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ギルドスレッド

アンチャーテッド

狼少女と竜鎧の騎士

ワタシと……ウォリアさんのある日の会話……。

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(楽しさを感じていたことに少し意外さを感じながら)
うん……?嗜好品に繋がるの……??(首を傾げる)

あれ……こんな時間だ……。
あと少ししたらちょっと一度ローレットに行きたくて……。
ごめんねせっかく訪ねてくれたのにバタバタしちゃって……。
楽しかったわけではないな…
鳥や花や、生命が輝くのを見ていると心がざわめくものがあった…戦いは好んでいたが、楽しさとはまた違うな…これはオレが感情に乏しいだけかも知れんが。

む、嗜好品の話はまた今度となるか…?うむ、ここから繋がるのだが…
用があれば仕方があるまいな、そろそろ一度締めてこの続きはまたにするか?
そうだね……詳細はまた今度、かな……?
ありがとう……。またよかったらお喋りしてね……。
まあ、茶の返礼となるかどうかはわからぬが…興味があれば、また話すとしようか…
こういうのを「トモダチ」というのだったか…。
此方こそありがとう。いつでもまた呼ぶといい…
(またドアノブを開けて、帰っていく。あれだけの鎧なのに、足音もせずにであった)
(ローレットから自宅へ帰宅。そして後日自宅からギルドへ。
彼女の自宅とギルドは別にあるようだ。
ウォリアさんと飲んだ紅茶の銘柄を手に取り、ウォリアさんを思い出している。)
楽しい……とは違うんだ。んー、興味深い……のほうかな?
こう、命の輝きを放っているものに『価値を見出している』……?
……これも本人に聞いてみようかな。聞けそうだったら。

んと、ウォリアさん今度自分の住んでるとこおいでって言ってくれた。
サバイバルみたいな生活してるんだっけ……。
どんなとこ住んでるんだろ……。
(馬と、資金と、一応森に入る準備。最近狩猟に興味が強いので道具がそろっている。
準備が出来るとギルドに鍵をかけ、出立した)
近隣の住民に聞いたら猟師も立ち入らないようなとこだって言われた……。
……ウォリアさん本当にいるかな?迎えに来て貰えばよかったかな……。
あ……、これ、ウォリアさんの足跡……?
こっちには木に傷……印みたい……。
枝が折れてよく見ると続く道がわかる……。
ん……あっ!洞窟……あった!
入り口背が高くて……ウォリアさんがゆうに入れそう……。
こほん……。こ、こんにちは……!!フラーゴラだよ……!
(洞穴に向かって出来る限りの大声を出す)
(暗がりの中、ぱちぱちと火の焚ける音が響く。
食事も睡眠も呼吸も何一つ必要無い「鎧の躯」は、記憶を反芻する
久しく受けた事の無い「歓待」と、己には必要ないはずの「茶」の感覚)

(あの場で伝え忘れた事は、文に纏めて出した。
伝令や矢文を使う文化は此方にはあまり無い様で、ローレットを通じた正規の手段での投書となったが)

(道案内か地図くらいの配慮は見せるべきであったか、とも思い返す。
盗賊ですら近寄らない、人里離れたこの便の悪さは如何ともし難い。
流石に岩や木に印を刻んではいるが、辿り着けるのだろうか____そう思っていれば少し弾んだ様な、少女の声が洞に響いてくる)
いる……のかな……?
(手に持つ鞄の中のフランスパンの形を確かめながら。
先日医療団体の発足にもフランパンを作り出した主と関わったばかりだったので、それも頭によぎった)
(地を踏み締め、暗がりを己の炎が照らすのを感じる)
(頑強な洞から岩屋を潜りて外気に身体を晒せば、少女は果たして其処に___いた)

___良く来たなフラーゴラ。……少々、険しかっただろう…
迎えか地図かくらいの配慮はした方がよかったのだろうが…そういった機敏には…どうも不慣れで…すまんな。

(流石に体力的に優れたブルーブラッドとはいえ、馬に跨って来たのだろうと察する)
馬を連れているならば、洞窟の手前で待ってもらうとよい。
…この周辺の獣は、オレの縄張りには立ち入らないからな…
準備が出来たら、入って来るといい…

(洞窟の岩壁に打ち込まれた松明を撫でる様にして松明を灯すと、少しだけ中が明るくなる。入り口で招き入れるように待っているのは、客を先に入れる意思表示のようだ)
ああえっと……馬は森の入り口に置いてきちゃったけども……それでよかった?
道なき道を行く……みたいな感じだったし、「印」を確認するのはワタシ一人のほうが良かったから。


(松明をなでる様な仕草だけで火が灯ることに驚き)
すごい……ウォリアさんは火の魔法か何かが使えるの……?
ええと、お邪魔します……?
(少しためらいがちに洞穴をくぐった)
ダンジョン……に似てはいるけど、こっちは本当の洞窟だね……。
こう……あんまり人の住んでるっぽくない場所……。
(ついきょろきょろとあたりを見回す)
___ふむ、やはり印を辿って来たか…馬は森の入り口ならば問題は無かろう。
この山の動物は人との距離感を心得ている…馬一頭ならば、きっと干渉しない。

(息を呑む仕草に、軋むような忍び笑いをしながら)
この松明は特別に作ったものでな…造るのに非常に手間が掛かるが、オレの身体を成す焔が灯せる様に加工してある…撫でた手から焔を移しただけだ。
(暗い洞窟は、所々から鉱石が覗く岩壁が続き…煌々と燃え盛る松明が、それを照らす。荒々しい自然の造型とは裏腹に、地面は歩きやすく石などは取り除かれている)
オレの一部でもあるが故に、洞窟の中と外の距離程度であれば…この松明を通じて、状況は把握できる。
今日はオマエ以外の来客の予定は無いからな…ある種の「警備」のようなものだ。

(しばらく歩くと、開けた場所に到着する。仄かに輝く焚き火が中心に鎮座した、「キャンプファイア」とでも呼ぶべき光景だ。焚き火の周辺には岩を砕き、削って作ったであろう無骨な腰掛のようなものまである。立ち昇る煙は、天井付近の窓のような穴から抜けていくようで、誰かを呼んだ時の為の配慮もしっかりと考えられていた)

(___奥から真新しいクッションを摘んで持ってくると、岩の腰掛けに敷き)
___ようこそ、といっておこうか。まぁ、座るがいい。
ふむ……色々仕掛けの施された洞窟なんだね……。
ん、ありがとう……。
(パンの入った鞄を下ろし、そう言って腰掛ける)
(新品のようなクッションは買ったのだろうか? 気遣いの嬉しさと、本当に来客があまりないのだと実感する)
(焚き火の煙が天井の換気用の穴へ流れて行くのを目で追っている)

そういえば……先日の話の続き。
どうして嗜好品に繋がるのか……まだ聞いてなかったね……。
無論、普通に町に入って居住を定めればそれはそれでよきものだろう。
だが、ローレットの庇護あってなおいささか「人の世界」というのは居心地が悪くてな…。

(座ったのを見ると、二つの鍋を持ってきて火にかけた。一つはそこそこの大きさで、中に入ったものを湯煎しているようだ…)
___ふむ。山登りはしたが、まだもてなしの時間までは少しあるか…
早速ではあるが、話すとしよう………

___どこまで話したのだったか?
あぁ、オレの行う「裁き」と、それに対する者達への感情だったか……

__嗜好品に繋がるまでの話はまた少し長くなる。
……オレの故郷は、幾つかの世界が連なって一つの大きな世界となっている話はしたな…
その世界で生きる「戮神」は人間と、神を見張り、裁き、世界の運行を守るものだと…

……かつてオレは、「一つだけ」未知を得た事がある。
元の世界のオレ達にとって未知という概念は決して得る事の無い筈のものだ。
そして…本来ならば、その「未知」の内容に意味が存在しえる筈は無かった。
考えたところで、まず下らない事だったからな。

___ある時の戦いだった。
オレは何時もと同じように裁きを行い、「ヤツ」を仕留めた。
「ヤツ」は、その時代においては「最強」と呼ばれていた。

比類なき個の武力。
軍を率いる将としての器。
戦、政、人としての営み。
どれを取っても完全無欠というべきもので、まるで敵と呼べるものが存在しなかった。

___だが、ヤツは「世界の理」を崩そうとした。
神と人が手を取り合う、そこまではいい。
___戮神を滅ぼす、とオレ達に宣戦布告さえしなければ、あのような運命は起こらなかったものを。
ん……あれ?そっちの世界で戮神は……世界を守る、そういう仕組みのようなもの……
えっとその……、人……なのかな?
その「最強」さんは戮神に疑問を持ったり……
何か思い入れがあったのかな?
思い入れ…あるいは、我らのようになりたかった、という始まりはあったのかも知れぬが。
大なり小なりのそういった「世界に対する叛逆の心」は戮神側も認めていた。

オレ達は裁く側として、そういったものを向けられるのは当然の事。
挑む事も、闇討ちを狙う事も自由だった。その悉くが無駄なものだと知っていて、結局は摘み取られる芽であるからと言うのは、残酷な話だが。

ヤツの語る「オレ達という障害を取り除いた世界」は「耐えていた」者にとっては魅力的だったのだろう。
「老い」を捨て、「平和」に憩い、「全て」が「永遠」の「幸福」を得る…と言っていたか。

___人も神も、争い始めた。
「今」を護る為に、そして「世界」を変えようとする「怪物」を止める為に。
「未来」を創る為に、そして「革命」を留めようとする「魔物」を滅ぼす為に。

___オレ達は、当然その果てをも識っていた。
「最強」であろうとも、その運命は決定していたのだ…
ん……。
戮神側と人間側で意識の違いがあったのかな……?

戮神は世界の仕組みだと知っていたけど……人間は感知出来ない領域だった。
戮神は未来がわかっていたけど……人間は明日に希望を見た。

ウォリアさんも……もちろんその戦いに参加したのかな?
戮神側の意見と一致しつつ、戮神として戦ったの……?
そういう事だな。
勿論オレ達もその情報は積極的に開示し、そしてそれを「運命」として納得済み、当然の事として生きるのがあの世界の人間のはず、だった。

だが、ヤツの宣言で人々も、神々も沸いた。
誰も彼も、結局は甘い汁が吸いたいのだ。運命という言葉を感じずに生きられるならば、己の生きたいままに、己の想う平和の中に暮らせるならば、それはどこまでも…飲んでいる最中から、死に絶えるまで…甘い甘い、毒だ。
ゆえに、世界に暮らす者達は世界の部品へ抗った。

ヤツは確かにニンゲンの中では特に優れたものではあったが…「それはある種」、オレ達のように理の外にいる存在に足を踏み入れかけているからこそだったのかもしれん。
____だが、あくまで一人の人間でしかなかった。人間や神の世界では窮屈で、だがオレ達とは異なる存在であるがゆえに相容れない。

ああ___勿論行ったとも。
オレの語った「好むべき戦い」は、存在しなかったがな。
明日に希望を求める、というのは成程生命としては正しい事だ。
………かつて戦った彼らの系譜に受け継がれ、数多あった筈の感情は、一つになっていた。

___機械や昆虫の様な単純さ、まるで意思を持つ事無く「平和」に慢心する機構となっていたのだ。
ん……ワタシは自分の未来を……運命を知ることに否定的だけど……
ウォリアさんの世界では「そう」だったのなら口は出さないつもり……。
ウォリアさんにどうこう言っても困らせるだけだしね。

んー、ワタシは未来や運命を打ち壊すようなことを蜜のように感じないないけども
もしかしてそういう状況を打破することで「すべての人が幸せになれる」と人側は思い込んだのかな……?
(認識が間違っていたら言って欲しいと付け加えて)

ああ、ウォリアさん好みの戦いは……えっと前に言ってた生命の魂の輝きを見れるような?
めまぐるしく変化して多彩に魅せる感情の発露が好きだった……んだっけ。

戮神たちは自分たちの働きに何も疑問を持たずに……こう表現するのは的確かわからないけど……彼らは怠慢、だったのかな……
否、困る事は無い。…知っていても、知らずにいても、その「選ぶ」気持ちが大切だ。
そして、知らずに「運命」を迎える事も、また在り方だろう…
現に、かつての世界でも知る事を望まない者もいた。
そうした相手に配慮をするのも、オレ達には必要な「業務」だった。
そう気にする事は無い…この混沌に来て、さまざまな可能性というものを見る…これもまた、オレにとっては喜ばしい事だ。
……話が逸れたな。
先日話している時…幾度か、外の世界から来る者がいるといっただろう?
……「ヤツ」は、元々そうして来た一人と、此方の世界の神の間に生まれた子供だった。

外から来た者の大半は、オレ達の世界の在り方を見て…「異常」と断じるものだ。
オレ達によって死を運ばれ、可能性を摘み取られた世界。
折り合いをつけたり、オレ達の世界から出て行く者も多い中で、「ヤツ」の両親はこの世界のルールそのものに対する異議を抱え、そしていつか来る「革命の時」とやらを待ち望んでいたようだ。
___要は、世界そのものが憎かったのだろう。
自分はこうしたい、こうできるはずだ、その為には「ルール」が邪魔。
定められた運命を打ち破ることで、「オレ達の識る未来」も失われる、そう想ったとオレは視ている。
ニンゲンや神が幸せになれる、というのは結果論だろうな…自分達の望みを適えるべく、とにもかくにもオレ達を排除するべく闘いを挑んだわけだ…

……そうだな、オレの好むものは…そういったものだ。
多くの生き物は「それ」を真面目に話す事を忌避する。
心があり、感情があり、魂があるゆえにな。
その真剣さも、様々な色の想いも、どれも輝けるものなのに。
___戦いの中では、その本質が丸裸になる。それは、どこまでも美しいものだった。

………オレは輝きの無くなった「彼ら」を滅ぼした。
刃で、槍で、斧で、弓で、炎で、爪で、脚で。
血の河が出来て、骸の山が積み上がった。それでもなお、人は押し寄せた。

___怠慢、か。「人間のように」視ればそういう見方もあるだろうな。
オレ達にはそういった「機械のような役目」と、一欠けらの「感情、同朋意識」、そして趣味や嗜好が辛うじて人格めいたものを作っていたくらいのものだ。
あまりに「慮らなかった」のだろう。それは「当然」であり、「絶対」であったがゆえに。
(ああそっか、ウォリアさんはそういう「選択」や「気持ち」を尊ぶんだなと……異世界の騎士を少しずつ理解しながら)

なるほどそっか……。混沌で言う異世界から来た人……ウォーカー(旅人)がウォリアさんの世界に来たのなら仕組みへ疑念を持つのも不思議ではないね……納得。
混沌と違って異世界渡航が安易な世界なのかな……?
(何度か言葉を紡ごうとしたが、言葉を飲み込んだ。『異世界渡航』について思う所があるようだ)
ごめん……何でもない。話、続けて……。

「『彼ら』が輝きを失った」のはどうして……?
えっと、戮神側がウォリアさん好みの湧き立つような感情を持ち合わせいなかったのはわかるけど……。
神や人間は運命を打ち破って、可能性を掴み取るっていう希望を持ち合わせているような印象だったけど……?
……で、合ってるかな?
(何かワタシ勘違いしてた?と問い)
(己には決して掴めないもの。「そうある存在」としてヒトを見続けた己だからこそ…)

そうだな…渡航するものもいるし、そうでなくても、時折「無差別に吸い寄せてしまう」。
混沌の召喚よりももっと悪辣だ。理由も無く、ただ「選ばれた」だけで吸い寄せられる。

かつての世界は、生きているようなものだったからな。
それはまるで、目を引いた虫や石を集める子供の様な有様だったさ。
そもそも世界の浮かぶ場所まで来る事も、並大抵のものには出来ぬ事だが…

とにかく、突如として召喚された者はこの世界に疑問を抱く。
勇ある者は救おうとする。諦めた者は生きようとする。
そして、そのどちらをもオレ達は「最初から最期まで」知っている。

出る事は簡単だ。「帰してくれ」とオレ達に言えばいい。
___だが、オレ達が現れるのは定まった「死」を運ぶ時のみ。

___因果なものだ。
___フラーゴラ。
希望とは、「結果」あってこそのものだ。
ヒトも神も、画一的な希望にすがり…「個性」というべきものが無くなっていた。
チカラを一つにする、といえば聞こえはいいが…それを通り越して、全員で「一つ」の生命体となる事を選んだかのような戦い方。
……そこにあるのは、輝きではない。見るに耐えないものだ。
加えて、その先は「滅亡」という奈落への一本道だ。
運命を打ち破る、という幻想…可能性など、欠片も無い。
「個」があるからこその、魂の爆発とでも言うべき輝きなど、失われていた。
___それはオレ達が運ぶべき「死」ではない。ただの、集団自殺だ。

___戮神の仲間達との時間は……簡単に言えば、ぬるかった。
誰もが知り切った結末、理解した感覚の中で生きる。各々の嗜好品にその慰めを見るのも無理からぬ事。
だが、本来「死」を運ぶべき者である彼らの誰もが言っていた。
「こんなところで死ぬべきではない命だった」とな。
異世界渡航……そうなんだ……。
ワタシは混沌生まれの純種で……気になる人がウォリアさんのように異世界からやってきたウォーカーだから……。
……ん……。いやこの話は脱線しちゃうな。また今度で。

なるほど集められた人達にとっては理不尽とも言える理由だったのかな……。
それだと……元の世界に返してくれとお願いするのは難しそうだね……。

なるほどウォリアさんはひとりひとりが歯車のように動くのを良しとしなかったんだね……。
個性か……。色々とりどりの花……。
青や赤、背が高い花、低い花……そういうのをウォリアさんは好んだんだね……。

戮神の仲間にも命を刈り取ることに疑問視する人もいたんだね……?
オマエの話もいつか聞ければ…それは面白いものなのだろうな。
感覚が著しく異なるから、ヒトの様に感じられるわけではないが…興味はある。

勿論、帰ったものがいないわけではない。
運良く「運び」に来たオレ達に接触し、帰還を叶えたものもいる。
そもそも自分だけで出て行ける力を持つものもいなかったわけでもないしな。

花に例える、か…確かに、個々の興味深い在り方はそれに近いものもあるのだろう。
動物や鳥が少しずつ違うように、ヒトもまた異なる。どれに例えても、結局のところは「魂の輝き」をオレは求めていた。戦いの中でこそ、それが一番素直に出る。死に直面してこそ、本質が見える。だからこそ、オレは他の仲間達の様に嗜好品ではなく、「戦う事」そのものを「それと同じように」好んでいたのだ。


___違うな…。
オレ達にとってその「結果」は至極当然の事であり、疑問を持つものではない。
オレ達は「哀れんだ」だけだ。無駄に消費させられた命を。その道を選んだばかりに、死の穴へと落ちていく様を。死ぬべきでない、と言ったところで結果そのものは変わらないのだが。
そうだね……。価値観とか感覚とか……だいぶ違うみたい。ワタシも興味ある……。

なるほど……。ウォリアさんにとっては魂の輝きがとても重要なことだった。
それに付随して魂の輝きが垣間見える戦う事……それも積極的と言った感じだったのかな……。

「哀れんだ」か……。そうだな……まず世界の構造や価値観そのものが違うから……ワタシがその感覚を認識するのは難しいかもだけれど……。
例えば「老衰」なんかはどう足掻いても避けられない。
その時きっと「悲しい」と思うし「哀れ」に思うかもしれない……。
それが一番近いかなって思った……。

(時折ウォリアから視線を外し、パチパチと爆ぜる音やゆらめく炎を見つめている)
そう、そして一つの意思…それを「強制」された魂は、その輝きが著しく濁る。
もし、全員が「戮神」を打倒して、その後にはっきりとした未来を信じられるのならば、そんな哀れみは無かった。死を悼む事も、恐れる事も、活力に満ちる事も無く。
あったのは、「先導者」である「ヤツ」に心酔した心のみだったとも。

老いる…時間が流れ、その分生き残った者だな。
オレ達の世界では「老い」というのはあまり意味が無いからな…
だが、確かに死そのものを悲しみ、哀れむものもいた。___きっと、理解そのものは出来るとも。
そして幾度も死を経て命は甦り、世界は流転していく…
その人が先導者としてカリスマがあったのを喜ぶべきなのか悲しむべきなのか……。
いわゆる……殉教を良しとしているような状態だったのかな……。

老いもあまりない世界なの?ふむ……こっちの混沌とだいぶ様子が違うみたい……。
殉教。それもよい言葉だ。だが、流石に世界の半分以上…いや、もうほとんどのものがそうなったとしたらどうだ?
___冗談でもなく…狂っている、としか言い様が無い振る舞いだった。
もしヤツが混沌に来たとするならば、同じ事をするだろうな。魔種にも見境無く喧嘩を売るだろうから、混沌肯定があって逆に一安心だが。あれは存在しているだけで人の害になる。

大抵は老いる前に「オレ達に導かれる」か、勝手に殺しあって死ぬからな。
老いられる、というのはそれだけ「導かれず」、同族から自分を守るだけの力を持つ数少ないものだ。オレも数えるほどにしか見た事が無いな。
ん……それは──。
(息を飲んで)
……それは、気味が悪いね……。皆が皆、同じ考えだなんて。
人の害……。ええと……そういうことを繰り返す人だったの?

そっか……。ベッドの上で天寿を全うして死ぬってのが珍しかったんだ……。
勿論。この混沌で尊ぶ「可能性」でも、魔種達が求める「滅び」でも。
どちらにしても、そこには個々人の意思がある筈だ。
生きた欲求、情動、欲望とでも言い換えるべきか。
ヤツの影響を受ければ、それが根こそぎ奪われる…否、ヤツ本位に置き換えられると言うべきか。絶対解けない洗脳のようなものだ。
そして、ヤツは悪意ではなく「善意」でそれを繰り返す。
そうする事が「全体の幸せ」に繋がる、と本気で考えている狂人だ。

珍しいどころか、そもそも老いるようなニンゲンはオレの知っている限りでは世代を跨いで数十人もいれば良かった方だ。
ベッドの上でとなるとそれこそさらにその半分もいればいいだろうな。
老いた者が取る行動は、軍勢を率いる王になるか、世を捨てて隠遁するかだ。
どちらにしても、天寿を全うする事ほど難しい事も無かったよ。
…………しかし、こうしてオレが話してばかりというのもただ言いたい事を言っているだけでつまらんな……

ここらでお前の話も聞いてみたいものだ。
こうして他の相手と座って会話するのは久し振りだからな……

(おもむろに立ち上がると、大きな鍋を持ってくる)
ところで、お前はチョコやチーズは大丈夫だったか?
ただ喋っているばかりもなんだ、オヤツとやらにしようではないか……
(おやつの準備をしながら、今度は聞き手になりたいようだ)
チョコ……!チーズ!好きだよ。食べれる。
本物の犬や狼にはチョコレートは毒らしいのだけど……ワタシは全然平気。
よかったらいただきたいな。

ワタシの話かあ……。さっき異世界渡航の話題でワタシ反応してたでしょ?
ワタシの好きな人もウォーカーだから……。
元の世界帰れるってなれば帰っちゃうのかなって……。
その場合現地人の純種のワタシは着いていけるのかなあってね。

もうすっごいすっごい好きな人……!
本当はちゃんと何をするか説明すればよかったがな…
オレはどうにも口下手だ。持ってきてくれたパンをつけて食べる…「ふぉんでゅ」、だったか?
それで先日の紅茶の返礼でもしようとな。

___オレはあまり他者とは関わらん方だが、熱を上げているとよく話は聞くな。
確かに、旅人と純種の恋の行く末は気になる事だろう。
彼の天才、しゅぺるですら成せるか否か、と実しやかに囁かれる元の世界への帰還。
……旅人同士でも言えることだが、な。引き裂かれるのか、ついていけるのか…
国家が離れているくらいならば、マメな文通などすればよいだろうが…世界すら離れているならば…さて。

___(鍋を火にかけつつ、喜色を浮かべて高い声で話すフラーゴラを見つめ)
よっぽど好きなのだな…詳しく聞きたいものだ。そうした話は嫌いではない。
!!チーズフォンデュかな……?!
そっかそれでパンを……?

えへ、えへへ……いいのお……?惚気ちゃって。
んふふ。えっとね身長はワタシより一回り大きくて……。
性別はわかんないから彼とも彼女とも言えないんだけど。
茶髪で銀目の……いつもクローク付けてる人。
ダンジョンが好きで……ちょっと変態なのがたまに傷かな……。
最初は怖くてうんと変わった人だと思ったけど……。
すっっごく優しい人。依頼でも頼りになるよ……。
動きとしては斥候とかゲリラ戦とか得意かな?
これに書いてあったからな。
食事の習慣が無いから、やる事を予め言っておかなかったのは失敗だが。メモしておかねば。
(そういう彼が指で摘みあげたのは…「野外で楽しむワイルドお料理特集」「これで君もキャンプの主役」「時代はアウトドアスタイル」などの文言が表紙にフキダシで書かれた所謂「ムック本」であった)
(鋭い爪の備わった鎧の手で読書するにはどうやら相当な苦労をしたようで、爪痕や焦げ痕が幾つも付いている…裏表紙の白い部分に「メモ」をすると、また仕舞い込んだ)

___(黙って頷いて聞いている…こういった「惚気」を聞くのは初めての事では無い。よく知らない相手の事など聞いてどうするのか、といわれる事もあるが…1…いや、2オクターブは高いテンションで身振り手振りを加えて話すフラーゴラの姿は中々面白い)

…性別が判らない…まぁ、混沌では些細な事だな(該当する人物が多い、と思いながらも)
冒険を好み…変態で…スカウトとしての行動に優れる……まぁ、好みは人それぞれ…つまりは当人が「いい」と思っているということか…そういったヤツならば、確かに帰ると言うか残って混沌の謎を解き明かすかは…判らんな。
(料理お手伝いしようかなと思ったけど、がんばってるみたい。
野暮かもしれないからもうちょっと見守ろう)
料理……わからないことあれば言ってね?
困ったら手伝うから……。
あ、お皿とか出していいかな……?えーと食器棚は……。

性別ですきになった訳じゃないからねえ……えへへ。
好きになった人の性別がたまたまわからなかっただけ。

変態は……他の性別種族問わずにねっとりするからちょっと困った人だねえ。
ワタシが好き好き!って言ってるの知っててやるからいじわる。
だから包丁向けちゃう。でも好き……。

混沌から元の世界に帰れるなら……ワタシの好きな人は帰る…気がする。
ずっとダンジョンに挑み続ける。そうすることが使命のように感じた。魂に従ってる。
多分そう言う気がする……。
好きな人がいない場所はどんなに天国であってもきっと寂しいから……
友達やウォリアさんとかに申し訳ないなって思いつつも。可能ならばワタシは好きな人について行くんだと思う。
(ここでチーズにワインを入れる、チョコは焦げやすいので気をつける…とメモに従って着々と作られていく半分半分にチョコとチーズの入った鍋…本来は違う味のスープを使う鍋で使うらしいそれも、練達で手に入れたものだった)

問題無い。書いてある事は全て記憶したし、計量も「解る」のでな。
皿…はそうだな…皿…(普段雑事に使っている巨木の丈夫な葉の保管場所を指差しかけて寸前で留まり…流石に毒性は無いだろうが、客人の食器として使うには…)

…ああ、そうだ。その左斜め上の岩肌に掛かった皮袋に「紙の皿とコップ」が何枚か入っている筈だ。それを使うといい(これは課題だな、と一人ごちて)

ふむ…。「男女」で好き合った場合は、やがて「愛の結晶」とやらを作ると聞いた。
それが「至上目的」であるがゆえの関係性ではない…好きとは難解だな。
特に混沌に来てからは、より一層好き合うという関係性は理解し難い概念になったぞ。

……ねっとり…(数ヶ月前に沼地で狩った巨大なナメクジの怪物を思い出し)
そんな相手では防具のメンテナンスが大変そうだな…押せば引く、とばかりの駆け引きの様な話だが…のらりくらりとしているわけだな(ねっとり…が頭の中で尾を引いている)
実際に何か贈ったりするわけではないのだな…オレの知っている「刃物」を持ち出すほどの恋愛関係と言えば、想い人の身体に傷をつけて婚姻の証としたり、恋慕した相手に己の指などを贈ったりする種族がいたが…フラーゴラは穏便…穏便だな…

帰る事を選択する、か。
魂に従うと言うまでの執着があるのだな。それは最早刻まれた宿命、そうあるべき存在として確立しているのだろう…

????友達は理解出来るが…オレに申し訳ない…?何ゆえに、だ?
それは理解し難いな…どういった感情だ…??
ん。この皮袋……かな。ああ紙皿と紙コップあったねえ……。
ふふふ、知ってる。練達の人はこれでアウトドアするんだってね。
キャンプって感じだね……。

あわわわわ、あわあ?!あ、あいのけっしょお……。
ん゛っ……!ごほん!
ワタシもそういうの……出来たら嬉しいなとはやっぱり思うよ……。それくらい大好き。
でも一緒にいたいって思いのほうが強いね。

ワタシが言うのも何だけどそれは蛮族の恋愛か何かかな……?

あ!えっとえっと……。
ちょっとワタシの主観が過ぎたね……。ウォリアさんは「そう」は思わないのかも。
ワタシがいなくなったら寂しがる混沌のお友達……いると思ったからだね。
それもこの本に載っていた…書物はいいものだ。
かつての己にはまるで興味も無く、意味すら見出せなかったものをこうしてサマになる程度には覚える事が出来る…

………?オレは何か変な事を言ったか?
「どんな宝にも勝る」「目に入れても痛くない」「この幸せが永劫に続けばいい」
他にも様々な言葉で称えられる様なものだと言う。オレも名前を知っているだけだがな。
だが、それを言葉にしない「男女」でない好き合った者達も幸せに満ち溢れていたのは覚えている。目には見えぬものなのかも知れん。
だから、お前のその想いは真のものだ。嘘を吐かぬからこそ、その道に幸がある事を願って応援するとしよう。
混沌で一時期休んでいるとはいえ、戮神のオレが幸を願っても…というところではあるがな(鍋をかき回しながら)

凄かったぞ。一族の男女が総出で傷を付け合うのだ。もし相手を殺したら独り占めしていいのだが、やれば同時に他の想い人からの嫉妬にあって袋叩きにされる。結局妥協と打算を重ねる者が多かったが、それでも祭としての見応えはあった。

…………ふむ。寂しい、寂しい、か。
それは理解し辛い…な。だが言われてみれば、お前とはそうなれば会う事は無くなる…ふむ…(随分と難しく、今まで無かった概念のようで…彼は腕を止めずに動かしながらも、深く考え込んでいる)
本は面白いよね……!ワタシもこの間新しいお料理やお魚の捌き方を本でお勉強したんだあ。
普段は童話や物語ばっかりだったけど……。
あと格闘技や戦術の本も読み始めたよ。

えっとえっと……確かに尊いことなんだけど……。
その、過程がええと……。起源と言うか。
あんまり往来とかで大きな声で言えないものだからねえ……。
ふふふ、それはいいんじゃないかな?
新しいことをしたり新しい気持ちが芽生えたりするのはきっとあるよ。

????、??うん……??
死んだら好き合えなくもない……?手に入れるのは死体じゃない?
過激なんだねえ……。ワタシもまあ人のことは言えないかなあ……。

どっちかって言うとウォリアさんは本人のやりたいことを応援してくれそうかな……?
童話や物語も悪くない。挿絵つきだと、たまに姿がよく似た登場人物が描かれていたりしてな。
格闘技や戦術…いわゆる指南書の類だな。見て覚えろ、というのがあの手の通例だが、確かに書物に残せばセンスのよいものには良い教本となるだろう。

………???理解、不能……往来では言えない、か…成程、そういうものなのだな。
確かに「宝」の在り処をぺらぺらと喋っていてはよくない事も起こる。
まあ、どちらにしてもオレにはそのようなものは無縁のものだ。
男女という概念も無ければ、別段その宝を羨むわけでもない。
言葉は言葉、それだけだ…

これがまた難儀なものでな。
その種族では死んだ相手は「殺した相手」を永劫に愛すると「決まって」いるのだ。
死した瞬間に…うむ、お前たちの言葉で言うなれば「糸」で魂と魂が結ばれる。
そうその種族は「信じて」いた。
手に入るのは死体だけで構わんのだよ。「本当」に愛しているかどうかは、やつらには恐らく関係が無かったのだ。

___いずれ来る「死」は平等。命尽きるその間際、きっとまたオレと出会う。
だからこそ、生きとし生けるものの選択には「戮神」として応援の言葉を贈るのみだ。
その選択が合っていようとも、間違っていようとも。
「何処からか湧き上がる命達に、いずれ来る死の涯まで」
命がただ一つだからこそ、己の覚悟で貫いた道に正解も不正解も無いから。
見て覚えろ見て盗め、は難しいねえ……。
そうなると大人数に伝えることは難しいから……。
色んな人に知ってもらおうとするのは本が有効かも?

!う、うん。うんうん……。宝だからね……!
ナイショにしておくのがいいんだよ。多分。

なるほどその種族さんとはワタシは価値観が違う訳だねえ……。
強く否定する理由は特にないけど……ワタシに害がある訳じゃないから。
でもワタシは生きてイチャイチャしたいなあ……。

うん……そうだね。死は平等だね。
長命に見える人も……いつかは死ぬのかも。
むう……。ウォリアさんちょっとアトさんっぽいこと言う……。
アトさんも自分の心に従った道を好むねえ。
花火みたいにすごくぱぁっと大きく燃えて……消えてもいいって言う。
そこはわかんない……。ワタシはアトさんと一緒に過ごしておばあちゃんになりたいなあ。
あっ!チーズフォンデュ頂いていい……?
美味しそう……じゅる……
見稽古は素質がないとな。
そんなわけで結局書物に遺すという手段は伝達技術として卓越しているというわけだ。

オマエもやはりなにかその宝の話をするといやに焦るな…
定命の者達は大概がそうだが…まあ、よかろう。

大概が違うと思うぞ。あいつ等はキワモノだった。
混沌に来ていたらと思うとおぞましいものだ。
他にも様々な種族はいたが、見るに堪えないと思ったのはあれくらいだな・・・

死は平等であり、そして命という概念がある限り影の如くに存在する。
……何人もが、軛から逃れようと「不老不死」を目指したよ。
オマエが傾想する、彼の御仁のような?それはまた興味深い話だ。
花火…そうだな。それは正しい喩だ。
___フラーゴラ・トラモントはただ一人。
「今を生きる」から、ただ一つの「自分の心」に従うんだ。
老いるまで、いつか命が尽きるまで。
此処だけの話だが____オレは、命を見守る者として、それが一番うれしい。
戦いの中にあっても、そうして「自分の意志」を貫くものが、眩しいものだからな。
___む、食べるとよい。いい具合になって来た(ぐつぐつ)
わぁ、いただきまあす……。
香りが濃くてもうすごく美味しそう……。いいチーズだねえ。
えっとこのパンにチーズをつければいいんだよね?
(パンを串に刺してチーズが垂れないようにしている)
んん!おいひ……はふはふ……。

あ、よかった……怖い人とか特別変わった種族って認識なんだね。
それが普通のことだったらヒエってなるとこだった……。

ワタシは不老不死まではしたくないねえ……?
だって不老不死を探す時間、もったいないもの。
それをするならアトさんとイチャイチャしたいなあ……。
アトさんが長命とか不老不死だったら考えるかもね。

うーん。おばあちゃんになって生きるならわかるけど
短く生きて命を散らしてもいいまではわかんないなあ……。
ワタシはいつでも自分のやりたいことをやってる……とワタシは思ってるよ。
じゃないとアトさん好き好き!なんて言わないもの……。
アトさん的には依存ぽく見えて信念とは違うらしくてねえ。

まあでも……信念貫いている人はまぶしいよね。
かっこよく見えちゃう。
普段は金を使うような場面がない。ゆえにここぞとばかりに使ってやった。
本来はもっと雪深い季節になってから食うものらしいが、ニンゲン達はしきりにこのくらいの季節になると「肌寒い」とのたまうからな…やはり今くらいがベストなのだろう。
(熱そうにしながら食べているフラーゴラを見ている)

他にも色々な種族がいた。その中の一つだな。
オレ達からすればどれも変わらん…ゆえに、「ニンゲン」と呼ぶのだ。

地位ある者や、幸福の絶頂期にある者は不死を望むものだ。
まぁ…死を告げ、与え、運ぶ側となっていても…オレ自身が死んだ事は無いのだが。
…若く、欲望に満ち充ちた者は死を畏れ、遠ざける。
他に幾らでも使い様のある「時間」を浪費して、必死に永遠を掴もうとする。

だが、それを最初から求めぬ者は…何故か枯れ木の様に老いさらばえた境地に至って、ふと死を「運命」を知るように待ち望んで受け入れる。全く奇妙なものだ。

オレからすれば、誰の命も等しく「いつか果てるもの」だからな。
それでいいさ。「己」を貫く事が尊く、折れぬ覚悟は如何なる宝にも勝る証だ。
む、むむ……?ウォリアさんは寒くないの……?
ワタシはちょっと寒さには強いけど……。狼の獣種だからね。

なるほどねえ……。狼や犬に色んな種類がいるけど「犬」とかってくくっちゃうから……。「ニンゲン」もそんな感じなのかな。

ふーむ……。ワタシもアトさんと幸せになったら不老不死になりたいって思うかな……?
あ、でも……一瞬の出来事なのに永遠のように感じる時はあるよ。
……えっと時間で言えば一瞬なんだけどね。
この時のために生きてきた!みたいな永遠を感じる時はあるかな。
いや……うん。脱線しちゃったな。えへへ……。

ワタシがやりたいことはやっぱりアトさんと結婚かなあ……。
あとは騎兵隊とか、国境を気にしない医師団の支援とか……。

ウォリアさんはやりたいことあるかな……。
っておっと。そろそろ帰ろうかな……。
ごちそうさまでした……!
味覚は前に感じないと言ったが、寒いや暑いもそもそもよく解らん。
「そんなものを感じるように出来ていない」からな。
痛み、苦しみなども感じないし、他にも感じないものは色々あると思うぞ。

それだ、それが一番近い。
犬の種類をくくってしまうように、多少肌の色が違おうが翼やヒレが生えていようが、大体オレ達にとってはニンゲンは変わらんのだ。

___永遠に感じる一瞬、か。
俗に言う「絶頂期」、「最高潮」。オレ達の言語では「時の華」とも呼ぶ。
誰しもが得がたいと思いつつも、大切に出来るかどうかは本人次第。脱線だろうが、お前にとっては大切なものなのだろう。
お前のやりたい事、信じるもの、大切な想い。全て忘れず、お前の人生を生き抜くといい。

オソマツサマ____良き問答だった。長々と語らってしまった気がする。
オマエとまたこうする機会があるかは解らぬ。
案外明日をも知れぬ混沌の世では、これが今生の別れかもな。気をつけて帰るといい。
(己のやりたい事。そんなものはまだ見つからない。だから、あえて言葉にはしない。黙して今を生きる彼女を見送るのみなのだ)

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