おやすみなさい、良い夢を。 天義の片隅
定命の人間種のみが息衝く小さな村
其れが私の生まれ落ちた場所

悠久を生きる者として生を受けた私に、人間達は忌子の烙印を捺した
罵声を浴びせ、石を投げ、執行され続けた彼等の”正義”
幸か不幸か、蔑まれ、疎まれ乍らも私は今日まで生き伸びた

外の世界へ旅立つ際に、私が捨てたもの
女の肢体、尖った耳、顔、其れから、名前
全てを隠して、しるべも無い侭、西へ、西へ

”特異運命座標”に選ばれた事は幸運と言って良いだろう
何であれ、”自分が存在する理由”が見付かったのだから――


◆　◆　◆　◆　◆

あなたと私の”物語”を紡ぐ場所。
まずは【序】を見てみてね。

【募集：なし】