シナリオ詳細
ローレット・トレーニングVII<天義>
オープニング
●英雄を迎えた、三度目の夜明け
「朝も早くから貴殿らに来て貰い、光栄である。私が君達を呼びつけたのはほかでもない……」
『峻厳たる白の大壁』レオパル・ド・ティゲール(p3n000048)の威厳あふれる声を聞き、イレギュラーズ達は知らず背筋が伸びる。如何に実力をつけようと、彼と比肩する頂が見えようと、その雰囲気の荘厳さまでは中々真似できるものではない。しかるに、レオパルは偉大な男であり続けるのだ。
「――君達の旅立ちの日を祝うと同時に、この国をより良く導く為の手助けをしてほしいのだ」
そんな彼から「祝う」とは。一瞬、何の重責を負わされるのかとびくびくしていた一同は声を失った。
「レオパルさん、皆さんが困っています。もう少し順を追って伝えなければ」
「リンツ先輩、折角ですから私達で詳しく伝えた方が先輩方も助かるのではない……だろうか……?」
「そうか。手伝ってくれるか、イル?」
レオパルの実直すぎる物言いに提案を加えたのは、『正義の騎士』リンツァトルテ・コンフィズリー(p3n000104)と『見習い騎士』イル・フロッタ(p3n000094)の2人。イルの声が尻すぼみになっているのがどこか微笑ましく、イレギュラーズ達の空気が和んだ。
「皆さんが知っている通り、天義は大きな戦いを乗り越え、未だ復興のさなかにある。それでも、いろいろと手を尽くしてくれたお陰で空気は明るくなっている……礼を言いたい」
「だが、先の戦いで私達の先輩方、騎士階級の実力者達の多くが散ってしまい、魔物との戦いにも窮する始末。この機会に、先輩方の戦い方、手練手管を私を含めた騎士見習い達に薫陶として授けてやってほしい」
天義は、『冠位強欲』ベアトリーチェ・ラ・レーテとの戦いにより壊滅寸前にまで追い込まれた過去がある。イレギュラーズ達の尽力によって退けられた脅威は、しかし傷跡としてこの国に残り、人々と、それを憂慮するイレギュラーズ達によって復興の途上にあった。
その際に散った騎士の数を鑑みれば、なるほど新たな芽吹きを望むのも無理からぬ話だ。リンツァトルテとイルの説明も尤もである。
では、「祝う」とは……?
「おいおい、リンツ君もイルちゃんもお願いばっかりで堅苦しいな。『特異運命座標の大召喚の日』を祝う一環に、彼らに町に出て貰って復興の空気を盛り上げる。騎士達にただ薫陶を授けるだけじゃなくて英雄譚を語って聞かせて気持ちを盛り上げる。神殿なんかで、懺悔を聞いたり掃除にいってもいい。その合間に、どこかで酒をひっかけても文句を言わない……だろ?」
「サントノーレ……!」
どこから、そしていつから現れたのか、冗談めかした言葉とともに現れたのは『探偵』サントノーレ・パンデピス(p3n000100)。流れるように「町に行く連中は俺についてきな」と誘いをかけて何人か連れて行こうとするあたり、彼の手腕が窺える。
「……彼の言葉に間違いはない。堅苦しい訓練ばかりじゃなく、広く世界を見てきた皆の話が聞きたい者も多い」
どこか諦めた様子で告げたリンツァトルテを見て、レオパルもふっと笑みを浮かべた。以前より彼も自分も、柔軟になったのだろうと。
「無論、無償でとは言わん。……私も貴君らが特訓を望むなら、応じよう。いい機会ではないかな?」
レオパルが直々に、イレギュラーズの特訓に付き合うというのだ。
これはこれで、得難い機会ではなかろうか?
「特別な一日だ。深く気にしなくてもいい。
――ただし、『心に正義を忘れるなかれ』。楽しむなら、迷惑のない範疇で頼むぞ」
- ローレット・トレーニングVII<天義>完了
- GM名ふみの
- 種別イベント
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2020年08月17日 23時15分
- 参加人数98/∞人
- 相談8日
- 参加費50RC
参加者 : 98 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(98人)
リプレイ
●一尾見えたら30はいるし『トモダチ』は一尾だけだし……
「ちょっと待って。ここ天義よね? 海なんて一切ない正義の国として有名な所の筈よね?」
「なあ、これ突っ込んでも良い奴だよな?なんでこんなトコにサメとか居んの? ここ天義だぜ?」
「なんで、こんなとこにサメがいんのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シオン、ユテラルド、メルーナの3人は理解を超えた現象に瞠目していた。そして、イレギュラーズとして知り得た知識とのすりあわせを行い、そしてバグった。
「おかしいのは僕なのか?! 僕のほうがおかしいのか?!」
マルクは己の正気を疑っているが、彼は悪くない……と思いたい。天義がおかしい。
「HAHAHA! 見てごらん、ボーン! サメが空中に浮いてるぜ! これB級映画の撮影か何か?」
「かっかっか! まさかサメが空中に飛んでるとは! ヤベェな! 天義!」
「サメというのはいつから空中を飛ぶようになったんじゃ?」
ヒナゲシ、ボーン、竜胆の3人は同じ【アンデッド一家】のシオンが混乱の極みにあるのを笑いながらも、近付いてくるサメへと臨戦態勢をとる。
ボーンは即座にシオンとヒナゲシを襲うべく向かってきたサメの前に躍り出て、その牙を受け止める。
「……ッ! サメの癖に強いなんて卑怯じゃない!」
「スティアさんと仲良しみたいな空気出してるけど、このサメ倒してもいいんだよね? 殺しても?!」
「全身全霊のォ――【魔砲】発射ァァァァァッ!!」
「俺の半径5mに近付いてきたサメは焼きサメの刑だ」
マルクは動揺を深くしつつも、魔力の限りを尽くし応戦を試みる。しかし、僅かな躊躇が死への片道切符だ! 危ういところでメルーナの魔砲が焼き払い、ユテラルドに向かった個体は炎を受け――ても倒れない!
「ったく、フカだけに不快ってか」
「あまりの負荷(フカ)にサメざめ泣いているよ、俺は」
落とし損ねたサメに襲われかけたユテラルドを救ったのは、距離をとって『片袖の魚』で切り刻んだシュヴァイツァーだ。捨て台詞めいた言葉を吐いたユテラルドに被せるように駄洒落をカマした彼女は、相手に「分かってるな」ってジェスチャーを向けた。ユテラルドはイラっとした。
「って数が多いわよ数が!!」
「フハハハ! 儂の見せ場じゃのぉ!」
メルーナの叫びに、竜胆が近寄っていたサメを弾き飛ばし追撃に入る。リッチモンド一家もそれに続き、サメを撃退していく。
「「このサメはどこから来て、このサメは何者で、どこへ行くのだろうか……」
マルクの問いに応じる者はいなかった。
「ぎゃぁぁぁぁ――っ!?」
「ひぃ、食われるぅぅぅぅ!!」
スティアの喚びだしたサメは、順当に天義騎士見習いに襲いかかっていた。それはリンツァトルテもイルも例外ではなく、イレギュラーズと彼等の応戦でギリ拮抗みたいな様子だった。
「みんな、落ち着け! これはスティア先輩がお喚びになったサメだ、道理は弁えってぁァー! ……え?」
「油断するな、イル! 喚びだしたのは彼女でも、自由意志があるサメだ! 油断できない」
「有り難うございます、リンツ先輩……」
「大丈夫、訓練だから仕方なく召喚したから大抵は……」
問題ないよ、といいかけたスティアの背後にサメが迫る! アレは多分、いつぞや喚びだした個体が野生化したやつ! めっちゃ顔に傷とかついた歴戦の!
「オアアーーーーッ! 足が、脚がぁぁァ! 夏なのに! 天義美女の水着が無いなんてどうしてホワァーッ!?」
「神様……サメに好かれてるだけでサメを召喚してる訳じゃないって言ってたスティアちゃんはもういないのでしょうか……?」
サクラは、スティアを庇ってサメに下半身ぱっくりいかれた夏子を引っ張りながら瞑目する。牙が食い込んでいるが頑丈な彼なら大丈夫!
「私は回復に専念だ!」
「サメから遠ざかった僕の嗅k、アッー!!」
哀れ夏子の夢は爆発四散!
「スティア・エイル・ヴァークライト……サメを召喚する術、噂は本当だったようですね」
「ローレット主催のトレーニング。そしてここにいらっしゃるのはスティアさん……分かっていました。意思疎通が出来ればよかったのですが」
アリシスはスティアを一流のサメ召喚士として尊敬している様子だった。それはいいのか。そしてサメを相手にした特訓には積極的に参加せず、そのメカニズムとかを観察して理解しようとしていた。正気を失うと思うんですが。
他方、クラリーチェはスティアが天義に現れた時点で覚悟を決めていた。残念ながら逃げ場という概念はないのである。ああとても残念。
「天義でのトレーニング、それも魔物との戦闘トレーニングと聞いていたのだけれど……なんでサメなの? サメが出ることに驚いてるわけじゃなくて」
エンヴィはごくごく当然の突っ込みを入れているが、そもそも彼女も結構な頻度でサメに襲われているので今更である。
臨戦態勢に入った彼女に、サメは敏感だった。
「エンヴィさんはさめちゃんに美味しいご飯だと思われてますから、気を付けてくださ」
「クラリーチェさん、私は食べ物じゃないのよ?そんな、美味しいご飯だな」
ここから先のエンヴィの記憶は途切れており、そしてクラリーチェもそれから1分後の記憶がごっそり抜け落ちている。アリシスは口を噤んだ。
「あらあら、天義にはサメが出没するのですの? 私が居た元の世界ではそんな事はありませんでしたが……まあ、些細な事ですわね」
「海でサメが出ているなら、と思ったが……何で宙を泳いでいるのだ?」
17は自分の世界ではありえないことでも、まあそういうこともある、とばかりに柔軟だった。ブドルはてっきり海洋とかと同じ事案だと思ってきてみれば天義には海が無いと知って絶望を覚えた。水泳は役に立たない。そう、天義ではね。
「これが……TENGI……」
「訓練に来ていた筈なのに何でサメに襲われているのかな? 天義だよね、ここ?」
アルテミシアはなんかバベルがバグってる隙にサメの方へと放り込まれていたし、レツは兎に角訓練を頑張ろうとしたら目の前にサメが来ていた。当然の報いとはいえこれは酷では?
「サメ! あれがサメでアルカ!? 実物は初めてデース! かっこいいネ! ……でも思ってたのよりちょっと大きいアルヨ」
「流石にサメの首は狩った事はないので如何せん雑な仕事になるかもですが……」
ワタクシは初めて見るサメに興奮気味だが、明らかに見聞きしていたのよりデカい個体がいることに動揺していた。サメだししょうがないよね。17は興奮気味にサメへと向かっていったが。
「確かに強力で相手にとって不足はないのだが……」
司は宙を自在に飛び回るハンマーヘッドに狙いを定め、騎士見習い達に声をかけつつ向かっていく。体躯は二回りほど小さいが、脅威度は引けを取らぬそれ。言い出しっぺとばかりに正面切って受け止めた彼に負けじと騎士見習い達が切りつけ、隙を見て司も反撃に回る。
押され気味になったところに機を生んだのは、ワタクシの式神。飽く迄、僅かに隙を作っただけだがそれでも、騎士見習いには値千金のそれである。
「でもネ、とある予感がするネ……」
流石にそれが実現したら騎士見習い死屍累々なのでカットで。
「また、サメと相対する日が来ましたか。サメ……うっ……」
「――は??? サメ????? 訓練なのに? 空を泳ぐサメ? リヴァイアサンみたいなサイズのサメ? メガロドン???」
リンディスは覚悟というより絶望の前に膝を屈しかけていた。過去の経験が頭痛を呼ぶが、それも些細な話だ。……目の前で疑問符に押しつぶされそうなリディアに比べれば。
「超全力全開☆レオンハートストライク!! ……ってあぎゃ~~!?!?」
「油断したら足元から迫ってきてぱっくり行かれますよ……! こちらも不屈の力で、全力で耐え切――――」
思わぬ反撃に意識を半分削られたリディアに、リンディスは治療を施しつつ反撃の準備に出る。出たが、この牙はちょっとヤバいのでは? と思った。こんなものに食いつかれて、まともに対応できるのか? パンドラは? そもそも、数名単位で倒せるのか?
リディアの悲鳴を聞きながら、リンディスもまた意識が途切れた。
「ええ、この花榮しきみ、スティアお姉様のためだと言うならば野山海天何処へでも参りませう……サメですか? うふふ……お姉様のペットだなんて妬ましいこの恨みの炎で燃やし尽してしまいそう」
しきみはスティアに至極強火の感情を抱いていた。ゆえに、彼女の所業に肯定的であった。
盲目的な信仰とは時に毒でもある。
「オオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオ」
「あらあら、お姉様の事を思ってそんなに……え、違う? お姉様のペットじゃない方のサメ?」
マウスが召喚されたサメへと食らいつく。牙の鋭さは自分が上だと言わんばかりの咆吼はしかし、混沌肯定の前では実に無力だ。そしてしきみも、スティアのペットを支援しようと……はしなかった。訓練だからと理由をつけて、メガ経由でサメ達の排除にかかったのだ。
「サメさん、これからたぁっぷり『仲良く』しましょうね?」
怖い。
「そうかぁ、サメかぁ……面白れぇじゃねぇか! 俺ぁあんなアンモニアくせぇ魚なんぞにゃ負ける気はしねぇな!」
「……ふむ、アレがサメか……天義を出る機会があまりなかったから実物を始めてみたが……サメというのは飛ぶものなのだな」
ヘルマンのサメを恐れぬ発言を横目に、カンナは盛大な勘違いに巻き込まれていた。天義出身者が海に出ぬままサメを知ると、こうなるのだろうか。
「おお……なんて事でしょう……我が故郷に本来存在するはずもないサメが跋扈している光景を目の当たりにするなど、そしてこれを駆逐しなければいけない我々に何の恨みがあるというのでしょうか?」
「えっ」
「えっ」
だが彼女よりやや常識があったカルロスはそれが異物だと知っていた。なお、カンナはスティアこそ異端では? と訝ったが、仲間と聞いてさらに混乱した。
「へっ! 来いよぉ魚野郎! 毒を撒いたり電気を発したり外骨格で覆われたりでもしてなけりゃぁ俺たちイレギュラーズが負ける道理がねぇんだ!」
ヘルマンは盛大なフラグを立てた。デンキウナギよろしく電撃をまとった個体など珍しくも無く、イッカクよろしく角を生やしたサメもいる。倒せるのか……?
「大丈夫だ、イケメンは死なない」
「瀕死の重傷負いながら言うことではありませんよ!?」
死にませんでした(勝ったとはいってない)。
「やたらとサメが出るらしいわね! この魔王の私が三枚おろしにしてあげるわ!」
紅葉は意気揚々と、若い騎士見習い達を襲うサメに向かっていって大鎌を振り下ろし、ばっさばっさと切り刻んでいく。
騎士見習いが苦戦する程度であれば容易に倒せるようで、地に転がった個体は彼女の手でさらに切り刻まれていく。召喚者の「ががーん」なる悲鳴が心地いい。
「海洋で食ったサメが美味かった記憶が……訓練だから駄目? だ、だがあちらで……」
「――――」
新鮮なサメはそれなり食品として重宝される。結依もかつて食したそれを忘れられず、食べてもいいかと周囲に問うがどこか遠い目をする者ばかり。そもそも倒せるのか問題、食えるのか問題が横たわる現状でどうしろというのか。が、そこに空から降り立ったナハトラーベの格好が全部もっていく。
天ぷら鍋、一斗缶に入った油、そして腰に出刃包丁。運搬性能をあらん限りに活用したであろう格好は、結依も、紅葉も、食べるのに一歩退いてた者達も声を失う。
「――――」
じゅるりと口元から涎を垂らして、転がったサメ達を指さした彼女が何をしたかは、最早語るまい。
語るまいが、いいのかそれは。
「サメ……か。動物には違いないが、俺の好みではないな」
雄二はサメには興味なしと言わんばかりに訓練場から抜け出し、そして街を練り歩いて動物達をナンパし倒して訓練場へと戻ってきた。
そこによってくる生き残りのサメ。雄二は、自身のギフトが思いがけず作用してしまったのだと考えた。
「悪いが、俺の好みはもふもふの毛並みでかわいい系の動物なんだ……なぜ口を開けている?」
思って、居たのだ。
「ああ、だめよ! 森本くん! サメと口づけだなんて! サメと! 口づけだなんて! 首ごとINよ!」
カレンは雄二の性質を知っていたからか、あらぬ方向で勘違いを発した。もしかしてサメでも仲良くなれるのでは? そんな幻想があったのは間違いあるまい。だが、サメの会いとか多分ソレは食欲である。カレンがいかに聡明でも、多分周囲は最初から知っていた。
「生殖階級の方の危機ですね。お任せ下さい……時間稼ぎくらいはできます」
雄二が大口を開けたサメの餌食に――なる直前、アンジェラが割って入る。代わりに己が、とサメの顎を押さえ、振り回されながらも挟まり続けたのだ。
働き人としての責務を全うする為とはいえ、自己犠牲がすぎる。そして彼女の犠牲はしかし、別のサメが雄二に近付くことで霧散した。
彼をハラハラと見守っていた(そして助けなかった)カレンもまた、サメの口が迫る。
な か よ し 。
●訓練の形、峻厳なる白き壁
「時間は限られているし、やる気がある人からどんどんかかってきて」
アンナの静かながらはっきりとした声に応じるように、騎士達が次々と彼女へと向かっていく。型通り、静かに着実、堅実に振るわれる刃は如何にも稚拙だが、彼女が的確に受けに回る事で少しずつ洗練されていく。砥石にかけた刃のように。
やがて複数を相手にしても退かず、堂々と渡り合う彼女のさまは華麗ですらあった。
「実戦経験が浅いので、至らない所もありますが……よろしくお願いしますね」
「だーいじょうぶ大丈夫、なんとかなるって」
沙月と誠司は新兵2人に声をかけ、2対2の模擬戦の実施を提案した。騎士達も快諾し、即座に4名がそれぞれの得物を構えて模擬戦が開始される。
基礎に則った愚直な剣は、沙月が一対一で受けるにはやや重い。が、もう一方を誠司が惹き付けつつ、沙月に向かっていった騎士に火力を集中させることで戦局は大きく傾く。誠司は得物をやや威力の落ちるものに代えていたが、それでもなお、両者の戦術は騎士達の剣を上回る。
結果としては沙月達の圧勝ではあったものの、剣捌きやその構えに、沙月が学ぶところは大きかったといえよう。
「レオパル様、是非一戦ご教示下さい!」
「リゲルか。研鑽を忘れてない様で何より」
レオパルの前に立ったリゲルは、緊張に身を震わせつつも剣を抜き、騎士式の礼を交わす。レオパルは彼の姿に感慨深いものを覚えつつ――先手を譲り、深く腰を沈めてリゲルの一撃を肩で受け止めると、大剣を逆袈裟に振るって彼を弾き飛ばす。
「これまでは貴方の背中を見、追いかけてきました。今日は正面から貴方を討ち破ります!」
「その意気やよし! だが……!」
リゲルとレオパルの剣戟を、ポテトは微笑ましいものを見る目で眺めていた。決着は幾許もかかるまい。治療の準備を整えた彼女の傍らに、グドルフが立つ。
「騎士団長サマよぉ、リゲルとポテトの後に俺も頼むぜ! 勝った方が一杯オゴりだ!」
「私は勝敗よりも、護る者としての極意を教授頂きたい……いいだろうか?」
「リゲルは強くなった。諸君等もあの時からよい人生を歩んでいると見える。1人と言わず向かってきた者全員、私の奢りといこうではないか」
膝をつき息を荒げるリゲルを一瞥し、レオパルは盾を構えたポテトと間合いをとると、一足にて打ちかかる。
護り、弾かれ、追い縋る。
グドルフとの戦闘はさらに苛烈。受け止めて弾くレオパルと避け、当て、凌ぐグドルフ。軍配が上がったのは……数手分の差でレオパルだ。
「トモエ=アストラルノヴァです。ディケール卿、本日はロストレインご令嬢と共に稽古をつけて頂きたく」
「天義騎士見習いメルトリリスっっあっアリスクロードロストレインでですっ! 初めまして!! 先だっては、姉のアマリリスが大変ご迷惑をあっあっ! ロストレインだけど一族、あっいえ、お国のために頑張ります!! 是非一戦、稽古をつけて頂きたく候~~!」
ポテトの治療を受けた一同のもとへ駆けてきたのは、トモエとメルトリリスだ。身分がはっきりしないトモエと、『ロストレイン』の1人。名乗りに嘘があるのは明らかだが、徒に暴く趣味もない。
おっかなびっくり、しかし堂に入った構えをとったメルトリリスを見たレオパルは評価を改める。それなりの手練れ2人がかりの相手を捌くのは簡単ではない……現に、2人の猛攻を捌ききった彼の表情には明らかな疲弊が見て取れた。
「レオパル殿、俺にも特訓をつけて貰いたい!」
「私も、自由騎士として天義の騎士道を見習いたい……お願いできるだろうか」
サジタリウスとヴィルヘルミナの2人は、他の面々の訓練が終わるのを待って話しかけてくる。消耗はポテト、そして周囲を駆け回るシャルシェレットの治療で万全に近く、全力での戦闘が期待できた。
「君達は……まだ鍛え方が十分ではないな。2人纏めて、来るんだ」
気圧されそうになった自分を鼓舞し、サジタリウスは果敢に立ち向かう。ヴィルヘルミナは自らを強化し、足を止めず戦い続ける。
両者のめまぐるしい動きを正面から応じ、切って捨て、或いは、弾く。
動く巌の如きレオパルの姿に後れをとりつつも、両者の健闘は周囲にも伝わったことだろう。
「凄ぇな、あれがイレギュラーズの戦い方か……!」
ヲルトはレオパルと模擬戦を繰り返す仲間達を見て、目を輝かせていた。
経験もなく召喚されて日も浅い彼にとって、繰り広げられる戦いは未知の連続。はしゃぎたくなるのも無理はない。
「お茶が入りましたニャ~!」
平助はひとしきり訓練を行った騎士見習いやイレギュラーズへと配り終えると、クロサイトの方へと向き直る。
居並ぶ者の中には、零やモルドレッド、ルシエやコロナといった面々も混じっている。語るに足る経験を持たぬ者、騎士見習い達と交流したい者など目的は様々だ。
「君達も英雄譚だけを聞いていては緩急が付かず飽きるでしょう。さぁ、恐れずに……もっと此方にお寄りなさい」
クロサイトが『悲哀と狂気のアラベスク』と呼ぶのは、彼がイレギュラーズとして見てきた数々の悲劇だ。弔う暇すらなく戦い続ける宿命にあった、混乱の日々のこと。
(私の勇者様も、こんな心細さだったのかな……)
(薫陶っつーか教訓か……何事もなく万々歳、はねえんだなあ)
ルシエは数々の勇者を迎え入れた過去を思い出し、モルドレッッドは記憶の断片を拾い、それぞれ『救えなかった』事実に耳を傾ける。
「深緑の外は争いが多くていけないと聞いていたけれど、なかなかに事実と一致しているようだね」
「そうは言っても、グリムルートで幻想種が攫われたり色々起きてるニャ~……? そのお陰でわっちも得るものがあったニャが」
零は一歩退いた立場で話を聞いていたが、平助は首を傾げ『ザントマン事件』のことをちらりと告げる。怪我の功名とは思いたくないが、彼もその事件をきっかけに救いを得た1人である。
「時は過ぎ、幾つもの戦いを経て犠牲になった人たち……彼らはきっと、皆サンが覚えてる限り胸の中で生き続ける筈ですニャ」
緊張から、紅茶にようようと口をつけた仲間や騎士見習い達に笑いかけた平助は、だから覚えていてほしい、と話を締めくくった。誰となく拍手が響いたのも、むべなるかな。
「ここで、天義の民として、イレギュラーズとして今後の夢でも書いて見ませんか?」
コロナはここぞ、といったタイミングで一同にそう提案した。折悪くリンツァトルテとイルはサメと乱闘中だが、他の面々にとって未来を見据えることも大事だ、と彼女は告げたのである。
「夢……」
「僕はまだ『あどけない10歳の少年』で居たいのだけどね……駄目かい?」
「イレギュラーズだからニャ……」
うわごとのように繰り返したルシエと異なり、零はおどけて応じて見せた。そうも言ってられない、と平助が突っ込みを入れると、零は頬を掻いて考え込むのだった。
「レオパル……さん、ひとつ提案があるのだが」
おずおずと話しかけてきたラースを見て、レオパルは首肯する。ラースの提案は簡単に言えば『夜襲訓練』。緊張感を与える為に、秘密裏に企てたい……というのが、その概要だった。
「興味深い内容ではあるが……君が1人で、か? 私1人で抱えきれる案件ではない。許可しかねるな」
苦い顔で否定されたラースは些か以上に不服に感じただろう。が、代わりとばかりに「若い連中と戯れてやってくれ」と言われれば、反論も難しく。
「それに」、とレオパルが続け、顔を向けた先には煤塗れのビヴラの姿。
「とれーにんぐに来たのにサメに追い回されて、魔法が失敗して爆発オチ……さいてー! なのだわ!」
「まあ、まあ。酒でも飲むかい? それともひとつ、手合わせでも?」
「うぅ……どっちも! ですわ!」
迅子のフォローを受けた彼女は、差し出されたグラスを手に取りながら一気に飲み干し、ふらついた足で胸を張る。……大丈夫なのだろうか。
「…………」
別の方に目をやれば、ドロシーが瞑想にふけっている。ギリギリ寝ていないらしく、集中の度合いは周囲が見ても分かるほど。足元にはいつの間に確保したのか、魔法書の類いも転がっている。
自分なりの訓練を熟しつつ、周囲の空気に溶け込んでいる証拠だ。
「見せてもらうぜ、ネメシスの騎士の心意気ってもんをよ」
「……いざ」
エメリーは、騎士見習い数名と相対し『ワダツミ』を構えていた。護りを固め、思い切りのいい踏み込みから意思を固めた深い一撃で一人目を後退させると、二人目と切り結ぶ。一人目からも視線を切らずに立ち回る様は、多少なり経験を積んだ者の動きとして油断ならぬものを感じさせた。
「いやー、ほら。私って一応女神な訳だ? え? ……あ、証明できなきゃダメ? やっぱり?」
巫女は女神として、天義でさぞ好待遇で迎え入れられるのでは、とか期待をしていた。だが、そうは問屋が卸さず。
仕方ないので、騎士達相手に戦闘訓練を熟すことにしたのである。相手してるの、女騎士とかちょいちょい混じってるが。
それでも女神を自称するだけあり、手刀による斬撃を使いこなす姿は勇猛そのもの……だったという。
「話せるようなモンは少ないんだ、こうして剣で教えてやる! ついてこい!」
剣を振るうエメリーの姿に、騎士見習い達は刺激され立ち向かっていく。導く者としての姿を、彼女は体現していた。
「君の仲間達は、奇を衒わずとも若い者の導になっている。今はそれでいいのではないかね」
レオパルの言葉に、ラースは暫しの思案を余儀なくされるのだった。
●『日常』の片鱗
「トカム、ベルナルド。付き合わせてしまって悪かったな……天義は確か、ベルナルドの故郷だったのだろう?」
「丁度切らしてた画材を馴染みの店に買いに行きたかったし、ついでだついで」
「どこも白い壁だからすぐ迷うんだよなあ! 一緒についてく奴がいて助かるぜ!」
【黒奏隊】の3人は、ヴァトーの提案で聖堂に赴いていた。オートマタであるヴァトーにとって、祈りというものに合理性が感じられないことが疑問だったらしい。
ベルナルドもトカムも、付き合うことに異存なかったらしい。礼拝堂に踏み込んだ3人は、他のイレギュラーズ達が来ていたことに少しだけ驚きを露わにした。
「掃除熱心だなぁ。ここもそんなに新しくないし、そこまで真っ白に磨かなくてもいいのに」
「ファルムは、白いのが好きだから」
ベルナルドが驚いたように問いかけると、ファルムは黙々と掃除しながら素っ気なく応じた。埃を掃いて床を磨き、壁を拭き。本当に、心から「白」を求めているのだと分かる熱心さだ。
「で、そっちは……」
「ボクは、偶然ここに来て何か手伝いができないかと思って。ボクの世界だと、汚すのも片付けるのもプログラムで、だったから目新しいことは嬉しいよ」
「私たちを歓迎するために忙しかったとかで、色々仕事は残ってますから! やりがいがあっていいですよ!」
ニーヴは現実というものに慣れる意味もあるが、プログラムの世界では知り得ない『復興の途上』に感じ入っている節がある。変わっていく世界に自分が関われるというのは、経験として大きいはずだ。正純は神に仕える者として、耳にしていたより素晴らしい(と彼女が感じた)この国の手伝いがしたいと感じ、洗濯やら掃除やらに手をつけていたらしい。
「……寝ているのも奉仕なのか?」
「なによ……掃除は手伝ったのよ……?」
ヴァトーが不思議そうに覗き込んだ先には、セリアの姿。どうやら椅子で転寝をしていたらしい。そして、彼女の言葉が嘘では無いのも、周囲の掃除具合を見れば真実である。
彼女はこの国がどうしても理解できなかった。正義というものに酔い、逆上せた人々が国の形を崩さずに一つの形を為しているという事実が。
そうでもしなければやっていけないのか、それこそが原動力なのか……。
「いいんじゃねえの、頑張ったなら休ませとけよ」
トカムはヴァトーを制すと、祭壇に向けて歩いて行く。
祭壇の前に膝をついたトカムは、静かに片膝をついて祈りを捧げる。懺悔のための祈り。失われた命に対し捧げる祈りだ。
「俺にもその、祈りとやらの方法を教えてはくれないだろうか」
「ああ、物は試してやつだな!」
ヴァトーはトカムに倣って祈りの姿勢をとると、全身で空気を感じ、意識を研ぎ澄ます。
「……悪くない」
「神様ってモンは人間に都合よく出来てるんだよ。その都合が自分自身の都合とは限らねぇ。だから押し付けられる前に、お前も自分自身の神様ってやつを持っておきな」
「佳い心掛けだ。己が信じられるものを持っているのなら、その相手が我が神でなくとも等しく救われることだろう」
ベルナルドの言葉に首肯したのは、ナイジェルだ。牧師としてささやかながら手伝いをしていた彼にとって、興味深い言説だったのだろう。
「いいのか? 異端扱いされんじゃないのか?」
「異端であるからと、神は救いをお与えにならない、なんてことはないさ」
「前来た時よりは空気が柔らかい気がする。……色々とあったのだな」
「ええ、色々……本当に色々あったのですよ」
グリムは神殿の掃除をしながら、神父や訪れた人々と話しながら天義の今までとこれからに思いを馳せる。イレギュラーズとしては新人だが、知らぬ国では無い。
どう救われたのかを聞く事も、知識以上に得るものがあるはずだ。
「いつだって悩める者はいます、いつもいつでもいつまでも。けれど私達はそれを乗り越える事ができます」
クリストフは街中で司祭として人々の悩みを聞き、助言を与えることでその助けになろうとしていた。自身の経験からくる助言や、ただ話を聞いてほしいだけの声も聞き届け、相手の気持ちの重荷を軽減させようと奔走する。
神を信じる身である彼は、多くの人の心に安らぎを与えることで団結できると信じている。破滅の未来を回避するためにも、前を向いてほしいと願っているのである。
「運ぶのはこれで全部カナ?」
「ああ、助かるよ」
ミミは道行く人々の荷物を縦横無尽に運んで回り、終わったら次へ……と絶え間なく動き回っていた。
ミミは復興というものが瞬間風速的なものではないことを知っている。今、自分が派手に立ち回ってもその場限りであることを知っている。
だからこその行動。日常に溶け込み、日々を共に過ごす、というわけだ。
「ジルベール卿……何かの機会に会えるかと思ったんですが、流石に見当たりませんか」
その頃、ノエルは街を歩き回り、人々の『ジルベール卿』なる人物の所在を尋ねて回っていた。そもそも実在するかも不明、外見は似通った相手を見た、というだけのお伽話に等しい存在だ。
天義首都でおおっぴらに現れたら騒ぎになるやもしれぬ。それは彼の望むところではないのでは? ……とかなんとか、彼女が一人納得するまでその捜索は続いたという。ご苦労な話である。
「皆様~~~世界はいずれ救われるのですぅ。何も恐れることはありませんのですぅ~~~」
「はーどっこいしょ。さ。よってらっしゃい見てらっしゃい。ちっちゃい子には――お菓子をあげるよ!」
シャンテは空中からあらぬ信仰を記したようなビラを配り(そして後に連行され)、朔は地上で神楽を舞いながら人々の耳目を集めていた。
胸の谷間からお菓子を取り出す様は明らかにアレだがウケはいいらしく、たちまちのウチに人が集まってくる。
「街に出るだけで人達に喜ばれるって、何だかこそばゆいなぁ……私はまだそう顔も広くないから余計に慣れてなくって……」
「君達はそれだけこの国に貢献したんだよ。胸を張っていいのさ」
メルナは久々に会ったサントノーレについて街中に出たが、仲間達も、自分も概ね歓迎ムードで迎えられる事実に目を丸くする。サントノーレは、当然と言ったふうに説明しているが。そればかりではないだろう。
「天義の騎士だ。そこの不審なる男、身分を明かせ!!」
「何をしてるんだい、カイト君……不審者なら、君の仲間も大概だろう?」
サントノーレに冗談めかして迫ったカイトは、シャンテら不審者組の方を指さされて言葉に詰まる。咳払いをひとつすると、彼の手を引きレストランへと引っ張っていく。
「いつも体を鍛えているだけだと飽きが来るんだ、サボりに付き合ってくれよ」
「あらぁ、それならどこか人の集まる食堂とか、教えてくれないかしらぁ?」
「探偵さんを連れて行くなら、お駄賃にそのあたりの情報は残していって欲しいですね」
アーリアとミディーセラは息の合った反応でサントノーレに追い縋る。観念した様子の彼は、幾つかの大衆食堂兼酒場の地図を残していくと、カイトに引きずられ去って行く。
……で、十数分後。
「そしたらぁ、私の仲間が冠位魔種の顔面をべちーんってぶん殴ってカタをつけたのよぉ! 他の子達もリヴァイアサンを相手にちぎっては投げの大活躍で」
「天義の話ももっと沢山聞きたいですね。鉄帝や新緑の出来事の代わりに、色々教えてほしいです……」
杯を掲げ、身振り大きく語るアーリア。聞きに徹しつつも、聞かれれば雄弁に語り酒をざるのように嚥下するミディーセラ。
二人が場を大いに盛り上げたのは間違いない。無論、飲めないながらメルナも質問攻めにあっていたのは事実だが。
「復興の手伝いついでに聖堂や路地裏も見て回ってごぜーましたが……何をしてやがりますか」
「ちょっと散策に、ね。隠密の訓練だよ」
ウィートラントは街に出て、物見遊山に聖堂を回ったり復興の手伝いをして散策を続けていた。のだが、やたら行く先々でミニュイと会う。彼女はこそこそしているが、さて何があったのか……と心配になったのだ。
「何かあったんでごぜーますか? この国で。……心配しなくても、取って食われたりしねーと思いますが」
「い、いいんだよ、好きでやってるんだから」
そう言い、去って行くミニュイを見ながらウィートラントは首を傾げた。……この国が嫌いではなさそうだなあ彼女、と。
「お兄さんとお姉さんこんにちはだ! 休憩がてら、猫たちもふもふしないか?」
サメの混乱からリンツァトルテとイルを引っ張り出したのは、猫まみれのノーラだった。どうやら、街で懐かれた様子だ。
「クッキーと紅茶もあるぞ!」
「ふむ。甘い物は助かるな。リンツ先輩も……?」
ノーラからクッキーを受け取ったイルは、裾を弱々しく引っ張る影を見て取った。舞香だ。
「……イル、おねー、さんと、お買い物、しようと、思ってる、の」
「リンツァトルテ様、ご迷惑でなければ少し町歩きに付き合って頂けませんか?」
見れば、リンツァトルテの側にはアイリスが。それぞれが思いがけぬ形で誘われた格好になるか。
「だ、そうだイル。少し街を案内してこよう」
「……分かった。リンツ先輩も無理をなさらず」
他愛の無い話に花を咲かせるアイリスに、文字通り花を咲かせながらイルと買い物に繰り出し、彼女を思わぬ言葉で驚かせる舞香。
再び両者が会った時、訓練所を出たときとは全く違った表情だったのは言うまでもない。
……片や剣について真剣に考えている顔、かたや人形を持って赤面している様子と真逆ではあったが。
成否
大成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。プレイングがあった方は最低限名前が出ているかと思います。
レオパル殿が滅茶苦茶連戦挑まれてたり、イルとリンツを気遣って下さる方が多かったり、訓練も個性豊かで非常に読み応えのあるプレイングでした。ありがとうございます。
GMコメント
Re:versionです。三周年ありがとうございます!
今回は特別企画で各国に分かれてのイベントシナリオとなります。
●重要:『ローレット・トレーニングVIIは1本しか参加できません』
『ローレット・トレーニングVII<国家名>』は1本しか参加することが出来ません。
参加後の移動も行うことが出来ませんので、参加シナリオ間違いなどにご注意下さい。
●成功度について
難易度Easyの経験値・ゴールド獲得は保証されます。
一定のルールの中で参加人数に応じて獲得経験値が増加します。
それとは別に『ローレット・トレーニングVII』全シナリオ合計で700人を超えた場合、大成功します。(余録です)
まかり間違って『ローレット・トレーニングVII』全シナリオ合計で1000人を超えた場合、更に何か起きます。(想定外です)
万が一もっとすごかったらまた色々考えます。
尚、プレイング素敵だった場合『全体に』別枠加算される場合があります。
又、称号が付与される場合があります。
●プレイングについて
下記ルールを守り、内容は基本的にお好きにどうぞ。
【ペア・グループ参加】
どなたかとペアで参加する場合は相手の名前とIDを記載してください。できればフルネーム+IDがあるとマッチングがスムーズになります。
『レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)』くらいまでなら読み取れますが、それ以上略されてしまうと最悪迷子になるのでご注意ください。
三人以上のお楽しみの場合は(できればお名前もあって欲しいですが)【アランズブートキャンプ】みたいなグループ名でもOKとします。これも表記ゆれがあったりすると迷子になりかねないのでくれぐれもご注意くださいませ。
●注意
このシナリオで行われるのはスポット的なリプレイ描写となります。
通常のイベントシナリオのような描写密度は基本的にありません。
また全員描写も原則行いません(本当に)
代わりにリソース獲得効率を通常のイベントシナリオの三倍以上としています。
●GMより
そんなわけでロレトレです。天義での出来事です。
待たせたな。わたしだ。
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