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ギルドスレッド

惑いの花酒亭

【酒場/常花】

「ねぇ、花を見に行かない?」

黒豹からそんな誘いがあった。
なんでも街はずれに薄紅の花を咲かせる見事な大樹があるらしい。
きちんと片付けさえすれば酒盛りをしていいと地主に話をつけてきたのだと婀娜に女は笑った。
どういう手管を使ったのかは、まぁお察しだろうが。

「マスターは来られないけど軽食と飲み物は提供してくれるそうよ。あとは各々好きなものを持ち寄ってオハナミなんてどうかしら」

異世界の行事を真似てみたいの、と。
薄紅の花弁を零すその木は『桜』という花らしい。

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(花弁零れる木の下、柔らかな絨毯に転がるクッション。
 ぷかり、水たばこを吹かす黒豹が一匹)
……ふふ、綺麗ねェ。

(桜の木の下、すでに一杯引っ掛けているらしい。
 並ぶ軽食をつまみながらご機嫌な黒豹が葡萄酒の杯を傾けていた)
確かに、これは壮観だな。
(その隣で自分が持ってきた種々の団子のうち一つを摘まみながら
 零れ落ちそうな程に咲き誇る枝ぶりに声が漏れた)

外から眺めるだけでも結構なものだったが、こうして見上げるとまた別格だ。
……マスターが来られなかったのがちょっと残念だな。
ほう、桜か。そりゃあ、ヨソから人が来るなら、植物も来るか。
しかし、ずいぶんと立派なもんだ。
(瓶詰めされた酒を片手に、持ち込んだ腰掛けにのしりと座るヤクザ)

まあ、マスターも店の下準備があるだろうからな。
その代わり、いろいろと用意してくれて、助かったぜ。ありがてえ話だ。
マスターはあんまり長く歩くの、得意じゃないらしいのよ。
軽食とお酒に関しては気にしなくていいわ、十分支払いはしてるんだから。
ここの地主さんが、だけど。
(ラダの方に体を傾ける。私にもひとくち、と口を開けて)

サクラって元々ヨシヒロのところの植物なんだったかしら?
異界の植物でも根付くものなのね、随分昔からあるそうよ。
(もの凄くうきうきしながら大きめのバスケットを持ってやって来る。
バスケットの中身はサンドイッチと自分で漬けた薬膳酒のようだ。)

こんないい場所があるだなんて、僕知らなかったっす。
桜もこんなに立派な樹は見たことないっすよ!
リノさんは……ん、それは何を嗜まれてるっすか?
何かの本で見たことはあるっすけど。

(水たばこを見て、首傾げ)
おや、そうだったのか。
ならいつかどこかに連れ出そうという時は、馬なり準備せねばな。
(そんな事を漏らしながら桜の塩漬けが乘る餡団子をひとつ、あーんと差し出した。
 尾をパサパサと楽し気に揺らしながら)

それだけ昔から旅人達が来ていたという事なんだな。
今食べてるものだって、いつか旅人が持ち込んだものかもしれないし。

……そういえば、それって美味しいものなのか?
うちも爺様婆様達が時々吸ってたりするけれどさ。
(それ、と指さすのは水煙草であった)
それがいいわ、きっとマスターも喜ぶと思うし。
泳ぎならそんなこともないんでしょうけれど。
(差し出される団子とぱくりと頬張る。
 ありがと、と礼を言いながらゆうらり尾を揺らした)

今じゃもう元々この世界にあるものか、どこからきたものかも分かんないわね。
あら、ジルもいらっしゃい。
(新たな仲間にひらりと片手を振る)

あぁ、これ?水たばこよ。
タバコの煙を水に通して、それを吸うの。
(吸い口に唇を寄せてゆっくりと煙を味わう。細く紫煙を吐き出して)
ジルも吸ってみる?ラダは……まだダメね。
味は……そうねぇ、フレーバーによるかしら。
今日のはりんごよ、青いやつ。
そういやマスターは海洋出身だったな。
今度海に行く時にでも誘ってみるのがいいだろう。
…まあ、あの浜だとえらい事になるんだがよ。
(手酌で一杯、ぐいと杯を空ける)

まあ、確かになぁ。
どこから迷いこんだのか、それともたまたま同じ姿なのか分からねえが、
それでもこの景色が綺麗な事には変わりねぇ。
それで十分だな。

水タバコは初めて見たが、普通のタバコより、香りの種類がありそうだな。
そりゃ、泳ぎにかけちゃこの中で一番上手いだろうさ。
マスターにとってはホームグラウンドなんだし。

うーん、あのビーチは今年はどうなってるんだろうなぁ。
遊んだりBBQするにはもってこいのはずなのに、
去年一昨年とろくなものが出てこなかったというのが。
昼間なのが悪いのかな、あいつらが寝てそうな夜に遊ぶとか?
(そんな風に先の季節を思い、ちょっと遠い目になるのであった)

水に通しただけで煙の味が変わるのかね、不思議なものだが。
それにフレーバーも、聞くだけならまるで酒の種類のようだ。
(怪訝そうに立ち上る紫煙を目で追いかける)

そういえば、亘理は煙草吸わないのかい?
酒を飲んでる所はよく見るけれど、吸ってる所を見た事がないような。
そうねぇ……なら今度は夜にでも行ってみようかしら、あのビーチ。
ふふ、別なものが出てきたりして。
個人的にはナマコよりもずっと良いわ……。
(溜息ひとつ、恐らく今年も訪れるだろう浜辺に思いを馳せた)

味はそれほど変わらないけど、水で煙が少し冷えるから暑い時には良いわよ。
あとはお酒と同じようにフレーバーで色々楽しめるし。
ヒトによっては……まぁ、ハッピーな気分になれる何かを入れたりね。
(紫煙は緩く立ち上り薄紅の花に触れる前に消えていった)

そういえばラダの言うとおり、見たことない気がするわね。
ヨシヒロも吸ってみる?甘いわよ、コレ。
ルーツが色々なものが混ざって、良い文化になるのは
僕はとても好きっすよ!
こんなに立派に育っているのも愛でられている証拠っす。

(あれがああなってこうなって……と水タバコの仕組みに
興味津々らしく、じーっと見ている)
煙がお水に通るから、普通に紙巻きのタバコを吸うよりも
マイルドになってるんすかね?

んー、話のタネにちょっと吸ってみたいっす。
一口もらってもいいっすか?
夜のあの浜か…。昼間以上にカオスになっている気がするのは俺だけか?
頭が3つあるサメとか、滑降してくるマンボウとかよ…。
だが、景色がいいのは事実だし、月や星を眺めながら一杯やるのも悪くねえな。
(くいッと酒を飲む真似をやりながら)

タバコは吸ってるぞ?一人の時に、が多いけどな。
皆で飯食う場所では吸わねえようにしてるよ。
まあ、これは俺の癖みたいなもんだから誰もマネしなくていい。
…確かに、そいつは俺も興味はあるな。
香りがあるタバコはあるが、水タバコを吸うのは初めてだぜ。
夜なら魚だって寝てるんじゃないのか? 夜行性のがいるかもしれないけど……
……待って、待ってくれ亘理。あのビーチ、そういう事言ってると出てくるから。
平和に酒飲んで花火とかして遊べる事を祈ろうよ。
(何だかもう既に駄目な気もするけれど、一縷の望みを抱くことくらい許してほしい)

なるほど、人によっては悪い遊びにも使えるわけだな。
――二人とも味の方はどうだい?
こうして傍にいる分には、かすかに果実の香りがする程度だが。
(すんすん、と確かめるように水たばこへと顔を寄せて)

そういえば、煙草の香りが髪や服につくのを嫌う人もいるんだったな。
ちなみにいつもどんなの吸ってるんだい?
え、そんなこと言われたら夜の方がやばいの出てきそうじゃない…。
……まさかそんなこと起こるはずない、とか言い出したらそれこそフラグになりそうだわ…。
(頭痛でも耐えるように頭を押さえた。それでも夏はやってくる)

はい、どうぞ。
タバコ、慣れてないなら煙を舌で味わう程度にすると良いわ。
慣れるまで肺には入れないようにね。
(噎せるわよ、と言いながら水たばこの吸い口をまずはジルに差し出した)
悪いお遊び、たまにはいいけど癖になったら困るしね。
私もあんまり臭いが付きすぎると仕事に支障が出るから水たばこは時々楽しむくらいかしら。
え、あのー、ヤバーいものが出る海岸とかあるんすか?
海岸は穏やかに過ごすのがいいっす。
あと、角が取れた宝石みたいなものも気になるっす。
確かシーグラスって名前だった筈っす。

舌で味わう……ふんふん、了解っす。
(吸い口をリノさんから受け取り、そーっと口をつけて吸う。
吸う力が弱いのかあまり煙は出てないが、腔内に広がる
林檎の香りに目をパチパチさせて驚く)
僕が想像していた煙草とは全然違うっす。
なんというか、ほんわりとリンゴの青さと甘みが広がって
香りを直接摂取しているって感じっすね。
(吸い口をリノさんに戻しつつ、頭ぺこり)
それでも、それでも酒を飲む事だけは許してほしいもんだ。
花火か、この世界の花火ってどんなもんだろうな。
手持ちの線香花火も、空を彩る打ち上げ花火も、どっちも趣があって好きだぜ。
まあ、打ち上げ花火は専門家じゃねえと扱えねえんだろうがよ。
(花火に意識を向けるヤクザ。空から降るサメのイメージは無視する。)

昔は格好つけてキツイのを吸っていたが、今は比較的軽い奴だな。
こっちでもタバコ屋で同じ様な奴を見繕ってもらってるぜ。
あー……毎年、花酒亭のマスターが海洋でバカンス過ごせるようにって
プライベートビーチを手配してくれるんだよ。
実際場所はかなり良い所……なんだよな?景観すごくいいしな?
(段々と語尾に自信がなくなっていくのだった。
 気を取り直そうと茶を一杯。リノも飲むか、と頭を抱える彼女へも一杯差し出す)

シーグラスや貝殻なんかは綺麗なの落ちてたよな。
他にも色々落ちてたりやって来たりするけど。いろいろ。

花火は手に持って遊べるやつあるよな?
練達で作ってるやつだったかもしれないが、うちでは時々夜に遊んでたな。
(ジルのサンドイッチへ手を伸ばしながら、水たばこの方へ視線を向ける)

ジルや亘理の世界のたばこってどんなヤツだったんだ?
ちょっと変わったのが手に入るなら、今度地元に帰るときの土産に一つ買ってみようかな。
えぇ、ビーチとしてはすごく良いところよ。
ただ……まぁ、出てくるものが色々癖が強いんだけど……。
でもシーグラスやサクラガイや、そういうものも『運が良ければ』拾えるわ。
(悪かった場合についてはそっと視線を逸らした。
 ラダに礼を言って茶をもらい、言葉を濁す。)

手持ち花火ね、アレ綺麗だから好きよ。
でもたまに大きな音がするのがあるし、それはちょっと苦手かも。
(戻される吸い口を受け取る。感想には目を細めて笑った)
ね、案外悪くないものでしょう?
他にも色々な香りがあるし、機会があれば持ってくるわ。
はい、次はヨシヒロね。
(一度煙を吸って、吐いて。それから義弘へと吸い口を差し出し)

ふふ、そのお土産が気に入られて毎度のように強請られないといいわね?
異世界から流れてくる品は良いものが多いけど、手に入りにくい物も同じくらい多いし。
(サンドイッチに手を伸ばすラダさんに微笑み)
サンドイッチは、卵サンドと鶏の香草焼きとお野菜のサンドっすよ。
一応どちらも辛子が入って無くて物足りないかもしれないっすけど
お口に合えば幸いっすよ!

プライベートビーチってそれってもの凄く贅沢じゃないっすか!
シーグラスもあるんだったら、瓶いっぱいに拾って皆様にお裾分け
したいっすね!
(その光景を想像したのか、声が明らかに弾んでいる。)

僕の世界の煙草は、葉っぱをグルグル巻きにした痕に吸い口に綿を
積めてから乾燥させたものっすね。
気分がちょっと落ち着く薬効がある葉っぱっすけど、枯れ草を燃やした
ような匂いしか感じなかったっすから、僕は苦手だったっす。
それに、似たような形で依存性とか危ない毒草もあったから、間違えて
作ると大変らしいっす。
確かに砂浜はきれいだし海もきれいだし、ビーチとしちゃ好条件だよな。
それを簡単に手配できるマスターは、やはり謎なんだよな…。
余程海洋に良いコネクションがあるのか、そもそもマスターの土地なのか…。
(微笑みを浮かべる海洋女性。それはヤクザも怯む凄味がある)

といっても、俺の世界のタバコは普通の紙巻きタバコだぜ。
刻んだタバコ葉を紙で細く巻いた感じの、吸い口にはニコチン軽減の
フィルターがついている奴、普通だろ。
さて、んじゃちょっと失礼…。
(ゆっくりと煙を吸い、ふーっと吐き出し、吸い口を綺麗なハンカチで拭き取る)
青りんごか、なるほどな。今まで吸っていたタバコと違う感じがするぜ、面白いな。
お、いいね。香草焼きは私好きだよ。
辛子抜きなのは残念だが、まぁそこは好き嫌いある部分だものな。
(いただきます、とジルに応えて早速一口頬張れば
 うん、美味しいと満足げな声が続いた)

それなら今年のバカンスはジルも一緒にだな。
うん、瓶いっぱい拾えるといいな。全員でかかれば大丈夫だろう。たぶん。

――ああ、音が大きい花火はな。
犬や馬達が驚くから駄目だって言われて、音については大人しいやつばっかりだったよ。
耳のいい人だとやっぱり気になるものなんだな。
(もくもくとサンドイッチを頬張りなばら煙草を楽しむ成人達を眺める)

こうして聞いてると、一番安全に吸ってるのは亘理の世界かな。
危ない遊びのやつは吸っていなさそうだ。
何かと物が必要な水たばこはまだ贅沢な方なんだろうか。

うわ、言われそう。爺様はともかく婆様ちゃっかりしてるから。
偶にの帰省で折角だからって思わず、程々のやつにしておくよ。
(ゆったりと茶をすする。香りのよいそれにほっとしたように吐息を零した)
あら、ステキ。私もおひとついただくわ。
(断りをいれてから香草焼きのサンドイッチをひとつとった。
 同じく頬張り、美味しいと目元を緩める)

正確にはマスターのパトロンのビーチよ。
毎年善意で貸してくださるの、その間マスターとデートを楽しんでるんですって。
気前がいいわよねェ、マスターが羨ましいわ。
(たくさん拾いましょうね、と。瓶いっぱいのシーグラスはきっと美しいだろう)

紙巻が主流なのね、あれって吸ってる姿が中々セクシーで好きよ。
……ジルの世界のタバコはちょっと怖いのね、
まぁ、ある意味煙草も毒草といえなくもないけれど。
(戻ってきた吸い口を受け取る。感想には満足げに笑った)
花火、たまに銃声染みた音がするじゃない。意味もなく警戒しちゃうのよ。
別に怖いとかいう訳じゃないけど……やっぱり苦手ね、アレ。

煙草、ラダのところはそうしておいた方が無難ね。
今度お勧めの仲買を紹介するわ。程々に良いのを見繕ってくれるわよ。
(サンドイッチが好評なようで、顔が綻び)
辛子抜きにしちゃうのは昔の癖みたいなもんっすよ。
いつも辛子抜きのサンドをおっかさんが作ってくれたから、ついっす。

ほえー、マスターさんもパトロンさんも凄いっすね。
あ、皆さんの分も沢山拾うっすよ!
サクラガイも気になるっすから、楽しみっすね。
宝探しみたいでわくわくするっす!

僕の世界は色々な草木があるっすから、間違えちゃうと大変な事に
なるものが少なくなかったっすね。
逆に言えば、確りした知識があれば色々な事に応用できるっす。
花火は手で持ってパチパチするやつで遊んでみたいっすね。
線香花火というのが綺麗らしいっす。
辛子抜きか、俺にとっては有り難いかね。
別に嫌いって訳でも無いんだが、急にツンとくると
うっ、てなるからな。身構えていねぇとよ。
(ひょいとタマゴサンドをつまみ、もぐもぐ。)
うん、うまいな。お袋の味、ていうのかね。
そういう、家族の繋がりみたいなのはいいもんだ。

タバコはなぁ、俺の組じゃ問題ねぇんだが、
元の世界じゃ禁煙が主流になってきていてなぁ…。
人に迷惑かけてまで吸いたい訳じゃねぇが
何でも体に悪い物が規制されるのはたまらねぇな。
(茶をぐぐいと飲み干し、ポットから注ぎ直す)

あー、大きな音と言えばロケット花火かね。
火をつけると真っ直ぐ飛んで破裂する奴。
近所のガキどもが遊び半分で打ち合いしていた時は
強めに叱りつけてやったがよ。
なるほどそういう事か。
小さい子向けだと香辛料抜いたり減らしたりはよくあるものな。
――あれ、亘理そうだったっけ。
酒飲みってなんだか辛い物とかピリっとしたの好きそうなイメージだったよ。
(サンドイッチを頬張りながら、意外だとばかりに目を見開いた)

おや、亘理の世界はせっかく医療が発達してるのに厳しいな。
いや発達しているからこそ厳しいのか。
そんな禁止ばかりしていたら天義のようになってしまいそうなのに。
(こちらもぐいっと茶を飲み干し一息ついた)

私は苦手な花火はあんまりないけど、皆が気にせず遊べる奴がいいよな。
今年はすあまも連れていこうと思ってるし。
しかしロケット花火の撃ちあいか……
そういう事はどこの世界でもやる奴はいるもんだな。
どちらかといえばヨシヒロ、塩を舐めながらお酒飲んでそうに見えるわよね。
ふふっ、今度から酒場のサンドイッチからも辛子抜いてもらう?
(残りのサンドイッチも口に放り込み、やや行儀悪く指先を舐めた)
それにしても、こういうのを母の味っていうのね。優しい味してるわ。

あらあら、自由なのは不自由なのか相変わらず分からないところね。
悪いことってお金になりやすいのに、勿体ないわァ。
損なうのが自分の体くらいなら好きにしたらいいのに。
(ぷか、と煙を吐く。青りんご味の毒、とも言えないそれを楽しんで)
ジルの世界の場合だと知識が何よりも武器、って感じね。
毒にも薬にもならないものの方が少なそう。

冒険心が災いしてハメを外しちゃうものよ、子供って。
うちのところだったら鞭で散々お仕置きされるでしょうね、そんなことしたら。
(そうやって大人になっていくのね、なんて)
すあまも来てくれるなんて楽しみねぇ、ずっと会ってみたかったもの。
食べて良いものを教えてね、マスターに用意してもらいましょ。
あー、亘理さんの気持ち僕も分かるっすよ。
お店によって辛子を入れる量が違うから、時々吃驚する時も
あったりするっす。
(自分も玉子サンドに手を伸ばし、もぐもぐ)
実は僕は辛子はある程度大丈夫っすけど、おっかさんの方が
苦手みたいで……って、これは内緒っすよ?

嗜好品っていいお金になるって聞いたっすけど、やっぱり
その辺のお話も絡んでくると面倒っすね。
小さい子供が間違って摂取しないようにすれば大丈夫だと
僕は思ってるっすけど。

幻想みたいに栄えた街ってのはなかったっすけど、自然に
触れる機会が多いんで、そういう知識は身に付いていった
って感じっすね。
ムチでお仕置きは……ちょっと怖いっす。
ところで、「すあま」って何か生き物っすか?
ラダさんが飼われてるんすか?(首傾げ)
いやな?辛子やワサビは、見た目通りの適量なら問題ねぇんだがよ
見えてないところで思った量より多くてうっ、てなるだろ?
だからイタズラとかすんなよ?

まあ、規制ばかりじゃ駄目なのは勿論だろうが、そういう時勢でよ。
タバコ自体も税金で値が張るようになっちまった。
止めた奴もかなりいるだろうよ。
(まあ、俺はあまり多く吸わないんだが、と口元に手をやる)

いや、鞭は怖ぇな。お仕置きってかもっと大変になりそうだぜ…。
(拳骨で済ませたんだが、と一言。)
すあまか、そう言えば実物は見た事無かったか。
まあ、動物に大きい音はな。…あー、動物でいいんだよな?
そんな子どもじゃないんだから、辛子でイタズラなんかしないよ。
でも酒場のサンドイッチが辛子抜きになるものなぁ。
選べるようにしてもらえたら一番なんだけど。
(それではマスターが大変だろうか、と茶のおかわりを注ぎながら零す)

あー、料理は作る人の好みが出るというか、
自分の嫌いなものを食卓に出さずに済むのは、料理する人の特権だな。

しかし煙草が贅沢品、しかも物が高価なんじゃなく税金の所為でとは。
酒あたりにも結構ふっかけてきてそうな世界な事だ。
ジルの意見くらいで丁度いいと思うけどね。

(茶を一口、喉を湿らせる程度にのみ込んで)
ああ、すあまってのはうちで飼ってる生き物だよ。見た目はほぼ猫だな。
あと食べ物はなんでも大丈夫だよ。玉ねぎとかも平気だったしな。
花火も事前に言っておけば大丈夫なんじゃないかな?話は分かる奴だよ。
そーよ、マスターに叱られちゃうわ。
まぁでも、辛子抜きくらいのオーダーだったら受けてくれるわよ。
なにせ常連だもの。
(笑いつつ、横合いから手を伸ばして自分にも茶のおかわりを強請った)

あぁ、なるほど。そういう嗜好品関係で巻き上げてる訳ね。
前にも話した気はするけど、ほんと偉い人たちが悪人らしい胴元してるのねぇ。
そりゃいい儲けになるわよ、嗜好品なんて簡単にはやめられないし。
(口の端から笑う呼気に合わせて煙が零れた)
ジルの意見が理想だけど……お金が絡んだり、あとはそういうのの口出しが大好きな人が出てきたりするとどうしてもね。

だってもし火薬庫の周りで悪戯なんてされたら困るでしょう?
痛みの記憶って残りやすい、し。
もちろんうちが特殊なだけよ、多分。
(わざとらしく悪辣そうな顔をしてみせ、肩を竦めた)
ラダのところのすあまは私たちも初めて会うのよ。
今年のバカンスはまた楽しくなりそうねェ。

(そんな、春先のひと時の話であった)

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