至高なる美味とは何か。
何をもって至高と為すのか。

どれほど思考すれど、至高に至るはずもない。
願うなら、祈るなら。
己が舌の正しさを祈り願えばいい。

味わえ、そして戦え。
食とは歴史だ。
食とは戦いだ。
その重みを軽んじる者は、いずれ食に呑まれるだろう。

用語解説

ガストロ帝国

　もう誰もが忘れる程に遠い昔に滅びた国。
　食を尊び、美食の国とも呼ばれたその国は、その内から生じた魔種の群れによって滅びたとされている。
　かつて鉄帝があった地に存在したとも言われ、いわゆる古代文明に連なる国でもないかとされているが……その痕跡は、今となっては何処にもない。
　ただ言える事は彼等は本来は「食の守護者」とも呼ばれ、ガストロ騎士団と呼ばれる戦力と、そこに所属する騎士「ガストロリッター」を有していたということだ。
　そしてガストロリッターは常にその「魔種の群れ」を追い続け、時代と共に入れ替わる彼等と戦い続けてきたということだ。
　そしてそれは、当然のように「魔種の群れ」……「食の簒奪者」と呼ばれる者達にも知られている。

ガストロリッター

　ガストロ騎士団に所属する騎士。
　古代から続く「食の簒奪者」との戦いを継承し続けている。

食の簒奪者

　魔種たちによって構成される組織。
　古代から続くとされ、その狙いはまだわからないが人類にとって喜ばしいことではないはずだ。

幻の食材

如何なる理由によって幻となったのか。
理由は多々あれど、幻と呼ばれるに至る程の美味さがある事は確かだ。
そして幻と言われる程に入手難度は高い。
欲しければ、戦え。金で手に入らないものは、食の世界には唸る程存在する。

渡り豚

常に旅をしていなければ死ぬタイプの豚。
その特性故に飼う事は不可能であり、逃げる為の能力にも特化している。
煮て良し焼いて良し、干し肉にしたって旨い。
ただし、捕まえる過程で全裸になるかもしれないが。

コケトラスの卵

真っ黒な身体に赤いトサカを持つ巨大ニワトリ……の卵。
自身の隠蔽能力に長けており、産み落とされる卵も隠蔽能力に長けている。
踏みつぶして初めて気付くような、そういう類の卵である。
どうやらこの辺にコケトラスが「居たらしい」、と。
踏みつぶされた卵の存在が、そんな断片的な情報を人に与えるような。
そんな代物である。

グルメ案内人

チーサ・ナコック

グルメの為なら世界の果てまでも。
まだ見ぬ美味の為に生きていると本気の目で語るコック少女……兼情報屋である。
そのギフトは未知の食材や幻の食材を多少察知しやすいものであり、大いに活用されている。

担当IL：サカモトミツキ

ガストロリッター

はるか古代に滅びた国『ガストロ帝国』の誇りを今なお受け継ぐ騎士。
食の簒奪者たちと戦いを続けている

担当IL：2mayu