シナリオ詳細
<ジーニアス・ゲイム>南方海域解放戦線
オープニング
●ゴストルザカルテルとブラックボックス号
幻想対鉄帝の戦乱に乗じて幻想南部を大規模に襲撃した新生砂蠍。
その軍勢はなにも土からはえたわけではない。幻想南部の海域を巨大な戦闘艦と小型船の大部隊によって制圧し、大量の兵を送り込んでいた大規模な部隊が存在していたのだ。
その名もゴストルザカルテル。
砂蠍と共に幻想強奪を狙ったゴストルザ・パレルモ率いる大部隊に無数の盗賊部隊が連合を組んだことで生まれたチームである。
「諸君、ここまでよく戦ってくれた」
赤いマフラーをまきソフトハットをかぶり、高級そうな葉巻きをくわえた男がホールを見下ろしていた。
手を開き、シャンデリアの飾られたホールの中央へと呼びかける。
「幻想南部のいくつかを陥落せしめた今こそ、我々本隊による大規模襲撃を仕掛ける時だ。
この場にいる者の多くは貧富の差に苦しみ、貴族に踏みにじられた者たちだろうが……これからは違う。
我々が国家を破壊し、新たな貴族となるのだ。
旗を掲げよ! 砂蠍の名の下に、我らの国を強奪するのだ!」
あがる歓声。
鳴り止まぬ拍手。
彼の言葉に説得力を持たせているのが、今まさに乗り込んでいる船――ブラックボックス号である。
窓から外へ飛び立ってみればわかるだろう。
鋼鉄を継ぎ合わせて作られた巨大な箱状の船体。
ブラックボックスの名の通り全面を黒く塗ったその船には大量の軍勢と武器弾薬その他兵站に必要な様々な物資が詰め込まれ、この船が港へとたどり着けば、そこを中心に砂蠍は幻想を恐ろしい速さでむしばんでゆくことだろう。
だがそんな船を迎撃しようにも、ブラックボックスの周囲に展開した無数の海上戦力部隊がにらみを利かせている。
どころか、ブラックボックスの屋上ポートより飛び立つ航空戦力部隊が陸海の舞台をとびこえいち早く港へ到達し占領の足がかりをつけようともしていた。
早くこのことを知らせねば――そう旋回した途端、上空を偵察していた航空部隊のスカイウェザーによるアサルトライフルの射撃が浴びせられた。
「――と、ここまでがファミリアーによる偵察結果だ。
盗賊が海賊のまねごととはな。
今頃は連中も戦闘態勢に入っている筈だから、これ以上の偵察は不可能とみていい。
だが、得るべき情報は得た――」
『蒼剣』レオン・ドナーツ・バルトロメイ (p3n000002)は大きな地図を広げた。
幻想の南部。フィッツバルディ領とバルツァーレク領のある辺りと、その南方海域だ。
まずバルツァーレク領に存在する無数の港にマークをつけると、赤いラインを南方海域へと引いていく。
「ローレットの部隊は船で港を出発し、ブラックボックス号が幻想南部に到達する以前に海上で接触――叩きつぶす」
時はシャイネンナハトを先に控えた冬の幻想。
新生砂蠍の軍勢は陥落した幻想南部に拠点を築き王都への進軍を狙っている。狙いは勿論国盗りだ。
これを打破すべく大貴族たちから依頼を受けたローレットは無数の迎撃作戦を展開。これはそのうちの一つ、大規模な海上迎撃作戦であった。
「北部では鉄帝の南下作戦に貴族たちが対抗し、ローレットの戦力も両者からの依頼という形で流れている。それがギルド条約の上に成り立つ俺たちに必要な綱渡りになるだろうよ」
だが、それだけに。
幻想をめちゃくちゃに破壊し奪い取りたいという砂蠍の狙いをはねのけることを。
彼らを海の藻屑に変えよという依頼を。
全力で遂行することができるのだ。
「この作戦は【海上戦】【航空戦】【強襲戦】の三部隊に分かれて執り行なう。各自自分の特性に合った部隊を選択し、出撃してくれ。
期待してるぜ――しっかりな」
- <ジーニアス・ゲイム>南方海域解放戦線完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別決戦
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年12月12日 23時15分
- 参加人数84/∞人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 84 人
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参加者一覧(84人)
リプレイ
●ゴストルザカルテルとローレット海上南方海域戦力部隊
黒い巨船と白い巨船。
南北に分かれた双方の船がゆっくりと接近するその間には、双方より出撃した複数の小型船がにらみ合いを聞かせている。
双方の衝突まであと僅か。
が、そんな光景を眼下におさめ、はるか上空を飛行する一団があった。
ローレットから派遣されたイレギュラーズたちの中で飛行可能なメンバーを揃えた航空戦力部隊である。
「どれだけ役に立てるかは分かりませんが……頑張りましょう」
「そうね、新生砂蠍達にこれ以上好き勝手にさせるのも気に入らないし、ここで食い止めさせて貰うわ」
自らの翼で飛行するフォルテシアと氷精霊の権能によって飛行するユウ。
彼女たちの眼前には制空権を奪うべく接近するゴストルザカルテル航空戦力部隊が見えていた。
ユウのダイヤモンドダスト、そしてフォルテシアの魔弾が放たれ敵側からはアサルトライフルによる射撃が浴びせられる。
散開して回避。その後方から飛び出すエリスタリス、ケイド、シエル。
「ここまで来ると海賊ごっことは言えないのですね。曲がりなりにも海洋国民なので墜落した場合も溺れないようにする位は――」
エリスタリスのロベリアの花と銃弾が交差し、防御姿勢のまま突っ込んだケイドが射撃によって反撃していく。
「ガチで戦争だな、これ。しかも空でか……しっかり撃ち落とさないとこっちがやられる」
そんな彼らの間を豪速で駆け抜けていくシエル。
変形した腕によるマギシュートで牽制をかけながら、激しいマニューバで敵方を翻弄していった。
資金力によって結束するゴストルザカルテル。しかも作ったばかりの航空部隊に連携能力は薄い。
対して、普段からランダムなマッチアップになれていたローレットは有利だった。
「これが俺の初陣かぁーっ! 足震えっけど若いうちは無茶してナンボっつーし! それに……海賊だか盗賊だかなんだかしらねぇが、賊なら悪だよな」
悪魔の翼を広げ突撃するピュアエル。
「俺が欲しいのは潔き一票! て事で奴らはノーサンキューだぜっ!」
ライフルを構えた敵にパンチを浴びせるとランベールとクラヴィスがそれぞれ上空より急降下。海龍の力で飛行するランベールのキックと黒翼を広げたクラヴィスの射撃によって敵がみるみる墜落していく。
「俺達の自由を揺るがすものは全て汚物に値する。穢れし魂に洗浄を」
「ああ。難事件には食指がわくが、トリックも何もない脳筋の考えは好ましくないな。さっさと終わらせて事務所でティータイムと洒落込みたい」
そんな仲間たちの活躍を見下ろし、ベルナルドは満足げに頷いた。
「さんざっぱら悪業重ねてきた盗賊相手だこっちも容赦なくブチ飛ばせる」
(唯一心配な事といや、初陣の仲間がいるって事ぐらいだが……今後宿敵のアネモネと戦う時、俺一人で戦っても勝てやしねぇ)
赤の熱狂を発動させ、仲間に混じって敵の群れへと突撃していくベルナルド。
「黒奏隊を募ったのは、俺自信の殻を壊すためだ」
激突した敵が激しく燃え上がっていく。
その一方で、沙織は魔法少女力で飛行しつつ……主人のブラッディクロス兄妹を振り返った。
「フハハハ! 成程、こうまでしてこちらを攻めてこようとは…蠍共、いよいよ本気を出してきたと見える。ならば!俺も幻想貴族の一員として戦わねばなるまい!」
「少し見ない間にうちの国も随分と蛆虫が涌くようになったわね、兄さん
なら、蛆虫は擦り切りましょう。妾が愛する幻想の地をこれ以上踏みにじるのは許さないですわ」
「ご主人様にお嬢様、どうか戯れるのも程々に」
来ます。と眼前をさし、マギシュートを連射しはじめる飛騨。
横列陣形でライフルによる乱射をしかけてくる敵たちに対し、家宝ブラッディクロスを振りかざして襲いかかるは妹のセイラ。
ジェイドもまた紫電一閃によって襲いかかる。
「何で航空戦を挑んだかと? そんなのその方が熱いからに決まってるだろ? ちなみに俺が飛行できるのは……気合だ!」
金に物を言わせただけあって頭数はかなりのもの。
相手も死か栄光かの二択というだけあって相当に必死だ。
敵味方とも落とし落とされの激しい空中戦が展開されていた。
眼前の海を進むブラックボックス号を見やるエステル。
(こんなもの持ち込んだら無辜の民から真っ先に焼かれて死ぬです。それを良しとしてんのなら大義名分はともかく、ただの悪党ですよ)
エステルは静寂とバラードを奏でながら敵たちに呼びかけた。
「一般人が真っ先に犠牲になるのをおふくろや近くの子供に胸張って説明出来るんですか」
敵がわずかにひるんだ一瞬、ギギエッタとセフィが呪銃をばしばしと撃ち込んでいく。
「ブラックボックス号? それ知ってるっ。クロフネってやつでしょ!! え。違うの?」
「違いますね」
セフィもまたクロスボウでマジックミサイルを連射しながら、飛び立つ前に言葉を交わした仲間たちを思い返した。
敗北は自らの死だけに留まらない。
国が焼け、人が倒れ、子供たちが泣き空は悲しみに閉じるだろう。
「タリホー!!」
勢いよく飛びかかるエナ。
「やるべきことはカンタン! 取られる前に首を取れば良いのです! 落ちろおおおおおおお!!」
敵の数はずっと多い。
しかし彼らは頼もしくも、それに笑顔で飛び込んでいった。
世界で少しだけ、しかし絶対的に特別な存在。これこそが、イレギュラーズ。
「なんだと? 航空戦力に対応してきてやがるのか」
ゴストルザから航空部隊を任されていたスカイウェザーのディーンは、部下の報告を受けて顔をしかめた。
現在貴族連合による航空部隊の戦力をこっそりと把握し、それよりも少しばかり多い戦力をこしらえて投入した筈。
「鉄帝との南北戦争の真っ最中だ。幻想貴族が急に戦力を増やせるわけがねえ。てことは……」
振り返る。
蒼空を駆け抜ける五つ星――否、魔鎌がたずさえたサイズたちが急速に接近するさまである。
「イレギュラーズ!」
「久々の空中戦だが……舐めてくれるなよ」
鍛冶妖精の力によって鍛えられた鋭さが魔力となりディーンへ襲いかかる。側近の部下たちが盾を翳して受け止めるが、その威力に大きく押された。
「戦うことに慣れてるわけでは無いッスけど、親切にしてくれるローレットの人たちのためにも戦うッスよ!」
ナイフをそれぞれ両手に持って飛行し、飛翔斬を連続で叩き込むリョーコ。
「あんたらの好きにはさせねぇよ、これでもくらいやがれってんだ!」
刀をしっかりと握り込んだ織が、盾をもつ側近の背後へと回り込む。
すれ違いざまに切り裂いた背。直後、織はディードによる斬撃によって打ち払われた。
「こんな俺でも、ちったぁ役に立つと思うんだ。まぁ、向こうじゃ役立たずって言われてたけどな」
「役立たずなんかじゃないよ」
「作った勝機、つなげてみせるから」
墜落していく織にウィンクをして、ティスルとセティアがティードめがけて突撃していった。
「言っとくけど、空中戦でわたしに勝てるなんて思わないで。ぱない剣技、見せてあげる」
妖精刀のやばめなセティア斬りがティードに迫る。剣で受けるも大きく押され、空中をきりもみ回転しながら落下していく。
「今回も生きて帰る。海賊もどきをぶった斬るよ!」
もみあっているにも関わらず突撃したティスルの刀。
一瞬のアイコンタクトで前後を入れ替えたセティアによって、ティードの首筋が大胆に切り裂かれていった。
「ぐあっ!?」
意識を失い墜落していくティード。
それを見下ろして、ティスルたちは強くハイタッチをした。
●海獣吠えるがごとく
ゴストルザカルテル航空部隊から制空権を奪ったローレット及び貴族連合。
しかしぶつかり合いの激しさからさらなる追撃は難しく、その多くが岸へと撤退してしまった。
「しかし空の危険は取り払われた」
「あとはこちらの大型船を相手にぶつけてやればいい」
「そのためには――!」
河上快賊団サフィニアの操る小型船村上丸が風を受けて突き進む。
「やっほー! アハハハ! 懐かしい感覚だ!」
船に乗り込んだ仲間たちは迫り来るゴストルザカルテルの船へと迎撃準備を始めた。
敵船員から発射される大砲の数々。
「カウンターヒール、用意ィ――!」
マスクドエンヤスがブランドバッグに手を突っ込み、大量の回復ポーションを投げまくった。
「余の手に入れた闇市コレクションの力を見るが良い!ムフハハハ! 我が国を狙う愚かな盗賊をギッタンギッタンにしてやるのである!」
「ファンブルしないうさぎの全力だー!」
それにあわせてビスがライフサンダーを打ち続ける。
「やーもー、大戦争だよこれー。フォーガさん、しっかり回復するから、僕のことしっかり守ってよね」
「なるほど……侵略もこう大きくなれば、もはや戦争なのですね。これは気を引き締めねば……ビスさん、頭を低くして私の側を離れないように」
マントをはらうフォーガ。片腕を台代わりにして敵船へ精密射撃を連射していく。
そんな中、水着同然の服を着たユニが船にライフルをセット。敵船に狙いをつけた。
(ったく、こんな事は柄じゃないのだけど……でも巻き込まれたのなら仕方ないわよね。さあ、さっさとこんな戦い終わらせましょう)
遠い敵船の船から見え隠れする敵の姿をよく狙い、一人一人をヘッドショットしていくユニ。
「船長、ジェットスキーが何台も近づいてくるわ」
鋭敏な聴覚で聞き取ったユニの報告に、しかしサフィニアは慌てない。
「大丈夫。味方は沢山居る」
別の貴族兵が操る小型船が村上丸の左右から前線へと上がっていく。
船首に陣取ったピットがレーザーガンを構えた。
「さーって、今日も冒険――ってな!」
迫るジェットスキーめがけて射撃を連射。
後部から浴びせられる機関銃の衝撃に払われるも、敵運転手を打ち抜いてジェットスキーを転倒させる。
更に迫る二台のジェットスキー。
ラーテがF3-Gluttonyを担いでにやりと笑った。
「射撃は得意なんだ。ぶちかましてやるぜ!」
迫るジェットスキーに制圧射撃。
「おらよッ……たらふく喰らいやがれ!!」
勢いで傾いたジェットスキーに、詩緒がさらなるライフル射撃を打ち込んで爆発させた。
「とりあえず撃って撃って撃ちまくればいいわけよね。こういうシンプルなの、嫌いじゃないわよ。何せ――」
後続の敵に片手でライフルを発射。
「撃てば当たるんだから」
スリップしたバイクのように転倒する敵に、詩緒は目を細める。
そんな彼女たちの船が突如として揺れた。
海中からの攻撃だ。
戦闘は船の上だけに留まらず、海中でも行なわれている。
銛や剣を手に海中を進むゴストルザカルテルのディープシー部隊。
魔力による銃弾を、フロウは魔力障壁ではじき飛ばした。
「北に南に大忙し。国さえも分かつのは雇われ稼業の辛い所です」
そう言いながらもさらなる射撃を海中バレルロールで回避。
相手の背後に回るとクイックターンをかけてS・インパクトを叩き込んだ。
撃破した敵を乗り越えて、リリーと姫喬が迫る。
「シマを踏み越えちゃーいけないなぁーいっひひひ」
「蠍だかヒゲ剃りだか知らないけど、朝から晩までパラリラパラリラ……キレてもいいよね、コレ」
逆ギレしてリリーがバールを振り回しときにぶん投げる。
防御する亀のディープシーに、姫喬はぎらりとギザ歯を見せて煽りの表情を浮かべた。
「マサ! 宝刀『八尋火』ッ!」
部下から宝刀を受け取った姫喬が相手のディープシーを派手に切り裂いていく。
「この喧嘩、頭冷やしていこうじゃないの!」
水中にぱっと赤い血が広がっていく。
まるで煙幕のようにかすんだ視界を、無数の水中銃や鉄槍が抜けてくる。
全弾命中。
しかし、ひらけた視界の中に現われたのは強く防御を固めたレプンカムイだった。
「俺ァ馬鹿だからよ。その分、まっすぐぶつかるんなら分かりやすくて助からァ!」
勢いよく水を蹴り、水中銃を持った敵へと接近。殴りつける。
「一人でつっ込みすぎんなよミスター・トカム」
晴明はそんな風にいいながらも、彼の動きや考えがわかっているようだった。
レプンカムイがその場を離脱した瞬間を狙い、敵集団にヴェノムクラウドを叩き込む。
(貴族も平民以下も体験した俺にとっちゃ、盗賊の気持ちも分からなくねぇ。だが俺も守らなきゃいけない人が出来た……)
晴明たちは倒した敵を抜け、さらなる敵へと挑みかかる。
船を脅かすゴストルザカルテルの海中戦力は、ローレットおよび貴族連合のディープシー部隊によって壊滅。その多くがブラックボックス号へと引き返していく。
一方ローレットの海中戦力も大きく消耗し、後衛救護船へと引き返していた。
まだもう少し。
まだもう少しだけ戦力が足りない。
海域を制圧するに足る決定打を要する。
そんな状況の中。
「チーム『うみのいえ』……見参でごぜーます」
多くの仲間を船に乗せ、マリナが腕組み姿勢で突っ込んだ。
敵対するはゴストルザカルテルの特攻隊長と呼ばれたキョーザメおよび海影号である。
黒いサメのような形をした海影号と、海の男マリナ号(仮)が真っ向から加速。そして、船首がへこむほどの勢いで激突した。
「賊に国なんて豚に真珠。貴方達には水底がお似合いでごぜーます。遠慮する事はねーです。全部沈めてしまいましょー。こっちは私が居る限り絶対に沈まねーです。小船ですが、大船にのった気でいてくだせー」
舵を握りしめて叫ぶマリナ。敵船よりマグロ包丁を握った敵が飛びかかってくるが、それをあろうことか小梢のカレー皿が受け止めた。
「海と言えばカレー、カレーと言えば海。つまり、カレーを食べている私たちが勝つという事だ。カレーが美味しくて捗るね!」
ぺろりとすると、小梢は次々と打ち込まれる攻撃をカレー皿や鍋の蓋で打ち払っていく。
そこへ大量のガトリング射撃が浴びせられるが――。
「海で酷い事をするなんて許せないのです! 止める為にルアミィもお手伝いするのですっ」
ルアミィの展開した回復術が仲間たちを包んでいく。
「帰るまでが戦いっすから、無理だけは禁物っすよ!」
さらにはジルが特製ポーションを投げまくり、カウンターヒールを展開した。
彼女たちは仲間を回復しながら敵船へと飛び移っていく。
ジルは後衛に陣取っていた仲間に手を振って、攻撃の合図を出した。
「今っすー!」
政宗がパチンとウィンク。
「全く、盗賊は盗賊らしく陸に居れば良いものを。蠍になんて、僕らの国はあげないよ」
政宗のかわいさが力となって爆発し、敵船黒影号の砲手たちが目をハートにして海へ落ちていった。
ルアミィが遠術を連射。美しい水色の髪がふわりと広がっていく。
「やめて! 僕は味方だよ! 敵につかまってたんだ!」
叫んで助けを求める少年。
船に乗り込んでいった炎とヴルノエ。
「もう大丈夫」
「しかしなぜこんな所に」
拘束をとこうと手をさしのべる彼らに、少年――いやキョーザメは背中に隠していたナイフを繰り出した。
「かかったな雑魚が!」
相手の喉をかききるつもりで繰り出したナイフ……だが、しかし。
遠くより豪速で飛来した馬上槍が、彼の手からナイフを打ち払った。
追って船へと飛び移ってくるメリルナート。
「不意打ちを狙おうとしても、無駄ですわー」
咄嗟に別の隠しナイフを抜いて襲いかかろうとするキョーザメだが、炎とヴルノエのほうが早かった。ヴルノエの近術が打ち込まれ、炎の機械傘開いて少年を船の手すりまで吹き飛ばした。
「フッ……やはり罠だったか」
罠だったと今さっき気づいたが、炎は渾身のキメ顔で笑った。
ゴストルザカルテルの海上前衛部隊を破壊し、いよいよ大型船による突撃が敢行される。
ブラックボックス号へと、白い巨体が突き進む。
●ブラックボックス号
轟音天地を揺らす。
激しく激突したブラックボックス号と大型船。コンテナ搬送用のクレーンアームやタラップが渡され、イレギュラーズたちが大勢ブラックボックス号へと突入していった。
内部には入れさせまいと展開するゴストルザカルテルの兵士たち。
(相手が盗賊だろうが海賊だろうが、どうでもいい。どちゃくそ私情だが、格好いいトコ見せたい相手が来てるんでね。向かう先は違うが、格好悪い真似は許されねぇ!!)
ハンドガンを乱射する彼らに対し、春樹は鋼の右腕を翳して突進した。
「背中は任せたぞお前ら! うォら! 漢らしくつっ込んでくぜェ!!」
イザーク言われるまま突撃するイタチのぬいぐるみことイザーク。榊神楽で仲間を支援しつつ、タンバリンを打ち鳴らした。
「にゃー。僕みたいな旅人のイレギュラーズは、当たり前のように人並みの生活送ってるから気づきにくいけど……貴族社会もいい事ばかりじゃないんだね。でも、それが他人の幸せを奪う理由にはなり得ないと思う!」
「うニャぁ……。海の上はめちゃくちゃ揺れるでにゃんスな。情けねぇ事に船酔いする性分で……。わっち出不精でにゃんスが、お茶友の多くが命がけで戦うなら、武器を取る理由は十分でにゃんス」
平助も負けじとリュートを手に勇壮のマーチ。惚れ込んだラサ茶道の空気に想いをはせる。
「この戦いが終わったら聖夜にお茶会いたしますのニャ!」
突如、銃で牽制する兵士たちを十三のヴェノムクラウドが包み込んだ。
「貴族に踏みにじられた者達かぁ。こうやって自由に動けるだけマシだと思うけどな。本当に圧力に屈した者はね、虫になるんだよ?手足をもがれて身動きの取れない虫けら」
十三はタラップを駆け抜けると、同じくブラックボックス号へと乗り込んだ仲間へと振り返った。
「自分の意思で牙を剥くなら、捻り潰されても自業自得ってやつだよね、ヴァトー?」
「知らん」
ヴァトーは小さく言い切ると、敵の伝達係を見抜いて死霊弓を打ち込んだ。
ハッキングしたテレパス信号から逆算したのだろう。その情報を十三たちに伝え、そして更に突き進む。
今回のメイン侵入経路はブラックボックス号の側面。コンテナ搬入ゲートだ。
「相手が人間ってのが気がすすまねぇが、殺らなきゃ俺たちもいずれ殺られちまうんだよな。クソッ、やってやる!」
リヒトは腕のデュエルガントレットからカードを引き抜くと、麻痺効果のあるカードを投擲した。
ゲートを閉じようと走った兵士が倒れ、リヒトたちは同じく突入するイレギュラーズたちに声をかける。
部隊がブラックボックス号内部へと次々に突入していく。
幻想への本土攻撃を想定して作られたブラックボックス号。
それだけに内部の作りも戦闘を想定しており、ぐねぐねと曲がった通路や複雑に分かれた作り。混沌の者たちが持つ透視能力や聴覚利用テクニックもある程度対策されており、どこが重要な部屋に通じているのかは進んでみなければ分からない。
だがそういう時こそ、数の力がものをいう。
「ほほうこれは大層なビックリ箱ではないか! だが我らの手にかかればただのおもちゃ箱にすぎんという事を思い知らせてやろう!」
ガーグムドが全身からテンションの熱をあげ、炎があがるほどに叫んだ。
向かい側から迫る兵士を勢いよく吹き飛ばす。
「我が肉体によりカルテルのボスへの道を作ってやろうではないか!」
強襲作戦に投入されたイレギュラーズは解放戦線参加人員のおよそ5割。
航空部隊や海上部隊が決め手に欠けたかわりに、この最後の最後でリソースの多くを投入した形となった。
「よっしゃぁ! 新生砂蠍だかなんだか知らねーが、害虫はしょせん害虫にすぎねえって事を教えてやるぜ! 敵の巣にカチコミだぁ! 盛大にドンパチぶちかましてやろうぜ!」
ジャガーノートが万能オープナーことグレートソードを振り回して敵兵の群れを粉砕していく。
「海と空の皆様が開いてくださった活路。溢さず掴んで参りマス!」
リュカシスは腕をガンガンと叩くと、砲台とほぼ一体化した右腕パーツと共に突撃。
至近距離での砲撃を叩き込み、大鎧を纏った兵士を吹き飛ばした。
両開きの扉がもろとも破壊され、吹き飛んだ兵士の先を見れば武器の山。
この部屋を任されていたという通称『クラッシャーJ』が両手にハンマーを持って迎え撃った。
(幻想は鉄帝が頂くのです! 薄汚いコソ泥に渡しはしません!)
クレイモアを振りかざし、突撃するオリーブ。
爆弾攻撃を受けながらも接近し、剣を叩き込む。
(吐き気がするぐらいの正義漢じゃないか。良いねぇ、僕が大嫌いなタイプだ)
更に冥利が飛びかかり、ブロッキングバッシュを叩き込んだ。
確実にダメージを与えている。
が、クラッシャーJはうなり声をあげて回転。オリーブたちをたちまちに吹き飛ばす。
あちこちの壁にぶつかる冥利たち。
が、攻撃直後に出来る大ぶりの隙をティバンは見逃さなかった。
「敵を倒す、それでこの鉄甲船を止める。やることは普段の依頼とそう変わらねぇ」
ゲイボルグ・レプリカを握りしめ、血蛭とフェアウェルレターを着実に叩き込む。
血を流しゆっくりとよろめくクラッシャーJ。
反撃のハンマーを高く高く振り上げた――その時。
潜んでいた真菜が背後から飛びかかった。
煉瓦を沢山沢山つめこんだスクールバッグがクラッシャーJの側頭部に直撃する。
「や……やった! やりました!」
ぜーぜー粗く息をする真菜。
世の『やったか』の例に漏れずクラッシャーJはうーんと唸って起き上がる――が、真菜は鞄をもう一回振り上げていた。
「武器庫が制圧されました。こちらへ到達するのも時間の問題かと」
片膝をつき重々しく述べる男。
彼の差し出す酒瓶をうけて、赤いマフラーをまいた男は鼻で笑った。
「フン。殆どは雑兵だ。ここへ到達されても精鋭の部下たちが迎え撃つだろう」
ほどなく。
シャンデリアの飾られたホールの扉が開かれる。
戦闘を想定した船にダンスホールとは悪趣味な話だが、思い切り戦闘をするにはうってつけの広さだ。
氷彗は氷精霊の力を限定開放すると、友情を深めた精霊たちが集まってフロストチェインを作り出した。
(盗賊の人達に個人的な感情はないのだけれど、ローレットの皆さんに恩はあるし、まだまだこの世界で色々なものを楽しみたいから……)
「容赦はしないよ」
魔術が激しく交差する。
ホレイショーとTricky Starsが飛び出し、ロベリアの花とヴェノムクラウドを発射した。
『やっべ、ここの連中精鋭ばっかじゃん。よそに任せた方が良かった稔クン?』
「黙って働け馬鹿」
ナイフ二刀流の精鋭兵士に急接近されるホレイショー。
メスを抜いて迎撃にかかろうとするが、そこへ大二が割り込んだ。もとい、大二が買収したゴストルザカルテルの兵士が盾になった。
「グフフ……なんと趣味の悪い船じゃ。男ならクルーザーじゃろう」
金メッキの指輪を見せびらかし、金をばらまいてヤングマンたちを激励する。
「まさか部下が買収されていたとはな。通りでここまで素早くたどり着けた筈だ」
刀を抜く浪人風の男。
「だが我ら精鋭は義兄弟の杯を交わした者どうし。裏切りはあり得ん」
斬りかかる浪人風の男。
が、それに対しクリストフとカルマリーゼ、そしてレリアが一斉にカウンターヒールをしかけた。
「この身は神のものであり神がそうするべきだとおっしゃったのです。未来を切り開くのは私ではありません、皆さんなのです。だからこそ私にできる最大限の支援を送ります。この身を糧に進みなさい、乗り越えて行きなさい」
高らかに述べるクリストフ。
「この大きな戦いはこの世界の歴史に残る大きな戦いの一つとなるでしょう
それを見届けるのも、悠久を生きる隠者の務め……なんちゃって」
カルマリーゼはどこか茶目っ気を見せながらも、回復魔術を惜しげも無く振る舞っていく。
「純粋にこんな大きなイベントですもの! 見学したくなるもので御座いましょう! お代は命? ――上等では御座いませんか!」
(普段は後方で癒やし手を行っているのですが、国の危機とあらば協力しないといけませんね)
一方でレリアは慎重に味方の後ろに隠れつつ、ヒールの詠唱を続けていく。
「レリア、行きます!」
同時刻。ゴストルザの控えるホールへ向かう兵士たちを阻むべく、アメリアとベルベットはブラックボックス号の通路にて戦いを続けていた。
「幻想でゆっくり過ごしていたいのに。襲撃されるのは困るわ~」
アメリアちゃんと呼びかけながら衝術を叩き込み、吹き飛んだ敵にアメリアがマギシュートを打ち込んでいく。
「暴力で解決なんてユルセナイ! ボク達も暴力でやっつけよ! ベル姉!」
更に迫ってくる敵に対してエーテルガトリングを発射。
「『強くなる気のないものは強くはなれない』。ガイウス様の言葉だよ。最後の最後まで粘って勝利を掴むんだ」
「知らない人だけど、良い言葉ね~。お姉さんも頑張るわよ~」
それでも減らない兵士たちに対し、ジョゼとラデリが増援として現われた。
「真っ向からのぶつかり合いかー、こりゃ激戦になるな! よーし、互いに生き延びようぜ、ラデリ!」
「この国を落とすわけにはいかない……なんとしても食い止める。あまり前に出過ぎるなよ、ジョゼ」
ラデリは敵集団にロベリアの花を発射。それを抜けて飛びかかってくる敵にジョゼの魔力撃が炸裂した。
そこへがしがしと音を立てて突っ込んでくる巨体。
ジョゼは突き飛ばされるようにして広い調理室へと転がり込んだ。
はじけるように飛ぶ皿やフライパン。
その一方で、大型船を攻撃して沈めるべく大砲を撃っていた船最上階の法主たち。
そこへアネモネとサルビアが突撃していく。
「『キリングロード』コードネーム『猟犬』……殺戮を開始する」
「『キリングロード』コードネーム『狂信者』……愛の為に殺戮を開始します」
背後から現われた敵に対応すべく拳銃やナイフを抜く砲手たち。
アネモネとサルビアは構わず飛びかかり、ライトニングや高機動ディスピリオドを叩き込んでいく。
「奴らは二人っきりだ。数で押しちまえば――」
アネモネへ銃を突きつける砲手。その手に、ヴァルゴのライフルが命中した。飛んでいく拳銃。
ニッと笑って更に連射をかけるヴァルゴ。
「ああ、この感じ。宇宙を走り回ってた頃を思い出すゼ!」
「せせせ、拙者営業とコ○ケは慣れているでござるがこういう実地の戦は初めてで御座るよ!?」
はしごからにょきっとはえてくる湊の頭をヴァルゴが蹴りつけた。
「何弱気な事言ってやがる! 良いか、海と空では大勢の仲間がこの作戦の為に動いてんだ、オレサマ達が成し遂げねぇでどうすんだ! 玉が付いてんならとっとと付いてきやがれ!」
「ぐっ、付いてくでござる! ついてくでござるよぉ!」
飛び出して渾身のオタ芸で支援し始める湊。
「拙者は日本男児でござる! これしきの事たたたたたやすいでござるるるる」
そんな戦場に……アリシア、イージア、栞の三人が駆けつけた。
イージアの聞きつけた戦闘の音を追うようにして、足りない戦力を補うべく駆けつけたようだ。
アリシアと栞は早速死骸盾を発動。先程倒されたばかりのゴストルザカルテルの兵士たちがアンデッドとして起き上がり、拳銃を乱射する砲手を阻害する。
さらにはフレイムバスターや魔弾、マジックミサイルが殺到し、砲手があらたな死体へとなりはてた。
「私もずっと隠れている訳にはいかないから」
バックラーを構えてさらなる敵へ戦いを挑むイージア。
チームリーダーをつとめていたアリシアは深く頷いてレイピアに炎を纏わせた。
そんな具合に船のあちこちをむしばまれたブラックボックス号。
傷ついた仲間は次々と撤退していくが、対するゴストルザカルテルのメンバーは多くが死亡し、船や海に死体を晒すはめになった。
そしてボスのゴストルザ・パルレモも今、イレギュラーズたちの勢いに呑まれつつあった。
階段を駆け上がる小夜。
仲間に背を任せ、無防備な姿勢で誘いをかける。
腕の立ちそうな用心棒の男が刀を繰り出してくるが、小夜はそれを仕込み杖で受け止める。
ちらりと視線を送れば、瑞穂とフィーネがそれぞれ親指を立てた。
フィーネのブレッシングウィスパーが小夜を包み込み、瑞穂のハイ・ヒールが浴びせられる。
「なんか最近荒事が多いのう。のんびり田んぼの世話をしておりたいんじゃが、まあその為にもやることはやらねばならんの!」
二人を回復担当だと判断した二丁拳銃のガンマンが水平撃ちを仕掛けてくる。
飛来する無数の銃弾。
それを、舞うように割り込んだニアが短剣と盾で打ち落とした。
「手は出させないよ」
さらなる銃撃が浴びせられるも、ニアは防御を固めつつ風の精霊を解き放った。
周囲の敵を自分に集中させていく。
絶妙なタイミングを見計らってニアはフィーネたちと共に一旦階段の手すりをこえて飛び降りる。
何事かと目を剥く敵集団に、クランベルがロベリアの花を打ち込んだ。
「さーお仕事! お仕事だよーっと!」
直撃をうけて転げ落ちるガンマンと用心棒。
起き上がった直後、リチャードの放ったガトリングガン射撃がガンマンたちを襲った。
「今です。ゴストルザを――」
リチャードの言葉に頷いたのはラノールであった。
手榴弾を放り投げるゴストルザが階段を爆破。
クランベルたちが身を伏せている間、ラノールはかろうじて残った手すりを勢いよく駆け上がっていった。
「くっ――!」
ゴストルザが黄金の拳銃を抜く。
凄まじい威力の魔術弾が連射されるも、ラノールは跳躍によって銃撃を回避した。
高らかにホールへ響くLumiliaの演奏『神の剣の英雄のバラッド』。翼を広げシャンデリアの上へと立ったLumiliaは、演奏の勢いを上げた。
途端、その場から退却しようとするゴストルザの足場が崩壊。
リジアの破壊エネルギーが円形の穴を作っていた。
ホールの中央へと転がるように走るゴストルザ。
リジア、Lumilia、そしてラノールがそして多くの仲間が取り囲む。
咄嗟にひいた黄金銃の引き金は、しかしガチンという弾切れのおとをさせた。
「なぜ邪魔をする。腐った貴族どもに雇われて満足か!」
「仮にそうだとしても」
「君のやり方は間違っている」
「だからこうして、潰れるのだ」
三人が背を向けた。
と同時に、ゴストルザの真上にあったシャンデリアが破壊され、悲鳴をあげるゴストルザを押しつぶした。
大型船が港へと戻っていく。
振り返るイレギュラーズたちのめには、炎をあげて沈み行くブラックボックス号が見えた。
あれが国を奪おうとした盗賊の最後。
悪党の末路だというのだろうか。
だが戦いはこれで終わったわけではない。
鉄帝と幻想における南北戦争や、キングスコルピオンをめぐる戦いも巻き起こっている。
イレギュラーズたちはそれぞれの未来を想い、船のゆきさきを見やった。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。
皆様のみっちりとしたプレイングにより、砂蠍の南方海域の主力であるゴストルザカルテルを壊滅することができました。
もう彼らに幻想南部が侵略されることはないでしょう。
GMコメント
こちらは<ジーニアス・ゲイム>内、レイドシナリオのひとつです。
幻想南部に広がる大規模な砂蠍海上戦力を迎撃、強襲、粉砕します。
この作戦は【海上戦】【航空戦】【強襲戦】の三部隊にわかれて遂行します。
所属する部隊を明らかにするため、プレイング冒頭に必ず【○○戦】という風にコピペしてください。記述がない場合はランダムに配属されることがあります。
それではそれぞれの部隊について解説していきましょう。
●決戦シナリオの注意
当シナリオは『決戦シナリオ』です。
他『<ジーニアス・ゲイム>あの蠍座のように』『<ジーニアス・ゲイム>Prison=Hugin』『<ジーニアス・ゲイム>イーグルハート』『<ジーニアス・ゲイム>Defend orders the Luxion』『<ジーニアス・ゲイム>南方海域解放戦線』『<ジーニアス・ゲイム>紅蓮の巨人』にはどれか一つしか参加できません。ご注意ください。
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【海上戦】
南方海域には無数の海上戦力が広ーく展開しています。
強襲用の大型船が突入するにも、そのための活路を切り開かねばならないのです。
ゴストルザカルテルの海上戦力は主に帆船、水上バイク、モーターボート、魔力推進筏などの小型船舶で構成され、その多くがディープシーです。
武装はライフルや重火器。遠距離魔術などです。船を下り海中を進むディープシー戦力は銛やナイフなどの近接武器を使用することもあるようです。
イレギュラーズたちには小型船の持ち込みや海中戦闘、射撃での活躍が期待できます。
【航空戦】
ブラックボックス屋上のポートから飛び立ったスカイウェザーの部隊はかなりの高高度を移動し陸海の防衛網を飛び越えて南部拠点への戦力増強を図るほか、海上制空権を確保するつもりのようです。
これに対抗すべくこちらも飛行可能なイレギュラーズによる航空部隊を送り込み、ゴストルザカルテルの航空部隊を撃墜します。
もし撃墜に成功すれば制空権を奪い、ブラックボックスへの空襲も可能になるでしょう。
ゴストルザカルテルの航空部隊の装備はアサルトライフルをはじめとする空戦仕様。全員がスカイウェザーです。
この部隊で戦うには必ず『飛行』か『飛翼』を活性化してください。媒体飛行やジェットパックによる簡易飛行では性能不足となります。
飛行ペナルティは両者平等についているため思い切ってぶつかっていきましょう。
(万一戦闘不能により墜落した場合海に派遣された貴族の船が回収する手はずになっています)
【強襲戦】
海上および航空戦力を破壊し切り開いた活路を進み、ガブリエル氏渾身の大型輸送船で鉄甲船ブラックボックスへ突撃をしかけます。
これにより強制ドッキングをかけ、強襲部隊を送り込みます。
ブラックボックスは建物でいうと三階建ての箱形建造物にあたり、頑丈な会場要塞となっています。
配置されている戦力はゴストルザの部下数十名。武装も様々です。
これに正面から突入し、敵部隊を殲滅しましょう。
とにかく数と勢いがものをいう部隊です。あなたの実力と特性を存分に発揮して下さい。
船内にはカルテルのボス『ゴストルザ・パレルモ』がいますが、そこまで誰が、そして何人たどり着けるかは運と実力次第です。
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【協力プレイ、チームプレイ】
仲間のPCと一緒に行動したい場合は部隊名の次の行に『ユリーカ・ユリカ(p3n000003)』というようにフルネームとIDを記載してください。
ただし別部隊である場合は無効となります。事前に部隊を統一するようにしましょう。
また一緒に行動するメンバーが『3人以上』になる場合は【ユーリカファンクラブ】のように統一したチーム名を書き込むだけでもOKとします。その際はチーム名が異ならないように充分ご注意ください。(チーム名が違っていると最悪はぐれます)
【アドリブ度(ふつう)】
決戦シナリオのレギュレーションに沿いつつ、プレイングにかかる描写上のアドリブは『ふつう』に固定されています。よってアドリブ度の指定は必要ありません。
けど気分がノリノリでなおかつ10文字くらいスペース余ったよって方は『アドリブ歓迎!GOGO!』とか書くと楽しくなれます。
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