、雄は笑った。
「いいねぇ、新鮮な悲鳴は体にいいってやつか!」
 楽しげに笑いながら、こいつらは次にどんな楽しい悲鳴を聞かせてくれるのか、なんて、雄は思うのだった――。


 新鮮な悲鳴は体にいい!
 雄さんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+200人!
 チャンネル登録者数が+400人されました!

成否

成功


第1章 第37節

アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女

「あの人気のゲームを実況するって聞いたけれど、マールさんもメーアさんもホラーって大丈夫なの?
 これ、かな~りコワイ所とかがあってコントローラーを投げたっていう人も居るって……」
 ドキドキはらはらしながら画面を見つめるのは、アルテミアだ。評判は知っていた。かなり怖いホラーゲームだと。
 でも、興味はある。実際の所。なので、こうして実況配信を見ているわけだが――。
「ええと。アドバイス……できるかしら。うう、私も初見なのよね……それに、ゲームも終わりに近くて、なんだかいかにも、って感じ」
 長々とマールの配信に付き合ってきたが、マールとシンクロするように、アルテミアもきゃあきゃあと悲鳴を上げていた。なかなか素敵なリアクションで、たぶんアルテミアさんの新鮮な悲鳴で助かる人もいると思う。
「うー、こわい……けど、ここまで来たんだもの、最後まで見てあげなくちゃ。
 えっと、こういうところって窓をバーンって突き破って敵が出てきそうね。アドバイスしてあげなくちゃ。
『マールさん、注意して進んだほうgsrbiawg!b?!』」

 当然のごとく、バーンと飛び出してくる敵! コメントの途中でびっくりしたアルテミアが、奇妙なコメントを途中送信する!

『あ、アルテミアさん!? 大丈夫!?』

 マールちゃんが叫ぶ!

「jがぽいbんfがs」‘*hsりせmsてちせlh;ぇあ」

 アルテミアさんがコメントを打つ!

『あ、アルテミアさん!?』

 マールちゃんが叫ぶ!

「がじぇがsのいgsr@:phsるいおfgsんsみえrkふせ」

 アルテミアさんがコメントを打つ!

『アルテミアさん!? アルテミアさーん!? 大丈夫!?!?!?!!?』



 アルテミアさーん!!!
 アルテミアさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+453人!
 チャンネル登録者数が+829人されました!

成否

成功


第1章 第38節

ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)
指切りげんまん

『おっとマール様メーア様! そこの左の壁に10秒間まず壁越しにぶつかっていただき……
 え? 何のためかって? 乱数調整でございますよ!』

「こんまーる、ヴィルメイズさん!
 で、でた! 乱数調整だ!」

 マールちゃんがびっくりした顔をします。

「乱数調整……間違いなく、とんでもない技を行うつもりですね……!」

 メーアちゃんも、ごくり、と喉を鳴らす。

 乱数調整! それは、ゲームにおけるランダム要素をあれこれして自分の望む形に収束させようという行為!
 古来より行われる競技、RTAなどでは使用されることが多い! あと、色違いのモンスターを摑まえるときとか。

『詳しい説明は割愛しますが、これを調整すると出現する敵が最小限で済みますので攻略が楽になります。
 あとこのフロアのボス戦ですが、そこの左にある床のくぼみが安地(安全地帯)となっておりますので、
 そこから銃を乱射しておけば嘗めプで勝利できますね。
 そしてボスを倒した後すぐAボタンを8連打しますと、
 バグで最終面にワープできますのでね、RTAでよく使われるので覚えておくと良いかと』

「あっ! やっぱりRTA! RTA勢の人だ!」

 マールちゃんがめをまるくします。

「え、えーと、今日はRTA技はなしでお願いします。後で、お姉ちゃんがRTA走りますので」
「え? はしるの!? あたしが!? 聞いてないよ!?」
「大丈夫です、お姉ちゃんなら伝説の業、ナイスシレンツィオも決められます」
「何それ、しらないってば!?」
「はい、じゃ、よーいスタート」
「しないよ!?」
「お姉ちゃんも走りましょうよ。わたしも走ったんだからさぁ」
「なにこれ!?」

 マールちゃんの悲鳴が響き渡ります――!


 わたしもはしったんだからさぁ。
 ヴィルメイズさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+RTA人!
 チャンネル登録者数が+RTA人されました!

成否

成功


第1章 第39節

アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)
無限円舞

『うわあああああん!!』

 マールちゃんの悲鳴が響きます。

『うわあああああああああん!』

 マールちゃんの悲鳴が響きます。

 悲鳴が。

 響きます。

「ふふ、マールちゃんの悲鳴は健康にいいわね」
 アンナはクスリと笑う。アドバイスと言いつつ、重要なところ、特にジャンプスケア的な演出を隠していた。
「だって、そうでしょ? ネタバレは、禁止よ?」
 もういちど、クスリと笑うアンナ。やはりこう、Vの悲鳴は健康にいい。

『うう、もうアンナさんの言うこと信じない~!』
『あら、私が何かうそを言った?』

 マールちゃんの反応に、そう返すアンナ。
『えっ? うそは、言ってない……?』
『そうよ。ちゃんとアイテムは手に入ったでしょ?』
『手に入った……』
『じゃあ、信じて? ここからさらに先に進むと、回復薬があるの』
『うん、行ってみる……』

「まぁ、その先にまた、窓を突き破ってアライグマが飛び出してくるんだけどね」

『んにゃあああああああ!』

 マールちゃんが悲鳴をあげました。
「健康にいいわね」
 アンナはクスリと笑うのでした。


 推しの悲鳴は本当に健康にいい――!
 アンナさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+579人!
 チャンネル登録者数が+1693人されました!

成否

成功


第1章 第40節

マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵

『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』

「え、なに? なんのコメントなの?」

 マールちゃんがびっくりします。そこに、発言者の名前は記載されていません。
 確か、直前まで、マカライトさんのコメントを読んでいたはずです。マカライトさんは、普通に、ごく普通に、アドバイスをしてくれていたはずでした。
 なのに。

『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
 ふえる。
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
 コメントが。
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
 侵食するように。
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
 増えていく。

「え、ええ!? なに? これ? なに!?」

『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』
『ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします』

 なに
 これ
 これは
 なぁに
 ワンワンワワンあかしげやなげ ひいろのねこです。よろしくおねがいします


 ミーム汚染だ! 収容違反に気をつけろ!
 マカライトさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+999人!
 チャンネル登録者数が+999人されました!

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第1章 第41節

マリエッタ・エーレイン(p3p010534)
死血の魔女

『私が夢で見るような凄惨な世界を冒険できる……これがげーむ……楽しんで見させてもらいますね!』

 マリエッタさん。割と普通のコメントをしているように見えるマリエッタさん。
 ちょっと冷静に考えるとコメント怖いよマリエッタさん。

『わぁぁ……凄いですよ。
 血まみれの部屋です……! なんだかおぞましい息遣いも聞こえますね……いつ襲われるかわかりません、このドキドキ感……。
 うかつに動くと危ないですよ……ああっ、なんだかすごいことに……!』

 マリエッタさん。どうしてちょっとうれしそうなのマリエッタさん。開花してませんかマリエッタさん。大丈夫ですよねマリエッタさん。

『しかし、物語もすごいですね。
 企業を利用した個人の研究で、こんな凄惨な出来事。
 微粒子の菌類を、また別の微生物を利用することで爆発的に増大させ、人を文字通り植物のようにして、ゾンビの様なものにしてしまうなんて……。
 だからこんなに、内側から崩れてしまうような凄い存在なんですね……わかってくるとドキドキします。
 マールさん、メーアさん、どう思いますか?』

 どうって言われても。マリエッタさん?

「んーと、怖いかも!」

 マールちゃんも受け流すことにした。


 マリエッタさん、魔女出てませんか――?
 マリエッタさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+666人!
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成否

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第1章 第42節

ネーヴェ(p3p007199)
星に想いを

『マール様がVの者?に……!!
 マール様の配信、となれば……見に行かないわけには、いきませんとも。え、ゲームで困ってる? 竜宮民にお任せくださいませ!』
「あ、ネーヴェさん! コメントありがと~! もうすぐラスボスだよ~!」

 ラスボス、という言葉に、ネーヴェはめまいを覚えるようだった。

『だめです』
「え?」
『クリアまで行っちゃだめです』
「駄目ですって」

 かたかたかた、とネーヴェが高速でコメントを打ち込む!

『こういうのは片っ端から調べていくんです。怪しくなくても触ってみるのが鉄則!』
『側から見たら壁に話しかけてる変人ですけど、ゲーム配信を知ってる人なら皆納得です』
『明らかに変なものは後回し! マールちゃん、ほかも見に行って! 隠し要素があるかも!』
『っていうか、隠し要素を全部拾ってこそゲームクリアです! 見逃しは厳禁です!』 
『あとはエンディング迎えた後の周回コンテンツですよ。あそこの……はっ、ネタバレは良くないですよね!
 マールちゃん! 周回配信も待ってます!』

「う、うわああん、ガチ勢だ~~!!」
『逃げちゃだめですよマールちゃん! マールちゃん! 全部拾いに戻りましょう!』



 全部拾いに戻りました――!
 ネーヴェさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間が大幅にUP!
 視聴者が+230人!
 チャンネル登録者数が+749人されました!

成否

成功


第1章 第43節

ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星

『扉の開け方は調べるのと、開錠済みならダッシュでぶつかるのと2つあるのですよ。
 少しネタバレにはなりますけども、次の逃げるシーンでそれを同時にやっちゃうと進行不可になるバグが発生することがあるから注意でして!』
 
 かたかた、と、コメントを打つ。もう、何度目になるのだろう。マールちゃんのゲームプレイ、それに一喜一憂しながら、今日の日を終えようとしている。
「不思議な気持ちでして。あったこともない、素性も知らない人に、これだけ親しみを覚えられるなんて」
 そう、つぶやく。
 例えば――これは、身勝手な親近感なのかもしれない。
 抱いてはいけない、『痛い』思いなのかもしれない。
 でも、一生懸命配信をしているマールを、少しでも手伝いたい。
 彼女が、もっといろんな人たちを楽しませているのを見たい。
 それは……きっと、悪い重いじゃないだろう。
『初コメ、ありがとう~!』
 そういってくれた、マールちゃんことを覚えている。
 リスナーもたくさん増えて、こっちのことなんて忘れちゃったかもしれないけど、こっちは覚えている。
 まだまだ小さかった、マールのことを。
 夢を踏み出した瞬間の、君のことを。
「……もうすぐ、おわり、でして」
 少しだけさみしく。
 少しだけ誇らしく。
 もうすぐ、配信が、終わる。

成否

成功


第1章 第44節

E・E ・R・ I・E(p3p010900)
からっぽのイリー

 ゲームには妙な裏技がある。裏技というか仕様というか。
 E・E ・R・ I・Eが教えてくれた裏技も、そんな感じだ。

『コノゲーム、実ハ割ト致命的ニゲームバランスヲ壊シカネナイ小技ガアリマシテ。
 中盤デ手ニ入ルセミオートナショットガンヲ構エル瞬間ニインベントリ画面カラ装備ヲ入レ替エルト……』

「わ、なんか動作が素早くなったよ!?」
 マールが驚いた様子を見せた。ゲーム中のキャラが、確かに異様に機敏に動いている。

 画面の前で、ふふん、とE・E ・R・ I・Eが笑った。

『ハイコノトオリ、全テノ行動速度ガ凡ソ1.5倍ニナルトイウトンデモバグナンデス。悪用禁止デスガ。
 サァサまーるサンモスピードアップシタ勢イデ身体揺ラシテイキマショウ。縦ノリデスヨ縦ノリ。
1 .5倍ノスピードデコウ、ユーラユーラ、ユッサユッサ……』

「うーん、こういう感じ? ゆっさゆっさ……」
「って! だめです! BANされちゃいます~!! わたしで隠さなきゃ!」
 メーアがゆっさゆっさするマールに覆いかぶさるように姿を隠した! そう! これは! モデルをゆさゆささせる策略だ!

『計 画 通 リ
 視聴者諸君モ大歓喜ナサービス切抜ガ……エ? ナンダカ凄ク敵意。
 アッヤメテヤメテアーッ! BANハ! BANダケハーーーッ!』


 BANはぎりぎり免れました!
 E・E ・R・ I・Eさんの策略とマールちゃんのゆっさゆっさにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+703人!
 チャンネル登録者数が+6204人されました!

成否

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第1章 第45節

ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘

「うう、いよいよラスボスだね……」

 マールちゃんも緊張した様子です。
 というのも、とうとうラスト。最後の敵。これを倒せば、ゲームクリア。
 配信も、終わりなのです。

『最後の武器は、長い棒がいいと思います』
 ユーフォニーがコメントをします。

「長い棒……近接戦かな? とりあえず試して……うわぁん、なに!? これがラスボス!?」

 現れたのは、無数の七色に光る『井』――いや、それらが融合し、巨大な『井』に!

「な、なにこれ! これがラスボス!?」
 びっくりするマールちゃんですが、ここに救いのコメントが届きます!
 そう! ユーフォニーです!

『えとえと、○○△△◻︎×AABで「第四の壁ブレイク」ができるみたいです!
 棒に「井」を引っ掛けてぐるぐるして、画面と次元を超えて洗井落雲さんにシュートできたら全部いなくなるって攻略サイトに!!』

「なにそれ!?」

 マールちゃんが目を丸くします! そうでしょう! まぁ何を言っているかわかりません!

『私にもよくわかりません!!
 いっけぇマールさーーーん!!!!!』

 よくわかっていないアドバイスをしないでほしい! でも、マールちゃんは覚悟を決めました!

「いくよ、届け、洗井落雲に!」

 ガッ! 井の中央に、棒が突き刺さります――そしてそのまま、フルスイング!

「届け! 第四の壁を越えて――」

 井が投げ飛ばされました! そしてその魔モニターを突き破り、痛ァ!!! またこのオチか――ッ!!


 またこのオチか――!
 ユーフォニーさんのコメントとマールちゃんのプレイにより、
 再生時間がUP!
 視聴者が+うなぎ上り!
 チャンネル登録者数が+うなぎ上り!!!

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第1章 第46節

クロバ・フユツキ(p3p000145)
背負う者

『おはこんばんマールちゃん!
 今日はゾンビアクション実況と聞いて仕事中抜けして飛んできたよ!

 って最終盤じゃん残念、ライブ録画残しておいてねいいね高評価絶対つけにいくから( ;∀;)

 そうそうこの辺でちょっと犬小屋まで戻ってもらえると開かなかった扉の鍵がゲットできるらしいから見て見ると良いよ!
 また空飛ぶ円盤エンドなんじゃないかって? 大丈夫この投げ銭チャットに免じて信じて!!』

 飛んでいる。
 空飛ぶ円盤が飛んでいる。

 また空飛ぶ円盤エンドなんでふざけてるよね~~~!

 じゃあ、皆でバ(中略)ニーの歌を歌おうよ~~!

 歌が流れた。
 変な歌だった。

「空飛ぶ円盤エンドじゃん!!!!」
 ばーん、とマールちゃんがコントローラを叩きつける!
「クロバさんの嘘つき~!! 結局こういうエンディングじゃん~~~!!!」
 そう、これはこのゲームでも、コメディ色の強いエンディングだ!
「もう~~~! ちゃんとしたエンディング見たかったのに~~~!!」
「でも、一応クリアですから、配信終了でいいと思いますよ?」
 メーアが笑う。
 そう。
 一応、ゲームはクリアしたのだ。
 いろんな人たちからコメントをもらって。
 たまに騙されて。
 最後まで、完走できた。
「そうだね。一応、終わりだよね」
 マールは笑った。
 最高の笑顔で、『あなた』を見ている。
 画面の前の、あなた。
 それは、決して交わることのない、視線。
 わかるはずのない、お互いの顔。
 それでも――。
 その瞬間は、伝わったように感じで。
「長い時間の視聴、本当にありがとう!」
 ああ、楽しかったな、と。
 そう思わせる、笑顔で。
「それじゃあ、次の配信で会おうね!」
 終わってしまう。
『おつまーる!』
 お別れの言葉で、世界は閉じる。

 お疲れ様、とあなたはいった。

 配信画面が閉じると、もうすっかり、夜は更けていた。
 今日は終わり。
 明日が始まる。
 明日はどんな冒険が、あなたを待っているのだろう。
 願わくば、画面の中で頑張っていた彼女たちのように、誰かを楽しませることができれば。
 それはきっと、とても幸せなことなのだろうと思いながら。
 あなたは、何もなかった一日を、噛みしめた――。

成否

成功

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