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アンチャーテッド

狼少女と竜鎧の騎士

ワタシと……ウォリアさんのある日の会話……。

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……話が逸れたな。
先日話している時…幾度か、外の世界から来る者がいるといっただろう?
……「ヤツ」は、元々そうして来た一人と、此方の世界の神の間に生まれた子供だった。

外から来た者の大半は、オレ達の世界の在り方を見て…「異常」と断じるものだ。
オレ達によって死を運ばれ、可能性を摘み取られた世界。
折り合いをつけたり、オレ達の世界から出て行く者も多い中で、「ヤツ」の両親はこの世界のルールそのものに対する異議を抱え、そしていつか来る「革命の時」とやらを待ち望んでいたようだ。
___要は、世界そのものが憎かったのだろう。
自分はこうしたい、こうできるはずだ、その為には「ルール」が邪魔。
定められた運命を打ち破ることで、「オレ達の識る未来」も失われる、そう想ったとオレは視ている。
ニンゲンや神が幸せになれる、というのは結果論だろうな…自分達の望みを適えるべく、とにもかくにもオレ達を排除するべく闘いを挑んだわけだ…

……そうだな、オレの好むものは…そういったものだ。
多くの生き物は「それ」を真面目に話す事を忌避する。
心があり、感情があり、魂があるゆえにな。
その真剣さも、様々な色の想いも、どれも輝けるものなのに。
___戦いの中では、その本質が丸裸になる。それは、どこまでも美しいものだった。

………オレは輝きの無くなった「彼ら」を滅ぼした。
刃で、槍で、斧で、弓で、炎で、爪で、脚で。
血の河が出来て、骸の山が積み上がった。それでもなお、人は押し寄せた。

___怠慢、か。「人間のように」視ればそういう見方もあるだろうな。
オレ達にはそういった「機械のような役目」と、一欠けらの「感情、同朋意識」、そして趣味や嗜好が辛うじて人格めいたものを作っていたくらいのものだ。
あまりに「慮らなかった」のだろう。それは「当然」であり、「絶対」であったがゆえに。

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