シナリオ詳細
<Rw Nw Prt M Hrw>天使は地を這い
オープニング
●
アガットの赤が床の上に雫を落とす。
滴る血はジブリール・アドワの腹から出たものだ。
傷口に触れればぬるりとした感触と共に痛みと熱さが全身に広がった。
息を吐く事さえ億劫で、脳髄が拡張したように全身の感覚も朧気になる。
誰かが自分を呼ぶ声がする。
――ああ、そうだ。これは俺を刺して喜んでいた父親の声だ。
薬物中毒になって、現実と妄想の区別も付かなくなった。
誰のせいだとか、そんな事はどうでもいい。
ただ、奪われるだけの存在なんてまっぴら御免だと思った。
だから、父親からナイフを奪って同じように腹を刺した。
痛みに悶え苦しむ姿を見ても、何の感情も湧かなかった。
只、父親が死にそうになった時の、母親の悲壮な顔が忘れられなかった。
薬物中毒になっても彼女はこの醜い男を愛していたのだろう。
それが、堪らなく――――『興奮』した。
愛しき者が消えて行く時の、絶望の顔。
なんて、なんて胸を締め付けられるのだろう。
もっと味わいたい。もっと、もっと、もっと!
――――
――
「……は、ははっ、懐かしい夢ですね」
眠りの淵から現実へ。
『蛇瞳』ジブリール・アドワはパパラチアに輝く祭壇の隅で目を覚ました。
僅か一瞬の眠りだったのだろう。イレギュラーズはまだこの場所まで来ていない。
ジブリール・アドワという男が歪んでしまった理由。
強烈な目覚めを伴った記憶に、ジブリールは口の端を上げた。
始まりの記憶なんてものは大抵が美化されている。
美しい喝采なんて無かった。ただ、狂気と感情が入り乱れた坩堝。
けれど、アレ以上のものに、まだ出会えていないのだ。
「……」
イレギュラーズであれば。この乾きを癒してくれるだろうか。
心躍る喝采。魂を震わせる喜劇を見せてくれるだろうか。
「は、ははっ。いや、見せてくれるに違いありません。
だって、彼等はどんな時でも諦めず、立ち上がってくるんですから」
脆い人間ではない。世界に選ばれたイレギュラーズが、大切な仲間を守り切れなかった時の悲しみは、どんな蜜よりも甘いに違いない。
「であれば、こちらも最高の形で出迎えなければなりませんね」
普通の人間であれば到達しえない高みへ。
より純度の高い喜劇を。
喝采を――
求めて。求めて。求めた先。
誰かが自分を呼ぶ声がしたのだ。
●
無色透明の水晶に赤いルビーが混ざり出す。
白雲母に覆われたコランダムの赤は徐々にその分布を広げ、一面に煌めきを帯びた。
「ほう、これは中々に興味深い」
「流石に一面のルビーってのは凄いな。素材に使えそうだ」
ペストマスクを被った『雑貨商』ユースフの呟きに『武器商』ファイが頷く。
二人とも背中に大きな荷物を抱え、ファルベライズ遺跡の最奥まで足を踏み入れていた。
「ユーフス、ファイ。あんまり離れるんじゃねえぞ。いつ魔物が出てくるか分からねえからな」
一面のルビーに夢中になっている二人へ『白牛』マグナッド・グローリーが声を掛ける。
「それもそうだな。此処は戦場なのだ」
ユーフスとファイは踵を返し、ルビーの壁から戻って来た。
此処は『願いを叶える秘宝』が眠っていると噂されるファルベライズ遺跡群。
その中核、クリスタルの迷宮なのだ。
調査を進めてきたファルベライズ遺跡の中核。其処にあったのはイヴと名乗る少女と『扉』。
その扉をくぐり抜けた先に存在したのはクリスタルの迷宮と無数の色宝。
そして――『ホルスの子供達』と呼ばれる土塊の人形だった。
色宝から作り出されたホルスの子供達は『歪な死者蘇生』を行うものである。
嘗てラサで私塾を開いていた博士(せんせい)と呼ばれる存在が作り出したもの。
そのまま中核を進むイレギュラーズの前に現れたのは、死んだはずの者たち。
枢機卿アストリアや聖女アナスタシア、魔種リコットの姿もその中にはあったという。
胸を掻きむしられる想いで対峙する者も居ただろう。
其れ等を退け、イレギュラーズは中核を進み、遺跡の最奥へと到達する。
最奥に存在した『大精霊ファルベリヒト』の祠。
ファルベリヒトはホルスの子供達を作り出した『博士』と精神をどうかさせ『狂気』に陥っていた。
大鴉盗賊団はファルベリヒトを取り込もうとし、狂気に当てられた者も多くでているという。
其れだけでは無い、『竜種』を模したホルスの子供達や精霊までもが影響を受け、暴徒と化し、なりふり構わない状態となっていた。
ここでイレギュラーズが敗北すれば、ホルスの子供達が遺跡の『外』へと飛び出す恐れがある。
「だから、ユーフスさん達もここに来たんですか?」
こてりと小首を傾げた黎 冰星(p3p008546)にユーフスは頷いた。
「そうだ。商売する場所が無くなったら食っていけないからな」
「――嘗て、此の地を護る為に、その力を砕けさせた大精霊ファルベリヒトは。人を傷付けることを望んでは居ないだろう」
ファイは隣を歩くルクト・ナード(p3p007354)に視線を送る。
「作り出されたホルスの子供達も狂気に駆られ誰かを傷つける事を望んでいないと思う」
ホルスの子供達の核となっているのは、色宝(ファルベリヒトの欠片)なのだ。
「だから、ファルベリヒトが力を砕けさせてまで守ったラサを、俺達も守りたい」
ぐっと拳を握った『ワシャク』キアン (p3n000148)は視線を前へと向ける。
「気になるのは……」
薄氷の瞳を伏せるエーリカ・メルカノワ(p3p000117)は胸元に手を当てた。
「ジブリール、か」
彼女を安心させるように肩を抱くラノール・メルカノワ(p3p000045)。
きっと此処が、雌雄を決する時なのだろう。彼が何も仕掛けて来ないなんて有り得ない。
「嫌な予感がするの」
前よりももっと強くなっているかもしれない。
この遺跡に取り巻く狂気に侵され、魔種へと至っている可能性もある。
「大丈夫。私が着いている。ジブリールは私達、傭兵団『白牛の雄叫び』にとっても宿敵。ここで必ず倒さなければならない」
ラノールはエーリカの肩を強く抱く。この小さなぬくもりが安心して眠れるように。
戦うべき時は、ここに――
- <Rw Nw Prt M Hrw>天使は地を這い完了
- GM名もみじ
- 種別決戦
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年02月24日 22時10分
- 参加人数50/50人
- 相談6日
- 参加費50RC
参加者 : 50 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(50人)
サポートNPC一覧(3人)
リプレイ
●
赤くルビーレッドの回廊が続いていく。
クリスタルの摩天楼に反射するマナの光はイレギュラーズの視界を揺らした。
剣檄は反響し、ラインナハトの耳に届く。
「ライさま、いっぱいいますね……!」
傍らのシャロはラインナハトの腕に走る傷を癒した。ラインナハトは視線を上げ、シャロの背後に迫る敵の刃を薄い黒曜のナイフで弾く。続けざまに敵の胴へと足蹴りを打ち込んだ。
「シャロを狙う奴は優先的にぶっ潰す、当たり前だろ?」
彼の攻撃をサポートするようにシャロは呪文を口にする。その様子が何処か楽しげでラインナハトは口の端を上げた。
目の前には無数の敵影。得物には困らない良い狩り場だ。
ラインナハトはシャロと視線を交し、クリスタルの地面を蹴った。
「死んだはずの人たちが現れて襲ってくる、かぁ……。ただの魔物じゃなくてそんなのに襲われたらずっと苦しいよね」
「誰かに操られて望まないことをさせられるなど苦痛でしかないだろう」
ルビーとレベリオは誰かの姿を取るホルスの子供達を見つめる。
きっとこの世の誰かを模した姿。誰かの大切な人なのだろう。
「すぐにその苦痛を終わらせてあげようか」
「うん。そうだね。外に出すわけにはいかないし、奥に進む人たちの為にも何としてもここの魔物たちを食い止めなきゃ!」
レベリオはその身に敵の攻撃を受け続ける。この先の決着を着ける仲間の為に。
「たくさんいる……奥に進む人、ここは任せて先に行って!」
ルビーは赤いマントの影から繰り出した風の刃をホルスの子供達に叩きつけた。
「わー美咲さんここ真っ赤っかで綺麗だねー!」
「わぉ。これはすごいわ落ち着いて眺めながら歩きたい……けど」
美咲とヒィロはクリスタルに輝くルビーの回廊を見渡す。何処までも続く赤い色は壮観であった。
「――ボク達がぶち殺す敵の血で、もっともっと綺麗にしよ! あはっ」
「そうね、綺麗にしなきゃ落ち着いて景色も楽しめないわ」
彼女達が目指すのは赤い途の最奥への道筋。仲間達へ託す血路――
敵の剣は空を切り、ヒィロの肌には届かない。
交わす刃に沿って走るヒィロの月光閃は敵の胴を引き裂き流れていく。残る敵の身体に熱閃が迸った。
美咲の放った高出力の魔砲は僅かに残された敵の血さえ蒸発させたのだ。
ヒィロの回避能力は高い。されど、多勢に囲まれれば隙も出来よう。
直ぐさま美咲は指先をヒィロへと向ける。癒やしの術式がヒィロを包み光の粒子が舞い上がった。
「一番敵がいるとこに突っ込んで、一番いっぱい血を流そ!」
「一番目指しちゃう? OKOK。なら、私たちでここのエース取ろっか!」
ジルーシャはローズレッドに対峙する。
「精霊使いとして、大事な“お隣さん”たちが苦しんでいるのを放っておくわけにはいかないもの」
竪琴を奏で、精霊に助力を請う。風に乗せて伝う香りを運び。
己が傷付こうとも怯みはしない。
「痛みは感じない。……それでも、熱さは感じるから。アンタたちの苦しみ、アタシがちゃんと受け止めてあげる」
「アハハ、そんな炎じゃワタシは死なないヨ」
ジルーシャの影からアオゾラが飛び出す。敵の真ん中へと躍り出たアオゾラに刃が集中した。
それでも、歩みは止まらない。
「今の貴方達は脅威の存在、だから元々人間だとしても手加減はしないわよ」
ルサルカは敢えて言葉に出す。それは自分自身に言い聞かせるためのもの。
罪悪感が無いと言えば嘘になるだろう。だが、神を信じない彼女にとって死者へ伝う祈りの言葉は無い。
だからこそ、武器を手に前へ進む。それが『生きる者(ルサルカ)』からの手向けなのだから。
ルサルカの術式がホルスの子供達へと突き刺さる。
「ホント趣味の悪い紛い物ね。面倒だから色宝ごとぶん殴るわ!」
弓使いを狙うターヤはその『ウニ』のような身体を転がしながら戦場を駆け抜けた。
端から見ればホルスの子供達が人間でターヤがモンスターに見えてしまうだろう。
「さあ、私の武勲に成りはてるといいわ!」
しかし、味方とあれば何と頼もしい存在だろうか。
「ああもう、じれったいしうざったい! さっさとコイツの餌食になるといいわ!」
破竹の勢いでホルスの子供達に突進していくターヤ。
「偽物(ホルスの子供達)が本物(アンデッド)に敵うハズがないよネ」
マリカは口の端を上げて敵の命をその大鎌で刈り取っていく。
「斬って斬って……ネ! ふふ」
誰も彼女を止める事など出来はしない。バラバラとホルスの子供達が崩れ落ちていった。
「他の戦場の負担を減らすためにも、こちらで敵の殲滅を致しましょう!」
庚はクリスタルの光を帯びた魔術を解き放つ。
ホルスの子供達は庚の光に晒され、身を焦がした。庚の傍らにはブラックドッグの姿もある。
主人を守るようにうなり声を上げ敵へと牙を剥いた。食らいついて離さない気概。
ここは正しく戦場だった。
「綺麗な回廊、だけど……。ホルスの子供達も精霊達も何だか見ていられない
勿論ラサの危機を救いたい気持ちもあるけれど……彼らを止めなきゃ」
ルビーの回廊を埋める敵に視線を合わせるのはドゥーだ。彼等が安らかにねむれるようにと願いを込めて術式を繰り出す。
「ホルスの子供達に再現された人達はきっと無念だったと思う。精霊達もこんな風に苦しみたくなかったはずだ。せめて彼らが穏やかに眠れるように――そのために俺は戦うよ」
先に行く者達の足止めに。早く眠らせることを目標に掲げるオウェード。
「大物はお前さんらに任せる! 水晶偽竜と盗賊団幹部を倒し、大鴉盗賊団にとどめを刺せる準備をするんじゃ!」
オウェードの張り上げたこえはクリスタルの戦場に反響する。
巨大な剣を振るい、敵を巻き込んでいくオウェード。鎧の中にまで響く打撃に目が眩む。
されど、此処で倒れる訳にはいかないのだ。
「この熱砂の土地には縁は薄いが……それでも呼ばれたからにはどんな仕事もこなす。
それが、黒衣の暦の頭領たる俺の役目だ」
「私も頑張るのだわ! 鬼灯くん!」
「ああ、頑張ろうね章殿。さあ、舞台の幕を上げようか」
戦場を黒衣が駆け抜ける。敵の間をすり抜けて放たれる一撃。
迫り来る敵刃を鬼灯はその腕で受け止めた。
「自我を失っているだけなら正気に戻してやりたいが……章殿の御身が最優先。許せよ」
腕の中の姫君を害する者は何人たりとも許しはしない。
「またしても厄介なところに来てしまったわね……まぁいいわ。
どんなところでも恐れず戦うのが海賊の務め」
マヤはポケットから取り出したラム酒を煽る。
「どんな敵だろうとも決して負けはしない!」
最前線へと飛び出したマヤは剣と銃を掲げ、勇ましく名乗りをあげた。
「我は海賊マヤ・ハグロ! 恐れを知らぬものはかかってくるがいい!」
マヤの張り上げた声が冰星の耳にも届く。
「ホルスの子供達……まさか死者を冒涜をする正当な理由なんて、ある訳が無いでしょう? せめてこの手で再び安らかに眠らせて差し上げましょう。――さあ行きますよ! 勇敢なる同志と共に!」
白い残影を纏い冰星は戦場を駆けた。迫る敵刃は冰星を捉える事は無い。
されど、重なる攻撃に冰星の視界は明滅する。
「例えこの足が死神に掴まれようとも、僕は戦い抜く!
絶対にラサを……ユースフさんを守ってみせる――!」
彼が居ないラサに、帰る場所なんて無いのだから。
必ず。何があっても。帰って。そして、一緒に旅をするんだ。
「敵意も、恨みも、殺意も、血の臭いも。安寧な水の底と比べれば、地表を覆うそれらは怖い」
トストは胸元で拳を握りしめる。
恐ろしいのだ。目の前で起こる全てが。
「だからこそ。地を踏みしめて、今ここに立つおれに成すべきことを。鎮めてあげよう」
トストの杖先のランタンがアクアブルーの光を放つ。
遙かなる円環に水が流れ込めば、戦場を穿つ奔流となった。
「ごめんね、せめて静かにお眠りよ」
ボロボロと崩れていくホルスの子供達はようやく眠れるのだと安堵の表情を浮かべ崩れていった。
「……まったく、ファイ。呼び出すにしても事前に連絡を寄越せ。
用意がなんとか間に合ったからいいものを」
武器を構えながらファイを背に守るように陣を組むルクト。
「まぁ緊急事態だったからな。ところでその指輪は? 見慣れないものだな」
「ん、この指輪か?……預かり物だ、心配性な雇い主からの、な」
「へぇ……」
「何だ。何か言いたげだな?」
「別に何も。ほら、来るぞ」
「ファイ。貴様、手榴弾や爆弾は用意したか? ……あるなら、私がそれらを敵の頭上から落とそうと思ってな。無いなら無いでいい、貴様を守りつつ共闘に励むとしよう」
ルクトの銃から放たれるアクアブルーの光弾は敵を貫き焦がしていく。
「……ファイ。貴様に死なれては困るのでな。存分に力を振るってやろう」
それに、ルクトには己自身も死ねない理由がある。
『……ここが正念場か。今回の攻略戦は……私はサファイアの門に行くルクト、貴様も──』
ルクトの脳裏にアレックスの声が響く。
『いや、今回貴様はルビーの回廊へ行け。貴様の友がそちらにいるのだろう? この指輪を持っていけ。そちらは任せたぞ、我が右腕よ』
ルクトは指輪に感じる温もりを握りしめ、視線を上げた。
●
アレックスはルクトの瞳を思い出す。戦場を違えると言った時の少しだけ寂しそうな顔が脳裏に過った。
「ふ……捨てられる等と思ったか。戯けた事を。そんな者に指輪など渡すはずが無かろうが」
水晶偽竜を見つめ己を戦場を貫く雷光と化す。
「苦しみによってもがいていると言うのならば、此処で眠らせるのみ!」
「そんなに、苦しいっていうなら暴れるだけ暴れてみればいいんだから!」
全部を受け止めてみせるとデボレアは水晶偽竜に叫んだ。
「どっちが根性あるか比べてみるんだから!」
俊足で戦場を駆け抜けたデボレアはベリルリージェスの前へ立ちはだかる。
何と大きい身体なのだろう。今にも飛び立ちそうな。そして苦しそうな表情だ。
「己が誰かもわからずにひたすら暴れる竜か。憐れだな。暴れるのに理由はなく、ただそれができるからそうしているだけなのか…」
言葉でも交すことが出来ればとフレイは瞳を上げる。
「折角新しく得た命と姿、赦されるなら生き永らえさせてやりたいが、この場ではそうはいかんからな」
フレイは水晶偽竜からの攻撃をその身で受けた。彼の背に庇われるのはクロエと奈々美だ。
「あのドラゴンさん苦しそうで、見ていると悲しい気持ちになります」
「せ、せっかくの大きな戦いなのにぃ……。うぅうぅぅぅ……こ、この間の依頼で受けた精神的ダメージがまだ癒えないわ……」
プルプルと首を振る奈々美は恐怖に身を苛まれながらもブラックドッグを傍らに置く。
敵から距離を取れば多少は怖くなくなるだろうか。
「むりむり……無理ぃ……死んじゃうぅ……!」
「大丈夫か?」
クロエと奈々美を庇うフレイの傷は増えていく。されど、クロエの回復が直ぐさま傷を癒した。
「ドラゴンさんの意思では止められないのなら、私が誰も死なせません」
「私を守ると語ってくれた貴女を、私も大切にしたいと思っているんですよ?
紛い物の竜にくれてやるのは勿体ないと思うくらいには。うふふふ」
「四音さん……私も四音さんを守るから」
大きな鍵を盾代わりに四音への攻撃を弾くアルエット。
彼女が傷付くのならば癒すのが四音の役目。そして、カーマインの瞳を上げれば偽物の竜が咆哮を上げる。「さて、私に多少似ている敵な貴方。貴方の願いは叶いますよ。だって私達が一番愛してるの自分ですからねえ。どんなふうに苦しみ嘆くのか体感して楽しめますよ? くふふ」
三日月の嗤い声が小さく戦場に響いた。
ローレットで駆け出すサンティールに着いて来てくれた星穹の優しさを感じる。
誰かを守りたいなんて初めて思ったのだと星穹は語った。
隣に誰かが立っているだけでこんなにも勇気が湧いてくるのだ。
「僕の母さんはね、『竜殺し』って呼ばれてたんだよ。そんなの僕が憧れないわけないじゃない!
星穹、行こう! 後ろは任せたからね!」
「……お母様が? ふふ、そうでしたか。それは、頼もしいですね。竜殺しのその娘の貴女。鋭き牙を奮ってくださいませ。後ろはお任せください。何があろうと、お守り致します」
水晶偽竜の尾が星穹に振り下ろされる。弾ける光の渦にサンティールは目を輝かせた。
「やあ、こりゃあすごいや。はじめまして、ごきげんよう!」
――きみを狩ることで、僕は一人前だ!
●
「おとうさん、キアン。どうか、無事で……教えをまもります、かならず!」
エーリカのか細い声がマグナッド達『白牛の雄叫び』の耳に届く。
「ああ、こっちは任せておけ! いってこい二人とも」
マグナッドはラノールとエーリカの背を優しく叩き笑顔を見せた。
家族である傭兵団の皆。愛する番。そして私達に手を差し伸べてくれた優しき友が居てくれる。
ラノールはこれ程心強い事があるだろうかとマトックの柄を握りしめた。
「この因縁を、断ち切ろう。どうか、力を!」
「「おお――――!!!!」」
決着の時は此処に。
カレンは援護に回るため心の底に渦巻く悪意を殺傷の霧に変え黒き花を咲かせる。
混戦の最中仲間が巻き込まれる事の無いよう細心の注意を払うのだ。
「快楽殺人者、全く持って理解は不能だが。敢えて理解してやるつもりもない」
マテリアはジブリールに攻撃の手を向ける。絡め手を繰り。己が攻撃を受けようとも恐れない。
「ボクが奴を抑制する、その間に仕留めろ」
マテリアの声に頷く妖樹。敵の攻撃を避けながら白銀の四肢で地を蹴る。
叩きつけられる妖樹の攻撃。
「これまで特に因縁もなかったがここで会ったが百年目、討ち取るとしよう」
その身を盾にと、前線で立ち向かうは義実だ。
身体中に走る傷跡なれど、誰かが傷付くのならばこの身を捧げようぞと立ち向かう。
「……死んだ人は、もう二度と戻せないのに。戻ってはくれないのに。戻るなんて希望を与えて、紛い物を与えるなんて……ひどい、ね」
ノアがどれだけそれを望んでも得られなかったというのに。
腹の底に湧き上がる怒りに唇を噛みしめる。
「ああ、許せない。許せない。僕にはきっと……これは許せない。
だから、倒して、みんな無くさなきゃ、ね」
迸る紫電の奔流。ノアの心を表すような爆音を響かせ戦場を駆け抜けた。
「ジブリールの魔種化は避けられなかったっすか……。
遺跡自体もどうにかしたいっすけど、まずは目の前の敵からどうにかしなきゃっすね」
ジルは戦場を駆けるジブリールに視線を送る。
この戦場もホルスの子供達が無数に存在するのだ。いくら手があっても足りない。
「敵が超多いっすけど、気張って下さいっす!」
「おお!」
傭兵団の皆と協力し、回復を途切れさせないのがジルの戦いなのだ。
マグナッド率いる『白牛の雄叫び』と行動を共にするのはルフナと小夜、そしてハロルドだ。
「魔種どもを皆殺しに出来るなら過程には拘らん。ここは俺に任せて決着をつけてこい。その代わり仕損じるなよ」
ハロルドはラノールとエーリカに言葉を投げる。こくりと頷く二人はジブリールへと走り出した。
彼の盾は無双。何人たりとも刃を通すことは出来ない。ハロルドは敵の攻撃をはじき返す。
その光景を見た傭兵団は目を瞠った。
「見たか、決して砕けぬ翼十字を! テメェらの前に聳え立つは難攻不落の砦! この程度の敵なぞ恐れるに足らずだ! さぁ、俺に続けッ!」
「おおおおお!!!!」
その声を長い耳で捉えながらルフナは傭兵団の影から彼等を癒す。
「耐久と支援力はそれなりだって自負はあってね。
雑兵……と言うには些か手強いけれど、有象無象はできるだけ敵の主力からは引き離しておきたいしね」
友軍として立ち回る自分がジル達癒し手の世話になるわけにはいかないから。
「自分自身の体力も気をつけないとね」
若葉の瞳は忙しなく戦場を走り、的確に回復の手を入れていく。
「キアンも居るのね」
「ああ、一緒に行くぜ!」
小夜の声に頷くキアン。その強気な笑顔に、少年の妹を助けてあげられなかった後悔が小夜の心に棘となって刺さる。
「あの日の悔恨は私の胸に残っているわ。だから今度こそ力になりたいの。あの日から今日に至るまで研ぎ続けて来た私の剣で」
「ありがとう。小夜。だったら、一緒に行こう!」
「ええ」
キアンと小夜は戦場へと走り出す。小夜の償いたい気持ちをキアンは受入れ共に戦うのだ。
●
「さて、目前には巨大な竜。しかしてそれを抑えねばいかんと云うならば、務めを果たすまでよ」
バクは最前線に走り込み、水晶偽竜を押さえる盾となる。
この身が血に濡れようとも、誰かが傷を負うことがないのなら。
可能性の炎を燃やしても構わない。何度でも立ち上がり、役目を果たす。
「今の儂では所詮数度耐えれば良しの盾。それでもそれが務めならば――!」
それが、バクの在り方なのだ。
「嗚呼腹立たしい。何を怯える、何故に暴れる。
貴様の独りよがりの『恐怖』に塗れた一挙一動、一咆哮に怒りを覚える」
不快で、不愉快なのだとショゴスは叫んだ。
「我が身のみが悲劇の舞台主と思うなよ。その鱗を剥いで、その喉を喰い千切ってやる!」
絶対に屠る強き意思でショゴスはベリルリージェスに食らいつく。痛みに叫び声を上げる偽竜。
「良い咆えだ、好い苦痛だ。さあ脳裏に焼き付けろ。玉虫色の怪物を!」
「竜……。私の人生の中で、絶対に出会う事なんてないと思ってた、御伽話みたいな存在」
怖いのだとパーシャの足が竦む。けれど、これを放っておいて沢山の人が傷付いてしまう方がもっと怖いから。だから。
「お願い──ウルサ・マヨル、皆を守って!」
双星剣は閃光を放ち戦場を瞬く。みくるへと降ろされる聖なるかなは、彼女の周りを仄かに照らした。
「あのドラゴンの偽物をやっつければいいの? おっけー。アンジュたちに任せてね。
竜も、いわしの前には無力ということを教えてあげるよ!!!!」
「贋物とはいえ、竜を相手取るなんてね。まあいいわ。何であろうと、斬り倒して進むだけ。
アンジュ、パーシャ、あたしについて来なさい!」
「GOGO――!!!!」
アンジュとみくる、パーシャはベリルリージェスへと突撃していく。
「いわしに仇なす全ての者に、滅びと裁きの鉄槌を――!」
閃光と轟音を響かせアンジュのいわしが何処からともなく降り注いだ。
黒き顎は鎌となりて、月輪の太刀筋に乗る。みくるの一太刀が偽竜の銅を破砕する。
「本当に悪趣味ね。こういう気分悪いのを思いつく奴って、あたしと絶対そりが合わないわ。絶対ね」
「あのリヴァイアサンに比べたら、やっぱ全然大したことないな。本当の水晶竜だったら、たぶんもっともっと強かったんだろうね」
アンジュの言葉にみくるが頷く。パーシャの癒光が二人に降り注いだ。
「相手が人間でなければ、ある意味で気が楽か……」
自分の吐いた言葉に愛無は身震いした。
まだ、生暖かい『大切な人』の血が腹の中に溜っている気がする。
「……っ」
慟哭を押し殺し。目の前の敵に黒き腕を叩きつけた。
今は、何も考えたくなどない。止まってしまえば、崩れ落ちそうで。
我武者羅に連打する。『愛』を知ってしまったからこそ。この胸は悲鳴を上げた。
覚悟を決めたはずなのに。押しつぶされそうな後悔が身を苛むのだ。
帰りたい。帰りたい。帰りたい。何も言わず抱きしめてほしい。全てを投げ出して温もりの中に飛び込みたい。けれど、知られたくない。この自分の醜さを知って欲しくない。
だって、もし受入れて貰えなかったら。否、受入れて貰えるはずもない、大切な人を喰って抱きしめて貰えるなんてそんな虫の良い話しがあるものか。嫌だ。嫌だ嫌だ――
「――ガあぁ、アアアアアァ!!!!」
愛無の鼓膜を震わす叫びが戦場を覆う。
「詳しい事情は存じませんが、人にとって忌むべき存在がそこに在るのなら、ただ祓うのみ。頼りにしてるわよ、景護!」
真優の言葉にしかと頷いた景護は剣を抜き去る。
「行き先が見えぬならば、こちらだ! 目の前へ、進んでみせろ!」
聞きかじりの情報では知った風な事は言えぬけれど、目の前の相手を眠らせる事が出来るのならばと景護は水晶偽竜の前に立った。
怒りを上書き出来るとは思えないが、何かしらの道筋を示してやりたいのだ。
剣に青き光が走る――
偽竜の心臓を穿つ刀。
宝石が砕け散るような断末魔がサファイアの門に反響した。
「悲しき竜よ。次なる輪廻では、良き巡り合わせを得られますように」
「……目指すものへ、一歩でも進めただろうか」
●
「俺は後衛なので数多い敵を相手するのは得意ではないですし、俺がケガをすると大騒ぎする過保護な恋人や心配してしまう親友もいるので、あまり無茶はしたくないのですが……」
ブルーグリーンの瞳を戦場に向けるラクリマ。
されど、相手は魔種だ。総力を合わせなければ勝てない相手。
「肝心な時に居ないんですから……」
紫水晶の盾は隣に居ない。この戦場は自分だけで潜らねばならない正念場。
「贅沢言ってられませんね」
帰ったら、心配性の親友に連絡をしてあげよう。それで「おかえりなさい」と声を聞こう。
だから。負けられない思いを歌に。氷雫の旋律が戦場に響く――
「さァて狩の時間だ。俺はこの国の出来事なンて知らねェし興味もねェ」
チェーンソーを振り回し、ホルスの子供達を叩ききって行く月夜。
世界の事なんてどうでもいい。土塊人形に思い入れも無い。
だから、これは月夜の暇潰しなのだ。
「生まれてきてくれてありがとなァ、役に立ったぜテメェらの、不自然に繋がってる命とやらはよォ。
全部この俺が喰らい尽くしてやる! 狂喜乱舞地獄の沙汰程面白ェ!! かかって来いよ雑魚どもォ!」
月夜は血の暴風となりて戦場に君臨する。
「しっかし、相変わらず目先の快楽しか追っかけない殺し方ばっかりする奴だこと。
昔の俺なら同業者だったろうが、スタンスがそもそも相容れないからな――」
カイトは脳内に聞こえる声に頭を掻く。
「はいはい、分かってるよ。ぶっ潰して助けに行けばお前もそれで良いんだろ?」
双撃は蒼と赤の軌跡を描きホルスの子供達を崩した。
カイトが視線を上げればジブリールの姿が見える。
「――ああ、これはお前の築いた傷痕かよ。随分とまぁ……惨劇に『風情』が無いんだな、お前」
「貴方、屹度今日も死のワルツを踊るのでしょう? 今日は。ボク達が相手です」
「は……っ、くはは。良いでしょう。最高の劇にしてあげますよ」
アイラの瞳はジブリールを捉える。
ジブリールはパパラチアのに光る戦場を走り、アイラへと鉤爪を伸ばした。
されど、巨大なマトックがそれを弾き火花が飛び散る。
「ええ、えぇ……そうでなくては。仲間を護る王子様。良いですねぇ」
「黙れ……!」
ジブリールの瞳は蛇のそれだ。妖しい光を放つ目を見続ければ幻覚に引きずり込まれる。
「……くっ」
「ふたりとも、かれの目をみたら、だめ!」
エーリカの叫び声がラノールの耳に届いた。はっと息を吐き頭を振るラノール。
狂気に飲まれぬよう、指に嵌った誓いのリングをラノールは強く意識する。
「ジブリール!!! ここには私の家族がいる! 父や、弟が!
ここには私の番がいる! 愛を誓った大切な者が!
今! この戦場において、最も愛されているのは、私だ!
私を殺せば、お前が最も見たいものが見られる! ――さぁ、こいッ!」
「お望み通り――!」
剣檄は激しさを増し、演舞の如き光景が流れ。音が戦場を駆ける。
誰もが、この場で戦っていた。血を流し大切な人を守る意思と共に。
天使の名を騙るジブリールの羽をもぐ。
「笑止千万。喝采も、絶叫も。お前には必要ない。貴方が傷つけた人の分、惨く殺そうか」
けれど、それはラノールもエーリカもアイラ自身も。望むものではない。
「わたしたちは、あなたのもとにはいかない。信じているの、”あい”を
今日を――みなと迎える、明日を!」
エーリカの切なる声が戦場を覆う。
「……貴方の手は、血で濡れなくとも。誰かと手を繋ぐことだって、できたのに」
「あ、あぁ――!」
雪銀の剣はジブリールを割く。儚く残酷に散る銀の欠片。瑞花。
アガットの赤をパパラチアの祭壇に咲かせるジブリール。
「ね、……ひとのてのひらは、あたたかいんだよ」
命の灯火はジブリールの身体から抜け落ちて行く。エーリカはジブリールを抱きしめて涙を零した。
「ねぇ、ジブリール。ボク達の温度が、伝わりますか?」
アイラとエーリカは彼にぬくもりを与える。
最期の時は本当の愛で見送りたいから。
――この熱を抱いて、おやすみなさい。またいつか、四人で逢おうね。
愛を知らぬからこそ求め、歪んでしまった天使は、温もりの中で安らかなる眠りについたのだ。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
お疲れ様です。如何だったでしょうか。
見事、ホルスの子供達やジブリールは倒されました。
ゆっくり傷を癒してくださいね。
GMコメント
もみじです。
ジブリールとの決着、そして水晶偽竜からラサを守りましょう
●同時参加につきまして
決戦及びRAIDシナリオは他決戦・RAIDシナリオと同時に参加出来ません。(通常全体とは同時参加出来ます)
どちらか一つの参加となりますのでご注意下さい。
●目的
水晶偽竜の討伐
ジブリールの討伐
●ルール
一行目:ロケーションのA~Cを選んで記載下さい。
二行目:同行者を記載下さい。
三行目からは自由に記述下さい。
●ロケーション
クリスタル遺跡最奥に位置するフロアです。
それぞれ宝石の名前が付けられた広間に敵が分散しています。
ルビーの回廊、サファイアの門、パパラチアの祭壇の順番で進軍していきます。
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A:『ルビーの回廊』
クリスタル遺跡の最奥に続く回廊。
魔物が多く存在します。
思う存分に蹴散らして、無双してやりましょう。
敵が多いため、BやCに強い影響を与えるエリアです。
『狂化したホルスの子供達』×30
大鴉盗賊団や殺された街の人たちがホルスの子供達になっています。
剣や槍、弓などで武装しています。
近接攻撃主体で遠距離攻撃も仕掛けてきます。
・精霊『ローズレッド』×20
色宝の影響で自我を失っている精霊です。
攻撃力が高く、HPとAPが少ないです。
神秘遠近両用。範囲攻撃あり。
炎系のBSを保有しています。
・増援
上記の魔物が毎ターン、少しずつ登場します。
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B:『サファイアの門』
パパラチアの祭壇に続く門です。
場合によっては他の戦場からの敵増援が予想されます。
色宝によって呼び覚まされた水晶偽竜です。
自分が何者かも分からず、ただ生み出されただけの怪物はとても苦しんでいます。
全てを焼き尽くすまで止まりません。
『水晶偽竜』ベリルリージェス×1
巨大なドラゴンの形をしたモンスターです。
水晶の鱗を持ち、耐久力、攻撃力に優れています。
状態異常に耐性を持ち、遠距離魔法や回復も使うようです。
非常に強力な個体です。
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C:『パパラチアの祭壇』
全てがパパラチアの色に染まった祭壇です。
場合によっては、他の戦場からの敵増援が予想されます。
○『蛇瞳』ジブリール・アドワ
ファルベライズ遺跡の狂気を取り込み魔種へと成りました。
悪逆非道な快楽殺人鬼。その鉤爪で相手を八つ裂きにし苦め乍ら甚振り殺します。
鉤爪での攻撃を得意とするトータルファイター。
また、死霊術の心得があるようです。
かなりの強敵です。
『大鴉盗賊団』:×10
元嗤笑の蛇に所属していた者達。ジブリールと共に大鴉盗賊団に身を寄せています。
そこそこの強さです。剣や弓で攻撃をしかけてきます。
『狂化したホルスの子供達』×30
大鴉盗賊団や殺された街の人たちがホルスの子供達になっています。
剣や槍、弓などで武装しています。
近接攻撃主体で遠距離攻撃も仕掛けてきます。
・精霊『クリスタ』×10
色宝の影響で自我を失っている精霊です。
攻撃力が高く、HPとAPが少ないです。
神秘遠近両用。範囲攻撃あり。
出血、精神系のBSを保有しています。
●味方
○『雑貨商』ユースフ
知人である『武器商』ファイと共に駆けつけました。
戦闘は得意では無いため今回は回復薬を鞄に詰め込んで衛生兵として活躍します。
また、ファルベライズ遺跡は彼にとって興味深い場所のようです。
Aに参戦します。
○『武器商』ファイ
知人である『雑貨商』ユースフと共に駆けつけました。
吸血鬼の彼女は太陽の光の届かない場所では活動的です。
大量の武器を持ち込み、仲間を援護します。
武器商人である彼女は本来であれば戦う事はありませんが、自分の身は自分で守れるぐらいの強さはあるでしょう。
Aに参戦します。
○傭兵団『白牛の雄叫び』×12
『白牛』マグナッド・グローリー率いる傭兵団の精鋭。
宿敵ジブリールとの決着を着けたいと思っています。
剣や弓、攻撃魔術、回復魔術等で戦う、精強でバランスの良い部隊です。
独自の判断でイレギュラーズと連携して戦いますが、指示にも従います。
Cに参戦します。命は大事にする主義です。
『ワシャク』キアン(p3n000148)もここに居ます。
『ラサ義勇兵』×8
主に攻撃魔術、回復魔術で戦います。
『籠の中の雲雀』アルエット(p3n000009)
神秘後衛タイプ。
回復や神秘攻撃を行います。
皆さんと同等程度の実力。
Bに参戦します。
『Vanity』ラビ(p3n000027)
神秘型トータルファイターです。
脚力を活かした攻撃を仕掛けます。
普段のぼやっとした印象からは打って変わって無駄が無い動きです。
皆さんと同等程度の実力。
Bに参戦します。
●情報精度
このシナリオの情報精度はCです。
情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。
●Danger!
当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
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