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文化保存ギルド
ホントはこっちから出向いてお茶をしたかったんだけど、あいにく戦後処理がどうにも多くてね。ようやく隊員へのお礼状も出し終わったところよ。
だから来てくれてありがと、出不精な私のために
(くすっと和やかに笑うと、目の前の席をすすめた)
だから来てくれてありがと、出不精な私のために
(くすっと和やかに笑うと、目の前の席をすすめた)
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正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。
それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。
彼女自身が掃除しているのではないというのは、勇者という肩書を思い起こせばある意味当然であるが。
だとすれば質素すぎる、そんな部屋だ。