PandoraPartyProject

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竜域踏破: 到るフリアノン


 システム:update
 クエスト『竜域踏破』にて亜竜集落『フリアノン』へとイレギュラーズが到達しました。


「倒した――!」
 その興奮は冷めやらない。堂々と宣言した白銀の騎士ストームナイト(p3x005012)は唇を震わせ、歓喜に打ち震えている。
 鱗を手にした アカネ(p3x007217)は早速、と。琉珂のもとへと向かっていた。
「ふふ、結構早かったのね。もう少しオルドネウムに悪戯されちゃうのかと思っていたわ。
 ようこそ、『わたし達の新しき友人』イレギュラーズさん! 改めて、私は『亜竜姫』……名を珱・琉珂と言うわ」
 にんまりと微笑んだ桃色の髪の少女。その背に見えた巨大な竜の遺骸は街の入り口であろうか。
 大口を開いた竜を眼窩に見下ろして、琉珂は「あの中にわたしの棲まう領域(くに)があるの」と笑みを零す。
「――亜竜集落『フリアノン』
 それがわたしの領域(くに)の名前。わたしはイレギュラーズさんを招くことが出来て嬉しいわ。生まれてから初めての外(よそ)からの来訪者よ」
 前人未踏。未知の領域。その場所に踏み入れたのだと実感し、アレクシア(p3x004630)は息を飲んだ。
「ここが……覇竜領域の奥地、亜竜種の集落。ティーナさんたちが憧れた場所……」
「パなくない? やべーじゃん! スティるん、ご挨拶のスペシャルはどうすん?」
 肩を叩くエイル・サカヅキ(p3x004400)スティア(p3x001034) は「どうしよう!?」と慌てたように振り返る。彼女の『大盛り料理(スティアスペシャル)』を食い止めんとするシラス(p3x004421)は「好き嫌いを聞いてからにしようぜ?」とそっと問い掛けた。
「それでいいのかしら? ……ええと、それで。琉珂さんは私達を此処に招いてくれたのよね?」
 吹雪(p3x004727)の問い掛けに琉珂は頷いた。此の地――『前人未踏の集落』にまで辿り着くに到ったイレギュラーズ。竜種オルドネウムの撃退のテストは友人の実力を試した者だったのだろう。真読・流雨(p3x007296) は「面白くはあったが、そのテストを考案したのは?」と首を捻る。
「……聞いちゃう?」
「ああ。聞かせて貰うぜ。オマエが考案したんじゃない。クエストデータにだって『データにない存在』との謁見が求められてんだ」
 リュカ・ファブニル(p3x007268)に「そういえばそうだった!」と尾を揺らして驚いて見せたのはルフラン・アントルメ(p3x006816)
「それは琉珂、君が言っていた『オジサマ』によるものだったのか。……そのオジサマについて聞かせて貰っても?
 こちらも謁見というならば其れなりの対応をした方が良いだろう。あまり、粗相をしないように。もしも、彼との出会いこそがサプライズであったならば申し訳ない」
 ベネディクト・ファブニル(p3x008160)の『粗相』という言葉にぐるりと勢いよく首をひめにゃこ(p3x008456)へと向けたリュティス(p3x007926)の視線は厳しい。
「ひめは粗相しませんよ」
「そうか?」
「トルテさんひどいのです」
 笑うミルフィーユ(p3x007527)を小突いたトルテ(p3x007127)は肩を竦める。シャスティア(p3x000397) は「オジサマと言う方はどの様なお立場ですか?」と問う。
竜王って言えば良いかな。この領域の王様。わたしのお父様じゃあないわ。わたしのお父様は早くに竜種に殺されているから」
「王様ってこと……?」
「そう。王様っていいにくければベルゼーって名前があるのよ」
 ベルゼーと呟いた現場・ネイコ(p3x008689)に「王との謁見、成程。確かにそれはビックイベントです」とねこ神さま(p3x008666) は返した。
「その王様が僕達にオルドネウムとの『テスト』を? ……どうやら、弱者は領域に入れたくないように思えるけど」
 マーク(p3x001309)の言葉に琉珂は首を振った。
「ううん、オジサマは優しいから。弱いままこの領域を知ったら皆はもう一度を求めてしまう。
 わたしは友達が死ぬところは見たくないわ。だって、この場所(りゅういき)は命乞いなんて出来ない場所だもの」
「ははー、リュカちゃんは友達って認識してくれてんだ? 嬉しいね」
 神様(p3x000808) のウィンクに琉珂はにんまりと微笑んだ。タイム(p3x007854)は「お友達ね」と微笑みを浮かべ琉珂の手を握りしめる。
「じゃあよ、さっさと代表者(キング)にご挨拶に行ってやろーじゃねーの! 安心しろって伝えなくっちゃな」
「余り見くびられても困るのは確かだ」
 崎守ナイト(p3x008218) の言葉を続けたスキャット・セプテット(p3x002941) がそっぽを向く。グレイガーデン(p3x005196)はこれ以上闘わなくて良いのかとほっと胸を撫で下ろし、竜との闘争に身を焦がしていた九重ツルギ(p3x007105)は新たな登場人物を期待するように『竜の骨』を見下ろした。
「琉珂さん、あの骨は『皆さんが集落にした』のですか?」
「どうかしら。遠い昔の話だろうけれど」
「フリアノンというのは、もしかして――竜の名前、だろうか」
 イズル(p3x008599) の問い掛けに琉珂はそう頷いた。スイッチ(p3x008566)は「進もうか」と提案をする。
「あ! 琉珂ねー、オルにーの寝床直すの手伝ってよ」
 ルージュ(p3x009532) へと「友人を派遣するわね」と琉珂は頷いた。
 縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧(p3x001107)を始め、エイラ(p3x008595)達『美食屋』はオルドネウムの『おやつ』を分けて貰って居るところだろうか。
 イルミナ(p3x001475)が振り返ればすあま(p3x000271)ハルツフィーネ(p3x001701) が手を振っている。
「ほら、お呼びのようだけど」
 そうΛ(p3x008609)が声を掛けた先には『謎のアバター』も立っている。
 一先ずは戦闘は落ち着いたのだろうか。
「往きましょう」
 ゆくりと『フリアノン』へと向かう琉珂の後ろ姿に手を伸ばす。
「ねえ、琉珂さん。やっと貴女に名前を呼んで貰えるね。私達は『オトモダチ』になれた?」
 三月うさぎてゃん(p3x008551) がそう手を差し伸べれば、亜竜種の娘はにんまりと微笑んだ。
「ええ。三月うさぎてゃん。わたしとあなたはおともだち。
 ――『屹度、直ぐに会いに行く道が出来る筈』……あれ、なんだろう。こんなこというつもり無かったのに?」
 琉珂が首を捻る。その言葉の意味が何処に繋がっているかは分からない。
 さて、クエストをクリアするために亜竜の領域(くに)『フリアノン』へと踏み入れよう。

 ――クエスト:『竜域踏破』にてプレイヤーが『亜竜の領域フリアノン』へと到達しました。

 クエスト情報が更新されます。
 領域内エリア『フリアノン』にて『竜王ベルゼー』『亜竜姫琉珂』との謁見を行う事



 [システムメッセージ:Rapid Origin Online patch2.0『遥かな東と竜の脅威』をお楽しみ下さい!]

これまでの再現性東京 / R.O.O

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