PandoraPartyProject

ギルドスレッド

足女の居る宿

赤子の居る部屋

狐は足女に赤子を抱かせて庇護する事を命じた。

泣き声が止むまで宿の明かりは灯らない。

(下記のシナリオを受けての状況です。
書き込み制限ありません。誰でも自由にどうぞ。
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/3457)

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(マダムが私に命じたことは、赤子の守護。
そして、打診もなく急に命じられたという事は間違いなく緊急事態。
預け先が消えたとも仰った……逃げたではなく、消えた。
殺されたのか……それとも、何らかの権力が絡んで使えなくなったのか……。
この界隈のものが、それもこれを預けようとするような人物が使えなくなるというのは考えにくい……。
多分殺された。
殺されたから、裏切る可能性が低く、多少なりとも戦闘力があって、ローレットの庇護も受ける私の所に回ってきた。
……多分、大筋はこんな所でしょう)
でも、私……赤ちゃんの世話とかやったことも見たこともないんですが……!
(赤子がすやすやとねむるベビーベッドの柵にへにゃへにゃ突っ伏した)
(足女に合うつもりなんて無かった。
馴染みの宿の馴染みの娘で、欲望を発散させるつもりで夜の町に出た。足女に合うつもりなんて微塵も無かった。
それなのに、この長耳は余計なことまで聴こえてしまって。)

お前んとこの常連が愚痴ってたらしいぜ。礼拝ちゃんに会えないよ〜、ってよ。相当な嘆きようだったらしくてなぁ、ちょっとした笑い話になってやがる。
……カンのいいヤツが気がつく前に、どうにかして釘刺しとけよ。何が命取りになるか分かったもんじゃあねえ。

(音もなく開いた扉の隙間を小鬼がすり抜ける。染み付いた香水の匂いは、薄い。
しかめ面はお楽しみを中断せざるを得なくなった事だけが原因ではない。
あぁ、こんな予測は当たって欲しく無かった。)
(不意に部屋に現れた気配に肩が揺れる。
しかし、それが慣れ親しんだ声を発すればばゆっくりと体を起こす。)

……急に、でしたからね。
マダムの意向には逆らうつもりもありませんし事情がこれでは。

(視線の先には、ふくふくとして生物としては全く頼りないほどに柔らかく脆い体つきをした人間の幼体。
まだ日の大半を眠って過ごすが、他人の手助け無くば生きられない存在。長時間離れることなどできようはずもない。
重苦しい息を吐けば、ゆっくりとキドーへ振り返り)

ええ、ええ。未練がましい手紙でも送っておきましょう。
本当なら今すぐお会いしとうございます。お慕い申し上げておりますわ。なんて。

……キドー様。貴方、子供とかいらっしゃる?
もしくは子育ての経験などおありかしら?

(知ったからには巻き込まれてくれますよね、と。少しばかりやつれた目の奥で訴えかけた。)
(ポケットに両の手を突っ込んで、表情をほんの少しだけ和らげる。しかし、扉を背にしたまま動こうとはしない。
「厄介事は御免だ。長居をするつもりもない」という意思を全身で表すように。)

んな『ヘマ』する訳ねーだろ。……ひょっとしたらいるかもしれねえが、少なくとも俺は知らない。
子育ての経験もねーよ。俺が面倒見れるのは俺だけだ。

(わざとらしく『ヘマ』の部分を強調しながら肩を竦める。適切な人材ではないとアピールしている。
ここまできて卑怯な手だ。)

……だがま、買い出しぐらいなら手伝ってやらんこともない。
用事があるならサッサと言いな。女ほっぽってここまで来てんだよ。時間がかかればかかるほど言い訳が面倒になる。
そうですか。そうですよね……。

(扉の傍から離れない様子に顔を伏せれば、苦悩する顔にさらりと後れ毛がかかる。
冷たくあしらわれて困っている、そのように見えるがそれもまたポーズだ。
ここに来たという事は、巻き込まれに来たのだ。
口では何と言おうとそういう性質の男だと確信している。
ならば怒るより諭すより、苦しんでいると見せる方が効く。その様に判断した)

……買い出しは既に信頼のおける方に頼んでいますの。
ねぇ、キドー様。郵便屋さんになってはくれませんでしょうか。

(そっとベッドから離れて書き物机を探れば出てくるのは5通の封筒。
それに書かれた名は見たことがあるだろう。いずれも最近一緒に仕事をした人間たちだ)

正直なところ、私の手には負えそうにありません。籠りきりでは情報収集もまともにできませんもの。
ですから、もう秘密を知る方でないと頼る事さえできません。
キドー様。……助けて、いただけますか?

(顔を俯かせたまま、そっと封筒を差し出した)
(俯く様に、赤い目玉が糸のように細まる。感覚の鋭い者ならば、微かな動揺の気配を感じ取るだろう。)

……はっ。
嫌味言う気力も無いってか!ケツ毛まで残らず毟り取る足女がよ!
追い詰められてるねえ。愉快なこった。

(憎まれ口を叩きながら、小鬼は扉の前からやっと一歩を踏み出した。意識してかしないでか、赤子の方には視線を向けようとしない。

そしてひったくるように封筒を受け取り、封筒に書かれた整った文字を見て眉根に皺を寄せた。忘れる筈もない。全員、あの夜の共犯者たち。
そこから5を引いた宛名にない3人。自分と、礼拝と、それから……)

なるほど、『信頼のおける方』ねぇ。これ、俺来なくても良かったんじゃあねえの。しくったな。
……ま、いいさ。俺はこころやさしいイケゴブだから助けてやろう。一つ貸しだぜ。
ただし、まだ付き合いの浅い奴もいる。受け取るか怪しい奴もいる。時間がかかるかもしれねえな。

(頭の中で宛名と顔を照らし合わせながら、封筒をひらり振って後退る。面倒な仕事だ。さっさと終わらせてしまおうと。)
(こちらへと近づいてくる気配に内心で拳を作るが表情は変えない。
憎まれ口に耐えるように唇を引き締めて押し黙り、潤んだ瞳をキドーへと向ける。
言い返したくても、その言葉すら思いつかないほどに追い詰められている、と言う風に)

助かります。ええ、ええ、それでもかまいません。
内容が内容です。もう二度と関わりたくないというのも責められる事ではないでしょう。

……キドー様。……御無事で。
(立ち去ろうとするキドーに投げかけた言葉は僅かに震えていた)
(常よりいくぶんか重たくなった包みを抱えてノックを3回、返事を待たずに踏み入る。
買い物の中身を気に留めたことなど無かったが今日ばかりは山と買わされた布切れの用途を尋ねたい。
今ほどまで決めていた質問は先客の存在を認めたところで頭から掻き消えてしまう)

おい、礼拝……そりゃあ………ああ、マジか。
そうだよなあ……マジかよ。

(貴族勢力へ情報網を張り巡らせようと日頃から躍起になっているシラスもグランヴィル伯爵が「何者か」に惨たらしく殺されたことは直ぐに耳にしていた。
それでいて引き金となったであろう事件の当事者である礼拝の宿に不意に沸いた赤ん坊とくれば状況は想像に難くはない。
あの日のソーニャとグランヴィルの子だ、頓に眩暈がした。
聞いていない、そんなぼやきも憔悴した様子のかんばせを見れば行き場を失ってしまう)
(―――シラスが屋内へ踏み入った時を同じくして、ひゅるり。と穏やかな風が吹いた。
それは扉が開けられた際に入ったと見れば自然であったし、その場にいる全員の『全身を触るように流れた』風と見れば不自然であった。
時間にして数秒、自然な違和感を残して風は吹き、そして抜けて行った―――微かな花の香を置き土産として)
(ノックの音に息を呑んだ。
演ずるのはたやすい事だが、罪悪感を飲み込む方法は未だ知らない。
盗賊を利用するのはおろか、何も知らない子供を騙して巻き込むなんて)

騙してしまいましたね。
ごめんなさい。この子のおむつに布地がたくさん要るものですから。

(いつの間にか目を覚ました赤子を抱き上げれば、ずっしりと腕にかかる重さは罪の重さだ。
この赤子の、母と父とそれから――)

状況の説明はいりますか?
私も詳しいとは言えませんけれど……。
……?

(そして不意に巻き起こった風に眉を寄せる。
明らかに何らかの意思を持った空気の流れ。
悪いものではないような気はするが、探るような気配は今の状況気にしないでいるという事は出来ない)

……シラス様、失礼ですがここに来るまでの間に、何者かにつけられましたか?
(ノックの音がして、返事を待たずに黒づくめの女か男かも分からぬような人間かどうかも分からぬ物体が入ってくる。黒づくめから覗いたのは幻の姿だ。大きな缶を一つ持ってきている)
礼拝様、返事も待たずに押し入ってしまい申し訳御座いません。この辺りではどうしても僕の羽根は目立ってしまうものですから。
お手紙拝見しました。大変なことになってしまいましたね。とりあえず練達の(缶に手を置いて)粉ミルクというものを持って参りました。水に溶かして人肌に温めれば母乳の代わりになるそうで御座います。
(赤ん坊の顔を見て、はっきりとソフィア様とグランヴィル様の面影が残っているのを見て、複雑な心持ちが心の内に鎌をもたげる。グランヴィル伯爵は惨殺されたという一報も本当にこれでよかったのか、という気持ちに拍車をかける。顔はとうに青ざめていたろう)
(コンコンと軽いノック、返事を待たずに入ってくる)
手紙見たよ……遅れて悪かったね。
とりあえず哺乳瓶とか玩具とか持ってきたけど使う?
(鞄から取り出したのを割と丁寧に並べる)
赤ちゃん元気そうじゃん、あんた取り上げたの俺なんだよ。
……お母さん殺しちゃったけど(若干罪悪感のある顔)

にしても驚いたね、まさかあの息子が父親を殺すなんて。
まず間違いなく俺らを探し出して殺しにくるだろうね。
特に俺は目の前で直接ソーニャを殺した上に赤子を取り上げて奪った男。まず間違いなく殺したいと思うだろうさ。
(まあ、俺死にたくないんだけどと袖をやれやれとあげる)
……で、俺は何すればいい訳?
(気配の特定できない足音。さっと顔が戦いの時のものに変わる。
かばうように赤子を抱きしめ、戸口を睨めばノックの音。
集中してゆっくりと息を吸って、止めて……そして)

……幻様、霧裂様……。

(闖入者が見知った顔であると確認すれば気力の全てを吐き出すように名前を呼んだ。
急に力を入れて抱いたからか、それとも別の理由でかぐずぐずと不機嫌な赤子の声がする)

よかった、届いたのですね。お呼びたてして申し訳ございません。
物資の補給も……。
2、3日は何とか凌げるつもりでいましたけれど、いつ終わるか分からない状況ですもの。ありがたく頂戴させていただきます。

……グランヴィル様が、伯爵を殺した……?

(かなり危なっかしい手つきで赤子をあやしながら差し出された物品を横目に確認して軽く頭を下げる。
本来であれば丁寧に一礼したところだが、何しろ両手にいっぱいいっぱいである。
ぐずぐずと嫌がるような声は次第に大きくなり、グランヴィルの話題の下りになれば、わっと火をつけたように大きくなる)

あ、あら、ええっと。

(平行に行われる思考がかき乱される。
はたはたと慌てる様子は小娘としての地金が出てしまっているが、今はそれにも気づけない)

こういう時は、おしめ……。いえ、ミルク?えっと、えっと。

(落とさないようにしっかり抱きつつも頭は完全に混乱している!)
(ノックを四回、無造作に扉を叩く)
久し振りだな、礼拝。先日の仕事の、その後が色々あったらしいが。
(彼女は幻想の情報に疎い。いつも居る鉄帝の事ならば、ある程度は知っているのだけれど)
ーーと、シラスに……幻と魅真もか。
なんだ、何か持ってきた方が良かったか?鉄帝のいいものと言えば鉄くらいしかないが……。
(そこまで喋って、礼拝が抱えた赤子に気付く)
……ふむ。先日の赤子、だな?
依頼人に預けた後の経緯を私は知らないがーーここに呼ばれる時点で凶報だとは察しが付く。
少しは力になるぞ。
(お湯を沸かし、粉ミルクを溶かして、哺乳瓶に入れる)
これが人肌になったら飲ませてあげてください。
僕は急用がありますので、中座させて頂きますね。

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