PandoraPartyProject

ギルドスレッド

文化保存ギルド

今夜の喋り場その51

それは文化保存ギルドにある一室。
正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

彼女自身が掃除しているのではないというのは、勇者という肩書を思い起こせばある意味当然であるが。
だとすれば質素すぎる、そんな部屋だ。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
ええ、居るわよ。入って頂戴な、お客様
(ローテーブルの前のソファに座り、のんびりと紅茶を淹れている。以前のような冷めた物でもなければ、大量の資料もない。あるとすれば……部屋の隅の木箱に大量の紙束が詰められている。ちょっとした意趣返しのように)
(扉を開け、するりと入ってくる)
こんばんは、イーリン様。今宵もお招き頂き、ありがとうございますね

そして…先の戦では、お世話になりました
ホントはこっちから出向いてお茶をしたかったんだけど、あいにく戦後処理がどうにも多くてね。ようやく隊員へのお礼状も出し終わったところよ。
だから来てくれてありがと、出不精な私のために
(くすっと和やかに笑うと、目の前の席をすすめた)
それはそうでしょうとも。かの戦であれだけ目立ったイーリン様です。戦後処理の他にも様々な厄介事が舞い込んだのは想像に難くございません。
ワタクシの元に届いた文を見ても…かの騎兵隊の方々一人一人にしたためた事でしょうからねえ

出不精で言えばワタクシも似たようなものとは思っておりましたが、いやはや。此処に来るのはどうにも慣れつつありますねえ。雰囲気がワタクシの占いの店と、何処か似ているからでしょうかね
(促されるままに席に腰掛ける)
(紅茶を二人分注いでから、ヴァイオレットにもすすめて。自分の分には……珍しくたっぷりの砂糖ではなくてミルクだけを入れて一口つけて)

もとは誰かの所有物であり、どこか風化しているところもある。歴史に置き去りにされているとでも言うかしら。そういうところが似ているんだと思うわ。店と。

――領地の方にもねぇ「騎士団設立計画」だの「ヴィンソンプラン」だの、領主の名前を使って売りに出そうって不届き者が居るから、それらを却下しまくったりするのが忙しくてねぇ。領地を守ることができたらそれでいいでしょうがってね。
(やれやれ、と言いながら前に使ったバスケットを開くと、フルーツサンドイッチが中から出てきて、それもヴァイオレットの皿に載せてすすめて)

紋切り型で申し訳ないと思うんだけどねぇ、あの手紙も。
ただ、書かないよりはよっぽどマシ、と自分に言い聞かせてて。
(紅茶とフルーツサンドを有り難く受け取り)
思えばアナタがワタクシの店を訪れた時も同じ事を申しておりましたよね
あの時の事、今なら良く解りますよ

ああ、ああ…(思い当たる事があり)
幻想国に領域を構えていると度々イーリン様の名を聞きますねえ。今やアナタは時の人。名は力なればこそ、音に聞こえし時にこそ最大限活用したいという思いは解らなくもありませんねえ…

(話しながら、紅茶を飲み、フルーツサンドを一口…そして、表情がやや変わる)

…む、このフルーツサンドは…
ふふ、貴方と共感がまた増えた。覚えておいてくれたことも嬉しいし、増えたことも嬉しい
(わざとらしくそう言って苺と生クリームがたっぷり詰まった分厚いサンドにかぶりついて)

救世のイレギュラーズ様の領地である。と名前を使えばだいたいのことが通じるようになってしまってるからねぇ。それがちょっとした名声の人でもあるんだから。私の場合は推して知るべし。しかし……名前はそう軽いものではないのよ。私が普段隠すようにね。そろそろ領主としての偽名も用意するべきかしらね?(くすくすと笑って)

はい、メフメフィートの乗合馬車ターミナルの駅前にある名店「シャルウィー」さんとこのやつよ。普通のサンドもあるんだけど、コッペパンに包んだやつもあってね。
馬車とかに乗っても食べられるように作られてるんだけど、まぁでもこの白いコッペパンが柔らかいのなんの。冷えた生クリームと一緒だと、硬さがどっこいどっこいじゃないのって思うくらい(お気に入りの店よ、とウィンク)
ヒッヒッヒ…そんな風に言って頂けるとは、こちらも悪い気はしませんね…ワタクシも、アナタとの共感が増える事を好ましく感じておりますゆえ…ね、不思議と
以前までのワタクシはこんな風には思わなかったでしょうに…

どうでしょうねえ、名前の重要性は理解しているつもりですが、だからこそ此処まで広がったものを覆すのは容易ではありますまい…それこそ、新たな旗を掲げるくらいには


ああ、やはりですか。このパンやクリームの風味には少しばかり覚えがあったのですよ。何度か目にしていてはいたのですが、ついぞ立ち寄る機会もなかったもので

うむ…うむ、美味しいですね。このパン自体もしっかりと味が感じられて…それでいて具材の主張を最大限に生かしてみせている。絶品と言っても過言ではございますまい
(ご機嫌そうに咀嚼している様子は、いつものようなとげとげしさが薄くなっており、どことなく少女としての顔が浮かんでいるようだった)
(もさっとまた大きくひとくち食べてから)
共通点が多いからねぇ、お互いの役割が入れ替わっていても、多分違和感がない、という程度には。
ふふ、鬨があがったあの日の夜は、結構、下の書庫で皆で集まって酒のんだり騒いでたりしたのよ。貴方も来たらびっくりしたでしょうね、色んな意味で(ふう、と一息ついて)

まぁねぇ、騎戦の勇者。という名前が独り歩きしないことだけを祈るわ。
多分届かない祈りだけどね……

何分、移動する機会もあれば、あの辺りは馬用の馬具蹄鉄なんかの職人が多いからね、調達するときに寄ることが多いのよ。
(その顔が見れてよかった、というのはあえて言わずにまた紅茶を飲んで)
観光客向けの店かなって最初は私も敬遠しがちだったんだけど、いやまぁ職人の間でもうまいって言われてたから食べてみたら、予想を裏切られたわ……。
ちゃんと氷もブロックで買って、さっきまで冷やしておいたからね。いいでしょ、この暑い中だと(くすくすと笑って、髪をさらりと流した)
ヒッヒッヒ…ま、あの面子が揃ったならどんな事が起こるかなどは想像に難くはありませんな
もみくちゃにされているイーリン様が目に浮かぶようです(くるくるとカップを回し)

なるほど、幻想国ひとつとっても様々な暮らしがあることが良く解りますねえ
この味わいひとつとっても、多くの研鑽と積み重ねがあったことでしょう…
(満足そうに味わった後、紅茶を飲んで喉を潤し)

そうですねえ、幻想国も随分と夏らしくなったものです
こちらにも四季があることは知っておりましたが、季節ごとに暮らしを変える、という事に今まであまり興味を抱いておりませんでしたからねえ…
あのテンションは呑まなきゃやってられなかったわ(さらっと真実を述べて)

これねぇ、フルーツ抜いた生クリームだけ挟んだ白コッペもあるんだけど。職人ではそっちが人気でね。冷静に考えたら集中力が必要で、手軽に糖分が死ぬほど取れて旨いんだから、そりゃ食べるわよって。あとサンドはそのばその場で作るから、その気になればコッペパンだけ食べて行けるし。それは安い。
うまい商売やってると思ったわ……私も勉強になった(うんうん、とヴァイオレットの言葉にうなずいて)

ああ、ヴァイオレットは……あれ、もしかして初めての夏?(その発言にはっと顔を上げて)
ヒッヒッヒ、慕われていますねえ…(くすくすと笑い)


確かにそうですねえ、ワタクシのもと居た世界ではサンドイッチという食べ物は遊戯で忙しい方が片手間に食べれるようにと発明された食べ物でしたから、イーリン様のような方々に好まれるのも納得というものです

うん?ああ、いえ。一応去年の夏も水着を纏うくらいはしておりましたよ
今ほど活発に動いてはおりませんでしたのでね…
それに、季節らしい活動というのも、この世界に来て初めて行った事ですからね
主役が「疲れた、勝手に呑んでろ」なんて言えるわけないじゃない?(くすくす)

ああ、去年より前から居たのね。失礼、貴方の情報(ステシ)も貰ってたのに、そこまでは覚えてなかったわ。
多分その情報もどこかにあると思うわよ(木箱に一瞬目をやってから)
そっか、なら安心なのだけど……この国(幻想)の夏はマジでヤバいからね……毎年こればっかりは本気で憂鬱になるレベルでイヤだから……。いや、初めての夏なら可能な限りの涼をとる手段を提示しておかなきゃって一瞬ガタってなったのよ、ええ。ええ。

……まだ戦場感覚が抜けてない。余計な世話を焼こうとしちゃう(そこまで言ってから天を仰ぐ)
え、そんなヤバいんです…?ワタクシ去年は豊穣の方におりましたゆえ
幻想国の夏についてはあまり詳しくはなく…

何か、あったのです…?
湿度がね、すごいの。豊穣の方と違って、こっちは海洋からの湿った空気が直で流れ込んでくるから、気づいたら石壁が湿度で汗かいてるくらいやばいのよ……。だから、備えておかないと、家の中で暑さで倒れるとかあるわよ。

……い、いやね。
その、戦場に出る前は皆のことを逐一チェックしてるじゃない?
細かい装備とか、立ち回りとか、委任すると言っても私が確認とか一緒にしてたじゃない?
そのクセがまだ抜けなくて。
……ヴァイオレットに今、危うくあれこれこのへんだと涼をとるにはああすればいいとか、コレがいいとか。
ママンみたいにまくしたてるところだった(恥ずかしそうに少し縮こまり
湿度……嗚呼……
…ワタクシの元いた世界の地域でも、高温多湿ではございましたが…そうでしたね
此方はさらに石造りの家が…用心せねばなりませんねえ
(ぽかんとして、くすっと笑い)
…くすくす、ほんと、イーリン様って、そういうところですよねえ
気配り上手といいますか、マメといいますか、人が良いと言いますか…ヒヒッ…(しばらく愉快そうに笑っている)
んもー、恥ずかしい。
そういうのは仕事中だけで十分だから気を使うなって言われるのよ。
「そんなんだからいつも忙しいんだ」
「もっと周りを頼れ」
ってさんざ言われちゃって。
だからなるべくそういうのに口出しはしないようにしてるんだけど。戦場モードが抜けないとついつい口が先に出ちゃって。
(恥ずかしくて覆った手の指の間からヴァイオレットを見て)

ま、それに気づくことができただけ、今は休息モードなんでしょうけど……(うう、と呻く)
ふふ…アナタを慕う方々が、アナタを慕う気持ちがわかった気がします。
(指の隙間から見える目に、微笑ましそうに笑ってみせて)

だとすれば僥倖。アナタの心が休まっている証拠でございましょう
あれだけ大変だった戦いの後なのですから、休んで下さっているという事が感じられて安心です
ワタクシ自身が、その暫しの憩いとなれているのであれば…それもまた良き事でしょうしね
(むう、と微笑まれると手をおろし)

あー恥ずかしかった(顔を仰いで、紅茶を注ぎ直して)

そうね、今はマジでヤバい仕事も無いし。ROOでちょっと遊んでるくらいかしら。
あとはそう、うん。ヴァイオレットは聞き上手だし話し上手だから、割とラクにやらせてもらってるわ。ありがと(クセで紅茶に大量の砂糖を入れてしまい、あっと小さくこぼす
………(呆けた後、褒められたと解って)
…と、と。(目に見えて動揺し、カップを落としそうになり)

急に褒めるのは、よくないと思うのですよね…ワタクシは、別に。
アナタとの会話を有意義なものと思っている…ただそれだけですよ、ええ
(その様子を見て、はっと嬉しそうにしてから)
貴方を慕う人たちの、貴方を慕う気持ちがちょっとわかった気がするわ
(どや、とわかりやすくオウム返しをして)

ふふ、その顔見られただけで、今日のお茶会は大成功ね(その勢いでダダ甘紅茶をぐいっと一口)
………これは、してやられましたね…もう(フードをひっぱって顔を隠し)

全く、アナタの前だと少しばかり気が抜けてしまうのかもしれませんねえ
(こちらもぐいっと紅茶を飲んで、諸々を流し込もうと画策する)
まぁまぁ、お互い一本取られたということでここはうまく流して頂戴(くすくすと笑って)

多少なりとも、気を許してる相手には無防備になるところがあるのも共通点か。
いよいよもって面白いわね。それも人間らしさってやつかしら。お互い(ふう、と飽和してる砂糖の上にまた紅茶をかけてから、ちらっと時計を見て)

もうすぐ日付がかわるけど、時間は大丈夫?
はぁ……そうですね、今日の所は痛み分けと致しましょうか(くすっと笑い)

ふむ…ワタクシとしては寧ろ、これからの時間が活動時間となるのですが…そうですね
今日の所は此処までにしておいて、また次の機会を楽しみにさせて頂くのも一興かもしれませんね
ここの話を持ち出すわけでもないしねぇ(笑ったまま頷き)

私も惰眠を貪って眠気は無いんだけど、貴方がそう言うなら今夜はここまでにしましょうか(練達から貰ってきたハッポースチロールにサンドイッチの残りをいくらか詰め始め)
ええ、そうしましょう
今日も楽しい時間をありがとうございました、イーリン様

アナタとのこういう時間を、最近は楽しみの一つと数えるようになってきましてね
またお誘い頂けると嬉しいですよ
そう言ってくれると嬉しいわ。
じゃあ今度は貴方の館に招待して頂戴。でないと暑さでここから出る気が失せそうだから(はい、とお土産を差し出す)

私こそありがとう、何気ない会話ってほんとに、心にしみるものよね。
大げさかしら。
おや、これはこれは(お土産を頂き)
ありがとうございますね。ふふ、単純に美味しいものを頂く嬉しさよりも、アナタがこうして用意して下さる事自体に嬉しさを感じるようになってきましたね


いえいえ、そんな事はありませんよ
こういう日常を尊いと思うからこそ…戦う事ができるのでしょうからね
あらあら、そこまで言われると、次は手料理でも用意してやろうかって気持ちになっちゃうわ?

そうよねぇ。やっぱり日常あってこそよね。
じゃ、外まで送るわ。夜道に出るまではここは私の城だから(冗談めかしながら立ち上がると扉を開けて
おや、イーリン様はお料理ができたのですね?ふふ、それは是非ご相伴に与りたい所で…

ええ、お願いしますよ、女王様?どうか手厚くお送り下さいな

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM