PandoraPartyProject

PandoraPartyProject

イカロス

「魔種共め、つくづく邪魔をしてくれよる……!」
 鉄帝国宰相バイル・バイオンは臍を噛む。
 魔種『焔心』の攻撃は少なからず彼を驚かせるものとなっていた。
 自身をして『鉄帝国最強の武力』とするグラーフ・アイゼンブルートにまともに仕掛けてくる連中の危険性は否めない。当然、一魔種にこの巨大艦を撃沈するだけの火力は出せまいが、生じた危機は少なからず『旗艦』の到着を遅らせるものとなったのは間違いない。
「宰相閣下! スチールグラード市街が見えます。リッテラムまであと七百ポイント!」
「だが、それもここまでじゃ!」
 オペレーターからの報告を受けたバイルは身を乗り出すようにして望遠鏡を覗き込む。
 天下の堅城リッテラムでの戦いは激しい。
 しかし彼の目には敵方の頑健な抵抗よりも、味方の熱情の方が優れて映っていた。
 鉄帝国人ならば当たり前の事。
『しかし、ローレットの連中にこうまで力を尽くされては黙って等いられない』。
「心よりの感謝は兎も角、わしも鉄帝国の男である故になあ!」
『この戦いは彼のものであり、同時に絶対的に我のものでもある』。
 航行を続けるグラーフ・アイゼンブルートの空気が強い緊迫を帯びている。
 強い語調で飛び交う確認、数多の情報の坩堝の中、主砲が遂にリッテラムの姿を捉えていた。
 溜めに溜めたストレスは攻勢(カタルシス)の始まりを待っている!
「撃て――――ッ!」
 裂帛の気合、その一声は誰もの代弁に違いない。
 バイルの叫びと共に轟音が船を揺るがし、彼方王城の城壁の一部が簡単に吹き飛んだ。
「主砲、目標を捉え奏功! 対空兵器の消失を確認! 尚、味方への被害なし!」
 黒煙を上げる『敵城』の姿に歓声が上がる。
 極めて高い精度で突き刺さった一撃は『これまでのお返し』の一歩としては極上だ。
「良し、そのまま飛空ユニットを展開せよ! 空戦の機動力で地上の連中を滅茶苦茶にしてやれ――」
『戦艦にして空母』の真骨頂はここからだとバイルの口角が持ち上がる。
 古来より空を統べて敗れた戦い等無いのだ。地上の連中ではこのグラーフ・アイゼンブルートの圧力に効果的に抗する事は不可能。なれば、リッテラムを攻略する『本隊』を絶対的にアシストするのは自身を含む帝政派の『役割』は極めて合理的かつ重要な意味を帯びるだろう。

 ――だが、しかし。

「目標まで四百ポイント。しかし、妙ですね」
「……妙、じゃと?」
「件の『黒い太陽』の様子が……」
「……ッ!?」
 再度望遠鏡を覗き込んだバイルの首筋に汗が伝う。
「成る程な。楽をさせてくれる気はないようじゃ」
『黒い太陽』が蠢き、ざわめき。無数の『何か』を産み出している。
 空を飛空するそれ等が友好的な存在である筈も無く、接近するグラーフ・アイゼンブルートをむしろ楽しそうにねめつけている。
 それは謂わばグラーフ・アイゼンブルートの飛空ユニットにも匹敵する数の『敵航空戦力』であった。
 対地攻撃に絶大な戦闘力を誇るこの船を潰すには成る程、最適だ。
『大鑑巨砲主義、即ち戦艦の時代を終わらせたのは航空戦力であるならば。対空母への最適解は空母の展開に勝るものはないという事だろう』。
「『黒い太陽(バルナバス)』め、嬉しくない小細工を!
 方針を転換! 飛空ユニットは防備に回す! 主砲副砲は照準リッテラムのまま。
『なるたけ粘って砲撃を続ける事を最優先とする』!」
 バイルの指令にブリッジの空気が張り詰めた。
 最強の戦力を繰り出してのその判断は或る種悲観的にも思えたが……
 悲しいかな。彼等はそれが間違いであるとは思わせてくれない『悪意』を見ていた――

 リッテラム攻略戦が進展しました。グラーフ・アイゼンブルートが参戦しました!
 グロース師団との戦いが進展しました。新皇帝派参謀本部への攻撃に参加しましょう!
 豊穣・海洋連合軍が援軍として到着しました! 城内の攻略が始まっています。


 イレギュラーズの手に入れている切り札が大いなる力を纏っています!
 スチールグラード帝都決戦が始まりました!!
 ※リミテッドクエスト『帝都決戦:Battle of Stahl Grad』が始まりました!!
 ※領地RAIDイベント『アグニの息吹』が始まりました!!
 ※帝政派、ザーバ派は連合軍を結成している為、勢力アイテムが『帝国軍徽章』へと変更されました!


 ※ラサでは『月の王国』への作戦行動が遂行されています!

鉄帝動乱編派閥ギルド

これまでの鉄帝編ラサ(紅血晶)編シビュラの託宣(天義編)

トピックス

PAGETOPPAGEBOTTOM